みんなの議会

美幌町議会 令和4年第7回定例会 2022年9月14日

(1)無加温ハウス野菜栽培への取組について/(2)国民健康保険税均等割のいわゆる子供均等割減免制度について

2022年9月14日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「無加温ハウス野菜栽培への取組について」「国民健康保険税均等割のいわゆる子供均等割減免制度について」について質問し、町長 平野浩司、みらい農業課長 午来博、戸籍保険課長 佐々木斉が答弁しました。

質問者
大江道男 議員
答弁者
町長 平野浩司、みらい農業課長 午来博、戸籍保険課長 佐々木斉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 大江道男

私は、既に通告しております2点について、順次質問をいたします。1点目、無加温ハウス野菜栽培への取組について、お聞きいたします。従来、大変寒いこの北海道では、冬季野菜栽培はハウスの施設費、暖房費など、他の都府県と比較して過重負担を伴うことから、なかなか普及しておりません。輸送費をかけて、本州産の野菜を冬の間は利用しなければならないと、そのような状況にございます。加えて、今日の脱化石燃料の課題を考えた場合に、農業を基幹産業とする美幌町において、冬季無加温のハウス野菜栽培を積極的に検討すべき課題と存じますが、次の2項目についてお伺いいたします。一つ目は、美幌町の冬季ハウス野菜栽培状況についてであります。冬姫の栽培状況を含めて、美幌町の冬季ハウス野菜等の栽培状況と課題について、お伺いいたします。二つ目は、冬季無加温野菜栽培の課題と支援策についてであります。冬季無加温野菜栽培の普及のために、栽培技術の取得・研修、ハウス構造の強化、市場開拓・確保などの課題をクリアしなければなりません。美幌町が力を入れている新規就農者の受入れ確保・拡大にとっても、重要な課題であると考えます。みらい農業センターを持つ美幌町が、道内の先頭に立って課題を克服し、普及に当たるべきだと考えますが、いかがでしょうか。大きな2点目は、国民健康保険税均等割のいわゆる子供均等割減免制度についてであります。一つ目は、国民健康保険税の子供への課税についてであります。国民健康保険制度は、職場の健康保険(健康保険組合や共済保険組合等)に加入している人や生活保護受給者、後期高齢者医療制度の対象者を除く、農業や個人経営者、失業者、退職者、パートやアルバイト従事者など全ての人が対象となります。従来から加入者の大部分が低所得者である上に、保険税負担が重いと指摘をされてまいりました。今日のコロナ禍で保険税の負担軽減を求める声は、これまで以上に広がっています。とりわけ、赤ん坊や小中学生、高校生など全く収入のない子供にも大人と同等の課税である均等割は、古来の人頭割と同様であり廃止すべきと、このような声が多く、近年の少子化を背景に全国的に子供均等割減免制度が広がっています。美幌町も近年の急速な少子化の進行に対する町長の子育て支援アピールとして、国民健康保険基金を活用した18歳未満の子供均等割減免制度を制定すべきと考えますが、いかがですか。二つ目は、子供均等割減免制度制定についてでありますが、令和4年度から、国により未就学児に関わる均等割額の5割が減額されておりますが、美幌町が18歳未満児の均等割を全額免除した場合の町の税負担額は幾らになるのか、お伺いいたします。以上です。

答弁 町長 平野浩司

大江議員の御質問に答弁いたします。無加温ハウス野菜栽培への取組について。初めに、美幌町の冬季ハウス野菜栽培状況についてでありますが、美幌町は国産アスパラガスがほぼ皆無となる冬期間生産方式のアスパラガス伏せ込み栽培に平成24年度から取り組んでおり、良好な食味と極めて高い希少価値から、市場や消費者から高い評価を得ております。また、平成26年度からは「冬姫」の商標でJAびほろから販売され、大手百貨店で取扱いされているほか、ふるさと納税返礼品としても高い人気を得ており、町を代表する特産品に成長しているものと認識しております。令和4年度における栽培戸数は8戸で、栽培株数は過去最多の2万1,500株となっており、過去最多の生産量となった平成29年度を上回る生産量を当年は見込んでおります。なお、道内におけるアスパラガス伏せ込み栽培は、現在、檜山管内の厚沢部町と美幌町の2町が主要産地として位置づけられておりますが、生産者戸数では、現在、美幌町が道内最多となっており、安定した出荷量、出荷期間が可能な産地としてさらなるブランド化を図ってまいりたいと考えております。一方、アスパラガス伏せ込み栽培は使用する根株の生育状況によって収量品質に大きく影響することから、根株の安定生産技術の開発を継続課題として取り組んでまいります。なお、美幌町におけるアスパラガス伏せ込み栽培以外の冬季栽培作物についてJAびほろに確認したところ、現在の取扱い作物はないと伺っておりますので、御理解をお願いいたします。二つ目の冬季無加温野菜栽培の課題と支援策についてでありますが、ビニールハウスを利用した冬期間における無加温野菜栽培法の研究は、道立上川農業試験場などの研究機関で平成25年度より開始され、ハウスの骨組みを二重構造化し、屋根のビニールを空気膜タイプにして、さらには、作物の上にアーチ状のパイプを設置し、トンネル状にフィルムを被覆する厳重な保温対策で、暖房を使わずに野菜を栽培する方法となっております。農業試験場では、これまでに最多で8種類の葉物野菜の試験栽培に取り組んだ経過があり、中でも、コマツナやチンゲンサイについては、収量、品質とも良好な試験成績が得られております。しかしながら、道内のいくつかの地域で導入されている冬期間無加温野菜栽培の多くは、特産品のトマトなどを9月頃までに収穫した後に、新たに葉物野菜を播種して1月から2月に収穫する作型であり、美幌町の営農体系に当てはめた場合、9月から10月は地域基幹作物の収穫作業や秋まき小麦の播種作業と重複することから、冬期間栽培の葉物野菜導入は現実的ではないものと考えております。また、葉物野菜を新たに地域基幹作物として推進するには、市場性や有益性、栽培方法の確立などをJAや普及センターとともに検討し、生産者の方々の意見を伺う必要があると考えておりますが、現段階では新規就農者も含めた生産者からの栽培意向は確認されておりません。一方で、美幌町は初めに御答弁いたしましたとおり、冬期間の農業所得確保と希少価値の高い特産品の定着化を図るため、アスパラガス伏せ込み栽培に取り組んでおり、美幌町独自の早期出荷体系による繁忙期を回避した栽培方式を導入していることから、基幹作物のビートやタマネギの翌年春の播種、育苗作業と重複することがない作業の効率化も図られております。これらのことから、現在の美幌町における冬期間野菜栽培の取組は、アスパラガスに特化した栽培技術の開発やJAと連携した支援策の検討が効果的だと考えておりますが、今後も地域の営農体系を十分に考慮した中で、生産者や関係機関の御意見を伺いながら、有望な新規作物の調査研究を継続してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。次に、国民健康保険税均等割の子供均等割減免制度についてですが、国民健康保険制度につきましては、平成30年度に財政の責任主体を都道府県に移行し、北海道と道内市町村が一体となって、国保財政の安定運営を図ることとされております。1点目の国民健康保険基金を活用した18歳未満の子供均等割減免制度を制定すべきとの御質問ですが、北海道では国民健康保険運営方針において、令和12年度に被保険者の負担の公平性から、道内どの地域にお住まいでも、所得水準、世帯構成が同じであれば保険税も同じとなる全道統一保険料率の導入を目指しております。そのため、本町が独自に減免制度を設けることは難しい状況と考えております。また、本町では、今年度から運営方針に基づいて、課税方式を三方式に見直して資産割を廃止しましたが、その減収分を所得割の税率を引上げて確保するのではなく、国保基金を活用して対応しております。国保基金は、北海道に納める納付金の不足額に対する調整財源、今後の統一保険料率の導入に向けて生じる負担や激変緩和措置に対する財源として活用したいと考えており、国保基金を活用した制度の拡大は慎重にすべきと考えておりますので、御理解をお願いいたします。しかしながら、子育て支援の観点から子育て世帯の負担軽減を図っていくことは、本町としましても非常に重要なことであると認識しております。今年度から実施されます子供に係る均等割額の減額は、かねてから全国知事会など関係団体が行ってきた要望や提言が制度化に結びついたものです。この制度には、地方創生の観点や地方からの提案を踏まえ、現行制度の趣旨や国保財政に与える影響等を考慮しながら議論するとの改正時の附帯決議もありますので、本町におきましても制度の拡充に向けて引き続き要望してまいりますので、御理解をいただきますようお願い申し上げます。二つ目の18歳未満児の均等割を全額免除した場合の税負担額ですが、今年度課税で試算した結果、概算で910万円との見込みでございます。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

再質問 3番 大江道男

再質問をいたしたいと思います。一つは、冬季無加温ハウス野菜栽培への取組の課題であります。御答弁にもありましたアスパラの伏せ込み栽培、私も関心がありまして、当初から推移を見詰めてまいりました。「冬姫」と命名されてからもう10年を経過しているということで、なかなか伏せ込みの根株の造成といいますか、それが大変だと。大変な苦労をされて今日まで来て、ようやく過去最高の段階に今あるということについては、大変うれしく思います。美幌町の農業への取組の一端を象徴的に示している、また、美幌の一つの特徴を表しているという点でも、今後も大いに期待をしたいと思っております。同時に、JAで取り組んでおりますタマネギだとか、ニンジンだとか、アスパラ以外の野菜については、大変規模が小さい農家が取り組んでいます。その団体の中心的な方が、美幌町の野菜生産農家はこのままではいなくなるのではないかと、非常に展望が見えないと、常々口にされているという状況にあります。あわせて、まだまだよく知られていないのですが、昔から野菜などは、一里四方のものを食べよう、あるいは四里四方で生産されたものを食べようとか、近郊でとれたものを食べようということわざなどもある状況なのです。農業を基幹産業としていても、地元で生産されないことによって、長い流通の果てに店頭に並ぶもの。特に、冬はほとんどがそうだという状況をしっかり押さえる必要があるのではないかと。もう一つは、夏にも地元の生産がほとんどされなくなる。このような可能性を秘めているということを長いスパンで見ていく必要があるのだろうと思っています。それで、時間とともに野菜の栄養価がどんどん落ちていくというデータがあります。長い時間をかけて店頭に並び、消費者の口に入るということは、実は栄養価が落ちた野菜を食べなければならないということになって、地元で生産されないということになると、大変ロスが多いということを示していると思います。ここに、三重県の農業試験場で示した20年前のデータがございます。温度とともに差が出てくるのですが、例えば、夏場の店は、野菜が並べられているところの室内温度は25度程度。そうすると、総ビタミンCでいくと、収穫して1日で栄養価は3分の2に減ると。12度なら2日間で3分の2に落ち、3日で2分の1になりますと。夏場で言えば、3日で栄養価は3分の1になってしまうということで、近場で野菜が取れないということになると、大きな損失が出てくる。逆に言えば、美幌町内で約1万8,000人の人口を養うため、夏でも冬でも一定の野菜量を確保するというのは、やはり行政の責任も含めて目指すべき道なのだろうと思います。しかし、簡単に野菜農家が増えないということは、夏場も含めて十分な経営にならないということで、どのようにして収入を増やすのかということが問われていると私は思うのです。大規模な農家を対象として、生産計画が主に立てられているということで、JAの方針の中には小規模農家を育成するというのは、多分路線としては重点が置かれていないと思うのです。将来の美幌町民にとっての野菜ということも含めて、現在進行過程の野菜生産に対して、町長はどのように認識しておられるのか、お伺いしたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

今、近郊でとれたもの、地域でとれたものを、野菜に例を挙げてお話をいただきましたけれども、お話いただいたことは私も理解しますし、そのとおりだと思います。ただ、そのことが経済活動と連動している部分があったときに、今、美幌町では、大規模農家を中心に動いていて、実際にはそれぞれ大規模農家であっても、自賄いの野菜をつくったり、いろいろなことをして、また、それが地域に回ってきたりする部分も含めてありました。それが、どんどんなくなりつつあるという部分については、非常に残念という言い方もおかしいのですが、時代の流れなのかなと思っております。美幌町民が食べる野菜を確保するということに対して、先ほど長く置くと栄養価が下がるという部分においては、それはそうかもしれません。ですが、そのような野菜を確保するということは大切なことだと思うのですけれども、それを全て自賄いのものとして確保しなければいけないというのは、時代とともに全てそれができるかどうかというのは、私は難しいと思っております。

再質問 3番 大江道男

私は、町長に諦めてほしくないなと思います。それで、無加温のハウス栽培というテーマで議論をしたいのですけれど、農協のデータの中では、冬の野菜を栽培しているというデータがないよということで、やはりそのとおりだと思います。今年で4年目になるのですが、私が今、寒締めホウレンソウをやっていて感じるのは、大変おいしいものができると。寒さが全道でもトップクラスに早いので、その結果、冬姫と同じように、12月の頭で収穫ができるのですけれども、そのときにもう既に全道各地の寒締めホウレンソウは流通し始めています。それで、元気村でできたものの糖度を測ってみましたら、12%あるのです。スタート時点で大体そのくらい。ところが、全道各地のものは10度に満たないのです。だから、そのような点で寒さを考慮した場合の有利性は一つあると。ただし、先ほど申し上げましたけれども、流通してきて何日か置いたものと取りたての地元産は、何ら有利性はないのです。価格の上では、有利性はないと。多分、冬姫何かも最初のうちは大変苦労されたことが幾つもあると思うのですけれども、認知度やその価値をどう認めてもらえるかというようなことを考えた場合、なかなか簡単に1年、2年、3年で定着するということにはならない状況です。名寄の話では、6年間本当に大変だった、ようやく今、安定してきているという状況で、取り組んでも簡単にはいかないと。しばれの問題も簡単にはクリアできませんけれども、やる価値はあるなと思います。9月4日、無加温で野菜、低コストでつくろうという上川農試の取組が道新で発表されました。エアハウスを設置したら、もう少し管理は楽になるのだろうなと思いますが、価格を比較すると、従来型のハウスでいえば、3間半の間口で奥行き30間、54メートル、6メートル30の54メートルで200万円しますよと。それに対してエアハウス、積雪荷重なども含めて、今、提案されているハウスですが、これは350万円かかりますと。1.75倍ぐらいかかるということで、今、ハウスを使っておられる農家さんは、とてもそんなのは買えないというのが実態です。古い骨材を集めて建て替えることで必死になっているということなのです。このようなときに燃料高騰などを原因として、エアハウスなどに建て替えるという補助制度はあると思うのですが、担当部としてはどのような補助制度があるか、御承知でしょうか。

答弁 みらい農業課長 午来博

御質問にお答え申し上げます。まず、先ほどお話がございました野菜の地産地消の関係について、少しお話をさせていただきます。現在、JAびほろの野菜直売所では、一昨年の数字でございますけれども、作物数で約100種類、商品アイテム数で200数十種類の地元野菜が販売されていると伺っております。このことは、美幌町農業の豊かさと存在力の高さを示すものと考えておりますので、生産者の方々の耕作意欲や消費者ニーズを考慮して、今後もJAや普及センターと連携して、各種作物の生産販売の支援体制の在り方を検討してまいりたいと考えております。また、今、お話のありました冬季無加温ハウスの関係でございますけれども、議員がおっしゃられたとおり、また、町長の答弁にもありましたとおり、道立上川農業試験場で開発されて、地域に広がっている技術でございます。ただ、町長の答弁とも重複しますけれども、本町農業に当てはめたときに播種時期、収穫期間が残念ながら全くマッチしないという状況からすると、普及推進は非常に難しいのかなと思っています。また、何より新規作物を導入するという考え方の観点で申し上げますと、これも重複しますが、まずは、地域の現状の営農体系と競合することのない仕事の体系が実現できるかどうか、現状の労働力で対応可能かどうかというところから始まり、その作物の市場性や希少価値、収益性あるいは荷物の入出荷の拠点、流通体制、代金精算の体制、そして、取引先の信用を得るための一定期間に一定量を出荷することが可能な規模というものが挙げられます。そのような部分では、複数戸の生産者の栽培が可能かどうかということも、新規作物の導入には必要な大きな要素かと考えております。それで、ハウスの関係でございますけれども、非常に高騰していて、今後もさらに高騰が続くと言われている中で、当方では補助の状況を確認している部分はございません。ただ、ハウスでの無加温栽培の関係で、議員がおっしゃられた新聞記事のお話をさせていただきますと、本町でもし導入することが可能であると考えるとすれば、町長の答弁にもありましたとおり、チンゲンサイやコマツナがそれに該当するかなと思っています。それで、本町で取組をさせていただいて、議員からも規模拡大のお褒めの言葉もいただきましたけれども、伏せ込みアスパラガスとコマツナ、チンゲンサイの100坪あたりの収益性を比較したときに、伏せ込みアスパラガスの現在の収益性を100%とするならば、コマツナの収益性は21%、チンゲンサイの収益性は38%と大きく下回るというところです。収益性としても、先ほど町長からの答弁にもありますとおり、作業体系、そして、美幌町の気象条件を生かした栽培体系にマッチするという部分でも、本町においては伏せ込みアスパラが合っているいうところでございます。また、空気膜フィルムを設置しての無加温試験というのは、みらい農業センターでも数年やったことがありますけれども、なかなか難しかったというところでは、冬の寒さあるいは風の強さに適応するのが難しいと思っています。以上となりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 3番 大江道男

いかにいいものができたとしても、それが定着する、普及するというまでには、相当な苦労が避けられないということは、身をもって体験をしております。そのような意味でも、今まで取り組まれた努力に対しては、本当に頭が下がる思いでおります。ただ、長い先を見た場合に、それから、エネルギー価格の高騰は一時的なものではないということを考えたときに、みらい農業センターに情報が集まっていることはよく分かっておりますが、ぜひ、広く情報を提示していただければと思います。多分、私の感じで言えば、大規模な農業が必要なのと同時に、地域住民にとっての食前をにぎわす野菜生産も一定程度必要になっていると。ここの普及のためには、相当時間を要するのではないかと思います。それと、冬季無加温ハウスは、大変高いということは分かりますが、従来型の二重ハウス、一重のハウスなども使って、似たような取組がごく小さな範囲ですけれどやられているのです。冬の間は成長が止まりますけれど、冷蔵庫に入ったような状態で足踏みをしておいて、春早くに成長を始めるということは、ホウレンソウもそうですし、コマツナでもそうですし、その他の葉物野菜でも結構あるということは見えています。私も確認をしております。そのような点で言えば、まだまだ冷や汗をかきながら試行錯誤を重ねていく必要があると思います。エアハウスだけしかないと私も申し上げません。従来の各農家が持っている二重ハウスあるいは一重のハウスでも、冬の始まりあるいは春早くに葉物などを生産することは、やり方によっては可能性があると密かにはにらんでおりますが、そのような情報が得られ次第、私も提供したいと思います。いずれにしても、美幌町民にとって農家が非常に身近な存在だと、おいしいものが手に入る町だということを売りにできるような、将来に向けての御努力をぜひ続けていただければと思います。なお、個人レベルでエネルギー高騰を理由に無加温ハウスを導入したいという場合に、施設園芸エネルギー転換促進事業というのがあります。国と道の補助金が2分の1、来年度も継続するかどうかは振興局でも分からないということですが、多分予算措置をされるだろうと思いますけれども、無加温のパイプハウスなどは当然対象になります。地域づくり総合交付金、道の単独事業で2分の1もありますが、市町村などがどう考えるかによって、事業の採択・不採択が決まるということで、単独の農家がこれを単独で使うことはできないという条件がついています。これらも含めて、いろんなパターンで地元の野菜の生産振興をどうすると。あるいは、消費の問題、流通の問題、それらも含めて、ぜひ、もう一歩積極的な取組を期待いたしまして、次の質問に移りたいと思います。国民健康保険税の均等割の減免の問題であります。これは私、以前にも取り上げてまいりましたが、ようやく地方の声を反映して、未就学の子供たちに対して国が2分の1、都道府県が4分の1ずつ負担するという制度が始まって、少しは前進しているということは、承知をしております。しかし、町民から人頭税でしょうと指摘されているということは、まだ免れないのですよね。私も人頭税について調べてみたのですが、古代ヨーロッパなどで奴隷だとか、そのような人たちの頭一人一人に対してかけていく。日本でも、琉球の税制度の中で、中世から明治三十何年ぐらいまでは、人頭税がかけられていたということです。しかし、さすがに沖縄でも赤ちゃんにはかけていないのです。働く能力を持って、税の負担能力があるとみなされる15歳以上に対して税をかけると。ところが、均等割については、オギャーと生まれた途端に、大人と同じだけ税を掛け、負担させると。これは、前の議会でも、美幌町の出生率の低下が大変進んでいるということで、それとの関係もあって、再度、私は取り上げています。18歳未満は高校卒業までで、アルバイトをする子はいても、ほとんどが就労していない。その子供たちの頭割で掛けるというのは、やはり問題だということで、今回の国の措置以前に、様々な形がありますけれど、全国の市町村で均等割減免制度がつくられていると。町としてもつかんでいるのではないかと思いますが、その状況について御報告いただければと思います。

答弁 戸籍保険課長 佐々木斉

御答弁申し上げます。今、議員おっしゃいましたように、未就学児の均等割額の減免につきましては、今年度からスタートしておりますが、制度が始まる前から北海道では旭川市が18歳未満で導入しており、そのほか、全国で30団体ぐらいが導入しております。その後、順次、道内でもちょっと数字がはっきりしなくて申し訳ないのですけれど、広域連合とか、4団体ほど導入しているという状況になっておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 3番 大江道男

その程度かなと。2年前の数字ですけれど、全国、旭川市も含めて29の市町村が実施しているというデータはつかんでいます。その後も進んでいるという話は耳にはしているのですけれど、今日の昼まで待ったのですが、データとしてはなかなか手に入らないという状況がございます。幾つか進んでいることは確実だと思います。そこで、私は少子化あるいは出生率がどんどん下がっているということに対して、町としてどうアピールをしていくのかということの一つとして、子供均等割の減免制度を急いでつくる必要があるのではないかと。大部分の市町村がやって、その後、美幌町もそれではということではないのではないかと思っています。私がこの時期に取り上げたのは、町長はまだ来年春の選挙への立候補の意思を表明されておりませんが、私は立候補されるだろうと楽観視しているものですから、そのような点でも、大いに町民の中で少子化対策がどうあるべきだというスローガンを前面に掲げていただければと。そのうちの一つに十分値するものではないかと思っています。それで、御答弁の中でありましたが、令和12年度には都道府県に一本化されるという税の問題がありまして、その中であっても、働いていない子供たちに均等に税をかけるというのは、どの時代を経過しても絶対に納得のいかないものだと、私はそう思います。したがって、はっきりとこれは減免制度によって救済を図る必要があると。そのことで、積極的に我が町で子育てをしていただきたいということをアピールすべきではないかと思いまして、今回、取り上げているということであります。9月議会に示されました国保基金の年度末見込みが、1億4,361万2,000円という金額でございます。それで、18歳未満児の均等割を全額免除した場合の税負担が、概算で910万円いうことで、十分に他の制度に対して影響は与えないで、減免制度を策定することができるということで踏み切っていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 戸籍保険課長 佐々木斉

御答弁申し上げます。ただいま大江議員から、18歳未満の方の均等割額を減免しても910万円ではないかというお話をいただきました。先ほど町長の答弁にもございましたが、現在、令和4年度に国民健康保険税の課税方式を見直しまして、資産割を廃止しております。その資産割の廃止に伴いまして、3,000万円ほどの減収となっております。それに、現在、平成30年度の都道府県化から始まりました納付金制度におきまして、北海道は6年間、激変緩和措置を実施しております。これが令和6年度で終了する予定となっております。また、標準保険料率というのが毎年示されておりまして、現在、美幌町は平成30年度の都道府県化から所得割の税率案分率を以前のまま据え置いておりまして、そこには差がございます。それらを国保基金とかで不足分を穴埋めするということで試算したところ、令和12年度に予定しております統一保険料率の導入より前に、国保基金を消費するという見込みとなっておりますので、御理解いただきますようお願いしたいと思います。

再質問 3番 大江道男

令和12年度までは、まだ相当の時間がありますよね。それで、全国的に子供の均等割は不当なものだという世論形成がずっとされてきて、ようやく国が未就学児に限ってということで、開始したものなのですよね。だから、地方の声はまだまだ小さいけれども、無力ではなかったということなのだと思うのです。やはり、全く筋が通らないという論立てをあらゆるところでしていかないといけないと。町長が叫んでいるだけではできないだろうし、私が叫んでいるだけでは通っていかないということで、高校生以下の扶養家族に均等に税をかけるというのは古来なかったのだぞと、奴隷を除いてなかったのだぞというようなことも含めて、大いに各種の場所で声を上げていく必要があると。何でこのような制度にしているのか、ここなのだと思うのです。ぜひ、方向性は腹に置いた上で、進めていただきたいと。全国29市町村の子供の均等割の中身を見てみますと、美幌町の学校給食と似たようなことも結構あるのです。第三子以降無料にしていこうとか、それも一つの方法なのだと思うのですが、やはりおかしいものはおかしいという声を上げることによって、変えていくことができるのだろうと思います。旭川のように、第1子から含めて減免をと言いたいところですが、どうしてもそれぞれの財政事情があるのであれば、どこからならスタートできるかということも含めて、私はのろしを上げていただきたいと、メッセージを発していただきたいと、今の時期なのであえて申し上げたいと思います。町長選挙に再度立起されるものということを私は想定して、その分も含めて問題提起をしたいと。あるいは、全町民的にこのことを話題にする必要があるのだろうと。税制度の中に、古い部分が含まれているということのアピールもぜひ、していただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。

答弁 町長 平野浩司

今、大江議員から少子化対策として美幌町で子供均等割をという話については、ちょっと難しいというお話をさせていただきます。その中で、今まで皆さんがやはりおかしいよと言ってきたこと、そのおかしいことにしっかり声を上げるということに対しては、私も同感であります。ですから、給食について何でやらないのだという話の部分でいくと、私はやはり国がきちんとやるべきだと。ですから、先ほど人頭税の話をしていただきましたけれど、本当におかしいというか、今のそれぞれの立場でおかしいことはおかしい、制度的におかしいということについては、しっかり声を上げていきたいと思います。町民の方々、それから、全道的にも考えを共にしていただける方がいらっしゃれば、一緒に引き続き声を上げていきたいと思います。

出典:美幌町議会 令和4年第7回定例会 2022年9月14日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる