遠軽町議会 平成30年第6回定例会 2018年12月13日
森林環境譲与税を活用した林業振興について
2018年12月13日、遠軽町議会の一般質問で、前島英樹議員が「森林環境譲与税を活用した林業振興について」質問し、町長 佐々木修一、農政林務課参事 加藤政勝が答弁しました。
- 質問者
- 前島英樹 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木修一、農政林務課参事 加藤政勝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 前島英樹
通告書に従いまして、一般質問をさせていただきます。森林環境譲与税を活用した林業振興について。平成29年12月22日、平成30年度税制改正の大綱が閣議決定され、森林環境税及び森林環境譲与税が創設されました。森林環境税は平成36年度から課税するとしていますが、森林環境譲与税は平成31年度から譲与するとなっています。また、森林環境税の使途については、間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てなければならないとしています。現在、当地域も山林所有者の高齢化と育成意欲の低下、森林資源整備の担い手確保も大きな課題となっていますが、来年度から譲与される森林環境譲与税の使途についてどのように考えているのか、町長の考え方をお伺いいたします。
答弁 町長 佐々木修一
前島議員の森林環境譲与税を活用した林業振興についての御質問にお答えをいたしま《平成30年12月13日》す。来年度から譲与されます森林環境譲与税の使途についてですが、平成30年度税制改正の大綱では、森林の有する地球温暖化防止や災害防止、水源涵養等を図るための地方財源を安定的に確保する観点から、市町村が実施する森林整備等に必要な財源に充てるため、平成31年度税制改正において、森林環境税と森林環境譲与税が創設されることとなったところであります。森林環境譲与税の使途については、前島議員からもあったとおり、平成30年度税制改正大綱において基本的な枠組みが示されたところであり、森林経営管理法の施行に伴い、林業の成長産業化と森林資源の適切な管理の両立のため、新たな森林経営管理制度を創設するとしており、この仕組みのもとで市町村が行う公的な管理としての森林整備や所有者の意向調査、境界画定、人材育成、担い手の確保などの取り組みに必要な財源として活用することも期待されております。しかしながら、森林環境譲与税の譲与額及び使途などの詳細については、今後制定される法令等で明らかになることから、町といたしましては、国や道からの情報を整理していく中で、森林組合や森林所有者等と連携しながら検討をしてまいりたいと考えております。以上です。
質問 10番 前島英樹
森林環境譲与税、総務省のほうからまだ具体的にどのように使えるのかと、大枠では決まっていますが、まだ示されていないということです。それに備えた使い方は考えているということで理解しました。一つお聞きしたいのですが、遠軽町の民有林における所有者不明並びに不在地主がどれぐらいるのか、並びに、わかっている範囲で結構です。間伐、植林もされずに放置されている山林がどれぐらいあるのか、また、その情報は地元の森林組合と共有されているのかお聞きいたします。
答弁 農政林務課参事 加藤政勝
前島議員の御質問にお答えします。未整備森林や不在地主、森林所有者が不明な森林はどのくらいあるかという御質問にお答えします。私有林につきましては、今、森林所有者が1,270名が所有しております。面積が約1万4,900ヘクタール、小班数で言いますと約8,200ヘクタール程度ございます。今、現在、森林所有者の情報がなかなか把握できない状況にありまして、今、北海道のほうから登記簿情報や森林調査簿をいただきながら、現在調査をしている最中でございます。あと、間伐や植林がどのぐらい行われていないかという点につきましても、この森林所有者情報を活用しまして、今、林地台帳という整理を進めている最中ですので、それがあ《平成30年12月13日》る程度進んだ状況になった段階で、また組合等とも協議を進めていきたいと思っております。以上です。
質問 10番 前島英樹
遠軽町に限らず、所有者不明があるというのは全道的な傾向であるというふうに承知しております。遠軽町におきましては、平成17年の4町合併により森林面積は大きくふえ、国有林が8割を占めるとはいえ、全道一の森林面積を誇る地域となったと考えております。そうした意味では、新たな可能性を持つ地域ということが、この合併によってなったのだろうと考える次第でございます。遠軽町の森林を災害防止や地球温暖化防止などの森林の公益的機能の維持増進の観点からも、個人の財産としてではなく、地域の財産として次世代へ引き継ぐとともに、その可能性を生かしてこそ4カ町村合併の選択が正しかった、合併してよかったと言える地域となり得るのではないでしょうか。先ほどの質疑にもありましたように、遠軽森のオホーツクということで道の駅が進んでおります。どうか遠軽森のオホーツクを名乗るにふさわしい、他町村よりも先駆けた森林政策というものが望まれるところでございます。そこで、来年4月から施行される森林経営管理法にのっとって、所有者不明の山林を調べ、適切な経営管理が行われていない森林を、意欲と能力のある林業経営者に集積・集約化するとともに、どうしてもそれができない森林の経営管理を町が直接行う考えがあるのかどうかお聞きします。特に、今後も所有者不明並びに放置林の割合というものは、山林所有者の高齢化の影響で、ますますふえるということが懸念されます。所有者不明の山林の整理というものは、やはり行政でなくてはできないことだというふうに考えております。御答弁をお願いいたします。
答弁 農政林務課参事 加藤政勝
所有者不明の森林をこれからどのように整備を進めていくかという御質問だと思うのですけれども、現在、特定できない森林所有者につきましては、都道府県が一定の手続を踏んだ状況で、どうしても把握できないという場合は、北海道の裁定におきまして、町が経営権利を取得することができるというふうになっているのですけれども、経営を任された状況をこれからどのような仕組みに、また、制度をもって取り組んでいくかは、今後検討させていただきたいと思います。以上です。
質問 10番 前島英樹
森林環境譲与税が、既存の事業の上積みや追加ではなく、これからの地域の森林をどうつくり上げていくのか、そういった将来像を明確にしながら有効に使われますことを切望いたします。《平成30年12月13日》最後に、森林環境譲与税を使って、地元材の活用を聞きたかったのですが、先ほど黒坂議員の質問の答弁で触れられていましたので、あえてここでは聞きません。最後に、森林環境譲与税の使途に限らず、今後の遠軽町の森林政策としてお伺いいたします。先ほどもありましたように、遠軽IC道の駅の名称が「遠軽森のオホーツク」に、公募により決定され、先ほど秋元議員の質問の答弁にもありましたように、スキー場を活用したジップライン、ツリートレッキングなどのアクティビティというものを計画されているとのことですが、遠軽森のオホーツクの森の部分が、あのスキー場だけで完結してしまうものなら、森というより、木が1本少ない林になってしまうのではないでしょうか、これは決して批判ではありません。そこで、遠軽の広大な森林を観光資源として、特に、いこいの森を中心とする丸瀬布、白滝地域へ人を呼び込んでいく新たな仕掛け、そしてまた、森をイメージした、あるいは森をキーワードとした新たな物産品の開発など、これを行政として推進していく考えがあるのかどうか。具体的なことはこれから観光協会初め関係団体と協力して進めていくことになるかと思います。そこで、遠軽森のオホーツクという名称と遠軽の森林というものをどのようにリンクさせていくのか、どうしても僕は森という部分に非常にこだわってというか、気になって、どのように森林とリンクさせていくのか、佐々木町長の先ほどの答弁にもありましたように、遠軽森のオホーツクにかける意気込み、あるいは思いという部分を、この森林という部分に限って、改めてお聞きしたいというふうに考えています。
答弁 町長 佐々木修一
遠軽の森林政策ですよね、まず一番は。今まで過去に遠軽町における森林行政については、予算の関係などもありまして、相当いろいろな事業を先送りという時代もございました。これはどうしても町で事業を進めていくには財源が必要です。理想はある中で、やはり財源がなければ何を言ってもできません。そういった中で、特に合併前などは非常に厳しい中で、どうしても山のほうが先送りになりました。なぜかというと、例えば医療とか福祉、これは年度年度でやっていかなければ、生身の人間です。山については、正直申し上げまして、2年、3年置いておいても急に木が大きくなるわけでもないのでというようなこともあって、どうしてもそういう時代もございましたが、その後、国の政策転換もありまして、相当山には追い風が吹いた時代がずっと来ておりました。ここにおいて、またさらに森林環境譲与税というものが、これは地方の願いでございましたけれども、これが形として出てきたということで、最初の答弁にもありますけれども、やはりこういった財源を使って、どのように遠軽の林業振興を図るかということになるのだというふうに思いますが、これについては、まだ詳細が出ていないので何とも言えない部分があります。それはさて置き、基本は、やはり植えて育てて、切って売ると。その間に、当然間伐だ《平成30年12月13日》とか地ごしらえもありますけれども、そういったものが基本だと思います。これをしっかりと守っていくことが重要だろうというふうに思います。うちの町の林業従事者、幸いにも相当若い方が多い。これは議員も御承知のとおりだと思います。私も年に1回行かせていただきますけれども、本当にびっくりするぐらい若い方が多いというのがあります。これは非常に経営者も若いです。頼もしく感じているところであります。そういった意味で、林業については余り暗くもないのかなということもありますけれども、やはり一つ大きな問題は、植えて、今、伐期を迎えています。これは北海道の山全部そうです、伐期というのは、切りますよね。これが一気に来ているわけです。これをいかに平準化していくということは、これは遠軽町だけではなくて、北海道が抱えている大きな問題だと思います。そういうのを切って、その後切るのがなくなる。これでは木材価格も安定しません。こういったことから政策を考えて、遠軽町としても道などと一緒になって考えていく、こういった政策が森をしっかりと育てていくのだろうというふうに私は考えております。以上です。