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深川市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月17日

ん患者の医療用ウィッグや乳房補助具等の購入助成について

2022年6月17日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「ん患者の医療用ウィッグや乳房補助具等の購入助成について」質問し、副市長 早川雅典が答弁しました。

質問者
松本雅祐 議員
答弁者
副市長 早川雅典

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 松本雅祐

3点目、がん患者の医療用ウィッグや乳房補助具等の購入助成についてお伺いします。厚生労働省の人口動態統計によりますと、我が国において、がんは昭和56年より日本人の死因の第1位となっており、現在では年間30万人以上の方々ががんで亡くなられております。国立がんセンターの推計によりますと、生涯のうちがんにかかる可能性は、男性は2人に1人、女性は3人に1人と推測されており、がんは国民病とも言われております。しかし、近年、検診による早期発見・早期予防の重要性が認識され、治療技術の発展とともに生存率の改善は続いており、がんイコール亡くなる、死から、がんイコール共に生きる時代へと変化しております。そうした中、近年では働く世代や若い人の発症も多く、その生き方や支援の在り方が問われております。がん治療には薬物療法、手術、放射線療法などがあり、近年のがん治療の変化は、患者の外見に現れる副作用症状を多様化させております。例えば、乳がんの女性の外見に現れる身体症状の苦痛では、1位が頭髪が抜ける、2位が乳房切除、3位が吐き気・嘔吐、そのほかにもまつげや眉毛が抜けること、また手の爪が割れるなど、外見症状が多いことが分かりました。加えて、治療現場の改善により、患者さんは入院治療ではなく、自宅で生活を送りながらの治療による社会との接点も多く、外見の変化に伴い患者さんの苦痛は大きく、日常生活に大きな影響を与えているそうです。その結果、患者さんは外出の機会が減った、人と会うのがおっくうになった、仕事や学校を辞めたり休んだりしたと4割以上の方が経験しているそうです。私の知り合いの女性からも「自分にとって抗がん剤治療は必要だし、この治療で頭髪が抜けると説明を受けて、頭では分かって納得していたつもりでも、実際頭髪が抜けると、心がついていかない」と苦しい思いを聞かせていただきました。頭髪が抜けることは、外見の変化、精神的にも負担が大きく、がんと診断され、その治療を受けている人、また受けた人ががん治療に伴う頭髪が抜けることや乳房の切除などにより就労や社会参加などに支障があり、また出るおそれがあります。そうした社会との分断をなくし、自分らしく生きていくため大きな役割を果たしているのが、医療用ウィッグや胸部補助具であります。そこで、お伺いします。1点目、がんにかかった患者さんが心身ともに快適に過ごせる取組として、アピアランスケアがあります。このアピアランスとは外見のことで、外見の変化による患者さんの苦痛を軽減するためのケアで、治療しながら日常生活を送る上で欠かせないケアと言われております。国立がん研究センターのアピアランス支援センターの野澤桂子さんは「がん患者であっても就労などの社会活動を行い、人と関わりながら、その人らしく生活することができる社会の構築が求められます」と言い、アピアランスケアは重要な要素の一つであると言われております。本市には、がん患者さんのライフスタイルに合った適切な選択や工夫ができるような情報を発信したり、患者さんに寄り添う相談ができるアピアランスケアはあるのかお聞かせください。2点目、抗がん剤治療に感じる苦痛の中で頭髪が抜けることは上位に上がっており、髪を失うことで自尊心を傷つけられてしまう方も少なくありません。気になる患者さんは、ウィッグや帽子などで隠すようにしているそうです。医療用ウィッグは二、三万円のものから50万円もするものまであります。国の医療費助成制度は、治療等にかかった医療費や医療器具の費用が年間10万円以上かかった場合、税額の一部が還付される制度でありますが、医療用ウィッグ等の購入費は医療費控除の対象になるのかお聞かせください。3点目、今、医療用ウィッグ等の購入費を助成する自治体が増えております。がんと闘っておられる患者さんお一人お一人が闘病中も明るい気持ちを持ち続けることに役立ち、自分らしい生活を送り、人生に幸福を見いだしていけるよう応援することはとても重要であります。経済的負担を軽減し、治療と就労継続などの社会参加の両立を図るため、医療用ウィッグや乳房補助具の助成をしてはいかがでしょうか、市の考えをお聞かせください。

答弁 副市長 早川雅典(副市長は2023年3月まで)

がん患者の医療用ウィッグや乳房補助具等の購入費の助成について、3点質問いただきましたので、順次お答え申し上げたいと存じます。初めに、1点目のアピアランスケアの取組についてでございます。アピアランスケアにつきましては、議員もおっしゃいましたとおり、抗がん剤をはじめとする薬物療法の副作用による外見の変化、外科治療による傷の変化などがもたらす患者さんのストレスを軽減するためのケアでございまして、治療による患者さんへの心理的支援として、重要な役割を担っているものでございます。そこで、深川市立病院の取組について申し上げますと、平成25年7月から医療相談サロン・がん相談室を病院の2階に開設いたしまして、がんだけではなく一般の医療相談にも応じているところでございます。医療用ウィッグや帽子、人工乳房、乳がん用下着などの乳房補助具について、医師が治療の過程で生じる見た目の変化について、御本人や御家族へ説明の上、御本人が必要とする品質や金額から製品を選択されております。この相談室におきましては、そうした製品のサンプルやカタログを展示し、メーカー等の紹介を行うとともに、ウィッグや下着などの試着に当たっては、主にがん化学療法看護認定看護師や、いわゆるがん当事者や家族であるピアサポーターが説明を行っておりまして、副作用症状に関しての情報提供や、患者御本人や御家族への心理的支援を行っているところでございます。相談室の利用実績といたしましては、がんに関する相談は令和元年度が2件、2年度は3件、3年度は7件となっております。また、療養体験や家庭内では話しづらい悩みなどを自由に語り合うことにより、心の痛みを軽減することを目的といたしまして、平成25年10月からはがんと向き合うピアの会すまいるねっとというピアサポーター団体が、すまいるサロンという名称でがんサロンを月1回開催されておりまして、毎回5人から10人程度の方が参加しておられ、これまでで計66回開催され、延べ606人の方が参加されていると伺っております。これらは大変有意義な取組でございますが、残念ながら令和2年11月から新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在までのところは休止となっております。患者御本人や御家族の心の癒やしの場として大変重要なものと考えておりますので、今後の感染症の状況及び院内の感染管理対策も踏まえまして、再開に向けて取り組んでいく考えでございます。次に、2点目の医療用ウィッグ等の医療費控除について申し上げます。所得税等の申告をする方や、扶養親族等の1年間にかかった医療費が一定額を超えた場合、その医療費を基に計算される金額の所得控除を受けることができるのが医療費控除でございます。この医療費控除の対象となる医療費につきましては、医師または歯科医師による診療・治療の対価や、医師による診療や治療を受けるために直接必要な義手、義足、松葉づえなどの購入費用などでございます。質問の医療用ウィッグにつきましては、医療用という名称ではございますが、直接的に病気などを治療するものではないため、原則として医療費控除の対象にはなっていないのが現状でございます。また、乳房補助具についてでございますが、医療用ウィッグと同様に手術後のパッドや人工乳房についても、医療費控除の対象となっておりません。例外としては、乳がん手術後の乳房再建につきましては、術式などによっては医療費控除の対象になる場合がございます。乳房再建につきましては、診療・治療のための処置・器具とは言い難いものではございますけれども、心理的な負担が大きく、日常生活に支障を来すこともあることから、医療費控除の適用が認められる場合があると理解しているところでございます。次に、3点目の医療用ウィッグや胸部補正具の助成についてお答え申し上げます。これまで市には医療用ウィッグの購入や乳房補助具等への助成などにつきまして、御相談や問合せなどはございませんが、冒頭申し上げましたアピアランスケアは大変重要なものと考えているところでございまして、道内におけます医療用ウィッグ等の購入助成は、本年4月から助成を開始いたしました音更町のみという状況でございます。しかしながら、インターネット等で調べてみますと、他の都府県におきましては、これは都府県によって地域差が非常に大きいのですけれども、ざっと300を超える自治体が助成を行っているようでございます。ただ、それぞれの助成内容までは確認しておりませんので、数だけは300を超える自治体が行っているようであるということでございます。市といたしましては、今後どのような方策が取れるか、他の自治体の取組などについて調査研究を進めてまいりたいと考えております。

再質問 8番 松本雅祐

1点再質問させていただきます。今、副市長から前向きな答弁ということで捉えさせていただきますけれども、がん患者が増えている中で、先ほどがん相談の件数が令和元年が2件、2年が3件、3年が7件ということでありました。医師に相談したことはこの件数に含まれていないと捉えているのですけれども、私も市立病院の方と話したときに、市立病院の医師や看護師さんががんにかかったときに本当に親身になって相談を聞いてくれることを望んでおります。そういう意味で、先ほどの副市長の答弁の件数は少し少ないのかと。でも、やはりがん患者さんのそういう要望は多いと思います。紹介いただきましたけれども、北海道ではまだ一つの自治体だけでありますが、深川市も先頭を切って、医療用ウィッグの購入助成を推進していただきたいと思いますので、その辺の考えをもう一度お聞かせください。

答弁 副市長 早川雅典(副市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げたいと思います。前段、議員から質問があったように、さきの件数は医師による相談件数は含まれておりません。そこで、先ほど北海道内においては音更町のみと申し上げたところでございますけれども、全国の状況を勘案いたしますと、今後広がりを見せるのではないかと考えております。いずれにいたしましても、アピアランスケアの重要性を踏まえますと、まずは市内におけます実情を的確に把握する必要があると考えておりますので、早急に調査、実態を調べたいと考えております。そして、その状況を十分に踏まえた上で、どういったことが患者さんたちにとって必要なのかについて、ぜひ研究を進めてまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月17日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる