みんなの議会

江別市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月9日

(1)エネルギー価格・物価高騰対策について/(2)デジタル化の推進方針について/(3)地域のグローバル化への対応について/(4)地元企業に対する保護・育成施策について

2022年9月9日、江別市議会の一般質問で、角田一議員が「エネルギー価格・物価高騰対策について」「デジタル化の推進方針について」「地域のグローバル化への対応について」「地元企業に対する保護・育成施策について」について質問し、市長 三好昇、経済部長 福島和幸、建設部長 佐藤民雄、総務部長 萬直樹、企画政策部長 川上誠一、教育部長 伊藤忠信が答弁しました。

質問者
角田一 議員
答弁者
市長 三好昇、経済部長 福島和幸、建設部長 佐藤民雄、総務部長 萬直樹、企画政策部長 川上誠一、教育部長 伊藤忠信

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 角田一

議長より発言の許可がありましたので、通告に基づき順次質問してまいります。その前に安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、ゴルバチョフ元ソビエト連邦大統領の逝去、本日、英国エリザベス二世女王陛下の崩御の報道、時代が大きく変わりつつあるなど、改めて感じるところであります。頻発する災害、長期にわたるコロナ禍においてもこれまでの経験則で積み重ねられたものが時代に即していないなどの側面があらわとなりました。江別市の運営も時代を見据えた改革、見直しが必要な時期に来ていると改めて考えるところであります。その思いの中ではありますが、久しぶりの質問であります。若干緊張しております。そしてマスクをしての質問が初めてですので聞き取りにくい点、多々あるかと思いますが、お許しください。それでは質問のほうに移ります。件名1、エネルギー価格・物価高騰対策について、総務省が発表した本年7月消費者物価指数は、生鮮食品を除いたコアCPIで、2.4%の上昇。11か月連続の上昇。日本銀行が発表した7月の企業物価指数は、前年同月比8.6%上昇、17か月連続の上昇となっており、高い伸びが続いております。連日、価格の高騰により市民生活や事業者が窮しているとの報道もされており、政府をはじめとして、対策の議論が行われているようです。新型コロナウイルス感染症における生産、供給、物流の混乱に加え、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う供給制約への懸念による原材料価格の高止まり、世界景気の先行きの不透明感、アメリカ合衆国におけるインフレーション対策等による金融引締め策などによる為替の動向など、様々な要因があるとされております。これらの要因から考えると、超長期化も覚悟しなければならないとの識者もおります。さらには、世界的な異常気象に肥料不足も重なり、食料生産に対する不安が高まっております。全国農業協同組合連合会(JA全農)は、地方組織に6月から10月までに販売する肥料について、前期に比べ最大94%値上げすると発表しております。輸入の尿素を94%、塩化カリウムは80%、複数成分を組み合わせた高度化成肥料は55%それぞれ引き上げるとのことであり、政府や北海道が一定の支援策を検討しているようですが、農林水産省のみどりの食料システム戦略で示した2050年までに化学肥料の使用量を30%低減するという本来ならば、中長期的に計画の推進を行う事業の目標にリンクした議論がなされているという見方もあり、当初は、化学肥料20%削減を支援要件にとの議論があるなど、真の意味での緊急支援策としての疑問が呈されております。また、農業以外の事業者に対する物価高騰支援策にも、北海道では、売上げ減少要件があり、コスト上昇による利益率減少や価格転嫁をより困難とする面があり、これも有効な支援策であるのか疑問が生じるところであります。このような環境下で、多くの市民からも江別市として、物価高騰に対してどのような考えを持っているのかを多く聞かれることがあり、今回の質問を行います。項目1、エネルギー価格・物価高騰による市民生活や市内事業者への影響をどのように捉えているのか、併せて影響への認識の根拠をお知らせ願います。項目2、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分)の活用を含めて、他自治体では水道料金や公共料金・給食費などの減免、あるいは事業者、家庭への支援金の独自支給など、直接または側面的な支援策を講じているところがあります。江別市として、独自に何らかの支援策を講ずることへの考えについてお聞かせ願います。項目3、政府が打ち出している肥料価格高騰対策事業の状況と、江別市として独自の支援策が必要と考えるところでありますが、お考えをお聞かせ願います。項目4、中長期的視点では、国のみどりの食料システム戦略は必要なものと理解しますが、今般のように支援等に要件化される可能性も想定せざるを得ないと考えるところであります。その意味では、江別市としても積極的な関与、施策展開を進め、江別の基幹産業を担う農業者への側面的な支援を行うべきと考えますが、お考えをお聞かせ願います。項目5、江別市が発注する事業において、資材の納入の遅れによる工期延伸や納期遅れ、あるいは資材高騰による影響から請負価格や価格の見直しを求める声があるところであります。資材の高騰率から見ると企業努力では限界であると思いますし、契約の見直しに係る国からの通知も出ているという話もお聞きします。市が発注する事業への影響についての状況と江別市としての対応方針についてお聞かせ願います。項目6、価格高騰は今後も続くとされており、令和5年度予算への影響も危惧されるところであります。予算編成方針が出される前ではありますが、単なる数字合わせにならないよう、計画的な事業展開がさらに求められるかと存じます。現時点でどの程度の影響を見積もっているかをお聞かせ願います。件名2、デジタル化の推進方針について、令和2年12月25日、デジタル・ガバメント実行計画における自治体関連の各施策について自治体が重点的に取り組む事項・内容を具体化するとともに、総務省及び関係省庁による支援策等を取りまとめ、自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進計画が策定され、閣議決定がされました。その計画において、重点取組事項として、1自治体の情報システムの標準化・共通化、2マイナンバーカードの普及促進、3行政手続のオンライン化、4AI・RPAの利用推進、5テレワークの推進、6セキュリティー対策の徹底の6項目が示されており、さらに自治体が着実にDXに取り組めるよう、令和3年7月7日に自治体DX推進手順書が策定されております。そもそも、なぜ自治体DXが必要かを考えるときに、デジタル化による業務効率化、自治体職員の負荷軽減、住民の利便性向上やニーズに沿った行政サービスの提供が、理由に上がります。同時にコロナ禍において地域・組織間で横断的なデータの活用ができないなどの課題も明らかとなりました。自治体DXへの取組は避けて通れないことは明らかであります。江別市においても、国のデジタル田園都市国家構想を踏まえ、新たなデジタル技術の導入の下で江別市が目指すまちづくりの基本理念の実現に向けた取組を進めるため、企画政策部にデジタル政策室が新設されました。さらに、江別市未来型政策検討委員会の設置とともに、デジタル田園都市国家構想推進交付金採択事業の生涯健康プラットフォーム推進事業が示されたところであります。さて、さきに触れた自治体DX推進手順書から、この流れを考えてみたいと思います。推進の手順として、ステップゼロ、つまり前提条件として、DXの認識共有、機運醸成が示されており、次のステップ1で全体方針の決定、ステップ2で推進体制の整備、ステップ3でDXの取組の実行とされています。特に、大切な事柄は、ステップ1段階でのDX推進のビジョンと工程表で構成される全体方針の決定ではないでしょうか。現時点で、江別市未来型政策検討委員会がその役割を担うことになると考えることもできますが、まだ江別市が目指す姿、全体像が見えてきません。さらには、その姿を構築するための必要なシステムや作業も不明であります。当然、必要とされる組織、人材の在り方、民間ベンダーとの協働の在り方の姿も不明なままです。生涯健康プラットフォーム推進事業に係る予算が補正措置されましたが、自分自身、多くの疑問が残ったままでのスタートと感じております。個別事業として詳細に委員会で確認を行っていくつもりであります。国の予算措置の在り方の中で、手を挙げたことには評価する面もありますが、とはいえ、この個別事業も、本来は全体方針を定めた上で立案されるべきと考えるところです。一方で、この生涯健康プラットフォーム推進事業の展開は、恐らくこれまでの行政作業で経験できない業務や手続などで想定されない課題の整理、行政手続の変更も求められると推測され、いかに今後に生かせるかが問われていることも改めて考えて事業を進めていただきたいと思います。自治体DXを含め、デジタル化は莫大な経費が必要となることは言うまでもありません。だからこそ、デジタル化以前から効率的に効果を最大限とするための作業目線で取りかかる必要があることを述べ、質問に移ります。項目1、首長や幹部職員によるリーダーシップや強いコミットメントが求められていますが、市長が目指すデジタル化の姿や方向性についてお聞かせ願います。項目2、推進のビジョンと工程表で構成される全体方針等の策定など、事業を進める上で必要とされる作業、将来像を示すことが必須と考えますが、今後の事業推進のベースとなる計画づくりをどのように進めていくのか、お考えをお聞かせ願います。件名3、地域のグローバル化への対応について、全国市議会議長会が主催の2040未来ビジョン出前セミナーイン登別において、地域のグローバル化とダイバーシティーをテーマに講演がなされました。当市における住民登録のある外国人の数は、9月1日現在で846人とのことであり、さらなる増加も見込まれております。増加要因としては、その多くが、外国人技能実習生であることは言うまでもありませんが、当市においては中古自動車のオークション会場が2か所あることもあり、外国人が経営する中古自動車部品の輸出等の会社が設立され、イスラム圏の方も多く在住しております。イスラム教徒の礼拝所の江別マスジドが角山地区に造られ、60名ほどの男性が祈りをささげていると、6月13日の北海道新聞の特集、江別隣近所の国際化として掲載された記事を御覧になった方も多いと思います。一方で、アジア圏の経済成長が賃金格差の縮小をもたらすとともに、アジア圏でも労働力不足から、外国人の方をいかに取り入れるかの競争が起きております。韓国では、在韓外国人処遇基本法を整備、自治体の多文化条例の制定、さらには2009年に多文化家族支援法も成立、韓国語教師を家庭に派遣する制度まで創設されており、自治体レベルの労働力確保を進めているとのことであります。既に、国際間での競争は激化し、日本を積極的に選ぶ理由はないとも言われております。コロナ禍における入国制限下において、技能実習生がいない状況で、地方を中心に労働力不足が起きたことも幾度となく報道されたところでもあり、今後もこの傾向は続いていく、さらには自治体レベルでの受入れ態勢の構築も視野に入れる必要があるとされております。令和4年6月14日に開催された第12回外国人材の受入れ・共生に関する関係閣僚会議において、計画期間を令和8年度までとした外国人との共生社会の実現に向けたロードマップが決定されております。その外国人との共生社会の実現に向けたロードマップには、3つのビジョンと4つの重点事項が示されております。3つのビジョンとして、1つ目は安全・安心な社会、これからの日本社会を共につくる一員として外国人が包摂され、全ての人が安全に安心して暮らせる社会、2つ目は様々な背景を持つ外国人を含む全ての人が社会に参加し、能力を最大限に発揮できる、多様性に富んだ活力ある社会、3つ目は個人の尊厳と人権を尊重した社会、外国人を含め、全ての人がお互いに個人の尊厳と人権を尊重し、差別や偏見なく暮らすことができる社会です。そして4つの重点事項、これは取り組むべき中期的な課題として、1円滑なコミュニケーションと社会参加のための日本語教育等の取組、2外国人に対する情報発信・外国人向けの相談体制等の強化、3ライフステージ・ライフサイクルに応じた支援、4共生社会の基盤整備に向けた取組です。この4つの重点事項については、それぞれ実現するための必要な取組も示されており、江別市においても対応が必要と思われる事項があるとともに、既に前段階で財政措置が行われている案件もあると考えます。しかしながら、この外国人との共生社会の実現に向けたロードマップ制定が内閣官房によって行われていること、所管が多岐にわたっていることからも、この外国人との共生社会の実現に向けたロードマップに基づく施策を展開する際に、江別市がどの部署で取り扱うかが見えてきません。平成24年7月9日の住民基本台帳法の一部を改正する法律により、外国人の方も住民として住民基本台帳法が適用されることとなり、当該自治体の住民と位置づけられ、地方自治法第10条第2項が適用されることとなったとされております。このことを前提に、外国人の方への住民サービスの提供体制について若干気になる点があります。既に、市立病院での外国籍の方の受診や出産があると聞いておりました。市立病院での分娩は、昨年は3か国3名、今年は予定を含めて、4か国7名とのこと。市立病院は配偶者の協力やポケトーク等の翻訳機器の活用により、大過なく対応しているとのことです。分娩後、言葉や慣習の異なる方へ3か月健診を含め、様々な子育て支援の提供も市の責任下で対応が求められております。実際に、イスラム圏の方の事例として、あるボランティアが訪問した際に、乳幼児健診の案内の封が開けられることもなく、受診していなかったとの事例がありました。また、住宅確保で外国籍の方が苦労している、相談する窓口が不明で対応に苦労しているとの話も頂いております。また、角山地区における江別マスジドの件が紹介されるまでは、何か集まっていること自体に不安感があり、どのように対処すればいいのか悩んでおり、また、江別市のどこに相談できるのかと問われたこともあります。これは国が推し進めている多文化共生社会の構築以前の問題であると考えるし、要らぬ差別を生み出す原因となりかねません。このような事例を江別市としてまず把握、共有ができているか疑問が生じるところであります。以上を述べまして、質問に移ります。項目1、外国人との共生社会の実現に向けたロードマップが示す目標を、江別市として早急に取り組むべきと考えますが、お考えはいかがか。項目2、既に生じている医療・福祉部門を含む住民サービス部門の課題について、江別市の状況への認識と対応体制や事例についてお聞かせ願います。項目3、前回の一般質問で石田議員も確認したところでありますが、現在、国際交流員の所管が教育部生涯学習課であり、技能実習生については経済部企業立地推進室企業立地課が担っている。実際には、様々な課題を個別に対応している状況で、横の連携があれば一定程度解決できた事案もあると聞いています。さらには、今後求められる多文化共生社会実現のためにも、総合的に対応する体制の構築が必要と考えますが、外国人共生社会の実現の担当所管の在り方について考え方をお聞かせ願います。件名4、地元企業に対する保護・育成施策について、これまでも一般質問や委員会質疑で、域内循環や地元企業活用についてのやり取りがなされたところであります。令和3年第3回定例会で、徳田議員が入札・契約制度について、中小企業・小規模事業者の受注機会の確保と拡大についてとして質問を行っており、また決算審査では、私自身も入札結果に基づき質疑をさせていただいたところであります。市内中小企業者・小規模事業者の受注確保及び拡大は、域内循環の視点とともに、市民の安心・安全な暮らしを支えるための防災協定締結企業、さらには様々な観点で地域に貢献している企業・事業者の経営の底支えの視点からも大切な事項であります。令和3年10月26日の予算決算常任委員会での総務部長による答弁では、江別市として入札の仕組みをどのようにすべきか、できるだけ早期に検討してまいりたいと考えておりますとの発言もあったことより、項目1として、現時点における入札の仕組みについての検討状況とその方向性について、お答え願います。次に、視点がかなり変わりますが江別市行政改革大綱、江別市行政改革推進計画等において、あるいは市立病院の経営再建策においても外部委託が行われており、さらには指定管理者制度をはじめとした公民連携手法の活用による行財政改革は、自治体DXと同様に人口減少時代における効率的な行政運営の視点では、避けて通れないものであると認識しているところであります。一方で、外部委託や公民連携事業、あるいは自治体のデジタル化などの事業は、どうしても中央の大手企業が担う形になることが課題とされています。公民連携の先進地とされる東京都東村山市では、その点を考え、公民連携を進めるに当たり、地元企業との基本方針を定めた上で、民間と行政が共に学び、成長していくための場として、東村山市公民連携地域プラットフォームを設立、セミナーや勉強会に地元企業の参画を進める形でレベルアップを図った上で、東村山市民間事業者提案制度を開始しております。詳細の説明は行いませんが、この東村山市民間事業者提案制度の考え方は、地元活用の視点や透明化を図る視点で制度設計がなされており、今後の江別市にとって参考になるものと考えるところであります。2項めの質問として、今後の行政課題を解決するに当たり、公民連携や外部委託が求められている中、地元の事業者の参画を進めるための仕組みづくりも必要なことと考えますが、江別市としての考えをお聞かせ願います。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

角田議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、エネルギー価格・物価高騰対策に関しまして、エネルギー価格・物価高騰による市民生活や市内事業者への影響についてでありますが、我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大による厳しい状況がようやく落ち着きの兆しを見せた矢先、ロシアによりますウクライナ侵攻などにより、世界的な物流の混乱、原油や輸入原材料価格の変動の影響などを大きく受けております。北海道の7月の調査報告によりますと、北海道内の個人消費は一部に弱さが残るものの、全体に持ち直しているとのことでありますが、消費者物価指数で見ると、プラス2.8%と11か月連続で上昇していることから、市民の消費生活にも影響を及ぼしているものと認識しております。また、直近の江別商工会議所による景況調査の速報によりますと、本年5月から8月までの景気動向指数は、全体ではマイナス27.2ポイントとなり1月から4月までのマイナス28.1ポイントに比べ0.9ポイント改善しており、持ち直しの傾向は見られるものの業種別で見ると、小売業では49.5ポイント、卸売業では17.5ポイント改善している一方で、サービス業、製造業、建設業では、10ポイント以上悪化しており、コロナ禍からの回復は、足踏み状態が続き、戻り切っていないとの調査結果が示されているところでございます。また、市内事業者からは、新型コロナウイルス感染症による影響に加え、今年に入ってからはウクライナ情勢や世界的な半導体不足による影響を受け、原材料、原価の高騰、売上・受注の停滞、さらに、物流コストの増加、価格転嫁の難しさなど、対応に苦慮するお声も伺っているところでございます。市と致しましては、景況調査などから、市内経済動向は、緩やかな持ち直しは見られるものの、コロナ禍前までの回復までには、依然として道半ばであると認識しており、今後の国内・北海道内の情勢等と併せまして、市民生活及び市内事業者の景況を、注視していく必要があると考えております。次に、独自支援策への考えについてでありますが、今般の物価高騰に対しましては、国及び北海道において各種の措置が設けられておりますが、市と致しましても、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用し、様々な支援策を講じております。特に、今般の物価高騰は、所得の低い世帯や子育て世帯ほど影響が大きいと考えられますことから、市では、国による低所得の子育て世帯に対する臨時給付金に3万円を上乗せし、8万円を支給することとしたほか、生活保護や年末見舞金の対象世帯に対しまして、市独自に新たに2万円を支給することとしたところでございます。また、保育園及び小・中学校における給食費や、放課後児童クラブの補食費について、保護者の負担を増加させずに必要な食材を購入できるよう支援するとともに、物価高騰によります業況が低迷している市内経済を踏まえまして、市内の小売店や飲食店などで幅広く使うことができるプレミアムつき商品券を一般世帯は2冊まで、子育て世帯は4冊まで購入できるよう、現在、準備を進めているところでございます。いずれに致しましても、物価高騰につきましては、今後も市民生活等への影響を注視し、国や北海道の動向などを踏まえつつ、市内経済団体等とも協議をしながら、必要な対策について引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、デジタル化の推進方針に関しまして、まず、私が目指すデジタル化の姿や方向性についてでありますが、国は、デジタル田園都市国家構想において、全国の地域課題の解決につながるデジタルサービスの実装に向け、規制を緩和し、地域社会の暮らしを豊かにするとともに、全ての人がデジタル化のメリットを享受できる、持続可能な経済社会を目指すこととしております。そこで、当市におけるこれまでのデジタル化の取組と致しましては、住民票の写し、印鑑登録証明書などのコンビニ交付サービスや、自身の健康状態を計測・記録ができるえべつ健康カードの活用、母子健康手帳アプリの導入などを進めており、さらに、庁内では子育てや介護分野などに係る手続のオンライン化を来年2月までに完了することとしております。そうした中、国は、デジタル田園都市国家構想推進交付金を創設し、令和4年3月に全国の自治体に対し公募を行い、当市は、これまでの様々なデジタル化の取組や食の臨床試験を通じて得た多くの知見などを踏まえまして、生涯健康プラットフォーム推進事業を申請し、6月に事業採択されたところでございます。私は、デジタル技術を活用することで、市民にとって、生活の利便性が向上し、安心して住み続けていただくことが、目指すべき姿であると考えておりまして、そうした考え方の下、まずは、国の交付金を活用し、これまで取組実績がある健康分野において、デジタル化を推進していくこととしたところでございます。今後におきましても、市民にとりまして生活の利便性の向上に向け、国が示す令和7年度までに自治体情報システムの標準化に取り組んでいくほか、これまで進めてきましたまちづくりにおける施策に関して、可能なものにつきましては、デジタル化を順次進めてまいりたいと考えております。次に、今後の方向性を示す全体方針等の計画策定への考えについてでありますが、国は、令和2年12月に各自治体が重点的にデジタル化に取り組むべき事項及び内容を具体化したデジタル・ガバメント実行計画を策定し、さらに令和3年7月には、自治体が着実にデジタル化に取り組めるよう、自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進手順書が示されたところであります。この手順書では、各自治体におけるデジタル化に向けた標準的な取組が示され、DXの認識共有、機運醸成、全体方針の決定、推進体制の整備、DXの取組の実行と段階的に取組を進めることができるよう、整理されております。国の手順書によります全体方針につきましては、DX推進のビジョン及び令和7年度までの大まかなスケジュールを示す工程表を作成することとされておりまして、市と致しましては教育、交通、農業など、様々な分野におきまして、新たに取り組むべくデジタル政策を検討した上で、当該方針に盛り込んでまいりたいと考えております。なお、全体方針の策定につきましては、有識者、学識経験者等から構成される、江別市未来型政策検討委員会の意見などを伺いながら、今年度中を目途に作業を進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、経済部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 経済部長 福島和幸(経済部長は2024年3月まで)

私からは、エネルギー価格・物価高騰対策についての御質問のうち、2件について御答弁申し上げます。初めに、肥料価格高騰対策事業の状況と独自支援の考えについてでありますが、国は、肥料価格の高騰による農業経営への影響を緩和するため、化学肥料の2割低減に向けて取り組む農業者に対し、低減の取組を行った上で生じた、前年からの肥料費の上昇分の7割を支援する、肥料価格高騰対策事業を本年7月29日の閣議を経て、創設したところであります。また、北海道においても、肥料価格の高騰による農業経営への影響をできるだけ軽減するため、化学肥料を購入する農業者に対し、肥料1トン当たり3,125円を交付する、化学肥料購入支援金給付事業を本年6月に創設したところであります。国及び北海道のそれぞれの支援策については、農林水産省及び北海道のホームページなどで事業概要が公表されたところであり、手続等の詳細については、現在、北海道において検討中で、近く提示されるものと伺っております。市と致しましては、今後の事業の実施に向けた具体の取組等につきまして、JAと協力しながら進めてまいりたいと考えております。いずれに致しましても、肥料価格高騰に係る国及び北海道の事業の詳細が判明次第、市内農業者へ周知するとともに、今後の市の対応につきましては、国及び北海道の事業の詳細を見極めた上で、JA等関係機関に相談してまいりたいと考えております。次に、みどりの食料システム戦略への対応についてでありますが、みどりの食料システム戦略は、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現させるため、中長期的な観点から戦略的に取り組む政策方針として、令和3年5月に国が策定したものであり、10年ごとに達成すべき目標が設定され、最終的には2050年までに目指す姿が示されております。本年6月には、2030年目標が発表され、その一つとして、化学肥料使用量の20%低減が示されたところです。この目標設定について、国は、既存の技術をできるだけ活用し、化学肥料の節減や国内資源の活用を可能な限り進めていくという考え方となっており、目標達成に向けては、土壌診断による施肥の適正化及び効率化を推進するとともに、堆肥等の国内資源の利用拡大を進めるとしております。また、国の肥料価格高騰対策事業においては、化学肥料の低減に取り組むことが要件とされております。市では、堆肥等の資源利用における側面的支援として、江別浄化センターの汚泥処理施設から出た下水肥料を緑農地に還元する取組や、バイオマスプラントでのメタン発酵後の副産物であるバイオ液肥の利用を促進する取組への支援などを進めております。いずれに致しましても、当市における、みどりの食料システム戦略に伴う農業者への支援につきましては、庁内関係部署で情報交換を行うとともに、市内の農業現場に導入しやすい化学肥料の低減方法等について、石狩農業改良普及センター等の関係機関と相談してまいります。以上であります。

答弁 建設部長 佐藤民雄(建設部長は2025年2月まで)

私からは、エネルギー価格・物価高騰対策についてのうち、市が発注する事業への影響について御答弁申し上げます。本年6月、江別商工会議所や江別建設業協会を含む5団体から、市の発注する公共工事について、急激な資材価格の上昇等を踏まえた、直近の資材価格や調達状況を反映した工期での契約締結等について、緊急要望を受けております。市の公共事業につきましては、北海道が策定する地方単価等の最新値により、設計金額を積算するとともに、工事の工種ごとに積み上げる標準工期に加え、資材の流通状況等を考慮して工事期間を設定し、発注業務を進めてきております。また、契約締結後、工事の資材価格が、請負代金額の1%を超えて急激に変動した場合には、工事請負契約書に記載する、いわゆる単品スライド条項に基づき、請負代金額の変更ができるものとしております。今年度の発注事業におきましては、アスファルト合材の価格上昇に伴う単品スライド条項の適用について、請負者から相談があり、本年8月末時点において、変更契約を行った件数は1件、協議中の件数は9件となっております。いずれに致しましても、市と致しましては、今後も、資材の流通状況や価格の変動状況等に注視するとともに、市が発注する事業について、請負者から物価高騰等に伴う変更契約の相談を受けた場合には、協議を行い、適切に対応してまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 総務部長 萬直樹(総務部長は2024年3月まで)

私から、エネルギー価格・物価高騰対策についてのうち、令和5年度予算への影響について御答弁申し上げます。市では、3年間先までの財政状況を推計する中期財政見通しを作成し、毎年、所管委員会に報告しております。本年8月に作成した直近の見通しでは、現在の燃料費単価等を基に市有施設の光熱費を試算したところ、昨年度に比べ、平均で20%程度増加する結果となりました。また、投資的経費につきましても、昨年度の試算に比べ、費用が10%近く上昇する工事があるなど、様々な影響が予想されるところです。国においては、令和5年度予算の概算要求に当たり、原油価格・物価高騰に対して、所要の地方財政措置を講ずることを示しており、市では、こうした国の対策に留意しながら、例年同様、市場価格の状況等を調査した上で、今後、予算編成方針を策定する予定であります。御質問の令和5年度予算への影響につきましては、現時点では具体的な金額をお示しすることは難しいところでありますが、市と致しましては、物価高騰が今後も続く可能性を踏まえ、国の動向等を注視しながら、必要な予算措置に努めてまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 企画政策部長 川上誠一(企画政策部長は2023年3月まで)

私から、地域のグローバル化の対応についてのうち、外国人との共生社会の実現に向けたロードマップに対する考え方について御答弁申し上げます。近年の外国人住民の増加や多国籍化などに伴い、国は、外国人との共生社会の実現に向けて目指すべき3つのビジョンを示すとともに、各省庁が取り組むべき中長期的な課題と具体的方策を示した外国人との共生社会の実現に向けたロードマップを本年6月に策定したところであり、その重点事項として、日本語教育等の取組、外国人に対する情報発信や相談体制の強化などを掲げております。市では、これまでも国際交流員を配置し、市役所の窓口などで必要に応じて市内在住外国人と窓口職員との意思疎通が図ることができるようサポートするとともに、江別国際センターの相談窓口では、通訳の紹介やAI翻訳機の活用のほか、にほんご教室を開設し、市内在住外国人等の日本語習得を支援するなど、一日も早く、市内での生活に慣れていただくための取組も進めてきたところであります。いずれに致しましても、市内在住外国人につきましては、国籍にかかわらず、市民として等しく対応することが基本であると考えているところであります。今後につきましては、外国人との共生社会の実現に向けたロードマップ実施に関する具体的な方針が、国や北海道から示されるものと想定しておりますことから、まずは、その動向を注視しながら、市としての対応について検討してまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 教育部長 伊藤忠信(教育部長は2024年3月まで)

私から、地域のグローバル化への対応についての御質問のうち、外国籍住民に対する住民サービス等の課題への認識と対応状況について御答弁申し上げます。国が本年6月に示した外国人との共生社会の実現に向けたロードマップでは、取り組むべき中長期的な課題として、円滑なコミュニケーションと社会参加のための日本語教育等の取組、外国人に対する情報発信・外国人向けの相談体制等の強化など、4つの重点事項と、その推進に向けた主な取組が示されたところであります。市におきましては、これまで市内在住外国人へのコミュニケーション支援として、江別国際センターが中心となり、地域や受入れ企業と協力してにほんご教室を開講してきたほか、外国人の転入手続の際には、必要に応じ、国際交流員が立ち会い、窓口職員との意思疎通が図れるようサポートしてきております。さらに、本年4月からは、国際交流員が教育委員会に移管となったことにより、就学相談をはじめとした教育行政の面においても充実が図られたところであります。一方、課題と致しましては、市内在住外国人は、非英語圏からの人数が年々増加しており、言語や生活習慣の違いにより、市が様々な行政サービスを提供する際において、意思疎通を十分に取ることが難しい事例も出てきております。そうした事例に対応するため、法務省が試行的に実施している、電話通訳サービスを本年7月から、健康福祉部など一部の窓口業務で先行して導入しており、今後、その導入効果を検証していくこととしております。教育委員会と致しましては、在住外国人の多国籍化の傾向は今後も続いていくものと考えており、引き続き、関係各課と連携し、外国人にとっても住みよいまちとなるよう、相談体制や支援体制の充実に努めてまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 総務部長 萬直樹(総務部長は2024年3月まで)

私から、まず、地域のグローバル化への対応についてのうち、外国人との共生社会の実現に向けた担当所管の在り方について御答弁申し上げます。市内在住外国人などからの問合せや相談に対しましては、主に教育委員会に配置している国際交流員が随時対応しているほか、江別国際センターを通じた、通訳の紹介やAI翻訳機の活用により、対応しているところであります。また、市内在住外国人への福祉や子育て支援などの様々な行政サービスの提供については、各部署において個別に行っているところでありますが、必要に応じて、国際交流員などが立ち会い、対応しております。今後、さらに増加が見込まれる外国人対応においては、国際交流員や江別国際センターなどとの連携を密に、円滑な行政サービスの提供を行うことが重要であると認識しております。市と致しましては、外国人との共生社会を目指すため、国際交流を所管する教育委員会と各部署の連携をこれまで以上に強化するほか、多言語に対応するAI翻訳機の導入について検討するとともに、社会情勢の変化に対応した組織体制の在り方については、課題と認識しておりますので、他市の事例なども参考にしながら、研究してまいりたいと考えております。次に、地元企業に対する保護・育成施策に関しまして、入札の仕組みに係る検討状況と方向性についてでありますが、市では、市が発注する工事等の入札及び契約等についての制度や運営システムについての調査研究のために、江別市工事等契約システム検討委員会を設置しております。入札契約制度の見直しについては、昨年9月下旬に江別市工事等契約システム検討委員会の中で検討を開始し、より専門的に検討を行う専門部会を立ち上げ、合わせて6回開催し、北海道内主要都市の状況を調査するなど、協議を重ねているところであります。協議の内容でありますが、市内事業者の定義につきましては、本社・支店の関連において、円滑な発注を確保するには、事業者数の観点から課題もありますことから、継続検討となっております。また、格付につきましては、各ランクにおける事業者数に偏りがあることから、見直しに向けた検討を行っており、今後、制度変更の影響などについて業界団体との意見交換の上、対応してまいります。いずれに致しましても、制度の変更につきましては、公平性や公正性を第一に、また、競争性を確保する必要性もありますことから、慎重な検討が必要と考えておりますが、市と致しましては、域内経済循環の活性化を図ることは重要なことと認識しておりますので、地元企業の受注確保に向けて、引き続き努めてまいりたいと考えております。私からは以上であります。

答弁 企画政策部長 川上誠一(企画政策部長は2023年3月まで)

私から、公民連携が要請される時代における地元企業の参画手法について御答弁申し上げます。市では、公民連携の一環として、市内郵便局や生活協同組合コープさっぽろによる高齢者の見守りなど、様々な民間企業や大学などとの協定を通じた取組により、地域社会の安全・安心の確保などに対応してきたところであります。また、地元企業の参画としては、例えば、新栄団地の建て替えにおいて、江別工業団地協同組合から提案を受ける形で、市内事業者の製品等を可能な限り利用するように施工業者に要請するなど、地元企業の積極的な活用や受注機会の確保に努めてきたところであります。こうしたことに加え、市内事業者の活用を進める上で、地元企業と行政が共に学びレベルアップしていくことや、発注における透明性を確保するという視点は、必要なものと考えております。その一例として、議員から御紹介のありました、東京都東村山市の東村山市民間事業者提案制度につきましては、行政課題の解決に向けた提案を民間事業者から公募で受け付け、協議等が整えば、随意契約により事業を市が実施するものであり、民間のアイデアを行政が積極的に取り入れる、このような手法については、多様な行政課題に取り組んでいく上で、参考になるものと認識しております。今後におきましても、東京都東村山市を含めた他の自治体の先進事例について情報収集を行いながら、新たな公民連携の手法についても、研究してまいりたいと考えております。以上です。

再質問 角田一

それでは2回目の質問を順次行っていきたいと思います。まず、件名1のエネルギー価格・物価高騰対策についての項目1につきましては、要望とさせていただきます。実はこのCPIではなくて、やはり企業物価指数をきちんと把握することが事業者に対する現状をきちんと把握する要素だと思います。景況判断ではなく、実態としてそのコストの部分が課題になっていることを考えれば、やはりそういった視点もまずきちんと行っていただきたいと思っております。また、市に対しての相談状況や内容に含めても、単純に統計的な数字だけではなくて、個別具体的な対応をする中での緊急性を要する事業者への対応もお願いしたいと思います。項目2に対しては、質問とさせていただきます。答弁と致しましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分)の活用についての対応を説明いただきました。8月15日には、国の物価・賃金・生活総合対策本部において、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分)の増額が明示されておりまして、本日9日には、低所得世帯に5万円の給付等の追加施策が示されるとのことであります。また、そのほかの部分はまだ確認できていない部分がありますが、先ほど申し上げたとおり、国や北海道の事業者支援の形態が、売上げ減を前提とした制度設計がなされていることもあります。ある程度の事業者の支援を行い、事業の継続性と雇用の維持を図るための施策を展開している例を参考に、市内経済団体等と協議の上で、江別市でもさらなる何らかの支援策を講ずるべきと考えております。まだ考慮する余地があるのかといった部分は改めてお聞かせください。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

角田議員の再質問にお答え申し上げます。物価高騰に対するさらなる支援策ということでございますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、市では、これまでも様々な支援策を講じてきておりますが、物価高騰が長期化している現状を踏まえまして、市民生活さらには市内事業者の状況を引き続き注視する必要があるものと考えております。その上で今後も、国による新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の追加交付などの動向も留意しつつ、市内経済団体とも協議しながら、必要な対策について検討してまいりたいと考えております。以上です。

再質問 角田一

本当によろしくお願いしたいと思います。協議する前提のデータの考え方、実際の経営の状況、景況感ではなく実態として、例えば、江別商工会議所等々と打合せをしながらの協議を行っていただきたいと思います。次の項目3に移りますが、こちらは要望とさせていただきます。一応先行して、独自支援された市町村での施策が国の事業確定の間で整理が必要との話もありまして、江別市としては現時点では、独自支援の在り方を議論するにも、判断する環境が整っていない状況であるということも確認をさせていただきました。一方で国の肥料対策、肥料価格高騰対策事業の運用や実態については、JAとともに経済部農業振興課で情報収集を進めて、足らざる部分の課題に対しての積極的な対応を求めます。項目4、こちらも要望になります。短期的な意味でも、中長期的な視点でもみどりの食料システム戦略が示しているものを有効に活用することが求められています。この戦略だけでも、江別市総合計画や江別市農業振興計画、あるいはスマート農業の視点からのデジタル化の部門、生活環境部で担う生ごみの処理、建設部での落ち葉の処理の在り方、新エネルギーの在り方など、多岐にわたる議論が必要なものであると見ており、この肥料や飼料の高騰というピンチをチャンスとするためにも一つの指針として受け止めていただきたいですし、これを担当していた北海道職員の方と、市町村の意見交換をしたこともありまして、やはり積極的な市町村の支援、そしてその役割の在り方が、この戦略達成には重要なことであるということでありました。より積極的な関与、農業者への側面支援を含めて、お願いしたいと思います。項目5、項目6につきましては答弁に納得いたしましたのでよろしくお願いしたいと思います。次に、件名2、デジタル化の推進方針についての項目1につきまして、まず再質問させていただきます。まず、市長の考え方は分かりました。デジタル化の効果としては、デジタル化による業務効率化、自治体職員の負担軽減、住民の利便性向上やニーズに沿った行政サービスの提供と最初に私のほうでも述べさせていただきました。そして、デジタル化によるそれぞれのシステムの連動性のデジタル化の効果にはかなり影響いたします。つまり、効率化すべき業務は何か、向上すべき住民の利便性、住民のニーズは何かを踏まえた行政サービスをデジタルでどのように提供できるかが問われる事業です。生涯健康プラットフォーム推進事業だけを見ると、個別事業としての目的は理解できないことはないと言えますが、デジタル化の今後の全体構成を予測したときに、デジタル化の効果は図れるのか、そういった疑問が残っております。ほぼ、江別市総合計画の策定と同様な視点での対応が求められるものだと考えるのですが、生涯健康プラットフォーム推進事業は、今後、庁内の業務においてどのように位置づけられるのか。現時点での提案で完了か、それともトランスフォーメーションの一翼を担い、庁内業務の改編につながるものなのか、今後の江別市のデジタル化の全体像を踏まえてお聞かせ願います。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。先ほどもお答え申し上げましたが、デジタル化を進めることによりまして、市民にとって、生活の利便性が向上し、安心して住み続けていただくことが重要と考え、こうした考え方の下、まずは、国の交付金を活用し、これまでの取組実績のある健康分野を中心とした生涯健康プラットフォーム推進事業を進めていくこととしたところでございます。この事業は、当市の健康づくりとデジタル技術を統合した、まちづくりの主要な事業と考えておりまして、こうしたデジタル化を進めることにより、スマートフォンを通じて、利用者が健康状態を自己管理できる環境が整備される、そのことで、医療費の適正化に寄与するものと考えております。さらに、庁内業務におきましてはペーパーレス化が進むこと、さらに申請通知がオンライン化されることで業務の効率化及び職員の負担軽減にもつながるものと考えております。いずれにしましても、当市の主要事業であります健康事業、今回は生涯健康プラットフォーム推進事業と言っていますけれども、デジタルを活用して進める中で、デジタル化のメリットや課題などを見極め、必要に応じて、見直しをするなど対応してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 角田一

これは委員会でもそうですけれども、まだ恐らく全体像が完全構築されていないのでこの答弁なのかと思っております。生涯健康プラットフォーム推進事業そのものの求める効果は理解する部分はあります。一方で、詳細と今後の展開、システムの連動性、拡張性など、これから実装までの間に固めなければならない事項が多いものと考えておりますし、現時点での答弁としては限界だと考えております。この生涯健康プラットフォーム推進事業、推進する個々の疑問点は今後の委員会で先ほども申し上げたとおり、適宜行うこととなりますが、特に、今答弁であった庁内業務におけるペーパーレス化や申請通知がオンライン化されることで業務の効率化及び職員の負担軽減にもつながっていくかも含めて推移を見守ってまいりたいと思います。デジタル化でのモデル事業等に参加することなく、様々な議会でのデジタル案件の質問に対しては、まずは基幹システムの共通化を待つと言っていたこれまでの答弁から考えると唐突感も否めませんし、ベースとなる環境の構築がなされていないと考えるところであります。システムの完成品が存在せず、常にバージョンアップが求められるものであり、その性質上ほかの基幹システムの変更やOSのバージョンアップにも更新が要求されるものであります。その意味ではこれまでの施設建設と異なり、だましだまし使っていくことができません。システムの停止につながり、これまでの投資とは異なるものであるということを認識していただきたいと思います。いかに業務の効率化や契約の在り方、あるいはシステム運用益を得ることでの更新の予算措置を考慮するかということも必要となってきます。今の健康プラットフォームの今後の運用方針やシステム、権利環境を含めた詳細を早急に示し、江別市全体のDXにつながるものであることを市民や議会に理解できるようにしていただくことを求めて、この項目の質問は終了させていただきたいと思います。次に、項目2、同じく質問になります。工程表をつくるに当たりまして、DXの認識共有、機運醸成、全体方針の決定、推進体制の整備についての流れを踏まえて、江別市未来型政策検討委員会の意見等を伺い、全体方針の策定について、今年度中をめどに作業を進めていくという答弁がありました。その中で認識共有、機運醸成とともに、課題の抽出、つまり解決したい課題は何か、どのような解決を図るのかといった視点での作業が見えてきておりません。この点を行わない中でデジタル化を進めることは、屋上屋を架すことにつながる懸念を払拭できません。特に、庁内業務の効率化と市民サービスの向上は、庁内での意見集約、特に実務を担っている職員の意見が必要不可欠であることは言うまでもありません。職員の機運醸成や意見聴取をどのように行い、全体方針にどのように位置づけていくのか、お考えを再度お聞かせ願います。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。デジタル化を進めるための職員の機運醸成及び意見聴取についてでございますが、デジタル技術を活用した未来型政策の全庁的な推進を図るとともに、庁内横断的な検討を進めるため、本年3月に、市職員で構成する江別市未来型政策庁内検討会議を立ち上げまして、未来型政策全般の協議や施策の検討、調整を行ってきているところでございます。さらに、本年4月には、企画政策部デジタル政策室を設置いたしまして、新たなデジタル技術の導入の下、当市の目指すまちづくりの基本理念の実現に向け、取り組むこととしたところでございます。そこで御質問の実務を担う職員の機運醸成及び意見聴取につきましては、今後、江別市未来型政策庁内検討会議の下部組織としまして、実務担当職員で構成する専門部会を立ち上げまして、デジタル化に関する意見を聞き取るとともに、課題等を整理しまして、全体方針に反映してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 角田一

要望にとどめます。今後、莫大な予算を要請されてくるであろうデジタル化です。いかに必要な事項を効率化したシステムで組んでいくことが必要であり、また汎用性も求められます。実務職員の業務課題の抽出がまずは第一段階での大切な肝と言える作業です。時間をかけてでも全体計画に反映していただきたいと思うとともに、これもデジタル化と同様、随時バージョンアップを図ることができるものとして進めていくことを望みます。次に、件名3に移ります。こちらについても質問とさせていただきます。項目1、これはそもそも、2006年に総務省より地域における多文化共生推進プランを策定されて、2020年に外国人住民の増加、多国籍化、在留資格の改定、多様化・包括性のある社会の実現の動き、デジタル化の推進、気象災害の激甚化といった社会情勢に対応することが必要としてこれが改訂プランとなり、さらには、外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策が令和3年改訂版として示されました。これを実現するためのロードマップであって、指針であるとも既に言えるものであると考えております。北海道は、既にこの前の段階から、北海道の総合政策部国際局国際課で、施策の展開を進めており、公益社団法人北海道国際交流・協力総合センター(HIECC)との共同作業を進めているところであります。江別市においても、国際交流・支援のキーマンの紹介を求め、ネットワーク化を図ろうとするなど、働きかけがあったと聞き及んでおります。つまりは、既に具体化されてしかるべきものであると考えておりますが、御答弁では、その前段階と判断させていただきました。実際に外国人との共生社会の実現に向けたロードマップに示された事項は多岐にわたり、他部署も関係する可能性を持っているものです。この外国人との共生社会の実現に向けたロードマップの施策の方向性、市として行わなければならない内容を読み取り、さらには、江別市の現在における実施の課題の整理を行うのは、今後、現在の教育部が主体となり、他部署との連携を図っていくことになるのかを確認させてください。

答弁 企画政策部長 川上誠一(企画政策部長は2023年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。外国人との共生社会の実現に向けたロードマップに係る当市における課題の整理についてでありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、市内在住外国人につきましては、市民として親しく、等しく対応することが基本であると認識しており、現在も、様々な行政サービスの提供は、各部署において個別に行っているところであります。外国人との共生社会の実現に向けたロードマップに示されている事項は多岐にわたっており、今後、各省庁や北海道から外国人との共生社会の実現に向けたロードマップに掲げる施策ごとに具体的な方針が示されるものと想定しておりますことから、国際交流を所管している教育委員会を中心としながら、それぞれの担当部署において対応するほか、全庁的な連携が必要な場合は、必要に応じて企画政策部が中心となり、調整を図りながら進めてまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 角田一

こちらの部分、以降に重なる部分がありますので今の答弁をお聞きいたしました。項目2と致しましては、要望とさせていただきます。実態としては、現状の把握状況に疑問があると感じるところであります。その対応については項目3で触れられていることもありますので、そちらで改めて質問をさせていただきますが、まずは現状の課題の把握と抽出を全部門連携の下、お願いいたします。項目3、こちらのほうは、2回目の質問をさせていただきます。これまで正直、きちんと対応していますとの答弁を頂きました。現実に対応できているかが疑問だからこそ質問をしているわけです。教育部生涯学習課に所管が変わったことでのメリットは理解しますが、これまでも手をつけられなかった事項やデメリットの解消には至っていないと考えています。このような質問では、必ずと言っていいほど国際交流員や江別国際センターなどとの連携の答弁が出てきます。しかし、国際交流員や江別国際センターの役割は、外国人との共生社会の実現に向けたロードマップに記載されている事項の一部であり、答弁で行われている事項自体が、それぞれの本来業務と異なっているという面があります。さらには、多国籍化、多言語化が進む中での対応としては、課題が残っています。今回の答弁では、多言語化に対応するAI翻訳機の導入について検討するということで、この面では、対応の一つの答えとして評価をするところでありますが、窓口業務のデジタル化に係る一つの課題であるという事柄でもあります。件名2でも申し上げた課題の抽出からの自治体DXの全体計画における複合的な議論も必要と考えますので、慎重かつ早急に御対応を願うものであります。さて、今回の質問と答弁の中で、国が目指す多文化共生社会の実現に係る事項への、市役所内の認識や研究が遅れていると感じました。これは、外国人多文化共生方針のように、江別市に直接関係する部局がないため、本来の業務の確認ができない、あるいは遅れたことが原因ではないかと考えるところであります。これは、他の事業でも散見される事項であります。件名1の公民連携事業の部分は内閣府、件名2の行政のデジタル化は総務省、それに関連するスマートシティーは国土交通省、外国人多文化共生は内閣官房と総務省となっており、省庁横断型の施策が増加傾向です。一方、江別市役所としては、国の施策が業務分掌で対応できないという事業も増えていることが、要因であろうと推測するものであります。このことが、通告事項である外国人との共生社会の実現に向けた担当所管の在り方について、つまり国際課などの専門部署の創設を求める質問でもあったわけでありますが、とりあえず、今回テーマとした外国人共生社会の実現に向けたロードマップについては、さきの答弁で一定方向の確認ができたかと思います。しかしながら、所管に関わる課題、疑問は残っており、同様な事例の対応については懸念が残ります。そこで再質問を致します。さきに述べたとおり、そのほかの事項でも江別市の現在の組織では所管がはっきりしない事業をどこの部局が情報を集約し、どのようにさばくかの方針が必要であるかと考えるところであります。この点についての、市長のお考えをお聞かせ願います。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。組織の所管の在り方ということでございますが、これまでも、全庁的取組が求められる新型コロナウイルス感染症や少子化対策に関する事業など、複数部局にまたがり、単独の部局では完結しない、解決しない事業につきましては、庁内横断的な会議を設置いたしまして、他部局と連携することで、適宜対応してまいりました。特に、この近年、国の施策は、複数省庁にまたがるものが多様化してきております。今後におきましても、全庁的な連携が必要な場合、先ほど企画政策部長からもお答えしましたが、企画政策部が中心となって調整を図るなど、各施策の内容に応じまして、部局間で相互に連携しながら対応してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 角田一

恐らく、質問を続けても堂々巡りになることが予想できますので、最後は要望と致します。自分自身で平成30年第2回定例会の一般質問において、在留外国人に係る施策についての質問を行っています。以降、複数議員の方が一般質問や委員会の質疑で触れています。その際には、国の動きについて触れての答弁や調査検討と述べているにもかかわらず、今回の一般質問の前段階では通常にある業務ではないことも原因とは思いますが、国の動向をつかむことなく、今回の外国人との共生社会の実現に向けたロードマップの存在さえ理解しておりませんでした。このことは、答弁での全庁的な連携が必要な場合についての前提そのものができていないと感じております。もう一度言いますが、外国人施策は議会でも議論になった内容の延長の話でもあるのです。このことが調査や検討がなされてこなかった体制、組織の問題について市長として真剣に考えていただきたいことを申し上げて、この項目についての質問を終了いたします。件名4、こちらのほうは、項目1につきましては要望です。もう1年以上たっております。その間に入札結果を見る限りにおいては、何ら変わっていない、余計悪化しているのではないかと、課題が大きくなっているのではないかと感じております。早急なる対応を求めます。項目2、こちらについても同様に要望になります。新しい時代に地元企業や市民と共に、どのようにまちをつくっていくか、守っていくかが問われています。同時に透明性も命題となってきます。これを一つの案として東京都東村山市の事例を挙げさせていただきました。今回のやり取りで、江別市における公民連携の考え方や知識の現在地が見えてきたと言えます。公民連携については、さきに先行事例も失敗事例も含めて、様々な事例もあります。市の庁舎建築におけるPFIの議論においても、実態としての理解度が不安になる部分も感想として持ったところであります。その意味で、公民連携を含めた市の事業における民間との協働の視点に立って、さらなる底上げを図ることを求めます。これはデジタル化の件についても同様であり、行政の在り方の変革が求められる時代において、正しい計画性を持った時代に即した行政の在り方の検討を進めていただきたいと述べさせていただき、一般質問を終了とさせていただきます。

出典:江別市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月9日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる