深川市議会 令和5年第2回定例会 2023年7月14日
職員採用試験と若手職員の離職防止対策
2023年7月14日、深川市議会の一般質問で、伊藤美恵子議員が「職員採用試験と若手職員の離職防止対策」について質問し、副市長 宮森栄治が答弁しました。
- 質問者
- 伊藤美恵子 議員
- 答弁者
- 副市長 宮森栄治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 伊藤美恵子
それでは、最後の質問に移ります。職員採用試験と若手職員の離職防止対策についてです。日本は既に人口減少社会に突入しており、労働力の絶対量は大きく不足し、小規模自治体においては、超高齢社会を迎える中、人材や財政的資源が縮小する一方で、高齢化に伴う福祉や保健分野での行政需要の増加が見込まれることから、総人件費を抑制しつつも、行政サービスを持続していくための職員体制を確保していかなければなりません。道内の小規模自治体においては、近年、職員採用の受験者数や平均競争率が右肩下がりの状況にあるため、必要な採用者数を確保できなかったり、確保できたとしても質が低下したという課題を抱えています。市が求める人材を採用することができ、また同時に採用された方が幸せに働けるようにするためには、市側と応募者のマッチングが的確に行われることが重要だと考えます。自治体によっては、募集パンフレットに仕事内容や勤務条件を詳細に明示したり、若手職員による受験前相談会の開催、学生インターンの受入れなどを行い、採用のミスマッチを防ぐための取組を実施している自治体も見受けられます。一方、希望を抱いて就職したとしても、数年で退職してしまうという実態も全国的に増えてきています。総務省の地方公務員の退職状況等調査によりますと、一般行政職の40歳未満の普通退職者数は、2016年度の3,884人から2021年度は6,852人と5年で約1.7倍になっており、若者の公務員離れが進んでいる状況にあります。就職支援会社が行っている新卒入社3年以内離職の理由に関する調査によりますと、離職理由の主なものは、自身の希望と業務内容のミスマッチ、待遇や福利厚生に対する不満、キャリア形成が望めないため、長時間労働のため、上司や同僚との人間関係によるストレスとなっておりました。離職する職員の理由は様々あると思いますが、就職前に自分が思い描いていた公務職場と現実の職場実態がかけ離れていたために、仕事への希望を失い、退職してしまうというような不本意な早期退職を避けるためにも、離職防止対策に取り組む必要があると考えます。有能な人材の確保と未来を担う若手職員の育成は、本市にとっても課題の一つと考えますので、市の考えについてお伺いいたします。1点目、採用のミスマッチを防ぐための取組についてお伺いします。2点目、本市における40歳未満の若手職員の早期退職の状況について、過去5年間の状況についてお伺いします。3点目、将来的にキャリアアップを目指したい若手職員のために、公平な評価が可能となる仕組みづくりが必要と考えますが、その対応についてお伺いします。4点目、誰もが働きやすい職場環境の整備をすることで、若手職員の離職を防ぐことにもつながるものと思いますが、ワークライフバランスを促進するための方策や職場のコミュニケーション、協調性を高めるための取組についてお伺いします。
答弁 副市長 宮森栄治
職員採用試験と若手職員の離職防止対策について、4点の質問をいただきましたので、順次お答えいたします。初めに、1点目の採用のミスマッチを防ぐための取組についてでございます。本市では、本市への採用申込みを検討する方に対し、本市の魅力や市役所の勤務条件、業務内容を知っていただくため、昨年度になりますが、自衛隊、警察、深川消防署などとともに、公務員合同説明会を開催したほか、これまでも大学の公務員志望者向け説明会への大学OB職員の派遣や、本日、深川西高等学校で開催されます就職希望者への講演会、未来への道しるべへの講師派遣など、様々な説明の機会に参加するといった取組を行っているところでございます。また、これらの取組とは異なりますけれども、会計年度任用職員として任用し、市の業務などを知っていただく中で、採用試験に応募されるケースもありまして、その実績といたしましては、過去5年で5人を正職員として採用しているところでございます。今後におきましては、これまでの取組を継続することに加え、新たな取組として、大学主催の企業説明会へ参加し、業務内容等を説明する対応のほか、他の自治体の事例も参考にしながら、採用のミスマッチを防ぐ取組の充実を図ってまいりたいと考えてございます。次に、2点目の過去5年間の40歳以下の若手職員の退職状況についてでございます。平成30年度が2人、令和元年度と2年度がそれぞれ1人、3年度が2人、4年度が3人の合計9人が早期退職してございます。なお、離職理由につきましては、市が把握しているものといたしましては、結婚による市外転出が4人、家業を継ぐために退職された方が1人となっております。次に、3点目のキャリアアップのための公平な評価の仕組みづくりについてお答えいたします。公平な評価の仕組みにつきましては、一つといたしましては、一部の自治体で採用しております昇格試験というものがございますが、これにつきましては比較的人口規模の大きな自治体で実施している事例にあるものの、本市の職員数や年齢構成を見た中では、現状導入は難しいものと考えているところでございます。そのほかの評価の仕組みといたしましては、国や地方自治体で導入されている人事評価制度があり、本市でも毎年、人事評価を実施しているところです。現在、国におきましては、その人事評価結果による昇給・勤勉手当の反映や、昇格や分限処分まで活用が広がっており、地方自治体に対しましてもその活用が求められているところでございますけれども、部署による業務内容の違いがある中、評価区分や要件の設定、評価者の制度の理解や公平性の確保などの課題もありますことから、その運用につきましては引き続き検討していきたいと考えております。次に、最後の4点目になります。ワークライフバランスの促進やコミュニケーション向上のための取組についてであります。働き方改革の推進やライフスタイルの多様化により、誰もが仕事だけでなく、私生活も一緒に充実させるワークライフバランスを実現する取組が進められており、その対応として、まずは時間外勤務の削減が重要と考えております。そこで、本市では、時間外勤務削減に向けた時間外命令等取扱基準を設け、その中で具体的な取組を例示した上で毎年職員へ周知しているほか、時間外が多い所管に対しまして、その解決に向けたヒアリングを実施しているところでございます。さらに、今ほど申し上げました職員への周知の中で、定期的な業務の打合せなどによるスケジュール・業務分担等の共有化といった事例紹介のほか、コミュニケーション能力向上研修への職員の派遣や、管理職を対象に部下のメンタルをケアする方法を学びますラインケア研修の実施など、コミュニケーション向上に向けた取組を実施しているところです。ワークライフバランスの実現には、時間外勤務の削減のみならず、テレワークやフレックスタイム、休暇制度の整備などの取組も見られますので、こうした状況をはじめ、国や他の自治体の取組事例も参考にしながら、誰もが働きやすい職場環境の整備に向けまして、引き続き様々な手法を検討してまいりたいと考えております。