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深川市議会 平成27年第2回定例会 2015年7月7日

公職選挙法改正と選挙実務

2015年7月7日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「公職選挙法改正と選挙実務」について質問し、選挙管理委員会委員長 松田俊雄が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
選挙管理委員会委員長 松田俊雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 辻本智

最後の質問になります。70年ぶりに選挙年齢が引き下げられる内容を伴った改正公職選挙法が成立いたしました。早ければ来年夏の参議院選挙から、そうした対応がなされると理解いたしております。また、今回私どもが審判を受けました地方自治体の選挙も、次回からは当然に対象となるわけであります。そこで、1点目、今回の法改正の概要と今後必要となる課題について、その認識をお聞かせ願います。私は、若い有権者が自分の将来について、また生まれ育った地域への思い、あるいは国家のありように関して、自分の意思を表明する大変意義ある法改正であると考えます。一方で、これら選挙年齢が18歳まで引き下げられますと、高校を初めとして、学校教育現場との連携といった課題も当然出てくることが想定されます。行政としても十分な準備をするべきであると考えますが、今回の法改正の概要及び行政としての課題と今後の取り組みについてお聞かせ願います。2点目、市内投票所のあり方に関してお聞きいたします。本市においては、数年前より市内投票所の統合が進められました。このことは、休日における職員の配置、あるいは選挙立会人をされる方の調整等、仕方がない面もあると思いますが、果たしてこのことが投票率向上の足かせとなっている要因の一つとなってはいないでしょうか。これは今回の選挙の後に私自身がある方から話を聞かされたわけですが、当日投票所に行こうと言っても、その日になって離れて暮らす息子が来てくれなくなったから、投票に行けなかった、こういった実例が話されてございます。当然ながら投票行動は、地方自治体も含めた国民が政治に参画していく民主主義を構成していく根幹の部分であります。ですから、本市の地域事情において交通の足の確保、あるいは期日前投票を念頭に置いた投票所開設での場所選定は、今後検討すべき課題ではないでしょうか。例えば一つの提案をさせていただきますが、バスなどの公共交通手段を利用する高齢の方を念頭にしますと、例えば市立病院などは妥当な場所として挙げられると思います。また、今後において、高校生も含めた投票行動と考えるならば、JR駅前にある経済センターなども検討すべき場所ではないかと考えられます。いずれにしても、期日前投票というのは限られた期間ですが、考え方の軸足を行政の条件からだけではなく、さまざまな形態の市民の生活実態から出発する、そして工夫していくことが求められていると思います。以上のような視点から、先月に行われた市議会議員選挙の投票率がこれまでとの比較でどのようなものであったのか、また私が今ほど提案したことも含めて、投票所開設の考え方について、所管の考えをお聞きいたします。3点目です。今回の市議会選挙の開票作業の手順と開票速報、いわゆる広報のあり方について確認の意味を含めてお伺いしておきます。選挙が公正・公平・中立に行われるべきことは、論をまたないことであり、そのことは選挙の最中だけではなく、開票作業においても同じことであります。今回の市議選は、6月14日投票日、即日開票で、当日は21時から開票作業が始まりました。開票速報は22時からおおむね30分置きに行われましたが、1回目の速報値はともかく、これまでもそうでありましたが、2回目以降からは候補者ごとの得票数の大小が中間報告として、その傾向が数字にあらわれてまいります。今回のように4回目が最終報告であるならば、直前の3回目には端数処理をおいて、大まかな傾向が出されると考えるのが妥当である、そのように多くの市民が見ておりました。結果から申し上げますと、3回目の中間報告と4回目の最終結果との間に大きく票数が動く事態が一部に見られました。このことは開票作業中に何かアクシデントがあったのでしょうか。選挙管理委員会から、その後の報告において、そのような事実は伝えられておりません。それら事実経過についての確認と選挙の公平・公正性の確保は、開票作業とその過程での広報活動においても担保されなくてはならないと考えますので、確認の意味において選挙管理委員会の見解をお伺いいたします。

答弁 選挙管理委員会委員長 松田俊雄(選挙管理委員会委員長は2019年7月まで)

公職選挙法改正と選挙実務について、3点にわたって質問を受けましたので、順次お答えしてまいりたいと思います。まず、1点目、18歳選挙権施行に向けた準備についてお答えいたします。選挙権年齢を二十から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が本年6月19日に公布されました。公布から1年後の平成28年6月19日に施行され、施行日後、初めてその期日を公示される国政選挙から適用されます。対象となるのは、衆議院議員総選挙と参議院議員通常選挙、地方自治体の首長と議会議員の選挙に加え、農業委員会委員の選挙など、また最高裁判所裁判官の国民審査や地方自治体の首長解職や議会解散の請求などを受けて行われる住民投票の投票資格も同様に18歳以上になります。新たに選挙権を得る18歳から19歳は、全国で約240万人、有権者の約2%となっておりますが、深川市におきましても平成27年5月末の住民基本台帳によりますと18歳から19歳の人数は420人で、有権者の約2%となっております。選挙権年齢を18歳に引き下げることによる課題といたしましては、選挙権年齢の引き下げで若い人たちの声がより政治に反映されると期待する声がある一方で、若者は政治に関心が薄い傾向にあり、各種選挙では20代の投票率の低さが問題視されておりますが、選挙権年齢の18歳への引き下げにより、さらに投票率が低下されるのではないかという懸念が生じております。このようなことから、高校生を含む18歳以上の方にも早いうちから政治に関心を持っていただき投票していただけるよう、学校などとも連携した十分な啓発活動が必要になってくると考えているところでございます。議員が述べられましたとおり、選挙権年齢の引き下げは70年ぶりの改正となるもので、選挙管理委員会としても、遺漏のない対応が必要であると考えております。関係機関と連携して慎重に運用を進めてまいりたいと考えております。2点目の市内投票所の現状と投票率向上に向けた取り組みについてお答えいたします。市内の投票所の数は、昭和51年まで25カ所、51年から54年までは26カ所となりましたが、それ以降、町内会の統合等で少しずつ減ってきており、平成22年より現在の17カ所となっております。平成22年の予算審査特別委員会と23年3月の定例会でお答えしておりますが、当時50人を切る投票所が存在していたため、選挙管理委員会で検討した結果、農村部地域を中心に車で投票に来られる方が多く、投票所までの距離感覚が薄らいできていること、また市職員数の減少により、投票所における事務従事者の確保が年々難しくなってきていること、期日前投票の利用者の増加に伴って、当日の投票所における投票者数が減少していることを理由に、関係町内会の了解を得て減少させていただいたところでございます。投票率の状況を申し上げますと、平成19年以降の市議会議員選挙の投票率は、19年が75.9%、23年が71.37%、そして27年が70.13%と減少傾向となっておりますが、全国的な投票率も参議院議員選挙の19年度が58.64%、22年度が57.92%、25年度が52.61%と減少傾向にありますので、投票所の統合のみが投票率減少の要因とは考えていないところであります。議員がおっしゃるとおり、有権者が投票機会を逃さないような体制の整備は大事なことであると考えております。提案のありました市立病院、あるいは経済センターでの期日前投票所の新設につきましては、施設管理者との協議が必要となってまいります。また、期日前投票所の設置の際には、本庁と投票所をオンラインで結んで、投票状況を把握する必要があるため、この設備の増設に相当の経費を要するものと考えられますし、期日前投票所を運営するために、投票管理者、投票立会人、事務従事者などを増員しなければならないなどの課題がございます。以上のことから、今後、委員会としては、議員の要望に応えられるよう研究させていただきたいと存じます。当面は、現在ある健康福祉センター、納内支所、多度志支所に設置している期日前投票所をご利用いただけますよう適切な対応に努めてまいります。3点目、開票作業の手順と広報のあり方についてお答え申し上げます。今回の市議会議員選挙の開票作業は、午後9時から開始され、午後11時34分に閉会いたしました。開披・点検作業の手順ですが、投票箱を開いた後、開いた票は自動読み取り機を利用しそれぞれ候補者別に区分しております。疑問票につきましては、無効審査係へ回付され、有効・無効に区別されております。その後、職員が目視で1票ずつ確認し、計数機を利用して候補者別ごとに100票を1束として集計係に回されております。集計係では、点検、枚数確認、審査の終わった票を開票集計システムで点検表のバーコードを読み取り集計を行います。そして、集計の終わった票は、開票立会人、開票管理者に回付され、票の確認をさせていただきます。投票立会人10人、開票管理者1人の11人の審査を終えた有効票を、得票計算係で最終的な計算を行い、得票計算係から速報係に引き継いだデータにより、最初の速報を今回の場合、午後10時に発表し、以後30分ごとに2回速報を行っております。場内放送後、コピーを報道機関に渡し、ホームページにアップするとともに玄関出入り口の外に掲示し、市民に周知しております。以上が主な開票作業の手順となりますが、議員から質問のありました3回目の中間発表と最終結果の間で大きく票数が動いたのはどういう理由によるものかという質問でございますが、今回の開票作業の進め方として、開票途中の中間発表において、候補者ごとの開票順位の入れかえができるだけ起こらないよう集計していくことに努めてまいりましたが、結果として中間発表と最終結果の間に順位の変動が起きたところでございます。今後は速報内容も含め、気配りをした適切な開票事務を行ってまいりたいと思いますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

出典:深川市議会 平成27年第2回定例会 2015年7月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる