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深川市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月4日

ワクチンと検診による子宮頸がん予防

2013年9月4日、深川市議会の一般質問で、北畑透議員が「ワクチンと検診による子宮頸がん予防」について質問し、市民福祉部長 籔友博が答弁しました。

質問者
北畑透 議員
答弁者
市民福祉部長 籔友博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 北畑透

最後の質問に入りたいと思います。ワクチンと検診による子宮頸がん予防について、3点お伺いしたいと思います。20代から30代の若い女性にふえている子宮頸がんの予防ワクチンが、ことしの4月から定期接種化されることとなり、子宮頸がん対策が大きく前進しました。内容的には、3回の接種で約5万円かかるワクチン費用の9割まで国が負担することとなり、子宮頸がんは予防できるがんであります。ところが現在、日本で年間1万5,000人の女性が発症し、約3,500人が亡くなっている現状であります。予防することで救える命があるなら、その体制を最優先に整えるのが政治の責任でもあります。それだけに、ワクチンの定期接種化は大きな前進ではありますが、これだけでは不十分であります。検診も含めた予防体制を整え、制圧すべきものと考えます。予防ワクチンの定期接種に加え、もう一方の柱である細胞診とヒトパピローマウイルス、HPVと言われるものですけれども、この検査の二つを組み合わせた予防検診の実施と市町村への財政措置などを盛り込んだ新たな子宮頸がん予防法案の早期成立が望まれます。そこで、子宮頸がんは、子宮の入り口である頸部の上皮に発症するがんで、HPVへの感染が主な原因と判明しております。子宮頸がんを予防する基本的な流れは、12歳から15歳を対象にワクチン接種、20歳から毎年の検診、これは細胞診であります。30歳から、この細胞診プラスHPV検査(ウイルス検査)陰性であれば、3年に一度の検査でほぼ100%予防できるとされております。厚労省は、2013年度から、子宮頸がん検診の精度を上げるため、従来からの細胞診に加え、HPV検査を併用したモデル事業を実施しております。なお、一部にある過剰な精密検査につながるとの不安への丁寧な説明も必要かと思います。女性の約8割が一生に一度はこのHPVに感染すると言われております。感染しても、通常は免疫力により自然に消滅するとも言われております。たとえ消滅しない場合でも、すぐに子宮頸がんを発症するわけではなく、HPVへの感染が即、子宮頸がんと過剰に心配する必要はないとも言われております。このため、検査ではHPVの感染を調べるとともに、100種類以上あるHPVのどの型かを特定して、この型によって引き起こされる病気の違いが生まれ、将来の危険性を予測する検査法であります。乳がん・子宮頸がんでは、無料検診クーポンを2009年から実施され、受診率向上に結びつけてきました。子宮頸がんを根絶できる日を目指し、HPV併用検診の早期実施に努めていくべきと考えます。そこで、1点目に、乳がん・子宮頸がんでは、2009年より検診無料クーポンを実施してきましたが、受診率向上にどのように結びついているのかお伺いします。2点目に、特に子宮頸がんの予防対策のために、ワクチン接種と細胞診とヒトパピローマウイルス(HPV)検査の二つを組み合わせた予防検診の実施の取り組みについて伺います。3点目に、日本はワクチン後進国と言われております。それはワクチンに対する正しい理解がされていないのが原因とも言われております。子宮頸がんワクチン接種による副作用被害を訴えている人たちは、その情報を求めております。国は正確な情報を迅速に集め、開示する責任があると思います。誰もが安心できる制度に改善していくべきであり、国が推奨するワクチンも含めて国民の不安を除くために、国と自治体が一体となり、正しくわかりやすい情報を発信してもらいたいと思いますが、その取り組みについても最後に伺います。

答弁 市民福祉部長 籔友博(市民福祉部長は2017年3月まで)

ワクチンと検診による子宮頸がん予防について、3点ご質問をいただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の無料クーポンによる受診率の状況でありますが、無料クーポン券につきましては、がん検診の受診促進を図るとともに、がんの早期発見と正しい健康意識の普及啓発を図り、健康保持及び増進を図ることを目的として、がん検診を無料で受診できるクーポン券を、乳がん検診は40歳から60歳までの5歳刻みの年齢の方に、子宮頸がん検診は20歳から40歳までの5歳刻みの年齢の方に送付する事業でありまして、平成21年度から実施しております。無料クーポン券を利用した受診の状況でありますが、乳がん検診は、平成21年度が対象者845人で受診者315人、受診率37%、22年度は対象者860人で受診者177人、受診率20.6%、23年度は対象者801人で受診者265人、受診率は33.1%、24年度は対象者780人で受診者226人、受診率29.0%となっております。また、子宮頸がん検診は、平成21年度が対象者599人で受診者161人、受診率26.9%、22年度は対象者549人で受診者87人、受診率15.8%、23年度は対象者474人で受診者139人、受診率は29.3%、24年度は対象者512人で受診者129人、受診率25.2%となっております。無料クーポン券につきましては、がん検診を受診したことのない方でも、無料クーポン券を利用し受診される方もいらっしゃいますので、受診率の向上にある程度の効果があるものと受けとめているところでございます。いずれにいたしましても、より多くの方にがん検診を受診していただきたいと考えておりますので、今後とも、受診率向上に向けて啓発活動を進めてまいりたいと考えております。次に、2点目の、子宮頸がんの予防としてワクチンの接種と現在子宮頸がん検診で実施している細胞診検査に加え、ヒトパピローマウイルス検査を加えて実施してはどうかというご質問でございますが、厚生労働省の研究班によりまとめられました「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」では、ヒトパピローマウイルス検査については、死亡率減少効果の証拠が不十分であることなどから、がん検診には推奨しないとされているところですが、ヒトパピローマウイルスは、子宮頸部の扁平上皮がんのほとんどから検出されており、ごく一部の例外を除き、子宮頸部の扁平上皮がんはヒトパピローマウイルス感染を契機として起こると考えられております。国では、子宮頸がんの若年層の罹患が増加していることなどから、ヒトパピローマウイルス検査を導入する場合の課題や、最も適切な実施方法を検証するための事業を今年度実施することとしております。また、北海道内におきましては、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学、北海道対がん協会及び北海道が中心となり、ヒトパピローマウイルス検査を子宮頸がん検査に導入することの意義を明らかにするための臨床研究を行っております。この臨床研究のデータ収集に当たりましては、本市でも、子宮頸がん検診を受けられた方のうち、臨床試験への参加に同意していただいた方にご協力をお願いしたところでもございます。このように、国及び北海道においては、ヒトパピローマウイルス検査の有用性に関する検証事業が実施されており、今後、それら検証結果を踏まえた国・道の対応が示されることになりますので、国・道の対応を把握した上で、必要な対応を図ってまいりたいと考えているところでございます。次に、3点目の国と一体となった正しくわかりやすい情報発信についてでありますが、正しい情報発信については、とても重要なことであると認識しておりますので、保健所など関係機関と連携し、機会あるごとに正しい情報の周知を図ってまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月4日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる