みんなの議会

羽幌町議会 令和6年第4回定例会 2024年6月20日

再生可能エネルギー発電設備の現状と今後について

2024年6月20日、羽幌町議会の一般質問で、金木直文議員が「再生可能エネルギー発電設備の現状と今後について」質問し、町長 森淳、地域振興課長 飯作昌巳が答弁しました。

質問者
金木直文 議員
答弁者
町長 森淳、地域振興課長 飯作昌巳

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 金木直文

再生可能エネルギー発電設備の現状と今後について質問をいたします。羽幌町では町内における再生可能エネルギー発電施設等の設置及び運用について従前のガイドラインでは基準遵守の強制力がなく、基準に反して発電設備が建設されるケースが多かったことから、令和3年6月に羽幌町再生可能エネルギー発電設備等の設置及び運用の基準に関する条例を制定しました。条例化が検討されていた当時町内の小形風力発電設備が45基、太陽光発電が1基設置されていましたが、設置予定の申請数も相当数あるとされていました。その後どのような状況になっているのでしょうか。また、国では2050年カーボンニュートラルの実現へ向けて洋上風力発電を再生可能エネルギーの主力電源だとして整備を進めています。こうした動きについて町はどのように考えているでしょうか。以下、具体的に質問をいたします。1、条例制定後の現在、設置されている発電設備はどのような状況なのか。設備の設置数及び事業者数はどうか。2、設置基準の遵守状況はどうか。3、設備周辺地域とのトラブル、自然環境への影響などはないか。4、洋上風力発電について、条例第5条6項に海上は、景観、漁業及び船舶の航行等に支障を及ぼさないものとする。ただし、海洋再生エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律に基づく海洋再生可能エネルギー発電設備促進区域の指定を受けたときは、この限りでないとありますが、町の基本的な考えはどうでしょうか。質問いたします。

答弁 町長 森淳

金木議員のご質問にお答えいたします。1点目の条例制定後の現在の設置数及び事業者数についてでありますが、小形風力発電設備につきましては設置数が58基、事業者数が25社であり、太陽光発電設備につきましては設置数が2基で事業者数が2社となっております。2点目の設置基準の遵守状況についてでありますが、条例を制定後、その規定に違反して設置されたものはありません。しかし、条例制定前に国の認定を受けて設置したことにより条例設置基準に沿っていないものが55基となっております。3点目の設備周辺地域とのトラブル、自然環境への影響についてでありますが、周辺地域とのトラブルにつきましては相談や報告は受けておらず、町として確認しているものはありません。自然環境への影響につきましては、令和元年から令和5年までの過去5年間の状況を申し上げますと、令和3年を除くそれぞれの年で1件ずつ、合計4件のバードストライクが確認されております。4点目の洋上風力発電についてでありますが、脱炭素化の面から申し上げますと理解を示すところではありますが、これらの施設整備及び稼働により漁業や離島航路など町民生活や自然環境に影響を及ぼすのであれば、それは容認できるものではありません。議員ご質問のとおり、国の海洋再生可能エネルギー発電設備促進区域の指定を受けた場合は条例の規定から除外されますが、法律の中でも航路及び港湾の利用や漁業に支障を及ぼさない旨規定されており、さらに当該促進区域指定に係る協議の際は関係市町村長や漁業者をはじめ地域の意見を聞くとされておりますので、その時々の状況に応じた判断をしてまいりたいと考えております。以上、金木議員への答弁とさせていただきます。

再質問 2番 金木直文

それでは、一問一答による再質問に移らせていただきますが、自然の再生可能エネルギーは、言うまでもなく現代の地球温暖化というような気候危機打開のためにも省エネや再生可能エネルギーの推進というのはとても重要な問題であると思ってはおります。とりわけ我が国の再生可能エネルギーの潜在量は、現在の電力使用量の7倍もあるとされております。これは政府も言っているところでありますけれども、この再生可能エネルギーの開発、普及は急がれる状況であると私も思っています。ただ、その一方、騒音や低周波、土砂崩れといった生活環境や農業、漁業などとの共生、一緒に取り組んでいくという共生、そして野生生物への影響など様々な対策も必要であるところでもあると思います。現在小形風力58基、太陽光は2基だということでありますけれども、それ以外にももう既に国の認定を受けていて今後設置される可能性のある数というのは把握されているのかどうか、その辺をお聞きいたします。

答弁 地域振興課長 飯作昌巳

お答えをいたします。ただいま町長の答弁のほうから既に設置されているものが58基というふうにお答えをしておりますけれども、それらを含めまして国の認可を受けている数というのが合計で75基となっております。

再質問 2番 金木直文

ということは、まだ20弱ですか、17ぐらいの数が認定を受けていて、実際建つかどうかは分かりませんけれども、そういった状況だということのようであります。この数というのは今もう既に町内ちょっと走っていれば目につくものではありますけれども、大体この程度で収まると思っているのか、まだまだ設置されるであろうというような、その辺の見通し、予想みたいなものが考えておられればちょっと見解をお聞きしたいところですが、お願いいたします。

答弁 地域振興課長 飯作昌巳

お答えをいたします。今の時点で認可を受けているものが75基ということでございますけれども、これらの大半につきましてはここ最近の数ということよりも数がたくさん建ち出した頃の数字なのかなというふうに思っております。ただ、ここ数年ですと新規に建設されていくというものがないですし、国の電力の固定価格の買取り制度ですか、そこら辺の単価も下がってきているということで、これからあんまり増えていくということにはないのかなというふうには考えてはおります。

再質問 2番 金木直文

分かりました。この条例ができてからも何基ぐらいになるのかな、20基ぐらいかな、条例制定、条例に沿ったものと考えていいのかどうか分かりませんが、事業者による近隣住民と、条例の規定の中には設立の計画に当たっては住民への説明会を開催するとか、その計画を町に報告するとかというような内容になっていますが、実際その説明会が行われたとか、町側へ報告をちゃんと受けたというような、そういう実績というのはあったのかどうかお願いしたいと思います。

答弁 地域振興課長 飯作昌巳

お答えをいたします。条例を制定後に新たに風車が建ったのは実数でいきますと7基なのですが、その7基のうち近隣関係事業所ですとか、住民ですとか、そういった部分での説明会をしたという報告は町として受けております。

再質問 2番 金木直文

分かりました。そのとおりきちんと遵守されているのだなということで理解はいたしました。自然環境への影響についてもお聞きしました。バードストライクの件が数件確認されたということでありますけれども、この辺りは春とか秋には渡り鳥の飛来が見られると思います。その影響、58本ほど建った海岸線の渡り鳥の飛来ルートについて変化が見られたというような、そういった情報はないのかどうか、その辺もお聞きしたいと思います。

答弁 地域振興課長 飯作昌巳

お答えをいたします。自然環境の影響ということで、バードストライクの数の把握というのは私のほうで関係部署に確認して数字は押さえさせていただいたのですが、今議員ご質問された渡り鳥のルート云々という部分では現時点では確認はしてございません。

再質問 2番 金木直文

分かりました。聞くところによると以前よりも海岸線近辺を渡る数が少なくなっているといったことも聞かれていますけれども、それがすぐに自然環境への云々かんぬんということに結びつくかどうか分かりませんけれども、それも一つの変化といえば言えるのかなと思います。もし必要であればその辺の調査、聞き取りなどもぜひ行っていただきたいと思います。洋上風力発電についてですけれども、まだ北海道内ではいわゆる促進区域というふうに指定されたところはないようだと思うのですが、有望区域として石狩市沖や後志、渡島、檜山方面など5か所ほど指定されているようであります。今後この辺り、道北日本海沖も検討されていくという可能性も否定はできないだろうと思います。漁業や離島航路の町民生活や自然環境に影響を及ぼすのであれば容認できるものではないという町の基本姿勢については理解いたしましたけれども、自然環境への影響でいえば、羽幌町はご存じのとおり海鳥の島を観光の力にしているわけでありますから、そう簡単には容認はできないだろうと私も思います。そうした内容も含めた容認できるものではないという、そういう答弁なのだと、海鳥の観光資源からもやっぱり容認はできないということなのかなというふうに理解するのですが、それでよろしいでしょうか。

答弁 町長 森淳

基本的にはおっしゃるとおりであります。ただ、例えばバードストライクの話を先ほど風力発電に関して5年間で4件ということですけれども、実際に海鳥というのは自由に飛びますので、最近あった例からすると焼尻島でガードレールにぶつかってそれなりの数が亡くなったというような実例がありました。一時はちょっと別のことを心配したのですけれども、原因は霧が濃くて、そこにウトウが、焼尻にもいるということ分かったのですけれども、ぶつかってきたと。こういうこともありますので、人間と自然が共生する限りそれを限りなくゼロにするというのは難しいですし、鳥がぶつかる可能性があるからガードレールを作らないというのも本末転倒だなという気がいたします。どう折り合いをつけていくかということはその都度、その都度考えていかなければいけないと考えておりますけれども、基本的にそのことによって大きく自然環境に影響が出るということに関してはここに書いているとおり容認できるものではないということを改めて申し上げたいと思います。

再質問 2番 金木直文

洋上風力発電についての見解というのは答弁書のとおりなのだろうと思いますけれども、これも聞くところによるとということなのですが、オロロン鳥やウトウなど天売の代表となる海鳥ですけれども、餌を取る採餌行動を調べてみると、南は増毛沖辺りまで餌を取りに出ているというふうに聞いたことがあるような気がするのですが、そうなると離島周辺だけの問題ではなくなるわけです。海鳥のことを観光の目玉にしようとしている我が町としては大変羽幌近辺、島近辺だけではなく、大きく考えれば留萌管内沖ぐらいまでも視野に入れた考えを持っていかなければならないのかなと思いますけれども、そういったことも含めて基本的な姿勢は変わらない、さらにこういうことも考えたいとかいうことがあればお聞きしたいと思います。

答弁 町長 森淳

この質問の中で、例えば留萌がそういう先ほど言った域に入っていると。それで、将来留萌でできることは、できる可能性のあることがいわゆる天売の海鳥に影響するかどうかという、そもそもそういう認識も私ありませんでしたし、今回答弁書を書くに当たってその前提では書いておりません。実際に例えば増毛沖にできるというときに、天売に海鳥がいるから、では増毛のそれは中止させるように羽幌町が働きかけるかどうかということに関しては検討もしておりませんので、この場で確定的なことは言いませんけれども、それはそれでまた難しい問題であるなというのが今指摘されて感じているところです。

再質問 2番 金木直文

分かりました。そういった問題も含めてまだまだ、実際にまだそういう計画になっていないので何とも言えないのですけれども、将来的な課題とかということについて言えばそういう見方、考え方もあるのではないかなということで指摘はさせていただきたいと思います。洋上に限らず、陸上の部分もそうですけれども、最初に言ったとおり再生可能エネルギーというものは非常に大事な取組だと思っておりますので、設置に当たっては何が何でも全て駄目だという考えではもちろん私もありません。地域によっては、本州のほうですけれども、地域によっては再生可能エネルギーの地産地消というような言い方をされて、自治体やそのまちの事業者と言ったらいいのか、そういう人たちが出資をして地元にそういった風車なり太陽光なりを造って、通常は売電はするのだと思うのですが、いざ災害が起こって北電さんあたりの通電が止まってしまったときには地産地消で造った発電施設からその地域で活用するというような目的で造られるケースもあると聞いています。今すぐどうこうということにはならないと思いますけれども、そういった方法も考えられるのかなと。そして、あそこは駄目だ、こっちは駄目だというのではなくて、この地域ならいいですよと、例えばどこかの業者が打診しに来て、どこかいい場所はないでしょうかというようなことが打診されたときには、もう既に羽幌町ではこういうところは、民有地であればそう簡単にはいかないでしょうけれども、羽幌町としても民間を交えた話合い、検討をして、この地域ならいいかもしれない、できそうだねということを前もってたたき台みたいなものを持つ、そういう検討をしておくということも一つの対策なのではないかなと私は思っていますけれども、将来的な方向性、検討する方向性としてはそういったことも考えられてはいかがかなと思いますけれども、この辺の考え、町長もし答弁いただければお願いいたします。

答弁 町長 森淳

第1点目等の質問の中である程度やり取りも含めてあったと思うのですが、やはり条例つくった後に数が急激に、別の理由も考えられるということは先ほど課長言いましたけれども、進んでいないわけであります。それだけやはり、そもそも我々が議会の承認を得た条例そのものが非常に厳しい、ある意味では業者側からは厳しい、それから先ほど言った何点かに配慮した形の条例になっているのが1つそれの表れかなと思っております。今後につきましても当然条例を当てはめるということの中でかなりの制限が出てくるということと、併せて国全体として脱原発も含めた中での進めていくことの意義ということを強く言っておりますので、その辺を個別の案件としてきちっと一定の方向を持ちながら決定していくことになると思います。いずれにしても、条例に載っている精神にのっとって、それからここでも述べたように例えば漁業者、その他その利害関係者、その辺の意向を全く無視するような形の結論もということはあり得ないということを改めて申し上げたいと思います。

出典:羽幌町議会 令和6年第4回定例会 2024年6月20日 議事録 PDF(23ページ) 間違いを知らせる