江別市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月9日
(1)総務部所管について/(2)経済部所管について/(3)健康福祉部所管について/(4)教育部所管について
2006年3月9日、江別市議会の一般質問で、齊藤佐知子議員が「総務部所管について」「経済部所管について」「健康福祉部所管について」「教育部所管について」について質問し、市長 小川公人、助役 中川正志、教育長 高橋侃、健康福祉部長 宮内清が答弁しました。
- 質問者
- 齊藤佐知子 議員
- 答弁者
- 市長 小川公人、助役 中川正志、教育長 高橋侃、健康福祉部長 宮内清
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会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 齊藤佐知子
ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。初めに、総務部所管についてお伺いいたします。北海道は2006年度から道が所有する施設や建物を管理する新たな手法として、ファシリティー・マネジメントを導入するとのことです。これまで各部局がそれぞればらばらに施設や建物を管理していた手法を改めて、すべての施設・建物を一元的に管理することにより、維持・管理や建替えに要するコストを削減するとともに、各施設・建物をより有効に活用することがねらいです。道の試算によりますと、主な施設・建物を計画的に修繕・保全し、耐用年数を延ばすだけでも、今後60年間で約7,700億円の経費が節約できるとのことです。ファシリティーとは建物、設備、土地などを指す言葉で、これらを総合的に管理・活用することによって、建物・設備などの長寿命化や有効活用、維持・管理コスト削減などを実現する手法がファシリティー・マネジメントです。近年、民間企業を中心に導入が広がりつつあります。道が所有する施設・建物は、道庁などの庁舎や各種文化施設、警察施設、学校、道営住宅、職員住宅など全部で約2万1,283棟もあり、これらの延べ床面積は合計約817万平方メートルと東京ドーム175個分に相当するとのことです。これら施設・建物のうち、延べ床面積300平方メートル以上のものについて見ると、建築後30年を過ぎたものは現在、全体の1割にすぎないが、1980年以前に建設されたものが多いため、10年後には4割を超え、その建替えに要する費用が財政の大きな圧迫要因となることが必至な見通しとなっております。しかし、道はこれまで各施設・建物を統一的に管理する手法がなかったため、所管する各部局がばらばらに修繕や管理を行ってきており、専門的な保全知識を持たない職員が管理している例も多く、その結果、修繕費などの無駄が多く見られ、1平方メートル当たりの修繕費を所管部局ごとに比較すると、最大で5倍以上も開きがあります。また、こうした計画性のない修繕や管理が行われてきた結果として、法定耐用年数を下回る35年程度で建替えが行われてきたのです。道は財政が危機的な状況にあることや、各施設・建物の老朽化が今後急速に進むことなどを背景に、昨年4月に全庁各部で構成するファシリティマネジメント導入推進会議を設置し、11月に北海道ファシリティマネジメント導入基本方針をまとめております。同基本方針で示された道の試算によると、2万1,283棟ある道有の施設・建物のうち、延べ床面積100平方メートル以上で鉄筋コンクリート造りの施設・建物について、従来のように平均35年で建て替えた場合は1兆5,241億円掛かるそうです。これに対して、全庁統一の管理・保全計画を作り、適切な修繕・メンテナンスを計画的に行うことによって、建物の寿命、法定年数を10年上回る60年まで延ばした場合、費用は7,550億円で、7,691億円の経費が節減され、1年当たりに換算しても、約130億円の経費削減になるとのことです。4月以降にファシリティー・マネジメントを全庁的に推進するための組織を設置するとともに、道内に14ある各支庁にも推進機能を持たせ、経費削減など財政効果の高い課題から、順次取り組みを始めていくとのことです。具体的には施設・建物の長寿命化に向けた取り組みとして、工事履歴、点検履歴、設備劣化度、光熱水費などの基本的なデータをデータベース化して一元管理し、計画的な修繕や適切な維持・保全が行われるようにし、日常の点検・保守についても統一マニュアルを作成し、保全業務を充実させるとのことです。ここで質問です。1点目として、財政事情はどこも厳しい環境にあり、当市においても今後も堅実に執行していかなければならない状況にあります。道のファシリティー・マネジメントの考え方、試算を当てはめた場合、当市の試算はどのようになるのか、概要で結構ですのでお聞かせください。2点目として、ファシリティー・マネジメントの導入について、道の実績からもこのような考え方を持つべきと考えますが、市長のご見解をお伺いいたします。経済部所管についてお伺いいたします。セラミックアートセンターの活用についてですが、今年度は林田嶺一さんのポップアート展、マイルス・デイビス展などありましたが、市民も出席され非常に良かったとの声を聞いております。セラミックアートセンターの活用について、市民協働型の設立準備会において、今後の運営等について協議されているようにも伺っておりますが、準備会で出された市民の声をどのように反映されるのか、お聞かせください。また、私も多くのご意見を伺っているところでありますが、セラミックアートセンターの今後の幅広い活用の在り方として、陶芸のみの活用ではなく、文化全体の活用に広げた方がいいのではないかと考えるところです。現在、セラミックアートセンターの位置付けが、陶芸の里条例にありますことから、現条例において、幅広い文化的活用をすることはできない状況にあると考えます。陶芸の里構想を事実上断念されて以降、同条例はどのように整備されるべきなのか、市長のご見解をお伺いいたします。健康福祉部所管についてお伺いいたします。1点目として、北海道が今後平成32年(2020年)までに全国平均より10年も早く高齢化率が30%を超える水準に達するものと予測されており、高齢者が在宅生活を基本としながら、可能な限り地域の中で自立して暮らせるための仕組みづくりを進めることは、道内の市町村に共通する喫緊の課題となっているところです。高齢者が在宅で暮らせる安全・安心で利便性の高い生活空間と生活支援体制を構築することが今後重要であります。住み慣れた地域で、安心して暮らしていける地域づくりを実現していきたいものであります。その中で、高齢者の冬の暮らしの支援についてでありますが、除排雪対策については、福祉除雪サービスや避難路確保除雪サービスなどありますが、限界もあり、特に戸建てに住まわれている高齢者の方にとって、住み慣れた自宅で暮らすためには、雪の問題は大変重要な課題であります。今年度、高齢者の方の努力も及ばず、排雪業者を依頼するケースが増えておりますが、その中には当市においても、市外からの排雪業者とのトラブルが急増し、消費者協会に寄せられた苦情が100件以上もあると伺っております。今後、高齢者世帯が増えていく傾向にある中で、だれでも安心して顔の見える契約体制が必要と考えます。その意味において、市内業者との連絡体制も含め、高齢者が安心して信頼を持てる除排雪の契約体制ができるよう行政としても考える必要があると思われます。市長のご見解をお聞かせください。2点目として、高齢者虐待防止法への対応についてお伺いいたします。高齢者の権利を擁護するため、高齢者の虐待防止と養護者支援の両面を盛り込んだ高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律が、昨年の特別国会で成立し、本年4月より施行されます。今回の法整備の背景には、近年、急速に表面化している高齢者虐待の増加があります。昨年3月に厚生労働省がまとめた家庭内における高齢者虐待に関する調査では、陰湿な虐待の実態が明らかになりました。中でも、家庭内で虐待を受けている高齢者の1割が生命にかかわる危険な状態にあるなど、実態は深刻とのことです。同法は、身体的虐待や養護の放棄、心理的虐待、性的虐待、財産の無断使用を虐待として定義されております。虐待により、高齢者の生命や身体に重大な危険が生じている場合は、市町村長に自宅などへの立入調査を認めるほか、そうした高齢者を発見した施設職員らには、市町村への通報を義務付けております。また、養護者に対する支援では、養護者への相談や助言を行うほか、養護者の負担軽減を図る緊急措置として、高齢者を短期間養護するための居室を確保することとしております。法施行後は、各市町村の対応や関係機関の連携体制強化などが求められることとなっております。4月からの施行に向けて、法の中に明記されている連携協力体制の整備として、1、市町村は養護者による高齢者虐待の防止等の適切な実施のため、地域包括支援センター等との連携協力体制を整備しなければならない。2、市町村は相談、指導、助言、通報の受理、事実の確認のための措置、養護者に対する支援の事務を地域包括支援センター等に委託することができるとあります。当市としての連携協力体制をどのようにお考えか、市長のご見解をお聞かせください。3点目として、障がい者の虐待防止については、これまで規制はなかったようですが、障害者自立支援法は市町村の責務として、身体的虐待や精神的虐待、性的虐待など障害者への虐待防止や早期発見、権利擁護のための必要な援助を初めて規定しております。当市では、児童虐待防止ネットワークの体制が整備されておりますが、この連絡体制を高齢者の虐待防止や障がい者の虐待防止に対応できる連絡体制に整備強化していく必要があるのではないかと考えますが、市長のご見解をお聞かせください。4点目として、子供SOSカードの配布についてお伺いいたします。このことについては、平成15年6月定例会でも質問させていただいておりますが、再度質問させていただきます。虐待とは、大人が子供に対して暴力行為を行うことだけではなく、子供に加えられる不適切なかかわりすべてを指します。虐待であるという基準は、大人の意図とはかかわりなく、あくまでも子供の視点、子供自身が苦痛を感じているかどうかという観点から判断していきます。また、DV被害者の子供は被虐待児に当たるとのことです。川崎市では、社会問題となっている児童虐待の早期発見・防止に向けて、子供自身が連絡・相談しやすいように、相談・連絡先を明示した子供向けカード、小学生用と中学生用・高校生用の2種類を市内全児童生徒に配布しています。視覚障がい者の子には点字カードを用意して配布もしております。詳細は以前の定例会で言いましたので、省略はいたしますが、北広島市においても、平成16年度から市内の小中学校の児童生徒に毎年こどもエルフィンカードと称して、子どもの権利条約、虐待とは何か、相談窓口の連絡先などを印刷したポケットサイズに三つ折りしたカードを作成して、学校の先生が児童生徒に説明をして配布しているとのことです。当市においても、子供の視点に立った虐待防止対策として子供SOSカードの配布が是非必要と考えますが、市長のご見解をお聞かせください。次に、教育部所管についてお伺いいたします。昨年11月には広島市立矢野西小学校一年生の児童が、12月にも栃木県今市市立大沢小学校一年生の児童が、下校中事件に遭遇し、殺害されるという大変に痛ましい事件が発生したことは、皆さんの記憶に新しいことと思います。二度と起こってはならないことです。そのためにも、私たち大人が子供たちを見守るための体制として、どうあるべきなのか考えなければならないところです。国は、登下校時における幼児児童生徒の安全確保についてとして、取りまとめをしておりますが、当市の取り組み、考え方について何点かお伺いいたします。1点目として、全通学路の緊急安全点検についてですが、既に市内小中学校においては、通学安全マップの作成はできていると伺っているところですが、再度通学路に関して、保護者、警察、自治会などの関係者の間で共通認識を得ておく必要があると考えます。危険・要注意箇所、見通しが悪い、人通りが少ない、空き家など人が身を隠しやすい場所が近いなど公園や空き地など不特定の人が容易に入りやすい場所、交番や子ども110番の家など、万一の際の子供が駆け込める場所などについてです。把握した情報はPTAや保護者会などで配布、説明し、共通認識を得る必要があり、また、近くの交番や警察、自治会などにも配布し、共通認識を得ることが必要と考えます。また、通学路の安全マップ作成についてですが、再度児童生徒自身の参加により再点検をし、保護者の視点や警察官の協力など様々な視点から子供の安全を守るためのマップにしていただきたいと考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。2点目として、以前にも質問させていただいておりますが、学校安全ボランティア(スクールガード)について伺います。自治会や地域の方が、子供を守るために通学時の立しょう指導や夜警を通して見守っていただいていることには心から感謝するものであります。学校の安全確保は、現場の教員だけでは無理であり、地域全体で見ているんだという体制が大切です。地域全体で学校安全に取り組む体制を整備し、安全で安心できる学校を確立するために学校で巡回・警備などに従事する学校安全ボランティアの養成・研修が是非必要と考えます。また、プロの目から見た通学路、死角はないかのチェック、アドバイスをする防犯の専門家や警察官のOBなどの協力の下、地域安全指導員(スクールガード・リーダー)による巡回指導が重要であると考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。3点目として、路線バスを活用した通学時の安全確保についてお伺いいたします。国は、地域の路線バスをスクールバスとして活用する方策を検討しているとのことであります。当市は、特認校として野幌小学校の子供たちが市内の路線バスを利用して登下校している現状にあります。様々な実情・課題はあるかと思われますが、事業者と連絡・協議するなど、今ある路線を利用して、子供の安全のための対策として考えていくことを検討してはいかがでしょうか、教育長のお考えをお聞かせください。4点目として、低学年は授業が早く終わるため、安全確保のために高学年の子供と一緒に下校させるなどの工夫が必要と考えます。そのために高学年の授業が終わるまで、安心して待機できるスペースとして余裕教室を活用し、学校で待機させるための環境整備を考えるなどの必要があると考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。以上4点について、子供の安心・安全のために是非教育長の前向きなご見解をお聞かせください。次に、障がい児学級における介助員の増員についてお伺いいたします。障がいを持たれたお子さんが、特殊学級で生活していく上で、介助員が足りないばかりに思うような教育を受けられないとの声を伺っており、教育環境として、その子の必要なところに手が届く環境整備をしていくことが重要と考えます。障がい児学級父母の会から毎年のように要望の声があるにもかかわらず、対応が不十分な現状にあるのではないかと思われます。介助員を増やすことによって、その子らしくもっと成長していくことができるとすれば、現状の課題は様々あるとしても、将来ある子供のために努力をすることが大切と考えます。そこで、質問の1点目に、介助員を要請するにはどのような資格が必要なのか、お伺いいたします。特殊な資格要件がなければ様々な対応も可能と考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。2点目に、1点目と重なる部分もありますが、今や家庭・地域・学校が一体となって子供を育てていく体制が強く求められている中、地域のマンパワーの協力を要請するなどして、障がいを持たれたお子さんの父母からの声を実現すべく介助員の整備をする努力が必要なのではないかと考えます。以上の二点について、教育長のお考えをお聞かせください。以上で第1回目の質問を終わります。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 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答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)
齊藤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。まず、ファシリティー・マネジメントについてのご質問でありますが、土地・建物・設備といった施設などを対象として、経営的な視点に立って設備投資や管理運営に要するコストの最小化や施設効用の最大化を図るため管理・活用する経営手法がファシリティー・マネジメントと理解をいたしております。具体的な事項として、第一に、建築物等の長寿命化に向けた取り組み、第二に、光熱水費や一括契約等の手法による清掃等の委託費の縮減に向けた取り組み、第三に、スペースの有効活用に向けた取り組み、第四に、当市においても新年度に導入されます指定管理者制度のような民間活力の活用に向けた取り組みなどが上げられます。このようなことから、保有施設を経営資源としてとらえ、総合的に有効活用を図る手法として導入する事例が見られております。北海道におきましては、昨年北海道ファシリティマネジメント導入基本方針を作成しており、その中で施設の長寿命化に関する試算を行っておりますが、当市においては、施設の数や種類、規模など保有状況が北海道とは大きく異なっており、また、従来より保有施設をいかに有効かつ効率的に活用し続けていくかに力点を置いて施設管理を行ってきたところでありますことから、今回の北海道における試算の手法を当市の施設の実情に応用して当てはめることが難しいものと考えております。当市におきましても、施設の長寿命化、コストの縮減などの観点から、学校施設を含め、施設総体に関する一定の調査を実施した経過がございます。今後におきましても、引き続き施設の総体的な状況を把握し、横断的な組織連携を図る中で、全庁的見地から施設の効率的な利活用というファシリティー・マネジメントの考え方を取り入れながら、検討をしてまいりたいと考えますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、高齢者の冬の暮らしの支援、除排雪についてのご質問でありますが、北海道の宿命であります雪の問題は、特に高齢者にとっては大変重要な課題でありますことから、市では公道除雪後の置き雪処理対策としての福祉除雪サービス事業、また、緊急時の避難路確保のための高齢者・身体障害者除排雪サービス経費により費用の一部助成を含めてその対策に努めているところであります。この福祉除雪サービス事業は社協を通じて、江別環境整備事業協同組合に委託し、市内の業者が作業に当たっておりますが、これまで契約不履行などといった苦情もなく対応されているところであります。そこで、一般の方々の除排雪で特に市外の業者とのトラブルについてでありますが、あくまでも個人契約でありますので、その正確な実態を把握することは困難でありますが、市の消費者協会に対しては2月末現在で104件の苦情相談があったことを聞いているところであり、市としても憂慮しているところであります。このようなことから、特に高齢者や身体障がい者の方々の除排雪契約については、市外の業者を含めてトラブルに巻き込まれないよう江別環境整備事業協同組合や消費者協会、自治会等、関係機関等と協議連携し進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、高齢者虐待防止法への対応についてでありますが、表面上は大きな数字として表れておりませんが、議員ご指摘のとおり、高齢化の進展、認知症高齢者の増加等に伴い、虐待は大きな社会問題となっております。昨年11月1日に高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律が成立し、今年の4月から施行されますが、市では平成16年3月に市内8か所の在宅介護支援センターが中心となり、関係者の参加の下、開催した地域ケア会議において、虐待に対応するシステムの構築が必要との問題が提起されたことを受け、平成16年7月に高齢者虐待相談フローチャートを作成し、道内市町村に先駆けて虐待に対応するネットワークを構築しているところであります。また、今般の介護保険法の改正により、新たに設置される地域包括支援センターの業務の一つとして、虐待の防止・早期発見等の権利擁護事業の実施が位置付けられており、高齢者などからの権利養護にかかわる相談等への対応、成年後見制度の円滑利用に対する情報提供、虐待早期発見のための地域関係者によるネットワークの構築などが役割として挙げられております。この地域包括支援センターについては、当面、市直営により介護保険課の組織として1か所設置し、業務に当たることとしておりますことから、さきに構築しております虐待防止ネットワークを活用することにより、円滑に連携・協力し、虐待防止に当たっていくことが可能であると考えております。また、障がい者の虐待防止については、今般施行される法律の中にも規定されておりますが、現状では虐待の防止という共通の観点から新たな機関を設置するのではなく、地域包括支援センターで対応するとともに、児童虐待防止ネットワークを含めて、協力・連携していくことが必要であると考えております。次に、子供SOSカードの配布についてのご質問でありますが、児童虐待は家庭という密室で行われることが多いため、これを発見するためには、学校、幼稚園、保育園その他関係機関をはじめ、民生児童委員などの地域住民の協力も重要となっております。また、虐待がエスカレートしていくほど、子供への生命の危険度が高くなり、子供の心への影響も深刻なものとなるため、早期発見、早期対応していくことが重要となっております。このため現在、健康福祉部内に家庭児童相談室を設置し、市民などからの児童虐待の相談又は通報に対応しておりますが、単独の機関だけでは対応が困難でありますことから、児童相談所、江別警察署、医師会や教育委員会などと江別市家庭児童対策地域協議会を立ち上げネットワーク化して、個々の事案については必要に応じてサポートチームにより対応してきたところであります。そこで、子供SOSカードを配布すべきではないかというご質問でありますが、児童虐待に特定した相談窓口ではありませんが、子供たちが悩み事などについて直接相談できる窓口として、教育委員会ではヤングテレホンなどを開設しており、この相談窓口を利用していただくために、既に名刺サイズの子供向けのカードを作成し、児童生徒に配布しているところであります。虐待も子供自身が悩んでいること、困っていることなどの相談の一つでありますことから、こうした相談窓口について周知、啓発を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。また、相談窓口に直接子供から虐待の相談がありました場合には、教育委員会も江別市家庭児童対策地域協議会の構成団体となっておりますことから、十分連携を図りながら対応してまいりたいと考えております。このほかの質問につきましては、助役ほかをもってご答弁を申し上げます。
答弁 助役 中川正志
私からセラミックアートセンターに関するご質問にお答えいたします。陶芸の里構想と条例の整備についてでございますけれども、陶芸の里構想につきましては、平成16年度からの第5次江別市総合計画の策定に当たりまして、議会の特別委員会で種々ご議論をいただき、この計画期間中では、大型プロジェクトとはせず、当面は凍結することとさせていただいたものでございます。ご指摘の江別市セラミックアートセンターは、焼き物をキーワードとしたれんがと陶芸文化の拠点施設として建設されまして、陶芸に関する常設展、あるいは企画展の開催、それから陶芸体験室を通しての焼き物の普及、陶芸家の育成など道内でも高く評価されてきております。ただ、文化施設として大いに活用してもらうことも大切ではありますが、このセンターの機能といたしましては、産業支援機能も持つこととなっております。このため指定管理者制度への移行の際に、この機能も取り込むことができるかどうかということも課題になっているところでございます。このような事業を行える民間事業者は、全国でも数少ないと聞いておりますので、公募によってこの種の施設を指定管理者制度に移行した他市の状況を調査しながら、その動向を見極める必要もございます。さらには、この施設がよりサービスの向上を図るための活用の幅を広げるためにはどうあるべきかなどの検討課題もございます。このため、条例整備につきましては、将来の指定管理者制度への移行の段階におきまして、現在補助執行を行っております教育委員会とも十分協議の上、行ってまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。私からは以上でございます。
答弁 教育長 高橋侃(教育長は2008年6月まで)
私の方からご答弁申し上げます。まず、セラミックアートセンター協力会設立準備会で出された市民の声の反映についてでございますが、準備会は、市民協働による事業推進を通じてセラミックアートセンターの活性化を図るために市民有志が昨年2月より議論を進めてきている経過がございます。その過程で昨年にフィンランドに学ぶくらし展の開催など、セラミックアートセンターと連携した事業に取り組んできたところでございます。こうした市民の応援は、市といたしましても心強いものがありまして、市民協働の観点から、こうした準備会の活動を今後とも見守りながら、セラミックアートセンターが多くの市民に利用され喜ばれる施設となるよう努めてまいりたいと思っております。また、セラミックアートセンターの文化的活用についてでございますが、セラミックアートセンターは設置条例の趣旨に沿って、主として窯業や陶芸文化の振興を目的とした展示とか講座等の事業に取り組んできておりますが、ほかにも各種展覧会と連動したコンサートやお茶会などの文化事業等も実際行ってきているところでございます。昨年におきましては、地元美術家による林田嶺一ポップアート展など美術分野での新たな取り組みも行ったところでございまして、今後もこのような形で広範な活用の在り方について鋭意検討してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと存じます。次に、全通学路の安全点検についてのご質問でございますが、昨年は小学生の相次ぐ痛ましい事件が発生いたしましたが、この事件を契機に、私ども市教委では、市内校長会と連携して、昨年12月に不審者対策行動強化月間と位置付けて、通学路の危険箇所の再点検とか、巡視体制の強化、あるいは安全マップ等の見直しを行ってきたところでございます。その後の動きとして、具体的に申し上げますと、市内の学校の中には安全マップ上の危険箇所についてという、こういう文書を校長とPTA会長名で全戸に配布して、登下校時の危険箇所を六つほどに類型化して、それぞれの箇所の状況を分かりやすく地図を添付しながら説明して、啓発活動を行っている学校もございます。もう一つの例として、通学状況一覧表、これを作成して、1学級ずつ生徒それぞれについて、住所、部活、通学方法、通学距離、一人になってからの家までの距離、親の送迎状況等を克明に記載された情報一覧を準備している学校もございます。また、別な例でございますが、PTA会員が緊急時に備えて、瞬時に非常事態に対応できるように、主として携帯電話によるネットワークシステムが出来上がっている、そういう学校もございます。以上の具体例でお分かりのように、市内各校それぞれが学校を取り巻く地域の実態に合わせて、PTA、地域住民のご協力をいただきながら、江別市として子供の安全に向けた取り組み、これを進めてきておりますので、ご理解いただきたいと存じます。次に、学校安全ボランティアについてのご質問でございますが、これは、地域ぐるみの学校安全推進事業として、文科省の事業で今年度からスタートしたものでございます。事業の内容は、防犯モデル地域を指定して、防犯に関する実践的な取り組みを行って、その中にスクールガード・リーダーを配置して取り組みを進めていこうというものでございまして、全国に指定地域60か所、約900人のスクールガード・リーダーの配置を予定しているものでございます。北海道の枠では、政令指定都市、これは札幌市でございますが、この1市と道内に1地域となっておりまして、今年度は札幌市と石狩市が指定を受けて、スクールガード養成講習会とか、スクールガード・リーダーによる学校の巡回指導等を実施してきているところでございます。また、道教委では各支庁2市町村の計28市町村を指定して、パトロール・ボランティアの養成事業を新年度から実施する予定になっております。なお、当市における学校安全対策は、先ほどの安全対策と関連いたしますが、現在、PTA、自治会、ボランティア、教職員などで構成される防犯活動組織が市内26校の小中学校を核として、通学路や校区内の公園等において、主に登下校時の巡回など取り組みを実際進めているところでございます。したがいまして、国及び道の新年度事業が、4月に各市町村教委に希望を取って、5月に指定地域を決定する運びとなっておりますことから、市内の防犯活動組織のより一層の推進のためにも指定地域の希望申請を予定しておりますので、ご理解いただきたいと思います。次に、路線バスを活用した通学時の安全確保についてのご質問でございますが、昨年12月に開催された犯罪から子供を守るための対策に関する関係省庁連絡会議において決定されたことに基づいて、文科省では路線バス等をスクールバスとして活用するための基本的な考え方と具体的な取り組み方策をこのほど取りまとめたところでございます。この基本的な考え方を参考に地域の実情を踏まえて、路線バス等をスクールバスとして活用することとか、現在運行しているスクールバスを安全確保の観点から活用するなどの検討について、この3月2日に道教委から各市町村教委に対して通知があったところでございます。今後は、道教委において、関係校長、バス事業者、地方運輸局、所管警察署、道路管理者等で構成される安全な登下校のための路線バス等の活用に関する協議会、これを設置される中で検討していくこととなっております。路線バスを通学手段として活用することは、現在、特認校の野幌小学校の保護者の希望によって、通学手段として決めているところであります。基本的には交通費や子供の安全を含めて、保護者の自己負担・自己責任によって推移してきている実態でございます。このほかの学校では、各校区でおおむね小学校は4キロメートル、中学校では6キロメートル圏内で定めており、徒歩及び自転車が基本となっておりますことから、バス等による通学手段を希望する対象児童生徒については、かなり限られてくるものと予想されます。また、路線バスをスクールバスとして活用する場合には、子供たちが自宅と学校間を安全に通学する環境整備が必要となってまいります。したがいまして、運行のルート、回数、時間の設定や、また運行主体、料金の徴収、運営管理体制などをどのようにするのか、さらには国の財政支援が現時点では見込めないなど多くの課題もありますことから、今後、管内市教委との連携を図りながら、道教委と協議を行う中で、慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。次に、下校時の体制についてのご質問でございますが、前段の答弁と重複しますので、省略いたしたいと思いますが、議員ご質問の待機スペースにつきましては、現在、低学年の希望する児童には、教室で待機させておいて、兄、姉と一緒に下校させておりますことから、今後とも教室等を活用する中で、安全な登下校のために何ができるのかを含めて、高学年と一緒に下校することにつきましても、学校にも柔軟に対応できるように働き掛けを行うなど、今後検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。最後に、特殊学級の生活介助員について、ご答弁申し上げます。現在、生活介助員は特殊学級を設置している小学校4校にそれぞれ2名、中学校2校にはそれぞれ1名を配置して、全体で10名の生活介助員が障がい児の身の回りのお世話をしております。ご質問の介助員の資格要件でありますが、市が配置する場合は、ヘルパー資格や福祉施設などの経験者を募集要件として採用しております。しかし、学校が地域のボランティアなどとして募集する場合は、障がい児に理解のある方であれば、齊藤議員ご提言のとおり資格の必要はないと考えております。現在、大学生や社会人のボランティアの方が、学校行事のときとか曜日を決めて障がい児のお世話を行っている実態もございます。議員ご提言の地域・学校・家庭が一体となって子供を育てる体制が必要であります。今後そのような観点に立って、学校の授業とか行事等で地域の人材活用を図っていくことが、江別の学校の活性化につながることだと思いますし、そのような観点で体制づくりに努めてまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き
再質問 齊藤佐知子
2回目の質問をさせていただきます。総務部所管についてですが、将来の江別の健全な財政運営のためにファシリティー・マネジメントのような手法を用いる形で努力をしていただきたいと要望いたします。経済部所管についてお伺いいたします。1点目として、セラミックアートセンターの機能が産業支援機能を持つことになっているとすれば、教育委員会が管理・運営していく上でおのずから限界があるように思うところですが、その辺はどうなのか、お伺いいたします。また、産業支援機能を果たしているとは思えない実情にあると思われますが、実績としてどういう取り組みがあるのか、併せてお伺いいたします。2点目として、今伺ったところによりますと、指定管理者制度へ移行の際に、この産業支援機能を盛り込むことができるかが課題となっているため、条例整備についても、将来の指定管理者制度への移行の段階において行うとのことですが、現段階において、セラミックアートセンターの今後の在り方としてどうあるべきか、条例も含め整備をしていくことが重要なのではないでしょうか、再度お伺いいたします。また、設立準備会についてですが、市民の有志による準備会が昨年2月より毎月のように開催され、議論を進めているとのことですが、セラミックアートセンターの今後の幅広い活用に向けて、貴重な市民の声を議論だけで終わらせることのないように取り組んでいただきたいと要望いたします。健康福祉部所管についてお伺いいたします。子供SOSカードの配布についてですが、現在、教育委員会で配布されている相談窓口の記載されたカードを小学校一年生と中学校一年生に配布して対応しているとのことですが、私はあくまでも子供の視点に立った対応が必要と考えているところであります。現在のカードを活用していくとしても、もっと分かりやすく小学生、中学生の視点に合わせて作成することが必要と考えますが、この点についてご見解をお伺いいたします。以上で2回目の質問を終わります。
答弁 助役 中川正志
私から、セラミックアートセンターでの産業支援機能については、教育委員会の補助執行でおのずと限界があるのではないかと、こういったご質問だったと思いますけれども、まず文化の面では教育委員会の補助執行について、現在のところ大きな支障はないと、こういうふうに考えておりますが、産業支援機能につきましては、現在も経済部がこれにかかわって実施しているところでございます。具体的にどのような産業支援機能での活用があるかということですが、一例を申し上げますと、例えば今年度開催いたしました陶&くらしのデザイン展、これは全国の試験研究機関によるこういったデザイン展等も行っておりまして、これらは地域産業にとっても一つのお手本として、地域の産業支援に貢献しているものと、こういうふうに理解をしております。それから、条例の整備についてのお話でございましたが、先ほどもご答弁申し上げましたように、この施設をより幅広い活用によって市民サービスをいかに向上させるかということが大きなポイントでもありますことから、条例整備につきましては、将来の指定管理者制度への移行も視野に入れまして、補助執行を行っている教育委員会ともなるべく早い時期に検討するように努めてまいりたいと、こう考えておりますのでご理解いただきたいと思います。私からは以上でございます。
答弁 健康福祉部長 宮内清(健康福祉部長は2007年3月まで)
私から子供SOSカードの配布についての再質問にご答弁申し上げます。教育委員会では、子供向けの作成については、次回は平成19年度において予定しているとのことでありますので、その内容等について、十分教育委員会と連携を図りながら、子供の視点に立った周知・啓発に努めてまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解を願います。