みんなの議会

深川市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月4日

郷土学習

2015年12月4日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「郷土学習」について質問し、教育部長 大西徳治が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
教育部長 大西徳治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 辻本智

それでは、最後の質問に移ります。郷土学習についてお聞きいたします。今回、質問の冒頭部分でも私は触れさせていただきましたが、TPP交渉合意に向けた動きに端的に示されているように、今、グローバリズムが豊かになるための唯一の価値観であるかのごとく渦巻いております。そうした中にあって、本市の教育行政方針の中で文化財の保存とそれらが適切に継承されるよう努力し、市民の郷土学習等での活用に努めるとしている点は大変すばらしいと評価しております。そこで、お聞きすることの1点目でありますが、市内の有形文化財と史跡は、国指定も含めると9カ所あります。ことしの行政方針の中では、音江地区のストーンサークルの表示板の補修をするとなっていたかと思います。それらの補修の状況についてお聞かせ願いたいのと、また見学者動向など所管で押さえているものがあればお示し願いたいと思います。2点目、市の無形文化財は一已と納内、そして多度志を合わせ3カ所の獅子舞が指定を受けております。たしか9月の私の地元の秋祭りでしたが、いつものように子供たちが神社に獅子舞を奉納しているところを市の職員の方がビデオカメラにおさめられていました。以前、私は一般質問において地域の歴史や遺産をライブラリー化できないだろうかという提案をさせていただいたことがございました。今回のそういった記録作業というのは、どのような意図を持ってなされているのかお聞きいたします。あわせて、伝統芸能の後継者不足は、本市に限らず、各地域で問題となっております。少子化とあわせて、農業者の後継者不足と高齢化の中で獅子舞の伝承は、とても大変であると実感しております。多度志地区もことし初めて小学生の女子児童が獅子とりを担っておりました。特に本市の場合は、中学校の統合がありまして、統合された地域のお祭りは、同じ中学校においてもそれぞれ日程が異なっており、学校の教育計画編成上では相当の困難が生じていると思います。秋祭りは、獅子舞の唯一の活躍の場であり、ここに中学生が参加することは、郷土学習の場、伝統芸能、無形文化財を後世に伝承していく鍵となるものであると認識しております。現在のところは、地域の方々や保護者の要望を学校側が受けとめる形の中で、柔軟な対応をしていると仄聞しておりますが、今後行政としてはこうした無形文化財の継承・保存をどのように支援していくお考えなのかについてお聞きしておきます。3点目、深川市郷土資料館についてお聞きいたします。地域の価値ある文化財を収蔵・保管し、教育活動の一環として展示する施設として郷土資料館がございます。地域の郷土史やさまざまな古代の発掘品を目にすることは大変楽しく、想像力をかき立てられる貴重な時間であります。私も先日、久しぶりに資料館を訪ねました。偶然にも深川小学校4年生の皆さんと一緒になりましたので、そのときの児童の皆さんの反応や、何よりも展示物の解説対応に市の職員の方が大変苦労されている様子を見まして、いろいろと考えさせられた点がございます。まず、展示の内容が久しく固定されたままだという点であります。たしか資料館の収蔵品は2,400点以上あると思います。以前は1階のスペースを活用して、さまざまな企画展なども開催していた記憶もございます。そうしたアクティブな取り組みはどのようになっているのでしょうか。そこで、ここ最近の企画展の開催状況と収蔵品を活用した取り組み等があればお聞かせください。また、見学者の推移についてもお示しください。4点目、学芸員の配置に関してお聞きいたします。やはりあのような郷土の資料、過去の遺産の展示は、管理する人の知識、造詣の深さといったものが大きく影響いたします。先日の例で申し上げますと、来館した小学生に対して市の職員の方が説明しておりましたが、相手が大変多くの人数だったということもございますし、そばから見ていても大変気の毒なぐらい市の職員の方が苦労している様子でありました。何十人かの児童に向かって、あれはたしか多度志川で発掘された鯨の化石のレリーフの前で説明していたわけですけれども、大変苦労されておりました。学芸員の方が例えば10歳前後の児童に向かって、昔はこのあたり一帯がまだ浅瀬の海岸線だったこと、鯨や貝が足元に泳ぐ豊かな海であったこと、また増毛山脈の噴火、地球の海面上昇によって地形が変わってきたことなどを、子供たちの興味を引くような形で解説するというのは、市の職員の方には申しわけないのですが、荷が重い仕事であると感じたわけであります。例えば、隣の沼田町では、同じ化石を軸にさまざまな取り組みを行っております。聞くところでは、若い学芸員の方が配置されて活躍されているようであります。北空知の中心市を自負する本市にあっては、郷土資料館の充実と活用、それらを担う学芸員の配置は重要施策と考えますけれども、空知管内近郊での学芸員の配置状況と本市における学芸員配置の考え方についてお聞きいたします。

答弁 教育部長 大西徳治(教育部長は2017年3月まで)

郷土学習に関してお答えいたします。1点目の音江環状列石記念碑の補修状況と見学者の動向についてであります。本年度の記念碑の補修の内容といたしましては、史跡内にあります北海道文化財百選に選ばれたことを記念して、昭和31年に設置されました石碑の台座の劣化が著しいことから、7月に台座本体の改修を行ったところであります。次に、見学者の動向についてでありますが、管理人などを配置していないため、見学者の人数については把握しておりませんけれども、管理作業中に見学に来られた方や近隣の方に伺いますと、道外からの見学者が来られたり、年に数回は見学者を乗せたバスなどが駐車していたりするなど、道内外から見学に来られている状況にあると承知しているところであります。次に、2点目の市指定無形文化財の記録作業の目的と無形文化財の継承支援についての考え方でございます。今回のビデオ撮影につきましては、以前に議員の提案もありましたが、現在、無形文化財に関する資料等が少ないことから、各獅子舞の現状を把握すること及び記録資料として残すことを目的に、各地域でのお祭りの際に披露された獅子舞の様子をビデオに収録したものであります。記録した映像につきましては、DVD及びより高画質なブルーレイディスクに保存し、図書館の資料としたほか、郷土資料館のマルチスライドシアターにおいて、希望される方にはいつでも上映できることとしたところであります。今後におきましては、機会を捉えて市の貴重な指定無形文化財として紹介してまいりたいと考えております。また、継承支援の考え方についてでありますが、現在、市指定の無形文化財は、質問にありましたとおり、一已の猩々獅子五段くずし舞、多度志獅子舞、納内町猩々獅子舞の3件でありまして、それぞれの保存会が中心となって活躍されておりますことから、活動経費の支援として、各保存会に年間4万5,000円ずつを交付してございます。なお、継承・保存のためのさらなる支援につきましては、本年度それぞれの団体の設立目的、役割、構成員や活動状況など現状の調査をさせていただき、先ほど述べましたビデオ収録もその一環でありますが、今後、それらをまとめた際には、それを参考として、行政としてどのような支援ができるのか検討してまいりたいと考えております。3点目の郷土資料館についてでございますが、郷土資料館は先史時代から近代にかけての資料を収集・展示しており、収蔵資料数は約2,500点で、そのうち約700点を常設展示としております。企画展の最近の開催状況についてでありますが、平成26年度には10月22日から11月1日まで、音江環状列石の存在が明治27年、石狩川沿岸穴居人種遺跡という図書に初めて発表されてから120年目の節目となることから、このことにちなんで、その古い時代の写真や図面などを展示した音江環状列石の歴史展を開催しております。平成25年度には、2月22日に「街の写真屋さんが見たふるさとふかがわ」と題して、市内の写真館所有の写真をスライド化して、郷土資料館内のマルチスライドシアターで所有者自身の解説で上映し、これに引き続き3月に10日間程度、同じ内容で写真によるパネル展を開催してございます。平成24年度には10月17日から11月4日まで、23年度、24年度に寄贈のあった昭和初期からの生活用具等の展示及び納内3遺跡により発掘された石斧などを展示した「新所蔵資料とふかがわの石斧展」を開催しております。また、郷土資料館は地域の郷土学習の一環として活用されておりまして、最近では11月17日に深川小学校の4年生が主に屯田兵の歴史について学ぶために来館され、一已屯田3世の方に直接説明をいただいたという状況がございます。なお、郷土資料館の入館者の推移でありますが、年間を通しての数ということでございますけれども、平成24年度が3,147人、25年度が3,355人、26年度は3,564人となってございます。次に、4点目の学芸員の配置についてでございます。市にはこれまで業務執行の必要性から、土器、石器などの発掘調査専門の学芸員を教育委員会の職員として配置してございました。しかし、この学芸員が本年8月に急遽自己都合で退職したため、現在、本市において学芸員は不在となってございます。今回改めて道内の学芸員配置やその専門分野を調査いたしましたところ、史跡発掘の分野だけにとどまらず、化石や郷土資料調査、絵画、音楽、文芸など、その分野は多岐にわたって配置されているようでありまして、空知管内各市と近隣町の学芸員の配置につきましては、配置している市が、身分や専門分野に違いがございますけれども、滝川市で4人、砂川市で1人、三笠市で3人、芦別市で2人、赤平市で1人、歌志内市で1人、夕張市で1人の7市で合計13人となってございます。北空知管内の町では、沼田町の2人のみとなっており、分野については三笠市や沼田町では主に化石についてであり、赤平市においては産業遺跡、滝川市は絵画ということで、それぞれの分野の方がいらっしゃいますが、多くの学芸員については郷土史研究など広範囲にわたって業務についておられると聞いております。以上のとおり、空知管内10市においては、学芸員の配置のない市は本市と岩見沢市、美唄市の3市となっております。当市の学芸員の配置につきましては、必要性などを十分に検討し、その検討結果を踏まえて対応してまいりたいと考えてございます。

出典:深川市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月4日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる