富良野市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月6日
(1)林業政策について/(2)環境に配慮した教育施設のあり方について
2013年3月6日、富良野市議会の一般質問で、渋谷正文議員が「林業政策について」「環境に配慮した教育施設のあり方について」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光、経済部長 原正明、総務部長 近内栄一が答弁しました。
- 質問者
- 渋谷正文 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光、経済部長 原正明、総務部長 近内栄一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 渋谷正文
-登壇-さきの通告に従いまして、順次質問をいたします。最初に、林業政策についてお伺いいたします。現代社会において森林が果たす役割は、単に燃料や建築資材等としての木材の生産母体としてばかりではなく、水源の涵養、国土の保全、森林浴、山菜等の採取、レクリエーション、観光、教育の場の提供など、その目的がまさに多様であります。現在、富良野市の森林面積は、市域の約 7 割に当たる4 万 2,156 ヘクタールであり、構成比は国有林が約 3 分の 1、民有林が約 3 分の 2 となっております。さらに、民有林のうち東大演習林が約 80%、その他民有林が約17%の 4,826 ヘクタール、市有林は約 3%の 834 ヘクタールとなっております。一方、林の樹齢については、民有林人工林のうち 45年以下の林の樹齢が 69%、そして 15 年以下の人工林は7%を占め、一見、豊富に見える森林資源も、実は若い森林が少ないため、林の樹齢バランスに不均衡が生じております。光合成による二酸化炭素吸収量と、呼吸による二酸化炭素排出量の差である、実際の炭素固定量は樹齢とともに変化し、一定の樹齢まで増加したのち、樹木の成熟に伴って減少していくと、林野庁のホームページで示されております。また、森林の所有については、5 ヘクタール未満の小規模所有は 698 名と、森林所有者の約 73%を占めて経営が零細であること、そして、不在村森林所有者は 235 名と、全体の約 25%を占め、相続等による境界のわからない森林や手入れの行き届かない森林が顕在化し、今後の増加が懸念されます。これら森林の維持管理につきましては、国有林を除く約 2 万 7,500 ヘクタールを対象として、富良野市森林整備計画の整備及び保全の基本方針に基づいて、各種施策を推進しているところであり、民有林の管理につきましては、一般的には、森林所有者が森林組合に依頼をして、植栽をはじめ間伐、枝払いなどの管理を森林組合が行っていると、平成 23 年第 3 回定例会の黒岩議員の一般質問に対し、答弁を行っております。しかし、林業、木材産業を取り巻く状況は依然厳しく、木材価格の低迷による採算性の悪化や、林業作業員の高齢化によって、林業に対する意欲の低下が見られる中、森林組合の認定請求により樹立された森林施業計画面積は 3,651 ヘクタールであり、東大演習林を除く民有林5,660 ヘクタールの約 65%のカバー率、そのうち 23%が市有林であり、民有林については約 77%となっております。ここで課題を整理いたしますと、木材価格の低迷による森林管理の意欲減退。高齢化、不在村森林所有者の増加等による森林管理への関心の薄れ。相続等により、境界不明の森林増加により、森林整備に着手できない。手入れの行き届かない森林の増加による公益的機能低下の恐れ。零細な森林処理規模。以上のことが挙げられるかと思います。私は、森林整備を進める上で、市有林それから民有林で所有者が独自に行っている間伐などの作業を、地域による一体的な管理をすることにより、森林整備事業の作業効率化と事業費の削減などの効果が期待され、また、森林の CO2 の吸収機能を高め地球温暖化防止に貢献するとともに、水源の涵養、国産材の持続可能な活用につながるのではないかと考えます。ここで 3 点質問いたします。森林整備の現状と課題について。不在村森林所有者の実態について、どのような認識であるのか。今後の方向性について、官民一体となった森林整備についてなど改善策をどのように考えているのか、お伺いいたします。次に、森林バイオマスの利用の推進についてお伺いします。平成 21 年 12 月、農林水産省は 2020 年までに木材自給率 50%以上を目標とした、森林・林業再生プランを公表いたしました。本市は、公共建築物等木材利用促進法に基づいた地域木材利用に呼応し、平成 24 年 8 月に、富良野市地域材利用推進方針を定めた中に、市が整備する公共建築物において、暖房器具やボイラーを設置する場合は、森林バイオマスを燃料とするものの導入に努めるものと、富良野市独自の川下対策が示されました。森林バイオマスの地産地消を活用推進対策として行うことは、私も賛同するところですが、幾つか課題があると認識しております。ここで 2 点お伺いします。森林バイオマスの利用の推進について、利用を促進すべき公共建築物の設置は限定されているようですが、この方針を示した経過と今後どのような推進を図っていくのか、現状と今後の方向性についてお伺いします。公共建築物における森林バイオマス燃料推進及び暖房器具やボイラー推進の考え方、市内製造の可能性についてお伺いします。次、2 件目、環境に配慮した教育施設のあり方についてです。教育施設は基本的な教育条件の一つであり、発達段階に応じ、教育水準の維持向上の観点から、安全で質の高い教育施設を整備する必要性があります。その中で学校施設は、環境への負担の少ない施設づくりを行い、温室ガス削減に貢献するとともに、施設自体を子供たちの環境とエネルギーの教材として活用し、地域の環境とエネルギー教育への発信拠点となることが期待されています。文部科学省では、環境負荷の低減や児童生徒の環境教育に資するため、環境に配慮した学校づくりを調査研究し、その考えに沿ったエコスクールについて、三つの基本的な考え方を示し、その整備推進に努めております。一つ目は施設面から、地球、地域、児童生徒にやさしくつくること。二つ目は、運営面から、建物、資源、エネルギーを賢く永く使うこと。三つ目は、教育面から、施設、仕組み等を学習に生かすこととなっております。ここで 3 点お伺いします。1 点目、エコスクール設置の効果・評価についてです。エコスクールのモデル事業は、太陽光発電、太陽熱利用、その他新エネルギー活用など、幾つかの事業タイプがあります。本市は、山部小学校を含め 4 校が木材利用型の取り組みを行っておりますが、学校施設は学習・教育環境であり、生活環境であり、地域住民にとってのコミュニティの拠点、そして地域の防災拠点といった機能を有しております。この学校施設の機能を踏まえ、設置時における施設面、運営面、教育面の三つの点の効果、評価をお伺いいたします。2 点目、エコスクール設置後の取り組みについてです。エコスクールの事業評価は、施設建設を完了したことが事業完了とはなりません。学校利用を行う限りは、施設面、運営面、教育面の三つの点に留意し、そのあとも努めていかなければならないことは、文部科学省のエコスクールの基本的な考え方に示されております。学校施設の機能を踏まえ、設置後の取り組みについて、施設面、運営面、教育面の三つの点の効果・評価をお伺いします。3 点目、今後のエコスクール導入に向けた考え方についてです。さきに述べましたが、環境への負担の少ない施設づくりを行い、温室ガス削減に貢献するとともに、施設自体を子供たちの環境とエネルギーの教材として活用し、地域の環境とエネルギー教育の発信拠点となることは、富良野らしい先見性のある教育施設になるものと、私は考えます。ここで伺います。今後、施設改築や長寿命化を考慮した大規模改修の中で、エコスクール導入はあるのでしょうか。その中には、地域の特性に適した新エネルギーの導入を考慮した施設や、省エネの徹底とともにエネルギーをつくる、蓄える等の技術を適用することによって賄うこと、さらには年間のエネルギー消費を実質上ゼロとすることを目指したスーパーエコスクール実証事業への取り組みについて考えられているのか、今後の考え方を伺います。以上で第 1 回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-渋谷議員の御質問にお答えをいたします。1 件目の林業政策についての 1 点目、官民一体となった森林整備についてでありますが、現在、富良野市の森林面積は、市域の約 7 割に当たる約 4 万 2,160 ヘクタールを有し、その内訳としては、先ほども御質問にありましたけども、国有林が約 1 万 4,500 ヘクタール、東大演習林が約 2 万2,000 ヘクタール、市有林約 830 ヘクタール、一般の民有林約 4,830 ヘクタールと現在なっております。森林の維持管理につきましては、国有林を除く森林を対象として、富良野市森林整備計画に基づきまして、水源涵養林、山地災害防止林、生活環境保全林、保健・文化機能等維持林、木材等生産林など、重視すべき機能に応じた森林の整備及び保全の基本方針に即した各種施策を推進してきているところであります。しかし、奥まった森林の中には小規模であったり、相続や売買による不在村森林所有者であったり、作業道がないこと等により整備が進んでいない状況も見受けられるところでございます。森林経営計画につきましては、民有林のうち、東大演習林を除く 5,560 ヘクタールを対象にして、現在、富良野地区森林組合が平成25年4月からの計画を策定中でございます。本市の不在村森林所有者につきましては、一般民有林約 4,830 ヘクタールのうち 333 人で、1,855 ヘクタールとなっておるとこであります。そのうち、道内の所有者は 215 人で 1,105 ヘクタール、道外の所有者は118 人で 750 ヘクタールとなっており、海外の不在村森林所有者は現在おりません。これら不在村森林所有者のうち、面積で約 6 割、戸数で約 3 割の森林について、森林組合と長期受託契約を交わしている状況でございます。不在村森林所有者対策につきましては、森林組合が森林整備の必要性について、道内の森林所有者については電話連絡、面談等を行い、道外など遠方についても、全国森林組合連合会主催によるふるさと森林相談会などを活用し、直接森林所有者と面談をし、適正管理への誘導を図っているところでございます。作業の効率化に向けた官民一体の見解につきましては、今後とも、森林組合、上川総合振興局南部森林室富良野事務所と連携をして、森林所有者に森林整備を促すとともに、国有林を含めた官民一体となった森林整備の有効性も確認しながら、森林整備を進めてまいりたいと、このように考えているところでございます。2 点目の森林バイオマスの利用推進についてでありますが、富良野市地域材利用推進方針を示した経緯につきましては、平成 22 年 10 月施行の公共建築物等における木材利用の促進に関する法律及び平成23年3月北海道が策定いたしました、北海道地域材利用推進方針を受け、平成 24 年 8 月に策定したところであります。地域材の利用につきましては、これまでも山部小学校、富良野小学校、西中学校、東中学校の屋内運動の改築工事で、地域材の利用促進を図ってきたところであり、平成 25 年度も麓郷小学校屋内運動場の改築においても、地元カラマツ材の利用促進を図ってまいりたいと考えているところであります。また、市といたしまして、平成 21 年度からペレットストーブを購入設置する場合、15 万円を限度に補助金を助成しておりますが、平成 21 年度 6 件、22 年度 3 件、23年度 2 件、平成 24 年度 2 件という状況でございます。今後は、化石燃料を補完するとともに、環境に配慮した地域循環型エネルギーの有効活用の観点から、固形燃料などとも比較検討しながら、推進を図ってまいりたいと考えているところでございます。一方、公共建築物における森林バイオマス燃料の推進につきましては、森林バイオマスの安定的な供給の確保や、公共建築物の適切な維持管理の必要性を考慮しつつ、その促進に努めるとしており、森林バイオマス施設設置補助の可能性、維持管理費の妥当性、資材の安定的な供給などを総合的に勘案しながら検討していく必要があると考えております。将来における暖房器具、燃料の市内製造の可能性につきましては、森林バイオマス燃料活用の関心が高まることが必要と考えておりますので、関係者の話し合いを進めることにより、さらに普及促進に努めてまいりたいと、このように考えているところであります。以上であります。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
-登壇-渋谷議員の 2 件目、環境に配慮した教育施設のあり方についての 1 点目、エコスクール設置の効果・評価についてお答えをいたします。学校施設は、安心安全を基本に、児童生徒が 1 日の大半を過ごす学びの場、生活の場であり、また、地域コミュニティの拠点となることから、施設整備についてはあらゆる環境に配慮し、本市の財政状況を踏まえ、実施可能な事業規模を優先しながら、平成 20 年度より国の補助制度を活用し、取り組んでいるところでございます。御質問にありますとおり、学校施設整備においては、文部科学省ほか 3 省の連携協力で進められております、エコスクールパイロット・モデル事業の木材利用型として認定を受けながら取り組んでおり、本市の全面積の 7割が森林で占められていることから、木材利用による林産業の振興と地域経済の振興並びに環境教育の観点から、資源の有効活用と地球温暖化防止を目指しているところでございます。特に、改築にあたり、施設整備については、快適でぬくもりのある施設づくり、環境や障がい者などに配慮した施設づくり、地場産業の振興を図る施設づくり、災害時に避難場所となることに配慮した施設づくりを基本方針とさせていただいているところでございます。これまで山部小学校、富良野西中学校、富良野小学校、富良野東中学校の屋内運動場などを改築してきておりますが、本市においては、単なる木材利用の概念から一歩踏み出し、富良野地域の地材地消を基軸に地元材、地域材である間伐カラマツ材を可能な限り利用し、森林資源の有効活用を図っており、原木換算で、山部小学校では1,500 本、富良野西中学校では 3,000 本、富良野小学校では 3,300 本、富良野東中学校では 3,600 本の木材を使用しており、その約 7 割は、富良野地域産カラマツ材となっております。中でも富良野小学校では、富良野森林組合の全面的な御協力により、富良野地域産民間林、市有林の間伐カラマツ材を全量確保したところでございます。また、工事期間中には全児童が建築現場を見学し、富良野地域産カラマツ集成材に直接手を触れ、工事過程の説明を受けるなど、富良野の木材を使った屋内運動場の意識を高める取り組みをさせていただいているところでございます。これまで進めてきました、安心・安全な学校づくりが富良野地域産木材の有効活用による林業振興につながり、子供たちが学校施設整備により郷土への愛着心をはぐくみ、自然環境を考える教材となることから、エコスクールパイロット・モデル事業導入の設置時における目的は、十分に果たされていると考えているところでございます。2 点目の、エコスクール設置後の取り組みについてでございますが、エコスクールパイロット・モデル事業認定に当たりましては、当該整備校のみの取り組みだけではなく、全市的な取り組み状況についても認定要件となっていることから、本市が昭和 58 年より取り組んでおります、資源リサイクル活動に対し、環境に優しいまちとして、全国的に高い評価を受けていることも要因であると考えております。さらに、各小中学校において、地域の特色をいかした環境教育の取り組みがなされていることや、富良野自然塾のフィールドを活用した、地球環境や環境意識を向上させる環境教育活動を進めていることも評価されていると検証しているところでございます。エコスクールパイロット・モデル事業は、各学校で取り組んでいるさまざまな環境教育と学校施設自体が教材となり得るものと考えていることから、当該学校のみならず、すべての学校において環境教育の教材として利用しております。また、木質構造は、木がもたらすぬくもりや快適性のほか、調湿効果により子供たちの心身へ好影響を与えております。特に冬期間における過乾燥にならない抗菌性から、インフルエンザ等の発生を抑制する効果が期待できるとの報告がなされており、これまで施設整備を行ってきた学校につきましては、インフルエンザによる学級閉鎖が減少し、児童生徒の健康維持という面でも効果が上がっているところでございます。3 点目の、今後のエコスクール導入に向けた考え方についてでございますが、東小学校校舎・屋内運動場改築事業をはじめ、麓郷小中学校屋内運動場改築事業につきましても取り組んでまいります。また、スーパーエコスクール実証事業につきましては、積雪寒冷地であります本市の自然環境では、非常にハードルが高い取り組みになることから、現在のところ考えていないところでございます。今後においても学校施設整備については、本市の特色をいかした環境や省エネルギーに配慮した学校施設整備を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 1番 渋谷正文
では順次、再質問をさせていただきます。まず最初の林業政策についてのところでございますが、官民一体となった森林整備のところで、まず、森林整備の現状と課題について、お話ししていただいたんですが、その中で奥まった森林についてだとか、相続についてですとか、いわゆる作業道についてですとか、こういったところが課題かなというふうにおっしゃっておりました。では、この課題についてどの程度のスパンでその解決を図っていくっていうのか、こういった明確な考えというのがございましたら、お伝えいただきたいと思います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
はい、渋谷議員の再質問にお答えをいたします。官民一体となった整備についての課題ということでございますが、まず、官民一体となった整備につきましては、現在も市有林の整備に当たっては森林組合と協議をしながら、一般民有林と一緒に整備ができるような配慮をしているところでございますので、今後もそういった取り組みをしっかりしていきたいというふうに思ってございます。また、その中での課題ということで、奥まったところ、あるいは小規模な森林所有者、それから作業道ということで、具体的な事例を申し上げました。まず、小規模な森林所有者等につきましては、現在も森林整備に当たっては、団地化をして補助事業で整備をしている状況でありますので、面積の大小に関係なく、呼びかけをして整備を進めていくように進めているところでございます。また、その整備に当たっては、作業道が、やはり重要というふうに考えておりまして、こちらにつきましては森林組合等も含めて、これから検討を進めていきたいというふうに思っておりますが、その課題といたしまして、作業道を整備するに当たっては、土地所有者の承諾、それから、だれがその自己負担をするかというような課題もあるということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
再質問 1番 渋谷正文
はっきりと具体的な、時間的な部分については出てこなかったんですけども、私思うに、日ごろから PDCA サイクルで物事を進めておられるということをおっしゃっているということは、それなりにはやはり、ここまでにはこういうことをしていこうというような期限がついてまわってるんではないかなということを踏まえて、時間的なものをお伺いしたんですけれども、再度聞きますけども、そういったところの PDCA サイクルの認識を踏まえた上での作業活動といいますか、時間的な目標っていうのはないんでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
渋谷議員の御質問にお答えいたします。先ほどもお話を申し上げましたが、森林については多面的機能を持つという公共財の一面がある一方、あくまで個人あるいは企業の所有物ということでございますので、そちらの理解が得られなければなかなか進まないということでございますので、現在のところ、そちらの話し合いを進めていくということで時間的な制約をつくっているとこではありませんので、御理解をいただきたいというふうに思います。
再質問 1番 渋谷正文
ではですね、不在村森林所有者についてなんですけれども、いまの先のお話からすると、理解を得られないと進められないというようなことでございますが、こういったなかなか連絡のとりづらい方々についてですけども、道内においては 215 名おられて、道外については 118 名おられるというふうに御答弁いただいたんですが、その手法については、森林組合のいろんな、電話での取り上げ方ですとか、また道外については研修会といいますか、そういった開催を行っているところで呼びかけをして、来てもらってやられているというふうに、私は認識しているんです。そういうことからすると、なかなか道外の方がコンタクトがとれるような状況にちょっとなってないんじゃないかなっていうふうに思うんですが、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
渋谷議員の御質問にお答えいたします。不在の森林所有者の関係でございます。不在の森林所有者につきましては、文書それから電話ということでのコンタクトをとっているということでございまして、全く連絡がとれないという方については、それほど多くないという認識をしております。ただ、連絡をしても、先ほど議員から御指摘がありましたとおり、森林管理への関心が薄いというような面があるというふうな理解をしておりまして、それについては、今後も機会をふやして周知を図っていきたいというふうに思っているところでございます。
再質問 1番 渋谷正文
周知を図っていきたいということなんですけども、既存のやり方、同じことをずっと繰り返してても、なかなか改善というのは、私は図られないんじゃないかなというふうに思います。そういったことからすると、いまある現状を踏まえて、例えば森林組合さんがいま対応しているところを、もう少し何かしら行政的に支援しながら進めることが得策ではないかなというふうに私は思うんですが、いかがでしょうか。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
続けて御質問にお答えをいたします。いわゆる不在の森林所有者の中でも、森林計画に入っていただいて、森林組合と長期的な受託契約を結んでいただいてる方がいらっしゃいまして、面積でいうと、不在の森林所有者の中でも 6 割の方がそういう契約を結んでいるということでございますので、それ以外の方については、今後も引き続き森林組合と連携していきたいというふうに考えてございます。
再質問 1番 渋谷正文
6 割という言い方されてますけども、逆を言えば 4 割がされてないというふうに私は捉えますので、それこそしっかりと支援といいますか、森林組合との連携を図りながら行っていくというようなお話をいただいておりますので、そういったところを強く望みたいと思います。では、森林施業計画について、平成 24 年度森林経営計画としてスタートされたそうなんですけれども、これのポイントは、面的なまとまりですとか、取り組むものに限定した直接の支援ですとか、合理的な作業路網の整備ですとか、効率のよい森林施業を行うこと、こういったことを含めて、持続可能な森林経営を行うということが基本となっているというふうに、私は認識しております。先ほど答弁にありましたけれども、いろいろと連携をとりながら対策を行っているというふうにお伺いしておりますけれども、多くの面的なまとまりについて、期待できるところについては、あくまでもいまの状況で言えば、森林組合さんが、いわゆるその森林所有者と直接交渉して行うというところのみであるのかっていうところを確認したいんですが。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
渋谷議員の御質問にお答えをいたします。森林経営計画につきましては、先ほど市長が答弁をいたしましたとおり、富良野地区森林組合が主体となって、現在、策定をしているところでございます。また、市の役割といたしましては、森林整備計画に基づいた適正な森林整備の推進と指導ということでありまして、現在、森林経営計画推進事業負担金ということで、市といたしまして、知見、知識経験を有している富良野地区森林組合に対して、森林整備計画の遵守、指導、助言それから森林経営計画の策定推進、森林整備事業の推進等を目的とした負担金を、広域的にお支払いをしているという状況でございます。以上でございます。
再質問 1番 渋谷正文
では次に、森林バイオマスの利用の推進のほうに移らせていただきます。その中の燃料推進において、私が思う課題といたしましては、燃料を生産することと、燃料としての価値、この二つを比較すると、燃料としての価値が低いということが、課題となっているんではないかなというふうに思っております。ここを解消、いわゆる変えていくためには、コスト差を埋める仕組みづくりというのが必要だというふうに私は考えますが、見解を伺います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
はい、渋谷議員の再質問にお答えいたします。森林バイオマス、ペレット等に関して、燃料生産とその価値の関係でのコスト差を埋める手法が必要ではないかということだと思いますけれども、こちらの森林バイオマス燃料につきましては、市長答弁にもありましたとおり、まず、啓蒙普及を図って、その利用が多くなってくることが必要だというふうに考えておりますので、まずそちらのほうを関係者と話し合っていく必要があるというふうに考えているところでございます。
再質問 1番 渋谷正文
普及啓蒙を図っていく、多くなることを期待するということなんですが、先ほどペレットの助成について、平成 21 年度からの実績が伝えられましたけれども、21 年度から年次ごとに 6 件、3 件、2 件、2 件ということになっております。これからすると、なかなか啓蒙普及というのが進んでいない中で、同じようなことをまた続けていても、必ずしもうまくいくとは、私は、限らないというふうに思います。そこで、推進を図るためには、仕組みづくり、システム普及の支援について重要ではないかなと思っております。現在、環境会議が中心となって、こういった普及推進については進めているというふうに思っておりますが、私はよりその現場というか実態に近いところで、例えば関連する原木の関係の供給事業者ですとか、流通あるいはその利用者から成る促進協議会的なものを、立ち上げることによって、川上から川下に対する流れっていうのが、一体化となって協働のまちづくりを進める上での精神というのに合致するところで、より一歩前に進めるのではないかなというふうに考えておりますが、見解を伺います。
答弁 経済部長 原正明(経済部長は2017年3月まで)
渋谷議員の利用促進あるいは啓蒙普及を進めて実効あるものにしていくために、そういうような組織が必要ではないかという御提案というふうに受けとめまして、課題の一つということで受けとめさせていただきたいというふうに思います。
再質問 1番 渋谷正文
この森林バイオマス、最後の質問といたします。今後、改築等が検討されております市庁舎、文化会館、スポーツセンターにおける森林バイオマスの利用の可能性についてお伺いします。
答弁 総務部長 近内栄一(総務部長は2014年3月まで)
渋谷議員の、これから改築あるいは改修を検討している市庁舎など、公共施設への導入の可能性ということでございますが、現時点では、新しい施設あるいは既存の施設の改築あるいは改修に当たって、どのような形で省エネの施設づくりができるのかということを、課題の一つとして検討する段階でございますので、まだ、いまのところ具体的に、導入するかどうか、そういった部分については考えてございません。
再質問 1番 渋谷正文
それでは、2 件目の環境に配慮した教育施設のあり方についてに移らせていただきます。エコスクールの設置、それから設置後についての取り組みについてお話ししていただいたんですけれども、この中で 1 点、設置後の取り組みの中の教育面について、お伺いしたいと思います。どうしても、設置後になりますと、先に、設置時のときに見学をしたり、意識を高めたというようなことでお話されておりましたが、設置後は、例えば新しい児童生徒が入ってきたときには、どうしても、もともとからあるものだというふうにとらえてしまうと、当初ねらっていたところが薄まってしまうというか、風化してしまう可能性があるんではないかなというふうに思っております。こうしたことを、風化しないような形で、どういった形で、子供たちに高い関心を持たせ続けられるのかどうかというところをお聞きしたいと思います。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
渋谷議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思いますけども、学校施設整備が終わった後の取り組みということで、教育的な配慮をなされるのかということであります。これまでも、山部小学校の屋内運動場を整備したときも、それから西中学校の屋内運動場を整備したときもそうでございますけれども、やはり子供たちが環境教育に関心を持つ、これがやっぱり重要であります。その中で地元のカラマツ材、間伐材を常に子供たちが目にする、これ、先ほど渋谷議員も質問の中に触れておりましたけども、やはりそこを、環境とかエネルギーの発信の拠点にするというお話もありましたけれども、いまそういう形の中で、私どもも総合的な学習の時間、あるいは理科とか社会科とか、そういう中で取り組みをさせていただいておりますし、あわせて、いま新 1 年生の話もされておりましたけども、そういう目で見てそういう関心を持つ、これも進めておりますし、また保護者の方々についても、そういう中で進めさせていただいているという状況でございますので、いずれにしても、私どももこれだけ富良野市全体が、環境に優しいまちづくりを推進しているまちでありますので、これからも環境教育に重点を置いて取り組んでいきたいと、こんなふうに捉えているところでございます。
再質問 1番 渋谷正文
今後のエコスクール等の導入に向けた考え方についてのほうに移りますが、今回、東小学校で検討されてる地中熱利用というのは、新たな取り組みとして、お聞きしておりますけれども、いわゆる市内における実証ってのが基本的にとれてないものであっても、評価、いわゆるその調査、研究をすることによって、総合的に判断された内容ではあったのかなというふうに、私は思っております。こういった環境に配慮した施設の導入については、実は当然その導入の経費もさることながら、そのあとの運営に関するコスト試算というのも、当然あるかと思っております。本来であれば、当初の建設コストだけではなくて、そういった長年使っていく運営コストもしっかり積み上げた上で比較をすることが必要と考えております。そこで、今後そうした積算根拠、公表について、どのようなお考えがあるのかお伺いしたいと思います。
再質問 1番 渋谷正文
もう一度言わせていただきます。積み上げの考え方について、当然建設のコストと運営コストというのがあります。これについて先ほど積算根拠の公表についてということを言ったので、数値的なことととらえたかもしれませんが、私としてはこの両方を比較した上で、こういうようなことであったよということが示されればそれで結構でございます。そういったことについてご確認したいと思います。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
渋谷議員の再々質問にお答えをさせていただきますけども、私どもエコスクールパイロット事業のモデル事業の取り組みをさせていただいて、これまでの 4 校は木材利用型の取り組みをさせていただいております。今回、東小学校の校舎と屋内運動場につきましては、省エネルギー、省資源型モデル事業ということで、この取り組みで進めていこうという考えで過日3月1日の24年度補正予算で議会の議決をいただいたところでございます。そこでいまお話の中で、その建設コスト云々というお話でございますけれども、あくまでも私どもは、いまの東小学校のこの整備に当たっては、限られた敷地の中で効率的な建物を配置するということと、グランドの面積をしっかり確保しなきゃなんないと。その中で校舎と屋内運動場を同時に着工するということになれば、木造云々ということでなくて、いまの省エネルギー・省資源化型のつくりで進めていくということでありまして、建設コスト云々ということで、なかなかそういう中で比較というものはできないかなとこんなふうに考えてます。以上でございます。
再質問 1番 渋谷正文
では、違う案件で確認いたします。富山県の砺波市というところでは、学校はまちづくりであり、地域の子供たちと一緒に学校づくりを進めるということをスローガンにいたしまして、従来の行政主導型ではなくて、子供たちや保護者、教員そして地域住民と行政が一体となった検討作業を行って、愛着のある優しい学校、そして環境に優しい学校づくりを進めた事例があるそうです。富良野市総合計画第 5 条にある市民と地域、行政が協働して築くまちづくりと合致してるところがあるのかなと私自身思っております。このような進め方は、富良野市として検討されるべきではないかなというふうに私としては考えておりますので、そういった線で考えられるのかどうか見解を伺います。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
渋谷議員の再々質問にお答えをさせていただきますけども、一つ東小学校の屋内運動場の件についてお話をさせていただきますけども、私ども一昨年から当然保護者の皆さん方もちろんでありますけども、学校それから一部地域の方も含めて、先進地の場所へ行っていろんな学校施設を見させていただきました。その前段に子供たちにぬくもりのあるどういう学校をつくっていくかということで、常に子供の視点に立って建設整備を進めてまいりました。約 1 年半かけて、それぞれの御意見をいただいて、そしてそれを絵にして、設計に持っていったという経過がございまして、私どもも先ほどお話ある富山県のお話もありますけども、第 5 次総合計画に基づいて、市民と協働のまちづくりと、この先端を行くのかなとこんなふうにも思っているところでございます。以上でございます。
再質問 1番 渋谷正文
対話型で行っているということがお聞きできました。では最後にお聞きしたいと思います。いろいろこう我がまちでも、エコスクールですとかいろんなそのすばらしいその取り組みというのを行っているところなんですけれども、こういったことが、次のいいことにうまくつながっていくことが非常に重要なことだと思っております。ということは、我が市が行っているすばらしい事例について、どのように発信をしてきたかということが大切なことかなというふうに思っております。特に、富良野圏域でそういった情報の共有というのを図っていくことは、必要ではないかなというふうに思っておりますが、現状どのような形になっているかお聞かせいただきたいと思います。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
渋谷議員の再々質問にお答えをさせていただきますけども、これまでも学校施設整備のお話をさせていただきますけども、このエコスクールパイロットモデル事業、木材利用型、これについても先ほど御答弁の中でふれておりますけども、富良野小学校の屋内運動場を整備するときも、富良野森林組合の皆さん方とお話合いをまず前段させていただいて、そして、この富良野の間伐材のカラマツ材、この活用の中で、管内にも発信をさせていただいて、そしてその中から木のぬくもり、あるいは先ほど御答弁をさせていただきましたけれども、特に冬期間のインフルエンザに対する効果、これも管内の方々にも伝えているところでございます。いずれにしても、先ほどもお話をしたように、地元の子供たちが、地元の木を使って施設を整備していく、そのことによって、発信の一つとして、子供たちがこの富良野に愛着心を持っていく。それが保護者に伝わって、ひいては地域の皆さん方にしっかり伝わっていく。私はそういう中で、この事業というのは、取り組みさせていただいておりますし、先ほどの四つの基本方針ということでぬくもりのある施設づくりとか、障がい者に優しい施設づくりなどお話をさせていただきましたけど、そんな中で、それぞれ発信をさせていただいているということで考えております。