江別市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月7日
北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区について
2014年3月7日、江別市議会の一般質問で、内山祥弘議員が「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区について」質問し、市長 三好昇、経済部総合特区推進監 安藤明彦が答弁しました。
- 質問者
- 内山祥弘 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、経済部総合特区推進監 安藤明彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 内山祥弘
議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。件名は、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区についてであります。いわゆるフード特区についての質問は、民主党が政権与党だったころ、その政権下での平成23年12月の特区指定を受け、平成24年第1回定例会で、私が一般質問を行ったところでございます。その後、約2年が経過いたしまして、改めまして、その後の進捗状況や状況変化、また、前回お聞きしたかったのですが、時期尚早と思われ聞けなかったことなど、2回目となりますが、前回の一般質問も踏まえお伺いしたいと思います。まずは、2年前からの社会状況の変化を私なりに考えてみますに、一つには、やはり民主党から以前の政党へと再度の政権交代が起こったことが挙げられると思います。現政権におきましては、政権発足当初から、デフレからの脱却と経済の再生を最優先課題とし、大胆な金融緩和、機動的な財政政策及び民間投資を喚起する成長戦略、いわゆる三本の矢の経済財政政策を行ってきておりますことは、皆さんもよく御存じのとおりでございます。ここでは、大胆な金融緩和及び機動的な財政政策についての論評は置いておくとしまして、3本目の矢の民間投資を喚起する成長戦略につきましては、このフード特区にも幾らか関係があると思われますので、若干触れたいと思います。民間投資を喚起する成長戦略として、現政権は、昨年の6月に日本再興戦略を閣議決定しております。そして、その日本再興戦略の実行を具体化するため、昨年の10月に、日本経済再生本部により成長戦略の当面の実行方針が決定されているところでございます。そして、その実行方針の第1項目目として、規制・制度改革のための基盤整備が掲げられており、それらに基づき、昨年の第185回臨時国会では、国家戦略特別区域法等が成立したところであります。ここで、この国家戦略特区と本フード特区に係る総合特区との関係が気になるところであります。首相官邸のホームページに国家戦略特区の特集ページがあり、国家戦略特区に関するよくある質問として、総合特区と国家戦略特区の違いについて述べられております。すなわち、総合特区は地域の発意に基づき、地方公共団体による申請を国が認めて特区を指定する制度であり、いわば地方の要望に応えるという枠組みになっているのに対し、国家戦略特区は、地方公共団体の提案に対し、マル・バツを付けるのではなく、民間、地方公共団体と国が一体となって取り組むべきプロジェクトを形成し、国がみずから主導して、大胆な規制改革等によりその実現を図るものとされているところであります。すなわち、総合特区は地域から発信し、地域に根差したボトムアップ型、一方、国家戦略特区は国がみずから主導するトップダウン型と捉えることができるのではないかと考えます。いずれにいたしましても、先月の2月25日に国家戦略特区の基本方針が閣議決定されたばかりであり、また、昨日の新聞では、北海道が提案している農業特区が選ばれない見通しとなったとの報道もございましたが、その動向については、総合特区との関係性も含め、今後も注視していく必要があるものと考えます。しかしながら、本フード特区で行われております地域発信の地域に根差した取り組みは、そもそもフード特区に指定される以前からバイオクラスター事業等として行われてきたものであり、たとえ国家戦略特区などの制度的な変更があろうとも、その先進的な優位性は決して低くないものと考えます。ゆえに、北海道の豊かで安全な農水産物を生かした、おいしく健康にもよい影響を与える、付加価値の高い食産業の振興は、その目指す方向性として決して間違っているものではなく、それらを達成するための意欲的で先進的な取り組みは、国の動向いかんにかかわらず、北海道として、また江別市としても、今後とも推進していくべきであると考えます。むしろ、北海道の豊かで安全な農業生産基盤を脅かすおそれのあるTPPの動向こそ、今後注視すべきであります。次に、もう一つ状況の変化と言えるものとして、特に本市にかかわるものとして、平成26年度からスタートする第6次江別市総合計画、えべつ未来づくりビジョンの策定が挙げられます。フード特区にかかわる主な内容としては、えべつまちづくり未来構想における、政策02産業における取り組みの基本方針02商工業の振興として、(1)食関連産業の振興があります。その内容としては、大学・研究機関等との連携などにより、食品の研究開発や食関連産業の設備投資、販路拡大活動等を促進して、食のまちづくりを進めますということが示されております。また、今後5年間の重点的な取り組みを示すえべつ未来戦略においては、戦略2えべつの将来を創る産業活性化において、食の付加価値を高める産業の集積などの推進プログラムが示されているところであります。したがって、フード特区等を通じた食のまちづくりは、第6次総合計画上の重点戦略に位置づけられたわけであり、またフード特区制度、それ自体も平成28年度で今後一旦の区切りを迎えるわけでもありますので、市の意欲的かつ前向きな、すなわち地域の本気度を示す責任のある関与が求められることは言うまでもありません。そして、それらを通じて、最終的には、江別市の知名度を向上させるシティプロモートや、市民が住んでいることを誇りに思えるまちおこしへと結びつけていかなければならないと考えるところであります。そのような意味でも、市民にとっては、まだまだフード特区等による食のまちづくりの実感やその効果・恩恵について十分に認識されているとは思われない部分もありますので、この度の一般質問にて改めてお伺いする次第であります。それでは、まず1項目目として、フード特区の指定から約2年が経過したわけでありますが、これまでのフード特区に係る事業の進捗状況についてお伺いいたします。次に、2項目目として、今年度からフード特区に係る市の事業として海外市場開拓等促進補助金制度が設けられておりますが、その実施状況についてお伺いいたします。次に、3項目目は、これは前回の一般質問のときにもお聞きしたかったのですが、時期尚早と考え、あえてお伺いしなかったのですが、フード特区も一定程度具体化され、そろそろお聞きしてもよいころかと思いますので、フード特区による市内の経済効果の見積もりについてお伺いいたします。すなわち、フード特区全体としては、平成28年度までに食品の輸出・輸入代替額、累計1,300億円を目標としているわけでありますが、その内、江別市としてはどの程度を占めるのでしょうか。また、これまで2年間の市の総合特区推進事業だけでも計約2,800万円を計上しているわけですが、それに対する費用対効果はどれくらいなのか、今後に向けての見積もりの考え方も含めお伺いいたしたいと思います。次に、4項目目として、フード特区による規制の特例措置の一つとして、昨年4月から北海道食品機能性表示制度、愛称ヘルシーDOがスタートしております。第1回の認定としては8社12件、また、先月の2月25日に発表された第2回の認定では5社6件が認定され、新聞等で皆さんも御存じかと思いますが、市内の企業が初めて認定を受けたところであります。その認定は、西洋カボチャ種子油を機能性素材とするものであり、男性の前立腺肥大の予防や頻尿改善などに効果があるということであります。また、この認定は、北海道情報大学が運営する食の臨床試験・江別モデルの成果によるところでもあります。このような市内企業の認定は、市民にとってもフード特区の成果について直接的に実感できるものであり、また、市内への食関連産業の企業誘致を進めるに当たっても、フード特区による優位性を具体的にアピールできる格好の材料となるのではないでしょうか。そのような意味におきましても、この江別発祥と言っても過言ではない北海道食品機能性表示制度について、市内企業のより一層の活用を促す支援策など活用促進に向けた市の取り組みが求められると考えますが、いかがお考えでしょうか、お伺いいたします。最後に、5項目目として、今年の1月24日から、情報大学と市との連携により、えべつ健康カード事業が開始されたところであります。そして、本健康カード事業は、食の臨床試験・江別モデルへのボランティア登録の方を対象にして、血圧や体重、体脂肪などを市内の複数の健康チェックステーションで継続的に計測することができる、市民の積極的な健康づくりに向けた取り組みであります。本事業は、ある意味でフード特区の副次的な事業とも言えますが、しかしながら、市民にとっては、みずからの健康づくりを通してフード特区の効果を実感できるという意味で、単純に経済効果だけでははかることのできない社会的効果として、大変有意義なものであると考えます。ましてや、健康づくりにつながる食品の臨床試験に参加しているのに、参加者や市民が健康にならなければ、おかしいということにならないでしょうか。それは言い過ぎといたしましても、先日いただいたバッジにも健康都市と書いてありますし、市民の積極的な健康増進に向けて、また、食の臨床試験・江別モデルをより一層充実させる意味でも、本健康カード事業に対して、市として積極的なかかわりが求められると考えます。したがいまして、えべつ健康カード事業を栄養指導や運動などの積極的な健康づくりにつなげていく取り組みについて、いかがお考えかお伺いいたします。以上で1回目の質問を終わります。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
内山議員の一般質問にお答え申し上げます。北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区に関連しまして、まず、フード特区に係る事業の進捗状況についてでありますが、フード特区全体で輸出・輸入代替等増加額の平成24年度の目標74億円に対しまして、実績は56億円と75%の進捗度となっており、国の総合特別区域評価・調査検討会におきまして、全体的な取り組みの進捗、内容及び今後の方向性が十分に優れていると認めると評価されているところでございます。これまでの江別市における取り組みといたしましては、財政支援措置により特区調整費を活用して北海道情報大学におけます食の臨床試験の運営に係るコーディネーターが配置され、さらに、税制の特例措置を活用した企業が1件となっており、また、規制緩和に関する国との協議の中で実現した北海道食品機能性表示制度について、この2月に実施された第2回目の認定で株式会社北辰フーズが製造している商品が認定を受けたところでございます。江別市といたしましては、こうした特区制度の活用に関する情報提供を初め、北海道情報大学における食の機能性評価・研究の運営支援や健康カードを通じたボランティア基盤の整備、市内企業による新商品開発、海外販路拡大に関して独自の取り組みを進めてきたところでございます。次に、海外市場開拓等促進補助金制度の実施状況についてでありますが、この補助金制度は、成長する東アジアへの食市場獲得というフード特区の目標を踏まえ、食品を生産する市内の企業等が海外における市場を開拓し、または販路を拡大しようとするために行う取り組みを支援するため、平成25年度に設けた制度でございます。この事業の実施に当たりましては、事前に輸出に意欲のある市内企業から意見をお聞きした上で制度の検討に当たり、説明会の開催や海外販路拡大を進める企業への個別訪問などにより制度の周知を図ってきたところでございます。そこで、平成25年度の活用状況についてでありますが、年間3件程度の利用を見込んでいたところ実績は1件にとどまっており、相手国の政治情勢により参加が予定されていた商談会が中止となった案件や、国内向け販売の増加によりまして、輸出向け商品の確保が困難となったことなどにより活用が進まなかったものと考えております。今後におきましては、相手国の政情安定化などにより輸出環境が好転し、この補助制度の活用が進むものと考えておりますが、海外販路拡大に向けては、フード特区機構や海外に拠点を持つ金融機関等との連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、健康カード事業を健康づくりにつなげていく取り組みについてでありますが、健康カード事業は、みずからの健康に関心を持ち、健康意識を高め、生活習慣病を予防し、健康寿命を延伸するための一つの取り組みとして導入したものであります。ボランティア登録された方は健康意識が高い方が多いことから、まずはこの事業の対象として取り組みを始めたものでございます。この事業では、この1月に血圧や体脂肪率などを測定、記録できる第1号のチェックステーションが市内に設置され、今年度末までに計7カ所のステーションが設置されるなど、市内に順次拡大していく予定となっております。市といたしましては、これまでウオーキング大会や講演会など健康づくりのイベントにおきまして、北海道情報大学と連携して食の臨床試験ボランティアの普及に取り組んでまいりました。今後は、チェックステーションの拡大に伴い市民みずからが健康状態を測定し、記録できる基盤が整ってまいりますことに加え、北海道情報大学が貸し出す活動量計を使って運動量や消費カロリーを測定することが可能となる予定でございます。それらの測定結果によりまして、市が実施する健康相談や栄養相談、運動教室などの保健事業と連動した取り組みを進め、市民の健康づくりに活用してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、そのほかの質問につきましては、経済部総合特区推進監からお答え申し上げます。
答弁 経済部総合特区推進監 安藤明彦
私から、経済効果の見積もりほか1件についてご答弁申し上げます。まず、フード特区における市内の経済効果の見積もりについてでありますが、江別市はフード特区の中で食の機能性研究・評価の拠点として位置づけられ、札幌、函館、十勝それぞれの地域の取り組みと連携を図りながらその役割を果たす中で、フード特区全体として累計1,300億円の成果目標の達成を目指すものでございます。したがいまして、個々の地域における成果目標や経済効果を示すものとはなっていないものでございます。しかしながら、市として独自の取り組みを進めている中で、北海道食品機能性表示制度の認定など特区制度を活用した企業の動きが出始め、フード特区の考え方や取り組みが少しずつ浸透しつつある状況にあると認識しております。今後、関連する市内企業における活用の動きが増えるとともに、市内企業の販路拡大や企業誘致に結びつき、経済効果につながるものと期待をしておりますので、関連企業からの聞き取りなどにより、その把握に努めてまいりたいと考えております。次に、北海道食品機能性表示制度の活用促進に向けた取り組みについてでありますが、この制度の認定を受けるためには、食品の機能性評価に関し、ヒト介入試験の結果に基づき論文が作成されることが条件となっております。しかし、論文化を行うためには、多くの時間と費用を要しますことから、市内企業にとってはこれまで論文作成の対応が困難な状況となっておりました。このため、北海道情報大学においては、今年度から学術部を設け、論文化専任のスタッフを配置し、試験結果に関する論文作成までを一元的に実施することにより、試験を依頼した企業を一層支援する体制が整備されたところであり、これが市内企業の商品の認定につながっております。制度の活用促進に向けましては、フード特区における江別市の役割を踏まえ、食の臨床試験への支援を行うことにより市内企業にとって活用しやすい環境の整備に努めてまいりましたが、今後ともこの取り組みを推進しながら、フード特区機構と連携して周知や相談対応に当たってまいるとともに、新商品開発のモデル的取り組みの中でこの制度の認定を目指す企業についても支援をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 内山祥弘
ご答弁ありがとうございました。それでは、まずは1項目目について2回目の質問をいたします。ご答弁によりますと、フード特区に係る事業の進捗状況については、約2年が経過し、フード特区全体としても、市内としても着実にその取り組みがなされつつあるということであったかと思います。では、市内での取り組みについて、より具体的にお伺いいたしたいのですが、先ほどのご答弁の中で、市の取り組みとして、市内企業による新商品開発というものがございましたが、より具体的にどういう働きかけや取り組みがなされて来たのか、また、それらを今後どのように生かし、目に見える形、成果としていくのかについて、お伺いいたします。一方、全体として見ますと、市内でのフード特区に係る国の支援制度の活用実績については、現在、税制支援が1件、金融支援がゼロ件、財政支援が1件、そして規制緩和については先ほどの株式会社北辰フーズの1件となっているところであります。2年間でのこの件数、計3件をどのように見るのか、多いと見るか少ないと見るか、確かに、単に数ではなく食の臨床試験のような事業ごとの充実さを見るべきという考え方もあるでしょうし、また、そもそも市内企業等の発意がなければ特区制度の活用には至らないという意味で、市の事業件数に対するコントロールの及ばない部分もあるかと思いますが、市としては、この件数、実績についてどのように捉えているのか、その認識についてお伺いいたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
内山議員の再質問にお答え申し上げます。まず、1点目が市内企業における新商品の開発の取り組みについて、平成25年度における対応ということと思いますが、平成25年度においては、大手企業のバイヤーと市内企業との個別相談や食の専門家によるセミナーなどを3回開催し、延べ104名の参加がありました。また、加えて北海道情報大学との共催で食と健康フォーラム2013を開催しました。約300名の方が出席し、新商品開発に向けた市内企業における付加価値、高付加価値を高めるということでの機運が醸成できたのではないかと考えております。平成26年度でございますが、総合特区推進事業の中で、モデル的な取り組みといたしまして、市内企業との連携による新商品の開発をぜひ具体的な成果につなげてまいりたいと考えております。次に、フード特区制度活用に対する実績の活用状況ということでございますが、特区制度活用の事業には、先駆性や規制の特例の関連もございます。そのことから、企業側の事業のタイミングや意向などもあるものと考えておりまして、特に金融支援につきましては、これまで金融機関を通じて数件の相談が寄せられておりますが、条件面や事業者側の判断によりまして、活用が見送られてきた状況でもございます。現状といたしましては、市内の事業者に対しフード特区の考え方や制度が浸透しつつあると認識しておりますが、今後とも特区制度以外の関連の動きもございまして、特区そのものにはなかなか実績が伴っておりませんが、このフード特区に関連したさまざまな動きが、特区制度以外の制度を活用し、工場の増設につながっているなど、フード特区を一つの契機として食関連産業集積の動きが少しずつ進んできているものと考えております。私からは以上でございます。
再質問 内山祥弘
ありがとうございます。次に、3項目目について2回目の質問をいたします。ご答弁によりますと、フード特区自体としては個々の地域における成果目標や経済効果を示すものとはなっていないものの、今後は、関連企業からの聞き取りなどにより、その把握に努めてまいりたいということでありました。確かに、フード特区自体としては、個々の地域の経済効果を示すような組み立てとはなっておらず、また、個々の企業のフード特区の影響による売り上げの増加など、市としても把握しにくい部分もあるかと思います。しかしながら、やはり市民としては、自分たちの納めた税金がどのように使われて、それらがまち全体にどのようにプラスに働くのか関心があることですし、また、それによってこそ当該事業についての認知度や実感も増してくるものと思われます。ましてや、経済というその成果が具体的に数字であらわすことができ、またそれによってこそ評価されるものであれば、なおさらではないでしょうか。したがいまして、2年目の現段階では難しいものの、今後5年の計画期間の一旦の区切りの後かもしれませんが、産業連関表などを使うことにより、何らかの具体的な数字として、市内の経済効果を把握し得るのか、その可能性についてお伺いいたします。
答弁 経済部総合特区推進監 安藤明彦
2回目の質問にご答弁申し上げます。フード特区の経済効果の把握についてですが、特区における江別市の役割である食の機能性評価・研究に関する取り組みの推進や、市内企業における取り組みの支援を通じて食産業の立地優位性に関する評価が高まり、これが企業立地につながることによって経済効果が生まれることを目標に関連する事業に取り組んでいるところでございます。また、フード特区による市内への経済効果としては、市の独自取り組みに加え、フード特区機構による海外販路拡大の取り組みに参加する中での輸出の拡大なども考えられますことから、市内企業の協力を得て情報の把握に努め、フード特区全体の実績評価との整合性を図る必要がありますことから、フード特区機構と相談してまいりたいと考えております。
再質問 内山祥弘
ありがとうございました。次に、4項目目について2回目の質問をいたします。ご答弁によりますと、北海道食品機能性表示制度の市内企業のより一層の活用に向けては、まずは、食の臨床試験の環境整備を行い、それとともに周知と相談対応、また、新商品開発のモデル的取り組みを通して、本制度についての市内企業の理解を広めるということであったかと思います。この議論につきましては、昨年の平成25年度予算特別委員会でも同様な議論がなされ、市内企業にとっての論文化のハードルの高さが議論となっていたところであります。その後、それに対する策といたしまして、先ほどのご答弁にもありましたように、情報大学に論文化専任のスタッフを配置し、論文作成について一元的に実施することにより、所要期間の短縮に結びついているものと認識いたします。しかしながら、一方では、依然として、確かに特定保健用食品等に比べれば格段に安価ではあるものの、なお論文化等に対する費用負担のハードルがあるのではないかと思料するところなのです。確かに、道や各種財団を通しての補助制度はあるようですが、市独自の論文化等への補助制度は、必ずしも全額とはならなくても、できないものでありましょうか。そこで、まずお伺いいたしますが、他市において、そのような論文化等に対する単独の補助制度はあるのか、お伺いいたしたいと思います。
答弁 経済部総合特区推進監 安藤明彦
2回目の質問にご答弁申し上げます。論文化に係る他市の補助制度についてでございますが、フード特区に指定された市町村の中では、札幌市が、企業が行う機能性素材のエビデンス、機能性を示す上での根拠となりますが、その取得に必要な費用に対する補助を平成26年度から創設する予定であるとお聞きしております。以上でございます。
再々質問 内山祥弘
ありがとうございます。4項目目について3回目の質問をいたします。ただいまのご答弁によりますと、札幌市においては、平成26年度から機能性の評価取得に必要な費用の補助制度を予定しているということでございましたが、本市ではこのような制度の創設についてどのようにお考えなのか、お伺いいたします。
答弁 経済部総合特区推進監 安藤明彦
3回目の質問にご答弁申し上げます。他市同様の制度の創設についてでありますが、市内の企業においてニーズがある場合については一つの有効な方法であると考えておりますが、江別市といたしましては、フード特区における江別市の役割を踏まえ、これまで食の臨床試験への支援を行うことにより市内企業にとって活用しやすい環境整備に努めてまいりましたが、今後ともこの取り組みを推進し、食の臨床試験・江別モデルの確立を支援しながら、市内企業と大学との連携を進めるなど活用促進に向けて取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
再々質問 内山祥弘
ありがとうございました。3回目が終わりましたので、次に、5項目目について2回目の質問をいたします。ご答弁によりますと、健康カード事業は、まずは、食の臨床試験へボランティア登録されている方を対象として、取り組みを始めているということでありました。確かに、現段階におきましては、本事業の着手として、まずは機器やシステムなどの基盤整備を、また本事業をどのようにして活用し、発展させていくかについて、その試行的な取り組みやノウハウの蓄積などを進めている段階かと思います。そこで、今後につきまして、本健康カード事業における取り組みのノウハウの蓄積や情報等の安全性の確保が十分に進んでいると認識される段階で、市民の積極的な健康づくりをサポートするものとして、市全体の取り組みとして広げていくべきと考えますが、いかがお考えでしょうか、お伺いいたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。健康カードに関連した今後の市の取り組みということでございますが、市民の健康を守るということは、今後の市の大きな課題でもありますし、今後進める重要な施策であろうと考えております。今回、情報大学が進める健康カードの状況というのは、そういう意味では、市にとって大きなモデルになるものと考えておりまして、さまざまな課題や、すばらしい面がいろいろ出ると思ってございます。それらの十分な分析を踏まえて、市民の全体的な健康を維持できる仕組みとなるかどうか十分検討してまいりたいと考えています。以上でございます。
再々質問 内山祥弘
ありがとうございます。最後に、5項目目についての3回目は要望とさせていただきます。健康カード事業につきまして、ただいま市長からのご答弁もありましたが、今後本事業による効果などを検証の上、市民の健康づくりに積極的に役立つものであれば、前向きに対応、検討していただけるものと理解いたしました。最後は、要望、提案といたしますが、改めて本市がフード特区の指定に至った背景を顧みますに、その要因の一つは、言わずもがな4大学の集積ということがございました。そして、4大学のうち情報大学は、これまでも議論してまいりました食の臨床試験の実施、そして、酪農学園大学は、血糖値などの上昇を引き起こさない小豆スイーツの共同開発など、食品加工などの分野で、フード特区とのかかわりが行われているものと認識いたします。一方、札幌学院大学については、マーケティングや海外展開などについて、北翔大学については、スポーツを通じた健康づくりなどについて、まだまだお力をいただく余地はあるのではないかと思うところであります。私の勉強不足で、もう既にそのような協働に向けての動きがあるのかもしませんが、とりわけ、ただいま質問しております健康カード事業につきましても、継続的に測定した健康に関するデータに基づき生活習慣病の予防に資するような、適切なスポーツや運動を通じ、市民の健康づくりに結びつけていくような取り組みについて、北翔大学の知の力を生かすようなコラボレーションの取り組みができないかと思うところであります。したがいまして、今後とも、フード特区を初めとした食と健康のまちづくりに向けて、市と大学、そして大学と大学が協働するような意欲的な取り組みについて、市が先導的な役割を果たしつつ実現されることを期待し、私の一般質問を終わらせていただきます。