羽幌町議会 平成18年第5回定例会 2006年9月27日
緊急時の連絡体制と携帯電話通信困難解消対策について
2006年9月27日、羽幌町議会の一般質問で、金木直文議員が「緊急時の連絡体制と携帯電話通信困難解消対策について」質問し、町長 舟橋泰博、総務課長 本間幸広、政策推進課長 小川雅人が答弁しました。
- 質問者
- 金木直文 議員
- 答弁者
- 町長 舟橋泰博、総務課長 本間幸広、政策推進課長 小川雅人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 6番 金木直文
緊急時の連絡体制と携帯電話通信困難解消対策についてお聞きをいたします。つい先ごろ、羽幌町北6条通り沿いに通信事業者による携帯電話の無線基地局が設置されました。これにより、川北、朝日地区を初め、地盤が低く電波状態の悪かった南1丁目地域において、この事業者の携帯電話利用者にとってサービスが向上されることになりました。今や携帯電話は老若男女を問わず個人多くが所有するようになり、企業間の競争も激しいようですが、しかしながら町内の農村地域へ行くと電波が弱くなり、ほとんど使用不能となる状況です。電話の使用は個人であっても、事故や災害時の緊急連絡になくてはならないもので、まして携帯電話はその場から速やかに連絡できる最上の連絡手段と言えます。平成16年12月の小平町鬼鹿付近を震源とした震度5の地震では、一般家庭の固定電話使用が制限され、電話がかけられず困ったとの声も多く聞かれましたが、携帯電話は通常どおりに使用可能でした。昨年、修正承認された羽幌町地域防災計画の中で、情報の伝達や報告の方法としてこの携帯電話の利用をどのように位置づけているのでしょうか。町の緊急通話用、62―1211番の回線のみで不都合はないのか、携帯電話による連絡網も必要となるとは考えられないのかなど不安は尽きません。以上のことから、次の質問についてお答えいただきたいと思います。1、羽幌町地域防災計画で情報の伝達や報告の方法として携帯電話の利用をどう考えているのでしょうか。2、停電時における町の緊急通話用回線の受発信能力について、どうなっているでしょうか。3、すこやか健康センター、各学校や保育園などとの緊急連絡方法はどのように確保されているのでしょうか。4、中央、平、上築地区など携帯電話通信困難解消のため、情報通信格差是正事業による対策が有効であると考えますが、その見解を伺いたいと思います。以上です。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
金木議員のご質問にお答えをいたします。初めに、羽幌町地域防災計画における情報の伝達や通信体制等について若干ご説明申し上げます。情報の伝達や通信は、気象予警報、避難指示や勧告、通報、要請、その他災害情報など、それぞれの状況において必要不可欠であり、防災計画ではその状況に応じて方法等を定めております。その手段としましては、電話、無線、サイレン、広報車、ファクシミリ、その他最も有効な方法により行うと定めております。ご質問の1点目、防災計画では携帯電話の利用をどのように考えているかとのご質問ですが、議員ご指摘のとおり有効な手段と考えておりまして、防災計画上も携帯電話と限定列挙はしておりませんが、電話あるいはその他最も有効な方法として携帯電話もその一つととらえております。現に平成16年の台風18号や地震発生時には災害対策本部員間の情報の伝達や報告の通信手段として、移動系無線のほか携帯電話も有効に活用したところであります。ただし、有効な手段であっても、電波の届かない地域との通信については残念ながら利用できない実態であります。次に、2点目の停電時における町の緊急通話回線の受発信能力についてですが、役場本庁に設置しております町の緊急通話回線、62―1211番については12回線を持っておりまして、通常時、停電時、いずれも使用可能な状況となっております。このうち4回線については災害優先指定電話となっておりまして、災害時など電話が殺到するような事態には一般電話に優先して接続される状況となっております。ただし、送信者側の一般電話は接続制限を受けることとなりますので、殺到した場合はつながりづらい状態になります。なお、参考までに、携帯電話についても使用が殺到した場合は接続制限がなされるとお聞きしております。その他、北海道や市町村間で非常情報通信に使用されております総合行政情報ネットワークシステムにつきましては、停電時には予備電源が必要となりますが、発電機を備えてありますので、支障なく使用ができることとなっております。次に、3点目の健康センター、学校、保育園等の緊急連絡方法の確保についてですが、いずれの施設についても災害優先電話となっておりまして、一般電話に優先して使用できる状況となっております。ただし、先ほどの町の緊急通話回線同様に、送信者側の一般電話は接続制限を受けることとなります。次に、4点目の携帯電話通信困難な地域の情報通信格差是正事業についてですが、国総務省において携帯電話の利用可能な地域を拡大し、地域間の情報通信格差是正を図るための一つとして市町村が移動通信用鉄塔施設を整備する場合、国などが一部補助をするという事業による対策が有効であるとのことかと思います。確かに先ほどもお答えしましたとおり、携帯電話の活用については有効な手段と考えますが、事業の採択基準等がありまして、携帯電話事業者の事業化についての同意が必要となることや仮に通信可能となった場合でも個人の携帯電話番号による連絡網については、プライバシーの問題あるいは加入者側から災害対策本部や関係機関への通信は可能であってもすべての電話番号管理ができない状況では双方向通信や同時一斉通信ができないものと考えます。また、携帯電話事業者が独自に追加して設置する計画もあると聞いておりますので、その動向も考慮しなければならないことと、防災行政無線の導入なども考慮に入れなければならないと考えます。したがいまして、防災上のみならず一般生活上の格差是正問題としても十分な調査研究を行った上で検討しなければならないと考えますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 6番 金木直文
まず、事故や災害時における緊急の体制、対応ということについて、当議会ではこれまで一般質問では平成15年に伊藤議員が防災計画の確定への進捗状況はどうなのか、関係機関との連携はどうなっているのかという問題でお聞きをしております。また、昨年、平成17年度では、高野議員がライフラインの確保についてに関連して、防災無線の設置等は考えられないかといったような質問をされております。その後、羽幌町地域防災計画というものが手直し、確立をされているという経過であろうと思います。私も2年前、平成16年の大きな地震があったとき、そのときにもいち早く、心配なお宅が何軒か、高齢でひとり暮らしのお宅があったものですから、電話をかけようとしたところ通じなかった。車を走らせて何軒か伺ったという経緯がありまして、そのとき以来電話に対して、いざというときの固定電話に対してこれで本当に十分なのかというのがずっと思いにありました。そうしたところ今年の夏ごろ、町内の目立つところに、北6条通りに大きな鉄塔が立ちましたので、これも確かに一つのいい方法だなというふうに思いまして、あちこちに連絡をとりながら、それぞれの事業者などとも連絡をとりながら調べてまいりました。改めて羽幌町の地域防災計画を見直してみたところ、ホームページの例規集を開いたところ、この計画は膨大な数百ページにも及ぶ計画になっておりました。ざっとこの緊急連絡方法体制に関してはどうなっているかというところで調べましたところ、第3章の災害情報通信計画というところに大体触れられていたかと思います。答弁の中でもありました。携帯電話というふうに特定はされていないけれども、電話あるいは最も有効な方法で行うというふうには確かになっております。しかしながら、例えば大きな地震が来た、台風が来た。それで、電柱が倒れ、電話線も切断されたというときには、やはり緊急電話も恐らく使用不能になるのだろうというふうに、当然電話線がつながっていないわけですから、そうなってくるだろうと思うのです。そういうときに運よく電波塔が生きていれば、携帯電話による連絡があちこちにも使用可能になるということになると思います。この計画の中で関係各機関が一覧表になっておりまして、連絡先、電話番号というところに固定電話の番号も表示されております。最低こういったところについての固定電話以外のいざというときの例えば事業所、センターの責任者となる人の携帯番号なり施設専用の携帯番号というところも、すべてとは言いませんけれども、部分部分では、そういう事態も考えられる以上きちんと載せておく、あるいは体制を整えておくということがやっぱり必要ではないのかなと思います。プライバシーの問題とかいろいろ、双方向ができるかどうかという問題もあろうかと思いますが、可能な部分では携帯電話の番号による体制もつくるべき、必要であるのではないかと思いますが、その点お伺いします。
答弁 総務課長 本間幸広(総務課長は2008年3月まで)
議員のご質問にお答え申し上げます。先ほど町長の答弁の中では、一般的な全体、住民をとらえた回答を申し上げましたが、今金木議員さんのご質問の中に、せめてそういうような中でも一般的な関係機関の連絡だけでも固定電話に限らず携帯電話の活用もどうかということかと思っておりますが、それについてお答え申し上げます。まず、全体的に先ほど町長も答弁しましたが、携帯電話についてはいろんな意味で有効というふうにまず前段考えてございます。さらに、防災計画上、今現在それぞれの関係機関の固定電話の表示しか持ってございませんが、今金木議員さんのお考えのとおり、個人の電話については若干問題といいますか、細部協議が必要になりますが、それぞれの機関単位での公用、社用の部分については今後それぞれの機関とご相談申し上げて、取り入れて、それも連絡先の一つとすることもやぶさかでございませんので、今後検討したいと思っております。
質問 6番 金木直文
それをすべて町民に公表するとなると、またいろんな方面で問題もあるのかもしれませんが、可能なところはもちろん行政内部、役場内部、あるいは役場と関係機関の間ではきちんと把握しておくというのは問題はないだろうと思うので、その方向で対策を講じていただければと私は思います。それと、後段の通信格差是正事業の可能性についてちょっとお聞きしたいと思いますけれども、町内の市街地ではほぼ100%近く携帯電話の使用が可能になっていると思います。ところが、原野の方面へ行きますとだんだん電波が弱くなると。私も今回この質問の準備のために何回か自分の携帯を持ちまして羽幌原野、中央の原野の方面、朝日原野あるいは築別の上築からさらに奥までということで実地調査をしてまいりました。私の場合はN社が出している携帯を使用しておりますけれども、大体中央は9線あたりから電波が弱くなって、10線、11線あたりではもう圏外になってしまいます。平のスキー場付近では1本立つか立たないかという感じでありまして、朝日原野ではほとんど通じておりましたけれども、二股あたりでもう圏外になっています。大体上築あたりまでは何とか大丈夫かなと思いますけれども、それ以降奥になるとだんだんと弱くなり、圏外になると。その地域は、人口の密集地では確かにありませんし、観光地でもありませんから、いろんな人はなかなか行き来しないのかもしれませんけれども、その地域に住んでいる人、農作業に従事している人にとってはかなり不便を感じていると私は思っています。この電波塔をつくるに当たって国が一部補助する事業になっているというようでありますが、この補助率、補助額についてお教えいただきたいと思います。
答弁 総務課長 本間幸広(総務課長は2008年3月まで)
それでは、ご質問にお答えいたします。今ご質問の格差是正事業というものの国の制度の補助率のことを説明したいと思います。情報通信格差是正事業の中の一つとして今回の携帯電話に係る鉄塔整備ということでお話し申し上げますと、補助率としては国が2分の1、それから都道府県レベルで見ますと関連でございまして、5分の1を補助制度としてそれぞれの都道府県でも備えておるように私の方の調べではなってございます。
質問 6番 金木直文
国が2分の1、道が5分の1、これで70%になりますね。残りの3割は、当然地元の自治体、町が行うのであれば町が負担するという事業になるのかと思います。さらに、答弁の中で事業が採択されるための採択基準があるというふうにも答えられておりますが、詳しくはいいですが、考えられる課題となるであろう基準というものがもしこの中でこれまであるのであれば、ちょっと教えていただきたいと思います。
答弁 総務課長 本間幸広(総務課長は2008年3月まで)
お答え申し上げます。今議員さんおっしゃったとおり、国の補助、道の補助抜くと、残り3割で例えば事業をやるとすると事業ができるであろうということに間違いはございません。ただ、いずれにしても採択基準というのがございまして、これも国のその年度の予算の範囲でやるというところから基準が設けられているのだろうと思っております。それの中には、今北海道の方の基準としましては団体が単体でやるというよりも、本来携帯電話通信、これ自体は民間事業でございまして、携帯電話事業者とタイアップと申しますか、そんな形で話が整うということを一つの条件ということで掲げてございます。そのあたりが先ほど町長の答弁にありましたとおり、今後それぞれ民間電話事業者、この地区でいうと私の知っている範囲では3社ぐらいでしょうけれども、その事業者がどのような整備計画をもって進めるかによって、例えば町が対応しようとする場合においてもそれらの計画を十分見通した上で、しからばどうするかというようなことも検討しなければならないのかなと。ちなみに、ある1社においてはある地区に計画あるという話もちょっとお聞きしておりますので、それらの状況もよく調査した上でそれぞれ具体的に検討する必要があるのかなと思っています。建設当時の資金としてはそんなことで仮にいきますと、電話事業者がさらにその6分の1を負担するということになりますと町が3割負担したうちの約半々ぐらいになりますかね、率的には。それ以上事業者が投資効果も見込んでその計画に乗るということになれば、一歩踏み出すことにはなるのですが、それ以後、そういう鉄塔といいますと建設してから10年ぐらいの間にはまた維持補修と申しますか、生まれてまいります。実はそれらのあれやこれやを協定を結びながら取り進めるということになりますので、私ども時間がなくてそれ以上の調べはできませんでしたが、それらも調査研究しながら、その後考えてみたいなと、そんなふうには思っております。
質問 6番 金木直文
私も関係している事業者の方と連絡をとりまして、1社については公開しているホームページの中の利用者欄といいますか、メールを使って質問をするということで行ったところメールによる返事が参りまして、羽幌の原野の地域についての計画はどうですかとお聞きしたところ、現在のところエリア化のめどが立っていない状況ですと、拡大の要望として今後の参考とさせていただきますというメールが返信されてまいりました。ほかの2社についても、町内にあるショップ、あるいは町内にない業者について留萌市内にある業者のショップに問い合わせましたところ、やはり羽幌の原野地域においては今のところないという返事でありました。先ほど課長の答弁で、もし本社であればまた違う答えだったのかもしれませんが、今のところ私が調べたところではないと。毎年例年ですが、8月か9月ごろ、総務省の方から各自治体にこの事業に関する計画を立てますか、どうしますかという打診があるようですよというふうに私聞いておりますが、当町ではどのように対応されていたのか、あったのかないのかも含めてですが、お願いいたします。
答弁 政策推進課長 小川雅人(政策推進課長は2007年3月まで)
ただいまの質問にお答えしますけれども、私は今その部分についてとらえておりませんので、また改めて調べて、その上でご返答したいと思います。
質問 6番 金木直文
もう一つ、私は留萌支庁を通じて、この事業を実施している自治体はこの近くにないのかどうか支庁にも問い合わせをしました。残念ながら留萌管内では実施しているところはありません。道内ではどうですかということでお聞きしましたら、平成13年から道内六つの町村、自治体で実施をしています。この中の1カ所については、13年に2基、去年1基、そして今年さらにもう一基建設中だということであります。早速その自治体に私問い合わせをしましたところ、電話で詳しく応じてくださいまして、1基当たりお幾らぐらいですかと聞いたところ、最初のころは6,000万、7,000万だったけれども、現在建築のものは1億4,000万円、ただしこの1億4,000万円は3社共同で使用できる鉄塔ですと。この4基立てたことで、この町ではほぼ全域カバーできますと。よく周りの地域から、おたくの自治体でよくそんなにできますねと言われるのですが、実際にはそれほど町の持ち出しはありません。どうしてですかとお聞きしたところ、先ほど業者からも対価料といいますか、使用料が年々入ります。さらに、自治体3割負担とはいっても後年度交付税措置もあるのですよと、そういうことを考えていくとそれほど大きな負担にはなっていないのが実態ですという自治体の担当者のお話でしたので、かなり信憑性のある、うそではないとは当然思いますので、そういうことを考えますとかなり実施効果のある事業ではないのだろうかと私は思いました。一つ、事業所、業者の問題です。事業所が乗っかるかどうか。これはどこが行うのですかと言ったら、国がやりますと。町は、計画を立てて提出をする。その計画に基づいて国が事業者と交渉してもらえますということまで、そうはっきりおっしゃっていましたけれども、調べれば調べるほど私もそうですかということで感心してしまいましたけれども、このような検討が例年この時期、9月ごろ、毎年あるはずですよというふうにもおっしゃっておりましたけれども、特に羽幌の場合は平に行きますとスキー場があります。かなり赤字で非常に持ち出しの大きい部分でもありますけれども、ただ、今ある以上は年間7万人から8万人の使用者もおります。多くは小中学生かもしれませんが、スキー場ですから、町内外からも訪れると。ちょっと山陰で転んで、足を折って動けない、携帯電話がポケットにあるのに使えないというようなときにはやはり携帯電話の威力が大きくなる。私は、そういう意味からも、もうちょっと具体的にこの事業について実際に行っている自治体についてはどうなのかということも検討しながら、十分に実施可能な効果のある事業だと思いますが、その点お伺いします。
答弁 総務課長 本間幸広(総務課長は2008年3月まで)
お答え申し上げます。議員さんもいろんな意味でこの制度のことはご承知のことと思いますし、今おっしゃられたこともそれぞれその部分では有効なことと私どももとらえております。私どもの所轄から申し上げまして、一応防災上という取っかかりではございますが、関連いたしますとそれが強いて言えば防災のみならず、緊急で救急車を呼びたい場合もございますし、防災のエリアを超えて一般生活上のそういう通信にも有効なものかと考えております。その意味で、事業の細かい内容であったり、先ほども言いました事業者の計画であったり、それが事業施行した後どうであったりというようなことも含めて、その辺を十分調査研究させていただきたいと、そんなふうに思っております。
質問 6番 金木直文
十分調査研究ということですので、私はこれ以上申し上げませんけれども、このお話を知り合いの農家の方とお話もしております。そうしたら、やはり携帯電話が使えないということでみんな非常に不便を感じているとおっしゃっていました。この方は割と町場に近いところの農家の方でありますけれども、家の中にいると電波が通りづらかったり、たまたまその方のお宅はくぼ地に住んでおられるので、町場に近くても電波が通りづらいということもあったりしまして、農家の仲間が集まると携帯不便だなという話になっているとお聞きしています。そんな点からも、ぜひ積極的な検討をお願いしたいということで、私の質問を終わります。