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深川市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月19日

食育推進計画

2012年6月19日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「食育推進計画」について質問し、経済・地域振興部長 藤田正男、市民福祉部長 瀬川慎が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
経済・地域振興部長 藤田正男、市民福祉部長 瀬川慎

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 辻本智

次に移ります。市の食育推進計画についてであります。平成20年度に策定された深川市食育推進計画が、本年24年度をもって最終年度となります。現計画の冒頭に山下市長も書いておられますが、本計画は、市民一人一人が食に関する知識を習得し、かつ豊かで健全な食生活を実践できるよう推進するものであります。内容を見てみますと、当時の市民の食生活の実態を、例えば毎日朝食を食べているのか、野菜を両手山盛り食べている割合、中学・高校生が一人で夕食を食べている割合などを、男女別に数値化して表を掲載しております。これらは平成18年に行われた市民アンケートをもとにしており、その後、この5年間の中で、市民の食への意識、生活実態がどのように変化してきているのかが大変気になるところであります。現推進計画は、最終年、本年24年度に向けた推進目標を主な指標として定めております。折しも今回6月1日に内閣府が2012年版食育白書を発表しており、国民全体の食にかかわる実態が示されております。内容を見ますと、朝食を欠食する割合、栄養バランスに関心を持つ割合などが、若干ではありますが、全国的には改善がなされているようであります。振り返って、当市はどうなっているのか。この間、学校給食での地元食材の活用等を初め、さまざまな取り組みを進めてきていることは承知しておりますが、やはり計画を策定し、その中で指標を明示していれば、やはりそこに向かっての到達度合いを当然ながら検証すべきものと考えますが、所管としての見解をお伺いしたいと思います。2点目として、次期計画策定に向けた取り組み状況についてもあわせてお伺いいたします。3点目でありますが、高齢者の食生活をサポートする取り組みについてであります。実は先ほどの食育白書では特集で、ともに食べるという共食、これは一人で食べるという孤食に対応する言葉だと思いますが、ともに食べる共食ということの重要性を取り上げており、家族との食事の機会をふやすため、自治体や企業の工夫や努力を求めている一方で、地域で進む高齢化や過疎化の中で、地域とのつながりが弱い人ほど一人で食事をしている割合が高い傾向が見られるとしております。具体的な事例として、70歳以上の女性のうち約2割がほぼ毎日、すべての食事を一人で食べている、こういった統計データによることへの警告を鳴らしているものであります。このことは、最近の大学等の研究では、フードデザート、食の砂漠という名称で一つの研究テーマとなっており、それは過疎地域に限らず、例えばまち中にあっても、条件と環境次第では、高齢者を中心に半数の低栄養の住民が存在するとの報告がなされている論文等もあります。さらに、もう一つの視点として、農林水産政策研究所、これは農林水産省管轄の研究機関だと思いますが、この農林水産政策研究所がこの5月に、買い物弱者の実態を日本全国地域ごとに地図上の色分けで示す「食料品アクセスマップ」というのを公開しております。これはインターネット等でだれでも自由にアクセスできるものでありますが、問題はその中で、車を持たない高齢者が買い物の不便さや苦労が大幅にふえるのは、歩く距離で言いますと1キロメートル以上で、直線距離にして500メートルが、高齢者が買い物を非常に不便に感じる一つの指標であるとしております。住民の日常生活居住地と生鮮食料品販売店との距離上の計測から、全国で440万人がこれに該当し、うち自動車を持たない65歳以上の人口は350万人と推計しているわけであります。深川市においては、これまでも高齢者を中心とした買い物困難者への対応等、議論もされております。また、地域的にはエーコープ店舗の撤退等による生鮮食料品購入の不便さが、住民の方々からも声として出されておりますので、住民の健康の点からの必要な調査と、場合によっては個別の対策がとられるべきだと考えますが、本市における高齢者の方々の食生活の実態と健康状況の把握がどのようにされているのか、さらに支援の内容等、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 経済・地域振興部長 藤田正男(経済・地域振興部長は2015年3月まで)

食育推進計画について質問いただきましたので、私からは1点目と2点目についてお答え申し上げます。初めに、食育推進計画における主な指標の到達状況についてであります。本計画は、食を取り巻くさまざまな背景を踏まえ、市民が生涯にわたり健康で豊かな生活を実現できるよう、食育を市民運動として総合的・計画的に推進するため、平成20年度からの5カ年計画として策定したところであります。本計画で取り組みの成果を確認するために定めている主な指標の中で、深川市における状況を一部申し上げますと、朝食の欠食割合では、計画策定時と平成22年度の比較では、小学6年生が8.6%から2.9%、中学3年生が8%から5.8%となっており、また栄養のバランスの改善では、同じく計画策定時と平成22年度の比較では、男性が4.1%から13.5%、女性が15.3%から19%、さらにエコファーマーの認定人数では、計画策定時の109人から、23年度末では188人と7割程度増加するなどの改善が見られますが、主な指標の把握は、議員ご指摘のとおり、市の取り組みの成果を検証する上でも重要と考えておりますので、今後、今年度中にその達成状況の把握に努め、本計画の最終評価を行ってまいりたいと考えております。次に、次期計画に向けた策定状況についてお答え申し上げます。本計画は、今年度が最終年度となりますが、食育基本法の趣旨を踏まえ、食育を市民運動として継続して推進するためには、次期計画の策定が必要と考えております。このため先般、庁内連携体制として設置されております庁内実践委員会を開催し、今年度の取り組みなどについて協議したところであります。今後、本計画の最終評価を踏まえ、次期計画に向けた課題などを整理した上で、計画の見直しを行うとともに、国の第2次食育推進基本計画や道のどさんこ食育推進プランなどを参考に計画案を作成し、市民の皆様や農業振興委員会などのご意見をいただきながら策定してまいりたいと考えております。

答弁 市民福祉部長 瀬川慎(市民福祉部長は2013年3月まで)

食育推進計画の3点目、高齢者の食生活をサポートする取り組みについて、お答えさせていただきます。最初に、深川市における高齢者の食生活の実態、健康状態の把握についてでありますが、高齢者の栄養状態につきましては、平成18年に策定した向こう10年間の市民の健康づくり計画というのがあります。健康ふかがわ21と申しますけれども、これの中間評価が平成22年に行われておりますが、この中間評価からも読み取ることはできます。内容は、70歳以上の高齢者は、男女ともにバランスのよい食事をしている割合が他の年代よりも非常に高く、特に女性は高い傾向が見られるという数値結果が出ております。あわせて、朝食、野菜、乳製品の三つを毎日欠かさず食べている割合も、他の年代よりも高いという結果が出ております。ただし、残念ながら唯一、お肉、お魚、卵などのたんぱく質を1日2回以上とる割合は、やはり20代から30代の方と比較すると若干低い傾向は見られました。しかし、いずれにしても全般的に食生活に関しては、やはり高齢者の方の関心が非常に高いと、その中間評価から読み取ることができます。したがいまして、議員の先ほどの質問にありました、ことし6月1日に出された内閣府の食育白書の中で、朝食をとる割合が低いだとか、栄養のバランスが悪いというようなことがあったように今聞きましたけれども、深川市の高齢者の場合にとっては、それは余り該当しない、いい状況にあるということがここで伺うことができるかと思います。一方、高齢者に対する介護予防事業の中に、25項目に及ぶ基本チェックリストを用いて、高齢者の健康や栄養の実態を調査する事業がございます。この調査によって、身体機能の低下を招くおそれのある低栄養状態の高齢者についても把握しておりますが、平成23年度の基本チェックリストによりますと、回収した4,299人中、低栄養に該当したのは36人ということで、全体の割合からすると0.8%となっております。これを平成22年度に国が実施しました高齢者の地域生活の課題を探る調査という国のモデル事業がございまして、このときにも低栄養の該当割合は全体として1.3%となっています。つまり、この1.3%と深川市の0.3%を比較すると、この点においても若干深川市は該当割合が低い傾向でよいと思います。それから、もう1点、食と深く関係する口腔機能について、これもこのチェックリストの中で結果が出てきているのですが、この機能低下のおそれのある方は、先ほど言った4,299人中464人で、率に換算すると10.8%。この数値につきましても、先ほど申しました全国のモデル事業の全国数値は21.6%となっておりますので、これと比較すると、やはり当市の該当割合は低い傾向にある。ですから、この点から言っても、先ほど議員の質問にありました大学の研究でフードデザートという内容が出されているようでありますけれども、本市の場合は、高齢者の低栄養の状態は低いという結果が出されていると思います。そこで、これらの実態を踏まえて、高齢者に対する食生活の支援についてであります。これは大きく分かれて三つございまして、一つ目は、食生活に関する自立能力を高めるための支援として、介護予防事業の中に低栄養状態にある方への栄養改善事業というのがあります。そして、摂食、嚥下機能、これは飲み込むという機能ですが、嚥下機能の低下を予防するための口腔教室、さらに料理の経験がなく、食生活の自立が困難な男性高齢者向けの調理教室などが盛り込まれておりまして、対象となる方への支援に努めているところであります。二つ目の支援でございますけれども、食生活に関する相談や栄養に関する知識の普及を行うために、保健師、栄養士が健康相談、健康教育、家庭訪問などを行うことを通じて、ご本人の状況や要望に対応しながら、個別の支援を行っております。さらに、三つ目として、身体機能や生活の意欲の低下などによって、調理や食事に支援が必要な方に対しては、ホームヘルパーによる買い物、調理の生活支援を受けていただくなど、介護保険サービスの利用にも努めております。そして、もう一つ、介護保険サービス以外にも、給食サービスとして夕食を配食するなど、その方の状況に応じた支援というものも行っております。今ご説明申し上げてきましたように、高齢者の実態を踏まえて、そして高齢者に対する食生活の支援をこのように行っているわけでありますが、日ごろの相談、訪問活動の中で、身体には問題ない、しかし買い物や調理は大変といった高齢者からの相談がある場合がございます。そういう場合には、民間事業者の配食サービス、あるいはスーパーなどで買ったものが配達されるというサービスがございますので、そういったものの情報提供を行う支援も行っております。今、申しましたように、今後も高齢者が住みなれた地域で安心して暮らしていけるように、私どもで持っている公的サービスはもとより、民間事業者にもサービスの充実をお願いしながら、そして小地域ネットワーク活動を初め、介護予防ふれあいサロンなどの地域ふれあい活動といったものの促進を図りながら、高齢者の食生活の自立支援をしっかりとしてまいりたい、努めてまいりたいと考えております。

再質問 3番 辻本智

1点、再質問させていただきます。私は、高齢者の食生活のサポートの中で、例えば農水政策研究所の食品アクセスマップを例に取り上げ、生鮮食品と生活居住地との距離等で、研究所は買い物の困難者の色分けをしているわけでありますが、そういった点から言いますと、特に深川地域は季節によって、例えば先ほどの大学の先生の研究論文によると、むしろ農家のほうが夏場に関しては高齢者の栄養状態はいいと。ただし、冬、新鮮な野菜、もしくはそういったたんぱく質が身近にないような住環境に置かれたときが心配であるという指摘もあるわけであります。ですから、保健指導もしくは介護予防事業の中でのさまざまなレベルの指導といいますか、援助とあわせて、私の質問の趣旨の中では、買い物の状態、繰り返しますけれども、冬期間のような季節に合わせた実態をサポートする必要があるのではないかという趣旨でありますので、今ほどの部長の答弁の中では、民間のスーパーなどでのサービスの情報を提供するという趣旨の文言があったかのように思いますけれども、そういった民間サービスの情報の提供というのが、高齢者のサポート上、制度上、きちんとした形になっているのかどうか、その点をもう一度確認させてください。

答弁 市民福祉部長 瀬川慎(市民福祉部長は2013年3月まで)

民間事業者によりいろいろなサービスを情報提供していくということにつきましては、現在のところは制度化されて、こうしなさいということにはなっていないと考えております。したがいまして、先ほど申しましたように、公的サービスの中でいろいろなことをやっていますけれども、それとあわせて民間事業者がこれから、例えば生協なども、札幌市内では既に宅配などを行っているという情報も入ってきておりますし、そういったことが例えば市内の業者さんの中でできるかどうかということも、研究しているところであります。したがって、その辺のところも踏まえて、担当ともしっかりとその辺を協議しながら、食生活に関するそういった食の提供だとか、新鮮な野菜だとか、あるいは先ほどから申し上げているスーパーの配達、そういったものを含めて何か対策はないのか、その辺のところは今後研究してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月19日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる