秩父別町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月8日
共助による地域除雪体制づくりについて
2021年9月8日、秩父別町議会の一般質問で、金子利生議員が「共助による地域除雪体制づくりについて」質問し、町長 澁谷が答弁しました。
- 質問者
- 金子利生 議員
- 答弁者
- 町長 澁谷
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 金子利生
次に2番目の質問に移らさせていただきます。共助による地域除雪体制づくりについてという事でございます。本町では、町道の除雪は近隣市町の住民がうらやむような除雪体制を整え、きめ細やかな作業に感謝しているところであります。しかし、人口減少、少子高齢化が進行する中、公助による公道等のきめ細やかな除雪だけでは、冬の生活を過ごせない環境になりつつあると思うのは私だけではないと思います。特に昨年から今年にかけての記録的な大雪と4月の気温上昇は、道内に大きな被害をもたらしました。北海道が4月7日に、これは3月31日現在の速報値でございますが、発表した被害状況は死傷者388人。これは前のシーズンの3.6倍だそうです。また、死者数は20名を数え空知振興局管内が9名と他の振興局管内を上回っています。少し古いデータですが、平成18年の豪雪によって全国で152人が亡くなったそうです。当時の豪雪地帯の人口150万人で割ると10万人当たり10.1人の方が亡くなり、交通事故で亡くなるリスクの3倍以上になるそうです。町内でも高齢の方が屋根に上り雪下ろしをする姿を何度となく見ましたが、命綱を着けているようには見えませんでした。本町でも平成24年に雪による事故で尊い命が失われました。また、町内では過去3年間で雪の事故による救急搬送は3件あり重傷者の方もいたそうです。本町の高齢化率が約42パーセントに達し、市街地には空き地が目立つようになりました。過疎化・高齢化の進行により自助による除雪が困難となり、社会福祉協議会が担う除雪サービスも奉仕員が不足されていると伺っております。また、国道・道道沿いの空き家、空き地の前は流雪溝に投雪されないまま雪が残っているところも散見されます。秩父別町から転出する方の理由の一つに雪処理の負担が大きい、そういう事もあるようです。そこで質問ですが、町長の公約であります「住んでよかったと思えるまち」さらに「自助・共助・公助の連携による協働のまちづくり」にふさわしいまちづくりのために、行政の主導により地域の皆さんとともに克雪の町を目指して地域の除雪体制について検討してはいかがでしょうか。雪問題は公助、すなわち行政だけで解決するのは人員的にも財政的にも限界があると思います。しかし、町民の安全安心な暮らしを守ることは行政の使命だと思います。町内会はもとより建設業、消防団、若い農業後継者も増えております。家族以外の方を雇用している農業法人もあります。それぞれ専門の立場で意見を出していただければ、光が見えてくるかもしれません。町長のお考えを伺います。
答弁 町長 澁谷
除雪体制について、お答え申し上げますけれども。初めに本町の高齢化率ですけれども、今年の4月1日現在で42.6パーセントと全国、あるいは全道平均よりも高く、第8期介護保険事業計画の将来推計では、今後も上昇することが見込まれております。また、高齢者世帯の状況につきましても、高齢化の進行とともに高齢者のみの世帯数が増加するものと思われます。このような状況を踏まえまして、町といたしましては高齢者に対しまして、医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスが切れ目なく提供できるよう、自助・互助・共助・公助の仕組みを取り入れた協働による地域包括ケアシステムを構築いたしまして、シルバー見守り協議会を中心として高齢者の見守りや生活支援の充実を図っているところでございます。議員からご指摘いただきました、国道・道道の除排雪につきましては、沿線住民の方に融雪槽への投雪にご協力いただいておりますけれども、空き家・空き地の前は、国道については跨線橋の排雪に合わせ開発局が排雪いたしまして、道道については、交通事故の防止のために町が状況を見ながら排雪することで安全な住環境の整備に努めております。一方、玄関先から公道までの門道路や、家屋の屋根など個人財産の雪対策につきましては、所有者の負担において処理していただくことが原則でございますけれども、高齢者の中には経済的、あるいは身体的な問題から除雪に不安を抱える方がおられることも十分承知しております。また、北海道における昨シーズンの雪による被害状況を見ますと、死傷者数の6割以上がお年寄りで、そのうち屋根の雪下ろしと思われる方が半分以上を占めておりまして、本町においても雪による事故の発生が懸念されるところではございます。町といたしましては、平成12年度に介護予防・生活支援事業として除雪サービス制度を創設いたしまして、町民税非課税世帯で65歳以上の高齢者世帯を対象に、玄関先から外出道路までの除雪費用の一部を負担することで、除雪困難な方への対応をしてまいりました。さらに、平成28年度には高齢者世帯等除雪費助成事業を創設いたしまして、65歳以上の高齢者世帯等で、居住している家屋の屋根の雪下ろしの労力確保が困難な世帯を対象に経費の一部を助成いたしまして、除雪の負担軽減と雪の事故防止に努めてまいったところでございます。しかし、除雪事業を担う方が年々減少傾向にありまして、社会福祉協議会が担う除雪サービスの奉仕員についても高齢化が進みまして、新規の募集にも応じていただけないという状況でございまして、今後の事業運営上の課題となっているのも事実でございます。人口減少、少子高齢化が進行する中、克雪の町を目指した地域の除雪体制を構築するためには、行政だけでの対応では限界があり、町民の皆様のご理解とご協力なくしては実現できるものではありません。住民と行政がそれぞれ果たすべき役割を担い、相互の理解と協力のもと官民一体となった協働による体制づくりが必要であると感じております。議員がご提案されます、共助による地域の除雪体制を構築することは非常に有効な手段であるというふうに考えております。しかし、除雪作業員の確保や、除雪の費用負担、事故の対応、現在除雪を請負っておられる方の調整などクリアしなければならない課題が多くございますので、除雪作業を担う建設業あるいは農業後継者等々関係者の意見を伺う場を設けまして、検討を進めてまいりたいというふうに思っております。今後も、町民の皆様が住み慣れた地域で、安心して暮らせる住環境整備に努めてまいりますので、ご理解をいただきますようにお願い申し上げます。
質問 2番 金子利生
非常に前向きな答弁をいただいたと理解をしております。先程私の質問の中にも、町長の答弁の中にもありましたけれども、高齢者の方がほとんど事故に遭っていらっしゃると。その中で、やっぱり除雪機械による怪我も結構あります。そういう事からやっぱりあればですね、機械があればどうしても人間っていうのは運転したく、それで除雪をしたくなりますし、はしごがあればちょっと上って雪を押してやろうかっていうことは、人間の何て言うのですかね、もう本能だと思うのですよ。車の運転もそうなのですけれど、自分は大丈夫なんだ、怪我はしないんだ、そういう前提の下で皆さん作業に取り組まれていると思いますけれども、そういうのを事前にですね、全国には色々な事例があります。これは後で調べていただければわかりますけれども、色々な事例も途中で挫折した事例も結構あります。例えば羽幌町でしたかね、除雪ボランティアを札幌かどこかから呼んできて、5年間やったそうですけれども、今回は2年間コロナで来れなかった。その後もう全然除雪ができなくて、町内で困ったっていう事例もありますし。後はもう、これも道内ですけれども、冬場だけ市内の住宅に住んでいただこうということで、事業をやった町村もありますけれども。冬場町の中に住んでも農家地区にある家は残っているわけで、その農家地区に残っている家が傷まないかどうか心配だと。これも新聞に出ていたのですけれども、まあ仏壇も置いてあるので、仏壇にも手を合わせたいという事で、住宅を建てたのですけれども、それも2年か3年でやめちゃったという事例もあります。ですから、事故に遭わない、住民を守るという事は行政の役割でありますけれども、失敗した事例もたくさん調べていただいたりしてですね、あと実際にやっていただこうとする若い方の意見も聞きながらですね、ぜひ除雪体制構築できる事を願っております。私からは以上です。
答弁 町長 澁谷
議員のおっしゃることは誠に的を射たお話であると思っておりますけれども。色々検討したのですが、なかなか人がおそらくいないだろうという事は頭にあるのですけれど、これはっていう方に何度か当たってみたのですけれども、すでに除雪に出ているとか、町の除雪にきてもらってるとかでそれも含めてですね、実際除雪やっていただいている方、それから議員が言われた消防団員も含めてですね、いろんな方を一堂に会して、実際にやれるかやれないか検討していただきたいと。ただ、これから時期的に建設業の方は今工事追い込みに入っておりますので、会議はすぐ出来るのでしょうけれども、それが今年の実施にできるかどうか予算の事もあるものですから難しいかもしれませんけれども、とにかく今議員が言われたように一度集まってもらってどれ位の方ができるのかどうか検討していきたいと思っております。それから、ちょっと話は違うのですけれども、金子議員と実は6月の定例会終わった後お話した中で除雪の事おっしゃってましたけれど、昨年の屋根の雪下ろしの事も含めてなのですけれども。今のところその後職員とも制度設計練り直せという事で、今1回5千円ですか、それ2回、屋根雪の作業やってもらっているのですけれど、それも下処理はしない、下ろすだけので1回5千円払って、2回までみますっていう制度作っているのですけれども、それじゃ無理じゃないかという事で。今考えているのはですね、12月定例会で補正予算を上げさせていただこうと考えてはいたのですけれども、これを約倍にしようと、1回1万円とか2万円とかではなく、年間2万円の、例えば、1千円のチケット20枚束であげるので、これで年間やってくれと。ただ屋根雪下ろし、あるいはその下処理も含めて、そういう制度、なるべく使い勝手のいい制度設計にしたいというふうには考えてはいたのですけれども。今金子議員からのお話伺いましてそれも含めてですね、除雪についてもう1度検討してまいりたいと思っておりますし、今議員が言ったみんなで除雪体制を組むのは今年のものにならないかもしれませんけれども、先走ったお話かもしれませんけれど、定例会のその事も含めた補正予算を上げさせていただきたいというふうに思っております。以上です。
質問 2番 金子利生
有難うございます。私の頭の中ではですね、玄関先を毎日毎日はねてあげたらいいという事じゃないのですよ。あくまでも命に係わる、玄関前毎日はねていただけたらそれは有難い事ですけれども、それはもう私は無理だと思います。それで、さっきちょっとおっしゃったように人手もいないし、お金もかかるし、それは大変な事だと思うので、それはまた皆さんで知恵を出し合っていただいて解決すればいい事ですけれども、私が言いたいのはあくまでも人命を守る。そういう意味で屋根の雪下ろしですとか、高齢の方が除雪車を運転する、作業する、そういう事から起こる事故を予防というか、無くしていただきたいという事ですので、それも含めて今後検討していただきたいと思います。有難うございました。