みんなの議会

富良野市議会 平成19年第4回定例会 2007年12月17日

(1)福祉のまちづくりについて/(2)入れ歯リサイクルについて

2007年12月17日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「福祉のまちづくりについて」「入れ歯リサイクルについて」について質問し、市長 能登芳昭、保健福祉部長 高野知一が答弁しました。

質問者
大栗民江 議員
答弁者
市長 能登芳昭、保健福祉部長 高野知一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 大栗民江

-登壇-さきの通告に従い、一般質問をいたしま―42す。1件目、福祉のまちづくりの推進についてお伺いいたします。障がい者の中で、身体の内部に障がいをお持ちの方は、元気なのか、病気なのか、外見からはわかりにくい目に見えない障がいのため、社会的な理解が低く、さまざまな困難に直面されております。内部障がい者のうち、オストメイトと称される方々のトイレの設置の考え方についてお伺いいたします。オストメイトとは、大腸、小腸、直腸、膀胱などに機能障がいを負い、手術により人工的に腹部にストーマと呼ばれる排せつ口を設けた人工肛門・膀胱装着者の国際的な名称であります。現在、国内では、約20万から30万人の方々がいると言われており、今後、増加傾向にあるとされております。オストメイトの方は、ふだん便意や尿意を感じることができないため、腹部に装着しているパウチに便や尿をためており、一定時間ごとに洗浄したり取りかえたりする必要があります。日常生活で抱える悩みも多く、特に排せつにかかわる悩みは余り人に話さないので、一般に理解されにくく、公共施設におけるオストメイト対応のトイレ整備はおくれております。健常者であっても、外出先で突然腹痛に襲われ、トイレを探して冷や汗をかいたという経験が一度や二度はあるのではないでしょうか。オストメイトの方にとっては、なおさら切実で、突然補装具のトラブルに遭い、慌てて近くのトイレに駆け込んだけれども、完全に処理できず、本当に困ったという経験をされた方も多くおられるようです。人知れず苦労しながら、社会復帰に励んでおられるオストメイトの方々にとって、外出時に大きなバリアとなり得るトイレも、バリアフリーにかかわるさまざまな法律の見直しが図られ、オストメイト対応トイレが新築、―または改良がされてきております。トイレの入り口にオストメイトマークが表示され、温水シャワーと専用流し台、フック、水石けんに紙巻器、腹部を映す鏡などが設置された安心して利用できる設備を施したトイレになっております。今後、市庁舎や文化会館などの公共施設においても設置が必要であると思います。既存のトイレに後づけできるパウチ、しびん洗浄の水洗器具もあるようですが、文化会館など公共施設にオストメイト対応トイレの設置が必要であると考えるが、御見解をお伺いいたします。また、その他、市の各種施設に設置予定の箇所がありましたら、アピールをしていくことも大事ではないかと思います。チーズ工房やワイン工場などの観光施設に対応トイレを設置することで、福祉のまちとしての取り組みを進めるとともに、障がいをお持ちの方々も、広く各地から安心して富良野にお越しいただくために取り組んでいくべきと考えるが、御見解をお伺いいたします。2件目、入れ歯リサイクルについてお伺いいたします。不用入れ歯回収・寄附事業ですが、これは新聞を読んでいるときに、自治体に入れ歯回収ボックスが設置されたという記事がふと目にとまり、聞いたことがないので、一体何だろうと思って調べてみました。この活動は、不用になった入れ歯を社会福祉協議会などの協力により回収して、入れ歯の金属部分を換金し、その収益をユニセフに寄附するもので、事業を推進している日本入れ歯リサイクル協会に連絡をとり、本市の人口に当てはめた資料を送付してもらいました。資料によると、歯にかけるばねがついている入れ歯には、金、銀、銅、パラジウムなどを成分とするパラジウム合金が使われており、リサイクルにより、1つの入れ歯で2,500円程度の収益が得られるとなっており、この収入のうち、45%をユニセフに寄―43附し、残りの55%を回収に協力した社会福祉協議会に還元することとなっております。歯にかけるばねがついている部分入れ歯は、ぐらついたり、サイズが合わなくなったりしてしまうと不用になります。歯医者さんに置いてくる方もおりますが、自宅の洗面所のそばや引き出しにしまっておられる方もいるのではないでしょうか。本市のごみ分別手引の分別辞典では、入れ歯は固形ごみへとなっておりますが、エコロジーの面でも貢献できるものと思います。資源のリサイクルにつながり、世界の恵まれない子供たちに役立ち、社会福祉協議会の新たな財源改革にもなるこの活動は、非常に価値のあるものだと思います。テレビや新聞で取り上げられたため、賛同し、全国の各地で設置する自治体がふえている状況であります。本市も不用入れ歯回収ボックスを設置してはどうかと思うが、御見解をお伺いいたします。以上、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-大栗議員の御質問にお答えいたします。1件目の福祉のまちづくりについての1点目、オストメイト用トイレの設置の考え方についてお答えをいたします。本市における障がいに関する施策につきましては、富良野市障がい者計画に基づき、各種施策を推進しているところでございますが、とりわけ障がいを持つ方々に配慮した公共施設の整備につきましては、だれもが利用しやすい公共施設の整備を促進し、安全で安心してさまざまな社会活動に参加できるまちづくり、障がい者に優しい環境づくりに努めているところでございます。本市にも膀胱や直腸に障がいを持ち、障がい者手帳の交付を受けている内部障がい者が相当数在住されており、オストメイト、いわゆる人工肛門や人工膀胱を持つ方が地域活動や外出する際に大変苦慮されているとお聞き―をいたしているところでございます。御質問の市役所や文化会館などの公共施設でのオストメイト用対応トイレの設置の考えでありますが、現在、市内には中心街活性化センター「ふらっと」に1カ所、富良野協会病院に4カ所、また、富良野緑峰高校に1カ所のオストメイト用対応トイレが設置されており、富良野保健所も建設中とのことでございます。公共施設などへの対応トイレの設置につきましては、平成20年度におきまして、障がい者自立支援対策臨時特例交付金を活用し、総合保健センターの1階多目的トイレへの設置と、ワイン工場内のトイレにも既存便器に洗浄水洗方式の対応トイレを設置する予定でございます。障がいを持つ方が積極的に地域社会で活用し、社会参加するためには、社会にある障がいを最大限に取り除く環境整備やきめ細かな支援が必要であります。こうした施設整備を図ることにより、より一層福祉のまちづくりを推進し、障がいを持つ市民の皆様の社会参加はもとより、人工肛門や人工膀胱を持つ障がい者の方にも、全国各地から安心して富良野を訪問していただけることにつながるものと考えておるところでございます。次に、2件目の入れ歯リサイクルについて、不用な入れ歯回収・寄附事業についてでございますが、近年の入れ歯につきましては、歯科技術や製造技術の向上に伴い、プラスチックや合成樹脂にとどまらず、チタン、セラミック、メタル、パラジウム合金など、薄くて丈夫な素材を使用したものや高価で精密なものなど、さまざまな素材を使った入れ歯ができております。不用な入れ歯の処理につきましては、家庭から日常的に出るごみではありませんが、樹脂やプラスチックなどの素材から、固形ごみとして分別収集しており、入れ歯に附属している金属類につきましては、燃料製造過程において取り除いている状況でございます。―44したがいまして、今後も同様に処理してまいりますので、入れ歯回収ボックス設置をしてのリサイクルにつきましては、市としてなじまないものと判断をいたしているところでございます。以上です。

質問 4番 大栗民江

この答弁の中で、障がい者自立支援対策臨時特例交付金事業についてお尋ねをいたします。この事業を活用して、平成20年度に2カ所設置する予定とのことですけれども、事業の内容と、また平成21年度以降、この事業を活用して設置する考えはないのかどうかについてお尋ねいたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

この件につきましては、保健福祉部長からお答えをさせていただきたいと思います。

答弁 保健福祉部長 高野知一(保健福祉部長は2010年3月まで)

大栗議員の質問にお答えをいたします。障がい者自立支援対策臨時特例交付金の事業の内容でございますが、この事業、障がい者自立支援法がスタートすることによりまして、激変緩和の関係、それと新たな事業に直ちに移行できない事業者が多くございますので、そういった方々に対する経過措置の支援、それと法を円滑に推進するために、実は北海道が独自にこの事業を立ち上げました。北海道障がい者自立支援対策臨時基金という中から、この交付金制度をつくりました。事業の種類的には19種類ほどございまして、なかなか富良野市の事業になじまないものもたくさんございます。そういった中から、私ども、このオストメイト用対応トイレの設置事業を選択いたしました。この事業、実は平成18年度にスタートし―たのですが、周知が遅くなったものですから、道内的には18年度の事業は少ないです。この事業、18年、19年、20年の実は3カ年しかございませんので、そういった中で私ども、このオストメイト用のトイレの関係と、もう一つは、視覚障がい者の関係の緊急整備ということがございますので、そういった事業も含めまして二つの事業を取り入れてやることになりました。実はオストメイトの関係については、1市町村50万円の10割補助でございますので、今、答弁しましたように、保健センターとワイン工場2カ所については設置が可能かなと思います。加えまして、先ほど言いました視覚障がい者の関係については、これも100分の100ということでございますので、活字の文書の読み上げ装置の器械だとか、拡大読書器だとかというものを、これは最大限100万円の補助が受けられますので、この事業を入れて100万円の補助でやるという事業内容になってございます。つきましては、20年度までということでございますので、21年度以降、この事業は継続されるかされないか、まだ不透明なところございますが、いずれにしても20年度内の中では、オストメイトの関係については2カ所設置をしてまいりたいと、このように思っています。以上でございます。

質問 4番 大栗民江

今の事業内容はわかりました。続きまして、ほかの公共施設ですとか、民間施設にオストメイト対応トイレの設置について、協力を求めていく考えがあるのかどうなのか、お尋ねいたします。

答弁 保健福祉部長 高野知一(保健福祉部長は2010年3月まで)

質問にお答―45えをいたします。内部障がい者を初め、障がいを持つ方々が安心して暮らすことができるよう、公共施設はもちろんのこと、商業施設、観光施設など民間施設におきましても、障壁を取り除く環境整備は重要なことだというぐあいに考えてございます。既存施設の場合、オストメイト用対応トイレ、いろいろな種類がございますけれども、相当数の経費が必要でございます。公共施設や民間施設の新築における対応トイレの設置、加えまして、既存施設で改修が可能な場所につきましては、設置者に今後とも理解と協力を求めてまいりたいと、このように思っている次第でございます。以上でございます。

質問 4番 大栗民江

オストメイト対応トイレが設置されたという、そういう周知方法というのは、どのようにして図られていくおつもりなのか、お尋ねいたします。

答弁 保健福祉部長 高野知一(保健福祉部長は2010年3月まで)

質問にお答えをいたします。先ほどお答えをいたしましたけれども、オストメイト用対応のトイレ、現在、3施設で5カ所、それと保健所も建設中ということでございますし、加えまして、来年度になれば2施設が加わりますから、全体で6施設で8カ所の場所になるかなと、こう思っています。平成16年度で同じような質問がございましたときには1カ所でございましたから、そういう面からすれば、ちょっと整備が進んだのかなと、こういう気はしてございます。ただ、利用する側からすれば、どこにあるのか、知られることも重要でございますから、こういったことも含めてのPRについては努めていかなければいけないなと思ってい―ます。そういった形では、広報ふらのに、整備をした段階で広くPRをしていきたいと思いますし、ホームページ等も利用しながら努めてまいりたいなと思っています。また、PRの仕方として、駅前にFM「ラジオふらの」がございますから、そういった機会に、出演する機会等がございましたら、どんどんPRをしてまいりたいと思いますし、こういったこと自体が障がい者団体等の皆さんにも知っていただいて、そこからまた広がりが出ればというぐあいに思っていますから、団体の皆さんにも周知の関係も含めてお知らせをしていきたいなと思っています。また、このオストメイトの関係については、全国的な、先ほどもありましたけれども、協会がございます。北海道にも支部がございますので、そういったところに設置の場所を連絡しておきますと、そういった方々の団体がまた広くそれぞれの自治体に、どこにどういったところにあるのかということについても知らせていただけると、こういうようなシステムになっているようでございますから、私どももそういったところに連絡をとりながら、掲載していただくような努力をしていきたいなと思っています。加えまして、身体障がい者関係についてはきちっとしたマークがございますし、トイレにも設置がされていますから、先ほどありましたように、オストメイト用対応トイレにつきましても、人の形をして、ここに十字のマークが入ったオストメイト用の対応トイレというマークがございますから、そういったマークも活用しながら、ある場所についての周知については、今後とも努力をしていきたいと思っています。以上でございます。

質問 4番 大栗民江

次、2点目の入れ歯リサイクルについてお伺いいたします。―46リサイクルについては、市としてはなじまないという、こういう御答弁だったのですけれども、この入れ歯リサイクルにつきましては、私は、日本入れ歯リサイクル協会が、中高年者が集まる場所とか社協などに回収ボックスを設置する事業であると考えております。今までは、道内では設置されている自治体というのは余りありませんでしたけれども、今後、滝川市、足寄町が設置予定と伺っております。今後は社会福祉事業としての新たな発想と積極的な行動で進めていただきたいと思います。御答弁は要りません。

出典:富良野市議会 平成19年第4回定例会 2007年12月17日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる