みんなの議会

深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月7日

文化財「音江の環状列石」

2017年9月7日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「文化財「音江の環状列石」」について質問し、教育部次長 伊藤澄男が答弁しました。

質問者
松本雅祐 議員
答弁者
教育部次長 伊藤澄男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松本雅祐

通告に従いまして一般質問を行います。1点目、文化財「音江の環状列石」についてお伺いします。国は、本年7月31日、国連・教育科学文化機関、いわゆるユネスコに2019年度の世界文化遺産登録を目指し、大阪の百舌鳥・古市古墳群の推薦を決めました。北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群は、5年連続で推薦獲得に挑戦しましたが、今回も推薦を見送られ、悲願達成とはなりませんでした。北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群とは、北海道、青森県、岩手県、秋田県に点在する17の遺跡で構成されている縄文遺跡のことで、北海道には函館市の国内最大級の垣ノ島遺跡、伊達市の北黄金貝塚などが含まれております。文化財は、我が国の長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民的財産であり、国は文化財保護法に基づき、重要なものを国宝、重要文化財、史跡、名勝、天然記念物として指定、選定の登録をします。特に縄文遺跡は、約1万5,000年前に日本列島に誕生し、1万年以上続いた世界に誇る縄文文化で、土器を生み、自然とともに生きた独自の文化であります。その縄文文化の国指定の史跡が音江の環状列石であります。音江の環状列石は、縄文時代の配列遺構の一つで、輪のような状態に自然石をめぐらしたお墓であります。明治26年ごろ、高畑宣一氏により発見され、その後、音江第5号の墓からは出土遺物として、石でできた小刀、ひすい玉、朱漆を塗った弓の残片、石矢じりなどが出土しました。この出土遺物は、現在、生きがい文化センターの資料館に展示されております。音江の環状列石は、文化財保護の観点から、歴史上・学術上、評価が高く、重要なものとして、昭和31年12月28日に国の指定を受けました。昨年は、指定からちょうど60周年の節目を迎え、昨年11月13日には「音江の環状列石 その誕生を知る・学ぶ」と題した記念シンポジウムが開催され、多くの方が参加されました。私は、実際に見学したことがなかったので、先月行ってまいりました。偶然、見学を終え下山してきた方に会い、お話を聞かせていただきました。女性の方は、深川市にこのような遺跡があることを知らず、先日、生きがい文化センターに行ったとき、博物館で出土遺物のひすいややりを見て、現地が見たいと思い、ご夫婦でやってきたそうです。感想を聞くと、「列石の場所に番号などをつけていただくとわかりやすい」との要望をいただきました。頂上を目指す途中には、125段の階段があり、上り切ると環状列石が広がり、神秘的な感じがしました。周りを散策して思ったことは、雑草は整備されておりましたが、環状列石の周りには割れたガラスの破片が散乱し、全体的にこれが国指定の史跡なのかと思ってしまいました。現在、北海道の国指定の史跡は、小樽市の忍路環状列石、森町の鷲ノ木遺跡、音江の環状列石の三つしかなく、大変貴重であります。お伺いします。1点目、音江の環状列石を学ぶことで、はるか昔の先住民の歴史、環境など、自分たちの住むまちを深く知ることができます。郷土を見詰め直し、郷土に対して親しみと誇りを持つ心が育つと思います。本市として、教育分野でどのように活用しているのかお聞かせください。2点目、昨年開催された記念シンポジウムで学芸員の方が「音江の環状列石の保存と活用を模索する」と題して、全国的には史跡、古墳などを地域振興に活用していることを紹介しながら、音江の環状列石については、駐車場がない、上に上っても石狩川が見えない、見通しが悪い、周りの風景が見えないなど、改善点が述べられておりました。音江の環状列石の整備は、史跡の適切な保存と活用を目的として実施されていると思いますが、本市として史跡をどう考え、整備・活用を含め、管理運営はどのようになっているのかお聞かせください。

答弁 教育部次長 伊藤澄男

文化財「音江の環状列石」についてお答えいたします。音江の環状列石は、昭和31年に国の指定史跡となり、昨年で60周年を迎えた歴史的価値が高い貴重な文化財と認識しているものでございます。1点目の音江の環状列石をどのような形で教育に生かしているのかの質問につきましては、三つの具体例を申し上げまして、お答えとさせていただきます。1例目は、昨年11月に国指定史跡60周年記念事業としまして、「音江の環状列石 その誕生を知る・学ぶ」と題したシンポジウムを開催し、約120人の大変多くの方々に参加いただきました。記念事業の主な内容は、北海道北方博物館交流協会の野村常務理事の基調講演により、環状列石が誕生した歴史的な背景を学び、野村常務理事と北海道在住の3人の学芸員などによりますパネルディスカッションを通じて、今後の保存のあり方、管理や活用方法などについて見識を深めたものであります。2例目は、本年3月に環状列石を初め本市の文化財を紹介するガイドブックとしまして、「深川市ふるさと歴史めぐり」を初めて作成し、市内小中学校の児童生徒、教員の全員に配布するとともに、市内小中学校校長会において、生涯学習スポーツ課に所属の学芸員を紹介し、本市の歴史や文化財などに関する学習での活用についてお願いしたところでございます。なお、ガイドブックは、希望する一般の方々にも差し上げ、郷土学習に活用いただいているものでございます。3例目は、本年6月にメム地区の文化財を学習する事業として、文化財ウォークを実施し、2回目といたしましては、音江の環状列石を含む音江地区4カ所の文化財を学習する事業を、今月24日に開催する予定でございます。このように、音江の環状列石を初めとする市内の文化財は、さまざまな形で教育の場に活用しておりますが、今後におきましても、貴重な文化財を学習することにより、地域に誇りを持ち、郷土愛を育む取り組みを進めてまいります。次に、2点目、整備・活用を含めた管理運営についてお答えします。文化財の保護や活用につきましては、深川市文化財保護委員の皆様からご意見をいただきながら、適切な管理運営に努めているところでございますが、音江の環状列石の整備といたしましては、平成25年に国道からの入り口に看板を設置し、場所の案内とPRを図っているところであります。昨年は入り口と史跡内に設置しております説明看板の修繕を行いまして、見学者にとって、わかりやすい解説となるよう努めております。また、日常的な管理といたしましては、担当者が2カ月に1回程度の割合で定期的な巡回を行い、状況を確認し必要な対応を行っているほか、業務委託により清掃や草刈りを実施しているものでございます。立地場所によるさまざまな制約がありますので、特別な整備は難しい面があるものと考えますが、担当者の定期巡回を1カ月に1回程度に強化し、シンポジウムにおける提言などを参考といたしまして、適切な管理運営に努めてまいります。

出典:深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる