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富良野市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月9日

平成27年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について

2015年3月9日、富良野市議会の一般質問で、岡本俊議員が「平成27年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について」質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一が答弁しました。

質問者
岡本俊 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育委員会教育長 近内栄一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 岡本俊

-登壇-市民連合議員会を代表して、平成27年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について質問してまいりたいというふうに思います。戦後70年を迎えた今日、我が国は、これまで、憲法9条のもとでの平和主義で、武器を持って他国の国民を傷つけることのなかった日本は、国民的合意のないまま、安倍総理の傲慢な閣議決定という政権運営のもとで大きく変えられ、特定秘密保護法の制定を皮切りに、集団的自衛権の法制化、憲法解釈の変更、この3本の矢が一つになったときには戦争のできる日本に変化するものであります。加えて、戦後、どの政権も手をつけなかった首相自身のマスコミ報道内容への批判、政権に不都合な報道に圧力をかけるなど、まさに、戦争のできる国づくりは戦後の平和主義に逆行するものであります。教育改革では、教育委員長と教育長を一本化し、首長が、直接、教育長を任命し、教育委員会が独立した意思決定機関でなくなり、教育の自由を侵すものであります。さらに、道徳教育の教科化は、愛国心を盛り込んだ改正教育基本法に即した内容となりますが、問題なのは、教科化は成績評価が伴い、評価によって子供の心を一定の方向にしむけることができ、内心の自由を侵すものであります。一方、富良野の基幹産業である農業では、TPP参加をアベノミクスの成長戦略の柱と位置づけ、抵抗勢力を想定し、農業改革として農地の番人である農業委員会、農業生産法人、農業協同組合を無力化し、農業の企業化を目指しております。しかし、日本の条件下では、規模、人件費は外国に及ばず、地方の混乱と荒廃が残るものであります。労働基準法の改悪、原発再稼働など安倍政権の一連の流れは、経済の回復を図るという名のもとに、これまで国民が営々と築き上げてきた日本の形を根底から変えようとするもので、戦後レジームの大転換でもあります。一方、地方の経済は疲弊の一途をたどっております。安倍政権は、日銀まで動員し、経済の回復を唱えておりましたが、その結果、円安と株高が進行し、相変わらず大企業、大資本を持つ者だけが優遇された経済運営となり、働く庶民にその恩恵が及んでいないだけではなく、消費税率の引き上げ、年金の引き下げ、電気料金の値上げ、農業や中小企業の原材料などの高騰が襲いかかり、都市と地方、大企業と中小企業の深刻な格差社会と地域社会の崩壊を加速するものであります。市長が心配される地方の人口減少も、都市と地方の格差といった構造の中で選択と集中によって生み出されたものであります。地域主権時代にあっては、富良野の自然環境、農業を循環し、文化や人々の価値観を尊重し、人と自然を大切にした多様性を生かした田園都市づくりを目指し、平和を守り、地域住民の命と暮らしを守り、預かる立場から国へ発信し、反映させる努力が大切だと思っております。そのような視点で質問をしてまいります。農村観光環境都市形成についてお伺いいたします。富良野の農家戸数は、平成元年は1,404戸でありましたが、平成14年では957戸、平成24年では683戸、この10年間で274戸の減少です。1戸当たりの経営耕地面積は13.49ヘクタールと、離農地の集積により年々増加しております。補助金を含む生産農業所得は、平成5年をピークに減少傾向ですが、農家1戸当たりの生産農業所得は増加している現状にあります。基幹産業の農業を維持するためにも、さらに富良野の人口対策の視点としても、農業担い手対策は大きな課題であります。執行方針において、人材育成の強化に向けた富良野市農業担い手育成協議会の法人化の検討を示しておりますが、基本的役割と農地の中間保有について、また、担い手農家研修における研修カリキュラム、労働時間、賃金などに対するサポート事業についてお伺いいたします。引き続き、農村観光環境都市形成について伺います。20世紀半ば以降、地球規模での温暖化現象の支配的要因は、人間活動の拡大に伴う可能性が極めて高いと言われております。大気に含まれる二酸化炭素やメタンなど、温室効果ガスは、海面の上昇、砂漠化、台風の大型化、動植物の生態系、私たちの日々の生活、食料など、多岐にわたって影響を及ぼしております。温暖化への対応として、原子力発電による温暖化防止策が言われておりますが、さきの大震災における福島の原発事故は、土壌汚染問題、海洋への汚染水の流出など、将来への負の遺産を残すことになります。ドイツのように、自然エネルギーへの好循環サイクルを考えることが、いま、大切であります。富良野市は、平成13年、富良野市環境基本条例を施行し、環境基本計画を策定し、環境政策を推進しているところであります。市長は、執行方針において、地球温暖化とエネルギーの地産地消に向け、再生可能エネルギーの事業化を示し、ごみのリサイクルを進めるとしております。現在取り組んでいる紙おむつの資源化実証試験も順調と考えておりますか、実用化に向けた方向性、事業化に向けた具体的な支援策をお伺いいたします。環境保全では、地球温暖化防止とエネルギーの地産地消を目標とし、再生可能なエネルギーの推進を示し、太陽光、木質ペレットを導入、市内での再生可能エネルギーの事業化への取り組み支援を示しております。推進に当たっては長期的な視点が必要であり、太陽光、小水力、木質ペレットの目標数値を掲げ、検証を行いながら、ベストミックスの構成比率に取り組むことが基本だと考えておりますが、市長の見解をお伺いいたします。次に、中心市街地の活性化についてお伺いいたします。富良野市中心市街地活性化事業は、まちの顔としての駅前地区土地開発事業として、平成13年より開始され、無頭川ボックス化、中心街活性化センターふらっと、まちなか居住、公営住宅建設が行われ、駅前再開発事業、その後、富良野協会病院跡地でのフラノ・マルシェ、ネーブル・タウン構想、マルシェ2がことし6月に完成し、駅前とマルシェをつなぐまちなか回遊を目指すサンライズ・パーク整備事業の具体的構想づくりを進めようとしております。また、大型バスを含む駐車場、魅力的な空間としてのポケットパークを整備し、快適で心豊かな田園都市をみずからの力で育むとし、駅前とマルシェをつなぐまちなか回遊を目指すサンライズ・パーク整備事業の具体的構想づくりとして、魅力的な中間としてのポケットパーク整備を行い、周辺市街地へ回遊する歩行者の増加を図るとしております。整備事業推進には、隣接する相生商店街、本通り商店街も合わせた活性化が必要と考えますが、市長の見解をお伺いいたします。さらに、中心市街地活性化基本計画では、快適生活空間ルーバン・フラノを目指して、「都会的な感性をもって、快適な心豊かな田園都市を自らの力で育む」としております。都市計画では、まちごと公園に向けて、まちづくりの姿として、ゆとり、安らぎ、豊かさの快適な生活環境の創造を目指し、周辺の自然環境と調和した一つの公園としてのイメージづくり、そして、自然豊かな恵まれた環境、安心して住み続けられるまちづくりは、富良野市民にとっても願うところであります。この二つの理念は、富良野の魅力を高めるものであり、多くの人を引き寄せる力でもあります。持続的な中心街活性化を推進する原動力である中心街活性化のまちごと公園の理念を一体化した取り組みが必要と考えますが、市長の見解をお伺いいたします。次に、観光振興についてお伺いいたします。市長は、観光振興として、アウトドアツーリズムへの対応として富良野西岳の登山道の整備をするとともに、富良野原始ヶ原の自然に関する調査実施を行うとされておりますが、富良野西岳は、富良野芦別道立自然公園、夕張、芦別、三笠、富良野、南富良野4市1町にまたがる公園であり、総面積3万5,756ヘクタールの広大な面積で、西岳にはイワツツジなどの高山植物が多く自生し、自然の宝庫であります。今回、富良野西岳の登山道整備としておりますがけれども、同時に、貴重な動植物の保護や、登山者への自然保護の登山マナーの喚起も必要と考えますが、どのような取り組みを行うか、伺います。原始ヶ原の滝コースは、大小さまざまな滝があり、登山開き時期には、雪解けの進む布礼別川の源流である水は冷たく、おいしく、また、険しい登山道もありますが、1,000ヘクタールに及ぶ高層湿原の原始ヶ原に着くと、そこはアカマツとトドマツの原生林、湿原にはツルコケモモ、ゼニゴケ、ミズバショウ、ヒメシャクナゲなど豊かな自然があり、毎年、麓郷中学生が原始ヶ原パトロール登山を行い、自然を守ることの大切さを体験しております。原始ヶ原について、3点お伺いいたします。富良野原始ヶ原の自然に関する調査実施の目的について、また、調査には自然保護団体など幅広く参加する必要があると思いますが、その体制について、そして、自然保護と観光の両立への考えについてお伺いいたします。続きまして、教育執行方針についてお伺いいたします。改正地方教育行政法がこの4月1日より施行されます。昨年6月の定例議会において今議員の質問があったように、過去の苦い経験である戦争を引き起こした構図である中央集権的な教育行政の反省から、地方教育行政における政治的中立を保つことを目的とした教育行政を確立してきましたが、これを失うことにより、過去の苦い経験の戦争への歴史が再現される危機感を示し、また、この改正と同時進行する特定秘密保護、集団的自衛権、憲法改正と連動し、戦争への呼び水となる危惧を述べておりました。昨年12月の改選後、安倍政権の集団的自衛権、文民統制の廃止などの国会議論を聞くとき、その心配を一層感じるものであります。教育長の執行方針においても、責任の明確化と教育委員会制度の総合教育会議について設置するとしており、総合教育会議は首長と連携の強化としております。しかし、これは、首長が招集し、総合教育会議の議長となるもので、教育委員会に対する首長の関与権が強化されると考えます。昨年、全国学力テストの結果公表をめぐり、知事と教育委員会が対立した静岡県では、教育長が任期を残して退職する出来事もありました。このような中で、教育長の述べる総合教育会議における教育の政治的中立性はどのように維持されるのか、お伺いいたします。さらに、総合教育会議の運営における公開性、議事録の公開などを定めた総合教育会議設置要綱の取り組みについてお伺いいたします。さらに、インターネット被害から守るための学校教育における情報モラルの取り組み、さらに、社会教育におけるインターネット被害から子供たちの家庭でのルールづくりについてお伺いし、代表質問を終わらせていただきます。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-市民連合議員会、岡本俊議員の代表質問にお答えをいたします。1件目の農村観光環境都市の形成について、農業担い手育成協議会法人化の基本的役割と農地の中間保有、農家研修における研修カリキュラムについてであります。法人の基本的役割につきましては、農地利用集積円滑化事業により、農地を中間保有し、そこで実践的研修を行い、その後、当該農地をそこで研修した人に引き継いでいくことであります。法人が関与することで、研修の早い時期に条件のよい農地を確保できる仕組みを構築できるもの、このように考えているところであります。また、新規参入希望者を対象とした農家研修時の研修プログラムにつきましては、地域での受け入れ方針のもとに、農場及び栽培管理は研修先農家で、共同作業などの地域活動は研修先の農事組合で、経営管理研修は主に担い手育成センターで行うこととしているところであります。次に、紙おむつ資源化の事業化に向けた方向性と具体的な支援策についてであります。本市におきましては、平成25年から紙おむつの資源化処理試験に取り組んでいるところであります。平成26年第3回定例会におきましては、衛生用品基本計画策定委託料の補正予算を議決後、現在、整備計画の策定を進めており、今後、この整備計画に基づき、紙おむつの資源化に向けた施設整備を行う予定であります。具体的な支援策につきにつきましては、北海道総合研究機構と協定を結び、戦略研究として取り組んでいる再生可能エネルギーの地産地消の調査研究成果をもとに、行政としての効果的な支援を検討してまいりたいと考えているところであります。次に、太陽光、小水力、木質ペレットの目標数値についてであります。平成22年に策定いたしました地球温暖化防止対策実行計画においては、生活における環境負荷の縮減、自然資源・エネルギーの地産地消を基本目標として、また、数値目標としては温室効果ガスの25%削減を掲げておりますが、それぞれの利用あるいは設置数の目標は設定をしておりません。今後におきましても、住宅用太陽光発電、木質ペレットストーブへの助成を継続し、環境負荷の少ない循環型ライフスタイルと温室効果ガス削減に向けた普及啓発に取り組んでまいります。2件目の中心市街地の活性化について、(仮称)サンライズ・パーク整備事業の具体的な構想についてであります。昨年10月に国から認定された新たな中心市街地活性化基本計画においては、相生、本通り、すずらん、五条の各商店街を含む約30ヘクタールを重点区域として中心市街地の活性化に取り組むことといたしております。(仮称)サンライズ・パーク整備事業につきましては、ふらのまちづくり株式会社や商工会議所、各商店街と連携しながら、平成27年度から具体的構想づくりに着手し、事業内容や整備手法の検討を進めてまいります。駅前地区とフラノ・マルシェ、ネーブル・タウン、さらに(仮称)サンライズ・パーク構想の整備により、核となる拠点が線となってまちなか回遊、にぎわいの創出につながるものと考えているところであります。次に、中心市街地活性化とまちごと公園についてであります。平成23年に策定いたしました富良野市都市計画マスタープランでは、本市のまちづくりの今後のあるべき姿を見据え、市街地全体を周辺の恵まれた自然環境と調和した一つの公園としてイメージしていくことをまちごと公園に向けてと表現したところであります。この都市計画マスタープランの中では、本市の都市計画区域の目指すべき将来像として、将来的にコンパクトシティーを推進し、その中でコミュニティ活動の活性化を図ることといたしております。一方、昨年10月に認定を受けた新たな中心市街地活性化基本計画においても、コンパクトシティーとコミュニティーの再生を目指し、各種の市街地整備事業を展開していくこととしており、都市マスタープランと整合性のある取り組みであると考えているところであります。次に、3件目の観光振興についての富良野西岳登山道整備についてであります。アウトドアのニーズや健康志向に応えるため、従来の富良野西岳の登山道整備に加え、富良野スキー場の富良野ゾーンと北の峰ゾーンをつなぐ稜線コースの整備を予定しているところであります。コースの整備に当たりましては、現地の植生などに配慮するとともに、自然素材を活用した工法による整備を考えております。また、登山者の自然保護のマナーの喚起につきましては、看板の設置やホームページなどにより周知を図ってまいります。次に、原始ヶ原の自然に関する調査実施の目的、体制、自然保護と観光の両立であります。富良野岳の原始ヶ原は、大雪山国立公園に属しており、多くの原生林や滝、湿原などの自然が豊かで貴重な財産であると認識をしているところであります。本市の観光につきましては、自然に負荷をかけない形で進めていくことが大前提であり、原始ヶ原を含む富良野岳登山コースの整備に当たっての調査につきましても、国立公園を所管する環境省や関係機関、山岳会などの関係団体と十分協議を行いながら進めてまいります。以上であります。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

-登壇-市民連合議員会、岡本俊議員の教育行政執行方針に対する代表質問にお答えいたします。初めに、総合教育会議における教育の政治的中立性の維持についてであります。教育は、その内容が中立、公正であることが極めて重要であり、個人的な価値判断や特定の党派的影響力から中立性を確保することが必要であります。総合教育会議は、教育に関する予算の編成、執行や条例提案など、重要な権限を有している首長と教育委員会が十分な意思疎通を図り、地域の教育の課題やあるべき姿を共有して、より一層、民意を反映した教育行政の推進を図るため設置されるものです。このため、総合教育会議は、首長と教育委員会という対等な執行機関同士の協議及び調整の場であり、決定機関ではなく、首長の諮問に応じて審議を行う諮問機関でもありませんので、教育の政治的中立性は維持されるものと考えております。次に、総合教育会議の運営における教育会議設置要綱の取り組みについてでありますが、総合教育会議は、法律で設置し、構成員などを規定しておりますが、運営に関しては、総合教育会議において協議し、定めることとされております。このため、本市における総合教育会議設置要綱につきましては、本年4月以降に開催されます第1回会議において協議、制定をしてまいります。次に、インターネット被害から子供たちを守るルールづくりであります。学校教育においては、インターネットなどのトラブルに子供たちが遭わないように、トラブル防止に関する情報提供を行うとともに、年齢に応じた段階的な指導による情報モラル教育を行ってまいります。また、家庭に対しても、市PTA連合会と連携し、スマートフォンなどの情報端末を使用する際の家庭でのルールづくりについて啓発、周知するとともに、ネットトラブル防止に係る家庭教育講演会を開催し、ネットトラブルの危険性などについて情報提供を行ってまいります。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月9日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる