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江別市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月11日

(1)江別市自治基本条例(仮称)について/(2)職員の育成について/(3)学校の耐震化について

2008年9月11日、江別市議会の一般質問で、諏訪部容子議員が「江別市自治基本条例(仮称)について」「職員の育成について」「学校の耐震化について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 北口彰、教育長 月田健二が答弁しました。

質問者
諏訪部容子 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 北口彰、教育長 月田健二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 諏訪部容子

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問いたします。今回の質問ですが、江別市自治基本条例(仮称)、職員の育成、学校の耐震化についての三つの項目についてお聞きいたします。他の議員の質問と重なる部分もあり、繰り返しになる部分も多々ございますが、多くの市民の関心があるところと思い、あえて質問させていただきます。まず初めに、江別市自治基本条例(仮称)についてお聞きします。以下、(仮称)は省かせていただきます。江別市では、今正に江別市自治基本条例を制定しようとパブリックコメントを広く求めているところですが、平成13年4月に北海道ニセコ町で初めてニセコ町まちづくり基本条例が施行されて以来、全国各地の市町村で同様の条例が次々と制定されています。自治基本条例はまちづくりの基本的な理念を定めようとする条例ですが、一般的に自治体の憲法であるという言われ方をします。確かに、自治体の最高規範としての条例とも言われ、重要な条例であることは認識していますが、市民の方と自治基本条例の在り方を議論しようとするときに、特に、この憲法という言葉が一人歩きをしているのではないかと感じられ、その制定に向けたハードルをいたずらに高くしているような気がしてなりません。先ほどの干場議員の質問でも述べられましたが、江別市での制定への動きとしては、平成17年から江別市自治基本条例(仮称)市民懇話会により条例の骨子案が検討され、平成18年8月には江別市自治基本条例(仮称)のあり方に関する中間報告がまとめられ、市民との意見交換会を経て平成19年3月に江別市自治基本条例(仮称)のあり方に関する提言(最終報告書)が江別市長に提出されました。それを受けて平成19年11月、江別市自治基本条例(仮称)制定審査委員会が設置され、平成20年9月に江別市自治基本条例(案)が公開された段階で、初めに申し上げましたとおり、パブリックコメントを広く求めているところです。経過を長々とお話しいたしましたが、市民懇話会による条例案の骨子が検討されてから今回の江別市自治基本条例(案)が公開されるまでに3年以上も掛かっています。もちろん、まちづくりの基本的な理念を定めようとする条例ですので、市民との対話の中で策定されるべきものであり、時間を掛ける必要があるものだとは思います。しかしながら、先ほども申しましたように、自治基本条例は最高規範であり自治体の憲法と呼ばれるものではありますが、実際はあくまでもまちづくりの理念を述べたものにすぎません。残念ながら自治基本条例が制定されることで、まちづくりが劇的に変わるというものではありません。理念としての自治基本条例に実効性はなく、重要なのは自治基本条例の下に制定される、例えば市民参加条例、市民活動の促進に関する条例、まちづくり条例、必要に応じて制定される住民投票条例などのように、より具体的な条例や規則などです。繰り返しになりますが、私が考えますに、自治基本条例は自治体の憲法でありすべての条例に先んずるものではありますが、どちらかと言うと、家を建てるときの基礎ととらえた方が理解しやすいように思います。家の基礎に求められることは、正に建物の基礎としての形、強度、性能であり、デザイン性や過剰な性能・機能などではありません。自治基本条例も正しく自治体が行うべき基本的な事柄が理念として網羅されていて、必要十分条件が満たされればよいと思いますが、いかがでしょうか。むしろ大切なのは、その基礎の上に建てられる建物、つまりまちづくりのデザインこそが重要でありましょう。江別というまちの自然環境や立地条件といった地域性、人口規模や産業構造に合ったまちづくり、超が付くほどの少子高齢社会を見据えてのまちづくり、そして最も重要なのは、市民との協働によるまちづくりが求められていることです。市長にはスピードと統合性を発揮していただき、江別のまちづくりを進めるための環境整備を促進すべきと考えます。そこでまず一つ目の質問として、江別のまちづくりを考えたときに、江別の自治基本条例の目指す理念は何か、市長にお尋ねいたします。二つ目の質問です。先ほども指摘いたしましたが、自治基本条例そのものだけでは目指すべきまちづくりを行うことはなかなか困難です。それには、自治基本条例の下に制定する、明確な目的を持った種々の条例・規則が必要だと思います。特に、市民と協働のまちづくりを第一に考えるなら、自治基本条例制定後に市民活動を促進するような条例を早急に制定すべきと考えますが、いかがでしょうか。次に、職員の育成についてお聞きします。昨年は2007年問題と言われ、各地で団塊世代と言われる昭和22年生まれの方が60歳の定年を迎え、退職者が最も多く発生すると話題になりました。江別市もあと数年は団塊世代の大量退職が続くことが予想されています。江別市では、平成14年2月に行政改革大綱を策定して行政改革に取り組み、その後、行政改革の手を緩めることなく平成17年度に改訂して現在に至り、団塊世代の大量退職を待たずして、類似団体と比較しても職員数は少なく、全体としての人件費の割合も低くなっています。その結果、行政改革は達成したものの、職員1人当たりの業務量は増大しています。そして先ほども申し上げたように、追い打ちをかけるような団塊世代の大量退職で、江別市の職員はオーバーロードになるのではないかときぐしているところです。財政が厳しい状況にある江別市では、大量退職を前にしても職員採用は最低限の補充にとどめており、今後も劇的な歳入増が望めないことから、職員数を増やすことは難しいと考えられます。一方で住民のニーズも多様化し、行政サービスの質が問われるようになっているほか、頻繁な制度や法律改正への対応など、職員への期待はますます大きくなっています。様々な場面で市職員の方と接していますが、本当に、日々一生懸命業務に携わっていると感じております。しかしながら、人員の大幅な増員が望めず、業務に精通した職員は次々と退職し、慢性的に忙しく残業が続くような状況では、職員のモチベーションをいかに保ち、また、高めるかが大きな課題と言えましょう。職員を育成しモチベーションを高めるために重要な役割を果たすものの一つとして、研修制度が挙げられます。新規採用時に地方公務員としての心構えや会計事務、文書事務、法令関係等の基礎的な知識を得る研修から、中堅職員又は幹部職員として法律、地方自治、地方公務員制度や財務に関する高度で専門的な知識・技能を身に付けるだけでなく、政策形成能力、経営管理能力、対人関係能力、問題解決能力の育成など、職員の能力やスキルを向上させるような多岐にわたる研修が必要と考えられます。繰り返しになりますが、厳しい財政状況の下であってもモチベーションを保ちつつ、多様化する住民ニーズにこたえていくことができるような職員を育てる研修を是非行っていただきたい。大半の職員が、自分の能力を十分に発揮されている、自分の実績が評価されていると自信を持って答えられるような環境を整えていただきたいと切に願います。そこで一つ目の質問です。江別市ではどのような目的の下に、どのような職員研修が実施されているのでしょうか、お聞きします。職員研修においては、さきに述べたような知識や知見を得る、あるいは技能を身に付けるといった、いわゆる座学的な研修ももちろん重要ではありますが、市民の目線で行政を考え、現場に行くこと、現場を知ることといった、より実践的な研修も大いに取り入れてほしいものです。近年、非営利性、公益性を特徴とする市民活動団体が増え、市民の生活者としての視点や多様な専門性が発揮された事業を行う団体として認知されるようになってきました。そのような市民活動団体やNPO法人の現状などを正しく理解し、行政運営のパートナーとして積極的に協力体制を築く意識を高め、市民協働のまちづくりへの理解を深めるような研修として、例えば実際に市民活動団体と一緒にボランティア活動を行う研修、市民と共に研修を企画したり、市民と共に受けるような研修など、市民を肌で感じられるような様々な研修が考えられるでしょう。二つ目の質問として、時代とともに求められる職員像も変化していく中で、特に市民との協働によるまちづくりを担う職員育成のため、今後の職員研修をどのように考えているのかお聞きします。最後に、学校の耐震化についてお聞きします。昨日の吉本議員の質問と重なりますが、江別市を含む石狩平野には幾つもの活断層が発見されておりますし、明日にも大きな地震が起きるかもしれません。子供の命が学校によって奪われることがないよう願いながら質問させていただきます。また今朝も地震がありました。日本各地で多発している地震や中国四川省の地震被害の実情を受けて、国会においても、この6月に学校施設の耐震化に対する国の支援措置を大幅に拡充することを内容とした地震防災対策特別措置法改正案が成立しました。これを受けて、6月13日に文部科学大臣名で学校耐震化加速に関するお願い、すなわち学校の耐震化を加速させるための国庫補助率のかさ上げを発表されたことはご承知かと思います。そこで江別市の状況を見ますと、本市の小中学校は、数にして28校、151棟と把握していますが、これらの学校も道内の他市町村と同様に建築年度が古いものが多く、特に、現行の耐震基準が制定された昭和56年以前に建設された学校が107棟で、率にして約71%もあります。これらは耐震化が必要な学校ではないかと言えるわけですが、専門家にお聞きしますと、耐震化が必要か否かは耐震診断というものを行って判断するそうです。そこで、初めにお聞きします。江別市でもこれまでに耐震診断等の調査をし実態を把握していると思いますが、一体何校が耐震化の手当てが必要で、その耐震化計画はどのようなものでしょうか。確認の意味で具体的にお聞かせください。次に、耐震化の促進についてお聞きします。さきにも述べましたが、6月に出された文部科学省の学校の耐震化を加速させるための国庫補助率のかさ上げは、平成22年度までの措置ではありますが、耐震化のための補強工事に際して、これまでは工事費の50%を補助金としていたものを66.7%に改めるというものです。このほか、交付税措置が20%認められ、最終的には地方の持ち出しは13.3%になります。ここで簡単な試算をいたしますと、改修の規模や程度にもよりますが、例えば工事費が1校当たり3,000万円くらいといたしますと、市の持ち出しが390万円ほどで済むことになり、費用対効果を考えると極めて有利な条件です。そこで二つ目の質問です。これまでの市長をはじめ教育委員会の皆様の日々の努力も大変なものであると認識しておりますが、学校の耐震化の問題は子供の命にかかわる問題です。財政が厳しく学校だけに予算配分をできないことは理解できます。仮に今大地震が起きたとしたら、中国のように学校が倒壊するとは考えられませんが、一部の校舎や体育館が壊れる可能性は否定できません。それにより児童生徒が負傷したり、最悪の場合、死亡する可能性は決してゼロではありません。子供の命が学校によって奪われたとしたら、私たちには償う方法があるとは思えません。そこでIs値が低い建物にしかかさ上げが行われないということはあるにしろ、先ほど申し上げたような有利な条件を契機に、江別市は学校の耐震化を進める用意があるのでしょうか。条件が良いと言っても多額の資金が必要です。一度に行うのは難しいので、せめて現在考えられている計画を前倒しにすべきと考えるわけですが、その是非について市長のお考えをお聞きしたいと思います。以上で1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

諏訪部議員の一般質問にお答え申し上げます。私から江別市自治基本条例(仮称)について、お答え申し上げたいと思います。江別市自治基本条例(仮称)の理念につきましては、今回の中間報告にもありますが、市民一人ひとりが、自治の主役として市政に関する情報を共有し、自らの責任において主体的に考え、積極的にまちづくりに参加、協働しながら、より良いまちづくりを推進することと考えているところであります。江別市自治基本条例(仮称)は、市民が自ら考え行動する市民主体の自治を実現するため、市民が主体となった懇話会を立ち上げ、江別にふさわしい条例素案の提言をいただいたところであります。市といたしましては、今後ともこうした市民の思いと江別市自治基本条例(仮称)の理念を形にしていくため、これからの作業を進めてまいりたいと考えております。また、江別市自治基本条例(仮称)の趣旨に基づき、市民活動の促進に努めるとともに、市民協働によるまちづくりを進める上から必要と考えられる条例などについては、江別市自治基本条例(仮称)制定後の取り組みの中で、今後検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかにつきましては、総務部長ほかをもって答弁いたします。

答弁 総務部長 北口彰(総務部長は2010年3月まで)

私から職員の育成についてご答弁申し上げます。まず、江別市における職員研修についてでありますが、平成16年6月に策定した江別市人材育成基本方針に基づき、常に市民の目線に立ちバランス感覚に富んだ人材、行政のプロフェッショナルとして自覚と責任感のある人材、絶えず夢を持ち実現しようとする人材の育成を目標に掲げ実施しております。研修は、職場研修、職場外研修及び自己研修の3区分によって構成され、1点目の職場研修は、仕事を通じて必要な知識、技能、問題解決能力等の向上のために、各職場で日常的に行っているものであります。2点目の職場外研修は、窓口好感度向上研修などのテーマごとに行うものと国や道などの研修機関に委託して行うものがあります。3点目の自己研修は、自ら知識や技術を身に付けたいと意欲を持った職員に対し、セミナー等への参加費の助成などを行うものであります。また、研修の実施に当たりましては、職員の年齢や職種ごとの研修機会の公平性に配慮しながら、課長、係長といった職階ごとに、それぞれに求められる資質、能力に応じた研修を行っております。さらに、積極的に研修に取り組もうとしている職員の意欲にこたえるため、公募により研修の機会の増加を図っているところであります。次に、今後行うべき取り組みについてでありますが、市職員には市民に身近な行政サービスの担い手としての行政感覚を身に付けることがより一層求められるため、市としましても、そうした時代の変化に対応する人材の育成を図る必要があると考えております。このため、実践的な研修として、中堅職員を対象とした政策形成研修を行っており、まちづくりの課題を自ら発見するフィールドワークを取り入れたり、地域活動を担う地元のリーダーを講師に招くなどの工夫を凝らしております。このほかにも、江別市自治基本条例(仮称)市民懇話会への職員参加などにより市民協働の意識の醸成に努めております。今後におきましても、仕事に対するやりがいと充実感を向上させるために、より一層研修内容の充実・強化を図ってまいります。以上であります。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

諏訪部議員の一般質問にご答弁申し上げます。まず、学校の耐震化計画についてであります。ご案内のとおり現在の耐震基準は昭和56年の建築基準法の改正によるもので、それ以前の耐震基準と区別するため新耐震基準と呼んでおりますが、昭和56年以前に建設された建物がこの新耐震基準を満たしているかどうかは、耐震第二次診断により判定することとなります。耐震第二次診断が必要な学校は、平成20年4月1日現在で小学校8校、中学校6校の計14校であります。これらの小中学校の耐震化計画につきましては、昨日、吉本議員の一般質問にもご答弁申し上げたところでありますが、従前から耐震優先度調査の結果で優先度の高い建物について、国庫補助事業を考慮しながら、1年目は耐震第二次診断、2年目は実施設計、3年目は補強工事の3か年計画で推進しているところであります。次に、国庫補助率のかさ上げに伴う計画の前倒しについてでありますが、国庫補助率のかさ上げにつきましては、耐震第二次診断によります構造耐震指標であるIs値という耐震性能を示す数値により対象が限定され、0.3未満のものとされております。計画の前倒しについては、現在も国の補正予算等により対応してきておりますが、経年により劣化した箇所を補修する老朽対策などの大規模改修事業の見通し、あるいは小中学校の適性配置の見通しなどに留意しながら、耐震化事業がより一層効率的で効果的なものとなるよう進めていく必要があると考えております。いずれにいたしましても、小中学校の耐震化の推進につきましては、これまで以上に他の公共施設に優先して進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

出典:江別市議会 平成20年第3回定例会 2008年9月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる