富良野市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月12日
(1)JR根室本線、富良野線の存続について/(2)富良野ワイン事業の進む方向性について
2016年12月12日、富良野市議会の一般質問で、黒岩岳雄議員が「JR根室本線、富良野線の存続について」「富良野ワイン事業の進む方向性について」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 原正明が答弁しました。
- 質問者
- 黒岩岳雄 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、経済部長 原正明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 黒岩岳雄
-登壇-通告に基づき、質問をいたします。1件目は、JR根室本線、富良野線存続について、路線存続に向けた施策について伺います。JR北海道は、平成28年11月18日、JR単独では維持困難な線区として10路線、13区間のリストを公表しました。当市と直接関係がある区間として、根室本線の滝川-富良野区間は、輸送密度488人、営業係数1,010円、営業赤字11.8億円、富良野-新得区間は、輸送密度152人、営業係数1,854円、営業赤字9.8億円、富良野線の旭川-富良野区間は、輸送密度1,477人、営業係数363円、営業赤字9.6億円の3区間が含まれております。JR北海道は、輸送密度200人未満を廃止し、バス転換を提案、輸送密度200人以上2,000人未満は、上下分離方式を軸に協議に入りたい要望です。鉄路の存廃は、市民生活、地域経済に大きな影響を及ぼします。路線存続に向け、JR利用促進について、JR利用者の利便性の向上について、富良野農業を支える貨物路線の重要性について及び各沿線の関係自治体との連携強化などについて、以下、5点伺います。(1)JR利用の観光企画商品の造成について伺います。現在、日本でも、サイクリングブームとなり、多くの人たちが自転車を楽しんでおります。一方、海外では、日本以上にサイクリングを楽しむ人たちがおります。特にアジア圏においては、チャーター便で訪問し、異国の地を楽しむツアーなどが企画されております。富良野線に自転車を乗せられるサイクルトレインを運行し、美瑛・富良野エリアを列車利用でのサイクリングを楽しむ企画の要望がトップセールス時にあったと聞いております。また、区間限定利用として、ガイドつきで車窓より風景をゆっくり楽しむ列車の運行など、JR利用増進について伺います。(2)外国人観光客のジャパン・レール・パス利用促進について伺います。JR6社では、海外から日本を訪れる外国人旅行者に対し、ジャパン・レール・パスを販売しております。出国前に、JR指定販売店または代理店で事前に引きかえ証を買い求め、日本についてから引きかえています。JRでは、平成29年3月8日から平成30年3月31日の約1年間、ジャパン・レール・パスの日本国内での試験発売をすると発表しました。来日してから求めることができ、利便性が増します。JRを利用して日本全国への旅行を楽しむことが可能です。鉄路がつながっていれば、今後も富良野圏域へのJR利用客が見込めます。トップセールス時、また、企画商品造成においても、移動手段としてのJR、ジャパン・レール・パスを利用しての富良野訪問をPRすべきと思いますが、見解を伺います。(3)富良野駅のバリアフリー化に、ふるさと納税の施策について。平成28年9月30日、衆議院予算委員会にて以下のようなやりとりがありました。鉄道駅のエレベーター設置についての質問です。1日当たり駅利用者数が3,000人以上の基準があったとしても、結節点や特急が停車するような駅には整備をしてほしい。答弁として、石井国土交通大臣より、利用者が1日当たり3,000人以上の全駅にエレベーター設置をすることに優先的に取り組んでいる。3,000人未満でも、公共施設や病院などが周辺にある駅、観光拠点の駅はバリアフリー化の必要性が高い、地域の実情に鑑み、高齢者、障がい者らの利用の実態などを踏まえ、可能な限りバリアフリー化をする。このような背景の中、3,000人にとらわれずにバリアフリー化を進めることで利便性が高まり、利用増にもつながると考えます。バリアフリー化には、現状で3基のエレベーターが必要になります。資金も必要であります。そこで、ふるさと納税制度を活用して資金に充てるという施策、考え方について伺います。(4)富良野農業を支える貨物輸送の重要性の認識について伺います。富良野市の基幹産業である農業は、国内の食料自給率維持に貢献しており、今後も日本の食料基地として、その役割が期待されております。良質な農産物の生産のため、国は、各種の支援策を設けるなど、農業者は、鋭意努力のもと、高品質の農産物を生産し、富良野ブランドとしての価値を高めております。現在、収穫後の農産物は、JR貨物が首都圏等の消費地への輸送を担い、食を賄う体制ができております。輸送の主力はJR貨物が主体となり、年間約8万トンを輸送しております。滝川-富良野間の鉄路が廃路となれば、収穫期における代替輸送の対応は難しいと聞いております。農産物の輸送において消費地に届く条件が悪くなれば、富良野農業はどうなるのでしょうか。富良野農業を維持するためには、国の介入による鉄路の下支えが必要と考えます。食料基地の維持と生産物の輸送は、国策として対応すべきことと考えます。富良野農業を支える貨物輸送の重要性の認識について伺います。(5)各沿線の関係自治体10市町村との連携による具体案の作成について伺います。JR単独で維持困難な路線としてリストアップされた当市と関係する3区間、まず、富良野-新得区間の1市2町は、輸送密度が200人未満で、JRはバス転換を協議するとの意思です。また、滝川-富良野区間は4市、旭川-富良野区間は2市3町で、輸送密度200人以上2,000人未満として上下分離方式を軸に協議するとの意向のようです。各区間の課題が異なることはあると思いますが、3区間全てに関係する自治体は富良野市だけです。富良野市が主体となって、各区間の協議あるいは全体の協議を重ねるなど、関連する全10市町村のリーダーとして取り組むべきと思いますが、見解を伺います。2件目は、ふらのワイン事業の進む方向性について、ふらのワイン事業の今後の取り組みについて伺います。現在、道内のワイナリーは、9月末現在で31軒あるとのことです。10年前は13軒ですから、2.4倍と急激にふえております。このような背景は、寒冷地の気象条件を生かして高品質の欧州系ブドウ品種の栽培が広がったことにより、海外などで修業を積んだつくり手が続々と道内に集結し、ブドウ栽培から醸造まで一貫して手がける本格的なワインづくりが主流となったからとのことです。近々、富良野沿線にも2軒のワイナリーがふえるとの情報もあります。一方、ふらのワインの原点ともなるブドウ栽培に取り組んだ理由は、比較的低位農業生産地帯の補完作物や、農家の自立経営目標として稲作転換事業の一環としての考え方からとのことです。昭和47年4月に富良野市ぶどう果樹研究所が設立され、昭和52年2月に自然休養村事業農産物処理加工施設としてワイン工場及び事務所が竣工し、約40年経過しております。道内のワイナリーの事情、消費者のニーズ、気象の変化、ブドウ生産農家の今後も含めて、取り組み、考え方について4点伺います。(1)ふらのワイン事業の進む方向性と取り組みについて。道内の老舗ワイナリーとしてふらのワインの売りは何なのか、今後、存在感をどう示し、ワイン事業を進めていくのか、伺います。(2)原料であるブドウ農家の現状と将来性について伺います。ふらのワインは30万本、果汁は10万本生産していくと聞いておりますが、現在の農家戸数で維持できるのか、農家減になった場合、直営農場として対応していくのか、伺います。(3)沿線の新規参入事業者との関係について伺います。新たに2軒のワイナリーが富良野沿線に進出するとのことで、既に用地を取得したり、当市山部地区でブドウ栽培に着手しており、数年後には開業する運びと推測するところですが、この進出についてどう考えるか、伺います。(4)国道237号は花人街道としてPRしております。新たに、仮称ワインロードとしての相互セールス、相互集客などシナジー効果について伺います。沿線ワイナリーが開業することになる数年後に、国道237号を仮称ワインロード、ワインツーリズムとして通年の観光資源と考えますが、先駆者としてのふらのワインはどのような特色を出して進めることがよいか、伺います。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-黒岩議員の御質問にお答えいたします。1件目のJR根室本線、富良野線の存続に関して、路線存続に向けた施策についてであります。去る11月18日、JR北海道は、単独では維持することが困難な線区として13線区を公表いたしました。この線区には、富良野駅を発着駅とする根室本線、富良野線が含まれておりますが、JR北海道からは、11月21日及び12月5日に、これらの線区について今後地域と相談を開始したいとの説明があったところであります。根室本線及び富良野線は、通学、通院、通勤など交通弱者にとって欠くことのできない交通手段でありますので、市といたしましては、地域住民の足を確保するため、路線存続に向けて関係自治体との協議の場を設けるとともに、交通体系のあり方について、北海道が主体性を持って取り組むこと、さらに、国としての鉄路の考え方を明確にするよう強く求めながら、北海道が設置した地域公共交通検討会議、鉄道ネットワークワーキングチームの議論を注視してまいりたい、このように考えているところであります。また、富良野地域には、海外からも多くの観光客がJRを利用して訪れることから、JRの存続が必要であります。観光による利用促進に向けた具体的な取り組みとしてのサイクリング・トレインについては、JR北海道と協議をした結果、自転車を搬入、搬出するスタッフの配置や、列車内に自転車を固定するための整備、JR富良野駅の階段の問題等により導入が見送られた経過があります。しかし、平成28年度の特急フラノラベンダーエクスプレスや富良野・美瑛ノロッコ号の乗車実績は前年対比で増加していることから、外国人を含めた観光による利用拡大を図るための方策について、今後さらにJR北海道と協議をしてまいりたい、このように考えているところであります。次に、外国人観光客のジャパン・レール・パスの利用促進についてであります。このパスは、海外のJR指定の販売店などで引きかえ証を購入し、日本国内でパスと交換しなければならなかったものが、平成29年3月から試験的に国内の主要なJR駅などで直接購入することが可能となります。今後も増加が予想される外国人観光客が訪日してからパスを購入する機会が拡大することは、JRを利用して富良野地域に足を運ぶ可能性も高くなると考えますので、海外トップセールスを初めとした各種観光プロモーションなどを通じて、JR北海道と連携をしながら、道内の周遊に便利なジャパン・レール・パスのPRを進めてまいりたい、このように考えているところであります。次に、富良野駅バリアフリー化とふるさと納税についてであります。バリアフリー化については、根室本線対策協議会の要請活動において、毎年、JR北海道にエレベーター設置を要請しておりますが、エレベーター設置は、1日の乗降客利用者3,000人以上の駅を優先的に整備するとの回答であり、実現には至っていないところであります。しかし、本年9月30日の第192回国会、衆議院予算委員会において、石井国土交通大臣は、利用者数が3,000人未満であっても、公共施設や病院、福祉施設などが周辺に所在する駅や観光の拠点の駅については、3,000人以上の駅と同様にバリアフリー化の必要性が高いと考えており、地域の実情に鑑み、高齢者、障がい者等の利用の実態等を踏まえて可能な限りバリアフリー化にしたいと答弁しているところであります。こうした国の動向も注視しながら、観光の拠点であり、地域センター病院に近接している富良野駅のバリアフリー化をJR北海道へ強く要請してまいります。また、JR北海道からは、伊達紋別駅における連絡通路と自由通路を併用したエレベーター開発及び実証実験のお話も聞いておりますので、この動向も注視してまいります。これらのことから、富良野駅でのエレベーター実現の可能性が見通せない状況でありますので、現段階ではふるさと納税活用の考えはございません。次に、貨物輸送の重要性についてであります。富良野駅の貨物取扱量は、昨年度で9万310トンであり、仮に貨物輸送からトレーラー輸送に切りかえた場合、農作物の輸送コストは2割も上昇すると言われており、貨物輸送は本市地域経済にとって必要不可欠なインフラであると認識をしております。そのため、本年10月5日には、北海道市長会副会長として、国土交通省鉄道局や道内選出国会議員に対し、北海道が日本最大の食料基地として本州への食料輸送を担う鉄路の重要性について強く要請をしてきているところであります。次に、関係自治体の連携でありますが、富良野駅は、JR北海道から示された単独では維持することが困難な三つの線区の結節点であることから、本市の果たすべき役割は非常に大きいものと認識をしております。富良野線につきましては、新たな協議会の設置に向けて話し合いを始めたところであり、既に設置されている根室本線対策協議会とあわせ、沿線自治体が常に連携をとりながら、ともに行動していく考えであります。さらに、北海道が設置した地域公共交通検討会議の作業部会、鉄道ネットワークワーキンググループが年度末までに示す道内の鉄道体系のあり方に関する議論を注視しながら、沿線自治体との連携を図ってまいります。次に、2件目のふらのワイン事業の今後の取り組みについてのふらのワイン事業の進む方向性と取り組みについてであります。ふらのワイン事業は、昭和47年、畑作振興と地場産業の育成、そして、ふらのワインの製造を目指してスタートし、ことしで44年を迎えます。道内のワイナリーは、平成15年には9社でしたが、平成28年には35社まで増加をしているところであります。ふらのワインは、これまで、よいワインはよいブドウからを基本として努力を重ね、原料ブドウ生産農家との信頼関係を築きながら、国産ワインコンクールにおいても毎年入賞するなど、市民を初め、道内の消費者に愛飲されているところであります。今後も、ふらのワインは、道内ワイナリーの先駆者、さらに、自治体ワイナリーとして、量ではなく質を重視したワインづくりを進めてまいります。次に、原料ブドウ農家の現状と将来性についてでありますが、現在、原料ブドウの栽培面積は、直営圃場19.2ヘクタール、18戸の農家圃場24.5ヘクタールを合わせて43.7ヘクタールであり、栽培農家の高齢化、担い手不足などから、戸数及び栽培面積は減少傾向にあります。現在の18戸の生産者のうち、後継者のいる生産者は7戸、また、40代、50代の生産者が6戸あることから、これら13戸は、今後栽培面積をふやすことが期待されますが、そのほかの5戸の生産者については、70代であり、近い将来、リタイヤすることが予想されます。市といたしましては、5年前から、新規就農者や若手生産者がブドウ栽培の意欲や知識を高めるセミナーの開催や、東山地域での栽培試験を実施してまいりました。また、昨年度は、市内全戸の農業者へブドウに関するアンケートを実施して、新たな生産者の掘り起こしを進めてきたところであります。その結果、平成29年度には、西達布1戸、東山1戸、北布礼別1戸、計3戸の新たな生産者がブドウを新植することとなりました。さらに、既存ブドウ生産者の植栽アンケート調査により、平成32年度までに農家圃場面積が約32ヘクタールに増加するものと見込んでいるところであります。加えて、直営圃場についても、休閑地への植栽を進めて、平成32年度には約23ヘクタールとし、生産農家と直営圃場を合わせて約55ヘクタールになるものと見込んでいるところであります。現状におきましては、天候不順の影響及び新植、改植の過渡期であることから、一時的にワイン30万本、果汁10万本を下回る規模での事業運営となりますが、今後、作付面積の増加や改植による反収増が進むことにより、その規模を維持できる状況になるものと考えております。次に、沿線の新規参入者、事業者との関係につきましては、本年、上富良野町で個人農家が製造免許を取得し、製造を開始し、さらに二つのワイナリーが上富良野町と中富良野町に建設を計画しているなど、近い将来、富良野エリアには四つのワイナリーができる予定であります。これらの方々とは、ふらのワインの施設や圃場において見学や意見交換などを行っているところであります。新たなワイナリーの進出は、富良野地域がブドウの産地として魅力ある地域だと判断されたものであり、ふらのワインとしては、それら新たなワイナリーと連携することにより、富良野エリアの新たな観光資源となることを期待しているところであります。次に、国道237号を仮称ワインロードとし、相互セールス、相互集客など、シナジー効果が期待できるかについてであります。国道237号の旭川市から占冠村のエリアは、通称花人街道と呼ばれ、春から夏にかけてはラベンダーを初めとする各種の花が植えられ、観光客を楽しませております。今後は、ブドウ畑の四季折々の風景、ワイナリー限定ワインの購入や見学、食材の宝庫である富良野エリアの農畜産物を使って、食などの個性あるワイナリーを核としたワインツーリズムは、年間を通して楽しめる富良野地方の新たな観光資源になるもの、このように考えているところであります。以上です。
質問 17番 黒岩岳雄
では、随時、質問させていただきます。いままで、JRの利用者を維持していくために、富良野市では、昭和60年以前にあったものを、富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会という新たな組織として立ち上げてやってきております。この組織は、市民の各団体等がたくさん入っていますが、観光団体が入っておりません。この組織表を見ますと、市、市議会、農業団体、商工団体、労働団体、青年団体、女性団体、物流事業者、地域代表、他関係者というような形ですが、やはり観光団体も入れてオール富良野で進めていったほうがいいのではないかなというのが1点です。それから、事業として、市長以下、行政の皆さんがJRなどに働きかけるのはいいのですが、もう一つ、市民に対して、もうちょっとJRを利用しようと呼びかけることも大切だと思います。例えば、小さな子供がいれば結構乗用車で移動してしまいますから、JRを使うことはめったにありません。しかし、年に1回ぐらいはJRを利用した家族のプチ体験など、JRに乗って公共交通機関を利用するマナーも小さいときに教育、啓蒙していってもいいのではないかと思うのです。そういうものがいままでの活動の中で余り見えていないのですが、まず、この2点を質問いたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の御質問にお答えをさせていただきます。1点目は、富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会に観光協会が入ってないではないかという御質問であります。富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会の中で、俗に言う企業が主体となって路線の状況をつくるということで、当初は企業を単位としてこういう協議会を設置したという中身であります。ですから、企業を主体とした中での運動ですから、企業が中心となって職場で乗ってもらうような対策をやるということで協議会が設置された、このように認識いたしているところであります。それから、二つ目は、乗るように努力してきたのかということも含めての御質問だったと思います。この問題は、石勝線が開通してすぐに議会でも相当論議された経緯がございますが、そういった中で、いち早く富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会を立ち上げて今日に至っております。当時、私が自治振興課主幹だった昭和60年には、乗って守ろう根室本線の中核をなすことということで、富良野の各種団体の皆さん方に呼びかけ、富良野線、函館本線、根室本線の3線一周の企画を立てて360人の乗客を集めました。これは、滝川市から赤平市、芦別市、富良野市、中富良野町、上富良野町、美瑛町、旭川市、南富良野町を含め、農連を中心とした皆さん方にも参加をしていただいて一大イベントをやり、美瑛、旭川、滝川、赤平、富良野で行事をやりながら広めてきた経緯がございます。そして、その後、それらをもとにして何らかの形で利用促進をやってきたという事実があります。ですから、私どもといたしましても、全く活動していなかったということではありません。しかし、道路がよくなったということもございまして、これは反比例するわけでありますが、個人で自家用車を取得するような状況が生まれ、さらに、自動車を活用することによって鉄道を利用することが少なくなってきました。それから、もう一つは、滝川駅で停車をして待合をするという問題がございまして、ここ10年、15年前からバスのほうが頻繁に利用される状況が見られてきたところでございます。御質問にありました利用推進の関係につきましても、それぞれの職場にはお願いしておりますけれども、現在、拘束してやるわけにはなかなかいきませんので、運動展開の中で周知を図っているような状況でございます。いま御質問があったように、これからも、協議会に入っている市町村とも連携しながら、イベントを含めて、何とか乗っていただくような方向の状況づくりをしていかなければならない、このように考えているところであります。以上であります。
質問 17番 黒岩岳雄
いま、観光関連を入れたほうがいいのではないかと言ったのは、今後いろいろ企画をしていくこともあるわけです。ですから、いまの組織にとらわれないで、いままで落ちていれば、そういうものも入れてやればいいのではないかと思うのです。私は、余りいままでのものに固執する必要はないのではないかと思います。また、過去に、フラノエクスプレスが走っていたころは、ふらの100年委員会の企画でそれを函館まで走らせたりしたこともあるわけです。それとは違って、日常の生活の中で鉄道に親しめるような考え方で市民の皆さんに理解してもらいながら、いままで1年に1回も乗らなかったけれども、1年に1回か2回は乗ろうと、そんなことでもいいのではないかと思うのです。そういうことを地道にやる必要があるのではないかというのが私の考え方ですが、いかがでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答えします。私も同感であります。当然、乗っていただくことが第一でございますから、一人でも多くの市民がいろいろな機会を通じて乗っていただくように、行政ばかりでなく、先ほどお答えさせていただきましたが、各種団体あるいは職場でも年に1回か2回は乗る状況づくりを率先してやっていただきたい、このように考えているところであります。
質問 17番 黒岩岳雄
続いて、ジャパン・レール・パスの今後の展開についてお伺いします。これは、来年3月から次の年の3月まで約1年間、実証実験をやるわけです。実は、ことし10月で約2,000万人の海外からのお客さんが見えておりまして、12月までには2,300万人ぐらいなるのではないかという予測も出ています。そして、オリンピック・パラリンピックのある2020年は、国のほうでは4,000万人という一つの目標を立てています。2030年は、新幹線が札幌市まで入る年ですが、そのときには約6,000万人の海外からのお客さんを呼ぼうということで、国のほうでは既に数字的な目標を立てております。そういう中で、来年、JRが1年間かけて実証実験をやるということは、実証実験の結果を分析して、よければ、それがもう常態化になると思うのです。そうすると、4,000万人あるいは6,000万人のお客さんに向けて、そういうことが相当浸透してくると思うのです。ですから、この実験は非常に大切だと思うのです。ですから、改めて、この実験に対して、先ほどトップセールスでやっていただけるということになっておりますが、その辺の思いをもう一度お聞きしたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員からジャパン・レール・パスの問題で再質問を受けましたので、思いを語らせていただきたいと思います。北海道に対する東南アジアの評判ということですが、二、三日前に、香港の女性の方々が、北海道の農業をやっているまちを訪れて、観光ばかりでなく体験をすることによって非常に思い出深く、また訪れてみたいと思うようなテレビ放映がございました。私も見ておりましたが、これからは、東南アジアを中心とする外国の観光客というのは、間違いなく北海道に向けて来るという状況づくりが進んできているのかなという感じを強く持ったところであります。この事業は、経費あるいは維持費も大変かかりますから、ジャパン・レール・パスでもっともっとお客さんがふえなければなりません。そういった中で、来年度、観光庁で認定するブランド観光圏では、北海道で3カ所が立候補しているうち、富良野・美瑛が有力だというお話も聞いておりますが、こういうことが認定されることによって、道北を含めたこの地域に新たな観光の拠点が生まれることにつながってきます。そういう状況を受けて、ジャパン・レール・パスの関係については、富良野市としてもなお強力にPRを推進していく必要性が十分ある、そのように認識しておりますので、関係する自治体を含めて、JRに対して強力に要請してまいりたい、このように考えているところであります。
質問 17番 黒岩岳雄
続きまして、バリアフリーの関係についてお尋ねいたします。私は、バリアフリーの関係については、この議場でも何度か質問いたしましたが、過去の答えは3,000人以上の縛りがあるからだめだ、それから、お金がかかるということでした。ただ、一応3,000人の縛りがあるのですが、富良野市は特例としてその枠が外れるのではないかというふうに推測できます。また、お金のかかる部分については、賛同が得られれば、ふるさと納税という新しい応援をもらうこともできます。そして、そういうことをすることによって、利用者へのサービス向上にもなりますし、鉄路を死守するのだという意気込みが市民及び世間に対して伝わるというふうに思うのです。ですから、先ほどはやらないという話ですが、やらないと言うのは簡単で、やることを考えて何とか物事を達成していくことが必要だと思うのです。その辺で、いまはとりあえずやめたけれども、条件が整ったらやるのか、非常に微妙なので、再度、答弁を願いたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答えをいたします。バリアフリー化におけるふるさと納税の活用ということでございました。さきの答弁でお話ししましたとき、バリアフリー化については、実現できるか、できないか、まだ明確にわかりませんけれども、今後、JRに対しても強く要請してまいりたいと考えております。ただ、現在のふるさと納税の状況では、どの程度納税されるか、経過を見なければなかなか推測できず、いまの段階では充てるということをなかなか明言できない状況でございますので、この点については御理解を賜りたい、このように思ってございます。以上であります。
質問 17番 黒岩岳雄
いますぐできるか、できないかということではなくて、私は将来的に取り組んでいただくということでもいいのです。いま、富良野駅の利用者の実態といいますと、市民、観光客、病院にかかわる方などいろいろあると思いますが、私は、いままで結構JRを利用していますけれども、遅い便で札幌から帰ってきますと外国の方のグループがおりるのです。家族で旅行していて、おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんまで、多いときは10人ぐらいの方がおりますが、その人たちはほとんどみんなが前段で話したジャパン・レール・パスを持っていまして、車掌がいませんから運転手に見せておりていました。ただ、海外旅行組はみんな大きなバッグを持っていて、あの階段のところを引きずり上げたり、また、子供のいる場合は乳母車も一緒に上げたりしています。私は、それ見ていて、本当にこれでいいのかなという思いがありました。また、車椅子で見えたお客さんがいました。たしか旭川に戻るのではないかと思いましたが、車椅子というのは、昇降機があれば1人でも動けるでしょうけれども、そのときはサポートが2人ついていました。1人の方は階段の手すりのところで車椅子が乗っている方がつかまるサポートする、もう一人の方は車椅子を持ち上げる、実情はそういうことなのです。そういうことを踏まえると、利用者の利便性というのは本当に高いと思います。ですから、いま、JRがなくなるというときに、より一層乗ってもらおうという姿勢であれば、そういう体制を整えなければいけないのではないかと思うわけです。また、観光面では、2003年にビジット・ジャパン・キャンペーンが始まっています。そのとき、521万人の外国人が日本に見えましたが、富良野には何人来たかというと、5,306人に泊まってもらっています。そして、10年後の2013年に、日本もやっと外国人観光客が1,000万人を超えたのです。そのとき富良野に何人のお客さんが泊まってくれたかというと、3万5,360人です。ですから、国の政策が倍に行っているときに、富良野には7倍の外国人が見えているのです。そういうことを考えていくと、バリアフリー対策というのは、地元の市民の皆さんがハンディキャップを乗り越える意味もありますが、観光というのは農業と同じような一つの産業ですから、それを支えていく意味でも必要になってくると思うのです。そこで、あえて質問いたしますが、そういう事情を十分承知かどうか、御確認します。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の再々質問にお答えをさせていただきます。本市の基幹産業は、農業と観光ということで現在も進めてきております。その中で、特に観光面で、昨年度は国内外で宿泊は75万人を超えたという実績がございました。そのうち、外国人の延べ宿泊は12万人を超えたという数字が実際にございます。その状況の中で、千歳回りのバスで来られる方、あるいは、札幌回りのバスで来られる方、そして、黒岩議員が御指摘の列車で富良野に来る、こういう三つのパターンがあります。そういう状況を考えたときに、バリアフリーの問題というのはいま始まった問題ではないです。当然、外国人ばかりが対象でなく、日本人が通常乗りおりするときにも、お年寄り対策という中で、根室本線対策協議会では、毎年、沿線の首長または議長に同伴させていただいてJR北海道本社、旭川支社にバリアフリーの要望に行っておりますし、現在も運動を展開している現状でございまして、この課題は1年も落としたことがない取り組みであります。そういうことを毎年やっている中で、先ほども答弁させていただきましたように、伊達紋別のほうで、自由通路と連絡通路を結びつけるエレベーターということで、いま試験運転をしております。これは試験運転でありまして、恐らく来年ぐらいには段階的にそういう状況が生まれる可能性がございますから、むしろ、そういう動向を見ながら、そうした実情を十分考慮しつつこれからの運動展開をさらに強めていきたい、このように考えているところでございます。以上であります。
質問 17番 黒岩岳雄
続きまして、貨物輸送の関係ですが、滝川-富良野間につきましては客車と貨物が併用している路線と理解しております。滝川-富良野間の営業経費は、線路を直すことも入っていると思いますが、11億8,000万円です。富良野-新得間は、30キロメートルぐらい路線が長いのですが、9億8,000万円です。そして、旭川-富良野間は、滝川-富良野間と距離がほぼ同じ54キロメートルですが、9億6,000万円です。こういうことで、私は、個人的に、貨物を走らせているから軌道の保守にお金がかかっているのではないかなというふうに推測しております。ですから、JRに負担かけているというのは、富良野の農産物を運ぶための負担と理解できるわけです。そういう中で、農業というのは、農産物の生産に対しては、農林水産省などいろいろな支援策があって、相当なお金が入って農業を応援しております。しかし、実際に物ができても、送る手段としては何の支援もありません。万が一、鉄路がなくなったらどうなるのだということになると思うのです。いま、鉄路というのは安くて環境にも優しいという面がありますが、常日ごろ、市長が言っている足腰の強い農業ということでは、幾らいいものつくっても、それがお金にならなければ意味がありませんので、そういう考え方というのが非常に重要だと思いますけれども、市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
黒岩議員の貨物輸送に対する再質問にお答えをさせていただきます。先ほどお話をさせていただきましたが、昨年度は9万トンの輸送を行っています。これは、現実に富良野駅で扱った貨物量ですから、大変な量だと認識しております。現在の状況で、これから貨物を自動車運送することになりますと、量的にも運べませんし、さらに、いまは距離によって2名体制で運転手を確保することが義務づけられているという問題も現実に発生しております。ですから、これは、富良野市ばかりでなく、基幹産業を農業とする市町村においては、鉄路による貨物輸送というのは絶対に欠かすことができないと強く認識いたしております。そこで、私どもといたしましては、この問題というのは市町村で考えるべきではないと思っております。線路はずっと続いておりますから、富良野市の考え方はどうなのだと言われても、それぞれの市町村を通って目的地に行けるようになっていますので、やはり、それぞれの対策協議会なり、あるいは、諸団体で会をつくった上で総合的な中で進めるべきだというのが私の基本的な考え方であります。貨物も含めた中で、北海道としての交通のあり方というのはどうあるべきか、あるいは、国に対しても、いま御質問ありましたとおり、国内の貨物輸送は、飛行機や船でなく、主体は貨物列車であります。北海道で言えば179市町村でありまして、廃止された市町村を含めるとまだかなり多いわけですから、この問題というのはオール北海道で対処すべきことですので、私は北海道市長会の副会長やっておりますが、機会あるたびに国会議員に対しても言ってきております。やはり、これは、一つの団体ばかりでなく、町村会、市長会、あるいはまたは輸送関係の団体を通じたオール北海道で道、国に対して行動を起こしていくことが、私は今回の鉄道に対する大きな状況づくりの一つになるだろうと思います。当然、JRも努力をしなければならないことが出てきますから、それはそれで努力をしてもらいながら、国がそれをどの程度認めていくかということもこれからの判断の一つになるでしょう。恐らく、来年3月に北海道のワーキンググループの答申が出ますから、その答申を踏まえた中で、私は、道として国としてのあるべき姿に戻すべきではないか、このように感じているところでございます。そういう決意を持って、これから関係するそれぞれの市町村ともどもやっていきたいというのが私の考え方でありますので、改めて、ここでお話しさせていただきます。
質問 17番 黒岩岳雄
ブドウのほうに移らせていただきたいと思います。今年度は農家のつくっているものと直営圃場と合わせて43.7ヘクタールだということですが、要は収量が問題だと思うのです。当然、気候によってその振れ幅がありますので、いまの30万本プラス10万本を堅持していく、そしてまた、高品質のものに取り組んでいくことになりますと植えかえなどもいろいろ出てくると思うのです。そういう中で、いまのままだと、生産量が少ない年は品物がなくなるとか、30万本、10万本を満たさないような状況が出るかと思うので、その辺に対する今後の考え方について、最後に質問させていただきたいと思います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
黒岩議員の再質問にお答えいたします。ワイン原料用ブドウの確保ということでございます。現状では面積が少し足りないということと、それから、改植によってブドウがとれるまでの期間、どうしても収量が落ちる、そして、天候の影響を受けるということでございますので、これらを総合的に解消する方法として、将来的には55ヘクタールを確保していきたい、その55ヘクタールを確保した上で、反収が一定程度上がってくれば、いま出てきた天候の影響も最小限に食いとめられるというふうに考えているところでございます。