みんなの議会

江別市議会 平成17年第4回定例会 2005年12月19日

(1)経済部所管について/(2)健康福祉部所管について

2005年12月19日、江別市議会の一般質問で、坂下博幸議員が「経済部所管について」「健康福祉部所管について」について質問し、市長 小川公人、経済部長 久保泰雄、健康福祉部長 宮内清が答弁しました。

質問者
坂下博幸 議員
答弁者
市長 小川公人、経済部長 久保泰雄、健康福祉部長 宮内清

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 坂下博幸

ただいま議長のお許しが出ましたので、通告に従い順次質問してまいります。最後の質問となり、重複する点はお許しを願います。初めに、経済部所管についてです。企業誘致についてお伺いをいたします。最近、どの企業も初期投資を抑え、安価な賃貸料が進出の条件となっていることが多いとのことであり、含み資産から資金効率重視へと経営方針が変化し、企業が分譲より賃貸を希望する傾向にあるとのことであります。和歌山県の土地開発公社がバブル期に造成したコスモパーク加太は、252ヘクタールの土地と438億円の負債を抱えておりましたが、食品メーカーのカゴメに賃貸されました。損得だけを計算すると県の損になるが、しかし地元のシンクタンクの試算では、約300人の雇用と栽培工場の建設関連などを合わせると、総務省では20年間で583億円の経済効果が見込めると。公社が造成した土地は公有地拡大法により賃貸が認められていないが、特区制度を使い、このハードルを越え企業も自治体も得をする和歌山の実験を成功例と評価する総務省は、既にこの規制緩和を全国に広げているが、当市もRTN等で土地、建物賃貸を希望する企業に適切に対応すべきと考えますがいかがでしょうか、お答え願います。併せて、RTNの見直しについてお伺いをいたします。RTNは、リサーチ・トライアングル・ノースの構想に基づき、最先端技術関連の試験研究開発企業の立地が期待された造成地ではありますが、最近の企業誘致実績は芳しい状況にはなく、いつまでこの旗を振りかざし、最先端技術関連の試験研究開発企業の誘致のみで進まれようとしているのか、そろそろ現実的に売却を進める時代背景にあるのではないかと考えますが、リサーチ・トライアングル・ノース構想の見直しについて、市長はどのようにお考えかお伺いをいたします。都市型近郊農業の強化等についてお伺いをいたします。1点目として、小泉改革の中で特区構想がより具体的に地域改革を進めている実例に驚きを感じるものであります。自治体が地域全体の再生枠組みを作り、その中に特区を位置付け、地域全体の再生にもなり、特区は規制緩和という地域再生の実験場であるととらえるべきであり、挑戦するに価値のあるものと思います。千葉県の山武町で、本来であれば農家か農業生産法人でなければ農業はできないが、有機農業特区として株式会社ワタミフーズが有機農業を展開、遊休農地解消に効果を上げ、外食産業ワタミフーズとの連携で有機農産品を安定的生産で、ほかの農業者とのすそ野が広がる効果もあり、農水省も株式会社の農地借地を全国に広げる検討をされているようであり、特区の成果が現れております。江別市においても、後継者問題や遊休耕作地の問題解決は喫緊の課題であり、過去より解決すべきものと議論されてまいりましたが、一向に解決し難い課題でもございます。当市の農業土地は、近郊他市と比べ単価が高く新規農業者としての一定規模の農地確保、機材確保は難しく、農地賃貸という考えもありますが、新規農業者にはハードルが高いのも実情であります。今年度、賛否両論の中、当市と千歳市、恵庭市、北広島市で道央農業振興公社を立ち上げ、業務に農地の流動化も含まれてはおりますが、現実の姿は未知数であります。江別市農業の特性を生かすべく、札幌圏の近郊農業として集約性の高い農業を展開していることから、一定規模の投資がなくても、賃貸による農地確保であっても、経営的に安定する作物によっては多くの農地面積を必要としない、農地を持たない経営主体もあると考えます。農業を中心とした兼業も可能な立地にありますことから、農業者として認定する基準は土地の面積ではなく、収益性確保と自立型の就農者に応じた土地面積で良いのではと考えるところです。農地面積にとらわれることのない農業特区制度が必要と考えますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。併せて、株式会社の農地借地等参入受入れの態勢強化についても必要があるのではと考えますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。2点目として、IT部品技術者がバブル期に半導体の国際競争で日本での製造から海外製品が主流となったことを機に、全くの素人が宮崎県で農業を始め、現在までの感想を書かれた本を読ませていただきました。その著書の中に、農業を通じで年間約700万円ほどの収入確保ができている。その方のお言葉をお借りすれば、会社の重役に匹敵する収入を得ながら、農村の自然環境で人間らしい生活を送れるのだからたまらないとのことであります。素人で事業成功する背景をこの著書の中から二つの要素を感じました。一つに、農村の共同体が確立していたため新規参入者に対して受入れができていたことと、農業技術指導が農協と農村の共同体がうまく支え、かみ合ったと感じました。二つ目には、どちらかと言えば勘に頼る農業から前職のIT部品技術者として、土地の養分管理、温度管理、水分管理をIT管理に変え、肥料や薬品の購入には養分不足分のみを確認し、市場原理に従いコストの削減管理に至るまで農業を企業として確立されております。この書にも書かれておりましたが、カリスマ農業者が土をなめ、土中の養分状況を確認し、これで良しというケースがあるが、また違う農業者は不足の成分を指摘し、肥料の混入を進言するといったように、データに基づく農業を確立していない現状は、余計な肥料を購入するといった経営の不効率を進める結果となり、農業を一農家を企業として確立してこなかった側面があるものと考えております。新規農業者受入れ実績に乏しい現状は、農村の共同体の崩壊が起こる前にもう一度新規農業者受け入れ態勢を確立すべきですし、経験不足を補うようなデータ農業の確立が必要で、新規農業者受入れプランなるものを作り、一般企業を受け入れる態勢と同様な態勢で臨むべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。観光の取り組みについてお伺いをいたします。1点目として、観光地の活性化に取り組む民間等の育成についてです。最近の旅行者のニーズを受け、旅行代理店等によりますと、一律で確立されたものではなく、体験的であったり、多様なニーズの掘り起こしをされているようであります。国土交通省は、観光の振興は地域経済の活性化に資するとの考えを示しており、中でも国際観光の振興に力を入れられております。1,000万人の訪日外国人を目標に国を挙げて取り組みをされております。本年の9月16日までの公募でありましたが、外国人観光旅客の来訪地域の多様化の促進による国際観光の振興に関する法律で、10月27日に北海道の女満別、富良野を含む13件を対象地域として決定し、補助金対象となったとのことであります。当該法律の内容は、自治体の活動とは別に、観光などに意欲の高い民間人の積極的な活動により成功している例が多く見られ、観光地の活性化に取り組む民間の活動を支援する制度、観光地の国際競争力の向上を促進する制度であります。この制度が成功すれば、来年度以降も考えておられるとのことであり、当市の観光振興においても、観光の活性化に取り組む民間の活動を支援することが重要であり、このような制度を活用し、民間組織、NPO等を育成して地域経済の活性化につなげていくべきではないかと思いますが、市長のお考えをお伺いをいたします。2点目として、観光の掘り起こしと整備についてです。市長が一時意欲をお示しになった記憶がございますが、石狩川の観光船については、お聞きするに、石狩川の船舶からの景観は観光に値するものとお伺いをしております。ましてや、市長は以前、石狩川の船舶から景観をごらんになったとお伺いするところであり、改めて市長に石狩川の観光船の可能性についてお伺いをいたします。また、以前に旧ヒダれんが工場の活用についてご提案をさせていただきましたが、その後、提案結果はお聞きしておりません。視点を変え、改めて旧ヒダれんが工場の観光目的整備について、併せてお伺いをいたします。3点目として、観光を促進するためのホテル誘致についてです。観光のためにも、ビジネスの利用のためにも、運動施設利用者等の呼び込みのための仕組みづくりが重要であります。観光を強化する意味において、ホテルのあるなしは重要であると考えます。観光を促進するためのホテル誘致について市長のお考えをお伺いいたします。コミュニティ・ビジネスについてお伺いをいたします。雲南市吉田町の企業が卵かけご飯の専用しょうゆ、おたまはんを開発し、年間30万本を売るヒット商品となったと、先日、テレビ報道等で紹介をされておりました。住民の卵かけご飯専用のしょうゆがあればいいねの会話から開発が始まり、まちの株式会社吉田ふるさと村で生産され、まちの農特産品として、平地飼いの有精卵とおいしい米の3点セットとして全国各地からの注文で忙しいというものでありました。株式会社吉田ふるさと村の事業内容は、農産加工製造・販売のほか、簡易水道の管理、市民バスの運行となっており、過疎化の進む現状を食い止めるため、まちを挙げて地域特産を生かし、地域の問題解決を出発点としたコミュニティ・ビジネスの成功例ととらえることができます。様々なコミュニティ・ビジネスがございますが、以前にご紹介した滋賀県長浜市の株式会社黒壁は、歴史的建造物の保存と観光開発、ガラス工芸をベースに商店街の活性化を展開し、得た利益は地域に再投資されております。江別市も地元企業に向けた異種業種交流会や大学と協力されている起業セミナーでご努力されていることはよく承知をしているところですが、地域経済を活性化させる技術、技能、資源が市民には潜在的にあり、従来の中小企業やベンチャービジネスとは違った仕組みづくりが必要であると考え、例えば資金や機会を地域に密着した住民主体の事業へ支援する考えが重要と考えております。一般的には、コミュニティ・ビジネスの発達した形態が組合や企業になるものとしてとらえられているようであり、地域の問題解決を出発としたコミュニティ・ビジネスを支援する仕組みづくりが必要と考えますがいかがでしょうか、市長のお考えをお聞かせください。最後に、健康福祉部についてお伺いをいたします。保育園の民間委託についてお伺いをいたします。このたび、みどり保育園の民間委託について、委員会においても取り上げられておりましたが、私が知る限りにおいては、約2年前から民間委託にとの思いがあったとのことであり、そう考えますと1年半を掛け職員、労働組合に理解を得てきたとの計算となり、一番肝心な市民には約半年以下となることになりますが、市長は市民への情報公開やパブリックコメントを大切にしながらと言っても、その内実は職員との信頼関係を作り上げることが先決で、市民に対しての説明と信頼関係構築への努力は二の次にされていたと市民が感じられても不思議ではないと思われますが、保育園の民営化について本当にやる気があるのかどうか、まずお伺いをいたします。併せて、公立保育園、連合PTAの説明会においても、みどり保育園1園のみの民間委託しか考えていないとのご説明でありますが、現在、指定管理者制度に基づく考え方は、国、地方にもあることですが、民でできるものは民にとの流れは、将来にわたる財政的な効率運用には欠かすことのできない流れと受けておりましたが、どのような見地から判断され1園のみとされたのか、本当にほかの保育園は民営化の必要はないのか。もしあるとすれば、長期的な判断をされ計画を市民にお示しする責任があるものと考えますが、市長のご見解をお伺いをいたします。市内保育園の情報の把握についてお伺いをいたします。みどり保育園の方々の中に民間委託についていろいろお伺いをしたときに、職員の個人的な見解として、公と民の保育の格差があるように受け止められる発言もあり、10年前あかしや保育園の民営化のときに、そのような誠しやかに流れていたうわさに、市長はそのようなことはないとご発言されましたが、再度、民間保育園は一生懸命努力をされておりますが、そのような差があると市長もお考えなのか、改めてご見解をお伺いをいたします。また、ご担当者も説明会等で民間保育園について、現状把握ができていないため適切に回答できないものもあったと思われ、公民の情報を共有でき、お互いに啓発できる関係が必要で、担当部局は市内保育園の状況の把握を一層進めるべきと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。以上で、第1回目の質問といたします。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き

答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

坂下議員の一般質問にご答弁を申し上げます。初めに、経済部所管についての企業誘致についてでありますが、土地開発公社の造成地につきましては、特区制度を活用して工業用地を賃貸している公社が多くありましたが、昨年12月から公有地拡大法が改正され、いずれの公社も賃貸が可能となりました。この賃貸方式は、誘致企業側には大きなメリットとなっておりますが、公社としては造成事業資金の回収遅延や長期賃貸により他企業への分譲ができないなどのデメリットがあり、RTNパークに関しては基本的に賃貸は行っておりません。しかしながら、企業誘致を積極的に進める必要がありますことから、土地の賃貸につきましては公社と十分に協議の上、ケース・バイ・ケースで対応したいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。次に、RTNについてご答弁申し上げます。RTNパークにつきましては、昭和59年に策定された基本構想を基に造成し、第1期第1工区は、ほぼ計画どおり分譲することができました。平成3年からは、第2工区の造成に着手し、当初は比較的順調に立地希望があったものの、その後、バブルの崩壊等もあって企業立地が厳しい状況となったわけであります。その間も、3区画を分譲することができましたが、現在、4区画6.1ヘクタールが未分譲となっております。このRTNのコンセプトとしましては、恵まれた都市近郊の平地原生林の自然環境を生かした新しい工業団地として造成したものであり、これに合致したのが研究開発型団地で、ITやバイオ、高度な技術を使った製造業等の誘致に限定してきた経過があります。RTN構想も策定から21年を経過し、この間、経済状況も大きく変化し、IT不況や高度な技術を使ったものも含めた製造業の中国等への進出、試験研究関係施設の統合など、RTNパークへの立地に関しては今日的な情勢からも依然として厳しい状況に変わりはありません。最近の経済の動きでは、高度な技術を使った製造業に関しては、技術流出を防ぐため国内回帰の動きもありますことから、このコンセプトは基本的には変える考えはありませんが、業種の幅を広げ、大気汚染や振動、騒音などの問題がなく、自然環境を壊さず、このRTNにふさわしいと思える業種の立地に対しては、今後、柔軟に対応したいと考えているところであります。なお、既に進出している企業の理解を得ることも必要でありますので、既存企業の了承を得た上で、条件などを改正したいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、都市近郊型農業についてお答えをいたします。まず、農地面積にとらわれることのない農業特区制度についてでありますが、当市が参画しております道央農業振興公社が本年10月に農地保有合理化法人の資格を取得しましたので、農地利活用事業を具体的に実行する体制が整ったところであります。また、公社は農地利用事業に合わせ、農業の多様な担い手の育成支援を行いますが、新規就農者の農地確保につきましては経済的負担が少ない、身の丈に合った農地を賃貸借を基本に提供し、営農に必要な経営管理と技術的側面を支援しつつ、新規就農者の育成を図ることとしております。当市としましては、公社との密接な連携により、新規就農者に対する適正規模の農地確保に取り組んでまいりますが、具体的なニーズが出て事業の実現に必要な場合には、公社や関係機関と共に農業特区の導入について検討してまいりたいと考えております。次に、株式会社の農地リース等参入受入れの態勢強化は、本年9月1日から農地法等の改正により、一定の基準を条件に株式会社等が農地を借り受けて農業経営に参入することが可能となったところであります。この法改正に伴う受け入れ態勢につきましては、現実に新規参入を希望する株式会社がどの程度あるかは分かりませんが、農地保有合理化法人の資格を持つ公社が中心となって受け入れることとしております。また、新規就農者の受け入れ態勢につきましても、公社を中心に進めたいと考えておりますが、新規就農者の受入れプラン、マニュアル、それからデータを活用した科学的経営管理手法の支援策につきましては、公社に参画する関係機関、団体と検討を加え、スムーズな受入れができるよう努力してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、コミュニティ・ビジネスを支援する仕組みについてでありますが、コミュニティ・ビジネスは一般的には地域住民が中心となって、地域が抱える新たな問題をビジネスとして継続的に取り組むことにより、地域の問題を解決し、新たな雇用を創り出して地域を活性化する事業のことと、こういうふうに言われております。島根県の株式会社吉田ふるさと村の成功事例を紹介いただきましたが、江別市でもこれに類似した例では、江別の農家が需要があっても生産が難しかった春まき小麦のハルユタカを、江別麦の会による研さんの中から初冬まき栽培を確立し、地域住民である江別経済ネットワークで商品化まで展開できたことは、大きな意味でのコミュニティ・ビジネスの一例かと考えております。また、江別市内では野幌商店街振興組合がリングプル回収事業を実施しているほか、同組合の環境広場実行委員会が実施する環境広場設置事業についても、地域の問題を解決する事業として補助金を交付するなど、江別市としても積極的に支援してきているところであります。さらには、本年度には大麻地区で展開している高齢者が住みやすいまちづくりモデル事業の推進会議が石狩支庁とタイアップし、コミュニティ・ビジネスに関するセミナーを開催しております。これにつきましては、商工会議所を通じ、各商店街の組合にも周知するなど、市としてもセミナー開催についてお手伝いし、コミュニティ・ビジネスの芽を育てたいと考えているところであります。市としましては、今後とも様々な関係者、団体との連携を図りながら、地域課題を解決しようとする事業者に対し、起業家支援の一環としてサポートしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、保育園の民間委託についてのご質問でありますが、市立保育園の今後の運営の在り方に関しましては、昨年6月から所管において検討を始め、市としての基本的な考え方をまとめた上で、保育園の置かれている状況や民営化の必要性について共通の理解を得るために、本年6月以来、保護者との意見交換会を行っているものであります。現在、保護者との話合いが滞っていることは誠に残念なことであり、これまでの進め方に反省すべき点もありますが、今日的な状況を考えますと、保育サービスの多様化への対応と併せて、官から民へという行財政改革の流れの中にあって、保育園の民営化は避けて通ることができない施策であります。今後も引き続き保護者への説明に努めながら、多くの意見をお聴きする中で議会の意向を踏まえて進めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、民営化の今後の計画についてのご質問でありますが、民にできることは民へという社会構造改革の考え方とともに、三位一体改革による地方交付税等の削減が見込まれるため、さらなる行財政改革が求められていることは周知のとおりであります。このようなことから、前段申し上げましたとおり、保育園の民営化は避けて通ることができない施策と認識をいたしております。このため、市民的な議論の積み重ねと併せて、社会福祉審議会等におきまして検討をしていただく予定であります。このほかにつきましては、経済部長ほかをもってご答弁を申し上げます。申し訳ありません。ちょっと、答弁漏れがありましたので追加をさせていただきます。観光の活性化に取り組む民間育成についてでありますが、国土交通省は、議員ご指摘の法律に基づき外国人観光客を誘致する事業を展開しております。その一つは、2010年までに外国人旅行者を1,000万人とするビジット・ジャパン・キャンペーンであり、もう一つは女満別町や富良野市が民間団体などを中心に取り組もうとしている外国人観光客の受入れづくりを推進する観光ルネサンス事業として認定されたものであります。江別市の場合は、一気に海外からの観光客を誘致する事業までには至りませんが、ここ一、二年、江別市内の自然や産業などを結び付け、全国にPRしていこうとする民間団体が立ち上がっておりますので、これらの高い意欲を持った企業やNPO、観光協会などの民間団体と連携し、まず道外の観光客を誘致する手法等を検討するとともに情報交換を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上であります。

答弁 経済部長 久保泰雄(経済部長は2008年3月まで)

私から観光の資源開発についてお答えをいたします。石狩川の観光船の可能性については、石狩川の魅力を創出しようと、平成3年3月、流域6市町村による石狩川遊覧船計画協議会を設立しておりましたが、調査・検討の結果、水深の関係から新篠津村までしか運行できないことなどから、この協議会は現在休止をしております。しかし、千歳川との合流点にある河川防災ステーションまでは運行可能と思われますので、引き続き石狩市などとも運行の可能性について協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと存じます。また、旧ヒダれんが工場の活用についてでありますが、過去の定例会においても坂下議員からご質問がありましたが、旧ヒダれんが工場の利活用については、当時、江別市れんが建築物補修等技術研究調査委員会において調査・検討した結果、建物については日本建築学会における基準による補修・補強が必要であり、多額の経費を要することから、アンテナショップのみの補強・改修を行い、市民にご利用いただいていることはご承知のことと存じます。そこで、ご質問の観光目的整備についてでありますが、アンテナショップ以外の部分の民間主導による活用につきましては、菓子工場、パン工場、売店など数社から利用についての打診はありますが、建築基準法や消防法上等による補強・改修に多額の費用負担がありますことから、実現に至っていないのが現状であります。しかし、このれんが工場そのものが北海道遺産に指定されたれんがを象徴する建物であり、江別市観光の一つの素材でもあります。今後も、江別グレシャムアンテナショップを運営し、焼き物のまち、れんがのまちづくりを目指しているNPO法人やきもの21とも連携を図りながら、産業、文化、観光施設としての活用を視野に入れ、民間活力の活用を踏まえながら引き続き検討したいと考えておりますので、ご理解をお願い申し上げます。次に、観光客の受皿についてでありますが、ご指摘のとおり、一般観光客やビジネス利用者、野幌総合運動公園などの体育施設利用者から江別市内に宿泊したいとの声は聞いておりますし、観光客を誘致するためにはホテルの確保は必要であると認識をしております。以前には、江別駅前の公社用地にホテルを誘致する活動も行っておりましたが、ご承知のとおり、札幌市内も供給過剰の状況にあるほか、民間活力に期待しなければならない財政状況から誘致には至らない結果となっております。しかしながら、観光客を誘致するにはホテルは重要な施設でありますので、民間活力が導入されるよう、今後とも誘致に向けた活動は続けてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと存じます。以上でございます。

答弁 健康福祉部長 宮内清(健康福祉部長は2007年3月まで)

私から、市内保育園の情報把握についてお答えを申し上げます。現在、市内の公立、民間合わせて11園の認可保育園にありましては、保育の実施責任は市にありますことから、保育の質や内容につきましては、公・民の区別なく安心して利用できる仕組みとなっております。また、民間の運営する五つの保育園では、全体の半数を超える園児を受け入れて、特に乳児保育や一時保育などの多様な保育ニーズにこたえながら、私立ならではの特色ある保育を実践して保護者からも高い評価を得ておりますので、そのようにご理解を賜りたいと存じます。次に、民間保育園の保育状況などにつきましては、園長との日常的な連絡や定期的な業務監査などを通して適正な運営を確認しておりますが、今後とも一層の状況把握に努めるとともに、公・民の保育園情報の共有化を図るための園長会の開催や保護者への情報提供を更に進めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上であります。

再質問 坂下博幸

大変ご答弁ありがとうございます。それでは、2回目の質問をさせていただきます。まず、企業誘致についてでございますが、先ほどご答弁の中には基本的には公社は賃貸を行わないと。これは聞き方によって理解が違うんでしょうけれども、しかしながら経済部で立地企業が見付かれば、公社の考え方によって賃貸を決定するという言葉上の考え方だというふうに思いました。自治体間の競争が大変激しい状況でもありますし、相手企業側の時間的な制約も当然ございます。ですから、ある意味ではそういった時間を短縮する努力や、そういった協議を早く出すということが重要であるというふうに考えます。そういったことを踏まえた上で、どちらの部署がそれでは優先されて決定までの結論を出すのか。また、それはそうじゃなくて市長がそういう状況になった場合、トップダウンで決定していくのか。ケース・バイ・ケースというお話でございましたが、是非、決定までのフローがもしお示しをいただけるようであれば、お示しをいただきたいなと。難しければ考え方だけでも結構でございますので、よろしくお願いいたします。それから、観光資源の開発についてということで、これは私も聞き伝えではございますが、市長が石狩川で実際に乗船をされたというふうにお伺いをしていたところでございますが、市長の目から見て観光資源として活用が有益なのかどうか、これはもう是非、私は乗ったことがございませんので、市長からその辺のご意見、ご感想があればお伺いをしたいなというふうに思います。それから、旧ヒダれんが工場跡の観光目的ということで先ほどご答弁をいただきましたが、1回目の質問の中にもご紹介をさせていただきましたが、地元シンクタンクの試算では約300人の雇用と栽培工場の建設などを合わせると20年間で583億円の経済効果ということでスタートしたということをご紹介しましたが、先ほど様々な民間の活用ということで何かあるようなお話を承りましたが、民間主導の利用について検討されたようであり、建築コストが掛かるということでしたが、具体的に費用対効果というものを検討を加えた結果として理解していいのかどうか、お伺いをいたします。それから、都市型近郊農業についてですが、規制緩和が必要となった場合は農業特区を検討していきたいということでお伺いをいたしましたが、さきの今年の決算特別委員会の中の資料を見させていただきましたが、60歳以上の農業従事者は600戸中約半数の300戸が60歳以上の農業従事者。農業従事者数の推移で見ますと、平成15年から平成16年、1年間に30人の減、それから平成16年から平成17年までに183人の減となっております。高齢化の進展とともに、年度ごとにこの従事者の激減が予想されるものであります。併せて農業戸数の減少もこの資料から見て取れるわけです。予算特別委員会でも多くの懸念を示されて可決はいたしましたが、公社は公社としての努力をしていただき、江別的課題として別の視点でとらえるべきではないかと考えております。農業の現状はさきの資料からも規制緩和が必要、そのように考えますが、再度、市長の考えをお聞かせいただければというふうに思います。最後に、保育園の民営化は避けて通ることができないとのことであれば、市の考え方として、当然、段階的ではございますが、将来、江別市の公的保育園をすべて段階的に審議会に民営化という考え方で答申をするという考え方の受け止め方でよろしいのかどうかお伺いいたします。それから、民間保育園について情報共有をするということでしたが、無認可保育園も含めて考えていくというとらえ方でよろしいでしょうか、お伺いをいたします。以上で、2回目の質問といたします。

答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

坂下議員の再質問にご答弁を申し上げます。まず企業誘致の関連でありますけれども、基本的には公社としては賃貸ということは考えていないということでお答えしておりますけれども、仮にこういうことも想定するということになれば、まず例えば市が公社から買い取って、そして普通財産として賃貸をすると、こういうことを模索しなきゃならない。あるいは具体的に、例えば最近、SPCというか、スペシャル・パーパス・カンパニー、要は特定目的会社というように、ちょっとそういう話題が出ていますけれども、そういったその出資者を募ってSPC方式など、この業種、業態、規模等を考慮した上での対応といったことについてはどうかと、こういうことについて含めて今後内部で検討をさせていただきたい。公社自身では、また先ほどご答弁させていただいているとおり、資金の回収とか、1回貸したら、あとはずっとこういっちゃうということで、いろいろ懸念もあってなかなか進まないんですけれども、その点について今後もちょっと検討させていただきたい。それから、観光ですけれども、私自身、先ほど経済部長からご答弁申し上げましたとおり、この石狩川遊覧船計画協議会は少なくとも解散はしておりません。休止している状態。それはなかなかめどが難しいなと、会は解散しないでおこうと。しかしその予算をそこに入れていろいろとということは、ちょっと若干休止をしようじゃないかと。こういうことで石狩市、当別町あるいは、確か新篠津村、月形町と、こういう市町村だったと思いますが、そんなことですが、私も川面に立ったことがあるというか、例えば開発局の弁天丸に乗って、どなたかはいかにも対岸というか、殺風景だという感想を述べる方もいました。確かに堤防の縁をずっと見るとヨーロッパのようなお城が見えたり何とか、そういうのは全然ないわけですから殺風景、いかにも荒涼としているというような印象を持った方もいますけれども、私は北海道というのはそこがまた特徴であろうと。こういうことで、決して景観、確かにいろいろそれに加わればなおいいんでしょうけれども、若干寂しいという印象を持った方がおられるようですけれども。いずれにしても問題は、やる以上はその公費をどんどんつぎっぱなしということになりませんから、経営ということを考えなきゃならない。そうすると、氷が張ってしまうと冬はどうするかと、ほとんど半年の仕事になる。その中でもさらにということになると、なかなか経営の見通しが立たないことや、実際に河川管理は開発局ですから、その中で漁業者もいたり、いろんなことをクリアするとすればなかなかハードルは高いなということで休止状態になっていて、これはまたその辺はちょっと今後少し詰めなきゃならないという状態になっているということでご理解をいただきたいと思います。それから、旧ヒダれんがについては、とにかく率直に言わせていただければ、まず旧ヒダれんが工場については壊されるということはちょっと、せっかくのれんがのまちということでは象徴的な建物というより、まず残したいということで確保したわけでありますが、それだけでも何億円と掛かる中で更に活用するとなると、やれ消防法だ、建築基準法だ等々、不特定の方を入れるとすればスプリンクラーがどうだということで何億円というか、そういうかなりの金額が掛かるということで、すぐ右から左ということで対応ということはちょっと難しい状況がある。しかし、そういった中でベースとしては民間活用ということを根っこに置いて、NPO法人のやきもの21、こういった方々と進めてきておりますし、今後もどういう方向で活路が見いだせるか、こんなことについて検討してまいりたいと思います。それから、特区についてでありますが、今の話のとおり農業者の高齢化の話が出ましたけれども、600戸の中で約300戸、まあ60歳が高齢者か、65歳が前期高齢者と言われていますけれども半分くらい。しかし、それでも300戸のうち100戸程度は農業後継者がまだおられるというか、いる世帯と、こういうふうに受け止めておりますが、いずれにしても高齢化ということは十分認識しておりまして、この点はJA道央あるいはその中の道央農業振興公社、そういったところと連携をして、多様な担い手の育成ということで、これからも取り組ませていただきたいということですが、いずれにしてもこれは単に農業サイドの問題ではなくて、これはもう江別市民全体にとっても高齢化あるいは後継者不足、このまま放置していいかということでは、そうではなくて全体の課題というふうに理解しておりますので、今後もそういった関係機関と連携をさせていただいて、この新規就農者の育成あるいは地域コミュニティの維持、発展、こういうことで非常に重要と思っておりますので、取り組んでまいりたいと思っておりますのでご理解をいただきたいと思います。

答弁 健康福祉部長 宮内清(健康福祉部長は2007年3月まで)

私から保育園に関しての再質問にお答えを申し上げます。まずは、民営化の検討が公立保育園全園を対象とするのかとのご質問でありますけれども、この点につきましては、今後、社会福祉審議会などに諮り、ご意見をいただきながら公立保育園全体の今後の在り方について検討してまいりたい、このように考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。次に、認可外保育園を含めての情報収集かということでありますが、認可外保育園につきましては、現在、市で運営費の一部を助成しておりますことと、北海道に対して毎年運営状況等を報告しているところでありますが、今後なお認可保育園と同様に情報収集に努めてまいりたい、このように考えております。以上であります。

再質問 坂下博幸

最後、3回目、1点だけご質問して終わりたいと思いますが、平成17年度の事務事業評価ですが、その中に事業を取り巻く環境の変化ということで、こういうふうにご指摘をされておりまして、企業活動の停滞、現在の経済状況下では投資を控える企業が多く、売買によるあっせんが難しい。それから、賃貸によるあっせんを希望する企業が増えているということで、実はこの事務事業評価にはそのようにありまして、そこを踏まえると、先ほどお話を伺いましたので十分理解するところですが、その中で、当然賃貸となりますと、公社からいったん市が買い取らなきゃいけないということですが、先ほど、それであれば決定までのフローということでお伺いをいたしました。そういたしますとこの買取りの決定をするのは市長がご決定をされて、またそれを庁内で検討されるのか、その辺の流れだけですね、もしお分かりになるんであれば、お示しをしていただければ有り難いなということで、最後、それをもって終わりたいと思います。

答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

一般会計で買い取るということになると、その予算を想定しなければなりませんから、当然に、そういう決断をしようかどうかということは私自身がさせていただいて、そういう一つ提起をさせていただくことになりますので、ご理解いただきたいと思います。

出典:江別市議会 平成17年第4回定例会 2005年12月19日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる