みんなの議会

江別市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月23日

(1)新型コロナウイルス感染症対策による影響について/(2)種苗法の一部改正について/(3)ネオニコチノイド系農薬等の使用について

2020年6月23日、江別市議会の一般質問で、干場芳子議員が「新型コロナウイルス感染症対策による影響について」「種苗法の一部改正について」「ネオニコチノイド系農薬等の使用について」について質問し、市長 三好昇、教育長 月田健二、教育部長 萬直樹、建設部長 佐藤民雄、健康福祉部長 佐藤貴史、経済部長 福島和幸、総務部長 後藤好人、水道部長 菊谷英俊が答弁しました。

質問者
干場芳子 議員
答弁者
市長 三好昇、教育長 月田健二、教育部長 萬直樹、建設部長 佐藤民雄、健康福祉部長 佐藤貴史、経済部長 福島和幸、総務部長 後藤好人、水道部長 菊谷英俊

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 干場芳子

新型コロナウイルスの感染拡大、そして、緊急事態宣言の発令は、私たちの生活に大きな影響を及ぼしました。子供たちは、全国一斉休校要請からほぼ3カ月間、学校に通うことができない状況が続きました。公園で遊ぶことも、集まりすぎだと指摘され、遊具にテープが張られ使用が禁止されたところもあります。飲食店、ライブハウス、カラオケ、ジム、イベント等は休業要請を受け、これまでのように営業できなくなりました。そこで働く多くの人の生活にも打撃を与えました。自粛警察なる言葉まで誕生するに至りました。感染防止のためであるとされ、正しいことなのだという文脈のもとで語られることが多かったように感じます。学校に通うこと、外で遊ぶことは、憲法や子どもの権利条約で保障されている人権です。子供たちが人間として成長するために必要不可欠なことだからです。子供たちの遊びをいかに保障するか、事前に検討されていたのでしょうか。飲食店等が営業することも営業の自由として憲法上保障されている重要な人権です。休業補償や生活保障は十分に検討されていたのでしょうか。確かに新型コロナウイルスの感染防止は生命・身体の安全に直結することで極めて重要です。感染防止という生命・身体の安全と、学習権、営業の自由という重要な人権とがぶつかり合う場面だからこそ、第3波が予想されるこれからも、最小限度の制限にするため、丁寧な調整と議論が重要と考えます。質問に入りますが、若干、これまでの質問者と重なる部分について御理解願います。最初に、新型コロナウイルス感染症対策による影響についてです。新型コロナウイルス感染の拡大対策として、臨時休校や保護者の休業、在宅ワーク等により子育て家庭では子供も大人もさまざまな形で影響を受けました。国や自治体は、人々の生命を守り、また、経済を支えるための給付金や社会保障の見直しなどに取り組んでいましたが、子育ちの視点での支援が少なく、子供の声が届いていないと感じています。子供は保護されるだけの非力な存在ではなく、権利の全面的な主体であり、大人とまちづくりを進めていく大切な市民です。コロナ禍で長い休校を余儀なくされた子供たちは、友達と遊べない、習い事に行くことができない、公園でも周りを気にするなどストレスを抱え続けていました。真面目な子供たちにとって自粛の意味は禁止にほかならず、不安とプレッシャーを感じていました。勉強への不安や友達づくりへの不安、新たなスタート時期を迎えるはずだった小・中学校の新1年生と受験生の不安や戸惑いなどもあるでしょう。事態が終息する見通しがない中で、子供たちが孤立しないよう必要な支援や子供同士がつながる体制づくりが求められます。学習のおくれの問題解決に偏ることなく、登校できないことによる学校や家庭を含む生活全体のリズムが崩れたことに対する適切な対応や子供たち一人一人の様子、体調等に配慮することも必要です。子供なりに新型コロナウイルス感染症による自粛、行動規制などを精いっぱい受けとめストレスを抱えている心身の状態も気がかりです。子供本位を大前提に望ましい環境づくりに努めていくことが大切です。子供たちの実態把握に努めて安心できる環境をつくるとともに、保護者の意見・対話も大切にしていくことが必要です。感染の第3波を想定し、学習環境を含め、必要な環境整備も進めていくべきです。日本小児科学会は、新型コロナウイルスが直接もたらす影響より、休校による被害のほうが大きい。休校による感染防止の効果は乏しく、今後、再び休校が検討される場合は慎重に判断すべきと指摘しています。今後の新型コロナウイルス感染症対策や学校運営において、子供の意見を尊重すべきです。1点目に、長期臨時休校が終了し再開しました。児童生徒の実態をどのように把握しておられるのか、伺います。2点目は、CAPについてです。過去にも一般質問で提案いたしましたが、改めて伺います。今回の新型コロナウイルス感染症では、学習への意欲の低下や運動不足、食生活の問題などを抱え、成長過程でバランスを崩しているなどのほかに、SNSなどによるいじめ、虐待などの可能性も否定できません。子供たちが安心して自分を大切な存在と感じ、みずから行動選択ができるよう自分の気持ちを話していいと知り、子供が語り出すCAPの講座の取り組みを保護者やPTAに情報を提供するお考えはないのか、伺います。3点目は、遊びの場の必要性と理解についてです。新型コロナウイルス感染リスクへの懸念から、図書館などの公共施設や遊園地などの娯楽施設も休みとなりました。公園で遊ぶことについても、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために休校になっているのに外で遊ぶことはおかしいとの誤解があり、子供たちもストレスをため込む状況となりました。行き場のない生活がしばらく続きました。今後、第3波も予測される中で、市として公園の使用、大人への理解についてどのように取り組んでいくおつもりか、伺います。4点目は、不登校児童生徒及び保護者への配慮についてです。かつて不登校を経験した不登校児の親から、全員登校できない状態になったことで、ふだんの不安感から一時的ながらも解放されているという複雑な気持ちがあるとのこと。一方で、学校再開後への不安もあり、今だからこそ、学校に行けない心情を考えてほしいという声もあります。また、新型コロナウイルス終息後の学校再開のあり方によっては、不登校児がふえる可能性も否めません。臨時休校中、子供なりにゲームや得意なことをしてストレスを発散している。学校再開で、授業時間の確保が最優先されると、環境の変化に対応できず登校を渋る子が多く出るのではと危惧します。さまざまなストレスを抱えてきた子供たちに対し、周囲の目配りを欠かすことはできず保護者との対話も大切にした配慮が必要と考えますが、どのように対応していくのか、伺います。5点目は、ひとり親家庭への支援についてです。江別市子どもの生活実態調査における調査結果では、約12.3%が母子・父子家庭であり、その67.4%が収入300万円未満となっています。さらに、母子家庭では200万円未満が45.5%、父子家庭では7.9%となっています。こうした現状からは、平時でも家計にゆとりはなく、今回の一斉長期臨時休校、営業自粛による収入減等により、子育て世帯の負担はさらに多くなっており、子育てや生活全般に影響が及んでいます。市独自の緊急的でスピード感のある支援策が必要と考えますが、見解を伺います。6点目は、緊急サポートネットワーク事業についてです。緊急サポートネットワーク事業とは、子供の病気や急な残業、出張などが生じたときに、地域の会員同士で、子供の緊急的な宿泊や預かりを行うものです。病児病後児保育とは異なり、子育て中の親に対するセーフティーネットとして有効な手段と考えますが、このたびの新型コロナウイルス感染症の影響下においても利用がなかったとのことです。どのような認識でおられるのか、伺います。2件目の質問は、種苗法の一部改正についてです。政府は3月3日、ブランド果樹など農産物新品種の海外流出防止を目的とした種苗法の一部改正案を閣議決定していましたが、今国会での成立を断念しました。今後、参考人質問や公聴会などを開催し、しっかりとした審議が求められます。今回の種苗法の一部改正は、従来、登録品種の一部に限られていた自家増殖・自家採取禁止を全植物種にまで拡大することにあります。これにより種子企業の利益はふえますが、農家の管理は制約されます。この種苗法の一部改正に対して、農民団体だけでなく、多くの市民団体も反対を表明しています。ゲノム編集など遺伝子操作作物を開発する種子企業の権利を強化し、食の安全を脅かすからです。2017年8月に施行された農業競争力強化支援法には、種子その他の種苗について、民間事業者が行う技術開発並びに新品種の育成その他の種苗の生産及び供給を促進するとともに、独立行政法人の試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進することと書かれています。この民間事業者とは、日本の農家ではありません。大規模な育種が可能な財力を持つ種子や農薬メーカーのことです。世界的に展開するバイオ企業、つまりバイエル・モンサント、シンジェンタ、コルテバなどの企業です。公的種苗事業には、問題がありつつも地域の研究熱心な農家の力も得ながら日本の食を支える根幹をなしてきました。公的種苗事業を骨抜きにしてしまえば、日本の農業は遺伝子組み換え企業、あるいはゲノム編集企業による企業に支配されてしまう危険にさらされることは間違いないと言っても過言ではありません。日本でも在来種の種苗は急速に消えているといいます。今、喫緊の課題は種苗法改正ではなく、在来種の保護法が先にあるべきです。新型コロナウイルス感染症の蔓延で単一作物を遠隔地でつくって運ぶ食のシステムは崩壊に瀕しています。これから、地域の生活、命を守るためにはローカルな食のシステムに移行していく必要があります。その意味でも今必要なのは在来種保全・活用法であり、種苗法改正ではありません。今後、農業政策を推進するに当たり、特に小規模農家にとって、この自家増殖を原則禁止とする種苗法の一部改正は著しく農家の権利を阻害するものであり、農家の今後の維持・発展を困難にする要因ともなります。従来の農家の権利を守り、地域にあった方法で家族農業を守り、発展させる必要があります。そのために、種苗法の一部改正はやめ、農家の権利を損なうことなく、かつ小規模農家を擁護するための法整備を行っていくべきです。まず1点目に、種苗法の一部改正による江別市への影響についてどのようにお考えか、伺います。2点目は、江別市において自家増殖している農家の状況についてです。種苗法が改正されれば、これまで認められていた登録品種の自家増殖には、種苗育成者から許諾を受けるか、種子を毎年購入しなければならなくなります。また、許諾料も種子価格も企業等の裁量で決まるため、栽培コストが高くなることが懸念されますが、こうした状況について市としてどのようにお考えか、伺います。3点目は、第4次江別市農業振興計画についてです。第4次江別市農業振興計画における江別市の目指す姿では、消費者への安全・安心で多様な農畜産物や加工品を拡大するとされています。また、第4次江別市農業振興計画の柱である地産地消の推進では、食材に対する安心感を育み、地元農業への理解を深めるために、生産者と消費者を結びつけるため地産地消を推進するとされています。消費者への安全・安心な農業についての認識を伺います。4点目は、改正内容の情報提供についてです。改正に当たって、現場からはその内容を危惧する声や不安、疑問の声も出ています。改正内容やそれによる影響等について、農家や関係者への情報の提供、十分な説明が必要と考えますが、どのように考えておられるのか、伺います。3件目は、ネオニコチノイド系農薬等の使用についてです。1990年初めからヨーロッパ諸国でミツバチの大量失踪が問題になり、2009年、日本でもミツバチの大量死が相次いで報告されました。環境脳神経科学情報センターの医学博士の木村-黒田純子さんによると、多くの研究がなされ、2012年の蜂の大量失踪はネオニコチノイド系農薬、以下ネオニコと申し上げますが、これが主要原因と判明しました。EUは2018年4月、ネオニコ5種類中3種類を屋外使用禁止とし、蜂だけではなく、昆虫、両生類、鳥などの生態系への悪影響を確認しました。そもそも、ネオニコとは、有機リン系にかわる農薬として1990年代に開発された殺虫剤、新しいニコチンという意味です。当時、虫にはよく効くが人には安全、無臭・無色で環境保全型であると宣伝されました。農地だけではなく、ガーデニング用殺虫剤、ゴキブリ用殺虫剤、ペットのノミ取りなど、生活のあらゆる場面で身近に使用されています。実際の特徴は、水に溶けやすく、散布されたネオニコは根、葉、茎、果実に浸透し、残留すると洗っても落ちない浸透性、地中に長期残留、河川で汚染する残効性、神経伝達物質アセチルコリンの受容体に結合し、アセチルコリンを介した神経伝達を攪乱する神経毒性があります。現実は、生物多様性への大きな影響をもたらすことが懸念され、他の殺虫剤と合わせて使うと毒性が数百倍から1,000倍に増幅する例もあるとのことです。人にも神経毒性があり、生体内に入ってから毒性が強くなる場合もあるとのことです。海外では厳しい規制が行われ、フランスは2018年9月に全てのネオニコ使用を中止し、オランダも2014年、ネオニコ全面禁止法が議会で可決。ドイツ、イタリア、アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、韓国、台湾などでも、品目によって使用規制・禁止されています。しかし、日本ではネオニコの残留基準が緩和され、クロチアニジンがホウレンソウで3ppmから40ppmへ、アセタミプリドがシュンギクとレタスで5ppmから10ppmへと大幅に緩和されています。日本人はネオニコなどの農薬や有害な環境化学物質に複合的にさらされており、子供への影響が懸念されています。3歳児の尿中に有機リン酸系、ピレスロイド系が100%、ネオニコが79.8%検出された報告もあります。環境への影響だけではなく、神経の発達に障がいが懸念される子供の急増は、遺伝要因より環境要因が大きいことが近年明らかになりつつあり、特に、有機リンやネオニコなどの農薬の暴露が危惧されます。2018年、北海道大学獣医学研究院毒性学教室の池中良徳准教授らは、国内のコンビニエンスストアで購入したボトル詰めの茶飲料9検体について、残留するネオニコチノイド系農薬とその代謝物を調査し発表しました。日本もネオニコの使用を禁止し、もしくはできるだけ量を減らしていき、残留基準値の規制強化や適正な環境影響評価を進めていくべきです。まず1点目に、使用するに当たっては健康被害が懸念されることから、注意することが必要と考えますが、学校も含めた市内公共施設及び指定管理者施設における使用の実態がどのようになっているのか、伺います。2点目に、水道水への残留と検査状況について伺います。江別市の状況について伺います。3点目に、使用時の管理状況等について伺います。環境や人への影響が懸念されるネオニコチノイド系農薬は、農地だけではなく日常的に使用する農薬として使用されており、使用の状況を管理することが必要と考えますが、見解を伺います。4点目は、削減に向けた取り組みについてです。地産地消の推進に向けては、江別市の農業は直売所等を通して消費者と生産者の顔が見える関係にあることが魅力であり、優位性があると認識しています。人体への影響が懸念されるネオニコチノイド系農薬に市民の関心が高まっています。農業者、農業関係団体と削減に向けた取り組みの可能性を検討するお考えについて伺います。5点目は、学校給食に使用する地場産野菜への取り組みについてです。学校給食を通じて地域の有機農業の活性化を図りたいとして学校給食の有機農産物を使用する取り組みが始まっています。江別市の農産品地場産率が高いことは、大変意義のあることと認識しています。命を紡ぐ子供たちのために、さらなる減農薬、有機農産物の使用に取り組んでいくべきではないかと考えますが、見解を伺います。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

干場議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、新型コロナウイルス感染症対策による影響に関しまして、ひとり親家庭への支援についてでございますが、ひとり親家庭への支援につきましては、これまで児童扶養手当やひとり親家庭等医療費の助成、自立支援のための資格取得助成事業、福祉資金貸付事業などを行ってきているところでございます。また、新型コロナウイルス感染症にかかわる支援といたしまして、国では、第2次補正予算において、令和2年6月分の児童扶養手当を受給している方や公的年金の受給により児童扶養手当が全額停止となっている方、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、児童扶養手当の対象となる水準に収入が下がった方など、子育てと仕事をひとりで担うひとり親家庭を支援するための給付金が創設されたところでございます。本市におきましても、この給付金を一日でも早く支給できるよう、準備を進めているところであります。一方、市におきましては、ひとり親家庭を含めた子育て世帯に対しまして、図書カードを配付したほか、保育料や放課後児童クラブ利用料の減免、就学援助など、総合的な子育て施策の中で支援を行っているところでございます。新型コロナウイルス感染症は、長期的な視野に立った対応が必要でありますことから、今後におきましては、国の動向などを注視するとともに、他市の事例なども参考にしながら、引き続き、子育て支援策全体の中で対応してまいりたいと考えております。次に、種苗法の一部改正に関しまして、まず、江別市への影響についてでございますが、6月17日に閉会した通常国会での成立が見送られた種苗法の一部改正案は、日本で開発された優良品種が海外に流出し、第三国に輸出・産地化されている事例があることから、登録品種を育成者権者の意思に応じて、海外流出防止等の措置ができるようにするとともに、育成者権を活用しやすい権利とするために品種登録制度の見直しを図るものでございます。この育成者権者の意思に応じて、海外流出防止等ができるようにするための措置の一つに、農業者が登録品種の収穫物の一部を次期生産のために種苗として用いる自家増殖は、育成者権者の許諾を必要とする案が示されているところでございます。御質問の江別市への影響についてでございますが、この自家増殖の見直しに関しましては、市内で自家増殖を行っている農産物について、JA道央や石狩農業改良普及センターに確認しましたところ、一部にとどまることから、影響は少ないものと伺っているところでございます。次に、自家増殖している農家の状況についてでございますが、現在、市内で生産されている農産物については、主にJA道央を通じて、毎年新規に購入した種子により生産されており、自家増殖を行っている農産物については、限定的であると伺っております。また、自家増殖が一律禁止というわけではなく、種苗法の一部改正案で育成者権者からの許諾が必要となるのは、国や都道府県の試験場などが年月や費用をかけて開発し、登録された登録品種のみで、そのような登録品種であっても許諾を受ければ自家増殖が可能とされております。しかしながら、実際に許諾料をどう設定するかについては、それぞれの育成者権者の判断になるため、農業者への負担のあり方や国の法案の動向などを今後も注視してまいりたいと考えております。次に、第4次江別市農業振興計画についてでございますが、市では、第4次江別市農業振興計画において、都市型農業の推進に向けた取り組みを展開するため、地産地消の推進を重要な項目として位置づけ、この地産地消の推進には、安心・安全な農業の取り組みが大前提にあると考えております。種苗法の一部改正で、ゲノム編集など遺伝子操作作物を開発する種子企業の権利を強化し、食の安全を脅かす危険性があるとの御指摘でありますが、農林水産省では、日本で開発された優良品種が海外に流出する事例や農業者が増殖した品種が海外で産地化された事例があるため、国内で優良な品種の開発が滞ることなども懸念され、より実効的に新品種を保護する必要性から、種苗法の一部改正案がさきの通常国会に提出されたものであります。市といたしましては、第4次江別市農業振興計画に基づき、多様な生産活動を推進するため、石狩農業改良普及センターやJA道央など、関係機関と連携して、新規作物の導入等を支援し、持続可能で安心・安全な農業を発展させていくためには、良質な土づくりとともに、化学肥料や化学合成農薬の適正使用により、環境との調和に配慮した良質な農産物の生産を進めてまいります。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、教育長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

私からは、新型コロナウイルス感染症対策による影響についての御質問のうち、長期臨時休校後の児童生徒の実態について御答弁申し上げます。市内公立小・中学校においては、新型コロナウイルス感染症への対策として、令和2年2月27日から一斉臨時休校し、4月7日に再開したものの、4月20日から5月31日まで一斉臨時休校の措置を行い、6月1日から学校を再開しております。休校期間中、各学校では、児童生徒の心身の健康状態等を把握するため、定期的に自宅へ電話等で連絡をしたほか、家庭学習プリント等を配付する際にも状況確認を行ったところであります。また、学校再開後は、学級担任や養護教諭が中心となり、小さな変化も見逃すことがないように、児童生徒を見守り、必要に応じ、健康相談を実施しております。現在、欠席している児童生徒数は、おおむね昨年と同水準となっておりますが、教育委員会といたしましては、引き続き、欠席児童生徒数の推移を注視するとともに、教職員や心の教室相談員、スクールカウンセラー等と連携し、児童生徒の心身の状態把握に努めてまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 教育部長 萬直樹(教育部長は2021年3月まで)

私から、新型コロナウイルス感染症対策による影響についての御質問のうち、CAPの取り組みについて御答弁申し上げます。CAPプログラムは、子供が自分の心と体を大切にして生きていくための人権意識を育てると同時に、いじめ、虐待などのさまざまな暴力から子供自身が自分を守るための教育プログラムであり、日本では、NPO法人CAPセンターが中心となり、全国各地のPTAなどを通じ、普及に取り組まれているものと承知しております。市内では小学校1校において、PTAが主体となり、児童向けのCAPプログラムの取り組みが行われており、教育委員会では、平成30年4月の校長会において、こうしたPTAの取り組み事例について、各学校に情報提供をしております。教育委員会といたしましては、新型コロナウイルス感染症に伴う生活環境の変化により、児童生徒の虐待リスクが高まることが懸念されることから、児童虐待防止のために学校ができること、必要なことを理解し、早期発見・早期対応に努めることが重要と認識しております。CAPプログラムについては、児童虐待防止策の一つと考えられることから、改めて校長会やPTAに情報提供してまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 建設部長 佐藤民雄(建設部長は2025年2月まで)

私から、新型コロナウイルス感染症対策による影響についてのうち、遊びの場の必要性と理解について御答弁申し上げます。公園の利用につきましては、国の附属機関である新型コロナウイルス感染症対策専門家会議から示された新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言において、公園はすいた時間、場所を選ぶと示されるなど、使い方の工夫や感染対策について、使用者への協力を呼びかけることにより、継続して利用できることが望ましいと提言されております。また、北海道からも、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に向けた取り組みにおいて、公園等における感染拡大防止として、密集・密接の防止を行うよう要請されていたところです。これらの提言等を踏まえ、当市の公園におきましては、人の集まりやすい中規模以上の公園に注意喚起等の看板を設置したほか、市ホームページへの公園の利用に関する注意の掲載や、公園管理の委託業者による密集利用時における声がけ等の対策を講じてきたところです。そのほか、中規模以上の公園の複合遊具等については、利用者が密集しやすい施設のため、一定期間使用禁止とする対策を講じ、公園を開放してきたところであります。いずれにいたしましても、今後の公園使用に係る市民周知につきましては、他市の対応事例を参考に、コロナ禍における公園の利用形態について検討を行うとともに、引き続き、密集・密接の防止など、公園使用時における注意点について、ホームページや看板により市民への理解を図ってまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

私から、新型コロナウイルス感染症対策による影響についての御質問のうち、不登校児童生徒及び保護者への配慮について御答弁申し上げます。教育委員会では、不登校児童生徒の支援を行う際には、保護者も不安や悩みを抱えている場合が多いことから、子供だけではなく保護者に対する支援もあわせて行うことが重要であると考えております。昨年度、教育委員会では、子供の不登校に悩む保護者を支援するため、適応指導教室に通級する児童生徒の保護者懇談会を初めて開催し、11名の保護者が抱えている不安の共有や意見交換等を行いました。また、臨時休校からの再開に合わせ、不登校児童生徒に対する標準的な対応をまとめた手引を作成し、その中で、改めて保護者への支援の必要性を記載したところであります。再開後、各学校では、不登校児童生徒に対し、教職員やスクールカウンセラー等による相談支援を行っているほか、保護者に対する支援にも努めております。今後におきましても、不登校児童生徒及び保護者との対話を重視しながら、適切な支援を行ってまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)

私から、緊急サポートネットワーク事業について御答弁申し上げます。この事業は、病児・病後児など、緊急性の高い子供の預かりニーズに応えるため、ファミリーサポート事業を補完するものとして、平成21年4月から実施しております。事業内容につきましては、サービスを受けようとする利用会員とサービスを提供する提供会員が、登録制による会員組織を形成し、利用会員において緊急的な子供の預かりなどの支援が必要となった場合、緊急サポートネットワークが相互の会員の橋渡しをしながら、地域で子育てをサポートしていくものであります。過去2カ年の実績では、平成30年度が20件、令和元年度が11件と、おおむね月平均1件から2件程度の利用となっておりますが、このたびの新型コロナウイルス感染症の影響下におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の初期とされる2月に2件、3月には1件の利用があり、緊急事態宣言がなされた4月以降については、利用がなかったところであります。この事業は、子育て家庭における緊急性の高い子供の預かりを行うということから、利用ニーズも限定されたもので、平常時においても利用は少ないところでありますが、緊急事態宣言中につきましては、外出自粛や就労形態の変化、利用会員が感染を危惧したことなどの要因により、利用がなかったのではないかと考えております。いずれにいたしましても、緊急サポートネットワーク事業は、子育て家庭のセーフティーネットとして重要であると認識しておりますことから、今後におきましては、緊急時に円滑にサービスを受けられるよう、事前登録を呼びかけるなど、事業の周知方法について工夫してまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 経済部長 福島和幸(経済部長は2024年3月まで)

私からは、種苗法の一部改正についての御質問のうち、改正内容の情報提供について御答弁申し上げます。種苗法の一部改正については、さきの通常国会での成立が見送られ、審議が継続されているところであるため、国会での議論が尽くされ、改正に至った時点で、国からの通知に基づき、北海道のほか、関係機関とも協議の上、農業者に必要な情報を提供してまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 総務部長 後藤好人(総務部長は2021年3月まで)

私からは、ネオニコチノイド系農薬等の使用についての御質問のうち、市内公共施設及び指定管理者施設における使用実態について御答弁申し上げます。ネオニコチノイド系農薬は、有害性が問題視される有機リン系農薬の代替として天然物であるニコチンや二コチノイドを元に毒性を低減すべく開発された農薬で、主に稲につくカメムシやウンカの防除、あるいは葉物野菜につくアブラムシの防除に使われております。このネオニコチノイド系農薬を含む国内で使用される農薬は、農林水産省所管の農薬取締法に基づき、安全性を審査し、登録されたものについて、製造や販売、使用が認められており、使用の時期及び方法などの基準も定められております。当市における学校を含む市内公共施設におきましては、ネオニコチノイド系農薬の使用実態はありませんが、指定管理者施設である江別市花き・野菜栽培技術指導センターにおきましては、指定管理者である株式会社フラワーテクニカえべつが、野菜の育苗のため播種から出荷までの間に、使用量や使用方法などの基準に沿って、ネオニコチノイド系農薬を使用していると伺っております。以上であります。

答弁 水道部長 菊谷英俊(水道部長は2023年2月まで)

私から、ネオニコチノイド系農薬等の使用についての御質問のうち、水道水の残留農薬の検査状況について御答弁申し上げます。水道水の水質検査につきましては、水道法及び水質基準に関する省令により定められた水質基準51項目が義務づけられております。このほかに、水質管理上留意すべきものとして、水質管理目標設定項目の検査実施に努めることとされております。この水質管理目標設定項目の中に農薬類が位置づけられておりますが、ネオニコチノイド系農薬は検査対象とされておりません。農薬検査は義務ではありませんが、江別市では平成2年度から検査を実施しており、令和元年度には、水質管理目標設定項目の中から、千歳川上流で使用されている農薬96項目を検査しております。農薬については、これまで30年間にわたり、水道水からは一度も検出されたことはありません。なお、ネオニコチノイド系農薬に作用のよく似たフィプロニルについては、検査を実施しており、水道水や浄水前の原水からも検出されたことはありません。これらの水質検査結果につきましては、毎年、水道庁舎で閲覧できるほか、ホームページでも公表しているところでございます。以上であります。

答弁 経済部長 福島和幸(経済部長は2024年3月まで)

私からは、使用時の管理状況等について及び削減に向けた取り組みについて御答弁申し上げます。初めに、使用時の管理状況等についてでありますが、ネオニコチノイド系農薬につきましては、市内の農地でも米や野菜などの一般的な農薬として使用されております。使用に当たっては、使用時期及び方法の基準が定められており、営農に関する指導機関である石狩農業改良普及センターの指導を受ける中で、JA道央を通じて生産者へ通知されており、農薬の使用履歴についても、生産者からJA道央へ報告されるなど、適正な管理が行われていると伺っております。また、農地以外での使用時の管理状況については、市内公共施設では、先ほど、総務部長から御答弁申し上げましたとおり、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの指定管理者である株式会社フラワーテクニカえべつにおいて、野菜の育苗のために使用しておりますが、使用量や使用方法など、基準に沿って使用され、その使用履歴についても適正に保管されていると伺っております。次に、ネオニコチノイド系農薬等の削減に向けた取り組みについてでありますが、第4次江別市農業振興計画では、地域の農業が持続的に発展していくためには、生産活動に伴う環境への負荷を可能な限り低減させ、環境との調和を図る必要があるとしております。そのためには、良質な土づくりとともに、化学肥料や化学合成農薬の適正使用により、環境との調和に配慮しつつ、安全で良質な農産物の生産を進めることが求められます。市では、土づくりや化学肥料・農薬の低減技術の導入など、環境に優しい農業に取り組む農業者を都道府県が認定するエコファーマー制度や、化学肥料や化学合成農薬の使用を作物の平均で約3割低減する環境との調和に配慮した北のクリーン農産物表示制度YES!cleanへの取り組みを推奨しています。また、市内では、農薬の適正な取り扱いや廃棄物の適正管理など、農産物の安全性を確保するGAP認証を3経営体が受けており、農薬の低減についての意識の高まりがうかがえます。いずれにいたしましても、ネオニコチノイドを含む農薬の使用に当たっては、石狩農業改良普及センターの指導のもと、適正使用に向け、引き続き、関係団体と連携して取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 教育部長 萬直樹(教育部長は2021年3月まで)

私からは、ネオニコチノイド系農薬等の使用についての御質問のうち、学校給食に使用する地場産野菜への取り組みについて御答弁申し上げます。給食センターでは、新鮮で安全・安心を基本とした食材を使用するため、また、食を通して体に大切なことや感謝の心を育む食育を目的として、地場産野菜を市内生産者から計画的に購入しているところであります。このため、JA道央江別営農センターや市内の三つの農業生産法人とともに、地場産農産物の利用促進事業に係る打ち合わせ会議を毎年開催し、給食で使用する農産物の品目と数量・価格の決定、新たな品目の使用の拡大やPR方法等について、協議を進めてきているところであります。学校給食において、農薬の使用を抑え、環境に配慮した地場産野菜を使用することにつきましては、地場産農産物の利用促進事業に係る打ち合わせ会議の中で、市内生産者と相談してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 干場芳子

2回目の質問と要望を含めまして進めてまいりたいと思います。1件目の新型コロナウイルス感染症対策による影響についての項目2のCAPの取り組みについてですけれども、校長会等で報告等をしていただいているということですが、市内で何校か取り組んでいます。できれば、内容そのものがどのようなものかわからないということで、どこかの学校で開催するときには、見学もできるというような情報提供を含めて、今後、そのあたりを考えていただけたらと思います。要望といたしますので、よろしくお願いいたします。次に、項目4の不登校児童生徒及び保護者への配慮についてです。適応指導教室に通級する児童生徒の保護者懇談会を昨年初めて開催されたということで、大変意義のあることだと受けとめております。しかしながら、適応指導教室に通っている子供は不登校児童生徒のごく一部に過ぎないと思っております。不登校になった児童生徒の保護者は大変孤独でつらい思いをしているのが実態です。答弁にあったように悩む保護者を支援するため、保護者懇談会の開催を不登校児童生徒の保護者全てに拡充するお考えはないのか、伺いたいと思います。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

干場議員の再質問に御答弁申し上げます。保護者懇談会の対象を不登校児童生徒の保護者全てに拡充することについての御質問でありますが、教育委員会では、今年度から保護者懇談会の対象を教室に在籍している児童生徒の保護者に加え、通級につながる可能性のある児童生徒の保護者にも広げることとし、今月末の開催に向けて学校を通じて案内を行ったところであります。今後におきましては、保護者懇談会の開催について、全ての不登校児童生徒の保護者に対し、周知できるよう拡充してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 干場芳子

次に、項目5のひとり親家庭への支援についてです。答弁では、総合的な子育て施策の中で支援を行っているとのことですので、それは一定程度理解しております。全ての子育て世帯への図書カードは大変喜ばれているとお聞きしております。それ以外の取り組みについては、新型コロナウイルス感染症の影響にかかわらず、これまで取り組んでいたものと認識しております。近隣自治体と比較するつもりは毛頭ありませんけれども、いろいろな工夫をしながら現金給付も本当に少額のものもあれば、現物支給の取り組みを行っている自治体もあるようにお聞きしております。先ほども述べましたように、やはりひとり親家庭の経済状況は大変厳しい状況に置かれていると思っております。庁内で市独自の取り組みについてどのような議論があったのか、なかったのか、そのあたりの経過について伺いたいと思います。

答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)

ひとり親家庭への支援についての再質問に御答弁申し上げます。新型コロナウイルス感染症に関しましては、子育て家庭を含めた全ての家庭にさまざまな影響が及んでおりますことから、これまで国の動向を見据えながら、ひとり親家庭に限らず、市民全体への支援策を検討し、対応してきたところであります。ひとり親家庭に対する市独自の支援につきましては、先ほども市長から御答弁申し上げたとおり、保育料や放課後児童クラブの利用料の減免、就学援助などの支援を行っており、また、現在、国のひとり親世帯臨時特別給付金の支給準備を進めているところであります。今後におきましては、国の動向を注視するとともに、他市の事例なども参考にしながら、引き続き、子育て支援施策全体の中で対応してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 干場芳子

国の動向も見据えながらという答弁だと思いますけれども、6月9日時点での社会福祉協議会が実施している緊急小口資金申請利用というのは、420件ということで、昨年の同時期に比べ、昨年は4件ということですので、約100倍になっております。そのうち、ひとり親家庭、母子家庭は33件、父子家庭は1件ということで、先ほど市長が答弁されたように、全体でということもよくわかるのですけれども、国の状況も見きわめてということです。第3波以降もどうなるかわかりませんので、今後の取り組みに期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。次に、項目6の緊急サポートネットワーク事業についてです。この事業は、病児・病後児に対して江別市でよく取り組んでいただいておりますので、利用人数も多いということで、子育てをする親への支援策として大変よい取り組みだと思っております。しかしながら、親本人がぐあいの悪いとき、出られないときの緊急サポートネットワーク事業は、最後のセーフティーネットとして欠かすことのできない事業だと認識しております。札幌市を初め、近隣自治体では利用料の補助があります。江別市にはこうした制度がないこともあってか利用料が高い状況です。利用料を聞いて利用を諦める親もいるとよくお聞きしております。ひとり親家庭には、市が全額を補助している自治体もあるとお聞きしております。市として、今後、これをぜひセーフティーネットとして、利用していただくに当たって補助することについて検討を進めていくべきではないかと思いますけれども、その点についての見解を伺いたいと思います。

答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)

緊急サポートネットワーク事業についての再質問に御答弁申し上げます。本市の緊急サポートネットワーク事業の利用料に関しては、おおむね他市と同程度の設定となっておりますが、利用料に係る補助制度は設けていない状況にあります。この事業は、病児・病後児を中心とした緊急性の高い子供の預かりを行うものでありますが、本市では、民間の医療機関への補助により、病児・病後児保育に取り組んでおり、他市から高い評価をいただいていることなどから、他市に比べ、緊急サポートネットワーク事業の利用が少ない状況にあると考えられます。いずれにいたしましても、緊急サポートネットワーク事業については、子育て家庭におけるセーフティーネットとして重要でありますことから、相談があったものの、利用に至らなかったケースにつきまして、利用料の影響の有無などを含め、実態の把握に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 干場芳子

次に、種苗法の一部改正について伺います。項目4の改正内容の情報提供についてですが、これは確認ということで伺います。国会での議論が尽くされ、改正に至った時点で、国からの通知に基づき、北海道のほか、関係機関とも協議の上、農業者に必要な情報を提供していくとの御答弁だったと思いますけれども、少なからず江別市への影響、許諾料、農業者への負担等に鑑みて、国において慎重な議論が必要と市として認識されているのかどうか、その点について再度伺いたいと思います。

答弁 経済部長 福島和幸(経済部長は2024年3月まで)

種苗法の一部改正についての再質問に御答弁申し上げます。種苗法の一部改正案につきましては、さきの国会で成立が見送られ、継続審議となったところでありますが、引き続き、慎重な議論が行われていくものと考えております。市といたしましては、先ほども御答弁申し上げましたとおり、許諾に関しての農業者への負担のあり方や国の法案の動向を今後も注視してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 干場芳子

次に、件名3ネオニコチノイド系農薬等の使用についてのうち、項目1の公共施設及び指定管理者施設における使用実態について伺います。学校を含む市内公共施設、株式会社フラワーテクニカえべつ以外の指定管理者施設では使用実態がないとのことでした。仕様書では環境に配慮するとされていますけれども、子供から大人まで、また、化学物質過敏症の方など、さまざまな市民が利用している学校や株式会社フラワーテクニカえべつを除く指定管理者施設、そして公共施設では、原則農薬を使用しないことを明記できないのかと思いますが、その点についてのお考えを伺いたいと思います。

答弁 総務部長 後藤好人(総務部長は2021年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。先ほども御答弁申し上げましたとおり、江別市花き・野菜栽培技術指導センターを除き、学校を含む他の公共施設においては、農作物の害虫防除が目的である農薬の使用実態はなく、今後におきましても施設の管理運営を行うに当たり、農薬の使用は想定されないものと考えております。このことから、御質問の、仕様書等においてネオニコチノイド系農薬の使用を禁ずる旨の記載を追加する考えはありませんが、施設の管理運営を行うに当たり、環境に配慮した取り組みが適正になされるよう、今後におきましても、日常のモニタリングなどを通じ確認してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 干場芳子

次に、項目2の水道水の残留農薬の検査状況について伺います。御答弁では、ネオニコの作用に似たフィプロニルについては検査項目となっており実施しているとのことでしたが、その他のネオニコについて懸念しているところです。今後、こうした農薬について水道水の調査等行って実態を把握していく必要があると考えておりますけれども、その認識についてお伺いしたいと思います。

答弁 水道部長 菊谷英俊(水道部長は2023年2月まで)

再質問に御答弁申し上げます。水道水の調査等を行い実態を把握していくことについての御質問でありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、水道水の水質検査につきましては、水道法及び関係省令に基づき検査が義務づけられている水質基準51項目と、国の通知に基づき検査実施に努めることとされている水質管理目標設定項目がございます。ネオニコチノイド系農薬につきましては、これらの検査対象とされておりませんので、現在のところ検査実施の考えはありませんが、項目や目標値等につきましては、毎年、国において検討しており、検査対象が変更される場合があることから、今後の国の動向を注視してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 干場芳子

次に、項目4の削減に向けた取り組みについて伺います。ネオニコチノイド系農薬が残留することによる人への健康被害については、近年、医学的な調査が国内外で行われております。既に環境への影響として蜂の大量死、赤トンボの激減などが言われております。官民双方の本格的な調査や機運が見られているところです。持続可能な開発目標SDGs推進においては、食料生産における環境負荷の低減も掲げられております。江別市では、2014年に創設された日本型直接支払制度の日本型直接支払交付金事業を実施しています。この制度は中山間地域等直接支払、多面的機能支払、環境保全型農業直接支払から成り、2015年に施行された農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律に基づき、環境保全型農業直接支払が実施されています。今後、こうした制度を利用して農薬の削減に向けて取り組んでいくことを検討していくべきではないかと考えますが、この点についての見解を伺いたいと思います。

答弁 経済部長 福島和幸(経済部長は2024年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。現在、市では、日本型直接支払制度のうち、多面的機能支払制度を活用し、農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るための地域の共同活動に係る支援を行い、地域資源の適切な保全活動を推進しています。御質問にありました環境保全型農業直接支払制度につきましては、農業者が実施する化学肥料・化学合成農薬を原則5割以上低減する取り組みとあわせて行う地球温暖化防止や、生物多様性保全に効果の高い営農活動に取り組む場合の支援ですが、現在、市内農業者からは実施希望がないため、市では実績がありません。市としましては、この環境保全型農業直接支払制度の活用について、JA道央などと相談する中で、地域の要望を伺ってまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 干場芳子

最後に、項目5の学校給食に使用する地場産野菜への取り組みについて伺いたいと思います。地場産農産物の利用促進事業に係る打ち合わせ会議で相談していくとの御答弁だったと思いますが、生産者と子供たちが出会いの場等があり、顔の見える関係性をつくっていくことは大変意義のあることですし、大切なことと考えていますが、具体的な取り組みについてのお考えがあれば伺いたいと思います。

答弁 教育部長 萬直樹(教育部長は2021年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。地場産野菜の生産者と子供たちの、顔の見える関係性をつくるために、具体的にどのように取り組むかとの御質問でありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、給食センターでは、地場産農産物の利用促進事業に係る打ち合わせ会議において、農薬の使用を抑え、環境に配慮した地場産野菜の具体的な品目や数量について相談してまいりたいと考えております。また、こうした取り組みについての生産者の思いを、今年度から給食センターだよりやビデオレターなどにより、児童生徒に伝えることも検討してまいります。以上であります。

出典:江別市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月23日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる