江別市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月21日
(1)市民参加・市民協働の推進について/(2)MV-22オスプレイの北海道大演習場における訓練について/(3)江別市民憲章について/(4)性の多様性を尊重する社会の実現に向けた取り組みについて/(5)手話言語条例の制定について/(6)DVの予防と対策について
2017年6月21日、江別市議会の一般質問で、干場芳子議員が「市民参加・市民協働の推進について」「MV-22オスプレイの北海道大演習場における訓練について」「江別市民憲章について」「性の多様性を尊重する社会の実現に向けた取り組みについて」「手話言語条例の制定について」「DVの予防と対策について」について質問し、市長 三好昇、生活環境部長 高橋孝也、教育部長 渡部丈司、健康福祉部長 真屋淳子が答弁しました。
- 質問者
- 干場芳子 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、生活環境部長 高橋孝也、教育部長 渡部丈司、健康福祉部長 真屋淳子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 6 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 干場芳子
久しぶりの一般質問となりまして、少々緊張しておりますけれども、しっかりと努めてまいりたいと思います。初めに、市民参加・市民協働の推進について伺います。施行から8年目を迎えた江別市自治基本条例は、条例第29条に基づき2回目となる見直しのため、江別市自治基本条例検討委員会が昨年7月に設置され、8回の長期間にわたる協議がなされました。本年3月22日に提言書として取りまとめられ、所管の常任委員会等へも報告がなされたところです。検討に当たっては、検討に必要なアンケート調査の結果を初め、市民意見公募などを踏まえ、現状と課題について協議を重ねてまとめられたものです。アンケート調査の結果では、江別市自治基本条例という言葉の認知度は十分とは言えないものの、市民活動や市民みずからの地域活動、まちづくりへの積極的な参加とさまざまな取り組みが進められてきていると認識しています。江別市自治基本条例検討委員会では、情報共有の推進や市民参加・協働の推進などについてさまざまな具体的な意見等により議論が深められていたと理解いたします。また、選任された委員以外の市民の意見、声を聞きながら進められてきたことは意義のあるものと認識しています。まず1点目に、江別市自治基本条例検討委員会の提言についてですが、今後、提言に基づき、具体的にどのように進めていくおつもりか伺います。2点目、3点目は、提言を受けての質問といたします。2点目は、選任された委員以外の市民の意見を反映する手法についてですが、附属機関等において審議する案件に応じて、選任された委員以外の市民の意見を聞き取る必要がある場合には、より多くの市民の声が反映できる手法について考慮すべきとありますが、今後どのように取り組んでいかれるのか伺います。3点目は、市民参加の状況を評価できる有効な手法や仕組みの検討についてです。江別市自治基本条例第28条の規定における江別市市民参加条例第12条の規定に基づく市民参加の状況の公表の際は、条例上の手続が適正に行われているかの点検結果もあわせて公表するなど、より適切に評価できる手法や仕組みについて検討していくことの必要性について、具体的にどのように考えているのか、見解を伺います。4点目に、江別市市民参加条例におけるワークショップの公開を明記することについてです。江別市市民参加条例制定時におけるワークショップの開催が非公開であったことについて、パブリックコメントにおいて、非公開であることの事前説明がなかったことや公開であるべきとの意見が出されていました。しかし、これらに対する市の考え方は、市民意見に対して合致したものとは言えず説明が不十分です。江別市市民参加条例におけるワークショップの開催は公開で行うことを明記すべきと考えますが、見解を伺います。次に、MV-22オスプレイの北海道大演習場等における訓練についてです。2017年4月の報道で、防衛省がことし8月に米軍新型輸送機MV-22オスプレイを使った日米共同訓練の実施場所として、陸上自衛隊矢臼別演習場に加え、北海道大演習場(千歳市、恵庭市、北広島市、札幌市)も候補地として検討していることが明らかになりました。オスプレイは開発段階から事故が相次ぎ、非常に危険な輸送機であることが指摘されており、2016年12月には、沖縄県名護市沖で墜落、大破事故が起きています。北海道、そして江別市の住民にとって抱く恐怖ははかり知れません。ことし4月28日には札幌市で、5月1日には北広島市において、不安を抱く市民団体が北海道大演習場へのオスプレイ訓練の移転に対して反対を表明し、北海道や防衛省に働きかけることを求める要望書を提出しました。米軍のオスプレイ訓練は、日米地位協定における札幌丘珠空港への軍事利用の拡大、さらには北海道へのオスプレイ訓練の拡大、配備につながることが懸念されることから、平和都市宣言を行っている江別市においては、軍用機であるオスプレイの訓練を許すべきではないと考えます。また、市長は市民の不安な声をしっかり受けとめ、市民の生命と安全を守ることを第一に考え、オスプレイ訓練の移転先として北海道大演習場及び矢臼別演習場反対を表明し、北海道に受け入れないことを要請するとともに、防衛省にはオスプレイを使った訓練を中止するよう働きかけるべきと考えますが、市長の見解を伺います。続いて、江別市民憲章についてです。江別市民憲章の制定は、1968年、江別90周年、市制施行15年の記念事業の中で、市民が新しい時代に即応して、輝かしい未来像を持って明るいまちづくりを推進していくための道しるべとしてつくられ、制定後、ことしで49年目となります。市内各界の代表者20名から成る市民憲章制定委員会を立ち上げ、憲章原案の作成に当たり、原案の策定に際しては広く市民の声、要望等を生かしたいとして、市民を対象にアンケート調査、市民懇談会などを開催し、議会において江別市民憲章原案として決定するとともに、当時の市長に答申し、一部、空と緑の文言に確認の要望等がついたものの可決されました。江別市民憲章の制定経過の中で、江別市民憲章を広く市民生活の中に根づいたものとなるよう実践活動等が求められたことから、関係団体等を組織して、江別市民憲章推進協議会が誕生し現在に至っています。この協議会においては、明るく住みよい地域社会と市民意識の高揚を図っていくため、住みよい環境づくり・市民緑化運動の推進や江別市民憲章文の全市的周知など幅広い活動を展開し、市政及びまちづくりに協力をいただいております。1点目に、江別市自治基本条例制定時における自治基本条例特別委員会の附帯意見1の認識について伺います。附帯意見では、江別市自治基本条例前文における江別市の歴史的な成り立ちについて市民周知を図るに当たっては、アイヌ民族を初め、北越植民社の方々など屯田兵以外の先人が果たした役割・功績についても逐条解説に盛り込むなど、十分に理解が得られるよう配慮されたい。また、江別市自治基本条例第29条の規定に基づき、今後、条例の規定について見直しを行う際には、これらの点を考慮した条例前文の改正も含め、鋭意検討されたいとの附帯意見が盛り込まれました。これまでの江別市自治基本条例の見直しにおいて、これら附帯意見を市としてどのように捉えてきたのか伺います。2点目は、歴史的な成り立ちと多様な方々が果たした役割・功績などの観点から見た江別市民憲章前文の考え方について伺います。自治基本条例特別委員会では、各会派の議員から江別市自治基本条例前文にアイヌ民族への配慮や北越植民社を初め、開拓農民の方々など屯田兵以外の先人が果たした役割・功績についての記述の必要性について同趣旨の発言があり、また、江別市自治基本条例検討委員会の議論経過の中で江別市民憲章との整合性についての指摘などもあり、前文への記載には至りませんでした。このようなことから、江別市民憲章の前文について改正も視野に入れた検討を進めていくことについて、市長の見解を伺います。4件目、性の多様性を尊重する社会の実現に向けての取り組みについて伺います。長い間、社会では性について非常に固定的に考えられてきました。世の中には、男性と女性しかおらず、それだけが正常で、そこから外れるものは異常だと考えられてきました。しかし、人間を単純に二つのパターンに分け、それ以外を排除する考え方は、これに当てはまらない人々が苦しむ背景となっています。ある人を性的マイノリティーである理由で差別したり、排除したりすることなく、違いを認めそれぞれの人の生き方を尊重することが人権の基本ではないでしょうか。一人一人の人間の性的指向や性自認と呼ばれる心の性は、実に多種多様であり、認め合える仕組みをつくっていくことが必要です。こうした人たちの占める割合は、日本では人口の約5%、約20人に1人と言われています。そして、欧米などでは、性的マイノリティーを保護し、その人々の人権を守り社会的地位を向上させる施策の整備が進んでいます。例えば、同性同士の共同生活を事実上、夫婦同様のものとして公認し権利を保証する登録パートナーシップ法やパートナーシップ契約(市民契約法)を制定している国は、ドイツ、フィンランド、イギリス、フランスなど世界各国に広がっています。一方、日本では全国に先駆け、東京都渋谷区で同性カップルにパートナーシップ証明書を発行したり、兵庫県宝塚市で性的マイノリティ支援方策検討部会が設置されるなど、徐々に取り組みが広がっています。しかし、全体としては周知が広がっているとは言えず、誤解や偏見が根強く存在しています。そのため、自分の自然な性的指向や性自認を否定的に捉え、強い疎外感や社会不信、自己否定の気持ちに駆られる人もいます。このような状況は改善しなければならず、生き方の多様性を認める条例制定や支援体制が必要です。1点目に、江別市男女共同参画基本計画における基本方針について伺います。2016年度からスタートした江別市男女共同参画基本計画における基本方針1、男女平等・共同参画社会の実現に向けた意識づくり啓発の推進において、初めて性的指向や性同一性障がいなどによる不平等や偏見をなくし、自分らしく生きる社会をつくることの重要性が盛り込まれました。基本計画において性的マイノリティーについてどのように生かし、2016年度江別市男女共同参画基本計画の推進状況において、どのように進めてこられたのか伺います。2点目は、LGBTの方々への配慮についてです。性のあり方に違和感を持っても、誰にも相談できずに自分が異常ではないかと悩み続けていた人にとって、とりわけ、家族や自分が性的マイノリティーであることを打ち明けたとしても、理解を得られなければ孤立し、孤独感を抱えることになります。周知や啓発、当事者同士での情報交換、当事者が啓発活動を行うことなどは重要な取り組みであり、積極的に支援することが必要と考えますが、いかがか伺います。3点目は、教育現場での取り組みについてです。文部科学省は、2015年4月30日に性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細やかな対応の実施等についてを各都道府県へ通知しました。この通知は、学校での支援体制、医療機関との連携、学校生活の各場面での支援などを示しており、具体例として、服装や髪形、更衣室、トイレの使用など、きめ細かな配慮を行うよう求めていますが、学校現場での取り組みについて伺います。4点目に、パートナーシップ制度の導入についてです。札幌市が本年6月1日、LGBTなど性的少数者カップルをパートナーとして公的に証明するパートナーシップ宣誓制度を導入しました。いわば公民権を得る運動とも言えます。当市においても性の多様性を尊重する社会の実現と導入に向けて取り組んでいくべきと考えますが、いかがか市長の見解を伺います。5件目、手話言語条例の制定について伺います。2015年第1回定例会において手話によるコミュニケーションの推進について、手話言語条例制定を求める質問をいたしました。答弁では、近隣市町村などの状況も把握するなど情報収集に努めていきたいとのことでした。現在、北海道内では、手話に関する条例が10市3町で制定されています。全国、そして北海道や札幌市の動きとともに改めて市の見解を伺います。障害者の権利に関する条約においては、言語と意思疎通を分けており、2011年に障害者基本法が改正され言語に手話を含むことが明記されました。聴覚障がい者が、命として守ってきた手話を言語として選択し獲得することを保障すること、また、そのことが実際の生活に生かされ、より豊かな社会生活を営むために手話言語条例の制定が必要不可欠と考えます。全国で手話言語、手話を含む情報・コミュニケーションの条例を制定した97自治体のうち、88自治体が手話言語条例を制定しています。本年6月6日に札幌市において、一般財団法人全日本ろうあ連盟主催で世界ろう連盟理事による手話言語法フォーラムin北海道に参加しました。理事でフィンランドのカイサさん、アルバニアのフローリアンさんは、手話は言語の一つであり、基本的な人権として認められなければならないと強く訴えていました。2016年6月には、石狩市の田岡市長が会長となり、自治体における手話等に関する施策展開の情報交換等を行うべく、全国手話言語市区長会が設置されました。同年7月に手話を広める知事の会が設立されたことも地方が国を動かし、手話言語法を制定することにつながるのではないかと考えます。1点目の質問です。全国手話言語市区長会は、ことしさらに30市2町が新規入会し、本年5月1日現在、279市区長6町となり、条例の広がりは国をも動かし法律をつくる力となりつつあります。全国手話言語市区長会へ参画していくお考えについて伺います。聾学校では、長い間、音声言語で営まれている社会に合わせるため、手話を禁止し口話法を強いてきました。これは、聾者の人権を認めなかったことでもあります。言語としての手話を認知、普及し、手話が使える環境へと整備していくことは、かつての苦難の歴史を二度と繰り返さず聾者として生きることを認める社会に変わっていくことです。このことを福祉の分野だけでなく社会全体で確かなものにするための環境整備が必要です。そこで2点目の質問は、江別市においても手話言語条例を策定すべきと考えますが、その認識について伺います。最後に、DVの予防と対策について伺います。北海道における2015年度のDV相談件数は1万3,000件を超え、過去最多となりました。特にデートDVの相談件数が増加しており、殺人事件に至るなど重大な被害も相次いでいます。配偶者暴力相談支援センターなどの専門機関への相談件数も年々増加しており、2015年度に全国の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談件数は11万1,630件、同年中に警察に寄せられた配偶者からの暴力事案認知件数は6万3,141件、2016年度は6万9,908件となっており、増加傾向となっています。江別市の家庭児童相談員兼母子・父子自立支援員が対応したDV相談件数等の推移は20件から25件前後ですが、2016年5月に2,500名を無作為抽出で行ったまちづくりアンケートでは、暴力を受けたことがあると回答した女性は47名となっています。また、江別警察署にお聞きしたところ、DVとストーカー等の江別警察署への相談件数は、2016年度約180件、ことし5月末現在で80件、昨年同月は約70件となっており増加しています。DV等を受けた人の約半数が相談していなかったという状況にあることから、DV等の実態はかなり深刻なものと言うことができ、その対策は急務です。また、新聞報道等によりますと、昨年10月から12月に東京都、岩手県、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、宮崎県、長崎県などの中学校、高校、大学で総合学習などのデートDVの啓発授業後にアンケート調査を実施したところ、交際経験のある10代の女性の約44%がDVを体験していることがNPOの広域調査で明らかとなりました。驚くべき実態であります。そこで1点目に、当市における被害の実態について、市としてどのような見解をお持ちか伺います。2点目は、支援の状況についてです。主に家庭児童相談員兼母子・父子自立支援員により常時相談を行っているとのことで、2015年度の相談件数は1,038件となっています。一時保護から生活再建までシェルターや弁護士、その他関係機関との連携等も欠かせませんが、対応の状況は十分と認識されているのか伺います。続いて、3点目にデートDVの予防と教育の取り組みについてです。近年、国内外で若年層のDVが問題となっており、日本ではデートDVと呼ばれています。配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律、いわゆるDV防止法の改正により、その支援対象として同居している恋人間の暴力まで範囲が広げられましたが、一方でいまだに対象にならないデートDVに関する支援や啓発の取り組みは不十分であると考えます。学校との連携を通じ、若い世代に直接働きかけるプログラムが必要です。当市における予防と教育の取り組みについて伺います。4点目は、中学生への予防教育についてです。北海道が実施した高校生へのデートDV予防出前講座のアンケートによりますと、約半数以上の56.2%の生徒が交際経験ありと回答しています。予防の視点からは、中学生への早期の予防教育が必要と考えます。学校においてDV教育を行うことは、男女間の関係だけではなく、同性の友人関係、家族との人間関係等においても暴力のない対等な関係が大切であることに気づき、人権意識を高めることにもつながります。DVのない交際、暴力のない家庭を築くため、中学生への予防のための教育を進めていくべきと考えますが、いかがか伺います。以上で1回目の質問を終わります。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
干場議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、MV-22オスプレイの北海道大演習場における訓練についてでございますが、防衛省におきましては、今年度、オスプレイの訓練移転に係る北海道での日米共同訓練を予定していると公表しておりますが、訓練の日程や使用する演習場、飛行区域などの詳細については、まだ示されておりません。これまでも国に対して、オスプレイの安全性や飛行訓練による周辺住民への影響について十分な説明に努めるよう全国市長会などを通じて要請してきたところでございますが、訓練の日程や区域などの実施内容につきましても国が責任を持って関係自治体や地域への説明を行うべきものと考えているところであります。次に、江別市民憲章に関連しまして、江別市自治基本条例制定時における附帯意見1の認識についてでございますが、江別市自治基本条例は、平成17年の江別市自治基本条例市民懇話会設置以降、市民の手により熱心な論議をいただき、平成21年第2回定例会において議会の議決をいただいたところでございます。条例の議決の際には、条例前文における江別市の歴史的な成り立ちについて市民周知を図るに当たりましては、アイヌ民族を初め、北越殖民社の方々など、屯田兵以外の先人が果たした役割・功績についても逐条解説に盛り込むなど、十分に理解が得られるよう配慮されたい。また、江別市自治基本条例第29条の規定に基づき、今後、条例の規定について見直しを行う際には、これらの点を考慮した条例前文の改正を含め、鋭意検討されたいとの御意見をいただいたところでございます。市といたしましては、いただいた御意見を重く受けとめ、条例前文の解説を、江別市は、アイヌの人々、原野を切り開き、畑や道をつくり、江別市の今日の礎を築いてきた屯田兵や北越殖民社の人々など、多くの先人の手によって形づくられてきましたと修正し、さらに条例前文における屯田兵らによって開拓されの意味合いには、そうした江別の成り立ちにかかわってこられた人々全てが含まれていますという表現に改めたところでございます。また、これまで平成24年度と昨年度に行った江別市自治基本条例の見直しでは、江別市自治基本条例検討委員会において、条例前文を含め、全ての条文ごとに時間をかけて検討をお願いした結果、条例前文を含め、江別市自治基本条例については、変更・修正の必要はないとの提言をいただいたところでございます。次に、多様性や歴史的な観点から見た江別市民憲章の前文の考え方についてでございますが、議員の御質問にもありましたように、江別市民憲章は、昭和43年に市民が新しい時代に即応して、一人一人が輝かしい未来像に向かって明るいまちづくりを推進していくための道しるべとして制定に向けた検討が行われたものでございます。当時の取り組みといたしましては、市内各界の代表者から成る江別市民憲章制定委員会で原案を作成し、市民を対象としたアンケート調査や市民懇話会などを行い、十数回にわたる会議で検討を重ねて成案を取りまとめ、昭和43年第4回定例会において、満場一致をもって可決、制定されたものでございます。また、昭和44年に関係団体等から成る江別市民憲章推進協議会が誕生し、今日まで花のある街並みづくり運動を初めとしまして、住みよい環境づくりや市民緑化運動など、江別市民憲章を広く市民に親しまれるものとなるよう取り組みが続けられているところであります。自治基本条例特別委員会の附帯意見に基づき、市民憲章前文について、改正を含めた検討を進めていくことについての御質問でありますが、江別市自治基本条例は、まちづくりの基本原則などを定めた自治体の最高規範でありますが、江別市民憲章は、昭和43年当時に今後のまちづくりを推進していくための道しるべとして、いわゆる市民共通のまちづくりの目標として制定されたものであります。制定当時、市の各界の代表から成る江別市民憲章制定委員会において原案を作成されたことなど、多くの市民の皆様の思いが込められ、現在、広く市民の皆様にも定着しておりますことから、今後もその考え方を尊重し大切にしてまいりたいと考えております。次に、手話言語条例の制定に関連しまして、全国手話言語市区長会への参画についてでありますが、設立趣意書によりますと、同会は国に手話言語法や情報コミュニケーション法の制定を求めるほか、全国に関連条例の制定を拡大するための取り組みや、自治体における手話等に関する施策展開の情報交換などを行うべく設立されており、現在、北海道内の自治体では14市が参画しております。当市では、既に手話は言語であるとの基本的な認識のもとで、手話通訳者等の養成を初め、市役所本庁舎への専任手話通訳者の配置や手話通訳者の派遣事業などを行ってきたところでありますが、全国手話言語市区長会への参画につきましては、会員同士の情報交換や全国の特徴的な先進事例の情報を得られるなどのメリットも考えられますことから、国や北海道の動きについての情報も収集しながら、参画に向けて検討してまいりたいと考えております。次に、条例制定の考えについてでありますが、手話を言語であると規定した障害者権利条約の国連での採択後、障害者基本法の改正により言語に手話が含まれることが定められたほか、全国都道府県議長会と全国市長会において手話言語法の制定について国に要請が行われ、江別市では平成26年3月に、また、昨年3月までには全ての地方議会で手話言語法制定を求める意見書が採択されております。手話言語条例の制定状況といたしましては、平成25年度の鳥取県を最初に、本年4月時点では全国で97自治体、道内では10市3町で手話言語条例が制定されております。手話言語条例の制定につきましては、障がい者に対する差別解消のために必要な合理的配慮として、手話によるコミュニケーションが国から示されているところでございまして、国の手話言語法に係る動向や北海道の手話言語条例の検討状況などを参考にしながら、引き続き研究してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの質問につきましては、生活環境部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私から、まず、市民参加・市民協働の推進についてのうち、江別市自治基本条例検討委員会の提言について御答弁申し上げます。江別市自治基本条例は、ことし7月で施行後8年を経過することから、平成28年度におきましては、平成24年度に続き2回目の検討作業を行ったものでございます。江別市自治基本条例の検討に当たり、昨年7月に学識経験者、有識者、公募市民の8名から成る江別市自治基本条例検討委員会を設置し、約8カ月間、全8回にわたり熱心な検討をいただいた結果が提言書として取りまとめられ、去る3月22日に御提出いただきました。提言書では、条例の条文については、まちづくりのルールとして適切に表現されており、現在のところは特に変更、修正の必要はないとされ、一方、条例の認知度アップについては、解説書の改善、市民のアイデアを取り入れた、わかりやすく、親しみやすいパンフレットの作成、広報えべつを活用したPR、また、市民参加の推進については、各種審議会における市民参加の拡大、パブリックコメント実施に当たってのPR、さらに、市民協働の推進では、協働意識の啓発の強化、多くの市民がまちづくり活動に参加しやすいPR手法の検討、自治会や市民活動団体への支援などについて提言をいただいたところでございます。江別市自治基本条例検討委員会からの提言につきましては、市のホームページや広報えべつなどを活用し、多くの市民の皆様に既にお知らせしているところでございます。市といたしましては、今後、いただいた提言に基づき、市民参加や市民協働の推進などに取り組んでいくほか、解説書の改善や、市内4大学の学生のアイデアを取り入れたリーフレットの作成、広報えべつに特集記事を組むなど、条例の内容をよりわかりやすくするための取り組みを進めてまいります。次に、選任された委員以外の市民の意見を反映する手法についてでありますが、提言書において、市民参加の推進に関し、附属機関等において審議する案件に応じて選任された委員以外の市民の意見を聞き取る必要がある場合には、より多くの市民の声を反映できる手法について考慮すべきとの提言をいただいたところでございます。市といたしましては、各附属機関等に対して、いただいた提言の趣旨について周知してまいりたいと考えております。次に、市民参加の状況を有効に評価できる手法や仕組みの検討についてでありますが、提言書においては、江別市市民参加条例に基づく市民参加の状況の公表の際は、条例上の手続が適正に行われているかの点検結果もあわせて公表するなど、より適切で有効な評価ができる手法や仕組みについて検討していくことが必要との提言をいただいたところでございます。市といたしましては、この提言を踏まえ、江別市市民参加条例上の手続が適正に行われているかについて、わかりやすく市民にお知らせするため、市民参加の状況の公表の際には市民参加をいただいた案件名、市民参加の方法などをお知らせするほか、新たに附属機関等における市民委員の選任や公開の状況もあわせて公表する方向で検討しているところであります。次に、江別市市民参加条例においてワークショップの公開を明記することについてでありますが、市民が施策、事業等について、研究及び議論を通じて共同作業を行う中で、課題等の抽出及び選択を行い一定の合意形成を図ることを目的とするワークショップは、江別市市民参加条例における市民参加の方法の一つとして規定されております。ワークショップを開催するときは、より多くの市民に参加をいただくため、あらかじめ開催日時、開催場所、開催趣旨等を公表し、開催後は、参加できなかった市民と情報を共有するため、開催の記録について、原則公表することとしております。ワークショップは、原則として全ての参加者が公募による市民であることから、市といたしましては、事前のお知らせなどにより、より多くの市民の参加をいただくことに努めてまいりたいと考えております。御質問のワークショップの公開につきましては、参加する市民が自由に発言できる配慮の面などから、統一的なルールとして江別市市民参加条例に盛り込んではおりませんが、取り上げるテーマに応じて個別に判断してまいりたいと考えております。次に、性の多様性を尊重する社会の実現に向けた取り組みについてのうち、江別市男女共同参画基本計画における基本方針についてでありますが、平成26年度にスタートした江別市男女共同参画基本計画は、基本方針の一つとして、男女平等・共同参画社会の実現に向けた意識づくり啓発の推進を掲げ、その中で性の多様性に関して、人権尊重の視点から性別や年齢はもとより、性的指向や性同一性障がいなどによる不平等や偏見をなくし、お互いが支え合い、責任を果たすことで自分の能力を発揮し自分らしく生きる社会をつくることが重要としております。この方針を受け、市では毎年6月の男女共同参画週間に合わせて、情報図書館に男女共同参画に関する書籍を集めた特設コーナーを設け、その中で性の多様性に関するものやLGBT、いわゆる性的少数者に関する書籍を市民に紹介し、これらの理解を深めてもらえるよう努めているところでございます。性の多様性について、社会の理解度はまだ低く、社会全体において性自認や性的指向に関する正しい知識と理解の促進が必要と考えており、引き続きこれらの意識啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、LGBTの方々への配慮についてでありますが、LGBTの方々については、社会全般における理解の不足や偏見から、日常生活における性別表現や会話の中で、傷ついたり、性自認や性的指向に関して誰にも相談できずに悩んでおられたりするケースもあると言われております。市といたしましては、社会全体においてLGBTに対しての偏見をなくすための正しい知識の啓発や、LGBTの方々が悩みを相談できる国や北海道の窓口を広くお知らせするほか、市としてどのような相談対応が必要なのか関係部局と研究してまいりたいと考えております。以上でございます。
答弁 教育部長 渡部丈司(教育部長は2018年3月まで)
私からは、性の多様性を尊重する社会の実現に向けた取り組みについてのうち、教育現場での取り組みについて御答弁申し上げます。文部科学省は、平成27年に性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等についてを都道府県教育委員会等に通知し、この通知の中で学校における支援体制の確保や医療機関との連携などの対応等について、また、支援の事例としては、自認する性別の制服・体操着の着用、職員トイレ・多目的トイレの利用を認める等の考え方が示されたところであります。また、同省では、平成28年4月に性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施についてと題する教職員向けの資料も作成し、同様に通知しております。こうした指導・助言を受けて、北海道教育委員会では、各管内の生徒指導研究協議会において、性同一性障がいに関する研修を実施しているほか、教育委員会におきましても校長会・教頭会の研修や校内研修等で情報共有に努めているところであります。これまで、市内の小・中学校から教育委員会に対し、性同一性障がいに関する相談を受けた事例はありませんが、こうした悩みを抱える児童生徒にあっては、学校生活などで心身への負担が大きくなることが懸念されることから、きめ細かに対応する必要があるものと認識しております。教育委員会といたしましては、性同一性障がいに関する相談を受けた場合には、児童生徒や保護者の意向を十分に踏まえ、学校や医療機関等と緊密に連携しながら適切に対応してまいりたいと考えております。以上であります。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私からは、次のパートナーシップ制度の導入について御答弁申し上げます。LGBTの方々を互いにパートナーとして公的に認証するパートナーシップ宣誓制度につきましては、これまで、全国で6の市と区で同様の制度が導入され、最近では札幌市が本年6月から実施しているところでございます。制度を導入した自治体においてはさまざまな意見があり、今後におきましても、国や北海道の動向や実施している自治体の利用状況、効果などを見きわめた上で、対応してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、まずは、社会全体が性の多様性を認めた上で、これを理解し尊重していくよう意識啓発をしていくことが重要であると考えております。以上であります。
答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)
私からは、まず、DVの予防と対策のうち、被害の実態について御答弁申し上げます。自治体ごとのDV相談件数が公表されていないため、他市町村との比較はできませんが、当市の家庭児童相談におけるDV相談件数は、平成26年度が24件、平成27年度が10件、平成28年度が28件と推移しており、そのうち、北海道立女性相談援助センターにおいて保護となったものは、平成26年度が5件、平成27年度が1件、平成28年度が4件となっております。DV相談件数は年度により増減がある状況でありますが、さまざまな相談に含まれるDVの兆候を見逃さぬよう、DV被害者の安全確保を最優先として、引き続き迅速かつ適切な対応に努めてまいりたいと考えております。次に、支援の状況についてでありますが、日ごろから、江別警察署、北海道立女性相談援助センター、市の関係部署などとの情報交換に努め、緊急時にも緊密に連携して対応しているところであります。関係機関との連携による支援といたしましては、保護を目的とした北海道立女性相談援助センターへの連絡や警察への被害届の提出状況の確認、経済的理由により生活再建が必要な場合の保護課ケースワーカーとの連携、住民票の閲覧制限のための戸籍住民課との連携、離婚相談に関する無料弁護士相談の案内など、相談者の状況に応じた対応を行っております。なお、DV被害者が江別警察署に相談を行った場合についても、江別警察署から市の相談窓口へと引き継がれ、同様の対応を行うこととなっております。いずれにいたしましても、DV被害者への対応は、相談者の安全確保を最優先に速やかな対応が必要と考えておりますことから、今後におきましても、関係機関が密接に連携しながら相談者の状況に応じ迅速で適切な対応に努めてまいります。以上であります。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私からは、次のデートDVの予防と教育の取り組みについて御答弁申し上げます。市ではこれまで、市内4大学の新入生や成人の集いの来場者に対しまして、デートDVを防止するための啓発リーフレットを配布してまいりました。また、デートDVは人権侵害でありますことから、人権擁護委員との連携によりデートDVに関する出前講座を実施しており、昨年度は北翔大学や江別高校を訪問して啓発を行ったところでございます。今後も、これまでの取り組みを進めながら、他の大学や高校にも出前講座をPRしてまいりたいと考えております。以上であります。
答弁 教育部長 渡部丈司(教育部長は2018年3月まで)
私からは、次の中学生への予防教育について御答弁申し上げます。DV防止のためには、お互いを尊重し合う人間関係を学ぶことが有効とされていることから、市内の各中学校では、道徳の時間にそれぞれの個性や立場を認め合う寛容な心を育てる教育に取り組んできたところであります。また、教育委員会ではデートDV防止の啓発を進めるため、平成26年6月に北海道教育委員会が作成した中学生向けの資料を各中学校に配布し、活用を促しているところであります。教育委員会といたしましては、若年層からの周知や意識づけが将来のDV防止に効果があると認識していることから、今後も各中学校に情報提供を行うとともに、さまざまな機会を通じてDVの予防教育に取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 干場芳子
2回目の質問をさせていただきたいと思います。まず、1件目の市民参加・市民協働の推進についてです。要望になりますけれども、市民協働は、市長になってからこれまでずっと市長の方針の中でも大変大きなものになっていると思いますので、ぜひ、市長にも御答弁いただきたかったということを最初に申し上げておきたいと思います。1点目は、市民参加・市民協働の推進についての3番目の市民参加の状況を評価できる有効な手法や仕組みの検討についてでありますけれども、江別市自治基本条例検討委員会では、きちんとその仕組みについて今後検討するようにという提言を明確にいただいているわけですから、やはり、市民参加を進めていくためには、行政内部だけでの評価には限界があると思っております。市民を含めた市民団体や専門的な学識経験者が含まれた評価をするための仕組みが必要であると思っておりますけれども、今回のこの提言を受けて今後そういった仕組みをつくるということを視野に入れるお考えはないのか、伺いたいと思います。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私から、市民参加・市民協働の推進についてのうち、市民参加の状況を評価できる有効な手法や仕組みについての再質問に御答弁申し上げます。市民によるまちづくりに関する施策等の評価につきましては、江別市自治基本条例検討委員会から、現行の評価の仕組みを基本としながら、当面は、わかりやすく市民にお知らせするための公表の方法について検討するよう提言をいただいたところでございます。市といたしましては、この提言を踏まえ、江別市市民参加条例上の手続が適正に行われているかを市民にわかりやすくお知らせすることが大切と認識しております。したがいまして、現行の評価の仕組みのもとに、先ほども御答弁申し上げましたとおり、当面は、市民参加の状況を公表する際には、市民参加の案件名、方法などをお知らせするほか、新たに市民委員の選任や公開の状況もあわせて公表する方向で検討しており、透明性を高めてまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 干場芳子
これは最初、条例をつくるときから私自身も求めていたことですが、まだその状況にはないということで、また同じようなことを聞きましても答弁は同じだと思いますので、ぜひその方向に向けて今後の見直しのときに検討していただきたいと思います。次に、4番目の江別市市民参加条例においてワークショップの公開を明記することについて伺いたいと思います。1回目の質問に対する答弁では、自由に発言できる配慮をしたということですが、これは、前回の条例制定において市民が出した意見に対する明確な答えではなかったと思っております。実際に非公開だということは事前に公開されておりませんでした。ですが、今の答弁から思いますのは、市として原則は公開であるという認識であるのかどうかということです。そこについて改めて伺いたいと思います。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私から、江別市市民参加条例においてワークショップの公開を明記することついての再質問に御答弁申し上げます。ワークショップは、市の施策や事業等をテーマに市民の皆様がグループワークを通じて、一定の合意形成をしていただくものであり、まずは、より多くの市民に参加していただくことが望ましいと考えております。ワークショップの公開につきましては、参加される方が自由に発言できるように配慮する必要がありますことから、先ほども御答弁申し上げましたとおり、取り上げるテーマに応じて個別に判断してまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 干場芳子
これも1回目の答弁と同じような答弁ですので、質問にはいたしませんけれども、やはり、ワークショップというのは基本的には公開であろうと考えております。そこにきちんとした情報を提供した上で、市民がそこでやりとりをしていくということを明らかにしながら、市の進める方向、政策に向けて議論と言いますか、意見のやりとりをしていただくということが重要だと思いますし、そういったことがワークショップをきちんと機能させることになるだろうと思っておりますので、今後このことについても検討していただきたいと思います。次は、2件目のオスプレイの訓練についてです。私も防衛省に行って要望等をしてきましたけれども、まだ決まっていないという先ほどの御答弁であったと認識しております。これまで北海道内でもいろいろな事故がありました。2001年には十勝管内の然別演習場で訓練中にビニールハウスに実弾が着弾したとか、また、同年6月には北広島市の上空で戦闘機が188発誤射したということで、その誤射した銃弾はまだ全て見つかっておりません。また、2013年6月には、矢臼別演習場において155ミリメートルのりゅう弾一発が誤射により、演習場外の国道まで700メートルの地点に着弾するなどの事故が起きております。これは防衛省が訓練をするということですから、なかなか公開されないという状況なのかも知れませんけれども、やはり市長がしっかり前面に立って市民の財産、生命を守っていくために必要な行動を必要な時期にしっかりとっていただきたいということを強く求めたいと思いますのでよろしくお願いいたします。続いて、3件目の江別市民憲章についてです。2番目の多様性や歴史的な観点から見た江別市民憲章の前文の考え方について伺いたいと思います。答弁の趣旨については、深く理解しているところであります。江別市民憲章、江別市自治基本条例、市が制定している条例、江別市総合計画との関係というのは、いろいろな考え方があると思っております。制定後、49年が経過して社会状況が変化しつつあると思っております。そして、配慮も必要だと思っております。北海道が、来年1月から3カ月間をPR期間として、北海道150年事業を1年間行うということで、本当に多くの方々の参加のもとに道民会議を開催しております。私はこの動きはとても注目すべきものがあると思っております。私たちのまち、江別市はこの間、江別市平和都市宣言もしたところです。こうしたことからも、一度、昔の方々の非常に思いの込もった江別市民憲章でありますけれども、このような状況の変化等も含めて意見交換など、議論する場を持つことも必要ではないかと考えておりますが、お考えを伺いたいと思います。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
私から再質問にお答え申し上げます。江別市民憲章の前文の見直しを検討する場を設けてはどうかとの御質問でありますが、先ほど申し上げましたとおり、江別市民憲章は各界各層の代表者が参加された委員会を設立しまして、そこに多くの思いが込められてつくられたものでございますので、まずは、その気持ち、経過を含めた状況を大切にしていきたいと思っております。江別市民憲章には推進協議会がございまして、毎年総会を開いております。そこで、さまざまな事業報告をしておりまして、その中での議論もさまざまな形があるのではないかと思っております。そういう意味でいきますと、市民の思い、さらには今ほど申し上げました推進協議会の思いなどについて、経過をしっかりと見てその動向を注視していきたいと思っております。
再質問 干場芳子
動向を注視していくという御答弁でしたので、さまざまな形で機会があれば、これからの江別の未来に向かってこういったことに触れていくというのは大変よいことではないかと受けとめております。それは、10年前の江別市自治基本条例を制定するときにいろいろと議論させてもらってすごく勉強させていただきました。江別市に住む子供たち、そして子供を含む私たち市民が改めてこういった変化の中から何か考えていくという機会はぜひあったほうがよいと思いますので、市長の御答弁にあった動向を注視していくというところに期待をしたいと思っております。次に、4件目の性の多様性を尊重する社会の実現に向けた取り組みについての1番目、江別市男女共同参画基本計画における基本方針について指摘をしたいと思います。今回の江別市男女共同参画基本計画ですけれども、せっかく性の多様性についての文言が盛り込まれたわけですし、進捗状況や検証というのは計画に対して盛り込んでいくものですから、毎年、進捗状況等のところにおいて一文でも一年一年進めていること、今後の課題と思っていることなどがしっかりと盛り込まれていくことが大事だと思いますので、今後その点についてよろしくお願いしたいと思います。次に、3番目の教育現場での取り組みについて伺いたいと思います。現場での取り組みの御答弁については、おおむね理解をいたしました。生徒に対してLGBTのことを知らせたり、理解を深めていただいたりするということは大事だと思っております。学校現場での学びとしてどのように取り組んでおられるのか、その点についてお伺いをしたいと思います。
答弁 教育部長 渡部丈司(教育部長は2018年3月まで)
干場議員の再質問に御答弁申し上げます。子供たちに対する性同一性障がいに関する学びの場が今後必要ではないかとの御質問でありますが、先ほども御答弁申し上げましたが、性同一性障がいに関する悩みを抱える児童生徒にあっては、学校生活など心身への負担が大きくなることが懸念されることから、きめ細かに対応する必要があるものと認識しております。いずれにいたしましても、学校においては、適切な生徒指導・人権教育等を推進することが悩みや不安を抱える児童生徒に対する支援の土台となることから、性同一性障がいに関する学びの場については、今後、慎重に研究してまいりたいと考えております。
再質問 干場芳子
どうぞよろしくお願いいたします。続きまして、5件目の手話言語条例の制定についてですが、制定に向けては前回の質問に対する答弁と変わらないのかと思うのですけれども、今、国が手話言語法の制定にまだ至っていないということにおいては、国内でのそのような条例制定の動きなどがかなり後押しをしていくことにつながると思いますので、ぜひ、当事者の方々の声も聞きながら今後進めていただきたいと思います。最後に、6件目のDVの予防と対策についての2番目、支援の状況について伺いたいと思います。2015年の内閣府の調査では、DVの相談窓口について知らないとの回答が65.7%でした。本来であれば、当事者にとってはワンストップサービスや、相談支援センターのようなものがあれば一番わかりやすいのかと思うのですが、市で出している江別市男女共同参画の政策関連実施事業報告書では、いろいろな窓口で対応していただいていると思われます。子育て支援課の家庭児童相談員の方々につなげられていると読み取っているのですが、警察で扱った事案についても市に情報の提供があるということですけれども、庁内の関係部署からの相談も全て家庭児童相談員のところに情報が集まっているのかどうか伺いたいと思います。
答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)
DV相談窓口に関する再質問に御答弁申し上げます。配偶者や交際相手からのDVに関する市の相談窓口は子育て支援課家庭相談担当であり、その旨を広報、ホームページなどで周知を行っております。また、庁内各部署に寄せられるさまざまな相談からDV相談に及んだ場合であっても、子育て支援課に連絡、引き継ぎが行われており、今後とも相談窓口の周知及び相談者に配慮した適切な対応に努めてまいります。以上でございます。
再質問 干場芳子
今後もよろしくお願いいたします。当事者が市役所に来て、相談先はどこなのだろうと思ったときに、その相談窓口の名称というのはすごく大事だと思います。今の名称ですと、すぐに相談窓口にたどり着けるかというのは少し疑問が残りますので、このことも含めて今後よろしくお願いいたします。次に、6件目の3番目、デートDVの予防と教育の取り組みについて伺いたいと思います。リーフレットの配布や、人権擁護委員との連携により出前講座を大学や高校等で行っているという御答弁でした。とてもよい取り組みだと思っています。こういった出前講座を行ったときに学生や生徒たちにアンケート調査と言いますか、感想を書いてそのことを認識するということは理解につながることなので、私はとても大事なことだと思っているのですけれども、そういったことを行っているのかどうか、その辺について伺いたいと思います。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私から、デートDVの予防と教育の取り組みについての再質問に御答弁申し上げます。人権擁護委員と連携して4年前から実施しているデートDVに関する出前講座におきましては、毎回、受講した学生を対象にアンケート調査を行っております。平成28年度のアンケートにおいては、137名の方から回答をいただき、デートDVのことを知らなかったが今回の講座でよくわかったなどの意見も寄せられ、おおむね講座の内容についての理解が図られているところであります。市といたしましては、今後ともアンケート調査の結果などを踏まえ、デートDV予防の啓発に努めてまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 干場芳子
了解いたしました。次に、6件目の4番目、中学生への予防教育について伺いたいと思います。御答弁いただきましたが、実際に先生たちの学びと言いますか、研修についてはどのようになっているのか、やはり先生にきちんとそういった認識がなければなかなか取り組みは進まないと思いますけれども、その辺の現状について伺いたいと思います。
答弁 教育部長 渡部丈司(教育部長は2018年3月まで)
私から、教員に対する研修を実施しているかとの再質問に御答弁申し上げます。北海道教育委員会が作成したデートDV予防教育に係る指導の手引を各小・中学校に配布し、校内研修等で教員等が活用しており、今後もこうした情報共有を図ってまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 干場芳子
その辺についても継続的によろしくお願いいたします。これも先ほどの3番目のところと関係するかも知れませんけれども、実際、学校で予防教育を行っていただいている場合、子供たちにその授業でどのような印象を受けたかということを心にとめるためにも、アンケート調査を実施して意見を書くということが必要だと思いますし、そういったことはすごく効果があると言われておりますので、その辺についてどのようになっているのか、最後に伺いたいと思います。
答弁 教育部長 渡部丈司(教育部長は2018年3月まで)
予防教育を受けた中学生へのアンケートを実施してはどうかとの再質問でありますけれども、当該テーマに関する中学生へのアンケートは現時点では実施しておりませんが、授業の中で理解の度合いを推しはかるなど、予防教育の定着を図りながらアンケート調査の実施につきましても検討してまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 干場芳子
最後にですけれども、5月に酪農学園大学の須賀准教授のDV講座に参加をいたしました。須賀准教授が中学生のDV予防啓発に関する研究をされておりまして、実際に開発されたプログラムを行った結果、参加した9割以上の生徒が将来自分自身の役に立つと回答して、プログラムが肯定的に受けとめられていることが確かめられています。須賀准教授の調査によりますと、9割の教員がDV予防啓発を授業の中で実施することに肯定的な意見を持っているということもだんだん明らかになってきているとお聞きしております。実現にはなかなか多くの課題があるかと思いますけれども、こうしたことをなくしていくために、先ほども中学生の教育のことを質問いたしましたが、ぜひ、子供のころからの取り組みを当市においても検討していただきたいと思います。今のさまざまな取り組みは、川下が主とは言いませんけれども、川上のほうでの子供たちに対する取り組みがとても大切だと思っておりますので、今後も引き続き、しっかりと進めていただきたいということを要望いたしまして、終わりにしたいと思います。