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富良野市議会 平成18年第2回定例会 2006年7月4日

(1)一般行政について/(2)教育行政について

2006年7月4日、富良野市議会の一般質問で、上田勉議員が「一般行政について」「教育行政について」について質問し、市長 能登芳昭、教育長 宇佐見正光が答弁しました。

質問者
上田勉 議員
答弁者
市長 能登芳昭、教育長 宇佐見正光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 上田勉

-登壇-さきの通告に従って、質問をしてまいります。市長におかれましては、今春、首長選挙に立起されました。特別職や議員経歴などを多くの市民から高く評価され、市長に当選されました。敬意と祝意を表するところであります。なお、市長を初め新たなるスタッフ一同に対し、本市町づくり発展に大きな期待を寄せるところでございます。それでは、一般行政について。1点目、広域行政自治の形について質問してまいります。1999年8月、当時、地方分権の勧告が一段落した直後に、突然のように自治省事務次官通知で全国都道府県に対し、10年間の交付税補償合併特例債、並びに人口3万人でも市に昇格などのお土産のついた特例で合併を促進せよとして指示が出され、日本じゅうは合併騒動で大揺れに揺れたのであります。この平成の大合併は、自主的合併を進めると言いながら、財政上の優遇措置を最大限に活用し、地方交付税の段階補正見直しなど現実には兵糧責めを伴う強制とも言える進め方であり、全国町村会や全国町村議長会などからも強い異議もございました。最終的には平成17年3月31日までと期限を切って合併推進があり、その後も片山前総務相が平成17年3月まで、期限内に合併の意思を明確にした市町村に対しては、特例措置の事実上の延長と地方交付税の減額の縮小、または廃止検討するという見解を示し、財政優遇措置目当ての合併が将来地域づくりの発展の明確でない中で強行されたのであります。結果におきまして、平らな形の中から政府の指導に基づいた自治体には座布団が積み重ねられ、沿わなかった地域には座布団が薄くなったため、指示に従わなかった自治体には交付税の大幅な減額や補助金などの大きなマイナスとなり、自治体執行に問題を提起したと私は判断しているところでございます。旧法からなる財政破綻を案ずる住民を阻害した地域の荒廃と、政治的退廃を生む可能性もあるという点が危惧されたのであります。時を待たずして、道内180市町村のうち、非常事態宣言をしている市町村は30団体に上り、再建団体転落の可能性のある市町村は53と報道されているところであります。国の骨太の政策は、北海道にとってはまさしく暗黒の時期というか、これからは行政執行に当たって夕張市長の言葉のとおり、今後、自治体形成は乾いたタオルを絞るのと同じ感を強くするところでございます。中央政府は、地方分権とは、地域公共課題は自己責任で解決する、全国画一の中央支配を決別し、地域それぞれが住んでいることを誇りと思える地域社会をつくり、地域が元気になりなさいと言っております。すなわち、国、小さな地域の中で自分のことは自分でやりなさい、今までのような地域の面倒は見れませんであります。これでは弱者切り捨てであり、日本は福祉国家と言えるかどうかが疑わざるを得ないところでございます。国の福利は国民が享受する人類普遍の原理であり、国民の公正公平を崇高な信義とする民主主義の根幹を考えるときに、今後の国づくりが案じられてやみません。本市は、座布団が薄くなった市町村の合併の特例などに関する法律、合併新法で取り組まなければならないのであります。私はこうした背景を考えるときに、本市の町づくりは富良野沿線1市3町1村の団結と協力が必要であり、地域確立に向けた将来構想に基づく必要があると判断しております。市長も首尾よく選挙戦を勝ち抜いた中で、地域住民にその必要性を訴えており、所信表明の中でも自治のかたち検討プロジェクトチームの報告書をもとにしながら、富良野圏域の土俵づくりに推進するとなってございますし、その取り組みも素早く地域懇談会等にも取り組まれ、市民にその重要性を訴えられるとともに、多くの市民からの意見も聞かれたと聞いておりまして、本市を初め、沿線土俵づくりの手順、他町村とのかかわりに関する判断は賢明であり、高く評価しているところでございます。市長にお伺いいたします。市長は、地域懇談会などを踏まえられた中で、広域にかかわる本市の町づくり構想について、その考えをお伺いいたします。2点目、住民参加の町づくりについてであります。きのうからの質問でも住民参加の質問はるる出てございまして、重複もあろうと思いますが、私なりに質問をさせていただきます。情報公開条例、環境アセスメントやパブリックコメント、政策評価制度、自治基本条例など、市民自治制度の取り組みが必要となってまいりました。また、公共政策が徐々に拡大していること、議会の決定局面だけで調整できづらく、個別政策ごとの審議会や住民代表をもって地域づくりを進める必要性があり、地縁団体などの活躍をいただかなければならないと感じております。本市も情報公開条例を制定し、昨年は市民参加ルール条例も制定され、住民参加はスタートしてございます。私は、住民参加による自治執行と地域住民の公共サービスのビジョンが必要と考える次第であります。市長にお伺いいたします。住民参加による自治執行の取り組みと並行して、公共サービスの形についてはどのようなお考えで取り組もうとされるか、お伺いいたします。3点目、財政運営について。平成の市町村合併は、国と地方を通じた膨大な借入金に依存したため、財政構造の転換が必要とされてございます。道内にあっては、厳しさは感じても倒産に至る市が出てくるとは予想もしなかったのであります。夕張市は自主再建を断念し、国に対し財政再建団体の申請をすることになりましたが、自治体の倒産による財政再建団体は、国の管理下で厳しい再建策に取り組まなければならず、単独事業は事実上できなくなり、常に国との協議が必要と言われ、自主的な自治が完全に奪われることになると聞いております。本市は、こうした事態にならないよう、いち早く対策を講じるべきと考えます。本市の地方債などを見ますと、20年前、10年前とは大幅に増額となり、近年、多少減額にはなっておりますが、中心市街地再開発事業などの完成とともに、増額が見込まれるものと思われます。5年前に比べてみますと、歳入においても市税は微減ではありますが、昨今の経済情勢を見た中に、あるいは社会情勢をかんがみましたときに、少子化による減少、高齢化による、佐々木議員の今質問があったとおりでありますが、歳出の増となることは予想されることであり、特に地方交付税にあっては平成12年度は62億円でございました。本年度は44億円となり、大変な歳入減でありますし、今後においても交付税、国からの補助金、道からの補助金などもますます厳しくなることが見込まれている状況でございます。本市の財政の現状は、ほかの市町村ほどではないとしても、負債に対し基金や現金は減額が続いているとともに、経常経費が安定推域を超え、平成16年決算段階では経常経費比率91%を超えてございます。標準は75と聞いてございます。私は、こうした状況を見ますと、本市も決して安心できる状態ではないと思っているところでありまして、本市の財政運営においても速やかな財政執行に対する計画の見直しが必要であり、経常経費比率の健全化などを図らなければならないと思います。資産有効活用の見直しなど効率化が必要と思います。市長にお伺いいたします。今後の財政執行に当たり、歳出歳入収支バランスの見直しと経常収支比率の健全化についてお伺いするところであります。次に、教育行政についてお伺いをしてまいります。近年、衝撃のニュースが毎日のように報道されております。親が子を殺し、子が親を殺す家庭犯罪の低年齢化、教育者の不祥事、権威の失墜、何をやりたいのか見つけられない若者たちが後を絶たないのであります。その対策として、2002年4月、学校5日制を導入し、ゆとり教育がスタートしたところであります。学校は、子供たちにとって伸び伸びと過ごせる楽しい場でなければならない、ゆとり教育は子供たちが自分の興味や関心のあることにじっくり取り組めるゆとりがなければならないとして始めたはずだったのであります。しかし、たった3年で学力低下が叫ばれ、ゆとり教育の見直しが問われている始末でありまして、本当にこの国の教育制度は大丈夫なのかと思われるところでございます。ある調査で、親が子に将来どんな人になってほしいのかという問いに、1位は体も心も健康な人、2位は思いやりのある心の優しい人、3位は他人に迷惑をかけない人、一流大学を出て望みどおりの職業についてほしいと望む親は1%という調査結果が出てございます。私は、これからの義務教育を考えるときに、自然体験活動などを通じて、命を大切にする心を育てるとともに、いじめ・不登校・非行問題などの解決に向けた取り組み、また、自然体験活動などを通じて命を大切にする心や、自然に対する畏敬の念を育てていくことが肝要であると考えております。その上で、すべての教育活動を通じて、豊かな人間性をはぐくむよう心の教育を充実し、正義感や公正さ、思いやりの心、感動する心などの豊かな人間性や社会性を育成するとともに、人の心を大切にする心身ともに健やかな児童・生徒を育てなければならないと感じているところでございます。また、社会性を重んじる指導については、地域社会の役割が大変重要なものとなってまいります。地域社会は、さまざまな世代間の交流、生活体験を通じて社会性や豊かな感性をはぐくみ、さらに温かく見守ったり、たしなめたりして子供を育てる機能を持っており、その機能が十分発揮できるような行政の指導が必要と思っているところでございます。教育長にお伺いいたしますが、命のとうとさ、自然環境に対する教育指導や社会性を重んじる指導について、どのようなお考えかをお伺い申し上げまして、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-上田議員の御質問にお答えをいたします。1件目の一般行政についての1点目でございます広域行政についてでありますが、富良野圏域1市3町1村では、分権型社会において地域における総合的な役割を担う基礎自治体のあり方や自治の形について調査・検討を行うため、昨年度、自治のかたち検討プロジェクトチームを発足いたしたところでございます。その後、本年3月、最終報告書が富良野地区広域市町村圏振興協議会委員会に提出されたところでございます。広域圏協議会の委員会では、最終報告書をもとに、各市町村が住民への情報提供や意見集約を図り、5市町村で今後の方向性を協議することが確認されたところでございます。本市におきましても、4月11日から13日まで6回に分けて、職員の説明会を開催したところでございますし、6月2日には、議員協議会で議員各位への説明を行ったところでございます。さらに、市民の皆さんへは6月12日から23日の間、市内10会場において自治のかたちを考える地域懇談会を開催し、情報の提供と意見交換を行い、多様な御意見をいただいたところでございます。今後の方向性につきましては、市民との懇談会や議会における御意見を十分踏まえながら、7月下旬の広域圏協議会の委員会において、提議・協議する予定でございます。本市といたしましては、広域圏協議会の委員会に臨むに当たり、地域懇談会で出されました市民の意見を十分踏まえ、他町村の意思も尊重しながら、将来的には富良野圏域1市3町1村の最終目的地、合併に向かう土壌づくりを積極的に図ってまいりたいと考えているところでございます。次、2点目の住民参加の町づくりについてでありますが、所信表明でも述べましたとおり、社会経済状況が進展し、多様化する中で、的確な政策の選択と行政効果を高めていくことが求められております。そのためには、市民から信頼される行政と町づくりが不可欠であると考えております。市民対話と参加は、その基本となりますので、広報ふらの、ホームページ、新聞、ラジオなどを通じて、市民に市政の情報を積極的に提供し、市政に対する関心と理解を深めていただくとともに、広く市民の声を把握し、それぞれの施策に反映してまいりたいと考えております。特に、町内会連合会など地域の皆さんとともに連携しながら、市民生活の場であります地域コミュニティー活動の積極的な支援と、地域懇談会の開催などを進めてまいります。また、町づくりにおける公共サービスは、従来では行政がサービスを住民に提供するという形で行われてまいりましたが、これからの公共サービスは、市民、家族、地域町内連合会、NPOやボランティア、各種団体、組織企業、行政などが一緒になって地域の課題や市民ニーズを掘り起こし、多様な主体やそれぞれの特性を生かしながら、みずからの地域づくりをともに考え、実践を積み重ねて支え合っていくことが重要であるというふうに考えます。このため、今後、こうした関係する方々と時間はかかりますが、懇談を鋭意積み重ねていきたいと考えているところでございます。3点目は、財政運営についてでございます。昭和50年代以降からの経済発展に伴い、安定した税収の拡大は、国・地方を通じて公共事業における都市基盤や生活環境基盤の水準の向上をもたらし、福祉や教育文化など多岐にわたる制度の拡充が図られました。しかし、バブル経済の崩壊以降、景気対策のためのたび重なる公共事業の導入や高齢社会の到来による社会保障費の増大により、国・地方財政がともに悪化し、長期債務残高の総額は平成18年度末には775兆円にも及ぶ見込みとなっております。このため、国におきましては平成13年6月に定めた経済財政運営と構造改革に関する基本方針を皮切りに、経済活性化に向けた聖域なき構造改革を継続的に実施し、歳出削減において官から民へ、国から地方への観点に立ち、制度、政策の抜本的な見直しが進められているところでございます。本市における財政状況におきましては、国や他の地方自治体と同様に、市税や地方交付税などの歳入一般財源の増加を背景に、行政サービスの拡充が図られ、平成11年度までは財政規模が拡大してきたところでございます。しかし、平成12年度以降、長引く景気の低迷と地方交付税制度の改正、三位一体の改革などにより歳入財源の基幹である普通交付税と、その振りかえ分であります臨時財政対策債では、平成11年度から17年度までの6年間で、10億2,400万円という大幅な減額となったところでございます。この結果、財政の硬直化の指標となる経常収支比率については、平成11年度の81.3%から平成17年度見込みでは95%程度となり、急速に悪化が進んでいる状況でございます。この間、歳出の見直しに向け、平成13年度より富良野市行政改革大綱に基づく行政改革推進計画を実施し、平成16年度には新たな行政改革推進計画を策定、実施するとともに、平成14年からは行政評価システムを導入し、すべての事務事業に対する事務事業評価を実施する中、予算編成におきましては、行政サービスの低下を最小限度にとめることを基本に、行政みずからできる内部経費の抑制を最優先として、人件費や経常事務費を主体とした歳出の抑制を図ってきたところでございます。しかし、歳入一般財源の急速な減少に対し、歳出の抑制縮減が対応できず、平成18年度当予算におきましても、財政調整基金、備荒資金による財源補てんを余儀なくされ、健全な財政運営の確立には、右肩上がりの収入時代に築かれた現行の行政サービスを見直し、限られた収入の中で、より市民満足度を高める効率的で実効性のある歳出予算を市民との対話と協働の中から確立することが緊急の課題となっております。このためには、民間活力の活用など引き続いて行政改革推進計画を継続的に実施し、本年度は、手数料、使用料、補助交付金の見直し、市の単独事業の見直しを予定をしております。今後は、市民参加を唱えながら、行政本位となりがちな仕事の進め方を見直し、市民本意、市民の目線での物の見方やコストや成果を常に考えた意識改革と行政組織に変革することが必要であり、市民参加の拡充を図る中から、本市が抱えている課題を明確にし、市民と行政の役割を市民対話の中から明らかにした上で、その課題解決に向けた施策の確実な実行が私は重要と考えております。さらに、その成果を検証する中から、市民との協働による実効性の高い施策の展開が確立され、現行の行政サービスの取捨選択、廃止、縮減と課題の解決に向けた新規事業の展開が可能となり、収入と歳出のバランスのとれた財政運営が実現できるものと考えているところでございます。以上です。

答弁 教育長 宇佐見正光(教育長は2007年12月まで)

-登壇-上田議員の教育行政についてお答えをいたします。最近では、千葉県、奈良県での放火殺人事件を初め、小学生や中学生が加害者や被害者となり、かけがえのないとうとい命が失われていく事件・事故が相次いでおり、心を痛めているところでございます。改めて、心の教育や命のとうとさの教育を学校や家庭で進めていくことの必要性を強く感じているところでございます。これまでも各学校において、子供たちに命のとうとさである誕生の喜び、死の重さ、生きること、夢を持つ大切さなどの基本的な道徳学習を積極的に指導しているところであり、特に平成14年度に文部科学省で作成いたしました子供の心に響く教材、心のノートを小中学校の児童生徒に配付し、活用されており、さまざまな取り組みが進められているところでございます。また、豊かな心を育てるために、学校・家庭・地域社会が一体となって社会のルールや仕組みなど連帯意識を学び、公共心や他人を思いやる心などの道徳教育の充実、奉仕、体験活動や朝の読書活動の推進を図っているところでございます。今後におきましても、子供たちに対してかけがえのない命のとうとさについての道徳教育を推進してまいまります。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成18年第2回定例会 2006年7月4日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる