遠軽町議会 令和8年第2回定例会 2026年3月6日
農業と観光の活性化について
2026年3月6日、遠軽町議会の一般質問で、前島英樹議員が「農業と観光の活性化について」質問し、町長 佐々木修一、農政林務課長 石川正徳が答弁しました。
- 質問者
- 前島英樹 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木修一、農政林務課長 石川正徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 10番 前島英樹
通告に従いまして、質問をさせていただきます。農業と観光の活性化について。令和7年に締結された「ミント研究推進に関する連携協定」は、本町の特色ある農業資源を活用した地域振興の重要な契機であると認識しています。また、令和8年施政執行方針では、農業と観光の活性化、都市部大学生の農業実習受入れ、繁忙期の人手不足解消を進めるとされています。しかし、これらを実効性ある地域政策へと発展させるためには、生産現場での生産意欲の維持向上、観光との接続、継続的な関係人口づくりまで踏み込んだ制度設計が必要と考えますので、町の見解を伺います。(1)ミント生産の持続性確保と観光連動の推進が生産現場の負担増につながるのではなく、収益性へ還元されることが生産意欲の維持に不可欠です。ミント生産を地域ブランドとして確立していく中長期的なビジョンを町として持っているのか伺います。(2)大学生の農業実習受入れは、単なる労働補完ではなく将来的な関係人口の創出、移住・定住の入り口、担い手育成の可能性を持つ施策です。そのためには、受入れ後の継続的関係づくり、地域との接点づくり、観光・交流要素との融合が必要です。実習受入れの継続的関係構築をどのように図る考えか伺います。(3)農業と観光を一体的に推進するためには、農政林務、商工観光各担当の施策連動、情報共有、共同事業化が不可欠です。形式的な連携ではなく、成果につながる体制が求められます。今後、農業と観光を横断的に推進するための体制を構築する考えはあるのか伺います。
答弁 町長 佐々木修一
お答えします。初めに、農業振興と観光振興について、基本はそれぞれの立場で取り組むべきものと捉えております。基幹産業の基礎である一次産業をベースに、農業生産基盤が確立された上に初めて、一次産業掛ける二次産業掛ける三次産業による6次化、1掛ける2掛ける3ですね、1足す2足す3でも6なのですけれども、この6次化や観光との連携が成り立つものであると考えており、これまでも生産基盤の確立に向けて、農地等の基盤整備を中心に支援をしてきたところです。そこで、1点目のミント生産の持続性確保と地域ブランド確立に向けた町のビジョンについてですが、昨年7月に「ミント研究推進に関する連携協定」を株式会社ロッテと締結しております。1940年頃、当町を含むオホーツクエリアは、世界一の和種ハッカ――和は日本の「和」――生産量を誇っており、その中でも当町は普及・発展の中心的役割を担っていたと記録をされております。また、株式会社ロッテは1948年の創業以来、ミントにこだわったチューインガムを製造販売しており、ミントの新たな可能性を探る中、和種ハッカに出会い、その結びつきが深い当町と連携協定を締結するに至ったところであります。御質問にある生産の持続性確保、生産意欲の維持については、収益性のある事業にすることはもちろん、生産者から見てミント・和種ハッカがどのように生かされているのか目に見える形になることも重要であると考えております。そういった意味で、大きな販売市場を抱えるロッテの持つブランド力や発信力に、主力製品であるチューインガムをもとに日本最古の国宝に認定された黒曜石のイメージとコラボレーションした「黒いミントガム」を試験生産し、9月のコスモスフェスタや各種イベント、白滝小学校修学旅行における札幌駅でのPR活動など、約2,500個を配布、周知を図ってきたところであります。今回の協定の目的であるミントの栽培や活用研究、和種ハッカ生産の歴史や文化の普及啓発と合わせ、今後は官民連携による遠軽産和種ハッカを活用したお菓子などが商品化され、地域ブランドとして広く認知されることが生産意欲の向上につながるものと考えております。2点目の、大学生の農業実習受入れ後の地域との接点づくり、観光・交流要素との融合による実習受入れの継続的な関係構築をどのように図るかについてですが、平成29年10月、遠軽町農業担い手対策協議会が設立され、それまでも取り組んできた農業の担い手対策をさらに一歩進める体制の整備に、町としても財政面などで支援をしてきたところです。販売農家戸数が80件の当町において、新規参入による就農が7件、11名の定住にもつながっております。この数は道内でもトップクラスとして、一般社団法人北海道地域農業研究所の報告書にも優良事例として取り上げられているところでございます。都市部大学生の受入れは平成30年に東京農大世田谷キャンパスから開始、その後、明治大学農学部や筑波大学も加わり、これまで延べ166人が当町を訪れ、農業実習に参加したところです。大学生の受入れは観光ではなく、主に農業実習や担い手対策として実施をしておりますが、地域との交流の場としてコスモスフェスタやじゃがリンピック等の地元イベントへの参加や、農業実習をしながら自動車免許を取得する事業など、町内企業との連携にも取組を進めることで、農業実習以外においても学生と当地域や企業との継続的な関係構築に取り組んでいるところです。3点目の農業と観光の一体的な推進体制の構築に対する考えについてですが、農業と観光の連携では、これまでも町や農協、商工関係団体、観光協会、物産協会などの関係団体等が集まり設立している遠軽町オホーツク産業振興協議会において、地元農産物を活用した愛食フェアや国宝の黒曜石を地域資源としたPRなどの取組が行われています。また、先の質問にもありましたが、遠軽産和種ハッカも農業だけにとどまらず、地域資源として他の部署と連携した取組が想定される品目でもあります。このように、既に日頃から職員間での横断的な連携は行われており、今後も形にとらわれず柔軟に対応してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 10番 前島英樹
農業と観光の連動について、もう既にやられているという御回答がございました。この通告書に書いてあります(3)の部分なのですが、「農業と観光を横断的に推進するための体制を構築する」という文面になってございますが、正直に白状しますと、こちらはAIの力をお借りして、ほんの少しですよ、作ったところ、非常に攻撃的で挑戦的な文面になってしまいまして、農政林務課、商工観光課両課長には大変な御迷惑をおかけしたというところでございます。これを通告した後に、自分の真意を伝えるために両課長のところに行ってお話をさせていただきました。町長が農業と観光連動みたいなことを方針に書いているけれども実際どうなのだと。既に先ほどのロッテのガムの部分でやられていると。ですが、それ以外で今のところ具体的な動きはありませんが、情報交換はしていますよという返答でした。新庁舎ではどうなるか分かりませんが、せっかく3階に両課隣り合わせでいますから、ずばり、両課長にあなたたちは仲悪いのかと聞いたら、仲は悪くないと。仲悪くはないけれども仲よくもないのだろうと言いましたら微妙な雰囲気になりましたので、それ以上の追及はしなかったのですが、しっかり情報交換をしながら一緒に共同してできる事業を目指していきたいという強い返答がございましたので、本当に期待をしているところでございます。前置きはここら辺にしまして、本題に入らせていただきます。(2)の大学生の農業実習受入れを継続的に続けていく課題は、今、生田原の奥のキララン清里を拠点にしているのですが、実際に受け入れている農業者からも、もっといい方法がないのだろうかと。もちろん都会の大学生ですからその距離感も楽しんでいる部分はあるのですが、受入れしている方にとって、その分朝早く来てもらわなければいけないということで、瀬戸瀬もしくは遠軽地区でそういった場所がないだろうかという要望をいただいております。かといって、施設統廃合を進めている中、新しい施設をつくれとか、あの施設を改修しろという話ではありません。町と農業者、そして担い手協議会が一緒になって、どういう方向が望ましいのか、ちゃんと意見交換をしてその方向づけをしていく必要があると思います。大学生の実習受入れの事業は、本日も御出席をいただいております石丸農業委員会会長は、個人的なネットワークも駆使し、交流人口から関係人口への創出を目指して、もう10年ほど続けている事業でございます。今年度の予算では残念ながら移動のバス代程度しか計上されておりませんが、大きな可能性を秘めている事業でもございますので、ずばり町として方向性を農業者とともに見定め、適切な支援、バックアップ、サポートする考えがあるのか、お伺いをいたします。
答弁 農政林務課長 石川正徳
前島議員の御質問にお答えしたいと思います。2番目の質問ということで、大学生の受入れの体制整備というところでございますが、議員からもおっしゃられたとおり、確かに今、行革等で施設等の見直しをしている中、新たに農業だけの施設を取得するというのはかなり困難かと担当課としても受け止めているところでございます。また、受入れしている大学生も、夏休み・冬休みの時期にどうしても時期的なものの集中がございまして、1年を通して多くの方を利用させるような取組まではまだ正直なところいっていない部分もありまして、そういうことを考えるとコスト的にも施設の取得という部分は難しいかと思っておりますが、当町におきましては、合宿誘致等の施設も有効活用して、この後、農政林務課だけにとどまらず、庁舎内の連携を図った中でどういう形での受入れがしていけるか、また、民間の活力も受けながら対応していけるのかというところも踏まえて、担当課として協議を進めていきたいと考えているところでございます。また、受入れ体制の整備、ハード・ソフト面含めまして、担当課としては日頃からアンテナを立てて、何かいい補助事業等が発生したときには活用できるよう、常日頃から対応してございますので、御理解いただきたいと思います。以上です。
質問 10番 前島英樹
大変前向きな御答弁をいただきましたので、本来はこれで終わりなのですが、お時間たっぷりありますので、最後にもう一つだけお聞きをしたいと思います。今回、一般質問をするつもりはありませんでした。一般質問をするためには入念な準備・調査、そして町長から全否定を食らうというリスクも抱えていますから、まずメンタル部分でも非常に大変なのです。今回は、提出された町長の施政執行方針において予算立てがされていない、あるいはどう予算立てをしていくのか少し分かりにくい部分がございましたので、これは直接町長にお聞きするしかないと、AIの力も少しお借りしながら一般質問に立たせていただいた次第でございます。農業と観光の活性化ということで質問をさせていただきましたが、令和8年度全体の予算、そして各事業においては、これが目玉だ、あるいはこれが町として力を入れていきたい事業なのだなという、効果に期待できる、あるいはそうした議員として楽しみな事業というものは、残念ながら読み取ることはできませんでした。医療・介護をはじめとする社会保障関連の支出が増す中、一般財源、自主財源で行える事業は減少を余儀なくされています。この予算案を組む過程におきましても、各部、各課の部課長の大変な御苦労があったこととは推察をいたします。しかし、既存の住民サービスを維持していくことを前提としながらも、だからこそ自主財源で行う事業は成長・発展が見込めるものならば、思い切って大胆に、投資の意味を込め、予算立てをしていくべきと考えます。挑戦なきところに成長はありません。どこかで聞いたフレーズですが、パクリついでに申し上げれば、今回、私を含め5名の議員より一般質問がございました。できないことを、できない理由をあげつらうよりも、できないことをどうしたらできるようになるかを考えていくことが、行政にとっても議会との対話をしていく中でも大切で重要なことだと考えます。そこで、各事業予算につきましては週明けから行われます予算審査特別委員会でみっちりとかつしっかりと精査・議論させていただきますが、令和8年度遠軽町施政執行方針並びに会計予算書の中で、これが目玉だ、これが町として、町長として注目してほしい部分なのだと、もしそういう部分があれば、ここに書いていなくてもいいのです、今年の令和8年度の施政方針には書かれていない本音部分も多分あるかと思いますので、そちらをぜひお示しをお願いいたします。
答弁 町長 佐々木修一
お答えしますが、まず農業政策全体についてのお話をしたいと思いますが、その前に少しあったのが目玉事業の絡みの話かな、できないものをできないではなくて、できるようにというのは、それはもう僕だけではなくて職員もそういうことで仕事に取り組んでいるということを御理解いただきたいと思います。それともう1点、今までやってきたこともぜひ御理解を願いたいと思います。これから話すことも入ってくるものもありますけれども、先ほどの質問がいっぱいあったのであれなのですけれども、農業の目玉事業も今までいろいろやってきました。つい最近でしたら、過去のことだったら、農協さんの哺育の、牛の幼稚園にも莫大な補助金を出しているわけです。農業以外のことにも共通なのですけれども、先ほど別の議員の方の答弁でもお話ししました、高齢者対策では老人ホーム、大きいのを全部改築した、それから子育てでは、幼稚園は周りのほかの町にはないですよね。みなさん、ほかの町がどうのこうのという方も、議員の皆さんから聞いたことないですけれども、あって、それも全部、ひばり幼稚園、中央幼稚園、遠軽幼稚園、改築しました。先ほどの農業施設もそうですけれども、町で直営ではないですから、何かやっていないような、関係ないような気もしますけれども、莫大な億単位の補助金を出したからできているわけであって、ぜひそういうところも町が関与してやっているのだということを御理解願いたい。その上で、農業に関する全体のお話ということでお話をさせてもらいます。少し質問が大きいですから、長くかかるかもしれません。一番大事なのは、私は農業では基盤整備だと思っております。基盤整備は、皆さん御承知のことだと思いますけれども、やはり草地だとか、畑総でいえばそういうことです。そういったものがなければ農業なんかできません。これについても、正直言って、ここの場で議論してもどうしようもないわけです。これは莫大な予算と制度改正が必要です。これは条例なんかではなくて法令なのです。法律。これを我々は国に言ってやっているわけです。もうしょっちゅう国に行って、他の首長さんたちと連携して、場合によっては北海道庁も一緒に行って。国の基盤整備が今までずっと補正対応なのです。これでは、我々も農家の人も、全然計画的にできないですよね。まだ100%ではないですけれども、補正ではなくて当初予算対応になるという話もちらちら聞こえているから、そういったことに期待した上で一次産業、農業を進めていくべきだと私は思います。もっと全体的なことを言いますと、遠軽町にとって農業の話をさせていただきますと、皆さんも御承知だと思いますけれども、私はまさにこのオホーツクの一次産業を担うのが遠軽町の町としての一番の役割だと思って、それに対しての政策を構築しているわけです。北海道14の支庁に分かれています。今は振興局。その中で、我々のオホーツク総合振興局管内は、漁業1番、林業は森林面積や生産高などいろいろ取り方があるのですけれども大体1番、農業だけが十勝に次いで2番です。1、1、2なのですよ。その半分が遠紋地方で、我々はその遠紋地方の中核の町として成り立っているわけです。では、そこで我々の存在価値とは何かというと、その遠紋の一次産業を支えるための役割というのは、私はそこで医療と教育。医療というのは遠軽厚生病院を中心とするものです。教育は遠軽高校を中心とするものです。我々も屯田兵ではないですから、その時代の人間ではないです、最低限この2つがなければ一次産業でここに定着することもない。御商売をやられている方もたくさんおりますけれども、それがなければその御商売も成り立ちません。そういう意味で、医療と教育、大学はないですから遠軽高校になりますが、これを重点的にやっているわけで、いろいろな御質問を受けておりますけれども、いろいろなものをこの2つに結びつけて政策を実はやっているわけです。そこで新しくやるものもあるし、この2つを守るためにやめるものもあります。そして、この医療と教育を守るために自衛隊駐屯地が絶対なくてはならない。この3つのトライアングルによって、オホーツクの一次産業、とりわけ農業の話になると農業を守っていくという政策でやっております。遠軽町の農業就業人口は、働いている人の人口の割合でいくと非常に少ないです。数年前で7.4%ぐらいでしたから、もう7%になっているかな。ほかの町は大体20%から30%ぐらいあります。つまり、二次産業・三次産業が多いのですけれども、その二次産業・三次産業も、一次産業があるからこその二次産業・三次産業と私は理解して政策を組み立てているわけであります。いっぱいありますけれども、これ以上話すと長くなるので言いませんけれども、そういった中でさまざまなことをトライしてまいりました。先ほど答弁しました新規就農も、最初からうまくいったわけではありません。失敗を重ねていろいろなことをやって今に至って、トップクラスの新規就農の人口になっているわけでありまして、これからもそのようなものを基本に、農業政策を進めてまいりたいと思っております。以上でございます。