みんなの議会

江別市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月14日

(1)企業誘致について/(2)企業支援について/(3)地方創生応援税制について/(4)障がい者等への支援について

2016年9月14日、江別市議会の一般質問で、裏君子議員が「企業誘致について」「企業支援について」「地方創生応援税制について」「障がい者等への支援について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 齊藤俊彦、経済部長 後藤好人、健康福祉部長 真屋淳子が答弁しました。

質問者
裏君子 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 齊藤俊彦、経済部長 後藤好人、健康福祉部長 真屋淳子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 裏君子

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問いたします。初めに、企業誘致について伺います。人口減少や雇用問題対策の有効な手段として、地方創生につながる効果があるとされているのが企業誘致です。シンクタンクであるみずほ総合研究所によりますと、企業誘致については、自治体による主体的かつ戦略的な誘致への取り組みが重要であると指摘されております。第1に、自治体は誘致計画を立てるに当たり、地域の既存の産業集積や労働力といった地域資源の特性をしっかりと把握する必要がある。第2に、地場産業との連携を生むような産業分野や機能を誘致ターゲットとして設定することが大切。第3に、誘致した後も自治体は進出企業に対するきめ細やかなフォローを行うなど、その競争力の継続的な向上を支援することが重要だとしています。当市では、江別RTNパークに先端技術の研究開発や情報機能の集積を図ってこられましたが、現在では、食品工業を中心としたゾーンを設け、食品製造業等の誘致に力を入れてこられ、成果が少しずつあらわれているものと思います。市役所の組織としても、そのような戦略を持って企業誘致だけでなくフォローアップも含めた企業立地という考えに立って、取り組みを進めているとお聞きしましたが、新規の企業誘致が難しくなっている中で、既存企業の地域外への流出を事前に防ぐためにも、地元企業へのフォローアップが重要性を増していると日々感じております。その対応として、企業への定期的な御用聞きを行うなどして、企業が操業しやすい環境の確保や情報収集に力を入れる自治体も少なくないと聞いています。また、企業誘致や流出を防ぐための活動において、自治体トップや担当職員の積極性や迅速性、誠意ある対応といったものが実は重要だと企業の声としてよく聞かれるところです。最終的には、人と人との信頼関係をいかに構築するかということが少なからず影響してくるのだと考えます。当市としても、さらに創意工夫を凝らした積極的な企業立地活動が必要と考えます。せんだって、宿泊等施設の誘致を積極的に進めてはどうかとの市民の声を伺いました。確かに、定住人口から考えても、江別市内には宿泊等の施設は少ないように思います。例えば、工栄町や西野幌にある大手事業所への出張者、大学研究機関等への研修参加者、各大学へのオープンキャンパス及び入試や入学準備に来られる新入生とその親御さん、野幌総合運動公園への競技関係者などの宿泊が考えられますが、現在は、札幌市内のホテル等に宿泊し、電車等で江別市へ来られるものと思います。また、宿泊施設に併設される会議室等は、市内企業も十分に活用できるものと思われ、宿泊等施設の誘致は今後必要なのではないかと考えるところです。そして、市内に長い時間滞在いただく観光客を含めた来訪者をふやし、交流人口をさらに拡大させる効果があるものと期待できます。当市の市内観光入り込み数の状況は、平成26年度は約70万9,000人、平成27年度では約92万6,000人とのことです。前年対比で約21万人増加しており、新規やリニューアルした施設がオープンしたなどの要因はあるようですが、観光客がふえることは市にとって大変喜ばしいことです。市内の観光施設などを結びつけることによって、観光客などの来訪者に長く滞在していただき、交流人口を増加させる工夫も必要と考えます。そこで質問ですが、1点目に、企業立地に当たり、フォローアップを含め、これまでどのように具体的に取り組まれてこられたのかお伺いいたします。2点目に、今後の取り組みとして、市全体を見渡したときに、どこに、どのような視点で進めていかれるのか、企業立地を促進させる手法についてお考えをお伺いたします。3点目に、これまで市議会においてもたびたび宿泊等施設誘致の必要性について一般質問がございましたが、今日まで残念ながら実現に至っていない状況にあります。その難しさは十分認識しているところですが、当市の宿泊等の施設誘致が進まない問題点はどこにあるとお考えかお伺いいたします。4点目に、誘致に当たっては、提案型による宿泊等施設誘致を行ってはいかがでしょうか。お伺いいたします。次に、企業支援についてお伺いいたします。産業界ではCSR、いわゆる企業の社会的責任への取り組みが広がりを見せてきています。そこでは、社会からの信頼・尊敬を獲得できる企業を目指し、さまざまな自己革新活動や社会貢献活動が展開されています。日ごろ、私も市内事業主の方と懇談する機会がありますが、数人の方から、CSRに取り組んでいる事業者に対して、行政としてもう少し何らかの形で応援する仕組みがあってもいいのではないかとの声をいただきました。具体的には、貢献の気持ちで市内在住の雇用者を年々ふやしている、あるいは、他市在住の従業員を市内に呼び寄せた。また、女性従業員の働き方を改善していくつもりだ。ほかにも、環境省のエコアクション21も取得され取り組まれているというようなお話でございました。CSRとは、企業がみずからの持続可能性を求めて行う自発的な行動ではありますが、地域内企業にCSRが定着することは、結果として、我が地域にも一定の利益をもたらすことになります。例えば、工場等の環境配慮行動が強まれば、水や大気の浄化につながり、住民の健康や、生物、植物の生態系維持を強化するだけではなく、住民生活の安心感という心理的な側面にもよい影響をもたらします。また、女性や高齢者、障がい者の方々の活躍に力を注いでいる企業は、地域の雇用機会を豊かにします。結婚し子供ができた女性が生活状況に合わせて柔軟な働き方ができる職場づくりは、その企業の中長期の競争力に影響を及ぼすのみならず、子育てがしやすい地域づくりにも寄与し、ひいては出生率の向上に結びついていくかもしれません。地域の少子化対策という意味では、男性の働き方も重要で、仕事と生活の調和の推進は、個々人の創造性等を養っていくという意味では企業側に大きなメリットがありますが、同時に、個人の家庭での生活充実度向上にもつながっていきます。このように、企業の行動が地域の将来に一定の影響を与える以上、それを促進していくことが重要と考えます。実際、CSR政策とは呼ばないまでも、自治体の事例として、高齢者雇用の促進施策であれば、専門家による相談・助言や、各種の助成金や奨励金を支給するなどの促進メニューがあるなど、また、環境関連であれば、環境保全施設の設備投資費用についての融資制度や、ISO14001、いわゆる環境マネジメントシステムの認証取得を目指す企業への専門家派遣や助成制度などが一般化しているところでございます。専門家によりますと、行政が行う施策にCSR的価値をさらに組み入れていくことについて、例えば、入札制度を単なる価格競争から企業の質的側面を加味したもの、いわゆるCSR調達へ転換していくことなどが考えられる。環境保全の成果を上げている企業、障がい者雇用に積極的な企業、高齢者や女性に配慮した職場づくりを進めている企業等を一定の基準により評価し、価格面の評価と合わせて調達先の選定を行うものであると述べています。今後は、企業の一つ一つの行動を個別に支援していくと同時に、CSRに取り組む企業を地域全体、さらには社会全体で応援する仕組みづくりの場や機会をつくっていくことが行政の重要な役割と考えます。そこで質問ですが、1点目に、江別市では平成22年度より契約・入札制度に係る総合評価落札方式が試行的に行われ、単に入札価格だけでなく、企業の施工能力、配置予定者、そして地域貢献度として、市内での本店、支店の所在地や市との防災協定の有無、市内でのボランティア活動の有無を評価基準として設けております。平成26年度には、地域貢献度の評価基準に障がい者雇用の観点も加えられたとのことで、一定の評価をしているところです。その障がい者雇用の観点とあわせて、先ほども御提示したとおり、地域貢献度の評価基準に、例えば、女性に配慮した雇用形態を醸成しているなど、企業が取り組んでいるCSR活動について新たに加えるなど、評価項目や評価点の見直しをすることについて、市長の見解をお伺いいたします。2点目に、当市においては、企業等のボランティア活動や寄附行為について、一定の要件のもと、その功績をたたえての表彰制度があると伺っております。企業においては、地域での社会貢献の結果、市からの表彰を受けることは、今後の企業活動や地域内での社会活動に大変励みになるものと思います。そこで、地域内の事業者でCSRに積極的に取り組んでいる企業に対し、その実績に対して広く表彰を行う仕組みが必要かと思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。3点目に、市内企業へのPR等の支援についてです。本年、EBRIのグランドオープン時に江別の魅力を内外に発信する目的で、フリーマガジン、JP01が発行されました。それはクオリティーも高く大変好評で、市内の企業や社長の素顔が紹介されておりました。私も市内での企業の活躍に大変うれしく誇りに感じました。地元企業への理解を深める取り組みとして、市民へも就職希望者へも大きなアピールになったと思います。今後も継続的に市内企業の紹介など、第2弾のJP01や、市の広報やホームページなどに魅力ある江別らしいPRを行う形での支援をしてはいかがでしょうか。お伺いいたします。次に、地方創生応援税制の活用についてお伺いいたします。我が国は人口減少を契機に地方の活力が低下し、将来的に国全体の競争力が弱まることが懸念されています。 そのため、人口減少を克服し、社会全体の活力を維持するため、政府として地方創生の実現に取り組んでいます。地方創生を実現するためには、産業界、行政機関、教育機関、金融機関、労働団体、メディアを初め各界各層の参画と協力のもとで取り組みを進めていくことが必要です。中でも民間企業の役割は非常に大きいものがあります。そうした考えに基づき、民間企業から積極的に寄附を行ってもらえるように、平成28年度税制改正において、地方創生応援税制が創設されました。内容は志のある企業が地方創生を応援する税制で、地方公共団体による地方創生のプロジェクトに対して寄附をした企業に税額控除の措置をするものです。制度の趣旨として、地方創生事業に対する民間資金の新たな流れを巻き起こすことや、地方公共団体が民間企業に地方創生の取り組みをアピールするために政策面のアイデアを競い合うことでよりよい地方創生の取り組みが生まれ、各地で地方創生の取り組みが深まっていくことを期待するものです。政府は本年8月に、林業や観光といった地元の産業振興を図る取り組みなど、自治体から提出された事業計画の中から102の事業を初めて認定いたしました。認定されたのは、秋田県湯沢市の温泉水を利用した農業用ハウスを整備する事業、奈良県吉野町の特産の木材をPRするためモデル住宅を建築する事業、それに、長野県駒ヶ根市の中央アルプスの登山者をふやすために登山道や避難小屋を整備する事業などです。また、福井県、鳥取県、徳島県、長崎県の四つの県がそれぞれ提出した、地元に戻ったり移住してくる若者を支援するため、奨学金の返還を支援する事業も選ばれました。当市としても、既存の概念にとらわれない新しい地方創生の取り組みを期待するところですが、積極的に地方創生応援税制を活用することについて、どのようにお考えかお伺いいたします。次に、障がい者等への支援について伺います。公明党は、これまで一貫して障がい者の差別禁止と権利擁護に取り組んでまいりました。本年4月施行の障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法により、今後ますます障がいのある方への支援体制の向上と共生社会の実現に向けた取り組みが進むことを期待しているところです。江別市も、第2回定例会の一般質問で障害者差別解消法に基づく取り組み状況についての話がございましたが、新たな取り組みの一つとして、ヘルプマークの導入等についてお伺いいたします。ヘルプマークとは東京都が作成したもので、内部障がいや難病、義足や人工関節を使用している方など、援助や配慮を必要としていることが外から見えづらい方が、ストラップ型のマークを身につけることで援助を得やすくするものです。まさに障害者差別解消法に定める合理的配慮を行う上での入り口に当たると考えるものです。ヘルプマークのデザインは赤地に白い十字とハートマークで、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会によるもので、デザイン自体も高い評価があり、中学校の美術の教科書でユニバーサルデザインの一例として紹介されているとのことです。このヘルプマークの導入によって、義務あるいは努力義務として規定されている行政機関や企業などの事業者のみではなく、一般市民の方々がこのマークを身につけた方を目にすることにより、障がいのある方などに対して、積極的に援助や配慮を行う契機になるものと考えます。また、東京都では、ヘルプカードにヘルプマークのデザインを用いて、ヘルプマークと一体的な普及が図られています。ヘルプカードとは、緊急連絡先や必要な支援内容が記載され、障がいのある人などが災害時や日常生活の中で困ったとき、周りに理解や支援を求めるためのものです。ヘルプカードを持つことによって、本人にとって安心感があります。何かあったときに味方になって理解してもらえる、手助けしてもらえる、それは障がいのある方にとっては何よりの安心です。また、家族、支援者にとっても、緊急連絡先を本人が携帯していることは、何かあったらどうしようという不安を和らげます。さらに、緊急時に必要となる情報をあらかじめ備え持つことができ、支援してくれる人とのコミュニケーションのきっかけにもなります。ヘルプカードは幅広く知れ渡ることで初めて機能します。そのためには積極的なPRが必要となります。それによって、ヘルプカードを必要としている人の存在や障がいへの理解を広めることができると期待できます。ヘルプカードについては、平成26年の一般質問でも取り上げさせていただきましたが、その後、市民の方からの問い合わせがあったとも聞いており、必要性を感じています。そこで項目1の質問ですが、障害者差別解消法の新たな取り組みとして、ヘルプマークとヘルプカードを導入し、作成して配付することについて、市長のお考えをお伺いいたします。項目2として、障がい福祉サービスについて伺います。市内の障がいのあるお子様を持つお母様から、事業所利用についての御相談を受けました。内容は、短期入所を利用した場合は、同じ日に日中一時支援事業を利用することができないのが江別市の現状ですが、それが利用できる自治体もあると伺いました。その方は、重い障がいのあるお子様を抱え、自分の親の介護も余儀なくされているとのことで、今、御自分の健康の不安もあり、事業所において短期入所を利用した場合、同じ日に自宅に戻らずそのまま日中一時支援事業を利用できるようにしてほしいとのことでした。同じような状況で悩んでいる方もおられるかと思われます。ぜひ、利用者の方々のサービスについて、短期入所を利用した場合、同じ日に日中一時支援事業を利用できるように速やかな対応が必要と考えますが、お伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

裏議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、企業誘致に関連しまして、企業立地に向けたこれまでの取り組みについてでありますが、議員の御指摘のとおり、市といたしましても地域資源の把握や地場産業との連携、誘致後の継続的な支援などを踏まえた主体的、戦略的な取り組みが重要であると認識しているところでございます。そのため、以前からこれらの考え方のもとで企業誘致などを進めており、さらに、えべつ未来づくりビジョン、第6次江別市総合計画ではこれを引き継ぐ形で大学・研究機関等との連携による食関連産業の振興のほか、江別市の特性・優位性を生かした立地環境の整備や企業ニーズを踏まえた支援策による新規企業の立地促進を進めてきたところでございます。また、既に立地されている企業に対しましては、フォローアップによる競争力や生産性の向上促進などの取り組みを基本方針に明記したところでございます。市では、企業誘致においては食関連産業を主なターゲットとしまして、トップセールスを含め誘致活動を実施するとともに、雇用や下水道使用料を対象とした新たな補助制度を創設するなど、企業の新設や増設に対する立地環境の整備も進めてまいりました。この結果、これまで食品製造業2社の江別RTNパークへの誘致が実現したところでございます。また、既に立地している企業の課題解決や事業拡大、さらには撤退抑制も含め、職員による企業訪問やフォローアップも継続して行っており、この取り組みによりまして、事業や雇用の拡大、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区と連動した商品の高付加価値化など、具体的な成果につながっているところでございます。市といたしましては、今後も新規企業の誘致や、既に立地している企業の競争力、生産性の向上を図るため、引き続きこれらの取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、市全体の中で、今後の企業立地を促進させる手法についてでありますが、江別第一、第二工業団地につきましては、分譲地を完売し、現在は全て民有地となっておりますが、江別工業団地協同組合や地元不動産業者などから未利用の土地・建物についての情報の把握に努めており、これまでも国道275号沿線の物流などに利便性の高い物件を企業に紹介し、誘致を進めてまいりました。また、江別RTNパークにつきましては、昭和59年に策定した基本構想に基づき、先端産業等に限定して企業誘致を進めてまいりましたが、その後の産業構造の転換に加え、近くにあります食品加工研究センターなどの支援機関や研究機関を生かしまして、平成21年度からは江別RTNパーク内に食品製造業等に向けたゾーンを設け、企業の誘致に力を入れた結果、2社の進出につながったところであります。いずれにいたしましても、江別RTNパークにつきましては、引き続き食品製造業等の誘致を進めるとともに、企業に紹介できる物件情報をより多く集め、その環境に合った戦略を立てることや、企業のニーズ把握とそれに対応した物件の紹介、提供が企業立地の促進につながると認識しておりますので、今後とも現在の取り組みをスピード感を持って進めてまいりたいと考えております。次に、地方創生応援税制の活用についてでありますが、地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税は、民間資金を活用した地方創生の取り組みを推進するため、平成28年度の税制改正において創設されたもので、自治体のまち・ひと・しごと創生寄附活用事業として地域再生計画を作成、申請し、国に認定された事業に係る企業の寄附について、税負担の軽減措置の拡充を図ったものでございます。市では、制度創設に合わせ、部長職等で構成される政策会議等を開催し、制度について情報共有を図るとともに、現在、各部において地域再生計画の検討及び寄附を検討していただける企業の情報収集を進めているところでございます。企業版ふるさと納税を活用することにより、企業側にはイメージアップや知名度の向上などが期待されるほか、自治体に対しましては、企業の理解や協力が得られるなどの魅力があります。いずれにいたしましても、江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる人口減少と地域経済縮小の克服には、地方創生の取り組みを積極的に進めていくことが重要でありますことから、企業との連携による本制度の活用につきまして、引き続き検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 齊藤俊彦(総務部長は2018年3月まで)

私から、企業支援についての3点の御質問のうち、2点について御答弁申し上げます。まず、総合評価落札方式に係る評価基準の見直しについてでありますが、国の調査によりますと、平成26年度現在、道内では、28市町が総合評価落札方式を導入し、このうち12市町が平成26年度に当該方式による入札を実施しており、総合評価落札方式の導入は進んでいない状況にあります。そのような中、当市では、総合評価落札方式を平成22年度から試行的に実施しており、過去3年間では、平成25年度に3件、平成26年度に5件、平成27年度に6件の入札実績があり、今年度は7件の実施を予定しております。議員から御紹介のありました企業の社会的責任、いわゆるCSRとは、企業みずからの永続性を実現するとともに、持続可能な未来を社会とともに築いていく企業の自発的活動であり、環境や労働安全衛生、雇用など幅広い分野にその取り組みが拡大しております。市では、ボランティア活動などの地域貢献活動を総合評価落札方式の評価基準としているほか、試行当初から環境マネジメントシステムの認証取得を評価基準としているとともに、平成26年度からは障がい者雇用を評価基準に加えるなど、CSRに係る事項も評価基準としてまいりました。市といたしましては、市内企業においてCSRに限らず地域貢献活動が拡大していくことは、企業みずからの発展や地域社会の醸成につながるものと認識しております。いずれにいたしましても、市では、これまでもその時々の社会情勢を受け、総合評価落札方式の評価基準を見直してきたところであり、今後におきましても、当市の実情を踏まえ、国や北海道、他市の状況を参考に検討してまいりたいと考えております。次に、CSR(企業の社会的責任)に取り組んでいる企業への表彰についてでありますが、CSRは環境や経済、福祉といった市の諸施策に寄与するものであり、その取り組みに対して表彰を行っている静岡県静岡市などの先進事例があることは認識しております。当市におきましては、江別市顕彰規則に基づき、公益のために私財を寄附していただいたり、労力を提供していただいたりした個人と団体に対して表彰を行っております。平成22年度には、市民協働などの観点から労力の提供に係る具体的な表彰基準を定め、これまでもCSRのうち、社会奉仕活動の一部は表彰の対象としてきたところであります。議員御指摘の労働安全衛生や雇用といったCSR活動につきましては、各企業において、働きやすい職場環境づくりなどの多様な取り組みを行っており、表彰の対象とするための画一的な市独自の基準の設定が難しいことから、今後、導入市の事例などについて研究してまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 経済部長 後藤好人(経済部長は2018年3月まで)

私からは、企業誘致についての御質問のうち、宿泊等施設誘致の必要性とその課題についてほか2件の御質問に御答弁申し上げます。初めに、宿泊等施設誘致の必要性とその課題についてでありますが、滞在型の来訪者数の実態を把握するため、昨年10月から11月にかけて市内企業及び大学を対象として、宿泊施設の需要に関するアンケート調査を実施し、118社中65社と4大学から回答がありました。宿泊を伴う会議、打ち合わせ、商談、商品検査、研修会、共同研究などの有無についての問いに対し、企業等の75%がほとんどないと回答しており、企業・大学等によるニーズは少ないことが判明しました。一方で、自由回答の中には、札幌近郊の観光客を呼び込むことによる経済効果を期待してホテルを必要とする御意見もあったところです。宿泊等施設の誘致には、札幌近郊の観光客や道立野幌総合運動公園利用者、さらには大学の受験や学会等に伴う宿泊動向など、さまざまな角度からニーズを把握する必要があると考えております。また、大都市中心部との距離が極めて近いという当市のロケーションのよさが逆に弱点であるとも認識しておりますので、全国の類似自治体の事例も調査研究してまいります。次に、提案型による宿泊等施設誘致を行うことについてでありますが、これまで企業誘致に当たっては、企業の希望に合致する土地・建物の情報だけでなく、市内の労働力や他産業などの情報を提供するほか、当市に立地することで身近となる支援機関や研究機関との連携といった優位性のアピールや、将来的な事業拡大を見越した提案などを行ってまいりました。新たな進出先を探している企業にとっては、企業努力で入手できる情報のほかに、各自治体などから得られる地域に根差した情報が頼りになるとの声もいただいておりますことから、先ほど御答弁申し上げましたとおり、今後におきましては、さまざまな角度からニーズを把握し、大都市とのロケーションについて類似する自治体の事例も調査研究してまいります。いずれにいたしましても、宿泊等施設を提案型で誘致することにつきましては、市の土地利用の検討を踏まえ、研究してまいりたいと考えております。次に、企業支援についての御質問のうち、市内企業へのPR等の支援についてでありますが、市では、これまでも産業や経済などの動きを紹介する情報誌の発行や機会を捉え、広報えべつで企業紹介等の取り組みを行ってまいりました。さらに、平成26年度からは、職員が市内企業を訪問し、その企業の持つ技術や生産設備、製品、サービスなどの情報を取材して企業PRガイドとして市のホームページに掲載し、市内企業のPRをしております。また、本年2月に発行したフリーマガジン、JP01エリアは、地元がもっと好きになる魅力発掘をコンセプトに、江別の人づくりとものづくりのほか、市内の小学校から大学まで計37校の特色などを取り上げ、多くの皆さんから、市内企業が持つ高い技術の評価とともに、改めて江別を知ることができたといった感想や、掲載企業からは自社PRに配りたい、社内報として配りたいなどの評価をいただきました。製品だけでなく人にも焦点を当てた手法は、企業PRにつながることを改めて認識したところであります。いずれにいたしましても、企業の情報を継続的に発信することにより、市民や企業間の理解が深まることが期待できることから、市の広報やホームページのほか、フリーマガジン等も活用しながら、市内企業のPRに努めてまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

私からは、障がい者等への支援について御答弁申し上げます。障害者差別解消法の施行に伴う新たな取り組みとして、ヘルプマークとヘルプカードを導入することについてでありますが、障がいのある方などへ配慮を促すマークにはさまざまなものがあり、世界共通のものとしては、障がい者のための国際シンボルマークや盲人のための国際シンボルマークなど、国内共通のものとしては、補助犬マークやマタニティマーク、身体障がい者標識などがあります。これらのマークのほか、当事者団体等が独自に定めたハート・プラスマークや障害者雇用支援マーク、地方自治体では、東京都以外にも山口県や兵庫県がそれぞれ独自のマークを定めております。これらのマークがその効果を発揮するには、全国、全道など広い範囲における共通の認識が重要と考えておりますことから、ヘルプマークやヘルプカードの作成・導入につきましては、その普及状況を見ながら、北海道や関係団体と相談してまいりたいと考えております。次に、短期入所と日中一時支援事業の同日利用についてでありますが、障がい福祉サービスは、国の基準に基づく自立支援給付と、それぞれの市町村が基準を定める地域生活支援事業に大別されます。短期入所は、国の基準による自立支援給付であり、一方、日中一時支援事業は、障がい者の日中における活動の場を確保し、家族の一時的な休息等を目的とした地域生活支援事業で、市町村が定めた基準の範囲内で利用できるサービスであります。当市の短期入所と日中一時支援事業の同日利用の取り扱いは、事業開始時における国の通知に基づいたものでありますが、現在は、弾力的に独自の運用基準を設けて一定の制限のもとで同日利用を認めている自治体も見受けられます。短期入所と日中一時支援事業を同じ日に利用する場合は、それらの利用時間の区分や報酬単価の考え方などについての検討が必要なことから、他市の運用状況も調査した上で、利用実態を踏まえて障がい者の方々が利用しやすいサービスとなるよう努めてまいりたいと考えております。以上であります。

質問 裏君子

それでは初めに、件名2、企業支援について、項目1の総合評価落札方式に係る評価基準の見直しについて要望をいたします。昨年8月に成立した女性活躍推進法に基づき、ことし4月から、従業員301人以上を雇用する企業などの事業主は、自社の女性活躍の現状を把握するとともに、女性活躍のための行動計画を策定することが義務づけられました。300人以下の事業主には努力義務となっています。ある調査では、働き方の改革に取り組んでいるとする企業が32.1%と、昨年に比べ約10ポイント上昇したそうです。女性の職場定着率の高い企業のほうが高い業績を上げているという民間シンクタンクの調査結果なども踏まえ、企業の姿勢も変わってきているとのことであります。このように企業の取り組みが着実にふえることを後押しするためにも、ぜひ、総合評価落札方式に係る評価基準の中に、女性活躍推進の観点からなども検討していただきたいことを要望といたします。次に、件名3、地方創生応援税制について、項目1の地方創生応援税制の活用について再質問をいたします。答弁には、現在、各部署において地方再生計画の検討や企業の情報収集を進めているところで、企業との連携による本制度の活用について引き続き検討していくとありました。また、自治体には企業の理解や協力が得られるような魅力ある事業の提案が求められるとも言われていますが、今後、具体的な取り組みとしてどういったことが考えられるかお聞きします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。地方創生応援税制の活用について、今後の具体的な取り組みということでございますが、現在、市のホームページにおきまして、まち・ひと・しごと創生総合戦略など、市の地方創生の取り組みを紹介してございます。今後につきましては、企業版ふるさと納税の募集についても案内するとともに、各部局において収集しました情報をもとに、寄附を検討していただける企業に対しまして、市から寄附の活用事業の企画提案なども行いまして、地方創生応援税制の活用につなげていきたいと考えてございます。いずれにいたしましても、江別市の地方創生の取り組みについて、多くの企業に賛同いただいて進めることが非常に必要でございますので、機会を捉えてこれまで以上にPRしてまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 裏君子

ありがとうございます。まずは企業へのいろいろな情報提供があってのことで、企業への働きかけをしながらということで理解いたしました。これから企業が心動かすような積極的な企画提案、魅力ある企画提案を期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。次に、件名4、障がい者等への支援について、項目1の障害者差別解消法の施行に伴う新たな取り組みとして、ヘルプマークとヘルプカードを導入することについて再質問いたします。先ほどの答弁では、これらのマークがその効果を発揮するには、全国、全道など広い範囲における共通の認識が重要であるとのことですが、だからこそ、当市が広く普及するために率先して取り組んでいくべきと考えるものです。ヘルプマークについては、本年4月1日から京都府で導入され、ほかに青森県、徳島県、同じ石狩管内の札幌市でも2016年度以降に導入すると伺っています。さらに、当市では、これまでも高等養護学校の誘致を進めている中で、このヘルプマークとヘルプカードの導入によって、市民の意識の醸成と障がい者にも住みやすい優しいまちとしての発信にもなると考えます。ヘルプカードについては、東京都も初めは一つの区、また一つの市からの取り組みが広まって、今、東京都標準様式でのカードの普及が図られていると聞いています。答弁に、ヘルプマークとヘルプカードの作成・導入については、その普及状況を見ながらとありますが、普及状況を見てからではなく、先ほども申し上げましたが、江別市が率先して導入するべきと考えますが、再度御見解をお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。障害者差別解消法の施行に伴う新たな取り組みとして、ヘルプマークとヘルプカードを導入することについてでありますが、それらを使用する方だけでなく、マークを見た方がその意味を正しく理解できるよう、全国や全道など広い範囲で共通した認識が持たれることが重要と考えており、全国的な広がりを持つ組織、あるいは道府県単位で取り組まれることでより効果が期待できるものと考えております。国際的な障がい者のためのシンボルマークなど同様の趣旨で実施されているマークもありますことから、ヘルプマークなどの導入につきましては、既に導入されているシンボルマークの活用状況も考慮し、まずは北海道や関係団体と相談してまいりたいと考えております。以上です。

質問 裏君子

この法律によって、障がいのある方への支援や共生社会が進んでいくことを期待しています。さらに、このヘルプカードについては、昨今の災害のことも考えますと、一日でも早く導入されることを要望いたします。次に、同じく件名4の障がい者等への支援について、項目2の短期入所と日中一時支援事業の同日利用について再質問いたします。現在の江別市日中一時支援事業実施要綱を見ますと、障がい福祉サービスとの関係として、短期入所を利用した場合は、同じ日に日中一時支援を利用することができないと規定されているため、同日利用ができないことになっています。しかし、現在は、弾力的に同日利用を認めている自治体もあるとのことです。答弁の、利用しやすいサービスとなるよう努めてまいりたいとのことについては、自治体の裁量で決められるので運用基準の検討は必要ですが、江別市の要綱を見直すことによって同日利用が可能になるということでよろしいのでしょうか。お伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。短期入所と日中一時支援事業の同日利用についてでありますが、障がい者の方々が利用しやすいサービスという観点のほか、短期入所と日中一時支援事業を明確に区分するため、利用要件の設定や報酬単価といった制度の適切な運用を確保するということも重要と考えているところでございます。市といたしましては、他市がどのような運用をしているのか調査した上で、利用実態を踏まえてどのような改正が必要か検討してまいりたいと考えております。以上です。

質問 裏君子

検討していただくということでわかりました。ぜひ、その検討の中で、利用する方々にとって実質的に利用しやすいサービスとなりますよう要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

出典:江別市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる