富良野市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月15日
(1)広報広聴の多様化について/(2)通信インフラの整備について
2015年12月15日、富良野市議会の一般質問で、水間健太議員が「広報広聴の多様化について」「通信インフラの整備について」について質問し、市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博、商工観光室長 山内孝夫が答弁しました。
- 質問者
- 水間健太 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博、商工観光室長 山内孝夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 水間健太
-登壇-さきの通告に従い、順次、質問をいたします。1990年代半ば以降、インターネットや携帯電話の普及に伴い、社会の情報化が進み、近年では、スマートフォンの急激な普及により、情報化社会はさらに進展しています。さらには、SNSを初めとしたグローバル化した情報通信ネットワークは、空間的距離を感じさせない一つのコミュニケーションツールであり、さまざまなサービスのプラットホームとして多くの人に利用されています。総務省情報通信政策研究所が発行した平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書によると、モバイル機器の利用率は、平成24年、全年代において、スマートフォンは32.0%、スマートフォン以外の携帯電話端末であるいわゆるフィーチャーフォンは69.7%であるのに対し、平成26年には、スマートフォンは62.3%と30.3%の上昇、フィーチャーフォンは42.2%と27.5%の下落となっています。この結果から、全年代でフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が進んだことがうかがえます。特に、20代のスマートフォン利用率は94.1%、30代は82.2%、40代は72.9%と、若い世代の利用率が高水準となっております。一方、60代は18.3%と伸びが鈍化している状況でもあります。スマートフォンの急激な普及により、SNSの利用率も上昇しています。LINE、フェイスブック、ツイッター、ミクシィ、モバゲー、グリーのいずれかを利用しているかという調査では、平成26年には全年代で62.3%となっており、年代別に見ると、10代は78.6%、20代は95.0%、30代は82.6%、40代は70.3%と高水準の一方、50代は45.9%、60代は17.3%となっております。50代、60代では低い利用率になっているものの、平成24年と比較すると、ほぼ倍の利用率となっています。スマートフォン利用者に占めるSNS利用者の割合は、全年代で91.6%とスマートフォン利用とSNS利用が密接な関係にあることもわかり、これからさらに進むスマートフォンの普及により、SNSの利用率が上昇することが予測されます。そこで、1件目は、広報・広聴の多様化についてお伺いいたします。2011年の大震災以降、行政機関において、ツイッターやフェイスブックなどのSNSの活用が拡大しています。その活用方法は、災害時の情報伝達手段として、住民に対する行政情報の広報や広聴手段の一つとしての活用、また、地域外の人に対するシティセールスなど多岐にわたっています。全国の自治体のフェイスブック採用率を例に挙げると、北海道では、区を含めた68の自治体で採用しており、35.8%の採用率なっております。全国を見ると、秋田県では69.2%、宮崎県では66.7%と高水準になっており、47都道府県中16の県で50%を超える採用率となっています。現在は廃止されましたが、フェイスブック課を新設するなど先進的な取り組みで有名な武雄市など、多くの自治体でSNSの活用に当たって成否の事例がある中、その広報・広聴効果は実証されています。現在の若者は新聞を読まないと言われていますが、それは、情報通信ネットワークの発展により、情報収集手段が多様化していることが要因であることが予測され、情報通信政策研究所の報告にも、平成26年において、利用しているテキスト系ニュースサービスは、全年代では、紙の新聞62.8%、ポータルサイトによるニュース配信は54.5%と、その他のインターネットを利用した手段を含めると紙の新聞と同等の割合であり、むしろ情報通信ネットワークの発展によりテキスト系ニュースを読む若者はふえているとも示唆されています。若者の紙の新聞の利用率は50%を割って低い水準となっていますが、インターネットを利用したニュースサービスの利用は70%近くと高い水準になっています。その状況の中で、行政広報や広聴手段を多様化させることは、幅広い年代の地方行政への住民参画を促すためには必要なことだと考えますが、その点について見解を伺います。続いて、2件目は通信インフラの整備についてですが、1点目は、農村部、遠隔地におけるインターネット環境の整備についてお伺いいたします。総務省によると、全国におけるブロードバンドの世帯カバー率は100%を達成したとされています。しかし、実際、中心部においては大手通信事業者により光回線を利用したブロードバンドサービスが提供されていても、山間部や離島など光ファイバーの敷設が難しいところや、契約数が少なく採算性の合わない地域においては、民間事業者による整備が進まない現状があります。本市においても、中心部より離れた地域における光ファイバーの整備は莫大なコストがかかってしまうことから、費用対効果が望めず、民間事業者による整備は期待できないことはもちろん、行政による整備も難しい現状があると聞いております。しかし、今や、インターネットは、単に情報を得るだけではなく、重要な生活インフラであるとともに、どの業種においても業務の効率化のための重要なツールとなっています。富良野の基幹産業である農業においても、インターネットの活用による産業の成長が期待されるところであります。これからの農業を担う人材が富良野で安心して生産を続けることができるように、そして、新規就農希望者が就農先に富良野を選択してもらうためにも、農村部、遠隔地におけるインターネット環境の整備が必要であると考えますが、見解をお伺いいたします。2点目、公衆無線LAN、いわゆるフリーWi-Fi環境の整備についてお伺いいたします。国の掲げる成長戦略により、海外観光客は飛躍的に増加し、2020年目標である2,000万人はことしじゅうに達成するとも言われています。本市に訪れる海外観光客もふえ、その受け入れ体制はさらに充実させていかなくてはなりません。海外観光客を見ると、スマートフォンを片手に観光する方が多く、インターネットを通じて観光情報を収集していることは明らかであります。平成23年に福岡市公衆無線LANの環境整備に関する検討会議で行った韓国ユーザーアンケートによると、公衆無線LANの環境整備を都市の魅力と感じるかどうかとの問いに94.7%が魅力になると答え、日本で公衆無線LANを利用したいと思うかどうかとの問いには、有料でも利用したいが14.6%、無料なら利用したいが82.5%と、利用したいと答えた割合は97.1%にもなります。また、札幌市が2026年冬季オリンピックの招致表明をいたしました。富良野スキー場が会場としての選択肢に入る可能性も考えられ、スキー場の規模、宿泊施設数と並び、通信インフラの整備の状況は重要な判断基準とされると感じます。富良野スキー場が会場となることで得られる経済効果は多大だと考えます。そのような観点からも、公衆無線LANの環境整備は海外観光客の誘致において必要であると考えますが、見解を伺い、1回目の質問といたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-水間議員の御質問にお答えをいたします。1件目の広報・広聴の多様化について、行政広報・広聴におけるSNSの活用についてであります。ソーシャル・ネットワーキング・サービスは、コミュニケーションをとるためのウエブサイトとして、利用者は年々増加し、スマートフォン、タブレット端末や世界的なソーシャル・メディアの普及を背景に、今後も利用者が急増すると言われており、政府機関や地方自治体においても、フェイスブックやLINE、ブログ等による情報発信が拡大をしております。広報メディアとしてフェイスブックを活用している自治体は、道内35市中19市、上川管内の23市町村では15団体で導入されている状況であります。本市では、移住情報や商工観光情報、ふらのワインなど、個別にブログやフェイスブックによる情報発信を行っておりますが、ソーシャル・ネットワーキング・サービスは、市民を初め、全国への情報提供の一つの手段であり、リアルタイムに情報発信できる迅速性や手軽さなどの効果がありますので、行政広報としての活用につきましても調査を進めてまいりたいと考えているところであります。次に、2件目の通信インフラ整備について、農村部、遠隔地におけるインターネット環境の整備についてであります。本市の光回線の整備状況は、富良野市街地、下・中御料地区及び山部市街地が整備されており、本年12月からは西・南扇山地区の一部が対象エリアに追加され、他の農村地区は主にADSL回線を使用している状況でございます。富良野市では、光回線整備について、全国地域情報化推進協議会の地域情報化アドバイザー派遣制度を活用して市内全域の整備について相談をしておりますが、市内全域の整備は理想だけれども、現実的に建設費や保守運営費を試算すると市の財政を圧迫する可能性が高いことと、市民や事業者のニーズ把握が必要との助言を受けたところであります。そこで、本年7月、光回線の未整備全地域を対象に、インターネットや携帯電話の利用状況及び光回線の利用意向などを把握するために、情報通信に関するアンケート調査を実施したところであります。調査結果は、対象1,896世帯のうち690世帯、36%から回答をいただき、インターネット利用状況については52.6%が利用していると回答し、利用上の不満・不安として68.3%が通信回線の速度が遅いと回答しているところであります。また、光回線整備の必要性につきましては、56.9%が必要だと思うと答えておりますが、実際の利用意向は加入したいが28.9%にとどまっている状況であります。市といたしましては、市内全域における光回線の整備は必要であると認識しておりますが、整備費用は約12億円、保守費用や電柱添加料に年間800万円程度の費用がかかることから、相当数の加入が見込めない限り費用対効果が望めず、市内全域の光回線による整備は難しいと判断をいたしているところであります。また、全域の長距離無線LANによる整備は、光回線より安価に整備することが可能でありますが、無線の中継局となるアンテナが外にさらされ、風や雪、地理的条件により通信速度が不安定になることも予想されます。そのため、今後においては、拠点までの光回線と、公共施設等拠点を基地局とした長距離無線LANを組み合わせた整備や、携帯電話、スマートフォン等の通信サービスの活用について調査検討を進めたい、このように考えているところであります。次に、2点目の公衆無線LAN環境の整備についてであります。現在の国の外国人観光客に対する施策と連動して、富良野市の外国人観光客も増加傾向にあり、今後もさらに拡大していくものと考えているところであります。この10年間の観光客の変化は、個人旅行化、外国人の拡大、情報収集方法の変化であり、特にスマートフォン等によるインターネットを通じた情報収集が主流になっているところであります。市内のWi-Fiスポットの設置状況は約80カ所と認識しておりますが、観光協会、駅、ホテル、旅館、飲食店など、民間事業がそれぞれ整備するものに加え、観光協会、商工会議所、NTT東日本で構成する富良野スマートタウン協議会により推進をされております。Wi-Fiスポットの拡大は、外国人観光客が心地よく旅をするためにはいまや不可欠なものであり、また、防災における情報収集においても有効であり、広範囲にわたる整備が望まれるものであります。今後の整備につきましては、関係団体などとの連携を促進するとともに、現在、観光庁においても、外国人がひとり歩きできる環境整備として取り組みを始めましたので、あわせて推進を図ってまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。
再質問 11番 水間健太
それでは、随時、再質問させていただきます。まず、1点目の広聴広報の多様化についてでありますが、先ほど市長の答弁で、検討していきたい、調査を進めたいというふうな回答をいただきました。その中で、これから進めていくというような話をいただきましたが、いままでSNSの活用について検討した経緯があるのかどうかについてお伺いさせていただきます。
答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)
水間議員の再質問にお答えをいたします。多様な広報・広聴という形でのSNSの過去の検討経過でございます。これは、いまは紙媒体での広報ふらのという中で検討した経過がございます。ただ、これまでは、先ほど市長から答弁いたしておりますように、移住あるいは観光、ワインなど、必要性に応じてブログ、フェイスブックを立ち上げて発信してきているという状況でございます。今回、水間議員から、こうした若者全般の活字離れといいますか、その普及状況と新聞の購読離れというお話もございまして、道内あるいは管内の状況も答弁をさせていただきましたが、そうした状況も踏まえて、今後、前向きに導入を検討していきたいというお答えであります。
再質問 11番 水間健太
現在の行政情報については、個別に発信を行い、対応しているというふうにお伺いいたしました。私と同じような子育てをしている世代でとてもよく聞く話は、市は何もしてくれない、何をやっているかわからないというようなことでございます。その中で、私がよく話させていただくのは、富良野市はほかの地域と同じようにすごく一生懸命取り組んでいる、ただ、その情報がなかなか伝わりにくいのかなと思って、ホームページを見てくださいというふうなことを伝えています。しかし、ホームページを見たけれども、全くわからないと返ってきます。どうしてなのかなと思ったときに、ホームページにアクセスする人は、一定の目的を持ち、自分が欲しい情報を定めた上でアクセスしていきます。しかし、いまの市のホームページは、PCサイトでは比較的情報が取得しやすいと思いますが、先ほど申し上げたようにスマートフォンでの接続がすごく多い中で、スマートフォンに対応したページでは、どうしても欲しい情報にたどり着くまですごく時間がかかったり見づらい状況があります。個別に情報を発信しているというふうに言っていますが、その中のSNSの位置づけとして、一定の目的を持たない人に対するアプローチも可能なことから、私自身は一定のプラットホームとした利用が望ましいのかなと感じております。ほかの自治体でも、総体的な情報を発信することで、そこから観光協会などそれぞれのホームページへのリンクを検討しているというふうに聞いております。SNSの活用について、いま段階でよろしいので、どのような活用を検討しているのか、考えているのか、お聞かせください。
答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)
水間議員の御質問にお答えをいたします。今後のSNSに向けて、いまお話のあった内容を含めて、これまではポイントを絞っての観光あるいは移住ということでしたけれども、全般的な市の情報、あるいは子育ての情報もいまの時代に合わせSNSでとれるような状況を含めて、プラットホーム的な形でできるような手法を考えていきたいと思っております。
再質問 11番 水間健太
続いて、2件目の通信インフラの整備、農村部、遠隔地におけるインターネットの環境整備について再質問させていただきます。市長の答弁の中で、光ファイバーによる整備をやると12億円という莫大な費用がかかってしまう、そして、ニーズ調査をしたところ、費用対効果が得られないので難しいというような回答いただきましたが、回答の最後のほうで、長距離無線LANを活用した複合的な整備をという話もありました。ほかの地域の事例で、広島県の安芸高田市では、光ファイバーと長距離無線LANを複合させたインターネットのインフラ整備を行い、うまく活用されていると思います。その中で、安芸高田市はすばらしいなというか、情報発信に関してもとてもすごく上手に行っていて、インフラ整備に関する情報発信もうまく使えているかなというふうに思います。その中で、料金の事例として、安芸高田市の場合だと、光ファイバーによる料金の場合は使い放題で月3,800円、無線を使った場合は月3,200円となっております。そういう情報を発信した上でニーズ調査を行っていく必要があると思うのですが、光ファイバーと長距離無線LANを複合的に活用した場合の試算というのは行っているのかどうか、お伺いいたします。
答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)
水間議員の再質問にお答えをいたします。先ほど、市長から、全市域というのは理想ですけれども、非常に難しいというお答えをさせていただきまして、後段で、光回線と長距離無線LANという組み合わせも考えていると申し上げましたが、この部分の試算は行っておりません。ただ、光回線全域では、一昨年ぐらいに聞いたときには13億円程度、今回は全てで12億円でしたが、それから、アンケート調査を踏まえて困難と判断しました。今後においては、長距離無線LANとの併用という部分での試算を含めて検討していく方向であります。あわせて、スマホ環境ということで答弁させていただきましたけれども、いま、モバイル通信というのが非常に進化を遂げている状況がございます。いまはもう第4世代という状況もございます。民間事業者によるこうしたモバイル通信の状況も判断をしながら、農村地区の生活インフラとしての情報環境整備というものを検討していきたいと考えているところであります。
再質問 11番 水間健太
続いて、公衆無線LANの環境整備について再質問させていただきます。市長の答弁の中で、市内で80カ所が整備されているとおっしゃっておりましたが、その中で、海外の観光客にとっては、公衆無線LANの整備がされていても、どこでつながるのか、どこに行けば公衆無線LANを利用できるかという情報提供が重要になってくると思うのです。いま、民間も含めて、市内で公衆無線LANを提供しているところをまとめて告知等を行っているのかどうかについてお伺いいたします。
答弁 商工観光室長 山内孝夫
水間議員の再質問にお答えいたしたいと思います。公衆無線LANのWi-Fiスポットの関係で、現在80カ所程度と市長からお答えさせていただきました。Wi-Fiスポットにつきましては、それぞれの協議会とか経済団体がいろいろな形で取り組みを進めてございます。ただ、それぞれで情報を出しておりまして、例えば、宿泊所、店舗、団体のそれぞれの自己PRによる情報発信となっております。したがいまして、市で一括して、このお店はこうですよということについて発信している状況にはなっておりません。つけ加えてお話しいたしますと、それは相互の営業努力というところもございますので、その辺を加味しながら国際的に情報が流れているというふうに掌握している状況でございます。