みんなの議会

富良野市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月18日

(1)富良野市の各種データ分析について/(2)建設土木企業の現状と課題について

2014年9月18日、富良野市議会の一般質問で、広瀬寛人議員が「富良野市の各種データ分析について」「建設土木企業の現状と課題について」について質問し、市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博、建設水道部長 外崎番三が答弁しました。

質問者
広瀬寛人 議員
答弁者
市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博、建設水道部長 外崎番三

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 広瀬寛人

-登壇-さきの通告に従い、順次、質問をいたします。ここ1年で急速に発達した技術に、ビッグデータの活用があります。ICTの発達に伴って蓄積される膨大なデータを活用して、社会問題や消費行動、販売促進、将来予測などに役立てようと、データ分析や解析の技術が急速に発達しております。ビッグデータの解析と行動科学を結びつけた分野は、社会のあり方を変革する可能性を十分に秘めた新たな技術であり、企業のみならず、行政体や個人の生活にも大きな変革をもたらすものであろうと予測されております。また、国勢調査を筆頭に、アナログ方式で得られている社会的データも、新たな解析手法によっていままでにない価値を生み出す素材として価値が低下することはありません。既存のデータも、活用の仕方を工夫するだけでさらなる価値を生み出すものが多くあります。先進自治体では、大学との連携により、産業連関表を用いて、自治体の行う事業施策が地域に及ぼす経済効果を試算して乗数効果の高い手法を検討するなど成果を上げております。そこで、質問いたします。富良野市が現在取りまとめている国勢調査や市税概要、経済センサス、観光経済調査などのデータは、どのように取り扱いをされているのか、また、そのデータをもとに分析作業を行っているのか、伺います。次に、各所管部署のデータを統合した分析についてお伺いします。さきに述べた富良野市全体を調査対象としたデータとともに、行政には各部門ごとにデータが蓄積されます。国民健康保険を中心にした医療データや、税務課には所得や固定資産税等のデータが、さらに、建築物の構造から建築年数、耐震度合い、確認申請の数、市民の出生や死亡数、平均寿命と多岐にわたるデータが集まります。当然、各データの活用には、その性格上、一定の制限が加わっていることは事実でありますが、個人情報ではなく、データ解析で得られる傾向などは制限がかかっておりません。ビッグデータの活用の重要性が叫ばれる昨今は、各種データを統合して分析する必要性が増していると言えます。そこで、お伺いします。今後の必要性をどのように認識されているのでしょうか。専門的知見の活用についてのお考えはいかにお持ちでしょうか。統合したデータ解析の結果などを今後の総合計画などに反映させる必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。また、解析結果は、商工団体や観光関連、農業関連、自治会など多くの団体や市民と共有すべきと考えますが、いかがでしょうか。次に、少子高齢・縮小社会への対応についてお伺いします。昨今のマスコミに取り上げられるフレーズですが、少子化問題と高齢者がふえることによる問題と人口減と縮小社会の問題は、区別をして学術的に整理して対応策を考えていかなければならないと指摘されております。日本創成会議の指摘でも注目を浴びた若年女性、20歳から39歳層の減少に対する施策を考えるにも、過去の推移や就業環境の変化などの分析も必要と思います。現時点でどのような対応をとられているのか、伺います。釧路公立大学の学長も務められ、北海道内の事情にも詳しい北海道大学公共政策大学院特任教授の小磯氏は、定住自立圏構想の枠組みと狙いは一定の効果を示すだろうが、ダム機能の全てを負わせることはできないであろうとの分析をされております。今般、富良野圏域で取り組みを始めた定住自立圏構想の概念と、ダム機能実現への対応はどのように考えられているのか、お伺いします。2件目として、建設・土木企業の現状と課題について伺います。小泉政権から民主党政権まで、縮減率の差こそあれ、土木・建築における公共工事は一貫して縮小傾向にあり、企業は、存続をかけて、人員削減や人件費の高いベテラン従業員の解雇、早期退職などの人件費縮減と、重機や車両等の更新時期を延長したり数を減らすなどのリストラを行ってまいりました。そんな状況下にあって発生した東日本大震災に対する復興工事や、東京オリンピック開催に向けた首都圏再開発など、単価の高い工事が急激に発注されたため、需要と供給のバランスが崩れ、地方の建築・土木関連の企業は、人手がないために受注機会を見送ったり、入札においても、人件費や材料費の高騰により、落札価格では収益につながらない厳しい環境に置かれつつあります。そのような中、本年4月からの消費税改定に伴い、新築住宅の駆け込み需要とその反動という企業にとってはマイナス要因が重なりました。富良野市においても廃業する事業所が出たり、新築住宅の数が減少したりと厳しい環境下にあると言えます。建設・土木企業は、就業場所という雇用面のみならず、災害復旧工事等の社会インフラを支える大切な業界でもあります。このような環境下において、公共工事の発注者である自治体が地域経済の実態をしっかりと把握して、細やかな配慮することが肝要と考えます。そこで、3項目にわたりお伺いをいたします。まず、工事代金の支払いについて伺います。新潟市でも平成24年度に実施されましたが、工事の進捗率が50%を超えていれば、前払い金40%に追加して、中間払いとしてさらに20%を支払う緊急経済対策のような制度を検討するお考えがあるのか、伺います。次に、企業の資金繰りとともに、経営事項審査の点数にも大きなかかわりを持つ完成工事後に支払われる債権の取り扱いについて伺います。富良野市では、最終検定終了後から最終支払いまでは40日以内とされておりますが、おおむね1カ月以内の支払いがされており、遅延するような事態はなく、スムーズに支払いがされていると言えます。しかし、市内の企業には、決算日が3月31日でない企業もあり、経営事項審査の点数に影響を与えることを気にかける事業所や、いち早く現金化を望む事業所もあります。北海道内では、北海道や開発局が債権流動化を承諾しておりますが、士別市や上富良野町でも本年から認められるようになりました。私は、富良野市においても、完成工事未収債権に係る債権譲渡を認める方向で検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。2点目に、除雪、排雪に関する重機オペレーターの確保について伺います。昨今の異常気象は、本年の夏や、一昨年の春先の爆弾低気圧による死亡者が出る降雪や、昨年10月の季節外れの大雪など、記憶に新たなものばかりです。公共事業の削減で除排雪のダンプ及びオペレーターが不足して大きな問題となった札幌市では、除排雪事業者と懇談を行い、課題解決の糸口を模索し始めました。機械の維持管理や更新に係る設備投下資金や、リスクを緩和するための貸与用自治体車両の増加を計画するなど、ハード面の支援などは比較的短期間に解決できる事象と言えます。しかし、国土交通省の除排雪に関するアンケートの上位1番、2番を占めたオペレーターの確保とオペレーターの育成は、長期戦略を立てて取り組まないと一朝一夕で解決できる問題ではないと指摘されております。札幌市では、官民一体で除排雪技術の継承を進めようと、若手オペレーターを対象に技術講習会を開催して、一人前になるには3年かかると言われるオペレーターの育成に動き出しました。そこで、お伺いします。富良野市の除排雪オペレーターの現況はどのようになっていると把握されていますでしょうか。除排雪技術の継承とオペレーター確保対策にどのようなお考えがあるのか、お聞かせください。3点目として、経済環境の変化に対応した施策について伺います。さきに述べたように、社会環境が激変したために起こった人件費や資材の高騰などは、今後も起こり得る可能性が十分に考えられます。札幌市の市電ループ化事業のように不落が続くような事態を避けるためにも、平成25年度に苫小牧市で行った公共工事設計労務単価の特例措置のような制度は、すぐに導入するということではないにしろ、制度や措置の方法を勉強しておく必要があると感じますが、見解をお伺いします。また、小規模事業者の資金繰りや春先の仕事を考慮した少額物件の優先発注や、ゼロ市債工事の検討が急務と思われますが、いかがでしょうか。最後に、住宅リフォーム事業でありますが、富良野市では、リーマンショックに対する経済対策として3年間実施をしました。本年の消費税改定に伴う一般住宅の着工件数を鑑みるに、10%改定が検討される今後の景気を考えるとき、さらには、要介護状態に至らない高齢者の住宅環境改善など、複合的な視点からも住宅リフォーム制度の再考が必要な時期と考えます。適用条件の緩和などの仕組みも含めて新たな制度設計が必要と感じますが、見解をお聞かせください。以上で、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-広瀬議員の御質問にお答えをいたします。1件目の富良野市の各種データ分析についての1点目、主要データの分析結果についてであります。まず、国勢調査における20歳から39歳の女性の推移と出産の相関関係につきましては、平成2年から平成22年度までの20年間の若年女性人口は24.3%減少しており、また、出生数は25.9%減少しているところであります。このことから、出生数の減少が若年女性人口の減少よりも大きく、女性1人当たりが出産する子供の数は少なくなっていることがうかがえるところであります。また、5歳階級別人口の推移につきましては、平成2年には、40歳から44歳までの団塊の世代や、その子供たちである団塊ジュニア世代が多く、55歳以上は段階的に減少するつり鐘型となっていましたが、20年後の平成22年には、60歳以上が多く、29歳以下が少ないつぼ型となり、少子高齢化が顕著にあらわれた結果となっているところであります。それから、就業率につきましては、平成2年が98%であるのに対し、平成22年は96%であり、2%の減少となっているところであります。さらに、産業別分類の就業者数に関する平成2年と平成22年の比較、分析では、農林業、建設業、製造業、運輸・通信業、卸売・小売業、金融・保険業等の多くの業種の就業者数が減少しておりますが、不動産業、サービス業、公務員の就業者数は増加しているところであります。市税概要につきましては、最近5年間の市税について取りまとめておりますが、給与所得者の女性比率や年齢、市民税減免や国保税については、現在、分析はしていないところであります。経済センサスにおける産業別売り上げの推移につきましては、平成24年2月の経済センサス活動調査が最初の調査であるため、時系列による比較、分析を行うことはできない状況でございます。観光経済調査につきましては、観光消費総額が前回の平成18年度が301億円に対し、平成25年度は240億円で、61億円減少しておりますが、観光経済効果に対応する就業者数は、平成18年度は2,093人に対し、平成25年度は2,259人で、166人の増加をしているところであります。これらの主要なデータは、各所管部署が、適宜、必要なデータを収集、分析する中で、みずから取り組む計画づくりや施策の反映に役立てているところであります。次に、2点目の各所管部署のデータを統合した分析についてであります。今後の必要性の認識につきましては、当然、行政推進の基礎的データとして必要なものと認識するところであり、また、特に人口減少対策にどんな手を打つのか、各種データの総合的分析が必要と考えているところであります。専門的知見の活用や後期総合計画への反映につきましては、来年度、平成28年度からスタートする後期総合計画の策定に向けて外部有識者を含めた審議会を設置し、各種データを踏まえた計画づくりを進めてまいりたい、このように考えているところであります。また、各種団体との情報共有という点では、本年度、15会場で予定をしております「市長と語ろう」地域懇談会におきまして、人口減少対策をテーマとして考えているところで、人口減少の現状と将来の姿を示し、人口減少社会の実情についての基本認識を市民と共有するよう努め、あわせて、今後の対策について市民の皆様から御意見、御提言をいただきたい、このように考えているところであります。さらには、各種団体との懇談会といったことも必要と捉えているところでございます。次に、3点目の少子高齢・縮小社会への対応についてであります。民間の有識者でつくる日本創成会議・人口減少問題検討分科会では、子供を産む中心的な年齢層である20歳から39歳までの若年女性人口が就業などで地方から大都市圏に流出すると、地方では、子供もふえないために人口減少がとまらず、最終的に住民サービスの提供など自治体の機能を維持することとことが難しくなり、将来、消滅する可能性があると指摘をされているところであります。本市の場合は、平成22年の20歳から39歳までの若年女性人口2,614人に対し、26年後の平成52年には1,278人まで減少することが予測され、減少率は51.1%となっております。これまでも、本市では、安心して子供を産み育てるための施策として、地域センター病院に対する産婦人科医師の確保や小児救急医療の支援、妊婦健診や乳幼児医療費の助成を行い、保健センターでは子育てに関する育児相談や親子の触れ合い交流ができる場を提供し、さらに、本年度からはファミリー・サポート・センターを設置して子育て家庭を地域で支える仕組みを整えているところであります。今後は、20歳から30歳代前半に結婚、出産、子育てがしやすく、さらに、第2子や第3子以上の出産、子育てがしやすい環境づくりが必要であるとともに、女性が能力を生かして活躍できる社会の実現が人口減少を克服する道であると考えているところであります。次に、定住自立圏構想の概念につきましては、地方において安心して暮らせる地域を各地に形成し、地方からの人口流出を食いとめ、一方では、地方への人の流れを創出するために、一定の都市機能を有する市が周辺の町村とお互いに連携協力し、圏域全体の活性化を図るための広域行政の新たな取り組みであります。そのため、本市では、昨年12月、富良野圏域4町村と定住自立圏に関する協定書を締結し、本年5月には、協定に基づき、関係市町村が連携して推進していく具体的な取り組みとして、富良野地区定住自立圏共生ビジョンを策定いたしました。今後は、富良野圏域においては、農林畜産業、観光、環境、地域が有機的に結合した活力ある圏域づくりと、全ての圏域住民が健康で安心して暮らし続けられる地域社会の形成を目指し、交流人口の拡大、移住、定住の促進、雇用創出、自然環境の保全や再生可能エネルギーの導入などの取り組みを実施することで、少しでも人口の流出を食いとめるダム機能を発揮し、一方では、都市圏から人を呼び込む流れを創出する必要がある、このように考えているところであります。2件目の建設土木企業の現状と課題についての1点目、工事代金の支払いについてであります。本市が土木・建築に関する工事の落札業者に支払う工事代金につきましては、請負代金の40%以内を前払い金として一括で支払い、完成により残金を支払うものとしているところであります。しかし、安倍政権の経済政策、いわゆるアベノミクスの公共投資の拡大により、地域の建設業者の公共工事が増加している中、建設資材、人件費の高騰等により資金繰りに苦慮している現状もあることから、建設業者の資金繰り対策として有効な制度の導入が望まれているところであります。このような状況におきまして、今後、工事期間中の資金調達、資金繰り対策として、工事の進捗出来高が2分の1に達した場合に請負金額の20%を支払う中間前払い金制度、及び工事完了後の未払い代金を債権として受注業者から金融機関が買い取る債権の流動化制度等の導入について検討をしているところであります。2点目の重機オペレーターの確保についてであります。市内における除排雪業務の主な担い手である建設業者は、倒産や設備の減少などから除雪機械の老朽化や減少が進んでいるのに加えて、建設業従事者の減少や高齢化も進んでおり、今後、除排雪体制の維持、確保が懸念されます。このことから、今後の除排雪体制を確保するため、本年9月、市内の建設業者9社により除排雪業務に関する富良野維持管理協同組合が設立をされ、適切な除排雪レベルを維持するための除排雪オペレーターを確保しております。また、安定的な除排雪体制が構築できるよう、富良野維持管理協同組合において、オペレーター約100人、65歳から20歳まで、平均年齢48歳による組織的な技術の承継、講習会の開催など、オペレーターの育成に向けた取り組みが検討されているところであります。3点目のその他の支援制度、施策についてであります。公共工事の設計労務単価が年度途中に変更になった場合におきましては、国土交通省の通達による特例措置によって、新労務単価により請負代金の変更が可能となるよう実施しているところであります。少額な単独費の工事等につきましては、早期発注に努めてまいります。また、建設工事のゼロ市債工事の発注につきましては、経済的な効率性または必要性に応じて対応をいたします。また、住宅リフォーム事業につきましては、富良野商工会議所並びに富良野建設業協会からの要望もあり、現制度の拡充も含め、検討をしてまいります。以上であります。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、順次、再質問をさせていただきたいと思います。まず、主要データの分析結果というところで御答弁いただいた中に、例えば、20歳から39歳の女性の部分で平成2年から22年の20年間で24.3%減少、出生率が25.9%減少、このような形で分析していただいているということは答弁で掌握いたしました。ただ、この間、全国的に見ると、出生率も下がっておりますけれども、出産する年齢層、つまり、晩婚化などで出産自体の年齢が上がっているという内訳もあるわけです。いま、市長からは総体の数字で答弁をいただきましたが、これは、その中身まで分析が必要と考えていますが、そのあたりまで分析されているかどうか、お聞きをしたいと思います。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

広瀬議員の再質問にお答えいたします。先ほどお答えした数字は、あくまで国勢調査における数字でありまして、例えば、晩婚化に関して、富良野市内においては平均何歳で結婚してというところまでは国勢調査からは読めない状況であります。全国的な部分ではそういうデータもあると思いますけれども、先ほどお答えしたように、富良野市の中で何歳で結婚して云々という把握をしていないところであります。

再質問 5番 広瀬寛人

1点、いまの答弁に対する確認です。国勢調査で読み取れる数字、それから、富良野市が出生届を受ける中で年齢等のデータが把握されると思いますが、そういったデータについての統計、分析は一切手をつけられていないということでよろしいでしょうか。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

広瀬議員の御質問にお答えいたします。晩婚化等に関するデータということでは、富良野市においては、母子保健統計ということで、出生、その中の低体重児、あるいは死産等のデータは、厚生労働省の人口動態調査という統計で数字を持っております。その中で晩婚化をうかがえるデータとしては、年齢別の妊婦届の状況というデータを持っていまして、このデータを見ますと、やはり、若年女性の減少、そして、妊娠される年齢も35歳以上でふえてきている状況がうかがえるところであります。以上です。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、もう一点、国勢調査並びに市税概要に掲載されているもので、先ほど市長の答弁は平成2年から22年と大きく区切られて答弁をいただきましたが、平成7年から12年の5年間に20歳から39歳になる女性の人数は45名しか減少しませんでした。それが、データを見ますと、平成12年から17年は345名、総体数が3,303人ですから大ざっぱに言うと1割強の減少になっています。平成17年から22年も同じく344名ということで、今度は分母が少し小さくなりますから女性は1割より少し多目に減っています。同じ階層の部分を男性で見ると、平成12年から17年は301名ですから、345名に対してほぼ似たような数が減少していますが、平成17年から22年の男性20歳から39歳は182名の減少と、つまり女性からすると3分の2ぐらいの減少になっています。こういったデータからその傾向が読み取れるというふうに思います。私がここの部分で触れたいのは、こういった数字から見える傾向として、例えば、どういう理由から女性と男性で1.5倍もしくは3分の2の差になっているのか、こういったところまで踏み込んだ分析をされているかどうかについて、1点お伺いをいたします。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

いま御質問がありました年代別の分析ということは、国勢調査においては国、道、市町村別の数字が出ますけれども、その要因というのは統計を所管する担当部課では分析しておりません。それをどう読み解いていくという部分では、その後の事業なり施策を組んでいく上においては必要なことでありますが、統計を所管している課においてはそこまでの分析機能を有していない状況であります。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、次に移ります。いま、総務部長から、もう一つ踏み込んだ分析まで至ってないけれども、今後の必要性については十分認識をするという答弁をいただきましたので、その方向に動いていくことを期待いたします。そして、先ほど母子関係のデータとして掌握できるというのは、私が最初に質問した主要データではない部分、つまり、まさに2件目で質問したいわゆる統合した分析の段階に入ってくるというふうに思います。ですから、答弁をいただいたように、外部有識者も活用しながら、統合して分析をしていってその解決の方向性を見出すということに踏み込んでやっていただくことが重要なことなのかなというふうに思います。先ほどの市長の答弁の中で、いわゆる子育ての支援ということで、特に20歳から30歳前半の方に対しての子育て支援に重きを置きたいと答弁をいただきました。これは、非常にありがたいことで、大変重要なことだと思うのと、もう一点は、では、20歳から30歳前半の女性が、いま、出産にまで結びついていなくて、先ほど言われたように晩婚もしくは出産自体の年齢が少し上がっていることについては、やはり、その要因を分析しながら、そこに何らかの対応をしていかなければなりません。生まれた子供たちの子育てする部分に対する手厚い応援は、それはそれでよしとして、その前段階でも出産が可能になる、もしくはそういう機運になる社会情勢のためには何が阻害要因なのかという分析が肝要かと思います。いま、若者たちの晩婚化の部分で1点言われていることは、全国的に言えば、就職して年収の部分が300万円前後を超えることによって初めて結婚できる、出産できるということです。つまり、子供は欲しい、家庭は持ちたいけれども、いまはそういう経済力がないからなかなか踏み切れないのだというデータも出ています。そんなことも含めて、富良野市においても統合した分析が必要かと考えますが、そのあたりの見解をお伺いします。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

これまで持っている各種データをいかに総合的に生かしていくか、このことはかなり難しい側面もあるかと思います。現に過去の数字が出てきますが、それをどう見て、どう生かしていくか、これは、当然、職員の読み取る能力も必要になってまいります。そうした意味では、専門的な立場からのアドバイスを受けたり、研修機会、勉強の機会を設けることも必要かと思っておりまして、それが政策能力の向上という形に結びついていくものと思いますので、今後はその部分を強化していかなければならないと思っております。それから、20代から30代前半という部分の要因について御質問がございました。これは一般的なお答えにしかならないのかもしれませんが、日本の世の中の状況といいますか、一番はやはり雇用の問題かと思っています。それこそ非正規雇用の問題が随分言われていますけれども、やはり、経済的な基盤というものが確立しなければ、なかなか結婚もできない、子供も産めない、そうした状況かと思います。以上です。

再質問 5番 広瀬寛人

いま、総務部長からお答えいただいたように、雇用の問題については、8月に出た増田氏の著書の中でもそのことが触れられています。若者が一番流入している東京で一番出生率が低い、それは、まさに非正規雇用のために年収200万円以下の人が多いからではないかと言わざるを得ない数字になっていると、断定ではないですが、そういったことが指摘されていますので、やはり、そういった情報を集めて分析していくことが必要かと思います。たまたま昨日の夜7時半から、NHKで「クローズアップ現代」という番組が放映されて、まさにまちづくりにデータ分析を活用するという事例が発表されておりました。ごらんになったかどうかわかりませんが、海外も含めた事例が紹介され、日本の事例の中では会津若松市が紹介されておりました。テレビを見終わった後に会津若松市のホームページを見ますと、やはり、かなり細かく分析されたことをきちんとホームページに載せていて、これから官民合わせていろいろな産業を育てるとか、そのためのアイデア、あるいはボランティアなど、いろいろなものに活用できるようにデータを上手に分析して開示していました。先ほど専門的知見ということもありましたが、やはり、外部有識者を活用している先進自治体の事例も含めて、富良野市としても相当頑張ってこの部分に力を入れていかなければいけないというふうに私は感じております。先ほど市長はこれを後期総合計画に生かしたいということですけれども、その踏み込み方について見解をお伺いします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

広瀬議員の再々質問にお答えをさせていただきます。特に雇用の関係というのは、富良野ばかりでなく、もう日本全国で雇用の対策ということを考えているわけであります。雇用の関係で申し上げますと、富良野の基幹産業はやはり農業で、広瀬議員も御承知のとおり、3月31日現在、お嫁さんがいない農家の方が50歳以下でも100名近くいらっしゃるという現実があります。ですから、私は、後期の計画の中で、いま、議会でも御論議をいただいておりますが、皆さん方がこれから農業に対して関心を持ち、富良野に来て就農あるいは就業していただけるような育成センターの整備もあわせて、花嫁対策ということをさらに強力にきちんとやる、それが人口増加にもつながるし、子供の出生にもつながっていく、現状の富良野としてはそれが一番早い対策の一つかなと、このように考えているところであります。もう一つは、いま、富良野の場合、どうやって6次産業化して雇用の状況づくりをしていくかということも課題に対するこれからの取り組みだというふうに認識いたしております。特に、6次産業化の関係につきましては、農業ばかりでなく、商業においても可能性がありますから、当然、関係する機関、団体とも連携を十分密にしながら、本気で取り組む姿勢を行政が示していく必要性があるだろうと考えておりますので、少なくとも、いま申し上げた二つの取り組みについて、平成28年度からの計画の中でもう少し具体的な状況づくりをしてまいりたい、このように考えているところでございます。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、次に移りたいと思います。先ほど、定住自立圏構想の概念とダム機能について質問をさせていただきました。定住自立圏構想の捉え方については答弁いただいたとおりで理解しているところでございますが、ダム機能の対応というところで、再度、お伺いをいたします。今回、北海道総合研究調査会では、北海道内のダム機能について一つの調査結果を発表しましたが、札幌圏と十勝圏は北海道における一定のダム機能を有している、ただ、旭川を中心とする上川圏、釧路を中心とする根釧、北見の部分はダム機能として非常に弱いというような分析をされて、発表もされております。そこで、いわゆるスケールを縮小した中で、上川管内における富良野圏域について、ちょうど定住自立圏構想にくくられる範囲のダム機能といったものはどのような分析をされているのか、もし捉えられていたらお伺いしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

広瀬議員の質問にお答えをさせていただきたいと思います。ダム機能の関係につきましては、いまの御質問にあったとおり、札幌圏あるいは十勝圏の帯広を中心とする状況、あるいは、苫小牧を中心とする工業・商業地帯におけるダム機能というのはこれから大いに発達していくだろうというふうに見ております。富良野圏域については、将来的には、総体的に全部が人口減になるという予測が出てきたわけでありまして、いますぐにこの対策をどうするかということは、私は至難のわざだというふうに認識をいたしております。しかし、だからといって何もしないで終わるということにはなりません。いろいろな状況づくりの中で、商業的なものについて、富良野で生かせるものとしてこれから何を生み出せるか、また、それを生み出す方法もあわせ持ちながらやっていく必要性があるだろうと思います。特殊な状況で言えば、例えば、いま富良野では農機具のオサダが雇用をかなりふやしております。また、環境に関しても、風力あるいは水力発電の技術の向上を図り、その中で雇用をふやしていくような状況がこれからの富良野でできないのかどうか、あるいは、新エネルギー、再生エネルギーの関係では、ごみを中心とする中で雇用をふやせるような状況づくりができないのかと。大きく言えば、こういうこともダム機能をつくる要素の一つになっていくのかなという感じもいたすところでございます。そこで、この圏域全体としてはどうなのかということになるわけでございますけれども、私は、やはりいまの状況からいって将来は大変厳しいです。しかし、それぞれの市町村において、南富良野町については木材を利用した将来の展望というものをまちでつくり上げていますし、占冠村についてもそういう状況に近いのかなという感じを持っております。また、上富良野町、中富良野町についても地熱の関係がありまして、いま、そういう動きが現実に出てきております。富良野については、ただいま申し上げたことも含めて、この圏域全体の状況の中でダム機能をどうつくっていくか、そして、やはりこの地域の人口を減少させない機能を発揮できるような状況づくりを考えていくことが課題に対する第一の大きな取り組みでないか、このように押さえているところでございます

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、2項目めの建設・土木の部分についての再質問ですが、非常に踏み込んだ答弁をいただきましたので、1点、確認だけをさせていただきたいと思います。債権譲渡の制度についても検討いただけるという回答をいただきました。私は、この質問をするに当たって、市内の経営事項審査に目を通させていただきましたけれども、やはり、富良野の中の大手の企業が負担している金融利息と、それから、売り上げが少額のところ、少額と言ったら失礼かもしれませんが、規模が小さ目の企業の金融利息の数字を見ると、いわゆる反比例する関係になっております。そういうことから、たまたま北海道内の2自治体でこの債権譲渡を制度として設けておりまして、1自治体では1,000万円以上の債権譲渡という条件をつけております。それは、その自治体での事情があるので、我々富良野市がとやかく言う必要はないと思います。しかし、富良野市においてはこれからこの制度を設計されるということなので、やはり、富良野市の企業に該当するように、また、扱われる金額に合致するような条件を考えていく必要があるというふうに思います。そこで、債権譲渡に対する金額の上限額や下限額などについてどのようにお考えなのか、見解をお伺いしたいと思います

答弁 建設水道部長 外崎番三(建設水道部長は2016年3月まで)

広瀬議員の再質問にお答えいたします。債権譲渡でございますが、士別市と上富良野町ということで、先日、上富の業者が実施されているという記事も新聞に載っておりました。債権譲渡については、先ほど御答弁させていただいた中間の前払い制度とあわせて、現金の調達には非常に有効な手段というふうに考えております。現在、制度導入に向けて、他市の事例、それから金額も含めて検討している状況でございます。以上でございます。

再質問 5番 広瀬寛人

いまの答弁に対する確認ですが、私は、少額というか、需要に求められるところに合う価格帯で検討することをぜひ念頭に置いてほしいということを質問したつもりなのです。そのことを含めて検討していると言われているのであれば私は理解をするところですが、そこだけ確認です。

答弁 建設水道部長 外崎番三(建設水道部長は2016年3月まで)

答弁漏れがあり、失礼いたしました。広瀬議員が質問の中でおっしゃっているように、他市の事例等々を調べますと大体1,000万円がそれぞれの相場というのですか、中間払いも、それから債権の関係についても1,000万円が区切りになっているような状況であります。ただ、市内業者への工事発注であれば、Aクラス的な工事であれば2,000万円を超える工事が軒並みあるのですが、500万円、1,000万円というような工事もそれぞれございますので、そこら辺も含めて、他市の事例等々、また発注者側の資金もございますから、るる検討して制度決定をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月18日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる