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江別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月5日

江別市学校施設長寿命化計画について

2021年3月5日、江別市議会の一般質問で、稲守耕司議員が「江別市学校施設長寿命化計画について」質問し、教育部長 萬直樹が答弁しました。

質問者
稲守耕司 議員
答弁者
教育部長 萬直樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 稲守耕司

ただいま発言の許可を頂きましたので、通告に従って質問をさせていただきます。まず、新型コロナウイルス感染症がいまだに終息の見通しが立たず、医療の最前線で努力されている皆様には、敬意と感謝を申し上げます。また、感染症により亡くなられた方、御遺族の皆様には哀悼の意を表しますとともに、今現在感染症と闘っている皆様の一日でも早い回復をお祈りいたします。現状では、感染者の数に減少も見えてきたところであり、また、ワクチンの接種が始まるなど、先を見通せる足がかりが感じられたところではありましたが、足並みがそろっているとは言い難く、政府の情報発信が足りないとの新聞報道もある中で、市職員の皆様の努力に感謝いたします。今年で東日本大震災から10年となります。十年一昔と言われますが、先日ある報道にありました世論調査では、津波による被災地の復興が進んでいないとの回答が3割、そして、原発事故の除染が進んでいないという回答は6割を超えているとありました。私自身が原発事故からの避難、そして移住を経験し、今現在10年が過ぎましたけれども、復興が進んでいるとは感じておりません。そんな中、2月13日に福島県沖を震源とした地震が発生しました。親類からの話を聞きますと、東日本大震災のときよりも大きな揺れだったとのことでした。幸いなことに、その後は大きな余震が起こることがなく今に至っていますが、10年たった今でさえ、気象庁の発表によると東日本大震災の余震であるということです。この10年を振り返ってみましても、江別市としては北海道胆振東部地震によるブラックアウトの経験、それ以外にも全国では多くの災害が発生しており、その多くが復興半ばであることは、意識して考えなければならないことだと考えます。また、先ほどお話しした報道の中に、若い世代の方に被災地の現状を見聞きすることがあるのかとの問いがあったそうです。そして、その回答は6割が被災地の現状を聞く機会、知る機会がないという回答とのことです。次世代に災害の経験を伝えることの重要性を感じる内容であると、私は感じました。10年の節目とはなりますが、大きな災害が起こったときに何が起こるのかをいま一度考えていただくきっかけとしていただき、防災意識に向けていただければと思い、このお話をさせていただきました。それでは、一般質問に入らせていただきます。今回、江別市学校施設長寿命化計画について質問させていただきます。平成25年、2013年に国のインフラ長寿命化基本計画が策定され、江別市では平成28年、2016年に江別市公共施設等総合管理計画が策定され、具体的な施設の在り方については、個別施設計画に委ねられることになり、令和2年、2020年に江別市学校施設長寿命化計画が策定されました。子供たちが安心して学べる場を今後どのような形で展開していこうとしているのか、お聞かせいただきたいと思います。まず、1番目に優先的に修繕及び改修を行う基準についてお伺いします。先ほど話しました中で、江別市公共施設等総合管理計画と江別市学校施設長寿命化計画の中でも、昭和40年代から昭和50年代にかけて建築された学校が約50%となっており、老朽化が進んでいるという内容を理解することができます。修繕・改修を行う判断についてですが、江別市学校施設長寿命化計画では、令和2年度から令和11年度までの10年間を計画の期間として行われるとあります。その内容としましては、新しく造ることから賢く使うことへ重点が置かれ、目標使用年数は80年以上となり、長寿命化改修の実施後からは、30年使用することが目標とされています。江別市公共施設等総合管理計画と江別市学校施設長寿命化計画の中でも、人口減少と財政難が取り上げられており、人口減少については、現在、社会増により人口減少に歯止めがかかっている状況ですが、長期的に見ると、全国的に人口が減っていくことを考えれば、江別市としても人口減少は避けられないことだと言えます。財源確保におきましても、令和3年度の市政執行方針にもありましたように、自主財源の確保への努力が必要であり、厳しい財政運営の中での長寿命化計画であることは理解しています。しかし、子供たちが安心して過ごせる場を確保していくことは、子育て世代の安心にもつながることでありますので、計画の中で確実に実行していただきたいと考えます。修繕・改修を行う基準についてですが、江別市学校施設長寿命化計画の中には、第5章の1に長寿命化の優先順位とあり、建築後50年以上を経過した学校施設の老朽化が著しく、学校運営に支障を来しかねないことから、早期に長寿命化を検討とありますが、築年数による老朽化は30年以上経過した建物が5割を超える中では、築年数にかかわらず、老朽化が同じように進んでいることも考えなければなりません。計画をもって進めることは大切だと理解しますが、江別市学校施設長寿命化計画の中に損傷が軽微な早期段階で予防的な修繕を行うとあります。防水などの構造物内部に関する劣化については、放置する期間が長くなればなるほど、躯体や鉄筋の損傷が大きくなり、後々の工事が大がかりになり、江別市学校施設長寿命化計画に沿って進めることが難しくなることから、江別市学校施設長寿命化計画と同時に応急的な対策も行うべきであると考えますが、優先的に修繕・改修を行う基準についてのお考えをお伺いいたします。次に、施設管理費についてです。こちらも、江別市学校施設長寿命化計画の中にある直近の5年間として、平成26年度から平成30年度にかけての施設関連経費として、分かりやすいデータがありましたので、参考にさせていただきましたが、データによりますと、通常必要とする施設管理費は、年間では約3億7,000万円で推移しているとあり、その内訳としましては光熱水費、委託費、施設整備費等と分けて記載されており、委託費と光熱費を合わせると年間約2億円後半で推移していることが分かります。光熱水費については、冬場の暖房にかかる燃料費がこの中でも大きな比重を占めていると考えますが、築年数に比例して断熱効果は低くなるため、燃料費は多くかかりますが、これは断熱工事を行うことにより、排熱ロスが減り、燃料費の抑制につながると思います。しかし、断熱のための工事については、高額な費用となることは避けられないため、迅速な対応が難しいことも理解できます。財政難の中で、効率よく江別市学校施設長寿命化計画を進めていけるかどうかは、計画の段階で考慮されているとは思いますが、ランニングコストが大切になると考えます。断熱工事を行った場合と現状のままの燃料費で進めた場合の差によっては、断熱工事を行うほうが無難な場合もあると思います。そこで、管理費抑制のために断熱工事を実施することにより、暖房費を抑制し、施設管理費を削減することについてのお考えをお伺いいたします。次に、今後の修繕及び改修等の方針についてですが、令和2年に策定されたばかりの江別市学校施設長寿命化計画ですけれども、1年が過ぎ、今後9年をかけて計画が進められていきます。今後の修繕及び改修等とありますが、その実行や計画については先ほどから話していますように、築年数だけでは計れないところが多くあると思いますが、子供たちが快適な空間で生活できる環境を整えるためにも、江別市学校施設長寿命化計画を進めていただきたいと考えます。また、市政執行方針のえべつ未来づくりビジョンの子育て応援のまちでは、子育てや教育の充実を図るための考え方が示されていますが、学校の生活環境の整備においては、人口の社会増が続いている江別市にとって、子育て世代が江別市で子供を育てていきたいと思えるようなきっかけの1つになるとも考えますので、広い視野に立った江別市学校施設長寿命化計画の推進を行っていただきたいと思いますが、現状での今後の方針についての考えをお伺いいたします。以上で、質問を終わります。

答弁 教育部長 萬直樹(教育部長は2021年3月まで)

稲守議員の一般質問に御答弁申し上げます。江別市学校施設長寿命化計画に関しまして、まず、優先的に修繕及び改修を行う基準についてでありますが、教育委員会では、令和2年1月、学校施設の中長期的な維持管理経費を検証し、経費の縮減と平準化を図ることを目的に江別市学校施設長寿命化計画を策定いたしました。策定に当たっては、築年数ごとの施設の状況や、柱や梁など構造躯体の健全性を把握したほか、屋根・屋上、外壁、内装、電気・機械設備の劣化状況を調査し、4段階の評価を行ったところであります。また、学校施設整備の基本方針として、不具合が生じてから対応する事後保全から、不具合が生じる前に対策を講ずる予防保全による施設管理に移行していくことや、改築から長寿命化に切り替えて整備を進めていくこととしたところであります。議員御質問の優先的に修繕及び改修を行う基準についてでありますが、計画では、文部科学省が示した学校施設の長寿命化計画策定の考え方を参考に、原則として年数が経過している学校ほど優先度が高いものとし、建築後50年以上経過している学校を早期に検討すべきものと位置づけ、施設の健全度や工事の効率性を総合的に勘案して、長寿命化改修を行うこととしております。また、部分的な修繕等については、これまでも、日常的な点検等を行う中で、随時実施してきているところであり、今後とも、劣化状況に応じて、応急的に対応してまいります。次に、施設管理費についてでありますが、寒冷地である北海道では、暖房費は施設管理費の中で大きな割合を占めており、冬期間の寒暖や原油価格にも影響を受けることから、年によって差があるものの、全小・中学校を合わせて、1年間で約1億円の経費がかかっております。御質問の暖房費を抑制するための断熱工事の実施についてでありますが、断熱工事は、議員御指摘のとおり、使用燃料の削減や室内の快適性・防音性の向上等を図ることができると考えておりますが、実施に当たっては、暖房費における削減額と工事費を中長期的に比較するなど、費用対効果を十分検討する必要があると考えております。教育委員会といたしましては、断熱工事の実施については、工事の手法や効果等を調査・研究した上で、江別市学校施設長寿命化計画を進める中で検討していくこととしております。次に、今後の修繕及び改修等の方針についてでありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、教育委員会では、施設の整備に当たり、江別市学校施設長寿命化計画に基づき、予防保全の施設管理に移行し、改築から長寿命化に切り替えて整備を進めていくことを基本とし、修繕については、劣化状況に応じて、応急的に対応していくこととしております。こうした方針に基づき、令和3年度につきましては、劣化状況調査の結果を踏まえて、早急に対応する必要がある江別第二中学校及び江別第三中学校の外壁改修工事や、大麻中学校西棟校舎屋上防水改修工事のほか、小・中学校計8校の校舎・体育館の暖房改修工事などを実施する予定であります。教育委員会といたしましては、安全・安心で快適な教育環境を確保していくことは重要であると認識しており、今後におきましても、財政状況を踏まえながら、国の補助事業も活用する中で、江別市学校施設長寿命化計画に基づき、施設設備の整備充実に努めてまいりたいと考えております。以上であります。

出典:江別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月5日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる