みんなの議会

浜中町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月7日

命のバトンの活用について

2023年12月7日、浜中町議会の一般質問で、三膳時子議員が「命のバトンの活用について」質問し、健康福祉課長 渡部直人、町長 齊藤清隆が答弁しました。

質問者
三膳時子 議員
答弁者
健康福祉課長 渡部直人、町長 齊藤清隆

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 三膳時子

通告書に従って質問させていただきます。命のバトンの活用についてです。当町では、高齢者や障がいを有する人に対し、自宅での緊急時、救急隊が傷病者の医療情報を医療機関に届けることで迅速な医療対応ができるよう、命のバトンを配付していますが、その実績と今後の活用について伺います。命のバトンの配付はいつから始まったのか、お知らせください。

答弁 健康福祉課長 渡部直人(健康福祉課長は2025年3月まで)

命のバトンは、平成22年度から配付を開始しております。開始の経過としましては、浜中町の医療関係機関の浜中診療所、救急医療担当の浜中消防署、防災対策室、当時の福祉保健課担当で構成する浜中町地域医療担当者連携会議において、医療機関の適正受診、救急対応、救急利用のモラルなどの在り方が議論され、医療機関へ搬送する際に迅速な医療対応に生かすことを目的として、各自治会へ命のバトンの事業を説明し、配付の協力をいただいているところです。配付の内容は、保管容器、これはプラスチック容器ですけれども、それと冷蔵庫用のマグネットステッカー、玄関用のシール型ステッカー、救急情報用紙となっております。それに健康保険証の写し、診察券の写し、お薬手帳の写しを入れていただくよう周知させていただいております。救急要請の際、情報収集が必須で、既往歴、現病歴、かかりつけ医療機関、処方薬の情報、家族等の緊急連絡先などの情報を速やかに確認し、症状の確認を行い、搬送先を選定することが重要です。それらの重要な情報を入れて常備するのが命のバトンです。

質問 4番 三膳時子

平成22年からということで13年続いているものということですが、当初の配付年齢と現在の配付年齢は変わっていますか。

答弁 健康福祉課長 渡部直人(健康福祉課長は2025年3月まで)

平成22年度の開始時は60歳以上の方と障がいを有する方を対象に配付しておりましたが、平成24年度からは65歳以上に引き上げたため、平成25年度から28年度の配付は停止しております。その後、平成29年度から65歳の方に配付するということで再開しております。

質問 4番 三膳時子

当初の配付人数と現在配付の人数、また、今後の配付人数の推移というのは分かりますか、お知らせください。

答弁 健康福祉課長 渡部直人(健康福祉課長は2025年3月まで)

当初の平成22年度につきましては、60歳以上と障がい者の方等で、合わせて1373世帯、2170名に配付しております。年度ごとにお話しさせてもらいますと、平成23年度は、60歳の方に129世帯、148名の方に配付しております。先ほど申しましたけれども、平成24年度からは、年齢引上げのため、28年度までは停止しておりますので、配付はありません。この間、障がい者の方とかに一部出している方はいますけれども、具体的な数字がないので、お許しください。平成29年に再開してからは、107名へ配付しております。平成30年度に99名、平成31年度に64名、令和2年度に89名、令和3年度に95名、令和4年度に72名、令和5年度に92名で、今年度につきましては、23自治会町内会へ、10月に配付させていただいておりまして、現在まで延べ2969名の方に命のバトンを配付しているところです。今後の65歳年度末到達者の人口構成を見ますと、令和6年度以降、10年間の65歳到達者は70名から80名台で推移しておりますので、このくらいの数字となると思います。

質問 4番 三膳時子

今後の推移としては70名から80名と伺いました。その前の配付の人数も詳しく説明していただきましたけれども、受け取った人たちの具体的な活用の事例は押さえておりますか、教えてください。

答弁 健康福祉課長 渡部直人(健康福祉課長は2025年3月まで)

命のバトンにつきましては、冷蔵庫の中に基本的に入れておき、扉にマグネットシールを貼って、ここにありますよということで救急隊員や駆けつけた方にお知らせするものです。実際、救急現場の方に確認してみましたけれども、救急隊が駆けつけた際に意識状況が悪い場合や必要な情報が得られないとき、既往歴、現病歴、かかりつけ機関と処方箋の情報について活用することがあったと聞いております。また、救急搬送において迅速に医療につなぐことができたと地域医療担当者連携会議において浜中消防署からの報告もありました。搬送内容を見ますと、脳疾患、心疾患、呼吸器系が半数を占めている状況です。今後におきましても、救急現場において命のバトンの情報を活用しながら緊急活動を行うと浜中消防署は申しておりましたので、連携しながらやっていきたいと思っています。また、先ほどお話ししました地域医療担当者連携会議はコロナ禍で開催ができておりませんけれども、今後も、救急車の適正利用、医療機関の適正受診などを含め、地域医療の情報共有の在り方について共有を図りながら、関係機関が連携して地域医療の充実を図り、町民の健康及び地域医療を維持してまいりたいと考えております。

質問 4番 三膳時子

それぞれに配付された命のバトンの活用の事例を今伺ったのですけれども、私も消防署に直近3年間で活用があったのかを聞いてみました。そうしたら、配付当時は、情報をつかむために用いましたというお答えでした。でも、直近3年の間では、大体は情報を電話で取れるということで、命のバトンの活用はそうないということでした。それでも、救急隊が駆けつけたときに意識がなく、お答えができない方については命のバトンを探すこともありますというようなお話でした。私も命のバトンを配付されましたけれども、もらったときに冷蔵庫の中に入れておく、扉に貼っておくということが書いてありましたが、私もそのようにはしていませんでしたし、冷蔵庫の中に入れておくことにはとても抵抗がありました。それで、このたび、命のバトンについて私も考えました。また、周りにも聞いてみたのですが、命のバトンのことを皆さんは知っていまして、これは浸透しているという感じがしましたし、継続が実になっているといいますか、成果と言えるのではないかと思いました。ただ、一歩進んで、どうしていますかと聞いたところ、ほとんどの方は、どこにあるかなという感じでした。冷蔵庫の中に入れている方はほとんどおらず、目につくところに置いておくというのもなく、いつの間にかなくなってしまっているという方がほとんどでした。ただ、引き出しにお父さんの分とお母さんの分が入っていますという方もいらっしゃいました。でも、情報は入れているかを聞いたら、それは入っていなかったです。そういうような実態が私の周りでも多かったです。今回、私が命のバトンを取り上げましたのは、これはただ配付しているだけで無駄なのではないかと思って調べて出したのですけれども、殊のほか、皆さんはすごく知っていたのですね。そのものを見たことはないのでしょうし、自分が対象の年齢ではないにしても、家族の方がもらっているのか、命のバトンのことは知っていて、すごく浸透していることを実感しました。そこで、命のバトンをもっと活用し、医療に活用してできないかということなのです。先日、診療所の加藤先生の講演会がありました。加藤先生のお話の中に命のバトンの活用もしていきたいということがあったので、先生は何か考えているのかなということでお話を伺いに行きました。そのときに出たのが次の質問になりますが、アドバンス・ケア・プランニングのお話でした。これは、人生会議と言ったほうが早いでしょうか。そのことを先生はおっしゃっていましたので、このたびの質問になりました。命のバトンをきっかけに人生会議の機会を増やせないかなと考えましたけれども、どうお考えでしょうか。

答弁 健康福祉課長 渡部直人(健康福祉課長は2025年3月まで)

ただいま議員がおっしゃいました命のバトンの活用、アドバンス・ケア・プランニング―ACPにつきましては、もしものときのために自らが望む医療やケアについて前もって考え、家族などの関係者、医療関係者や介護関係者などと話し合って共有する取組のことで、先ほど言われていました人生会議ということです。延命治療や人工呼吸器、輸血、透析、胃ろうや介護などの希望について家族などで話し合うものですけれども、認知症が進んで病気になったときなど、本人の意思が確認できない場合、医療の選択が家族に委ねられることがあります。本人の意思とは関係なく終末期の決定がされるかもしれません。本人の人生観が分かっていれば本人の意思に沿った選択をすることができます。似たような取組に終活やエンディングノートなどがあります。また、健康成人に対する人生会議ということで、健康な人でもそういうことがありますし、病気を持った患者に対する人生会議もありますが、緊急時における一つの情報のツールとして、命のバトンの活用も考えられます。具体的には、情報関係の用紙が入っていますけれども、その中に終末期医療のことや臓器提供のことは入っていませんので、そういったものも入れて、家族の皆さんで考えてもらうのも一つの考えかなと思います。もしものときに本人の望む医療やケアを受けられるよう、人生会議の周知、啓発を図ることで生活支援の充実を、そして、最後まで安心して暮らし続けられる地域づくり、最後まで自分らしく生きるための支援について、先ほど話しました浜中町地域医療担当者連携会議などにおいて、医療と介護の連携を含めながら模索してまいりたいと思います。命のバトンはもう13年もたちました。趣旨は伝わっているのですけれども、その活用の仕方について考える時期に来ているかなと思っております。今後とも、配付の際、目的や趣旨を対象者の皆様に伝え、救急医療の現場で役立てられればと思っています。

質問 4番 三膳時子

今ご答弁をいただいたように、命のバトンを見直す時期なのか、自分がその対象になったから気がついたのかは分かりませんけれども、見直してもいいのではないかと考えました。命のバトンの中に入っている情報を書く用紙にも考えるところがありますし、命のバトンが冷蔵庫に入っていますよというマグネットの目印がありますが、今の冷蔵庫は、ガラストップになっていて、マグネットがつかないというようなこともあります。冷蔵庫の中でなくてもいいのではないかというような話もありますし、啓発チラシも含め、いろいろな面で見直すところがあるのではないかと思っていますので、今後、そういうことをやってもらいたいなと思っています。また、命のバトンの対象者についてです。先日、医療講演会のときに多くの方が集まってくれたように、講演会と言ったら大きくなってしまいますけれども、茶話会でお医者さんと話をしようなど、そういうようなことが命のバトンをもらうきっかけとなったらいいなと考えております。ぜひ、そのような見直しを考えてほしいなと思います。最後に、町長にぜひお答えを願いたいことがあります。診療所の先生も2人体制になって、町民はとても安心しています。町長のご尽力が大きかったと思います。加藤先生、高松先生の2人になったことは町民がとても安心している大きな要素だと思います。ぜひ、この2人の先生に協力をいただきながら、消防署、診療所、医療機関、町民と人生会議のACPの機会を多く取れるような力を入れてほしいなと思っておりますが、町長のお考えを聞いて終わりにしたいと思います。

答弁 町長 齊藤清隆

ただいまのご質問にお答えします。加藤医師は、今後の浜中診療所として町民の安心、安全を守るということも含め、頭の中でいろいろな構想を描いていると思います。その中の一つが講演会にもありました人生会議であったのではないかなと思っています。命のバトンの配付から13年がたっておりますが、町民の方には広く浸透しているように思いますけれども、配付当初のような活用が今はなされていないということもあるようでありますので、今後、命のバトンの使い方の見直しも含め、医療機関や消防署などと協議してまいりたいと思います。ご理解を願いたいと思います。

出典:浜中町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月7日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる