みんなの議会

富良野市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月13日

(1)健康のまちづくりについて/(2)医食連携の6次産業化について

2016年9月13日、富良野市議会の一般質問で、佐藤秀靖議員が「健康のまちづくりについて」「医食連携の6次産業化について」について質問し、市長 能登芳昭、保健福祉部長 鎌田忠男、経済部長 原正明が答弁しました。

質問者
佐藤秀靖 議員
答弁者
市長 能登芳昭、保健福祉部長 鎌田忠男、経済部長 原正明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 佐藤秀靖

-登壇-通告に従い、順次、質問してまいります。健康のまちづくりについてお伺いいたします。近年、日本中で健康に注目が集まっています。民間企業では、経営戦略的視点で、従業員の健康管理について、福利厚生のための経費ではなく、従業員が健康であることは活力の向上や生産性の向上など、組織の活性化につながり、ひいては社員を大事にする企業イメージの向上など、業績向上や株価向上につながる投資として捉える健康経営という新たな経営マネジメントが注目を集め、株式上場企業などが相次いで採用しております。また、中小企業などが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)北海道支部では、道と連携し、健康づくりに取り組む事業所を、健康事業所宣言をしている事業所として認定し、支援をしています。ことし6月、岩見沢市では、健康経営という考え方を自治体運営に応用しようと、全国で初めて健康経営都市宣言を行いました。健康経営都市宣言をまちづくりの中心に据え、市民の健康を守るだけではなく、生き生きと活動する市民づくりを実践するとともに、地元企業の健康経営の取り組みを支援することにより、市民の生活の質(QOL)の向上や国民医療費の適正化など社会問題の解決に貢献し、まち全体のポテンシャルを引き出し、自立した自治体づくりを目指すとしています。こうした健康管理を、経費としてではなく、投資としての考え方でまちづくりに反映する取り組みが全国に広がっています。平成21年11月に発足したSmart Wellness City首長研究会は、健康で元気に暮らせること、すなわち、健幸(健康で幸せ)であることが、個人と社会の双方にとって生きがいが生まれ、豊かな生活、医療費の抑制など自治体運営に複合的なメリットがある、高齢化、人口減少が進んでも、地域住民が健幸(健康で幸せ)、すなわち、身体面の健康だけではなく、人々が生きがいを感じ、安心・安全で豊かな生活を送れることであるためには、そこで暮らすことで健幸(健康で幸せ)になれるまちスマート・ウエルネス・シティーが求められるとして、全国の自治体の首長と大学、関係省庁が連携して研究会を発足させ、現在は、33都道府県、61自治体に及び、年々参画する自治体が増加しています。本年1月、ふらの未来の会として、会派の都市事例調査を行いました。Smart Wellness City首長研究会に加盟する静岡県三島市のスマートウエルネスみしま事業を視察し、3月の第1回定例会で、本市においても大変参考になる取り組み事例であることを報告したところであります。このSmart Wellness City首長研究会には、北海道からは栗山町、東神楽町が加盟し、栗山町では、昨年9月に健康寿命延伸のまちづくり宣言をして、町民の役割、家族の役割、行政や地域の役割を明確にし、第1期栗山町健康増進計画にSmart Wellness City首長研究会の考え方を反映させております。こうした健康を市政運営の中心に据えた考え方は、本市も参考にすべき点が多々あると考えます。むしろ、本市においては、健康を市政運営の中心に据える取り組みとして、市民の健康管理に加え、基幹産業の農業と観光を健康・医療というキーワードで横串を刺すことにより、相乗効果が生まれ、より高度な付加価値が創造され、新しいビジネスチャンスが生まれる可能性が高く、他の市町村よりもその恩恵が大きいと考えます。以上を含め、健康のまちづくりについて、2件伺います。1件目は、市民の健康管理と健康のまちづくりについて伺います。1点目は、過去の答弁で、市長は市民の健康管理は一義的には市民個人が主体的に行うべきものと答弁されております。その上で、市民の健康管理について、行政が担うべき役割をどのように認識しておられるか、見解を伺います。2点目は、平成25年から始まった国の健康づくり運動、健康日本21(第二次)と健康増進法に基づき、本市では、健康診断結果やレセプトなどの健康・医療データの分析により、本市の特徴や市民の健康状態をもとに健康課題を明らかにした富良野市健康増進計画(第2次)を策定しています。健康増進計画の基本的視点では、健康増進施策を本市の重要な行政施策として位置づけ、富良野市健康増進計画の推進においては、市民の健康に関する各種指標を活用し、取り組みを推進していきますとしています。健康増進施策を本市の重要な行政施策として位置づけていますが、現行の計画の内容を市民に理解してもらうための周知が広がっていないように思いますが、これまでの周知方法と今後の方針をお伺いいたします。3点目は、同じく健康増進計画では、一人一人の身体は、いままで生きてきた歴史や社会背景、本人の価値観によってつくり上げられてきているため、それぞれの体の問題解決は画一的なものではありません、一人一人の生活状態や能力、ライフステージに応じた主体的な取り組みを重視して健康増進を図ることが基本になります、市としては、その活動を支えながら、個人の理解や考え方が深まり、確かな自己管理能力が身につくための科学的な支援を積極的に進めますとしています。私は、この富良野市健康増進計画の考えに大いに賛同するものでありますが、市民個人の健康への努力目標や、行政が行う施策の目標などをより明らかにするために、本市も(仮称)健康づくりのまちの都市宣言を行い、市民、企業、団体、地域、学校、行政など、それぞれの役割を明記し、市政運営の中心に市民の健幸(健康で幸せ)を最優先に考えるまちを市内外に知らしめ、市民に安心を与える市民と協働の健康のまちづくりの取り組みを提案しますが、見解を伺います。4点目は、国の健康増進法に基づき、北海道では、平成23年に健康づくり道民意識アンケート調査を行い、このアンケートを参考に、平成25年に、北海道健康増進計画、すこやか北海道21を策定しています。本市健康増進計画は、平成25年度に各種ヘルスデータをもとに策定されていますが、平成29年度で策定から5年目の中間評価を迎えるに当たり、道が行った健康づくり意識アンケート調査同様の意識調査を行い、道との数値の比較や市が保有する各種健康データとアンケートの数値の乖離を分析して、計画の見直しや推進事項の確認をすることにより、より精度の高い対応、対策がとれるのではないかと考えますが、見解を伺います。5点目は、市民が自分の健康を理解し、管理できるヘルスリテラシー向上のためには、各年代、各層、学校教育、社会教育、組織、団体、地域など、あらゆるステージの取り組み方法や役割などを明確にしなければなりません。そのためには庁内のあらゆる部局が対応しなければなりませんが、庁内の連携体制をどのようにとっているのか、また、今後どのように展開するのか、お聞かせください。6点目は、健康増進計画では、子供の肥満傾向については把握していない、将来の生活習慣病予防に向けて検討の必要があるとしています。子供の健康管理は家庭が主体的に行うものと考えますが、食育や生活リズムの大切さなどを含めた将来の生活習慣病予防に向けて、市としてどのような取り組みをしているのか、また、今後どのように進めていくのか、お聞かせください。2件目は、健康観光、スポーツ観光の推進について伺います。冒頭に御紹介した健康経営やスマート・ウエルネス・シティーなど、健康のまちづくりを実践する自治体がふえていますが、健康をテーマにした観光振興に取り組む自治体も出てきています。しかしながら、本市のような全国有数の観光地で健康観光に取り組む自治体は多くありません。本市の観光は年々減少傾向にあり、本市の観光を支えたテレビドラマ「北の国から」のさまざまなコンテンツを集めた「北の国から」資料館の閉館などもあり、「北の国から」にかわるキラーコンテンツとも言える新しい観光の提案が喫緊の課題となっています。時代の流れ、ニーズの変化に対応した新しい観光スタイルの提案が必要です。そこで、健康のまちづくりと連動させた健康観光、スポーツ観光について、2点提案いたします。1点目は、科学的根拠に基づいて、健康を切り口とした健康観光の構築の提案について。富良野では、宿泊施設、アウトドア会社、スポーツインストラクター、飲食店などが協力し、平成25年、26年の2年間で農林水産省の補助事業を活用して、スポーツ医学、スポーツ栄養学の専門の慶應大学の先生を講師として招き、体組成計や血圧計、血糖値計、ストレス計など簡単な健康測定器を使って健康データを測定し、宿泊施設の食事は講師のアドバイスを参考に1食600キロカロリー、糖質30グラムの健康食を開発し、富良野の自然の中で体を動かし、おなかがすいたら富良野の農産物を食べ、健康になるための科学的根拠を学習する健康観光の構築に取り組み、モニターツアーやアンケートを行ってデータを収集し、健康観光の有効性を確認しています。観光客の皆さんに、富良野の自然を楽しんでいただき、富良野の農産物を味わい、医食同源のコンセプトで元気になる観光です。健康をキーワードにした新しい観光の提案が有効だと考えますが、見解を伺います。2点目は、健康志向の中、全国各地でマラソンやウオーキング、サイクリングなどによるスポーツ大会の開催とまちおこしを連動させたスポーツ観光が真っ盛りであります。本市においても、サイクリング観光に力を入れていますが、ただ単に、景観がいい、サイクリングロードの整備をしました、おいしいものや特産品がいっぱいありますでは、他地域との差別化ができません。富良野は健康に力を入れるまち、宿泊しても健康食が体験でき、健康になるための学習もできるという、スポーツを楽しむ人及び自分の健康に投資をする人たちへのインセンティブになる仕掛けで誘客につなげるべきだと考えます。健康のまち富良野が定着することにより、スポーツ大会の誘致や国内にあまたある健康関連団体の年次定期大会の誘致、あるいは、健康関連企業や健康に関するCSR活動に積極的な企業の誘致が可能になると考えます。かつて、本市のごみのリサイクルの取り組みの視察が相次いだように、行政視察なども想定することができると考えますが、見解を伺います。折しも、ことしは、リオデジャネイロオリンピックにおいて日本のメダルラッシュで盛り上がりました。4年後の2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、一層、スポーツに注目が集まります。スポーツ観光を包含したヘルスツーリズム、健康観光は、富良野の特性を十二分に生かした他地域との差別化を図る最大の武器だと考えます。次に、医食連携の6次産業化について伺います。現在、本市においても、農業の6次産業化を推進するため、グリーンフラッグ事業から始まり、今年度からは、メイドインフラノ推進事業へと6次産業化を加速させる取り組みを推進していますが、ここでも健康をキーワードにした取り組みが大いに有効だと考えます。メイドインフラノ推進事業拡充について、2点提案をいたします。1点目は、健康のまちづくりと連動して地産地消を進めるに当たり、農産物の消費のみならず、農産物が持つ栄養素や健康によい調理法や食べ方などが理解できる仕組みを構築し、飲食店などと協力し、メニューのカロリー表示や成分表示などを進め、医食同源のコンセプトで、富良野の農産物をいっぱい食べて健康への理解を深め、地産地消を進め、地元農産物への理解と地元消費の拡大につなげることが有効だと考えますが、見解を伺います。2点目は、1点目の医食同源のコンセプト同様に、富良野農産物の消費拡大を図るために、医療系、栄養学系などの大学や研究機関と地元企業などとの連携により、農産物の成分分析や加工方法の研究など、健康食品の開発や健康食の提案などができる医食連携の6次産業化が可能であると考えます。特に、農林水産省では、この医食連携の6次産業化の推進は、新たな6次産業化の切り口として大きく掲げております。医食連携の6次産業化は、地産地消や健康観光と連動させれば、例えば、糖尿病などで食事制限をしなければならない方々など、旅行に出ることを控えなければならない方々に対して富良野野菜を中心にした低カロリー、低糖質の健康食を提供するなど、潜在する大きな旅行マーケットの開拓につながります。富良野の6次産業化の新しい切り口として、富良野ブランドの磨き上げにつながると考えますが、見解を伺います。以上、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-佐藤議員の御質問にお答えをいたします。1件目の健康のまちづくりについての1点目、市民の健康管理とまちづくりについてであります。健康増進法におきましては、国民の責務として、各個人が生活習慣への関心と理解を深め、みずからの健康状態を自覚して、生涯にわたって健康増進に努めなければならないと定め、市町村においては、健康増進に関する知識や情報提供、人材の養成を行うとともに、健康増進事業者として住民の健康増進のために必要な事業を推進するよう努めると定めております。急速に高齢化が進む中、市民の健康づくりは、市民一人一人が健康で生きがいを持ち、安心して暮らしていくための基本であり、本市においては、健康増進施策を重要な行政施策として位置づけ、富良野市健康増進計画第二次を策定し、健康増進法に定められた市町村の責務としての取り組みを推進しているところであります。次に、健康増進の周知につきましては、市ホームページに掲載し、住民への周知を行うとともに、重点目標であります健康寿命の延伸や特定健診受診率の向上等については、各種の健康増進事業の取り組みの中で周知をいたしているところであります。次に、(仮称)健康づくりのまちの都市宣言についてでありますが、市民の健康づくりは、現在、胎児期、乳幼児期から高齢期までのライフステージにおいて、行政はもとより、地域や学校、事業者などによる多様な取り組みと連携により進められており、市民の意識高揚は画一的ではなく、それぞれの健康レベルに応じて市民個々に働きかけることが最も効果のあるものと認識をいたしているところであります。今後も、健康診断や検診などを通じて健康づくりの周知を徹底し、市民一人一人の意識高揚を図る中、健康づくりを実践する市民の拡大を着実に進めることとし、現段階においては、健康まちづくりのまちの都市宣言について行う考えは持っておりません。次に、健康増進計画の中間評価における意識調査のアンケート実施についてであります。富良野市健康増進計画第二次の計画期間は、平成25年度から平成34年度までとなっており、計画では平成29年度に中間評価を行うことになっております。本市の健康増進計画の目標は、計画策定時より国が示す科学的根拠に基づいた実態把握が可能な目標の設定、既存のデータの活用により、自治体みずからが進行管理できる目標の設定の考え方に基づいて設定をしており、中間評価においても、策定時と同様に既存のデータを活用し、これまでの取り組みの評価を行う考え方であり、中間評価の際に新たなアンケートによる意識調査については、実施する予定はございません。次に、庁内連携体制であります。計画策定時に庁内に富良野市健康増進計画策定検討委員会を設置し、市民の健康づくりを支援する健康増進施策の検討を行っております。計画策定後は、それぞれの部署で取り組みを進める中で、必要時には関係部署との打ち合わせ等を行い、連携を図っているところであります。今後は、中間評価時に、庁内の計画策定検討委員会において、評価結果から施策の見直しを行い、連携体制についても検討をしてまいります。次に、子供の生活習慣病予防の取り組みにつきましては、子供の肥満は将来の肥満や生活習慣病に結びつきやすいことから肥満予防の対策が必要であります。現在、1歳半健診や3歳児健診において、肥満傾向にある子供の実態把握を行い、保護者に対して栄養指導を実施しているところであります。学童期の子供の肥満統計については、今後、教育委員会との連携のもとに把握を行い、学校とも連携して取り組みを進めてまいります。次に、2点目の健康観光、スポーツ観光の推進について、科学的根拠に基づいた健康を切り口とした観光についてであります。平成21年度と22年度に、富良野広域圏経済活性化協議会において、アウトドア体験と血糖値コントロール理論の科学的根拠を結びつけた新しい旅行の可能性について検討してきたところでありますが、アドバイザー確保の課題などから取り組みが広がらなかったところであります。現在、春と秋には、市内のアウトドア会社が連携をし、富良野市はアウトドアを楽しむことができる地域であることを発信するとともに、旬の地元農産品を飲食店で味わうことができる環境整備に取り組んでおりますので、この定着を進めてまいりたい、このように考えているところであります。次に、スポーツ大会、関連団体の年次大会や健康関連企業の誘致についてであります。スポーツ大会の誘致は、会場や施設の整備充実、夏季の宿泊の確保、誘致に向けた各種団体の体制整備などが必要であるとともに、年次大会等の誘致につきましては関連団体における情報収集や誘致の検討、健康関連企業の誘致におきましては条件整備が必要である、このように考えているところであります。このような状況の中、それぞれの誘致につきまして可能な限り情報収集に努めてまいりたい、このように考えているところであります。2件目の医食連携の6次産業化についてのメイドインフラノ推進事業の充実についてでありますが、現在、1次、2次、3次それぞれの産業において、富良野産の農産品を活用することにより、地産地消を進め、富良野ブランドの向上に役立てるメイドインフラノ推進事業に取り組んでおるところであります。現状といたしましては、飲食店における栄養価やカロリー表示等については取り組まれておらず、一部の飲食店が農産品の産地を記載している状況と認識をしているところであります。今後、栄養価やカロリー表示などについて、飲食店と意見交換を図りながらメイドインフラノ推進事業での取り組みを検討してまいりたいと考えているところであります。次に、地元農産品を活用した健康食品の開発についてでありますが、地元農産品を使った健康食品の開発につきましては、今後、メイドインフラノ推進事業の中で情報収集を図りながら研究をしてまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。

再質問 10番 佐藤秀靖

それでは、順次、再質問をさせていただきます。まず、健康のまちづくりについての質問の1点目であります。行政が担うべき役割について、市長からは、市民ファーストである、市民が健康で元気に暮らせることが大命題であるというお答えをいただきました。これをサポートすることが行政の仕事であるというふうに私は捉えました。その上で、2点目の健康増進計画の周知というところでありますが、私は、健康増進施策が何のために、誰のために行われているかという本質的な市民の理解が浸透してないのではないかなという感覚を持っています。なぜ、健康増進施策が重要施策であるかというと、Smart Wellness City首長研究会の言葉をかりますと、健康で元気に暮らせることは個人と社会の双方にとって幸せであるとうたっています。要するに、市民個人個人が健康で元気に暮らせることは、すなわち、極端な言い方をすれば社会貢献であるという考えのもとでの言葉でありまして、私は、行政として、市民の健康を一番に考えていますという強いメッセージを発信するべきなのではないかなというふうに思うのです。そうすることによって、市民が安心してくれるのではないか、行政は私たちの健康のことを一生懸命考えてくれている、その延長線上で市政運営がうまくいくというふうに考えてくれている、そういうふうに思ってくれるのではないかなと思うのです。簡単明快に市民の健康が一番だという強いメッセージを発するべきだと思いますが、見解を伺います。

答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。ただいま、安心して生活ができる上では、健康増進について、行政から強くメッセージを出していけばいいのではないかという部分でございます。本市としましては、健康づくりについては、健康カレンダーを出したり、広報に健康づくりのアドバイスの記事を載せたり、常日ごろから説明をしているところであります。また、特定健診なり健康診査を受けた方々には、やはり、個人の暮らしを守る上では健康が一番大切だというところもございますので、常々そのPRをさせていただいているところでございます。以上でございます。

再質問 10番 佐藤秀靖

いま、部長から、さまざまな機会を捉えて市民に告知し、アピールしているというお話を頂戴しました。先ほど、市長から、市民は自分の健康管理をしていく責務があるというふうに法律で書かれている、行政はそれをサポートする努力義務があるという御答弁をいただきました。これは健康増進法にも書いてあるのですが、一市民からすると、そういう責務とか行政の努力義務ということを先に書かれるよりは、行政としては皆さんの健康が第一ですよと、先ほど申し上げたように本当に単純明快なメッセージがあってこそ、市の行政が回るし、コミュニティーが保たれると思います。要するに、責務だとか行政の責任だとかというより先に、市民の健康が第一です、我々はそれに基づいてこういうルールのもとにこういうことをやっていますというふうなメッセージを投げかけたほうがいいと思うのです。それに従って、市民の役割、行政の役割、その他、学校、地域等々の役割があるのですよというように、要は、順番を逆にしたらどうかなと思っているのです。そのほうがわかりやすいと思うのです。それをするためにも、先ほど考えていないという答弁をいただきましたが、都市宣言をすることも一つの手法というふうに私は捉えています。健康のまちづくり都市宣言にこだわらず、そういう市民ファーストの考え方を前面に出した告知の仕方が必要だと思いますが、再度伺います。

答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再々質問にお答えいたします。市の健康づくりの取り組みについては、当然、市民の健康が第一ということで進めさせていただいております。いま、この取り組みの中で、私どものほうで非常に課題となってくるのは、当然、関心のある方は積極的に参加をしていただいている状況ですけれども、いま特定健診を中心に取り組みをしている中で、やはり、若いからとか、いまは大丈夫だからということで健診を受けていない方、自分の健康に対してなかなか関心を示していただけない方もいらっしゃいます。まず、メッセージが最初だというところもありますが、そういうメッセージについては、不十分かもしれませんけれども、私どもも常々送らせていただいておりまして、いまは、できるだけ多くの関心を示さない方に参画をしていただく、健診を受けていただくというようなところに力点を置いて進めさせていただいているところでございます。以上でございます。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

佐藤議員の御提案的な部分も含めての御質問に対して、補足説明をさせていただきます。いま、保健福祉部長が御答弁させていただきましたけれども、一つには、現在、それぞれの職場で健康に対する理解度が大変深まってまいりました。企業における健診も、職種によっては多いところで年2回ぐらいやられています。ですから、市として扱う健康の増進の中で、一つは、国民健康保険に入っている人、あるいは、後期高齢者医療を受ける方々が対象になるわけですが、そういう人を対象にしたときに、健康を害している人は現実的にかなり多いわけです。ですから、先ほど保健福祉部長が御答弁させていただいたとおり、健診率を上げていくことが、個人の健康を守るとともに、まち全体の健康の増進につながるということで、現在はそれを一つの大きな目標にしてやっております。一例を挙げれば、健康診査においては、最初は40%を下っていましたが、いま、目標を立てて実際に約60%まで受診率を高めてきております。ですから、住民の自分の健康に対する意識というものは年々高まってきて、かなり浸透してきているというふうに私は感じております。ですから、国民健康保険の医療費についても、ここ1年、現実的に下がっているわけであります。こういう状況も考え合わせながら、市としても、前段で申し上げましたことに重点を置いてやっていくというのが、やはり、行政の進めていく大きな取り組みの一つと私は認識をしております。そういう形の中で進めているのが現在の状況であります。ただいま佐藤議員から御提案がありましたことについても十分に念頭に置きながら、これらの問題も含めて、検討していくところはこれからも検討してまいりたい、このように考えているところであります。

再質問 10番 佐藤秀靖

それでは、次に参ります。健康増進計画の中間評価について伺います。私は、冒頭に御紹介しました栗山町の健康寿命延伸のまちづくり宣言について、先月、個人的に議会事務局を通して栗山町に出向いてお話を伺ってきました。これと連動して、栗山町の健康増進計画についてもお話をさせていただきました。これが現物ですけれども、富良野市がつくっている健康増進計画と見比べてみると、先ほど申し上げたとおり、栗山町では、さまざまなアンケートをもとにしてこれをつくってあるのです。例えば、生活アンケート調査、子育てアンケート調査等々も、道のデータと町のデータ、もしくは国のデータの数値的な比較が一目瞭然です。それをもとにして、ここがウイークポイントです、本町はここに力を入れていますというように、非常にわかりやすいのです。富良野市の健康増進計画は全然だめかというと、私は相当緻密にできているとは思いますが、市民がこれを見て理解をしてくれるかどうかだと思うのです。そういうこともありまして、数字の比較が一番わかりやすいですから、先ほど中間評価のときにアンケート調査をやったらどうだというお話をさせていただきました。当然、中間評価ですから、PDCAサイクルにのっとって事業評価をしなければいけませんけれども、新しいもの、そして、他市町村でやっているいい事例についてはどんどん積極的に取り込んでいく必要があると思いますが、いかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再々質問にお答えいたします。富良野市の健康増進計画につきましては、基本は、国が健康日本21で示している大きな方向性、それは生活習慣病の予防、あるいは重症化の予防と、生活習慣の改善というところですが、富良野市の持っているデータを国の基準と北海道の基準と比較しながら計画を策定させていただいているところであります。栗山町の計画についても、私も見せていただきましたけれども、佐藤議員からお話がありましたとおり、町民の健康に対する意見なり現状をもとにして、比較構成をしながら構成しているところでございます。富良野市としましては、国の基準に基づいた中で、国が示しているデータと富良野市が持っているデータを比較しておりますし、さらには、生活習慣等におきましても、特定健診で問診等を行い、問診票の中でもデータ等をとれますから、そういう部分で総体の比較しながら行っておりますので、内容的には栗山町と相違はないという認識を持っているところでございます。以上でございます。

再質問 10番 佐藤秀靖

それでは、子供の肥満傾向についてお話を伺います。富良野市の健康増進計画ができたのが平成25年、現在は平成28年であります。この中に、子供の肥満傾向のデータがない、今後データが必要です、検討していきますということが明記をされているわけですが、先ほどの答弁によりますと、まだそこには着手をされていないということであります。例えば、子供の肥満傾向だけを切り取って考えれば、これは、実は簡単に出せるわけです。教育委員会が持っている子供たちの健康測定のときのデータをもとにして割り出す方程式がありますね。それで傾向を導き出すことは簡単にできるわけでありますが、これが未着手ということであります。これは、将来に向けて非常に重要な指標になるのではないかなというふうに私は思っておりますが、今後の取り組みはいかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)

佐藤議員の再々質問にお答えいたします。子供の肥満、学童の肥満状況については、先ほども答弁をいたしましたとおり、具体的なところにはまだ着手をしておりません。ただ、いま現在は、先ほどの答弁でお話ししましたとおり、1歳半、3歳児の健診の中で肥満の状況等を確認しながら、保健指導や栄養指導の中で保護者に説明をしながら、まずは小さいときからということで対策をしているところであります。学童期における肥満につきましては、学校保健統計調査等のデータ等もあるかと思いますが、市町村別に個別に公表されたものは私ども保健医療課のほうで把握し切れていなかった部分がありまして取り組みを進められませんでした。しかし、若い段階から肥満の対策をしていくことは非常に大切ですので、学童期の取り組みについては、今後の見直しの中で教育委員会や学校と具体的な連携をしながら取り組みをしていきたいと考えているところでございます。以上でございます。

再質問 10番 佐藤秀靖

それでは、2件目の健康観光、スポーツ観光について伺います。科学的根拠に基づく健康を切り口にした観光の提案ということで、先ほど市長の御答弁の中で、平成21年度、22年度に経済活性化協議会で取り組みをしてみたという御答弁がありました。実は、経済活性化協議会でこの事業を進めた当時の推進員は私でありまして、このときは、まだ健康を観光に転用するという意識がほとんどなかった時代です。実は、いま市が力を入れているサイクリング観光も同じときにスタートしております。そういうこともありますが、時代の流れもあっ、ちょうど7年前に行った事業がいま生きてくる時期に来ていると思っています。先ほど御紹介したように、民間レベルでは健康観光について相当精度の高い分析をしております。有効性も確認しています。ここでは、やはり、富良野のまちづくりの中で、健康のまちづくりと連動させた裏打ちのあるもの、富良野は健康に力を入れているということをベースにした健康観光というものが必要になると思いますが、民間が力を入れている部分について行政としてサポートできないのか、伺います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

佐藤議員の再質問にお答えいたします。平成21年度、22年度に、広域圏の経済活性化協議会で、当時、佐藤議員が頑張られたことについては調査報告書で承知しておりますが、時代的には少し早かったのかなという感じもいたします。また、当時のことで申し上げますと、やはり、健康について科学的な根拠ということであれば、個々の人の健康状態、それから、それに対する仕組みをどうやって維持するかということもございます。市長の答弁の中でアドバイザーの確保ということがありましたが、当時は、仕組み、システムを考えても、それを維持していくために地元でどれだけできるかということがやはり課題であったのかなという感じがいたします。健康志向は、当時からますます高まっているということは承知をしております。先ほど市長から答弁がありましたとおり、現在は、サイクリングを初め、アウトドア体験、そして、富良野のおいしい新鮮な農産物を食べていただくような取り組みに力を入れているということでございます。現段階では、科学的な根拠に基づいたということについては、まだ着手していけないというような状況でございますので、御理解いただきたいと思います。

再質問 10番 佐藤秀靖

それでは、医食連携の6次産業化について伺います。先ほど、2点ほど御提案をさせていただきました。農産物の栄養価値を啓蒙して、地域の消費を拡大しましょうというお話ですけれども、これについては、検討していきたいという御答弁をいただきました。現在のメイドインフラノ推進事業を拡充していくという意味では、医食連携の6次産業化というのは、タイムリーと言うより、恐らく、いまのメイドインフラノ推進事業では新しい分野への挑戦になるのではないかなというふうに思います。これは、先ほどお話をしたとおり、いま、農林水産省でもここを相当狙っておりまして、恐らく、来年度は予算化もされるのだと思われます。やはり、先ほどの市長の御答弁にもあったように、時代の流れというのもありますし、それから、国の狙っている成長戦略の中で観光、健康、環境の三つは全て富良野にあるコンテンツですね。そういう部分も含めて、6次産業化の間口を大きく広げていく、それには新しいことに挑戦してくということが必要だと思います。先ほど、検討をしていただく、研究をしていただくという御答弁をいただきました。これは、新しい分野で喫緊の課題とは言いませんけれども、早急に着手をすればするほどメリットは大きなものになってくるのではないかなというふうに思いますが、再度、見解を伺います。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

佐藤議員の御質問にお答えいたします。メイドインフラノ推進事業の拡充といいますか、そちらで検討、また研究していくと御答弁をさせていただいております。特に、農産物等の栄養価やカロリー表示については、既に進めているお店も近くにございまして、消費者の皆さん、観光客の皆さん、市民の皆さんには健康を意識して理解をしていただくということですが、農産物を生産されている農業者の皆さんも、飲食店ではそういう形で提供されているということで、意識の高まりにつながっていくのかなというふうに思っておりますので、こちらについては検討をさせていただきたいと思います。また、健康食品の関係については、地元だけではなかなかできませんので、こちらについては、果たしてどういう農産物が健康食品に向いているのか等々を含めまして、関係機関・団体等から情報収集を図りながら研究してまいりたいという考えでございます。以上でございます。

再質問 10番 佐藤秀靖

1点確認ですが、飲食店等々のメニューのカロリー表示というのは行政として推進しているのか。要するに、促進するためのアドバイスなり施策なりが何かあるのか、もしくは、個店が自主的にカロリー表示をしているのか、どちらでしょうか。

答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)

御質問にお答えいたします。先ほどの市長答弁にございましたとおり、これから飲食店の皆さん等と意見交換をさせていただくということでございます。やはり、お互いがしっかり意識を持っていかないといけませんから、ただ言われたからカロリー表示をしているというだけではなくて、どうしてカロリー表示が必要なのか、栄養価の表示が必要なのかということについて情報共有をしていきたいというふうに思ってございます。

出典:富良野市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月13日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる