みんなの議会

富良野市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日

(1)医療の充実・確保対策について/(2)入札事務作業について

2013年6月18日、富良野市議会の一般質問で、広瀬寛人議員が「医療の充実・確保対策について」「入札事務作業について」について質問し、市長 能登芳昭、建設水道部長 外崎番三が答弁しました。

質問者
広瀬寛人 議員
答弁者
市長 能登芳昭、建設水道部長 外崎番三

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 広瀬寛人

-登壇-皆様、おはようございます。さきの通告に従いまして、順次、質問をいたします。まず最初に、医療行政についてお伺いをいたします。ここ10年くらいの間に、地域医療に関する諸問題が各地で取り上げられ、安全・安心な暮らしの基本である医療機関の存続が危ぶまれる事態となりつつあります。OECD諸国の中で、下から2番目の人口比に対する医師の数の少なさや、医療機関を患者が自由に選べるフリーアクセス、国民皆保険制度など、諸外国から見ると医療現場には苛酷な条件の中、世界最高水準の受け入れ体制を維持しているのは、ひとえに医療従事者の献身的働きにほかなりません。それが、新医師臨床研修制度の導入により、医局が地方自治体の医療機関に医師を送り込むことのできる裏づけが失われ、医師不足にあえぐ医療機関が散見されるようになりました。医師不足による過重労働などの労働環境の悪化や、モンスターペーシェントと呼ばれるわがままな要求や暴力を振るう患者、コンビニ受診と呼ばれる安易な救急医療の利用、医療報酬の減額など、さまざまな要因がありますが、医師が医療機関から立ち去り、診療科目を縮小、医療報酬収入の減少、医療機関の赤字経営と、悪循環に陥る事態が多くの地域で見られるようになりました。特に、産婦人科や小児科では、訴訟問題に発展する可能性の高い医療行為、不規則な時間体で勤務しなければならない特殊性を要因として、医師のなり手が減少している危うい状況にあります。富良野市においても、数年前には、産婦人科の医師不足や夜間の救急医療体制など諸問題がありましたが、富良野医師会との連携により、大事に至らないところで手を打つことができました。平成20年9月に開催された富良野圏域の医療事情の講演会では、道内2次医療圏の医師数が2006年時点で人口10万人当たり122.9人で、日高、赤平、根室に次ぐ下から4番目の状況で、紋別市や江別市の二の舞になりかねないと警鐘を鳴らされておりました。本年3月に行われました富良野医師会と富良野市議会の意見交換会においても、センター病院における内科医の医師数が最低限の人数でぎりぎりの状態であり、もし現状から欠員でも出ると、あっという間に医療崩壊を招きかねない危険性をはらんでいるとの認識を示され、盤石な体制にはほど遠い状態であるとの見解をいただきました。そこで、質問をいたします。地域センター病院を初め、市内医療機関の医師、看護師の充足率や医療報酬に対する人件費割合など、現状を把握されているのか、医療機関や医師会との情報交換、意見交換はどのような頻度で行われているのか、そのようなことからどんな課題があると認識しているのかをお伺いします。次に、医師及び看護師の招聘施策について伺います。根本的に絶対数の少ない医師が都会に集中する偏在化、及び、本来は1次医療で重要な総合医の数が必要にもかかわらず、細分化された専門医がふえ、地方の医療現場のニーズとミスマッチを起こしている点など、問題点は顕在化をしております。この問題解決に国や都道府県、地方自治体がおのおのの立場で工夫を凝らして対応しております。富良野市においては、看護師の養成と地元医療機関への就職を促すため、富良野看護専門学校の開設並びに看護職員養成修学資金を有しております。この制度を活用して地元医療機関に就職する看護師が存在することにより、充足しているとまでは言いがたいですが、看護師を雇用しようとしている地元医療機関の手助けになっていることは間違いありません。5月下旬の新聞報道では、最近1年間に看護職をやめようと思った人が52.1%に達するとの事実や、病院をかわりたいと考える人が61.9%にも上り、労働環境に不満を持つ人の多さを報道しておりました。また、慢性的な看護師不足が続く道内に人材紹介会社が進出するとの報道もあり、深刻な看護師不足の現状をあらわしておりました。医師の招聘については、自治体病院を抱える市町村並びに都道府県などでも大変苦慮をしており、首長の報酬の数倍にも及ぶ報酬金額で医師確保される地方自治体も散見され、特効薬がない状況と言えると思います。しかしながら、医師修学資金貸与制度や初期及び後期臨床研修医貸付制度、研修医、研修医療機関への支援など、何らかの手段を講じて医師確保がしやすくなる施策に取り組む自治体があります。そこで、質問をいたします。看護師並びに医師確保に向けての取り組み施策はどうなっており、どのような検証作業を行っているのでしょうか。医師招聘施策の先行自治体の取り組みを研究されているのでしょうか。医師招聘に向け、富良野市の今後の施策や方向性をどのように考えているのでしょうか。次に、富良野市は、社会福祉法人北海道社会事業協会富良野病院を地域センター病院として位置づけ、そのほか、民間医療機関の連携により、地域医療体制を構築しております。近隣の自治体病院を持つ市町村で、自治体病院への繰り入れ金額を見ると、大変多額な財政支援を行っております。町村から市まで事業規模にもよりますが、2億円から3億円超の繰り入れを毎年行っているのが実態かと思います。富良野市は、自治体病院を有しておりませんが、センター病院への財政支援を行っております。その規模は大きな開きがあると思いますが、類似自治体との財政支援の金額や支援制度の比較検証作業はなされているのでしょうか。また、2次医療圏の中核都市としての役割や、安全・安心な医療体制が存在するということが地域にもたらす効果をどのように認識されているのかをお伺いいたします。医療に関する最後の質問として、先進医療ローンの利子補給制度創設について伺います。本年3月に発行されました富良野市の特定健康診査実施計画第2期によりますと、平成23年度診療分の月200万円を超える高額レセプトは延べ47件で、がん、循環器疾患を合わせて23件で、ほぼ半数を占めております。また、同じく、本年3月に発行された富良野市健康増進計画第2次によりますと、富良野市の死亡原因の1位は悪性新生物、つまりがんであり、北海道や全国のデータと一致しております。1人当たりの医療費は33万2,165円で、全道平均の34万1,885円より9,720円安くなっております。しかし、全国平均の29万9,333円に比べると3万2,832円高くなっております。単純計算すると、全国平均の値まで医療費を削減すると、国保会計で25億3,000万円かかっているものが、2億5,000万円、約10%も削減できる試算が成り立ちます。現在のがんは、2人に1人が何らかのがんに罹患するとデータが示しております。しかし、不治の病と思われていたがんも、早期発見、早期治療により治療が可能となってまいりました。早期発見には検診が欠かせないですし、がん検診に対しての支援も富良野市では取り組まれております。しかし、不幸にもがんに罹患された場合に、治療方法を選択する中で、高額な治療費が治療方法の選択を妨げる場合もあります。高額医療費貸付制度もありますが、治療方法が保険診療対象のものに限られ、治療効果が高いが、保険診療対象外の先進医療の中には技術料が高額で選択しにくいものがあります。初期対応で経済的制約から治療方法に制約をかけ、最終的に容態が重篤化し、長らく高額な医療費がかかるなら、最初に治療効果が高いものを選択することが最終的には経済的になることがあるとも言えます。経済面だけではなく、健康を取り戻すという一番大切な命の視点からも、治療方法の選択の幅が広いことは意義があると言えます。現在は、一部の自治体が金融機関と提携して先進医療ローンの利子補給制度を確立しております。健康増進計画も、平成25年から平成34年の10年間で取り組みますが、5年をめどに中間評価を行うこととなっております。先進自治体の取り組みを学ぶこと、みずからの医療費分析を行い、効果的な施策に反映させる必要があると思います。そこで、質問をいたします。富良野市の医療費に対する分析、考察作業の実態はどのようになっているのでしょうか。先進医療ローン制度に対する見解や、利子補給制度の必要性や制度検討の考えはあるのかをお聞きします。続いて、本市の入札事務作業について伺います。本年度の富良野市の発注工事予定表によりますと、84件、総額約28億円の建築、土木を中心とする事業が民間事業者に発注されます。特に、年度当初は発注件数が多く、入札事務の正確で効率的な執行が望まれるものであります。去る5月24日に行われました入札では、15件の案件に50名、延べ67事業者及び事業体が参加しておりました。この日は、予定価格が事後発表の案件もあり、1回目の入札で落札者が出ない案件もありましたが、全ての作業を終えるのに約1時間を要し、その間に集まった事業者は、みずからの入札に関係のない案件についても同席を余儀なくされ、無駄な時間を過ごさなければならない状況にあります。また、副市長を筆頭に12名もの職員が張りつき、15件の入札事務に1時間をかけ、その中身としては入札書類の点検であり、多くの時間が待ち時間に割かれております。現在、北海道の入札では電子入札が主流であり、近隣町村でも郵便入札など事務効率化に取り組んでいるところが多くあります。6月7日に行われました入札でも、不落のため3回の入札を行わなければならない案件があり、1時間を要する事態となりました。当該事業所であれば必要な待ち時間と思いますが、その案件に関係しない事業者にとっては無駄な時間となります。入札作業は、公金を使って住民福祉の向上のために行われる施策を民間事業者に担っていただく大切な作業なので、正確で公正な作業が求められることは事実でありますが、その作業工程は、常に創意工夫を凝らし、改善を図らなければならないと思います。私は、過去に選挙の開票作業の改善について取り上げて一般質問をしたことがありますが、全国的にも、開票時間の短縮を図る取り組みも、単に開票作業の時間短縮が最終ゴールではなく、通常、行政が行う事務作業をいかに正確で効率的な仕組みにしていくかという組織としての取り組み姿勢が重要であると論じた記憶があります。今回の入札事務作業についても、根本的にはその視点に重きを置いてお伺いをしております。そこで、3点質問いたします。現在の作業工程と所要時間の実態はどのようになっているのか、入札参加事業者の規模によって所要時間の拘束時間をどのように捉えているのか、正確で効率性の高い作業工程への見直し作業に取り組む考えがあるのか、お聞きします。以上で、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-おはようございます。広瀬議員の御質問にお答えをいたします。1件目の医療の充実・確保対策についての1点目、医師、看護師の充足状況と課題についてであります。市内医療機関の現状といたしましては、富良野市内には、病院が3施設、一般診療所が8施設あり、医療施設に従事する医師数は平成22年12月現在で49人となっており、また、市立看護専門学校での看護師養成もあり、看護師、准看護師では363人に増加、充足をされ、病院と診療所の連携のもと、地域医療が確保されているところであります。しかし、2次医療圏である富良野圏域での医師の状況については、人口10万人当たり医師数で比較すると富良野圏は131.9人で、全道平均218.3人の約6割、道内21の2次医療圏中7番目に少ない医療圏となっており、依然として地域格差があるものと認識をいたしているところであります。また、地域の中核を担う地域センター病院である富良野協会病院の本年4月現在での医師数では、常勤が21人、出張医が常勤換算で8.2人の計29.2人となっており、医師法に定める医師標準数である22.7人を超えて確保されておりますが、診療科目によっては常勤医師の不足が生じていると伺っているところであります。このため、出張医の依存も大きくなり、医業収益に対する人件費の割合である人件費比率が平成24年度では前年よりも増加しているというふうに伺っているところであります。次に、医療機関、医師会との情報交換の状況でございます。平成17年に設置されました富良野地域センター病院運営委員会におきましては、富良野圏域5市町村長と医師会長、旭川歯科医師会富良野班長、富良野市社会福祉協議会長、富良野保健所長、地域センター病院長により、毎年、地域センター病院の運営状況を中心に協議、情報交換が行われているところであります。また、富良野保健所が主催する富良野圏域自治体病院等広域化・連携検討会議におきましても、富良野圏域における地域医療に係る情報交換が行われるとともに、市と富良野医師会との情報公開についても、随時、実施をし、現状の認識と課題への対応を図ってきたところであります。次に、地域医療における優先課題でありますが、地域医療を支える医師の確保が最も重要で喫緊の課題と認識をいたしております。現在、富良野協会病院では、地域センター病院として北海道から指定を受け、圏域の2次医療の中核を担っておりますが、新たな臨床研修医制度が平成16年に導入された以降、医科大学の医局から派遣が減少する中、常勤医師が徐々に減少し、出張医の確保で診療体制を維持している状況にあると伺っているところであります。常勤医師の減少は、全道各地の病院でも同様の状況が生じており、新たな医師の確保が極めて厳しい状況となる中、地域センター病院として2次医療と2次救急医療体制の維持を図るためには残された医師への負担も増加することから、さらなる減少へと波及することが懸念されているところであります。また、地域医療に重点を置く中で、特に初期救急医療については、富良野医師会が中心となり、平成21年度より受け入れ場所を地域センター病院に一元化し、救急医療体制が拡充されたところでありますが、当番に当たる医師会員の高齢化などにより、将来的な課題として懸念されているところであります。このため、今後、新たな医師の確保とあわせ、現在いる医師の就労環境の改善に努め、富良野での定着を図ることがますます重要になるものと考えており、本年度におきましては、医師確保対策のための助成を予算化したところであります。2点目の医師、看護師の招聘施策について、現在、取り組んでいる施策の評価と検証作業についてであります。全国的な看護職員の不足が深刻となる中、地域の看護職員の充足を図るため、本市におきましては、平成6年に富良野看護専門学校を設置し、さらに、平成10年には、卒業後の市内への就業を促すため、看護職員養成修学資金貸付制度を創設いたしまして、これまでに131名の学生に対して貸し付けを行ってまいりました。看護師の確保に当たりましては、市内医療機関においても独自の修学資金貸し付けが行われており、これまでの富良野看護専門学校の卒業生延べ548名のうち159名が市内の医療機関に就業いたしているところであります。また、医師の招聘の取り組みでは、富良野医師会、地域センター病院、沿線市町村との連携により、医師確保のための要請活動を実施するとともに、市内における診療所の開設に当たりましては、企業振興促進補助事業による助成を行うなどの取り組みを行ってきたところであります。近年では、平成22年に圏域で唯一の産婦人科医療を担う地域センター病院の常勤医師が不在となり、産婦人科医師の確保に係る費用の一部を助成するとともに、圏域が一丸となり常勤医師の確保に努め、平成23年10月には産婦人科医の常勤医師2名体制ができたところであります。また、本年度は、地域センター病院が行う医師確保に係る経費への助成を行うとともに、同病院が行う周産期医療に係る医療機器への助成により、市民の医療サービスの向上とあわせ、担当医師の診療環境の向上にもつながり、医師定着への一助になるものと認識をいたしているところであります。次に、先行自治体の取り組み状況であります。新たに診療所を開設する開業医に対する土地や建物の取得費への助成、開業資金、営業資金の貸し付けや医学生への修学資金貸し付けなどを行っている自治体があると認識しており、北海道におきましても、道内医育大学の地域枠入学者を対象とした貸付金制度が設けられております。本市におきましては、現在、医師確保に特化した医師に対する直接の支援は実施しておりませんが、今後とも、先行自治体の情報収集を行い、実効性のある医師招聘活動を検討していきたいと考えているところであります。次に、市といたしての今後の方向性であります。北海道が昨年実施した地域センター病院等に勤務する医師のアンケート調査では、医師不足の地域に従事するのに必要な条件として、1番目に自分と交代できる医師がいること、2番目には医師の勤務環境に対して地域の理解があることが挙げられております。また、医師不足の要因といたしましては、業務多忙、日直、当直が多い等の勤務環境が挙げられているところであります。このようなことから、新たに医師に来ていただくこととあわせ、既に市内で勤務されている医師の定着化を図るためにも、医療機関の環境整備と地域医療に対する住民の理解が大切であると考えております。住民が安心して暮らしていくためには、2次医療圏としての地域医療をしっかりと守っていくことが重要であり、そのためにも、富良野医師会、地域センター病院、関係団体と連携をし、医師の確保に努めてまいりたい、このように考えているところでございます。次に、3点目の市立病院でない自治体としての財政支援の考え方について、市立病院を有する類似自治体との現状と当市の比較検証であります。自治体病院では、地方公営企業に基づく病院事業として運営をされており、一般会計からの負担範囲として国が定める繰り出し基準では、病院の建設改良費、僻地医療、周産期医療、小児医療、救急医療、経営基盤強化対策に要する経費などに対し、主にこれらの経費に伴う収入をもって充てることのできないと認められるものに相当する額を一般会計からの補塡範囲として定めているところであります。また、これらの経費に対しましては、普通交付税では、病床数に応じた運営費用と施設建設等に係る病院事業債の元利償還金の一部が基準財政需要額に算入されるとともに、特別交付税においては、周産期医療や小児医療など繰り出し基準に準じて算定方法が定められ、自治体病院に対しての地方財政措置が行われているところであります。しかし、地方におきましては、病院事業の採算性が厳しいことから、各自治体では、一般会計より相当の額を繰り入れし、補塡をしている状況にございます。本市の医療におきましては、昭和15年に公的医療機関でございます北海道社会事業協会附属富良野病院が建設をされまして、地域医療の中核となる中、昭和51年には北海道から2次医療圏の中心となる地域センター病院に指定をされまして、本市といたしましても、当時より施設や医療機器の整備、広域救急医療などに対して継続的に助成を行ってまいりました。さらに、平成19年度の移転新築に当たりましては、施設機器整備に対しまして圏域5市町村で8億円を助成し、そのうち7億4,600万円を本市が負担するとともに、民有地の先行取得に2億4,200万円、周辺の都市基盤施設整備に1億1,100万円の経費をかけ、改築に対して支援を行ってきたところであります。また、地域医療を担う公的病院への自治体からの助成に対しましては、国の財政処置がなかったことから、本市では、平成19年に、北海道市長会とも連携をしながら、公的病院に対する実態支援における地方財政措置の制度化を総務省に強く要請をし、平成21年度には周産期医療、救急医療に対する特別交付税措置が制度化をされ、現在、本市の広域救急医療において特別交付税を受けているところであります。次に、安心・安全な地域としての医療機関の役割に対する認識であります。現在、3次医療については、旭川市内の医療機関を中心に対応され、また、重篤の救急医療についても、ドクターヘリの導入などにより、その体制が拡充されてきたところであります。また、2次医療については、地域面積や距離などの条件から、現在、富良野圏域5市町村の範囲を第2次医療圏として指定されておりますが、日常的な住民に密着した保健指導や健康相談、かかりつけ医やかかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師などによる初期医療をもとに、これらを広域的に支援し、比較的高度で専門性の高い医療サービスを提供し、入院サービスを行う2次医療は、市民が安心して生活する上で欠くことのできないものと認識をいたしているところであります。また、観光を初めとした地域間交流や経済活動の活性化を図る上でも、不慮の事故や急病における救急・緊急対応や専門性の高い2次医療は重要な環境条件でもあり、今後とも地域センター病院を中心とした医療体制の維持、拡充を、富良野医師会を初め、関係団体や市民の皆様と連携をしながら進めていかなければならないものと認識をいたしているところであります。次に、4点目の先進医療ローンの利子補給制度の創設についての医療費に対する分析・考察作業の実態についてであります。本市の医療費分析においては、国民健康保険のレセプトを活用する中、北海道国民健康保険団体連合会から配付される保険事業関係の帳票などを用い、生活習慣病予防対策のために高額医療費や人工透析の実態の抽出などを実施しておりましたが、レセプトのデータが電子化されていなかったことから、作業が膨大となり、分析は一部に限られておりました。しかし、医療給付事務の効率化を図るため、国民健康保険連合会では、平成20年4月からレセプトデータの電子化が運用され、さらに、検診、保健指導、医療、介護の各種データを総合的に利活用する国保データーベースシステムの構築が進められ、本年秋から稼働が予定されており、疾病別医療費等の経年データ分析など生活習慣病予防対策のための広範な資料作成が容易にできることから、一層の保健指導に効果が期待され、また、各種の医療分析も可能になるものと期待をしているところであります。次に、先進医療ローン制度に対する見解と利子補給制度の必要性、制度検討についてであります。平成23年度の富良野市国民健康保険の総医療費は25億8,900万円で、1人当たり34万9,000円となる中、月200万円以上の高額レセプトは延べ47件で、がん、循環器疾患が23件とほぼ半数を占め、これらの疾病の重篤化予防のための治療技術の普及が求められております。先進医療は、がん治療などでの先進技術を活用した治療を保険診療と併用して受診できるように国が平成16年に認めた制度でありますが、先進医療に係る部分の費用については保険適用外で患者が全額負担しなければならず、一般の保険診療の場合と比べて高額のために受診できない方も多いと伺っております。先進医療ローン制度は、先進医療の受診を助長するために、先進医療を必要とする方やその家族の方への経済的支援として先進医療専用のローンを創設し、その利子相当額の助成を行うもので、現在、実施している自治体は、都道府県も含め、まだ一部の自治体のみであると伺っているところであります。医療費の抑制には、疾病の予防と重篤化の防止が重要であり、今後も医療費の分析を活用した保健指導を推進するとともに、本制度のような新たな医療支援につきましては、その効果、必要性を研究してまいりたい、このように考えているところであります。2件目の入札事務作業についての現在の入札作業につきまして、現状の作業工程と所要時間についてであります。作業工程は、入札開始前に委任状及び入札者の確認を行い、入札開始宣言の後、入札案件全件の入札書の投函、入札書及び入札記録のチェックを行うとともに、落札者の仮決定が行われ、入札立会人により、予定価格と落札額の確認、最低制限、低入札価格等の関係確認や、落札率、契約額等の最終確認と記録は行われます。入札案件の全てが整った段階で、入札執行者による落札者の発表が行われるという工程でございまして、入札の確実性と時間短縮のため、多くの事務作業員を配置して執行しておりますが、これらに係る所要時間は平均1件当たり3分程度となっており、5件から10件の件数でありますと15分から30分程度の所要時間を要しております。年度初めなど入札案件が多く20件ほどになりますと1時間程度を要する場合もございます。次に、入札の事業規模と所要時間の考察であります。現在は、工事金額や応札事業者の等級、規模に関係なく、入札参加者全員が入札から開札まで全ての入札結果が調うまで着席をしている状況であります。予定価格を事前公表している案件は1回目の入札で決定いたしますが、事後公表案件は最大3回までの入札が行われることとなり、現在は、その全ての入札が完結するまで入札会場からの退場はできないことといたしております。次に、正確で効率性の高い入札作業工程の見直しについてであります。入札から開札までの工程につきましては、入札の公平性と公明性が求められ、予定価格の事前公表から事後公表へ、低入札制度や最低制限価格の導入、総合評価一般競争入札の導入など、年々、入札制度が複雑になってきている状況にあります。これらを入札時間内に判断し、落札者を決定するには、現在の入札方式が適正な執行方法と考えておりますが、応札者の拘束時間を考慮すると、工事規模や事業者等級に合わせた執行方法も、関係機関、団体、他の自治体の入札方式の調査を含め、現在、準備を進めております入札事務の一元化とともに検討の必要がある、このように考えているところでございます。以上であります。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、順次、再質問をさせていただきたいと思います。まず、医療に関する問題で、医師確保に関することから再質問をさせていただきます。いまの市長答弁によりますと、富良野市においても、形は別として医師確保の助成を行っているということで、これは、自治体として責任の一端を果たしているということで答弁をいただきました。その中で、市長の答弁にあったように、いろいろな各自治体が医師確保についてとっている内容の中に、私も少し調べますと、医学生の修学資金、これでいきますと月20万円、貸与総額1,380万円、これが各自治体の中で割と多い制度設計なっているようなのですが、これは、富良野医師会との意見交換会のときにも富良野医師会の先生方がおっしゃっていましたが、やはり、貸与金額が少ないと、医師の報酬もありまして、一遍にその貸与額を返納して自治体への勤務を免れるようなことが多々あるという中で、ある一定程度の金額が必要であるということ、それから、金額だけではなくて、医師そのものが地域医療に対する熱意を持っているかどうか、そういったところを判断しながらこういった制度を設けていっているということでございました。このことは、この手法が全ていいとは私も思いませんが、こういった手法が一つあるということ、それから、もう一点は、臨床を持つ医療機関に地元の医療機関がなるということで医師確保をしている事例が幾つか散見されます。これは、先ほどの市長答弁にもありましたように、住民、市民を巻き込んで、医師に対する理解ということも含めてであります。千葉県のわかしお医療ネットワーク等々でも取り組まれていますように、まず、自治体が臨床医師を受け入れようとしている医療機関に対して応援をする、そして、そこの患者である市民が実際に診察を受けた後に、臨床医師の診察の内容、使った言葉、説明が、例えば患者としてわかりやすいか、わかりにくいか、そんなことを応援するグループとして後で意見交換をする等々、地域との連携をとってそのような形で医師確保を目指していく等、いろいろな施策があると思います。いまは、検討中ということでありましたが、その検討中の方向性について、わかる範囲で御答弁をいただきたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

広瀬議員の再質問にお答えを申し上げたいと存じます。1点目の医師確保についての状況でございます。まず、本市におきましては、富良野市では自治体病院を持っていないということであります。自治体病院を持っていないということは、先ほど御答弁させていただきましたけれども、交付税措置、特別交付税の措置は、富良野市はほとんどないのであります。これは、それぞれ自治体病院を持っているところにつきましては既に手厚い措置が行われている、こういう一つの大きなハンディが現実的にあるということをまず認識していただきたいと思います。そういう観点に立ってお話をさせていただきたいと思いますけれども、特に、本市の現況の中に、北海道においては札幌医科大学というのがございます。現在、毎年110名ぐらいの医師が卒業していく、しかし、残念ながら、半分以上が本州に戻っていく、こういう状況でございますから、私どもといたしましても、一つは、そういう半分の医学生が地元北海道に残れるような、そういう制度を北海道できちんとつくる。特に、医療圏が21圏ありますけれども、この医療圏は道が指定しているということを考えますと、道としても2次医療病院の大きな役割を果たさなければならない、こういう状況もございますから、私は、これからは、そういう状況の中で地域センター病院の役割というのは道との連携をしながら進めていく必要があるというふうに認識をしております。次に、いま御質問のあった若い研修医制度の助成に関する御質問でございます。現在、本市におきましても、いろいろな形で医師の確保を、自治体含めて、医師会ともどもやっているわけでありますけれども、特に、市独自ではそれぞれ富良野出身の医学生の状況づくりをしておりまして、直接、それらの人に自治体が当たりまして、富良野の現状を訴えながら、富良野市に戻って何年かは地域センター病院で働いていただけるような要請も毎年行っているところであります。ただいまお話のありましたお金を提供して来てもらうということになりますと、毎年、そういう状況が続きますと、その額がふえていきます。これは際限なくふえていくというのが現況で、お医者さんも選択自由がありますから、当然、高いところへ行くのは当たり前であります。ですから、御質問にあった、熱意があって、将来、僻地医療に従事できるような、そういう医師を探すということが、私は、これからの地域医療の大きな状況づくりの一つであろう、このように考えておりまして、いま現在やっている状況をさらに繰り返しながら、関係する機関とも連携をとりながら、医師の確保を目指していきたいというのが私どもの基本的な考え方であります。以上であります。

再質問 5番 広瀬寛人

いま、市長答弁をいただいたように、富良野市は市立病院でございませんので、いわゆる総務省からのいろいろな措置の該当にならないということについては私も十分承知しておりますし、4年前に赤平で行われました自治体公営病院の勉強会でも、私は、直接、総務省の担当課長と話をしまして、市長からもそういった部分について配慮してほしいという要望を受けているということを、直接、私自身もこの耳で聞いております。まず、先ほど市長が言われたように、道との連携、これは非常に大事なことだというふうに思います。北海道医療計画の概要があるのですが、ここの中にも、地域の医師確保についてありますし、また、いま、市長が答弁されたような内容で記載をされております。もう一点伺いたいのは、道との連携については、どのような考え方、いわゆる市立病院を持たない中での道との連携、医師確保するという部分での方向性といいますか、具体的に富良野市が取り組もう、重点施策を置こうと思っている視点はどこにあるのか。いま、市長は、一旦は、お金ではなくて、むしろ熱意といったもの、それから、富良野市のお医者さんの子弟等ということで、実際に富良野市で、いま、子弟の方が医学部に在籍していたり、センター病院に勤めていたりという方もいらっしゃいますので、そういったところを理解しますが、そのあたりの切り口について、再度、お伺いをいたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

広瀬議員の再々質問にお答えをさせていただきたいと思います。現実的に、道との連携の中で、一つは、まず、公的病院として、ようやく七つの病院が認められました。厚生病院、渓仁会、そして、富良野協会病院、日赤病院等がございますけれども、七つの病院が公的病院として認められたということでありますから、公立と公的の違いはどこなのだということで、いま、道並びに国に向けて公立と公的はどう違うのだという要請をしながら意見交換をさせていただいておりますけれども、まず、明確に公立だからこれだけの措置をする、公的だからこれだけの措置をするというような状況はございません。先ほどの答弁の中で、一つは、救急医療に対する特別交付税の措置がございます。ようやく去年から、小児医療の関係で国からそれぞれ措置ができるような状況になってまいりました。そういう状況の中で、道との関係については、私は、科目によってお医者さんがいない状況が道内の21圏内にたくさんございます。特に、本市においても、現状では、内科医の俗に言う消化器系が足りないということが、いま、明らかになっております。消化器系の内科医は、いま、一般診療ではなく専門治療という形になってきておりますから、人数も相当制限されている状況でございますけれども、これらについては、本市の地域センター病院である協会病院の主要財源を確保する重要な内科の治療でございますから、これらについては、早急に道との状況づくりをさらに強めて、機会あるたびに道のほうに出向きましてお話をさせていただいております。そういう状況をつくりながら、新たに本市の出身の御家族の方々から情報を得ながら、直接、そういう方に当たりまして、少なくとも本市で生まれ育った方ですから、何といいますか、医師として医療に対する高い決心を持っている方でございますから、いずれそういう機会には富良野に戻って、地域医療に当たっていただけるような状況も少しずつ生まれてくるのかなと、いま、そういう期待感がございますので、これらに全力投球をしていく必要性があろう、このように考えているところでございます。また、もう一つは、協会病院では、医師確保のために某大学と連携されまして、いま、月ごとに何日か診療に来ていただいている、こういう状況づくりで、徐々にそういう体制が整えば、医師の派遣もそういう信頼関係の中で生まれてくる、いま、そういう状況にあるというふうに我々も推測しておりますので、これらに対してどのような支援的なものでそれを補完できるか、それは、これからの医師確保の対策の中身で検討してまいりたい、このように考えているところであります。以上です。

再質問 5番 広瀬寛人

いまの市長の答弁中で、ある意味で総合的に受け入れ体制の水準を上げて医師確保してまいりたいという答弁だったというふうに受けとめておりますし、最初の答弁をいただいたときにも、医師確保の中で、いわゆる臨床の医師たちの優先順位という部分は、決して報酬ではなくて、交代要員とか住環境、そういったものがあるという答弁をいただきました。実際に、若い方の医師の希望の中では、地方に行っても定期的に学会等に行って勉強ができる、そういう交代要員がいること、それから、やはり住環境がいいこと、そして、住民との親和がとれているということがあれば、若いうちにはどんどん地方で勉強したいと。実際、そのお医者さんの子供さんたちが例えば高校や大学に入るときになって、ある程度、都会で暮らしたいということはあるにしても、若いうちはそういったところに出たいという気持ちがある。やはり、その受け皿の水準を上げていくことは、これは、金額だけではないところで医師確保の一つの要素だと私も認識をしておりますので、そのあたりのところの音頭のとり方、いわゆる富良野の住民と医師確保についての情報、どういう考え方で地域が医師を確保していくかということの啓蒙も必要かというふうに思っております。それと、もう一点は、道との折衝の中で、いま、いわゆる公立病院と公的病院が非常に曖昧な中で、特に金銭的な助成の部分が大きく違うわけです。このあたりを同一のようにする取り組みをしていくことが一つであります。それから、ちょっと時間があれですので、あわせた形で質問しますが、先ほどの先進医療に対する利子補給も、やはり、規模としては金融機関との連携ということがありますので、小さな地方自治体ではなかなか難しい。これは、都道府県単位でやっているところが多いですし、23区のようなところでは区単独でやっているとこもありますけれども、そういった意味でも道に働きかけをして、大きな組織体の中でこういったものを手厚くしていく必要があるというふうに考えておりますが、そのあたりの市長の見解をお伺いしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

広瀬議員の再質問にお答えします。ただいまの御意見は、私ももっともだというふうに理解するわけであります。制度そのものがまだ新しいということと、もう一つは、平成27年以降に国民健康保険等が市町村から都道府県に事業主体がかわるというような、いま、状況下になっております。ですから、そういう医療保険の現状の推移も十分見ながら、これらの問題については、現在の状況が新しい制度であるということと、銀行のバンクがそれぞれどんな形で、その制度の中で活用についての理解度がどの程度あるのか、ないのか、こういうことも総合的に判断しながら、先ほど答弁させていただきましたけれども、もう少し検討してまいりたい、このように考えているところであります。

再質問 5番 広瀬寛人

それでは、入札制度について、1点お伺いをいたします。入札の数が多いと、前回ですと15件もしくは18件ありました。その一つの入札がきちんと終わるまで他の入札関係者がその会場を出られないという部分については、私は、やはり改善の余地があるというふうに考えておりますが、その点、1点いかがでしょうか。

答弁 建設水道部長 外崎番三(建設水道部長は2016年3月まで)

広瀬議員の御質問にお答えさせていただきます。平成24年度までは、入札の予定価格につきましては、全件につきまして事前公表ということで行っておりましたので、全て1回の入札で入札が完結していたというところでございますが、入札の公平性、公明性がさらに求められておりまして、平成25年、本年4月1日からは、2,000万円以上の工事金額については予定価格の事後公表ということで進めてまいっております。このため、予定価格に達しないものがございましたら、最大では3回までの入札が行われるということになっております。本年度の制度改正によって起きてきているということでございまして、これら4月、5月、6月の入札の状況を勘案いたしまして、今後の入札の発注件数等を考慮いたしまして、1回の開札で落札をされた方につきましては、その状況を勘案して今後検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる