富良野市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月9日
先に示されました平成21年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について
2009年3月9日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「先に示されました平成21年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について」質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光が答弁しました。
- 質問者
- 大栗民江 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 大栗民江
-登壇-私は公明党として、先に示されました平成21年度市政執行方針並びに教育行政執行方針について質問してまいります。市長は市政執行に当たって、初めに自治体をめぐる環境は、この10年余りで劇的な変化を遂げているとされ、機敏な対応が迫られているとしております。人口減少社会の到来、急激な景気降下に伴う雇用情勢の悪化など、グローバル化したインターネット革命の社会が、世界同時に急ブレーキを踏ませ大渋滞の状況に陥っております。経営悪化の情報が飛び交い、解雇や正規社員のリストラ計画、内定取り消しなど、新聞に報道されない日はなく、生活のあらゆる場面に影響が出てきています。国も衆参ねじれ現象で審議がされず、国会が停滞をきたすなど、国民生活に大きな影響を与えております。政府も第1次補正予算、第2次補正予算、新年度予算と、いわゆる3段ロケットで75兆円規模の総合的な経済対策を打ち出し、国民生活と雇用を守る景気回復へ政策総動員で懸命であります。この100年に1度という未曾有の経済不況に立ち向かうため、市長のリーダーシップのもと、未曾有の地域政策の展開が今ほど要請されている時がないと感じます。スピードと実行力を発揮される市政運営に期待をはせ、質問してまいります。基本的な考え方についてお伺いいたします。市民対話と情報開示についてです。市長は、市政の信頼は、市民対話と情報開示から生まれるものとされ、開かれた市政運営を推進してまいりますと述べられております。市政への信頼をいただく手段として、情報開示は、重要なことでありますが、対話によるキャッチボールの積み重ねと思いが伝わるかが大切であると考えます。市民はお金のない市役所に何を言ってもむだだと思っております。憔悴した社会情勢の中で、このような時代だからこそ市民に夢や希望を与える市政であってほしいと思います。あの「宮崎をどげんかせんといかん。」との知事の熱い情熱がここ北国まで伝わってきたように、市長の思いが生活者の現場であるお茶の間にどう届いているか、どこまで浸透されているかが肝心であると考えます。市民本位の開かれた市政運営をどのように展開されていかれるのか、基本的な考え方をお伺いいたします。次に安全で安心して暮らすまちづくりについてお伺いいたします。環境問題についてです。今や地球は瀕死の状態であると指摘されております。永久凍土や北極の氷が溶け出し、最大海氷域は、10年間でオホーツク海の3.5%も減少したとあります。地球温暖化対策は世界的な課題でありますが、社会は低炭素化競争時代に突入をしてきました。政府も新年度予算で平成17年に廃止されていた太陽光発電の設置補助制度を復活させるなど、環境型ビジネスの創出を図られております。市長は、自然と共生する豊かな自然環境の保全を目指しているとされております。ぐるり360度、樹木あふれる山々と農村風景に囲まれたまち富良野であります。この自然環境を次の代へ残していくために、循環型社会の形成、潤いのあるまちづくりの今後の施策、方向性はどのようにお考えかをお伺いいたします。次にふれあいの心がつくる健康なまちづくりについてお伺いいたします。赤ちゃんからお年寄りまで、なれ親しんだ地域で安心して暮らし続けるには、保健、福祉、医療、介護は、お茶の間に直結する最も重要な施策であり、幅広い支援体制、人材づくりが重要になっていると考えます。新年度から妊婦健康診査の公費負担が5回から14回に拡大されることは、多くの先輩議員初め、私も議会初質問で訴えてきただけに、大変喜ばしく敬意を表します。高齢者福祉についてお伺いをいたします。ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯、また常時注意が必要な高齢者がおられる世帯などが年々増加している中で、住みなれた地域で安心してできる限り自立した生活が送れるよう、支援していくことが重要であると考えます。市長は、生活支援サービスの提供や介護予防の推進を図るとされ、ひとり暮らしの高齢者や認知症高齢者の見守りなど地域ケア体制の構築に努めてまいりますと述べられております。介護予防施策の推進と地域ケア対策について、今後どのように進めていかれるのかお伺いいたします。また、高齢者の社会参加、生きがい活動をどのように推進するのかお伺いいたします。児童福祉についてお伺いいたします。核家族化が進み、仕事と子育ての両立、経済的負担、心理的、肉体的負担など、母親の孤立化が指摘されております。さまざまなストレスのはけ口を子供に向けてしまうことも珍しくないと言われており、本市においても例外ではなく、子育ての環境整備や女性に対する支援が急がれます。国も今年度は、教育費がかさむ幼児教育期の第2子以降に、子育て応援特別手当、3万6,000円の財政支援を行うなど、さまざまな制度を進めておりますが、本市においても、さらなる支援体制の拡充が重要であると考えます。特に、親の気付きが遅れがちになる発達に遅れのある幼児に対する支援体制について、今後はどのように推進されていかれるのかお伺いいたします。次に、創造性豊かな産業をはぐくむまちづくりについてお伺いいたします。雇用対策についてです。第2次補正予算の関連法が4日成立したことにより、定額給付金など、さまざまな経済対策が実行できることになりました。中小企業貸付補償枠も30兆円に拡大され、当初の185業種から760業種へと拡大されることが明らかになりました。本市窓口では、2月までで61件の対応されたとのことであります。この制度の入り口となる認定業種は市町村でありますが、経済不安や雇用不安が企業や市民の生活に及ぼす影響は、物心両面において大きく、相談しやすい配慮や気配りが一層望まれるところであります。国の75兆円対策では、地域で使い勝手のいい交付金事業が用意されております。ふるさと雇用再生特別交付金2,500億円、緊急雇用創出事業臨時特例交付金1,500億円と計4,000億円が自治体による雇用創出として計上されております。市長はこれらの交付金を活用し、緊急的雇用の創出に向けた短期の雇用、就業機会の充実を図ってまいりますと述べられております。どのように取り組んでいかれるのか、具体的にお伺いいたします。また地域活性化では、地域活性化交付金6,000億円や地域活力基盤創造交付金9,400億円、経済緊急対応予備費1兆円、緊急防災災害復旧対策や学校耐震化約7,200億円、これらを合わせると約4兆7,600億円。いずれも定額給付金を大きく上回る事業規模が用意されております。どのように取り組んでいかれるのかお伺いいたします。次に教育行政執行方針についてお伺いいたします。社会的にも経済的にも厳しい状況が続く中で、子供を取り巻く環境も大きく変化をしております。教育現場が直面している課題はさまざまで、少子化の今、学校だけでなく教師の教育の後押しができる社会全体総がかりでかかわっていけられる体制づくりが重要になってくると考えます。最初に、学校教育についてお伺いいたします。確かな学力の向上についてです。教育長は、読み、書き、計算の核となる基礎、基本をしっかり身につけさせ、確かな学力と豊かな心をはぐくむ教育に努力してまいりますと述べられております。読み、書き、計算の基礎づくりは、家で勉強する習慣をいかに築いていかれるか、そのパイプをいかに学校と太くしていくことができるかが重要になってくると考えます。学校と家庭との連携をどのように推進するのかについてお伺いいたします。いじめ問題についてお伺いいたします。いじめ対策は、多くの方々の関心事でありその対応が急がれています。これ以上、不幸な出来事を繰り返さないためにも真正面から取り組まなければならないことと考えます。いじめは子供の心と体に長く、大きな影響を及ぼす重大な問題であります。このいじめをなくす鍵を握っているのは、周りで見ている大人たちであり、自分は関係ない見て見ぬふりは共犯者という考えが定着されることを望みます。教育長は、いじめの根絶に向けてどのような対策をされようとしているのかお伺いいたします。学校における読書活動の推進についてお伺いいたします。各学校では、朝の一斉読書の実施、ボランティアによる読み聞かせ会を初め、児童生徒の読書活動に熱心に取り組まれております。さまざまな箇所に出かけ、読書活動してくださっているボランティアの方々には本当に頭の下がる思いであります。市立図書館との連携を密にし、さらなる推進の考えた方とその取り組みについてお伺いをいたします。次に社会教育についてお伺いいたします。家庭教育についてです。教育の原点である家庭の教育力を高める取り組みは、重要であると考えます。本年度、家庭教育セミナー等を開催するとともに、家庭教育に関する手引書を作成、配布してまいりますとありますが、この手引書を配布する目的、内容、効果、配布方法についてどのように考えかお伺いいたします。以上質問いたしまして、代表質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-公明党、大栗議員の代表質問にお答えをいたします。1件目の基本的な考え方、市民対話との情報開示についてでありますが、近年の地方分権の進展や社会経済、市民生活などの環境が著しく変化する中で、将来に向けて柔軟に対応できる行政運営が求められております。市からの情報を提供に対する市民意識調査の市民満足度では、富良野市情報共有と市民参加のルール条例が平成17年7月より施行されたこともあり、比較的高い結果となっておりますが、行政運営においては、市民対話と情報の開示、共有を積極的に取り組み、市民とのしっかりした信頼関係の構築が最も大切であると認識をいたしております。将来に夢と希望のあるまちづくりを進めるためには、本市の現状や課題を市民との対話の中から明らかにし、将来に向けたまちづくりを市民と行政が一体となって推進することが重要であると考えております。次に2件目の安全で安心して暮らすまちづくりについてでありますが、本市は、廃棄物リサイクル対策として燃やさない、埋めないを基本理念としたごみの14種分別とリサイクルに取り組み、リサイクル率、おおむね90%という成果を上げ、焼却炉の廃止やごみの広域分担処理の推進など、環境負荷の少ない資源循環型のごみ処理システムの構築を図っているところであります。昨今、地球温暖化問題は、その影響が拡大し地域における取り組みが重要となってきており、これまで取り組んできました、廃棄物リサイクル対策を切り口に、市民、事業者、市が協働し、本市の自然が有する機能を損なうことなく、自然を生かしながら発展し続けることが、将来のまちづくりにおいて欠かせない重要な課題と考えております。今後の循環型社会の形成と方向性につきましては、富良野市環境基本計画を基本として、望ましい環境像、環境と共生の文化を標榜とする資源循環型のまち富良野、将来に見据え水環境の保全、土壌環境の保全、森林、農地の保全、ごみ減量化、リサイクル、魅力ある景観の創出、地球温暖化防止対策、環境保全の具体的行動の推進を重点施策として、自然の再生能力の範囲内で活動を行う循環型社会づくりに努めてまいります。次に3件目のふれあいの心がつくる健康なまちづくりの1点目、高齢者福祉についてお答えをいたします。介護予防事業は、高齢者が要介護状態になることをできる限り予防するため、心身の機能低下を早期に発見し、要介護状態になっていても、それ以上悪化させないように機能の保持を図るための取り組みであり、具体的には、転倒予防事業、地域ふれあい支援事業などを実践をしております。特に地域住民の自主的な活動の広がりとしてふれあいサロンは効果をあげており、本年度から新規地区として北の峰、朝日町において開設される予定となっております。次に包括ケアシステムについてでありますが、地域において重要性を増しているのは、医療を中心とした保健、福祉、介護サービスなどが一体となった包括的な支援体制であり、要介護状態になっても必要なサービスが包括的かつ継続的に行われることが求められています。包括ケアシステムを支える機関として、地域包括支援センターがその役割を担っており、医療機関を含めた関係機関と連携し取り組んでいるところですが、今後においても地域におけるサークル活動、老人クラブ活動、ボランティア活動などの社会資源を活用した取り組みを進めてまいります。次に高齢化が急速に進む中、地域の活性化やまちづくりにとって高齢者の地域活動、社会参加は極めて有意義なことです。加えて、高齢者が培ってきた知識、経験、技能はかけがえのない財産であります。ふれあいセンターにおける教養講座等の開設、老人クラブ連合会事業の支援、ことぶき大学やシルバー人材センターの運営支援など各種事業の推進を通して、高齢者の社会参加、生きがい活動を推進してまいります。2点目の児童福祉についてでありますが、小児の発達過程において言語、運動、社会性などの機能等におくれが見られる子が全国的に増えてきております。そうした精神面、運動面の発達に問題がある児童の社会生活の適応に向け支援していくことは、これからの社会に重要であり必要なことと考えております。本市における発達のおくれのある、また、おくれが予想される児童の支援については、こども通園センターを開設し、言語聴覚士、作業療養士、保育士などの専門職員を配置して、医療、保険、学校、幼稚園等、関係機関と連携を図りながら、早期発見に努め、幼児の教育を推進しているところでございます。こども通園センターは、発達支援センターの役割を担っており、子供たちが将来、社会の一員として、その持っている能力を十分発揮できるよう、今後も就学前の幼児についてこども通園センターやことばの教室を中心に医療機関を初め各関係機関との連携し、支援をしてまいります。次に4件目の雇用対策についてでありますが、100年に1度とも言われる経済不況により、国内の大手製造業を中心として、非正規職員はもとより、正職員の失業も多く発生する状況の中、景気対策として約75兆円の大規模な予算が計画されております。本市といたしましては、ふるさと雇用再生特別対策事業として、既存の観光サービスへの付加価値、新たな満足度の高い観光サービスの提供に向けた事業実施や住民と都市生活との交流の場を設置するとともに、地域ニーズに合ったコミュニティ事業の創出による地域活性化を創出することにより、8名の雇用の確保と経済活性化を図ってまいります。また、緊急雇用創出事業としては、短期雇用ではありますが、新たな業務を創出することにより、15名の雇用確保を図ってまいります。さらに地域活性化生活対策事業としまして、地域コミュニティーセンターや火葬場などの公共施設の改修を中心とした工事発注により、地元企業への経済活性化を推進することにより、雇用の確保を図ってまいります。以上であります。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
-登壇-公明党、大栗議員の5件目の教育行政についての1点目、学校教育についてお答えをいたします。学力の向上を図るための学校と家庭との連携についてでございますが、これまでも、児童生徒の学年や個々に応じた家庭学習計画表の作成を指導するとともに、家庭学習の手引などを保護者に配付して、早寝、早起き、朝ごはん、読書に親しむ環境づくり、計画的な家庭学習、ほめて育てる家庭教育など家庭における学習習慣、学習環境の改善に保護者と連携して取り組んでおります。今後とも、学校と家庭が一体となって、児童生徒の学力向上に努めてまいります。次にいじめの問題についてでございますが、いじめはいつでも、どこでも、だれにでも起こるという危機感をもって、早期発見、早期解決に努めております。その根絶に向けては、学校、家庭、地域社会が一体となり、特に、子供としっかりと向き合いながら、ふれあいの機会を多くするとともに、いじめのサインを学校や家庭で見逃すことなく、早期に発見して対応しているところでございます。一方、インターネット、携帯電話の普及により、メールやネットの書き込みによるいじめも起こっております。そのような中で、学校では全教職員が情報を共有し、共通理解と共通認識のもとで全校集会を初め、学級指導、教育相談、道徳教育、命の大切さの指導、学習などを通して、基本的な判断や行動、他人を思いやる心、規範意識などをはぐくむ教育の充実を図るとともに、教員と児童生徒がしっかり向き合い、心の問題をケアできる校内体制の確立に努めております。今後ともいじめの根絶や不登校対策に向けて教育相談、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの派遣、子供と親の相談員の配置や適応指導教室などの事業を推進するとともに、学校、家庭、地域、さらには少年育成協議会とも連携して、地域総ぐるみで取り組んでまいります。次に、学校における読書活動の推進についてお答えをいたします。市立図書館では、学校における読書環境の充実、向上のため、学校と連携しニーズを調査、把握し、さらには必要とされる図書をブックトラック事業や団体貸し出しにより提供するとともに、昨年から児童に読書の楽しさを味わってもらい、子供の読書意欲を引き出すイベント、ブックフェスティバルを開催し、道立図書館の児童書の大量一括貸し出しを受け、絵本の読み聞かせなどを実施しております。また安全で安心な子供たちの居場所として、読書に親しむことができる学校図書館の環境づくりを目指した運営相談も実施しております。さらに現在、各学校の朝読書の時間や放課後活動においてボランティア等の協力で読み聞かせ活動を実施しております。今後も学校や地域の読み聞かせボランティアなどとの緊密な連携により、学校における読書環境の充実、向上を支援するとともに、児童生徒の読書活動を推進してまいります。2点目の社会教育についての家庭教育についてお答えをいたします。家庭はすべての教育の出発点であり、子供が基本的な生活習慣、生活能力、豊かな情操、基本的な倫理観、自立心などを身につける上で重要な役割を担っております。しかし、近年の急速な都市化、核家族化、少子化、地域における連帯感の希薄化など、著しい社会状況の変化の中で、親の家庭に関する考え方も変化してきており、過保護、過干渉、モラルの低下、放任や子育てに対する育児不安など家庭の教育力の低下が指摘されております。このため、教育委員会といたしましては、親と子のきずなを深める事業や家庭教育セミナーなどを積極的に開催し、家庭の教育力向上に努めております。特に平成21年度の取り組みといたしまして、家庭教育のさらなる啓発、啓蒙活動が必要との認識から、新たに家庭教育に関する手引書を作成、配布してまいります。この手引書の内容についてでございますが、文部科学省から情報提供されます家庭教育手帳や教育委員会で過去に発行しておりました家庭教育ハンドブックなどの内容を精査いたしまして、富良野市独自の手引書を作成してまいります。また、作成に当たりましては、社会教育委員や校長会、教頭会、保育所、幼稚園などの関係者からの御協力や御意見等をいただきながら進めてまいります。配布効果についてでございますが、できる限り多くの保護者の方に活用していただきますように、学校、幼稚園、保育所を通じての配布や参観日、乳幼児健診など、機会あるごとに配布、活用してまいります。また、手引書を活用した家庭教育セミナーを開催するなど、学校、地域、関係機関団体と連携を図りながら、家庭や地域の教育力の向上に向けて取り組んでまいります。以上でございます。