美幌町議会 令和3年第10回定例会 2021年12月9日
美幌町での隠れ教育費の実態について
2021年12月9日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「美幌町での隠れ教育費の実態について」質問し、町長 平野浩司、教育長 矢萩浩が答弁しました。
- 質問者
- 大江道男 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、教育長 矢萩浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 大江道男
私は、既に通告をしております3点について、以下、一般質問を行います。1項目めは、隠れ教育費対応についてであります。1番目は、美幌町での隠れ教育費の実態について伺います。公立小中学校でかかるお金、私費負担が今、国民に知られていないということで、隠れ教育費と表現することがあるようでございまして、コロナ禍で深刻化する子供の貧困問題の中で大変注目されてきています。小学校6年間で50万8,600円、中学校3年間で42万2,800円という調査もございますが、美幌町ではどの程度となっているか、まずお示しいただきたいと思います。二つ目は、大変懸念されております少子化の最大要因であるという調査結果について伺います。少子化に悩む日本で、理想の子供数を持たない理由を夫婦に尋ねた調査、国立社会保障・人口問題研究所、2015年でありますが、断トツに多い回答は、子育てや教育にお金がかかりすぎる56.3%で、若い層では8割前後にも及ぶという内容であります。美幌町でも小学校の保護者アンケートで過去に同様の傾向が示されておりまして、重く受け止める必要がある。このように考えますが、いかがですか。3点目は、義務教育は無償化とすると、憲法第26条の原則に関わってお聞きいたします。日本の教育の公的支出割合はOECD加盟国で比較可能な38か国中37番目と、最低レベルであることは周知の事実であります。隠れ教育費の背景には、1985年教材費国庫負担の廃止など、圧倒的な公費不足の問題がございます。いよいよ国民的な論議が求められているというふうに思いますが、いかがでしょうか。4点目は、給食費無償、あるいは助成に関わってお聞きいたします。隠れ教育費の中で比重の大きい学校給食費については、美幌町では第3子以降の無償化が始まっていますが、第1子、第2子の無償化をいつまでも放置することは不平等であり、許されないと考えます。せめて、半額助成に踏み込むべきと考えますが、いかがでしょうか。2項目めは、コロナ検査キット配布についてであります。12歳未満児への抗原検査キットの配布をすべきではないかということでお聞きします。本格的な冬に向かって、新型コロナワクチンの3回目の接種が始まろうとしていますが、12歳未満児については、接種対象外に置かれ、季節性インフルエンザ流行期を迎えて、当事者にとっては不安な日々が始まります。美幌町では、幸い12歳未満児の感染者が出ていなかったとはいえ、マスク、手洗いの自分自身の努力、自助努力以外には予防策の埒外に放置されるということは、私は許されないと思っております。万が一、新型コロナウイルスに感染した場合に、一刻も早い発見と隔離のために、12歳未満児世帯に対し、せめて抗原検査キットを提供すべきと考えますが、いかがでしょうか。3項目めは、学校トイレに生理用品の配置を至急行うべきではないかということでございます。コロナ禍の中で、子供の貧困と生理の貧困への対応として、全国的に生理用品の学校トイレへの配置が広がりを見せ、児童生徒から大変歓迎されています。美幌町でも女子児童生徒や、保護者の期待に応えて、即刻、学校女子トイレに生理用品の配置を実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。第1回目の質問を終わります。
答弁 町長 平野浩司
大江議員の御質問に答弁いたします。隠れ教育費対応についてと、学校トイレに生理用品の配置をについては、後ほど教育長から答弁させていただきます。初めに、コロナ検査キット配布についてでありますが、12歳未満児への抗原検査キットの配布についての御質問でありますが、令和3年7月1日から感染者や濃厚接触者が発生した場合、年齢に関係なく検査キットの配布を行い、感染拡大の防止に努めております。年末年始に向けて、人の移動が活発化することや、第6波の襲来も懸念されていることから、感染状況が安定するまでの間、美幌町へ帰省する方や感染者または濃厚接触者と接する機会があった方についても対象者を拡大し、感染の未然防止に努めてまいりますので、御理解をお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
答弁 教育長 矢萩浩
大江議員の御質問にお答え申し上げます。お尋ねの1点目、美幌町における私費負担の実態でありますが、本町におきましては、副教材やスキー用品、修学旅行費や給食費などが私費での負担となっており、各学校によりかかる金額に差はありますが、小学校では6年間で約50万円、中学校では3年間で40万円前後であります。2点目の少子化の最大要因との調査結果についてでありますが、アンケートにつきましては、他の調査でも同様の回答があると認識しており、今後の諸施策検討の参考にさせていただきたいと考えております。3点目の義務教育費無償化、憲法第26条の原則についてでありますが、日本の教育の公的支出割合はOECD加盟国で最低レベルと認識しておりますが、国では、幼児教育に係る保育所等の利用料や高校・大学の学費・授業料は無償化の施策を実施しております。これらはいずれも小中学校の授業料に当たるものであり、給食費や教材費用などは無償化の対象外となっておりますが、私費負担の公費負担については、義務教育費無償化の原則と照らし合わせると、本来、国が負担すべきものと考えております。4点目の給食費無償、助成化についてでありますが、令和2年度から実施しております第3子以降の給食費無償化事業は、多子世帯の経済的な負担軽減を図る子育て支援の観点から実施した事業であり、町独自の政策でございます。給食費の無償化は、先ほどの3点目同様に、本来国が責任を持って実施すべき事項であるという考えをこれまでも御説明させていただいたところであります。仮に、半額助成した場合、本年度では3,040万円の財政負担を伴うことから、現時点では、第1子、第2子への無償化は行わず、当面は現行制度で進めていく考えでありますので、御理解賜りますようお願いいたします。次に、学校トイレに生理用品の配置についての御質問でありますが、経済的な理由により、生理用品を購入できない生理の貧困につきましては、全国的に支援が広がっていることは認識しているところでありますが、本町の学校におきましては、必要な児童生徒に対し、保健室において配付しております。御提案の学校女子トイレに生理用品の至急配置につきましては、トイレに配置することで、気兼ねなく自由に使用することができますが、児童生徒が生理用品を持参できない理由として家庭の貧困だけではない可能性もあり得るため、保健室において配付することにより、家庭の状況をしっかりと把握して、悩みや心配事の相談にもつながっていくものと思われることから、当面は現状での取扱いを継続していきたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。以上、お答え申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。
再質問 3番 大江道男
再質問を行いたいと思います。隠れ教育費対応についてということで、私は子供たちを通学させている保護者にとっての問題という認識を、以前相当強く持っておりました。それをどうするかという観点で見ていたのですが、どうやらそういう単純なものではなさそうだと思って、本日、質問をしようとしています。一つは、隠れ教育費、隠れというのは、多くの人が知らないということでの隠れという表現で、これは近隣の図書館から借りて、初めて私も全部に目を通したのですが、内容的にはある程度調べておりました。大変貴重なデータがございまして、多くの人が、これはしっかり読む必要があるということを、現場の声でまとめられたものなので、そういう実感を持っています。まず、実額がどうかということで、美幌町では、小学校6年間で50万円、中学校では40万円、90万円ぐらいですということで、全国的にもそうなのだと思っていますが、文部科学省が2016年に調査した結果についても、この本で承知したのですが、小学校が60万2,904円、中学校が53万2,110円、合計すると113万円を超えるということで、全国的にはまだまだ高いという部分があると思っています。問題は、この事実をしっかり町民として認識する必要がある。私はあえて申し上げますが、小中学校の保護者の問題ではなくて、地域全体の問題ではないかというふうに思うからであります。それで、二つ目の少子化の最大要因になっているという部分についてお聞きしたいと思います。日本人の出生だとか、人口問題について、国の機関が継続的に調査してきたものがあって、戦前から始まって、現在第15回の調査報告書があるということを体系的に知ることができまして、5年ごとに調査して、その分析を行って、公表している。その中で、出生率が年々下がっていくということへの警鐘と、何で下がっているのかという分析も出ているのです。私は、この国立社会保障・人口問題研究所が行っている調査は、自治体が行っている調査とは全然違って、国家レベルで人口をどう考えるのかという、その点に立って戦前から定期的に調査が行われているという意味で、大変貴重なものだと思うのです。ここで、御夫婦に聞いたデータがございます。それが、最初に56.3%の方々が子育てや教育にお金がかかり過ぎるので、自分が理想とする数まで子供を産めないということが第15回の調査でもそうでした。遡ってみますと、6割を超えて、教育や子育てにお金がかかり過ぎるから出産を諦めているというのがずっと続いているのです。これは異常なことだと私は思いまして、それで、教育費のかかっている実態と個々の原因についても見るべきだということで、今回は幾つかの節に分けてお聞きしているのです。一つは、教育長は国立社会保障・人口問題研究所、社人研の出生動向基本調査、結婚と出産に関する全国調査、相当膨大なものですが、これは教育行政上、重視されていますか。教育委員会で議論されたことはありますか。いかがですか。
答弁 教育長 矢萩浩
この調査については、教育委員会内部、教育委員と議論した経過はございませんけれども、私個人としましては、この調査の結果概要だとか、それに関する解説も見せていただき、世間一般でよく言われていることと、ほぼ同じような内容というところでございます。また、この解説によれば、夫婦2人で子供2人を大学に出すとしたら、2,700万円かかると、そういった金額的な表示もされておりますので、本当にこの調査結果はそのとおりだなという実感をしているところでございます。
再質問 3番 大江道男
第9回の調査から入手可能なので見ているのですが、御夫婦で理想とする子供の数は、1987年2.67人をピークにして、年々下がっている。持ちたい数がどんどん減っている。2015年が現在入手できる最終調査ですが、これが2.32人まで下がっていて、順調に下がっている。理想がどんどん下がっている。それが夫婦の調査で出てきています。それは目標ですけれど、実際に理想の子供に満たない理由は何ですかと聞くと、子育て、教育にお金がかかり過ぎるからと。これが56.3%で、最近のものだということになっているのです。私は、日本の教育が夫婦や親の責任だという時代はもうとっくに超えていると思います。地域が崩壊するというような少子化がどんどん進んでいるときに、教育は教育委員会、あるいは、子供の数は、それは夫婦が考えるべきだと言っている間に、地域の子供数がどんどん減って、今、新たに出生している子供の数は、町にお聞きしましたら、令和2年で88人と、もう2桁です。それで、国勢調査に基づいて推計されているのが、社人研の調査ですけれど、これで見ますと、2045年、今から24年後になりますけれど、現在14歳以下の子供の数が2,376人で11.7%、当時の国調でした。それが999人に下がります。総人口の中で占める割合は8.42%、1桁台、15年の国調と比較すると、42%台にとどまってしまう。半数を切ります。総人口は58.42%だけれど、子供の数はどんと減ります。その最大の要因が、子育てや学校でかかるお金が高いからと面と向かって言われているときに、私は、それは国の問題ではないですかとはならないなというふうに思って質問しています。国が放置しているから、地方は頑張らなければならないということになるのではないかと思うのですが、日本政府が出している公費、これはOECDの中で37番目です。今出しているお金を2倍にしたとしても、OECDの出している平均に届かないというところまでいっている中で、官というか、公の部分で、国であるか、都道府県であるか、市町村であるかにかかわらず、この問いかけに応えていく必要があると思うのです。そうでなければ、結果的にどんどん人口が下がってしまうということを招くので、それで伺っています。ここは共通認識にしたいと思うのですが、通告は町長にもしているという点で、美幌町まち・ひと・しごと総合戦略を持っておられるので、そことの兼ね合いが出てきます。町長いかがでしょうか、こういう状況の中で、教育委員会も含めた美幌町政全体として、しっかりこの問いかけに応えていく。子育てや教育にかかるお金については、行政としても真剣に考えるということが目の前に迫られている課題ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
今、大江議員がおっしゃった子供を育てることに関して、親だけの問題ではなくて、国や地域という話、このことについては私も同じ考えを持っております。その前段として、私は地域よりも国がしっかりやるべきだと思っているわけでありまして、要は、国がやらなくてもそれだけのお金を地域が持っている仕組みであれば、大江議員の基本的な考えとしては問題はないと思うのですけれども、子育てとか、教育というのは、地域も考えていかざるを得ないと言ったほうが正解です。私は本来ならば国がきちんとやってほしいという気持ちを強く強く持っています。でも、それをやってくれないのであれば、今、真剣にという話ですけれど、今までも、前任の町長も含めて真剣にこのことは地域としてやってきていると思いますし、私も国から、それから地域から税として集められた中において、あるお金の中で何が最良かという選択をしながらやっていることも理解いただきたい。原則としては、大江議員がお話しされたことに対しては異存ありません。
再質問 3番 大江道男
私は、地方の声、あるいは国民の声が異常に小さいので、こういう人口減少が起きているというふうに思っています。先ほども申し上げたと思うのですけれど、1990年を前後として、急速に子供を持ちたい、たくさんの子供を持ちたかったという考え方が一転して、下降線をたどって、実際の子供を持つ数も目標が小さくなって、それに応じて下がってきているということなのですが、この1990年前後というのはどういうことか、国民として大いに注目をしていく必要があると思います。それは、1987年に派遣労働者法ができて、多くの人が無権利な、しかも低賃金の派遣労働者が増えて、今、10代の7割は派遣労働者で結婚もままならないという状況に置かれて、結婚しない、子供が生まれないというのがベースになってきているのではないかと。実質賃金の低下、これも日本だけが、1997年を100としてのグラフしか示されていないのですけれど、日本は2016年で89.7です。ずっと平均賃金が下がり続けている。諸外国は116だとか上がっているのに、何で100を割っているのか。けれど、100を割るような状況だから、子供は理想だけれど、とても産むことができない。それと、1985年に当時の自民党政府が教材費の国庫負担は打ち切るということで、地方財政や私費負担にぐっとウエートが行っているわけです。今では、政府が出してるお金を倍にしてもOECDの平均が届かないという状況が厳然としてあるので、私はそこをやはり地方から、あるいは、美幌のような地域から、これでは美幌町は成り立たないということを、もっと表に出していかなければならないと思うのですが、これは教育長よりも、町長いかがですか。隠れている事実は教育費だけではない。その背景にあるものも含めて、ぜひ問題提起をしてほしいと思うのですが、いかがでしょう。
答弁 町長 平野浩司
今おっしゃったことは十分理解していますし、先ほど、国がきちんと負担するべきだという話の中で御指摘いただいたことを、私も機会があるごとにしっかりそういう意見を述べさせていただきたいと思っております。
再質問 3番 大江道男
残り時間が半分を切りましたので、そういう点で、私は関係者だけの努力というか、保護者だけの努力で子育てを一生懸命やって、子供もたくさんこの美幌町で産んでくださいとは、前提条件がなければなかなか言えないというふうに思って、その中で、学校給食費について、地域全体の問題として捉える必要がないかというふうに思っています。今、美幌町で、第3子以降の給食費無料、それは対象となっている人数と比率で言えば、令和3年で144名の方が全体の構成比11.65%、令和4年では152人になり、12.82%の人は無償化ということで、これは進んでいることだと思います。一気に完全無償化というのはなかなか大変だという状況もありますので、せめて半額助成してはどうだと、それは前段で申し上げました地域の崩壊につながる人口減少の根っこに関わって、何らかの手を打たざるを得ないということだからであります。半額助成した場合に、3,040万円の財政負担が伴うということで、これは美幌町全体で、じゃあどうするかという議論を開始できるかだと思うのです。開始すべきだと思います。それだけの値のある政策だということになるか、それとも3,040万円は出すべきではないということになるか、これは美幌町の少子化にも直結する問題だと思いますので、私は大いに議論を戦わせるべきだと思います。この場の最終答弁で、わかりましたというふうになれば、それはありがたいのですが、いかがでしょう。もし、同意できないということであれば、町民的な議論をいたしましょうというお答えをいただければと思うのですが、どうでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
ただいまの御質問でございますが、少子化が地域の崩壊につながるということは、重々理解しているところでございます。しかしながら、1回目でも御答弁を申し上げましたとおり、半額助成した場合、3,040万円の一般財源での町の支出が1番大きなところだと思ってございます。そのようなことから、ここでやりましょうということは私の立場からお答えはできかねるところでございます。私どもといたしましても、冒頭答弁を申し上げましたとおり、町長から先ほどもお話がありましたように、本来国がすべきことだと思っております。それに対して、町長部局、さらには、教育委員会としましても機会あるごとに声を出していきたいと思っておりますので、御理解いただければと思います。よろしくお願いします。
再質問 3番 大江道男
このことでは最後にしたいと思っているのですけれど、本来国がやっていないことについて、美幌町は子供の医療費の助成、これは通院も含めて中学校卒業までということで踏み切りました。これも多額な財政負担を伴っている。では、国はどうかと、これは未就学児も含めて、子供の医療費に対して助成をすればペナルティーを科すということなのです。ようやく地方の声に押されて、未就学児への医療費助成はペナルティーから外すが、就学児の助成についてはペナルティーです。これも子育て支援にとって見れば、非常に大きなテーマだったと思うのです。国がやるどころか、ブレーキをかける。やるなという。この国で、国が本来措置すべきことに対して、地方が地をならして、周りに応えるというのも現に美幌町もやってきているということも含めて、ぜひ、町長と言えど、町民世論がなければ何事もなし遂げられないと思うので、世論を喚起すべきだというふうに思います。社人研、人口問題研究所の大変貴重なデータがずっと歴年あるのです。ここが何を言っているのか。それにどう応えなければならないのかということも含めて、ぜひ、これは過疎に悩んでいるところほど大いに議論を呼びかけるべきだということを申し上げて、次の質問に移りたいと思います。そういう意味で、ぜひ御努力いただければと思います。コロナ検査キットの配布について、移りたいと思います。私は、最初の答弁では12歳未満児が置かれている客観的な状況に対して、お答えになっていないという強い印象を持っています。12歳以上の方には、感染しない、させないためにワクチンの接種を既に2回、希望者には行って、やがて3回目をやらなければならない。大事なことだと思います。では、12歳未満児は、この感染とは無関係かというと、無関係どころではなく、年齢の垣根は一切ない。問題は、ワクチン接種の副作用との関係も含めて12歳未満はやらないというだけの話です。第3回目が始まろうとして、世間は私も含めて大騒ぎしています。しかし、1回目も2回目も3回目も接種されない子供たち、あるいはその保護者はどういう思いで見ていますか。私たちに対するものは自分で手を洗え、うがいをしなさい、マスクをつけなさい。それ以上のことは全然されていないで、具合が悪くても学校に行こうとか、保育園に行こうとか、そういう状態です。私はそのことについて、大人として問題を感じないかということを申し上げたいのですが、町長いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
今回、御質問いただいた中で御答弁させていただいていますけれども、年齢に関係なく答弁をさせていただいておりますので、今、大江議員が、12歳未満の子供たちをどうするかということに対して、私の認識としては、12歳未満でも、成人の方でも全て、今回の抗原検査キットを使っていただきたいという思いであります。
再質問 3番 大江道男
第1回目の答弁で、年齢に関係なく検査キットの配布を行うと。しかし、前提があるではないですか。感染者や濃厚接触者が発生した場合と。コロナは、大部分は無症状なのです。感染があるのか、ないかもわからず不安に陥っているということなので、無症状の人も対象からはなから外れている。そこで、いいことをやっているなと、これは県の段階の話ですが、神奈川県では、小学生以下の子供がいる家庭に抗原検査キットを配布すると。この取組のポイントは、発熱などの症状がある人に自宅を出る前に検査してもらうことで、感染を広げないために行うということで、30分程度で結果がわかる抗原検査キットを全戸に配布する。すごい量だと思います。とりあえず、77万人分の配布から始まっている。なぜそうしたか。5月から6月にかけて県民14万人にアンケート調査を行ったところ、30%の人が発熱、せきなどの症状があっても医療機関を受診せず、仕事や学校に行くと回答しているのです。そうしたら、原因がコロナかもしれないけれども、そんなことは言っていられないということで、集団の中に帰っていく。そして、7月から8月に検査キットを4万人に配布して調べたら、陽性の反応が出た方のうち、88%が今度は医療機関を受診した。98%は外出を控えたということで、検査キットの配布は感染を広げないということで効果はある。小学校や保育園でのクラスターを防ぎたいという県の意思が貫かれています。北海道は残念ながら、その点でも大きく遅れています。地域の医師は、症状があったら医療機関を受診すべきなのはみんながわかっている。しかし、現実にはなかなか休めない。医療機関に行くのは敷居が高い。だから、検査キットがあることで、家で調べて陽性だったら、学校や職場に行かない。医療機関に行くという流れができるので、効果的だと言っているのですが、どうでしょう。症状があるということが分かれば、学校ではなくて、保育園ではなくて、家にいる。とりあえずいるか、あるいは医療機関に行くという動機づけを行うということで、私は美幌町でも結果的には空振りだったとなれば、大いにうれしい話ですけれど、やるべきだと思うのですが、町長いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
神奈川県の例を御説明いただきましたけれど、私も神奈川県を調べさせていただきました。神奈川県ではという言い方の中において、地域性をきちんと判断しなければならないと思っています。神奈川県の考えであれば、北海道でもやってほしいですし、やはり神奈川県がそこに踏み切った理由は、東京圏があって、皆さんが市中感染も含めて不安な人がたくさんいるということなのです。今美幌を考えたときに、キットをお渡しするのに条件は基本的にはないです。ただ、先ほど不安のある方とおっしゃいましたけれど、不安には何かの原因、例えば誰かがどこかに行ってきたとか、発熱が続いているとか、そういう不安の原因がはっきりした場合については御相談いただければ、それで不安が解消できるのであれば、キットをお使いいただいて私は結構だと思うのです。症状がないと使えないではなくて、その代わり何で不安になったかということをきちんと説明いただかないと、うつっているかもしれないと言われても、私は美幌においては市中感染は今のところあるという認識がないので、不安な方は、例えば何日から近くの誰かが札幌へ行ってきましたとか、子供が小さいけれども熱が出ているので不安だからキットをとおっしゃっていただければ、それは対応できると考えている。その辺は、私どもの説明が悪いかもしれませんけれど、町民の方には丁寧に、今回利用の幅を広げたことに対しての説明はしっかりしていきたいと思っております。
再質問 3番 大江道男
私はこの点でも、本来、国民の生命や健康を守るために、国が12歳未満については検査キットを配布するぐらいのことを何でやれないのか。そして、ワクチン接種が可能なところにああだこうだ言っている。私が12歳に今なったら、むしろ旗は立てられないけれど、何か抗議したいです。12歳未満は人間ではないのかと。遠慮なく感染の対象になっているのに、年齢によって差別するというのは、これは間違いではないですかというふうに思っていると思うのです。しかも、検査キットを配布する費用については、今、補正予算が出されていますけれど、臨時交付金の対象に当然になるものです。対象になって、町の税金を使わなくてもやれるのに、それでもやらないということには断じてならないと思うのですが、直接的なコロナ感染の予防のために、しかも、どこでうつるか、うつったかどうかも当事者はわからないでいるという状況の下で、関係する12歳未満の一人一人のところにとりあえず不安なときにお使いくださいと配布することは、全くやり過ぎではないと思うのですが、町長、最後にいかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
申し訳ございませんけれど、そこまでは今考えてはおりません。ただ、先ほどの繰り返しになりますけれども、本当にキットを使いたい方については、きちんと言っていただければ、対応はさせていただきたいと思っております。
再質問 3番 大江道男
時間の関係がありまして、次に進みたいと思います。学校トイレに生理用品の至急配置をということで、保健室において配付することによって進んでいきたいという教育長の御答弁でありました。そこで、データを取っておられるかどうかわかりませんけれど、先生方にお聞きしますと、美幌町の教育費の薬剤費は、多分この地域では大変低いほうに当たると思うのだけれど、そこから生理用品を大量に用意するというのは、現状の予算では非常に厳しいと思うというお答えをいただいておりますが、とりあえず、保健室に行って貸してくださいと言えば、借りられるのですよね。学校ごとに違うとは思うのですが、平均的に1年間でどのぐらい配付しているのですか。東京都などでは、一つの各中学校で年間10万円ぐらいだというデータとしてあるのですが、そんなに美幌町では配付されていないのではないか。毎月訪れる生理に対して、昼と夜の対応もナプキンによっては違いがあるようですが、それらも含めて年間12か月、そして1回3日とか5日とか、長引く場合もあるということに対して、生活保護費の算定の中にも入っていませんし、生活保護に準じて出されている準要保護の就学援助の対象からも外れていて、一人で安い賃金で働かなければいけないようなお母さんたちがたくさんいて、その中から生理用品を毎月出していく。学校の先生はこう言うのです。今度は忘れないで持ってきてね。これは指導ですから。しかし、今度もいつもお金がなくて買ってもらえないという状況の子供たちがもしそういうことを言われれば、来月行けないではないですか。その次も行けないではないですか。そういう意味で、現状の配付状況を教えていただきたいと思うのです。
答弁 教育長 矢萩浩
現状の配付状況について、細部までは把握していないというのが実態でございます。今回、御質問いただいたこともありまして、各学校に聞き取りをさせていただきました。その中では、小学校、中学校いずれも、現状として必要な場合は、保健室に取りに来ていただくという状況でございます。また、それに対しても、美幌の子供たちは保健室に来ることに対してはさほどハードルが高くないと。いつでも気兼ねなく来ているというお話もいただきました。しかしながら、子供たちの中には、なかなか来づらいだとか、そういった状況もございますので、割合的には少しの例かもしれませんけれども、そういった子供たちの声を拾い上げるために、例えば、保健室に来て意思表示をするのが難しいようであれば、カードを配布して、それで保健室に持ってきていただければ対応できるとか、そういった細かい対応をしていければと思っておりますので、よろしくお願いします。
再質問 3番 大江道男
各地の状況を私も調べているのですけれど、学校といってもいろいろあって、これは高校の例で、こんなに驚くべきことがあります。保健室でナプキンを手渡す従来の方式から、トイレに設置したら160倍に増えました。そのときに、先生方は保健室に申し出るストレスがあるということを言っておられるのです。案外、現場の先生は、そんなに負担に思わなくてもいい、私は優しく言っているのだからと。ところが、言う側はそうならないのだと思うのです。トイレットペーパーが常備されているのに、毎月定期的に来る生理用品について、自前でと求められています。自分でしなさいと。地域の認識の上で、保健室に行って要求するというのは、忘れたからか、どうかということに直結する心理的なストレスですよね。私はびっくりしました。それまで、ものすごく少なかったのが、160倍ということで、情報は教育委員会も取ることができると思いますが、ぜひ調査をして、美幌町も決して遅れてはいないということを証明していただきたいと思います。小学校高学年から中学校、高校は道が対応すると思うのですが、時間がないのでこれ以上踏み込めませんので、要請したいと思うのですが、教育長いかがですか。
答弁 教育長 矢萩浩
ただいまお話しのありました実態の把握については、しっかりやってまいりたいと思います。また、繰り返しになりますが、生理用品を持参できない子供の背景にある細かいこともしっかりと学校として、教育委員会としても把握していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。