富良野市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月14日
(1)幼児教育について/(2)学校の適正規模適正配置について/(3)第7次社会教育中期計画について
2015年12月14日、富良野市議会の一般質問で、広瀬寛人議員が「幼児教育について」「学校の適正規模適正配置について」「第7次社会教育中期計画について」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、保健福祉部長 鎌田忠男、教育委員会教育部長 遠藤和章が答弁しました。
- 質問者
- 広瀬寛人 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一、保健福祉部長 鎌田忠男、教育委員会教育部長 遠藤和章
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 広瀬寛人
-登壇-さきの通告に従い、質問をいたします。人口減少問題や地域創生についての議論のときに、必ずと言っていいほど話題となる少子化の原因として、子育てをめぐる課題があります。平成24年8月に成立した子ども・子育て支援新制度は、親の働く状況の違いで平等に質の高い幼児期の学校教育や保育が受けられないこと、核家族化や人間関係の希薄化などで家庭や地域での子育て力が低下しつつあること、都市部を中心として待機児童が解消されていないことなどを踏まえ、その解決のために制定された関連3法に基づく制度のことを指します。この新たな制度のもとで新設された仕組みに、施設型給付という仕組みがあります。この制度は、保育所、幼稚園、認定こども園に対する財政措置で、本年4月より施行されました。いままで厚生労働省管轄の保育所と文部科学省管轄の幼稚園で財政支援措置が異なっていましたが、この制度では施設型給付費という共通の給付に一本化し、市町村が施設、保護者に経費や助成金の支給を行うものとなります。富良野市にある幼稚園では、現在、この方式を選択せず、従来型の幼稚園就園奨励補助金制度を活用しております。この制度の目的は、全ての子供に質の高い幼児教育を保障するため、幼児教育の無償化に段階的に取り組む制度として始まりました。国の補助率が3分の1以内となっていますが、現在は、国による補助率が3分の1に達していないため、市町村の超過負担が発生しております。平成26年、27年と、市町村の超過負担解消を目指し、単価が引き上げられつつあります。このたびの一般会計補正予算にも計上されている幼稚園就園奨励費補助金は、この流れの単価アップと対象人数の増加によるもので、超過負担解消の一助となっております。現在の制度では、幼稚園は、従来どおりの制度を選択することとともに、新たな制度に移行することも自由に選択できます。現在の北海道管轄の管理運営補助金のベースとなる保育料の水準と私学助成の水準に鑑みた就園奨励補助制度を活用した経営と、公定価格の水準が運営経費に大きく影響を与える制度設計の施設型給付制度を活用した経営を選択するかは、事業者の判断となります。ここで、忘れてはならない視点として、利用者の負担、つまり、保育料の単価がどのように変わるかであります。施設型給付に移行した場合、富良野市では、国の基準に従い、各所得階層に準じて利用料金を設定しておりますので、市税所得割課税額が21万1,200円以上の方の1号認定利用料は2万5,700円となります。現行の園の保育料1万7,000円から比較すると大きな値上がりとなります。北海道内の各自治体を見ると、新制度移行に伴う利用者負担を軽減するため、公定価格よりも軽減して保育料を算出しているところが見受けられます。過日の新聞報道にもありました子供の医療費助成での自治体間格差がこの分野でも発生することとなり、住むところで医療や教育の負担が大きく異なることとなる憂慮されるべき現象が解消されておりません。国が責任を持って担保すべき範囲と、各自治体の創意工夫が生かされる範疇が混乱しているようにも思えますが、現実問題として向き合わなければならない現時点での富良野市の子供・子育て支援新制度に対する見解を伺います。一つ目は、就園奨励費補助金と施設型給付の差異をどのように分析されているのか。二つ目は、現在の富良野市の幼稚園の現状と今後の動向をどのように分析されているのか。三つ目は、利用者負担金算出の根拠や考え方と現行の各自治体の利用者負担金の差額をどのように捉えているのか、お伺いします。2件目に、学校の適正規模、適正配置について伺います。少子化と過疎化の外形的問題が顕著にあらわれる教育現場に対する文部科学省の対応として、本年、平成27年1月に、公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引の策定についてという通知がなされました。富良野市においては、平成22年度に市PTA連合会から提案された今後の市内小中学校における教育環境整備の在り方を受け、校舎や屋内体育館などの整備を順次行ってまいりました。特に、小規模校では、設備面の充実もさることながら、運営面としての充実をいかに図るかが重要と思います。富良野市では、小規模校の特性を生かした僻地複式教育の充実を掲げ、取り組んでいることと認識しておりますが、本年1月に文科省から通知された手引の策定にも参考とする視点が多く盛り込まれております。そこで、現在の取り組みや考え方についてお伺いいたします。一つ目は、「少子化に対応した活力ある学校づくりに向けて」というサブタイトルがついた適正規模、適正配置の手引を受け、富良野市としてどのようなスタンスで臨むお考えなのか、お伺いします。二つ目は、小規模校の児童生徒数の今後の推計状況を調査されているのか、されているとしたらどのような状況なのか、お聞かせください。三つ目は、現時点での小規模校のPTAの話し合いや、今後、入学が予定される人を含む地域の方々との意見交換や意向調査は行われているのか、お聞きします。四つ目は、富良野市学校教育中期計画でも取り上げられている小規模校を大切に取り扱っていく方向性と整合性を保つ考え方についてお伺いをいたします。五つ目は、校区の見直しや、校区外からの登下校、送迎等をどのように捉えているのか、お聞かせください。3件目として、第7次社会教育中期計画についてお伺いいたします。第6次計画は、総合計画の前期と同様に本年度をもって終了し、第7次計画期間は、富良野市総合計画の後期と期間を同じくします。第6次計画の達成度合いや積み残しの課題、社会保障・年金制度改革による定年延長や、平均寿命や健康寿命の延び、さらには、観光地としての国際化や次世代教育都市の国際感覚を身につけた人材教育という多岐にわたる視点が必要と感じます。そこで、3項目にわたり質問をいたします。まず、第6次社会教育中期計画の課題把握と積み残し等や、新たな第7次計画の進捗状況、さらには、学校教育の範疇ではない社会教育的な分野での小規模校への支援という視点で、適正規模、適正配置の指針とどのような連動を考えられているのか、伺います。次に、大学など、高等教育を受けた方々がふえてきた高齢社会のリカレント教育のあり方をどのように考えられているのか、伺います。最後に、大学改革や地方高校で始まったグローバル教育について、どのように捉え、教育現場に反映させようと考えられているのか、英語が話せるふらのっ子を目標に取り組まれている学校教育現場との連携をどのように考え、生かしていくのか、方向性をお聞かせください。また、富良野市在住の外国籍の方や、富良野市出身で海外の学校や企業で経験を積んだ方、移住者で国際経験豊かな方々からの応援を願い、グローバル教育を推進するような仕組みづくりを模索する必要性、さらには、観光地富良野の国際化を第7次社会教育中期計画でどのように盛り込んでいくお考えなのか、お聞かせください。以上を伺い、第1回目の質問といたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
広瀬議員の御質問にお答えをいたします。1件目の幼児教育についての子ども・子育て支援新制度への変更の影響についてであります。就園奨励費補助金と施設型給付費の差異については、幼稚園就園奨励費補助金は、幼稚園の保護者負担を軽減する制度で、保護者世帯の市町村民税所得割額の階層と、多子負担軽減により区分された補助単価を基準に助成を行っております。一方、施設型給付費は、認定こども園、幼稚園、保育所に対してそれぞれでばらばらに行われていた財政支援の仕組みを、子ども・子育て支援法に基づいて共通化した給付制度で、これらの施設の利用を希望する子供は1号から3号までの支給認定を市町村から受け、国が子供の年齢や施設の運営等によって必要とする子供1人当たりの経費等を基準化して定めた公定価格から利用者負担を差し引いた額を施設型給付金として保護者に給付する制度となっております。また、施設型給付における利用者負担は、従前からの保育料と基本的な考え方に差異はなく、幼稚園の場合は、全国の幼稚園の平均保育料の水準から、現行の就園奨励費補助金を受けた後の保護者の実質負担額を国の基準として定められております。国が定める利用者負担額は、国庫負担金や都道府県負担金の基準とされるため、園独自で定められた幼稚園の保育料と国の基準との格差は、市町村が保育料を定める際の大きな課題となっております。また、施設型給付費では、子ども・子育て支援新制度のもと、消費税引き上げによる増収分が施設の処遇改善等に充当され、給付基準が引き上げられたこと、また、国の基準により、施設運営のための給付金が安定的に給付されることから、事業者にとっては保育や教育の質の向上と施設運営の安定化に寄与するものと認識をしているところであります。次に、市内の幼稚園の現状と今後の動向についてであります。現在、市内幼稚園4園では、文部科学省管轄の幼稚園として従前どおりの施設運営が行われております。今後の動向といたしましては、本年8月に実施した国の意向調査では、平成28年度は移行しない、または移行しない方向で検討中との回答がありましたが、新制度への移行は市が定める利用者負担額を考慮した上で判断したいとの意向が寄せられているところであります。また、新制度に移行した幼稚園の預かり保育については、原則、子ども・子育て支援事業として市町村が実施する一時預かり事業への移行が想定されており、今後、幼稚園との情報交換を行う中で、預かり保育事業に対する市の補助制度についても見直しが必要になるものと認識をいたしているところであります。次に、1号認定子供の利用者負担の算出根拠として、各自治体の負担額との違いについてであります。本市の1号認定子供の利用者負担の設定につきましては、設定検討時点では国の公定価格等が確定していなかったこと、平成27年度における市内の幼稚園の新制度への移行希望がなかったこと、市内幼稚園の保育料が国の基準の全国平均保育料を大きく下回る中で、国基準を下回る料金設定は市単独での多額の財源負担が新たに見込まれることから、当面の処置として国の上限額を市の利用者負担金として条例を制定いたしました。北海道内の多くの幼稚園の保育料は、国の基準となった全国平均の保育料を大きく下回る状況となっており、各市町村の利用者負担はさまざまな設定が行われておりますが、新制度への移行前と移行後の保護者の実質的な負担額の増減に注視した設定が多く見られるところであります。北海道市長会では、道内の幼稚園の保育料と国の水準に大きな差があることから、市町村負担の増加の解消などの制度改善に向けた要請を国に対して行っております。今後、まち・ひと・しごと創生法に基づく地方版総合戦略の策定に合わせ、子育て支援の一環として、幼稚園の利用者負担につきましてもさまざまな角度から総合的に検討し、現行の料金の見直しを行う予定であります。以上であります。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
-登壇-広瀬議員の2件目の学校の適正規模、適正配置についてお答えいたします。学校の適正規模・適正配置指針の改正についてでありますが、市教育委員会では、平成21年に富良野市立小中学校適正規模及び適正配置に関する指針を策定し、平成24年に一部改正をしております。こうした中、近年、家庭及び地域の教育力の低下や少子化の進展が中長期的に継続することが見込まれることなどを背景として、学校の小規模化に伴う教育上の諸課題がこれまで以上に顕在化することが懸念されるため、文部科学省において、市町村教育委員会が学校統合の適否、または小規模校を存置する場合の充実策などを検討する際の基本的な方向性や考慮すべき要素、留意点などをまとめた公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引を本年1月に策定したところであります。このため、今後、本市の指針についても、文部科学省の手引を参考にし、PTA連合会、校長会などと意見交換をしながら改正を進めてまいります。学校は、児童生徒の教育のために設置されている施設であり、学校統合の適否の検討に当たっては、児童生徒の教育環境の改善を中心に据えるべきと考えますが、その一方で、地域住民から見た学校は、将来を担う人材を育てる場所であるとともに、地域づくりと密接にかかわる場ともなっており、地域とともにある学校づくりが求められております。このため、学校統合の適否の検討は、行政主体で推進するのではなく、就学前を含めた保護者、地域住民や地域の学校支援組織の理解、協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。次に、小規模校の児童生徒の今後の推計状況についてであります。富良野市の本年度の児童生徒数は、5月1日現在、小学校1,095人、中学校657人となっており、平成26年度に生まれた児童が小学校へ入学する平成33年度は、小学校1,038人、中学校535人と推定しております。特に、山部中学校では、平成32年度に複式学級になり、教頭、養護教諭、事務職員が配置されなくなると予想しており、また、樹海中学校も、平成34年度より複式学級になることから、教頭、養護教諭、事務職員が配置されなくなると予想しております。このため、山部地区、東山地区の小・中学校のPTAには、今後の児童生徒数の推移を示し、PTAや、今後、入学が予定される保護者も含めて、地域において子供のために地域の学校はどうあるべきかの方向性についての検討をお願いしております。両地区の検討の進捗状況ですが、山部地区では、保護者に対して意向調査を行いながら、PTA、地域、学校で将来の山部中学校を考える会を発足し、話し合いが行われております。また、東山地区にあっても、保護者懇談会が開催され、樹海中学校の将来について意見交換が行われている状況であります。次に、富良野市第2次学校教育中期計画との整合性であります。現在、小規模校は少人数の僻地・複式校として、学校教育中期計画に基づき、地域の教育環境や人材の積極的な活用を図り、地域に根差した特色ある教育活動の推進に努めているところであります。また、集合学習や交流学習、合同学習など、学習活動の多様化を図った指導内容の充実にも努めております。今回の文部科学省の手引では、一定の学校規模を確保することが重要となっていますが、その一方、さまざまな地域事情により学校統合による適正規模化を進めることが困難である地域や、小規模校を存続させることが必要と考える地域なども存在することから、最終的には市町村の判断とされております。このため、本市の僻地・複式校の教育については、今後も学習指導要領及び中期計画に基づいて行うとともに、地域の意見を尊重しながら教育環境の整備を進めてまいります。次に、校区の見直しにつきましては、現在、学校のあり方について検討していただいている地域がございますので、教育委員会として、地域の要望を踏まえた上で校区の見直しを検討してまいります。また、区域外通学の許可につきましては、申請書の提出、保護者の面談後、審査基準に基づいて審査を行い、審査に該当すれば許可をしてきているところであります。登下校の送迎につきましては、地域の要望により統合を行った場合はスクールバスの運行や通学補助を行っていますが、区域外通学者については通学に関する補助は行っておりません。3件目の第7次社会教育中期計画についての1点目、課題の把握と新たな計画の進捗状況についてであります。現在の富良野市第6次社会教育中期計画は、平成23年度から平成27年度までの5カ年計画であり、平成28年度を始期とする富良野市第7次社会教育中期計画の策定について、社会教育委員会議に対して諮問し、現在、策定作業中であります。第6次社会教育中期計画に掲げた推進項目、推進事業に関してはおおむね達成できていると認識をしているところでありますが、未達成の項目につきましては、引き続き、次期計画において推進してまいります。第7次社会教育中期計画の策定に当たりましては、社会教育委員による研修会を開催し、計画策定の意義と方向性について学んだ後、委員が現計画の事業評価を行い、課題の抽出を行ってまいりました。さらに、社会教育部会と、スポーツ・文化・芸術部会における議論を経て、社会教育委員会全体で協議してきたところであります。これらの協議で出された主な課題といたしましては、人材育成、教育と他の関係機関との連携、主体性を持った市民参画の促進、家庭や地域の教育力の向上、少子高齢・人口減少社会の進展に対応した学習機会の充実などが挙げられているところであります。今後、計画案がまとまり次第、教育委員会に対し、計画案の答申がなされる予定となっております。次に、市街地外の小規模校に対する社会教育分野での支援ですが、安全・安心な放課後の居場所を確保し、地域住民などの協力を得て、学習や体験交流活動を行う放課後子ども教室や、学社融合事業、学校支援地域本部事業など、各種施策の必要性を十分認識し、次期計画においても引き続き推進してまいります。2点目の高齢社会のリカレント教育についてであります。本市においては、高齢者が学習活動を通して生きがいある人生観の確立を図るため、ことぶき大学を開校しておりますが、近年、高齢者の学習ニーズが多岐にわたり、また、学習機会も多様化している状況にあります。また、市教育委員会が開催しております富良野市民講座については、高齢者に特化した講座ではなく、幅広い市民が興味を持ち、学び合える講座を、世代間を越えて広く市民が学び合えるように開設しているところであります。生涯各期にわたって適切かつ豊かな学習の機会を図るため、各領域に合わせて生涯学習社会の実現を目指して推進してきたところであり、次期社会教育中期計画におきましても、継続して、高齢者はもとより、市民各層を対象として学習機会の充実について推進してまいります。高齢者人口の増加とともに、高齢者のより高度な専門的知識、あるいは、幅広い知識の習得に対するニーズが高まっていることは認識しているところであり、現状のことぶき大学のカリキュラムに取り込むことができないか、検討を進めております。また、高度で専門的な新たな学習機会の提供に関しては、市単独では限界がありますので、北海道教育委員会で実施している道民の学習ニーズに対応した道民カレッジや連携講座などの受講や、他の関係機関の活用についての周知を広く行ってまいります。さらに、高齢社会に適応した図書などの各種資料や情報提供の充実を図り、高齢者はもとより、市民相互の自主的な学習活動に対する支援や、社会参加のための学習機会の拡充を引き続き推進してまいりたいと考えております。3点目のグローバル教育についてであります。本市におけるグローバル教育は、学校教育における小・中学校生を中心に進めており、ALT3名と小学校外国語活動アドバイザー1名を配置し、推進しているところであります。通常の英語の授業のほか、放課後に小学生が英語と触れ合うえいごLANDの開催や、朝の英語活動の実施、スクールバスを活用して車内に英語の曲を流す取り組み、さらには、ALTが店員となり、小学生が英語で商品を購入する体験など、さまざまな場所を利用して子供たちが英語と触れ合う取り組みを実施しております。また、総合的な学習の時間を活用し、商工観光課嘱託職員による中国や韓国の言葉と文化を学ぶ機会も創出してきたところであります。社会教育の分野では、図書館において、幼児期から英語に親しむ機会を提供するため、えいごのおはなし会を月1回開催しており、平成25年からは北海道大学と北海道教育大学旭川校の協力により、本市独自に小・中学生を対象として、英語を使い、世界の国々を学び、外国人留学生と知り合う機会としてイングリッシュキャンプを実施してきております。これらの活動や実践により、子供たちが英語圏だけではなく、他の国の文化とも広く接する機会となり、将来への夢が大きく広がっていくものと認識しております。現時点では、これらのスキルや体験を生かしてのキャリア教育にはつながっておりませんが、多くの外国人観光客、移住者が本市を訪れている状況ですので、今後、職場体験や日常生活において外国人と接する場面で物おじしないで対応できると考えておりますし、また、このような活動の継続が子供たちの新しい未来や将来展望を切り開くものと期待しているところであります。次に、高校との連携や就職、就業観の醸成とグローバル化との連動についてであります。富良野市中高学校経営連絡協議会において、市内中学校と高校の教員による相互の授業参観交流を行っており、授業の指導工夫改善と連携を進めているところであります。また、北海道教育委員会から、小中高一貫ふるさとキャリア教育研究校として、富良野緑峰高等学校、富良野西中学校、富良野小学校が指定を受けましたので、その研究成果を生かすためにも、今後、小学校から高校までの12年間の体系的なキャリア教育においてもグローバル化を見据えて取り組んでまいりたいと考えているところであります。このことにより、児童生徒が将来の富良野市を担う人材へ成長する糧となるものと考えており、さらに、日本のみならず、世界で活躍する人材へと成長することを期待するものであります。次に、本市在住の外国籍の方や海外での活躍経験のある方からの応援の仕組みづくりであります。現在、本市には約130名の外国籍の方が居住しており、海外で長く生活された経験がある方も多く居住しております。外国語を初め、他の国の生活や文化を市民が理解し、興味を持つことは、その方個人だけではなく、富良野市の人づくり、まちづくり、さらには産業の振興にとって大変有意義であり、本市の貴重な財産であると認識しております。いままでも、商工観光課嘱託職員や長い海外滞在経験を持った人材を活用し、成人向けの語学講座や、さまざまな社会教育事業を展開してきたところでありますが、次期社会教育中期計画におきましても、小・中学校における学社融合事業や放課後子ども教室への活用を初め、成人に対しても、本人のスキルアップとともに、観光振興などの地域の活性化につながるように、このような人材やそのネットワークを活用した各種事業展開を、市長部局を初め関係機関団体とも十分連携し、取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 16番 広瀬寛人
それでは、順次、再質問させていただきます。まず、施設型給付の部分についてです。先ほど、市長から、最終的には総合的な観点から見直しを考えているということで御答弁をいただきましたので、大きな前進と考え、少し細かいところだけ、確認の意味で質問させていただきます。平成28年度においては、富良野市内の私立幼稚園の全てのチラシが施設型の奨励金で配付されておりましたので、この形で行くと認識しておりますが、29年以降について意向調査をなされているのかどうなのか、その点が1点です。それから、もう一点は、富良野市のスタンスとしては、現行ではどちらの制度を選んでも構いませんという形になっておりますが、この姿勢は一貫して変わらないと考えてよろしいのかどうか、2点確認をさせていただきます。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
広瀬議員の再質問にお答えいたします。施設型給付にかかわる幼稚園の意向でございますが、既に御存じのとおり、12月に平成28年度の募集をスタートしているところでございます。こちらについては、現行の文部科学省所管の施設という考え方で進んでおります。また、平成29年度の移行についての調査をしているかでございますが、こちらについては、先日、子ども・子育て会議を開催させていただきました。その中では、利用者負担金の市の設定の仕方等も含めた中で検討していきたいということで、多くの幼稚園から御意見をいただいているところでございます。また、この施設型給付と従前の方式については、当然、幼稚園側で選択していい形になりますので、市としてこちらにしなさいというような考え方は持っておりません。以上でございます。
再質問 16番 広瀬寛人
それでは、就園奨励金の制度の認識についてお伺いいたします。これは、先ほどの第1回目の質問のときにお話ししましたように、いわゆる私学助成、都道府県からの助成という構成になっております。この都道府県の助成というのは、各都道府県の財政力によって金額にかなりばらつきがあるというふうに私は認識しております。富良野市としては、現時点では、北海道の助成の割合は、当面、現行が維持されると考えているということでよろしいでしょうか。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
広瀬議員の再々質問にお答えいたします。先ほどの私立幼稚園管理運営費補助金ですが、道が幼稚園に対する補助金を今後どのように扱っていくかという部分でございます。市としては、基本的には現行制度で進むのかなというふうに思っております。道が財源的に整理をかければ若干の動きはあるかと思いますが、文部科学省でも、施設給付かどうかは幼稚園の選択に委ねられているということですので、そちらについては、そのまま続いていくのかなというふうに考えているところであります。以上です。
再質問 16番 広瀬寛人
それでは、もう一点、この部門で最後に質問させていただきます。市長の最初の答弁にもありましたように、富良野市における幼稚園は、実際、保護者にとって負担を非常に低く抑えるように低額の保育料を設定しております。これは、利用される方にとっては大変ありがたいことであると同時に、裏返して言うと、経営する側にとってはなかなか厳しい状況の中で運営しなければならないというふうに感じております。そこで、過日、日経新聞が東京都と近隣の3県の認可保育所の運営費について発表したデータの中で、実際の経費のうち保育料から幾ら賄われているかというと、19%ということであり、それ以外の部分は各方面からの補助とか助成金制度を活用して埋め合わせているということでした。そして、このことについては少し問題があろうということで、19%の引き上げを検討している市町村区が32%あるというふうに発表しております。つまり、3分の1は、このままではやはり問題があるので、その引き上げをしていかないと数字として合わないだろうということでした。その引き上げの考え方として、保護者の所得等を余り勘案せずに一律に値上げしようという考え方の自治体、それから、所得等に応じた形で分担していただく値上げの仕方にしようと考えている自治体、もう一点は、そのことを発表するといろいろと影響が大きいので回答できない、こういう三つの自治体に分かれていたという新聞報道がありました。また、近くで言うと、札幌市の保育所の助成の関係で、随分、新聞報道を騒がせました。私は、富良野市においては、頑張って利用者の負担を抑えていることは非常にありがたいと思う反面、一個人事業主といいますか、一経営者にそのしわ寄せが行って、なかなか続かないようになってしまっては困りますので、この辺のバランスのとり方が重要かと考えますが、そのあたりの見解についてお伺いしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
広瀬議員の再々質問にお答えいたします。ただいま、保育所における利用者の負担割合について日経新聞に記事が載っていたということでお話がありました。本市として、利用者負担について考えている部分は、施設型給付につきましては、いわゆる保育所なり幼稚園でかかる経費に対して、全国一律の基準をもとに、その地域の特性や施設での処遇の内容を勘案した一定の基準で必要経費を保障されるものとなっております。そのような中で、一方で、利用者負担につきましては、現行の全国での保育料に合わせて、そこに対する就園奨励費が保護者に支給されておりまして、そういう形の中で利用者負担の金額が定められている状況であります。先ほど、利用者負担のあり方として、保育料を19%から31%の負担で考えているというようなお話もありましたが、市としましては、国が定めている基準に基づいた中で、現行の利用者負担をどう参酌していくか。そして、国が定めた金額と市町村が定める利用者負担との差額については、基本的にはそれぞれの市町村が全て一般財源で負担することになってまいりますので、その額についても非常に大きな金額になります。そういう部分でいきますと、財政負担も考えた中で利用者負担の範囲をどう決めていくかということが、これからの検討課題というふうに認識しているところでございます。以上でございます。
再質問 16番 広瀬寛人
それでは、次に移りたいと思います。次の学校適正の部分につきましては、先ほどの石上議員に対する一般質問の中で触れられている部分が多うございますので、重複を避けて質問させていただきたいと思います。まず、1点は、先ほど、地域において意向調査をされているかどうかで、現PTA、そして、今後、学校に上がるであろうお子さんをお持ちの家庭等の意向調査をされているとお聞きしております。ただ、私が1点感じているのは、小学校の低学年等は自分の意見をきちんと述べるのはなかなか難しいかもしれませんが、中学生ぐらいになると、部活動、勉強を含めて、自分自身がこういう小規模校で勉強していくことの有利性、もしくは不利性など、いろいろなことを感じられていると思います。ですから、私自身は、中学生本人たちからも意見を聞くべきだというふうに思っておりますが、そのようなことがなされているのかどうなのか、お伺いいたしたいと思います。
答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)
広瀬議員の再質問にお答えいたします。学校再編に係る移行の関係で、保護者にはしているけれども、中学生に対して行っているかという質問かと思います。現行におきましては、中学生個人に対してそういう機会を設けてはおりません。ただ、広範囲にいろいろな意見をいただくという部分からしますと、今後、中学生からの意向調査もするべきかなというふうに考えておりますので、検討していきたいというふうに考えています。
再質問 16番 広瀬寛人
私は、中学生本人に対する意向調査は必要だというふうに強く思っております。といいますのも、私も、自分自身の経験の中で、富良野市の中学校に在籍しているときに、ある事情から数学の先生が途中からいらっしゃらなくなりまして、そこで、補充ではなく、在籍している学校の理科の先生が数学を担当されたことがありました。小学校は全教科を1人の先生が見ますが、中学校になって複式みたいな形が生まれました。その先生の名誉のために言うわけではないですが、免許をお持ちであっても、長らく理科だけ教えていて、急遽、数学を教えるということは、受けている我々にとっても非常に難しい諸問題がありました。教育長がいつも言われるように、「すべては子どもたちのために」という観点にのっとると、やはり、対象となる授業を受ける生徒の意向とか気持ちをきちんと酌んでいくことは重要なことと思いますので、再度、そのことの重要性を認識していただきたいと思いますが、見解をお伺いします。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
広瀬議員の再々質問にお答えさせていただきます。小規模化に関する課題で、特に中学校における先生の免許外の指導についてでございます。確かに、小規模校になりましたらそういった状況が生まれる中で、先生に過度の負担がかかるということもあわせて課題としてあると聞いております。現実は、本市においては、授業公開、授業交流の中で先生方の指導力の確保、向上といったことを図っておりますけれども、小規模となってくるとすれば、そういったことも将来に向けて十分勘案する必要があると思います。また、これは、いまだけではなくて、やはり3年後、5年後を踏まえた形の中でどうなのかということで、そのあたりも含めて生徒の皆さんのお気持ち、考え方を把握しながら進めてまいりたい、そのように考えております。以上です。
再質問 16番 広瀬寛人
続いて、いまの件についてです。先ほどの石上議員に対する答弁でも言われておりましたが、地域の意向調査ということで、地域の方々、PTA、そしてPTAになる可能性のある御家庭の方等々の意見を踏まえていると答弁をなさっていました。富良野市のホームページもそうですが、本年5月26日に富良野市の総合教育会議が開催されておりまして、この議事録の中にも、ある委員の方から、地域の要望も大事だけれども、まずは、子供を抱えている当事者の意向を大事にすべきではないかという趣旨のお話がありました。つまり、小さいところになればなるほど、例えば、お子さんをお持ちではないけれども、その地域で発言力の大きい方が地域のことを考えて話す視点と、実際に子供を育てる立場の方々の視点は少し違うのではないか、昔のように学校と地域が一体化している時代から、いまは少し離れてきているのではないかということで、子供を持っている当事者の意見を少し重要視するべきではないかという発言があったかというふうに思います。私は、どちらの考え方が正しいと言うわけではありませんが、やはり、子育てをしている現場の人たちの思いというのは非常に大きいというふうに思います。特に中学校になっていくと、クラブ活動、生徒会活動、いろいろな意味で社会に出ていく前段階の学習以外の社会的な勉強をするいい機会に対して、やはり規模が小さいことのデメリットは否めないような気がいたします。教育長が答弁されたように、全ての部分を聞いていくことは大事ですが、その部分は、やはり当事者の声が重要視されるべきではないかなと考えますけれども、見解を伺います。
答弁 教育委員会教育長 近内栄一
広瀬議員の再質問にお答えいたします。さまざまな方々の御意見を伺う中で、特に、当事者の方々の意見をしっかり聞くべきではないかというふうなお話でございます。ことしに入りまして、山部地区においては、当初、中学校のPTAが中心となって、どのような形で意見集約をしてまとめ上げていったらいいのかというふうな議論をされる中で、やはり、将来、中学生となる子供、いま小学校や保育所等に通われている子供の保護者も含めて、現在の課題、そして、将来起こり得る課題を共通認識として持つべきではないのかというふうな話がありました。そういった中で、七十数人と伺っておりますが、1月から2月にかけて全員から御意見を伺い、どういった傾向があるのか、それぞれの年代の保護者の方々がどのようにお考えなのか、そのあたりを共通認識として持つ作業が行われました。そして、ことし7月に入ってから、保護者の皆さんが集まる中で、中期的、長期的に物事を考えるときには、やはり、現在起こっている課題は何なのかということについて、小学生、それから未就学の保護者の方々にもしっかりお知らせして共通認識を持つというふうな作業を行っているということでございます。ですから、広瀬議員がおっしゃられている部分については、当然、認識しながら、いま作業を行っているというふうに伺っております。以上でございます。
再質問 16番 広瀬寛人
それでは、第7次社会教育中期計画についてお伺いをいたします。第6次は本年度をもって終わるということで、まだ終了していませんので最終総括にはなりませんが、先ほど、教育長から、立てた目標はほぼ実現できているけれども、まだ実現できてない部分もあるという答弁をいただきました。そこで、平成28年3月をもって終える計画の中で、実際にはどのあたりが積み残しになると捉えられているのでしょうか、お聞かせください。
答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)
広瀬議員の御質問にお答えいたします。第6次社会教育中期計画において、まだ達成されてないのはどのような部分かという御質問かと思います。具体的には、43項目がありまして、さらに、それに基づく78事業について、社会教育委員が全てチェックをされていると聞いておりますが、どういう部分が未達成かということについては、いま、社会教育委員会議でまとめている最中でございます。これらにつきましては、今月中に全てまとめられて委員会のほうに上がってくると聞いている段階でございますので、現段階ではまだはっきりお答えすることできません。以上でございます。
再質問 16番 広瀬寛人
まず、第6次の中期計画の基本的な考えということで、一番最初に計画策定の意義が示されていまして、その中では、平成18年から平成22年までの第5次を踏まえて、今日の急激な社会変化に市民みずからが適切に対応するために、そして、社会的な要素を的確に捉えて対応する等とうたわれております。そして、幾つか挙げられた項目の中で、私自身は、未達という意味ではなくて、まだまだやれる部分、改善できる部分が多いのかなというふうに見ております。その一つに、先ほどお話しされていた高齢者教育についても、いわゆる自主的な勉強会等にも取り組んでいくと書かれております。しかし、現時点では、ことぶき大学が中心となっていますが、それからの発展性で余り顕著なものが見られないような気がいたしますけれども、そのあたりをどのように捉えられているのか。さらに、たまたま、過日、入りました社会教育のほうから出ているチラシで、自主企画講座活用の御案内がありました。これは、まさにこちらでうたわれている第6次の目標の一つを掲げているのではないかというふうに思いますが、この自主企画講座はこの5年間でどのようなものが行われていたのか、お伺いいたします。
答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)
広瀬議員の再質問にお答えいたします。自主企画講座でございますが、これにつきましては、複数の市民が集まりまして、こういう企画のものを学びたい、あるいは、こういう講師がいるのでこういう講座を市民に広く周知して受講していただきたいという思いを行政が酌み取りながら、まさに自主企画をしていただいて、市教育委員会でPRして参加していただいております。中身的には、講座もありますし、子育てに関するもの、家庭教育に関するもの等々、いろいろな部分で本当に市民の自由な発想で行われている講座でございます。以上です。
再質問 16番 広瀬寛人
それでは、最後に、グローバル教育についてお伺いします。過日、占冠村において、北大大学院と連携して、トマムを含めた今後の発展の中で、いわゆるグローバル教育に取り組んでいく必要性があるということから、村内の3小・中学校の校長先生も交えてこの取り組みについての話し合いが行われたと新聞で報道されておりました。私自身は、まさにそういったことがこの富良野市においても必要であり、また、これは、学校単位ではなく、社会教育として十分考えられるのではないかというふうに思っております。先ほど答弁で、いわゆる商工観光のハングルと中国語の講座のことをお話しされておりましたが、これはまだまだ観光業ベースの案内が多くて、一般市民になかなか伝わっていないというのが富良野の実態のような気がします。ただ、富良野市の全体像でいくと、いわゆる大手販売店、ドラッグストア等々に中国の方、オーストラリアの方が来られて商品を求めるときの対応に商店の方も大変苦労しております。そういった部分では、再度、観光地富良野として、市民全体がグローバル教育を受けられる機会をもっと広く行き届くようにPRしていく必要があろうかと思います。第2次中期計画は学校教育ですが、たまたまこの中にも、いわゆる富良野在住の外国人の活用、特色ある富良野を生かした教育課程と書かれています。このことは、社会教育の中でも同じ姿勢で取り組んでいく必要があろうかと思いますが、見解をお伺いします。
答弁 教育委員会教育部長 遠藤和章(教育委員会教育部長は2017年3月まで)
広瀬議員の質問にお答えいたします。グローバル教育でございますけれども、先ほどの答弁にもありましたように、社会教育分野でイングリッシュキャンプがございますので、まずは、北大大学院と連携しながら、北大にいらっしゃるいろいろな国の留学生に富良野まで来ていただいて、いろいろな国のことを知ってもらうということを現在も続けております。さらには、いろいろな講座に関しても、外国にお住まいの方、あるいは住んでいた方が講師となって学習機会を提供することも行っております。今後、小学校5・6年生は2020年度から英語を必修科目とすることで文科省が進めていますけれども、当然、教育委員会としてそれに向けて対応するように考えていかなければいけないと思っています。すぐには全て解決しませんけれども、まずは子供たちのグローバル教育を進めながら、あわせて、社会教育分野でのグローバル教育も進めていきたいというふうに考えています。以上です。