江別市議会 平成17年第1回定例会 2005年3月10日
(1)市長の政治姿勢について/(2)教育行政について/(3)企画政策部行政について/(4)建設部行政について
2005年3月10日、江別市議会の一般質問で、吉本和子議員が「市長の政治姿勢について」「教育行政について」「企画政策部行政について」「建設部行政について」について質問し、市長 小川公人、建設部長 斉藤勝幸、教育長 高橋侃が答弁しました。
- 質問者
- 吉本和子 議員
- 答弁者
- 市長 小川公人、建設部長 斉藤勝幸、教育長 高橋侃
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 吉本和子
日本共産党議員団を代表して、通告に従い、順次質問を行います。初めに、市長の基本姿勢について伺います。1番目に、憲法改正の動きに対して市民運動としての九条の会についてどのような認識をお持ちか伺います。憲法、特に9条にねらいを据えた憲法改悪の動きがますます強まる中で、9条を守ろうとする運動もまた日本全国に広がってきています。この運動は、井上ひさし氏らが呼び掛ける九条の会アピール、日本と世界の平和な未来のために日本国憲法を守るという1点で手をつなぎ、改憲の企てを阻むため一人ひとりができるあらゆる努力を今すぐ始めることを訴えますとの主張にこたえようとするものです。江別市内でも、この呼び掛けにこたえ、九条・市民の会、えべつ九条の会が結成されました。これらの会は、市民の中から自主的に生まれ、思想信条を問わず日本国憲法を守る、特に日本を再び戦争する国にはさせないための憲法9条をしっかり守ることが急がれる、その1点で共同して運動していこうという方向を示しています。かつて、日本は個人よりも家が大切とされ、女よりも男が偉いとされ、人の命よりも国家の大義が何より重要とされる国でした。その結果、日本は人の命を軽視し、アジアの国々を軽視し、侵略戦争へと突き進んでいったという歴史があります。これらの深い反省に立って制定された日本国憲法は、だからこそ個人の尊重を最高理念とし、個人が最も軽視される戦争を再び起こさないようにと決意してこの憲法を定めたと明確に述べています。この平和主義は、正に憲法の本質的部分であり、9条は絶対に守らなければならないその共通の熱い思いで立ち上がった江別市民の運動に対して、日本国憲法を尊重すると常々表明されている市長におかれましては、どのような認識をお持ちか伺います。さらに、市民とともに考え、協働する行政を基本姿勢の一つとしていられる市長としても、このような市民運動を支援することをも表明すべきと考えますが、どのようにお考えかお伺いいたします。2番目に、教育基本法改正について伺います。九条の会アピールでは、日本をアメリカに従って戦争をする国に変える、そして子供たちを戦争する国を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしていますと厳しく指摘しています。教育基本法改正の大きなねらいは、2004年6月に示された与党教育基本法改正に関する協議会の中間報告で明らかなように、愛国心を教育の目標に据えること、そして愛国心を法律に書き込むことにあると言われています。法律に愛国心を書き込むことは、文部科学省が愛国心を子供たちに強制することにもつながり、正しい愛国心と銘打って心のコントロールに乗り出すことにもなりかねません。愛国心には、素朴な感情のレベルから政治的な意味合いを持つものまで様々な立場があり、どういう愛国心を持つのか、あるいは持たないのかは一人ひとりの心の自由に属するものです。法律に書くことが、国によって子供たちにゆがんだ愛国心を植え付け、侵略戦争へと駆り立てていったあの戦前の教育制度に逆戻りさせることにもなりかねません。さらに、改正案は国家は教育内容に介入してはならないという原則を変え、教育は、不当な支配に服することなくという条文を、教育行政は、不当な支配に服することなくと、行政という2文字を入れることで教育行政を行う文部科学省や教育委員会がだれの支配も受けない、そして独善的に教育内容を定めることができるという解釈にもつなげているとの指摘もあります。同時に改正案に盛り込まれた新たな制度、教育基本振興計画は、文部科学省が教育の目標、教育の内容、方法を決め、地方の教育委員会や学校はそれに従う上位下達の仕組みづくりであることも明らかになっていると言われます。言うまでもなく、教育基本法はすべての教育関係の法令の根本法であり、基本法が変われば教科書も教育内容も法律上の学校の目的も全部塗り替えられ、子供たちの毎日の教育にも大きな影響と混乱が生じることは明らかです。江別市学校教育目標は、生命を尊重し、自らを鍛える力を育てる、そしてその説明では生命の尊重とは人間尊重の精神であり、平和を愛する心であるとしています。これは、教育基本法前文、われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するに通ずるものであり、江別市の子供たちの教育目標は教育基本法の下でこそ達成されるものであって、戦争する国づくりの担い手を育てる教育とは相いれないものと考えます。この教育基本法改正に対してどのようにお考えかお伺いいたします。3番目に、日の丸・君が代について伺います。さきに述べた愛国心教育の強制は、日の丸・君が代の押し付けへと発展する正に表裏一体の関係にあると言われています。1999年国旗・国歌法が制定され、日の丸・君が代の法制化がされましたが、それは政府が公式の場で国旗・国歌を国と国民の象徴として用いることを意味するものであって、一人ひとりの態度については一切強制しないというものです。当時の小渕首相は、参議院本会議で子供の内心にまで立ち入って強制しようという趣旨のものではなくと述べ、文部省も国会審議の中で強制は憲法が保障した内心の自由にかかわる問題であることを認め、起立しなかった、歌わなかったということのみで児童生徒に不利益を加えるようなことがあってはならないと答弁しています。さらに2004年6月には、当時の文部科学大臣が衆議院文部科学委員会でこの考えは今も変わっていないと答弁しています。このような国の考え方に対し、東京都教育委員会の国歌は斉唱するものとするという学習指導要領どおりに指導できない教員は指導力不足として処分するという事件が、全国の学校関係者や保護者に大きな衝撃を与えました。今、東京都のみならず全国的に強制の動きが強まっていることも一部マスコミでは報道されています。しかし、国旗・国歌法について、国歌を斉唱しない自由が生徒にあるとされている以上、生徒が歌わないことを理由にした教員の処分は認められるのか、またこのような教育委員会の通達、指導が教育基本法第10条の教育への不当な支配に当たらないのか、本来学校での学習の目安に過ぎない学習指導要領を盾に、学校での教育に介入することにも正当性があるのかなどなど、東京都の問題のみではなく自分たちの問題としても考えなければという動きも強くなっています。初めての卒業生、そして入学生を持つ保護者の方々からは、江別の学校では一体どうなっているんだろうという不安、先輩保護者からは儀式という形式がまずあって、子供たちの思いは二の次になってきているような感じがする。あるいは、立たなければいけないのか、歌わなければいけないのか周りが気になったなどの戸惑いの声も聞かれます。本来、子供たちが主人公であるべき卒業式、入学式が儀式としての色合いが強くなり、日の丸・君が代がその中心になりつつあることに疑問と不安を感じるという声もあります。東京都のような例が、江別市内の保護者の不安材料にもなっていると思われるのですが、特に日の丸・君が代の扱いについてはどのように学校へ指導されているのか、強制という形にはなっていないのか、教員に対する指導、児童生徒に対する指導についてはどのようにされているのかお伺いいたします。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き
質問 吉本和子
次に、教育行政について伺います。1番目に、青少年の健全育成から見た地域のゲーム・センターの問題について伺います。今、日本の子供たちの安心・安全は正に危機的状態と言っても過言ではありません。子供をねらった犯罪は、児童虐待、誘拐、殺人へと凶悪化していき、そしてその加害者が親であったり子供であったりすることもまた社会に大きな衝撃と不安を与えています。さらに、子供たちのいわゆる非行の問題もますます深刻化、多発化しており、これらの問題は今やどこかの特別な地域の特別な関係で起きる問題ではなく、どこででもだれにでも起こり得る問題となっています。だからこそ、私たち大人は今安心して子供たちが育つ環境をつくるために何をすべきか、多くの保護者、学校関係者、地域の人々が真剣に悩み、考えています。江別市内では、東野幌地域にこの4月開店予定のゲーム・センターについて、地域住民から子供たちの健全育成という視点では一体どうなのかという不安の声が上がりました。それは閑静な住宅地内の、しかも小中学校の校区内ということ、同じ敷地に夜中の零時まで営業するスーパーマーケットがあり、さらにゲーム・センターは夜の10時までと遅くの営業時間であること、またゲーム・センターは店舗面積200坪、170種類以上の遊具施設を持ち、従来にない規模であること、さらにゲーム・センターはスーパーマーケットとは独立し別棟となっていることなど、子供たちの教育環境の問題、地域の治安の悪化の問題、青少年の非行の温床や犯罪の引き金になる危険などなどたくさんの不安が挙げられました。これらについては、地域住民が直接ゲーム・センターの関係者との話合いを行いましたが、説明を受けてもその不安は完全に消えることはありません。江別市の少年指導センターが行っている市内の街頭指導の状況からも、ゲーム場が接点となり、中学生間の問題行動が起きていることや、深夜営業のコンビニやファミリー・レストランに出入りする中高生が見られるというような心配な報告があります。1点目に、大規模ゲーム・センターの出店が更に多くの問題発生の誘因になりはしないかという住民の不安に対して、行政としてはどのように認識されているのか伺います。2点目に、住民の不安を現実化させない取り組みとして今までにない大規模なゲーム・センターであることから、どのような方法を検討されているのか伺います。2番目に、青少年の健全育成を支える体制づくりについて伺います。ゲーム・センターについての話合いの中で私も同席させていただきましたが、施設設備や安全管理については健全な娯楽施設として法的にも問題ないという説明に終始する経営者の対応に対して、不安や心配を訴える地域住民の気持ちとの間には最後まで溝があったように感じました。そのために不安や不満が残ってしまったのではないかと考えます。そんな中にあっても工事は着々と進み、この4月にはオープンということになっているということで、今、地域の方々からは個々の家庭での遊び方の指導から、学校やPTAなどによる生活指導、地域や警察などの防犯対策に至る地域社会全体で見守る必要性が指摘されています。行政としては、ゲーム・センター経営者に対して青少年の非行問題の発生を未然に防ぐ、又は発生した問題を解決するために自治会などの地域団体や学校やPTA、そして教育関係者等の行う活動への積極的な参加や協力をお願いする、子供たちの健全育成を担う地域の一員としてのゲーム・センターとしての役割、いわゆる企業の社会的責任としてその役割を求めるべきと考えますが、お考えを伺います。次に、企画政策部所管の交通バリアフリーに関する問題について伺います。1番目に、大麻駅舎のバリアフリー化後の問題について伺います。高齢者、障がい者等が社会参加していく上で、移動の自由と安全を確保することが不可欠であり、基本的な権利であることは今日だれもが認めることになりました。2000年11月に施行された交通バリアフリー法は、その意味においては改善すべき点が残されていると言えます。例えば、法律には移動の自由と安全確保が明記されておらず、公共交通機関を利用する際に移動の利便性及び安全性の向上と狭いとらえの目的とし、また対象が高齢者や身体障がい者等と限定され、すべての障がい者が対象となっていないこと、またバリアフリー化の適合基準が新設の施設等に限定され、既存の施設などは事業者任せで努力義務になっていること、さらに整備の実施計画目標も乗降客5,000人以上の施設とし、しかも設備内容もエレベーター、エスカレーターなどの設置を中心とする限られたものであることなど、交通バリアフリー法そのものの限界が高齢者や障がい者の住み慣れたまちで、住み慣れた地域で暮らし続けたい、積極的に社会参加したいという願いにこたえきれていないと考えます。今、法律に基づくバリアフリー化が進められてもなおバリアが存在し、移動の自由が制限されている実態があります。例えば、大麻駅を車いすで利用するときは事前に駅に連絡をし、時間調整をし、そのときのエスカレーターの利用状況によっては希望の時間帯の電車を利用できないこともある。エスカレーターを止めて車いすを乗せるために、その間一般利用者を待たせることになるのでとても心苦しい、エスカレーターも電車に乗るのも車両とプラットホームの段差や透き間の問題で結局人に頼らなければならない。このような状況では積極的な社会参加をためらってしまうことにもなりかねません。交通バリアフリー法が、本当の意味で実効性を持つかどうかのかぎを握っているのは、国や地方自治体はもちろんのこと、公共交通事業者、特に鉄道における旅客利用の多くを担うJRなどの対応が重要となります。もちろん、大麻駅ではその不備は職員の努力で補われており、毎日車いすで通勤、通学することが可能になった方々がおられることは大変うれしいことではあります。しかし、移動の自由と安全確保の視点で江別市としては今後関係機関に対し、少しでも改善のための健康を求めるべきではないかと考えますが、いかがでしょうか、お考えを伺います。2番目に、野幌駅のバリアフリー化について伺います。野幌駅も早くからエレベーターなどの設置を求める声が地域から上がっていました。しかし、今野幌駅は計画では六、七年後をめどに鉄道高架事業により建て直しされるという状況にあって、現在の駅舎等はバリアフリー化の検討対象にはないということです。地域の住民からは6年も7年も待てないというような声がたくさん聞かれます。野幌駅から札幌へ行くには南口を使用する場合は別として、江別駅と同じように段差の大きい32段もの長い階段を二つ昇り降りしなければなりません。トイレは和式であり、狭くて手すりなど支えになるものはなく、待合室への入り口にも2段の階段があり、手すりが片側のみ付いていますが冬道は特に安全とは言えません。今後六、七年、あるいは工事着工後は仮設の駅舎となったとしても、かなり長期間高齢者や障がい者にはもちろん、移動困難な状況になったときにも最低限の移動の利便性と安全確保が保障される施設設備が必要であることは言うまでもありません。今の駅舎の大小様々なバリアをすべてなくすことは現時点では難しいのは理解できるものではありますが、地域住民の声を受け止め、限られた条件の中でも少しでも利便性の向上と安全確保にかかわる部分はないのか、関係者と検討するお考えについて伺います。次に、建設部行政にかかわることについて伺います。1番目に、安心して住み続けられる市営住宅という視点から、家賃の問題について伺います。公営住宅法第1条で、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、これを住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸しと明記しています。公営住宅が憲法第25条の、人間らしく生きる権利、つまり生存権を保障する制度として国や自治体の責任で建設、整備すべきものであることを示しています。しかし、今日暮らしの悪化がますます深刻化する中で、公営住宅の入居希望者が増え続けているにもかかわらず、新規建設はこの10年間で日本全体で8割も減り、小泉内閣のこの3年間のみでも公営住宅建設費は4割も減っています。その影響は、江別市においても先の見えない市営住宅問題に追い打ちをかけ、老朽化した住宅の維持修繕に毎年多くの費用を注ぎ込んでも追い付かず、特に高齢の入居者にとってはついの住みかであるのに安心して住み続けられない状況になっていることは重大です。また、生活の糧を年金に頼る高齢者に対して小泉内閣の税制改正、公的年金等控除の縮小と所得税の老年者控除の廃止は大きな負担を強いるものとなりました。改正は、見掛け上は所得が増えたことになるため市営住宅家賃が上がるのではないかという不安の声が広がっています。この税制改正が、市営住宅に入居されている高齢者への影響についてお聞かせください。さらに、この税制改正によって家賃の減免制度にも影響があるのではないかと考えられますが、このことについてもお伺いいたします。2番目に、市営住宅の安全管理の問題について伺います。この問題につきましては、昨年の第3回定例会で関連した質問をさせていただいたところですが、別の視点から再度伺います。老朽化した市営住宅に住む高齢入居者から、昨年の台風や地震、そして今年の大雪は今まで以上に家が本当に壊れるんじゃないかと心配だった、心細かったと強く訴えが聞かれます。また、高齢者や女性、子供をねらったという社会的な事件が度々報道されるたびに、一人暮らしの心細さや安全管理の問題を感じたと言われています。今や、これらの問題は大都会の出来事ではなくなっています。今、江別市内でも単身高齢者や母子世帯、障がい者世帯など多くの方々が住む市営住宅において、安心して住むことのできる住宅の条件として、施設の安全管理、また健康で文化的な生活を営むに足りる住宅という視点で市営住宅を見たとき、現在の生活様式には安全に対応できない、建設当時の古いままの施設設備の使用などなど、入居者からも改善を望む声も聞かれます。可能な限り改善し、健康で文化的な水準に近づけることが求められますが、どのようにお考えか伺います。さらに、市営住宅に住む人々に対し、直接に聞き取りなどを行い、意向を確認しながら今申し上げたような安全対策、防犯や防災という視点でも計画的に修繕や改修を進めることが居住環境の悪化を遅らせることになり、また何よりも入居者の安心につながるのではないかと考えますが、お考えを伺います。以上で、1回目の質問を終わらせていただきます。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き
答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)
吉本議員の一般質問にご答弁を申し上げます。まず、憲法改正の動きに対する認識についてのご質問でありますが、憲法に関する認識及び基本姿勢につきましては、さきの定例会におきまして森好議員のご質問にもお答えをいたしているところでありますが、憲法前文にうたわれる国民主権の理念が底流にある中で、とりわけ第8章の地方自治が制定当時に新たな概念として定められ、自治の本旨の実現や地方公共団体の行政執行権が位置付けされたものであります。自治体の首長として、まずもってこの憲法の精神を根本に据えながら、市民や地域における行政への負託にこたえていくべきものと基本的に考えているところであります。それから、憲法制定以降半世紀を越える中で、この間、国政にかかわります基本的政策の場面で条文解釈などの論議がなされてきた歴史的経過がありますし、今日的な国内外の情勢を背景に憲法論議が高まっており、九条の会についてもこの運動の一環と認識しております。いずれにいたしましても、憲法の本質からいたしまして市民生活個々にかかわる、ある種身近なテーマでもあり、広範な議論の深まりは重要なことと考えております。現在、国会の場においても調査会が継続されておりますことから、これら各界各層の議論の積み重ねの帰結として国民的な合意形成が図られることが望ましいと考えておりますので、そのようにご理解を賜りたいと存じます。次に教育基本法の改正についてでありますが、教育基本法につきましては平成15年3月に中央教育審議会において現行の教育基本法の普遍的な理念は大切にしつつ、今日極めて重要と考えられる理念や原則を明確にするため、教育基本法の改正を必要とする旨の答申が出されております。その後、昨年6月に与党教育基本法改正に関する協議会において、改正についての論議がなされ、教育基本法に盛り込むべき項目と内容についての中間報告が出されたところであります。当市におきましても、平成15年12月に江別市議会で国民的議論を求める意見書が提出されておりますが、私といたしましても教育の基本理念や義務教育の在り方、あるいは家庭、学校、地域社会のそれぞれの役割などについて幅広く国民的な議論を十分尽くされるよう望んでおりますし、その動向についても注視していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、日の丸・君が代についてでありますが、入学式、卒業式などの儀式的な行事につきましては、学習指導要領に基づいて国旗を掲揚し、国歌を斉唱することについて適切に行われることが大切であり、儀式にふさわしい態度で臨むことが望ましいものと思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。なお、国旗・国歌の指導などにつきましては、教育長からご答弁を申し上げます。次に、JR大麻駅舎のバリアフリー化の問題についてでありますが、確かに議員ご指摘のように車いすを使用されている方が駅を利用するに際しては、駅員などの人の手が必要であり、移動にはご苦労があることは私も承知いたしております。我が国の状況は、車いすを使用するなど移動に困難性を伴う方にとってはいまだ多くの支障が存在していること、さらには諸外国に例を見ない急速な高齢化が進展している状況を踏まえ、国は高齢者や障がいを持っている人たちも健常な人々と同じように移動ができる環境整備に努める必要があるという観点から、いわゆるハートビル法を平成6年に、交通バリアフリー法を平成12年にそれぞれ制定してきました。そこで、これらの法律の施行を受けたJR北海道では、道内の472駅の中で1日5,000人を超える利用者のある30駅中、バリアフリーとなっていない駅を対象に、毎年数駅ずつのバリアフリー化を行うことにより、利用者の利便性の向上を図るべく努めてきております。ご質問のありました大麻駅につきましては、平成13年度にエスカレーターや身障者トイレなどが整備され、移動に支障がある方々の立場に立ったサービスを展開されるようになりました。この駅は、市内五つの駅では一番利用者の多い駅で、平成15年度の調べでは1日当たり1万6,000人の利用者がありますが、利用者の半数はエスカレーターを利用し、大変好評を得ているものと認識をいたしております。確かにまだまだ改善すべき部分は残っているかもしれません。しかし、こうした中でJRは懸命に対応していただいているものと私は評価をいたしているものであります。だれしもが100%満足するサービスを実現するには時間が掛かります。まずは、一歩一歩できることから始め、その前進を認めることが重要と考えます。人々がそれぞれに理解し合い、お互いに助け合うそうした気持ちを持つことが一番大切なことだと考えております。次に、JR野幌駅舎のバリアフリー化の考え方についてでありますが、江別の顔づくり事業において、北海道が事業主体の連続立体交差事業の実施の際、バリアフリーの駅舎となる計画でありますが、事業に入りますと現在の駅舎及び線路を撤去し、仮駅舎を設置する中で事業を進めることになりますことから、事業完了までの間の安全性の確保などについて要請等をしてまいりますが、このようなことから現施設の改修は難しいものと判断をいたしております。このほかにつきましては、建設部長ほかをもってご答弁申し上げます。
答弁 建設部長 斉藤勝幸(建設部長は2005年3月まで)
私から、建設部行政の、安心して住み続けられる市営住宅の在り方についてお答え申し上げます。まず、国の税制改正に伴います市営住宅家賃への影響についてでありますが、国の税制改正に伴いまして公営住宅法施行令の一部が改正され、平成17年1月1日より施行されております。このことに伴いまして、公営住宅入居者の家賃算定や家賃減免制度の基礎額算出におきまして、控除の対象となる公的年金などの控除が減額となり、さらに老年者控除が平成20年度をもって廃止されるため、その激変緩和の経過措置としまして平成17年度は現行どおりの50万円の控除額でありますが、平成18年度は30万円、平成19年度は15万円、平成20年度で全廃となるものであります。そこで、これらの影響についてでありますが、住宅の家賃につきましては毎年10月1日を基準日として翌年度分の家賃を決定しておりますことから、現時点では所得状況の把握は困難でもありますので、直ちにこのたびの改正による正確な影響について申し上げることができませんが、影響があると考えられますのは65歳以上の公的年金受給者で、老年者控除を受けている方々と思われます。また、家賃減免制度への影響につきましては、家賃の決定は年間の総所得金額から所得税法上に準じまして各種控除項目を控除し、1か月当たりの収入に換算した額に応じて行っておりますが、現在も公的機関から支給されております障害年金などが新たに収入として算入されるため、減免の対象となる家賃負担額に影響があるものと思っております。いずれにいたしましても、高齢化社会の進展による負担の公平性の観点から改正されたものであり、これらの補てんにつきましては国や道の動き、ほかの政策などとも関連がございますことから、十分な検討が必要であろうと考えております。次に、市営住宅の安全管理の問題についてでありますが、現在入居されている方々からは住環境についての様々な要望を受けているところでありますが、市では年数回の団地巡回点検を行うほか、個別の安全管理などにつきましては住宅管理人を通じ、修繕調書の提出をいただき対応しているところであります。そこで、現地調査の実施による計画的な修繕についてでありますが、修繕内容が入居者によって多種多様でありますことや室内点検となりますと入居者の同意が必要となるなど、プライバシー保護に十分配慮しなければならないことから、入居者の申請により個別に対処することが望ましいものと考えているところであります。いずれにいたしましても、これら市営住宅の維持に関しましては現状の中でできる限り入居者の方々の要望を伺い、対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。
答弁 教育長 高橋侃(教育長は2008年6月まで)
私から、国旗・国歌の指導についてご答弁申し上げます。入学式、卒業式などのいわゆる儀式的な行事は、年間の学校生活に有意義な変化や折り目を付けるために厳粛かつ清新な雰囲気の中で、それにふさわしい態度で臨むことが肝要でございます。特に教職員は学習指導要領に基づいて児童生徒を指導すべき立場にありますことから、国歌斉唱時には起立することが望ましいものと考えております。各校の校長に対しては、校長会などを通して職員会議などの場で教職員との意思疎通、あるいは共通理解に努めるように指導しておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。次に、ゲーム・センター等にかかわる件についてご答弁申し上げます。初めに、ゲーム・センター建設にかかわる子供の健全育成の観点から、教育委員会としての取り組みについてでございますが、青少年の健全育成に関する適切な指導を行うために、江別市では少年指導センターを設置しております。これまで青少年の育成指導にかかわる機関、団体との連携をとりながら、専任指導員と少年育成委員36名とにより、市内の一般巡回指導、祭典巡回や夜間巡回などの特別巡回指導等の街頭指導活動を行ってきているところでございます。一般巡回指導に当たりましては、主要巡回指導箇所として大型店、コンビニ店、レンタル・ビデオ店、カラオケ・ボックス店、ゲーム場などを指定して、声掛けなどによる巡回指導を行うなど、青少年の健全育成と非行防止に努めてきているところでございます。また、毎年度の始まりには校外生活のためにというパンフレットを小中学生に配布して、保護者と児童生徒に対して帰宅時刻の目安とか外出の出入り場所への保護者同伴などの注意事項について周知に努めてきております。また、学校におきましても学級指導の中で外出時の留意事項とか遊び場所、交通安全などにつきまして指導してきておるところでございます。今般のゲーム・センターにおきましては、出店時には多くの青少年が来店することが想定されますことから、店舗側には店舗内及び周辺の見回り実施など、事故、非行の防止に向けた監視体制の要請を行おうと思っております。私ども少年指導センターとしても、従来の主要巡回箇所に加えて、これまでと同様に巡回指導を徹底してまいりたいと思います。その一方で、店舗設置者に対しては、青少年の動向に関する情報交換などができるように働き掛けを行ってまいりたいと思っております。なお、今後とも店舗設置者に対する協力要請も含めまして、学校や自治会あるいはPTAなど、地域の皆さんのご協力により健全育成活動や非行防止活動に対する理解、協力をいただけますよう進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き
再質問 吉本和子
2回目の質問をさせていただきます。何点か要望も含みますので、よろしくお願いいたします。まず、最初に日の丸・君が代の問題について要望いたします。もう、卒業式が間近に迫ってまいりましたけれども、卒業式も入学式も本来子供たちが中心であって、子供たちの学校生活の締めくくりであり、また新しい門出を祝う大事な会です。その意味では、厳粛な中にも行われなければならないということが分からないわけでもありませんけれども、江別市の保護者の方がおっしゃっておられますように、余りにも儀式という側面が最近感じられるというふうなことも伺っております。東京の例も申し上げましたけれども、江別ではそのようなことはないと信じておりますが、どうぞ子供たちの考える力、そして思想信条の自由、内心の自由に踏み込むことのないような、そんな東京のような混乱した卒業式でないことを強く望むものです。学校の日の丸・君が代の扱いについては、かつての小渕首相も、そして当時の文部省も強制は憲法が保障した内心の自由にかかわる問題であることを認めております。どうぞ、くれぐれも子供たちの内心の自由に踏み込むことのないように重ねて要望いたします。次に、質問に入ります。最初に、憲法改正の動きに対して、九条の会への支援についてという質問をさせていただきます。私は、平成15年の第3回定例会のときに、平和運動を続けている市民団体への支援について質問させていただきました。そのときのご答弁では、市民の自主的な平和運動については市として場所の提供などをして、できる範囲で支援してきたが、NPOなど今後とも多様な取り組みに広がりを期待しているとお答えになりました。そのお考えからして、市民運動の九条の会について、例えば場所の提供などしてできる範囲で支援する、そのようなお考えにはならないのかどうなのか、再度お伺いいたします。次に、市営住宅の問題について伺います。最初に、家賃の問題について。今お伺いしたように、今回の老年者控除、公的年金等の控除が高齢者の家賃に影響するということ、国土交通省の調べでは、大都市圏では公営住宅に入居している世帯の約3%が値上げになる可能性があるというふうな試算が出されています。10月1日現在で家賃を算定するので、まだ明らかな数字は出せないというお話でしたけれども、大まかな数字でも、もしお分かりになりましたら、具体的に影響額、影響する人たちがどの程度いるのか、分かる範囲で結構ですのでお知らせください。また、それらの人たちが減免制度についてその対象から外れるようなことがないのかどうなのかも心配するところでありますけれども、減免制度の基準も変わると思われます。新たに減免制度を設定したりするお考えがあるのかどうなのかも伺います。また、最後に市営住宅の安全管理の問題です。ただいまのご答弁でも、そして前回私がお話を伺ったときも、個別に申請主義で、調べて個人から希望を出してもらってその修繕、修理に当たっているというお考えでした。しかし、私が地元の入居している方々とお話をしていると、本当にこんなことをどうして市に相談しないんだろうというようなことを、皆さんじっと我慢して生活していらっしゃいます。そういう意味では、本当に30年、40年を経過しようとしている住宅に今住んでいらっしゃる、明らかにその当時の生活状況と今の生活状況は違っているわけですから、少しでも今の生活状況に近づけるような住宅の改修などは、市が責任を持って、ご本人が申請しなくてもするべきではないのかと考えるところですが、もう一度お考えを伺います。以上で2回目の質問を終わります。
答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)
私から1点だけ、施設利用について再質問がございましたのでお答え申し上げますが、基本的に施設利用については特段の制約はないと思います。管理上の個別の中ではその範囲ということはあるかもしれませんが、基本的には制約はないと思いますが、そのこと以上に特例的な便宜ということについては、特に考えておりません。以上です。
答弁 建設部長 斉藤勝幸(建設部長は2005年3月まで)
私から、市営住宅に関してお答えを申し上げます。まず、家賃の算定についてでございますけれども、先ほどのお答えの繰り返しになるかと思いますけれども、毎年10月を基準としまして翌年度分の家賃を決定しておりますことから、今の時点でそれぞれの入居されている方の所得条件というのが毎月変わる状況もありますので、今の時点でそれぞれ改正後の家賃の数字というのはちょっとお示しできないということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。ただし、現時点で今回の改正によります影響を受けると思われる65歳以上の世帯の方なんですけれども、江別市では19世帯、全体の約1.6%だと思いますけれども、この方々が何らかの影響が出るのかなということで考えております。それから、家賃減免制度への影響についてでありますけれども、家賃の減免制度を受けておられる方は現在全体の入居者の中の165世帯の方が減免制度の適用を受けておられます。今回の改正により廃止されます老年者控除は、この減免制度に直接影響するものではございませんけれども、公的年金などの控除が影響するものと考えております。この制度の適用に当たっては、先ほども申し上げましたけれども入居者の方からの収入証明書などを提出していただきまして、内容審査をさせていただきましてそれぞれ決定をしております。こういうことからも、現時点では幾らになる、どのくらいの影響が出るというようなお答えはできませんので、ご理解をいただきたいと思います。なお、現在の減免制度の見直しというのは、今の時点では考えておりません。それから、住宅の修繕の関係でございますけれども、これも先ほどのお答えと重複するかと思いますけれども、個々に係ります住宅の修繕、設備の改修、これらにつきましては私どもも極力入居されている方、使われている方のお話を直接聞かせていただきながら対応してまいりたいということで考えておりますけれども、システムとしては各住宅に配置しております住宅の管理人を通じて相談をしていただいて、市の方に上げていただいて市で対応するというシステムになっておりますけれども、今ご質問のありましたような状況があるとすれば、私の方も改善していきたいということで考えておりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。