深川市議会 平成30年第3回定例会 2018年9月4日
7月の豪雨被害
2018年9月4日、深川市議会の一般質問で、近沢弘幸議員が「7月の豪雨被害」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 近沢弘幸 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 近沢弘幸
それでは、次の7月の豪雨被害について。7月2日から5日にかけて、前線の停滞で台風7号から変わった温帯低気圧の影響で、記録的な大雨となりました。深川でも2日から3日にかけて136.5ミリ、2日から5日までの総雨量は186.5ミリと、一昨年の平成28年8月の雨量を上回り、24時間の降水量の観測史上最大を記録し、7月の平年1カ月分の降水量を上回りました。平成28年よりも水位が上昇し、その影響で石狩川と雨竜川の一部で氾濫があり、神納橋、納内橋の通行どめ、JRも運転を見合わせ、運休の影響が出ました。河川・道路・農地等に大きな被害が発生し、平成28年の台風による被害から2年しか経過していない中での7月の豪雨は、驚きとともに、これからはいつあっても不思議ではないと、認識を新たにしていかなければならないと感じております。近年、毎年のように日本列島のどこかで台風や停滞前線の影響による豪雨災害が発生し、自然災害とは言いながら、人的要素があるのではと考えられています。また、西日本では4月9日から降り始めた記録的な大雨で、219人のとうとい命が失われるという大きな災害に見舞われ、安否のわからない方も11人おられるとのことで、亡くなられた方のご冥福と行方不明者の1日も早い発見、そして被災された皆様にお見舞いを申し上げます。豪雨災害の恐ろしさとふだんの備え、避難訓練等の必要性を感じました。そこで6点ほど伺います。1点目、本市における河川・道路・農地等の被害状況について。2点目、災害現場の確認はどのような方法で行ったのか。3点目、河川被害の中で、平成28年の災害と同じ場所、またはすぐ近くで発生している場所はどの程度あるのか。4点目、北海道の基準での設計であると思うが、同じ場所での被害をなくす取り組みができないか。5点目、昨年、防災総合訓練を行ったが、毎年実施して人命の安全確保を再確認すべきと考えるが、市の考えはいかがですか。6点目、災害対策本部は市が指揮をとるということですが、他の組織との連携はどのようになっているのか。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
7月の豪雨被害についての6点の質問にお答えをいたします。まず、1点目の被害状況と2点目の災害現場の確認方法につきましては、関連もいたしますので一括して答えさせていただきますが、7月2日から5日にかけての大雨に対する対応と被害状況につきましては、さきの行政報告でも申し上げておりますように、本市におきましても予想もしなかった記録的な豪雨に見舞われましたことから、深川市災害対策本部を設置いたしまして、市民の安全確保に最大限努めたところでございます。また、各所管においては、深川市地域防災計画に基づいた災害対策の的確な実施に努めたところでございます。当日の道路・河川などの土木施設に係る対応といたしましては、都市建設課職員が手分けをしまして危険区域の警戒巡視、道路通行の禁止及び制限、被災箇所の応急措置、復旧箇所の把握に努めたところであり、また、農林業等の施設につきましても、農政課職員が手分けをして被災箇所の把握を行ったほか、農業者からの連絡やJAきたそらち、そして各土地改良区、さらには北空知森林組合などからいただいた情報の確認作業を行ったところでございます。そしてこの両課におきまして、被災箇所の確認とすり合わせを行い、漏れや重複が生じないよう、調査、取りまとめ作業に当たったところでございます。これらの調査の結果、河川・道路・農地等の被害状況としましては、河川・道路等土木施設の被害が河川は69カ所、道路57カ所、計126カ所、農業被害につきましては、水稲・ソバ・大豆等の農作物被害として約570ヘクタール、また農地・農道・用水等の被害につきましては71カ所に上っておりまして、全て合わせた被害の総額は、約4億9,000万円を見込んでいるところでございます。以上が1点目、2点目のお答えでございます。次に、3点目の河川被害の中で平成28年度のときと同じ場所、あるいはまたすぐ近くで発生している場所はどの程度あるかといった質問についてと、4点目の、北海道の基準での設計と、復旧事業がその設計であると思うが、同じ場所での災害をなくすような取り組みができないのかという質問についても、あわせてお答えをさせていただきます。先ほど、質問の1点目で申し上げました河川の被災箇所は、河岸決壊あるいは土砂埋塞など69カ所ということを申し上げました。このうち平成28年度災害と同じ場所、同じ箇所または近くの箇所で受けた被災については、公共土木施設災害復旧も含めまして23カ所という状況になっているところでございます。この河川災害につきましては、その時々の異常気象の状況や被災水位の高低、また、河川ごとに被災のメカニズムが異なることなど、さまざまな条件の違いから、同じ箇所でも重ねて被災する可能性があるということ。また、コンクリートブロック等で復旧することによる河川流速の変化、あるいは地山掘削、埋め戻しに伴う土羽護岸の弱体化などによって、近くの箇所が被災しやすくなるといった状況もあるところでございます。現在の災害復旧制度では、異常気象、それから護岸高、1カ所当たりの工事費、後背地の被災度合いや経済効果など、さまざまな条件を満たす必要があることや、整備の護岸高は被災水位と同じ水準までしか復旧できない。また復旧の延長についても、被災区間までというふうにされているなど、いわゆる原形復旧が基本原則となっておりますことから、制度に限界がありまして、やはり近年の立て続けに起こる異常気象災害などに対しては、新たな対策の枠組み、あるいは制度が必要になってきているのではないかと、私どもとしても認識しているところでございます。いずれにしましても、治水事業につきましては、地元の方々の安全な暮らしと、農用地施設・財産を守る大変重要な事業でありますことから、引き続き北海道に対し、必要な砂防、治山事業等の実施要望を行うとともに、北海道開発局並びに北海道など関係機関と連携を図りながら、効果の高い災害復旧、河川整備の強化について必要な協議をしてまいりたいと考えております。5点目の総合防災訓練を毎年やってみてはどうかといった趣旨の質問でございますが、議員もご案内のように、市では昨年8月1日に災害対策基本法及び本市地域防災計画に基づきまして、災害時における防災活動の円滑な推進を期すとともに、地域住民の防災意識の普及及び防災関係機関と住民との協力体制の確立を図ることを目的に、大地震が発生し、それから派生した災害が起きたという想定のもと、市、住民、そして防災関係機関などが連携し、迅速に情報共有や救援活動ができるよう、防災総合訓練を実施したところでございます。そこで、議員がおっしゃるように、この防災総合訓練を毎年行うということについてでありますが、市民の防災意識の向上や、いざというとき慌てず迅速な対応ができるように備えるための防災訓練は大変重要なことであります。しかし一方で、そうした訓練の実施には、町内会初め国や道の機関など、多くの組織団体がかかわっておりますことから、その実施のために参加する機関や団体のスケジュール調整あるいは必要な経費の確保など、さまざまな課題もございますので、毎年ということにはなりませんけれども、関係機関と十分な協議を行い、今後においても、しかるべき時期に適宜この訓練を行ってまいりたいと考えております。最後に、6点目の他組織との連携についてのお尋ねに関してであります。さきの豪雨災害の発生時におきましても、過去の災害発生時と同様に、北海道開発局から災害対策現地情報連絡員、通称リエゾンと呼んでおりますが、このリエゾンの派遣を受け入れまして、また、気象庁あるいは滝川にあります河川事務所などの関係機関と電話やメール、ファクスなどで今回も頻繁に連絡を取り合って情報を共有し、適切な対応に当たったというところでございます。今回、関係組織との連携について、特段の支障はなかったところでございますが、局地化、激甚化する傾向があります近年の災害に対しては、引き続き迅速かつ的確な対応ができるように、今後におきましても担当者レベルの会議の開催などによりまして、ふだんから国・道など関係機関との連携を深めるとともに、例えば人事異動などがありまして担当者がかわるような場合におきましても、その引き継ぎを確実に行うなどして災害対応に不備が生じないよう、適切に対処してまいりたいと考えているところでございます。