深川市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日
ふるさと住民登録制度
2025年9月10日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「ふるさと住民登録制度」について質問し、企画総務部長 佐藤秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 佐藤秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 大前昭代
次の質問に移らせていただきます。ふるさと住民登録制度について伺います。本年6月、政府よりふるさと住民登録制度を創設予定である旨が表明され、ふるさと住民登録制度に係る閣議決定も順次されております。ふるさと住民登録制度は、実際の居住とは異なる自治体に本人の意思でふるさと住民として登録する仕組みです。法的な住民票とは異なり、行政サービスを直接受けられるものではありませんが、自治体は登録者に対し地域情報やイベント案内などを発信することができ、登録はデジタルプラットフォームを介して行われることが想定されているというものであります。また、この制度は地方創生の新たな施策として注目を集め、人口減少と都市一極集中の是正を目的に、定住を前提としない地域との関わりを制度的に可視化するもので、関係人口や二地域居住、ボランティア、副業などが広がり、地域の担い手確保につながるほか、特産品の購入やふるさと納税、観光などを通じて地域経済の活性化に寄与するなど、新しい地域との関わり方の拡大を狙った制度であるとも言われています。ふるさと納税がお金を通じた支援であるのに対し、ふるさと住民登録は人とのつながりを起点とした関係性の構築が主眼となっています。制度の基本構造は、各自治体が任意でふるさと住民台帳や登録基準・得点設計を定め、定住以外の関与の形を可視化、管理するというもので、住民基本台帳とは独立しており、全国の自治体が独自に運用可能ということです。今後は、ふるさと納税と組み合わせて登録住民に限定した寄附メニューや参加型イベントの開催など、両制度の補完的な活用も模索されていくと考えられているようです。先行事例として、長野県飯綱町では、本年5月にふるさと住民登録制度を開始しており、Aコース5,000円とBコース6,500円の有料プラン制として、施設利用券、飲食券、商工会チケット、また広報紙・パンフレットの送付、地元イベント情報への優先アクセスのような特典を提供して、制度を地域ファンコミュニティ化として、地元経済への波及効果と登録者の関与度を両立する事例となっているといいます。この制度導入によるメリットとしては、地域に関心のある人々の受皿を制度的に用意できること、イベントや商品だけでなく制度として継続関与を設計できること、観光、ふるさと納税、移住促進など他の施策との連携が容易であることや、地域への思いを持つ人々との信頼形成を進められるということではないかと思われます。当然、メリットもあればデメリットもあるでしょう。例えば台帳整備や情報管理、システム化の負担や本人確認、重複登録、退会管理等の実務対応など、人材も事務作業としても負担が増えるでしょう。しかしながら、関係人口の増加は、今後地方が持続可能な地域として機能を維持し、元気になるためには必要不可欠になるのではないでしょうか。第2回定例会で、伊藤議員も二地域居住の質問の中で触れられていましたが、ふるさと住民登録制度がその一助となり、多くの方が都市圏に住みながらも地方に関わりやすくなるように、そして最終的には移住定住につながるように、制度の丁寧な設計が求められると同時に、今の段階からどのように制度と向き合い活用するかの準備を進めることが必要と考えます。ここで質問の1点目です。高知県高岡郡中土佐町のホームページでは、移住ポータルサイト内のコラムの中で、ふるさと住民登録制度とはと題して、ふるさと住民登録制度の内容を説明し、そのページの最後に、地方および高知県への移住を御検討中なら中土佐町はいかがでしょうか。あなたを一本釣りしたいと記されていました。このように、制度導入前からしっかりと向き合い、ホームページなどで興味を引く工夫をされている自治体もあることから、ホームページ上や移住定住関連に絡め触れてみるなど、ふるさと住民登録制度に対する現時点での本市の取組と考えについて伺います。質問の2点目、ふるさと住民登録制度の基本構造は、各自治体が任意でふるさと住民台帳や登録基準・特典設計を定め、定住以外の関与の形を可視化、管理でき、住民基本台帳とは別に自治体が独自に運用可能とされていますが、導入後の取組の考えについて伺います。
答弁 企画総務部長 佐藤秀樹
ふるさと住民登録制度についてお答えいたします。本制度は、令和7年6月に閣議決定された地方創生2.0基本構想に基づき、国において制度創設が進められているもので、人口減少を前提とした地域の持続可能性の確保に向けて、都市と地方の新たな関係構築や人材・資源の循環、地方の魅力の再発見と発信などが重視されており、ふるさと住民登録制度は、その一環として位置づけられております。制度の概要といたしましては、都市部に居住しながらも特定の地域に愛着や関心を持ち、継続的に関わりたいと考える方々を対象に、自治体が任意で住民登録に準じた仕組みを設けることで、地域とのつながりを制度的に可視化し、関係人口の創出や地域活性化につなげることを目的としているものと認識しております。1点目の市の取組と考えについてでありますが、本市においては既にSNSの登録を通じて市の紹介や移住に特化した情報提供を行っており、特に都市部との関係性の構築を推進しているところでありまして、制度の目的に近い取組は一定程度進めておりますことから、こうした既存施策との整合性や相乗効果も踏まえつつ、制度の導入意義や効果について丁寧に見極めながら、導入の可否を含めて、国の支援方針や制度の詳細を注視し、今後慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、2点目の導入後の取組ということでございますが、前段で申し上げましたとおり、検討段階ということでございますので、現在市として具体的な考え方をお示しはできませんが、総務省の最新の発表によりますと、登録者の関与度に応じて2種類のふるさと住民に分類する方向で制度設計が進められており、一つはリピーターや特産品の購入、ふるさと納税を行って地域経済に貢献するベーシック登録、もう一つはボランティアや副業、二地域居住しているなど、地域活動の担い手として活躍するプレミアム登録、このいずれの登録名も仮称ということでありますが、登録できる自治体数に上限を設ける方向で調整されているところで、登録は専用のアプリやデジタルプラットフォームを通じて行うことが想定されており、今後10年間で実人数1,000万人、延べ人数1億人の登録を目指した制度設計を検討されているようであります。また、登録時のマイナンバーカードの活用なども含め、年内をめどに制度の詳細を詰めるとしており、2026年度予算概算要求に、金額を示さない事項要求として盛り込んでいるということであります。このような状況から、今後制度設計や財政支援の在り方などについて詳細が示されるものと考えておりますので、国の動向を注視し内容を十分精査してまいりたいと考えております。