みんなの議会

美幌町議会 令和3年第7回定例会 2021年9月15日

(1)宿泊施設の誘致について/(2)ワーケーション推進について

2021年9月15日、美幌町議会の一般質問で、上杉晃央議員が「宿泊施設の誘致について」「ワーケーション推進について」について質問し、町長 平野浩司、商工観光課長 影山俊幸が答弁しました。

質問者
上杉晃央 議員
答弁者
町長 平野浩司、商工観光課長 影山俊幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 上杉晃央

私は、宿泊施設の誘致について、ワーケーション推進について、2項目を順次質問させていただきたいと思います。1点目は、宿泊施設の誘致条例の制定についてであります。この質問は、平成30年9月と令和2年9月定例会において質問させていただきました。宿泊施設の確保は、町に必要なものとの認識は共有できており、前回の質問の際にも、他自治体のホテル誘致における各種優遇措置の事例を紹介いたしました。企業立地促進条例ではなく、宿泊施設誘致条例制定の提案に対し、町としては個別の条例がよいとの認識を示されており、有効な支援の手法など、研究・検討をしたいと答弁いただきました。これまでの検討状況と宿泊施設誘致の取組状況をお尋ねいたします。ワーケーション施設整備計画についてであります。令和2年9月の全員協議会において、町は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、美幌町ワーケーション推進事業計画に基づき、ワーケーション拠点施設建設整備事業の積極的な姿勢を説明されましたが、その後の経過及び今後のワーケーション事業をどのように推進されるのかお尋ねします。上士幌町では、令和3年7月に21年ぶりにホテルが開業し、町が整備したシェアオフィスや観光施設との連携が功を奏して、道外企業がカミシホロホテル15室を建設し、ワーケーション利用の促進を進めています。ワーケーションを地域活性化の手段として、交流人口の増加、あるいは若い世代の移住定住者の増、企業主体のワーケーション誘致と目的を明確にして、関係者や専門家の助言を受けながら積極的に取り組むことが必要と考えますが、町の方向性をお尋ねいたします。

答弁 町長 平野浩司

上杉議員の御質問に答弁いたします。宿泊施設の誘致についてですが、宿泊施設誘致条例のほか、有効な支援の手法などにおける研究・検討状況についてでありますが、ホテル誘致を進めるとともに、潜在的な宿泊ニーズを把握するため、本年2月中旬から3月上旬にかけて、町外に本社もしくは支社・支店を有する町内企業など55社に調査を実施し、回収率約82%、45社から回答をいただきました。調査結果の主なものとしましては、約8割の企業において宿泊で出張等に来られる方がいること、年間に出張等で来町される方の合計人数は延べ約2,000人であり、その約7割が町外に宿泊していること、町内におけるホテルの必要性については、約8割の企業から必要、どちらかというと必要との回答をいただき、宿泊施設の必要性を再認識したところであります。宿泊施設誘致条例の制定につきましては、町内で新たに宿泊施設を開業しようとする事業者が現れた場合に、その事業内容を検討した上で、最良の支援策を講じてまいりたいと考えております。今後も宿泊施設の誘致につきましては、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響やこれからの観光動向などを見極め、町内の関係団体とも協議しながら、本町の立地条件や観光資源に適した宿泊施設の誘致に引き続き努めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願いいたします。次に、ワーケーション推進についてですが、ワーケーションにつきましては、空港からのアクセスなど、本町の立地環境や観光資源を活用することにより、新型コロナウイルス収束後、関係人口の拡大、さらには、移住者の増加につながる契機と捉えております。北海道においては、北海道型ワーケーション導入検討・実証事業の中で、令和2年9月から10月の期間、首都圏企業を対象にニーズ調査を実施しており、約6割の企業が北海道でのワーケーションに関心があり、ワーク施設に求める設備としては、設備があれば宿泊施設でよいが5割、サテライトオフィスは必須ではないこと、また、受入れ自治体に求める支援については、旅費、交通費やワークスペース利用料等への費用支援との結果でありました。本町におきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用したワーケーション拠点施設建設整備事業について、事業内容及び手法を整理することとし、町内のワークスペースや宿泊施設・移住体験住宅を活用したワーケーションを中心に、町と関係の深い企業や興味を示していただいた企業と連携し、町内の関係機関と協議をしながら進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。以上、答弁をいたしましたので、よろしくお願いいたします。

再質問 11番 上杉晃央

それでは、初めに宿泊施設の誘致について再質問させていただきます。答弁の町外に本社もしくは支社・支店を有する企業55社の調査結果では、約8割の企業からホテルの必要性について、必要、どちらかといえば必要と回答しているとのことでございました。この調査は、どのような項目を調査されたのかというのと、必要と答えた、どちらかといえば必要と答えた企業はそれぞれ何社で何%ぐらいあったのか、お答えいただきたいと思います。

答弁 商工観光課長 影山俊幸(商工観光課長は2023年3月まで)

ただいまの御質問ですけれども、宿泊ニーズ調査の質問項目につきましては、町外から出張、営業、業務等で来られる方々で宿泊される方がいるかいないか、また、年間の人数、それから、いると回答いただいた方、宿泊される方の割合、出張の多い時期、また、町内にホテルが必要かどうか、宿泊施設としてホテルを誘致する場合、どのようなホテルが適切か、宿泊施設を誘致する場所として適当だと思うところはどこかといった内容の質問事項となってございます。また、二つ目の必要だと思う会社と、どちらかというと必要と答えた会社の部分でございますけれども、まず、必要だと思われる会社は27社、6割を占めてございます。また、どちらかというと必要という会社が9社で、2割を占めてございます。よろしくお願いいたします。

再質問 11番 上杉晃央

実数として町で企業に照会をして、美幌の宿泊がどの程度あるのかを調べられて、いろんな準備をされているということについては承知いたしました。結果としては、美幌にいろんな形で企業が営業で出向いたりするときに、やはり美幌にあれば、北見、網走に泊まらなくても便利だということから、それぞれ8割の企業が必要性について理解してくれているということで、ここはやはり必要性を私も強く感じるところであります。答弁の中では、宿泊施設誘致条例の制定は町内で新たに宿泊施設を開業しようとする事業者が現れた場合に、事業内容を検討した上で最良の支援策を講じたいという答弁をいただきましたが、町長は自らの重点施策の中に、この施策を上げておりますが、今回の答弁では、町長の強い意欲が私には伝わってこなかったのです。伝わってきませんでした。その点で、町長は、現状では具体的な施策まで踏み込めないという状況について、どのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

答弁させていただいた内容が弱いという御指摘でありますが、前回、上杉議員から他の自治体の状況を紹介いただいて、基本的には個別条例という考えを持って、担当とも確認をしたのですけれども、条例を美幌に置き換えたフレームまではできていないという状況であります。ただ、どういう形でつくるかというのは、いろいろアドバイスをいただいたときに資料を全部集めたので、まずはその条例をつくるためのベースになるものは用意できていると思っております。そして、今回答弁させていただいた内容ですけれども、一つは、美幌町としてこういう条例をつくって、希望する人は来てくださいということも一つの手法ではあるのですけれども、それではどういうホテルでもいいのかという話になると、このホテルはだめとか、こういうものはだめというふうに選択することはなかなか難しいのかなと思っています。ですから、実際にこういう形で提案したいとか、こういう形で建てたいという中身をしっかり見た中で、その内容によって、条例のベースになるところをどういうふうに支援するかというものをしっかり盛り込んだものを皆さんに提案して、それを条例として認めていただいて、支援するということがいいのかなと、今の段階ではそういう認識を持っているところであります。

再質問 11番 上杉晃央

卵が先か、鶏が先かということであると思うのですけれど、町長も答弁されて、その後、行政としてもいろいろ調べたということですが、具体的な優遇措置として、以前の質問の中では、自治体によって異なりますけれども、例えば、建設用地の無償提供であるとか、借地であれば賃貸料の助成、それから、固定資産税の減免、上下水道料の減免、中には建設費の一部助成、それから新たに雇用が生まれる場合に奨励金を出すということについて、前回も御説明させていただきました。1年たって、町長の今の答弁ですと、基本的には私が話したように、個別条例の必要性については町長も理解されております。フレームまではできていないということですけれども。先ほどの話で町長は、どのような希望を持って美幌町にホテルを建てたいのか、そういう内容を企業側から聞いた上で、それに沿った支援策が現状では必要だということで、まだそういったものが具体的に出てきていない中では、今は決めかねるということだったのですけれども、私は、美幌は北見、網走の中間に位置していて、立地のよさはありますけれども、両市に近いということから、最低でもビジネス系のホテルが必要ではないかと思うのです。そういった面では、私は、先に美幌町として先ほど申し上げたものを全部やるということでなく、検討していただいて、どのような優遇措置を講ずるべきなのかということを行政内部で十分議論しながら組み立てていただいて、それを最初に情報発信していく、そのことが誘致につながってくるのではないのかと。これは、いろんな施策をやっていくときに、今は新型コロナの感染状況が落ち着いてきていますけれど、この先短期間で収束するとか、そういうことはなくて、どなたかの答弁にもありましたウィズコロナという、そういった環境の中でまちづくりをどう進めていくかという意味で言えば、やはり宿泊施設の必要性は、町長も私も十分認識しながら重点施策に掲げていますので、そういう中で、町の財政状況も勘案しながら、早急に具体的な優遇措置を打ち出して、そういう情報発信をすることによって、可能性が見えてくるのかなと思います。町長としては、まずはどこかの企業が手を挙げてくれなければ、そういう内容を煮詰めていくことにならないのかどうか、その辺について再度お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

まず、希望される方に対する優遇策については、具体的に項目として拾ってみました。原課も項目は拾っています。今御指摘いただいたように、どういうことを美幌はやるということは、やはり詰めていかなければいけない。来たら詰めますではなくて、まずは、こういうことは考えていますという話をするにしても、今指摘されたことはしっかりしなければいけないと認識しています。ただ、そこまでは絞り込んでいないというのが今の実情であります。あと、どういうホテルがというのは、いろいろな人にお会いしたときには希望を言わせていただいております。北見、網走の中間地点にあって、両市は非常にホテルが多くなってきている。ビジネスホテルはたくさんあって、美幌は中間地点にある町として、ビジネスホテルは基本的にはいりませんと言っております。ですから、ベースはビジネスホテルのベースにプラスアルファをしてほしい。都市ホテルというか、シティホテルという表現をすると誤解を受けるのですけれど、そこまでは望まなくても、ビジネスは私どもでは好んでおりませんというのは、可能性があるようなときには言わせていただいて、もしベースがビジネスだとしても、少し大きめにつくってほしいとか、その中にゲストルームみたいなものを、何部屋であれば何部屋ぐらいつくってほしいとか、そういう具体的な話はさせていただいて、ホテルということであれば、私の最優先課題なので何とか協力をお願いできませんかという話はさせていただいている状況であります。

再質問 11番 上杉晃央

私は、最低でもビジネスホテルは必要ではないかということで、町長としては、ビジネスホテルをグレードアップしたいろんな機能を求めた、そういう事業者を求めたいということでお考えのようです。ワーケーションの中で紹介したように、上士幌で21年ぶりにホテルが開業したということで、ルイス・ミッシェルという会社ですけれども、ここは15室で、ツインで泊まれますので最大30人ですが、2億円で整備をして、町は土地のあっせんだけを頼まれたということです。役場のICT推進室の方が担当だったので、電話照会をしたところ、すごくありがたい企業が進出してくれたということで、ここはそれほどグレードの高いホテルではないのですが、それでも料金は、朝食がついて税込み8,800円ですから、ビジネスホテルの一般的な料金からいくとそんなに安いわけではないと思います。ヒアリングでわかったのですけれども、帯広空港から駅まではリムジンバスで来て、このホテルで電気自動車を用意して、ホテル宿泊者を無料で送迎するということを行政の支援なしでホテルとしてやったりとか、それから、スマートチェックインということで、玄関や客室に入るときに顔認証をするとか、最新型のいろんな対応ができていることや、泊まる方の利便性を考えながら、客室にデリバリーボックスの入り口を設けるとか、行政ではそれを目的に支援しているわけではないですけれども、建った場所の近くにコインランドリーがあったり、町のシェアオフィスがあったり、また、町内の企業でカーシェアリングも近くで手配できると、このようなことも加味して、多分この企業が進出したのだと思うのです。町長は、先ほどゲストルームとか、いろんなアイデアも加味したホテルと言われましたが、私は、どういうグレードとか、どんな機能までは考えていないですけれども、やはり優遇策を出すことで、コロナ禍ではありますけれども、美幌のこの立地、空港から近いとか、いろんなことを考慮して検討するきっかけ作りには、ぜひ優遇策を煮詰めていきたいということでしたので、この辺の時期のめどは、町長の任期は我々と同じですから、折り返しであと1年半ということですけれども、重点施策として、この辺の優遇策のめどを、例えば、令和4年度ぐらいまでには固めていくのかどうか、その辺の時期的なめどがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

私も、今上杉議員がおっしゃったとおり、任期とすればあと1年半という状況であります。そういったことを考えれば、令和4年度までにというか、今年ぐらいには中身の詰めをしなければいけないと思っております。あとは、これからウィズコロナ、アフターコロナを意識した中においては、今回アンケートをやった中でいけば、町の潜在的な宿泊数は2,000人ぐらいいるということで、大体どれぐらいの大きさというお話しもできるということでは、よいアンケートを取って、まとめたと思っていますので、優遇策等については、できれば今年中にはしっかりまとめた中で、一歩踏み込んだ行動を取れればいいかなと思っています。

再質問 11番 上杉晃央

そういった面では、積極的にいろんな優遇策を担当部署に指示しながら取り組まれるということで、私も評価していきたいと思います。いずれにしても、町長はいろんな人脈をお持ちですから、いろんなことをしているのですが、地元の関係する機関の皆さんだとか、あるいは、私はよく話すことですけれども、美幌ふるさと会などで応援してくれる方にも、今までもホテルがほしいということは町長もいろんな場面でお話ししているでしょうけれど、こういう優遇策を用意して、手を挙げるところを募集したいということも含めて、情報発信をしていくのには、優遇策が具体化すれば、より発信力があるかと思いますので、私は、ふるさと美幌にふるさとでなくても美幌に期待する方とか、美幌という町に関心を持っている企業の方々、そういう人の心を動かすのが平野町長なのだろうと思うのです。ですから、重点施策に上げていますから、町長の重点施策はたくさんありますから、その中でどれに順位をつけるということではないですけど、町長の情熱が相手側に伝わっていかなければ、企業も人も動かないと思いますので、3年度中には方向性、内容を煮詰めたいということですので、再度、町長の強い決意をお伺いしたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

町の方々にお会いして、いろいろとお話しをする際に、皆さんにホテルとは言われています。そういう意味では、今年度中の早い時期に、今リストアップしている優遇策を絞り込んで、こういうものを美幌としては考えていると言える状況にした中で、興味を持っていただける会社等としっかりお話をしていきたいと思います。私が参考にしていたのは、小規模な話であれば陸別のホテルですし、今回、上杉議員に質問いただきましたカミシホロホテルも非常にすてきだと思います。非常にIT化が進んでいて、中身のグレードというよりも、考え方とか、システム的なものと建設費が参考になるものということで、私も非常に注目しているところであります。すみません。私、今、陸別と言いましたけれど、足寄でございます。訂正させてください。足寄の商工会の会長の関係で建てたホテルでございます。訂正させていただきます。その足寄のホテルとか、それから今回のカミシホロホテルをしっかり参考にしながら、私の知り合いも含めて、また、地元で関わってもらうことができるかということも含めて、積極的にやっていきたいと思っております。

再質問 11番 上杉晃央

町長の強い熱意は伝わってまいりました。今年度中に優遇措置をリストアップしているものを絞り込んで、固めていきたいということですので、この項目の最後にしますが、それを受けて任期中、ですから令和4年度には誘致条例が議会側に提案されるという時期的なめどとして理解してよろしいでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

任期中という話をしておりますので、令和4年度に条例を出したいと考えております。

再質問 11番 上杉晃央

次に、ワーケーションの推進について再質問させていただきます。最初に質問したとおり、昨年9月に町長の強い思いで全員協議会に提案されて、議会内でもその説明を聞いて、町長の強い意欲を感じたのですが、それが何となく弱まって、ずっと鳴りを潜めていたということで、そのとき町長は財源的なこともあっただろうと思いますが、その時点で強い意志を持っていましたけれども、ここまで時間がかかって、答弁では今後いろいろ検討していきたいということですけれども、そこに至った経緯が、その辺をもし明らかにできれば、お話しいただきたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

ワーケーションの推進については、私は基本的には拠点施設が必要だという強い思いがありました。その中で何が問題かとなると、町がそういうものを建設する場合には財源が必要であり、今回、コロナ禍でそういう事業に対してお金を使っていいですよということで、施設を建てたい。言うならば、そこで仕事もでき、かつ宿泊もできるという思いでありました。今回、他の事例を見て、それから、今のワーケーションの進み方を見る中でこの頃思っているのは、ワーケーションが非常にはやっているのですけれども、本当にこれが定着するかどうかということで、今疑問に思っております。なぜそういう思いを持ったかというと、私は昔、移住定住の担当をしたときに、団塊の世代の移住定住ということが叫ばれて、いち早く美幌はやりました。自分も研究会に入ってやったのですが、そのときには団塊の世代が地方に相当動くだろうと、そういう考えを持っていたのですけれども、風は吹きませんでした。当時それをやった人たちと反省をする中で思ったのは、そういうふうに道も進みかけたのですけれど、結果的に全くでした。ですから、本来のワーケーションという部分を考えた場合に、今企業等がやっているのは、一つの企業、会社に行って仕事をするというイメージから自宅でという概念で、会社が地方へ来て、そこで仕事をずっとやるということに関しては、なかなかそれは進まないだろうと。特に特定の人でなく、不特定の人が動くというのは非常に難しいだろうと、これはデータ的にどこでもそういう認識をしています。ですから、私は、お金があって、町が建てたというふうに置いておけるのであれば、それも一つの方法ですけれど、建てた以上、当然利用率がどうか、維持管理はどうだと考えるのであれば、今はあえてそこまで町のお金を使う必要がないという考えを持っています。ですから、既存の中でワーケーションをどうするかということに頭を絞る。本質的なことを考えれば、移住施策とか、滞在型の観光とか、そこにとどまるとか、そういうことにしっかりとシフトして、ここをしっかりやれば、それに付随してワーケーションという言葉に対する人の動きはついてくるのではないかというのが、今の率直な私の考え方です。

再質問 11番 上杉晃央

町長の9月の強い思いから、今お話しいただいたように、自分なりのワーケーションの取り組む課題について整理をされて、現状に至っているということはわかりました。美幌町として取り組むに当たって1番重視するのは、移住定住者を増やすことなのか、あるいは、今町長も言っていました企業主体のワーケーションということでやっていくのか、もちろんワーケーションは一つの効果だけではないですから、いろんな効果があることはわかるのですが、美幌町としてどこに重きを置いて取り組むかによって、その取組、あるいは施設の考え方も変わってくると思うのです。私は移住定住者の増というところに目標を持って取り組むべきでないかと。町長が答弁したように、いわゆる団塊の世代が定年後に地方に出向くという動きは期待したほどないということで、逆に今はコロナ禍でもありますので、若い世代がいろんな形でワーケーションを通じて、その地域が気に入ったらそこに本格的に移住定住するという、そういう動きも出てきていますので、そういった面で、町長として重視するのは、どちらなのですか。企業向けなのか、それとも若い世代の移住定住を期待しながらワーケーションに取り組むべきと考えるのか、その辺はどのような考え方でしょうか。

答弁 町長 平野浩司

ベースになるのは、美幌に少しでも多くの人が来てほしい、その結果、その中から移住定住に結びつくことがベストなことだと思うのです。その対象となる人は個人なのか、組織なのか、地方で仕事をするという形を考えた場合には、移住定住と必ずしもイコールではないですけれども、そういう企業が現れること、例えば、ふだん美幌に関わっているとか、何かで知り合いになって、美幌を非常に気に入ってくれて、美幌で会社の分室まではいかないけれども、そういう動きでいけば、新宮商行が古梅の施設を改修して、今までも施設としてあったのですけれど、自分達も積極的にこちらに来たい。かつ、地元に開放するので、空いているときは使ってほしいと言っていただいて、今改修をしております。あわせて、何年かで町にも支援のための御寄附をいただけるという話を詰めているところであります。そういった中でいけば、人がたくさん来てもらうという手法の中で、ワーケーションという概念の捉え方をするならば、私は個人対象よりも、どちらかというと企業を対象に積極的にやって、もしその企業が何か施設をつくりたいとなれば、国の制度でつくって、かつ維持管理も企業側が責任を持ってやるというやり方が1番いいのかなと思っています。ですから、移住定住のことと、企業にどう関わっていただくかということをつなげての説明はしづらいですけれども、分け方としては、私は今そういうふうに考えております。

再質問 11番 上杉晃央

町長のその辺の思いは分かりました。当初は、財源としてコロナ対策のお金を使えるということで町長も判断されて提案したのでしょうけれど、もちろん財源がなければできないわけですけれども、必ずしも高い費用をかけて、ワーケーションの拠点施設をつくるということだけではなくて、それこそ、町なかの空き家を活用して、リフォームするとか、そういったことも選択肢であると思いますし、そういった面では、前のような5,000万円くらいかけて、一議員から見ても坪単価がすごく高いという、どうしても公共でやるのでやむを得ない部分はあるのですけれども、町内の民間の空き施設を改修しながらやれば、その拠点施設の整備はできるかと思います。その辺の見極めというか、新築でいくべきなのか、それとも空いているものをうまく活用しながら、企業とタイアップして拠点設備ができないかとか、その辺について、今の時点で町長の考え方があれば、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

施設整備のお話をさせていただければ、大きくは町がどう関わるかによって、町が建設するか、町の施設を活用するか、どちらかというと町の施設を活用していただいて、町が施設をつくるという考えは今は持っておりません。ですから、公共施設の活用とか、部分修繕、部分修繕ということで想定しているのはICT環境をどうつくるかということでありますので、町民会館とか、みどりの村、マナセン、そういうものを考えれば、場所としては提供できる。峠の湯の空いているところも使えると思っております。もし、専用施設を考えた場合にどうするかという部分では、どちらかというと企業がそういうものをつくりたいときに、さっきの繰り返しになりますけれども、町が国の補助を使って支援をする。民間が管理するということになった場合には、民間の新設はあり得るのかなと思っています。町の施設の活用を一つのベースとするならば、もう一方のベースというのは、民間の施設の活用となれば、これはあくまでもオーナーの戦略というか、こういうふうにしていきたいと、利用促進に対してこういうことをやりたいので、町で何か支援をしてくれないかとか、そういうことについては考えていってもいいと思っています。ほかの事例を見ると、全て民間で、町がというよりも、こういう形で応援してもらえないかという形になっていて、そういう関わりをふだんから企業とか、個人を入れてもいいと思いますけれど、私だけではなく、美幌の町民が、関わりをどれだけ持てるかということがポイントかなとは常日頃思っております。

再質問 11番 上杉晃央

私は先ほども話しましたように、町なかの有効な施設を改修したり、ハード整備をして使うことがコスト面でもすごく大事なことだと思うのです。先ほど上士幌の例を挙げましたけれども、ワーケーションの利用者は一般の観光客より滞在が長くて、例えば、スーパーであるとか、コインランドリーに行ったり、飲食店に行くとか、図書館や博物館に行くとか、そういった面で幅広い行動が出てきますので、町民と接する機会が多くなりますので、今後煮詰めていくときに、一般的に行政が関わる関係機関ばかりではなくて、住民の皆さんとの関わり、そういったことが美幌町にとって必要ですということを町民に対しても丁寧に説明して、町民にも理解していただきながら、外から来る人を町民を挙げて歓迎していくという、そういう形の中でワーケーションも取り組んでいくことが必要なのかなと思います。町の移住定住情報サイト、これは町でしっかり取り組んでいただいて、私も見せていただきましたけれども、移住者の実際の生活の様子だとか、移住体験者の思い出ノートだとか、実際に移住支援の制度だとか、雇用の情報だとか、また、オンラインの相談予約だとか、サイトがしっかり整備されて見やすくなっていますので、こういう情報発信をこれからもしていくことがすごく大事だと思います。そういった面で、こういうサイトをしっかり新たに整備してくれたことは、町にとっても非常によいことだと思います。ワーケーションは、私の見方ですけれども、どちらかというと若い世代の方が異業種でいろいろ集まって、作業場を共有する中で、カフェ的な雰囲気もあったりして、そういう中で、Wi-Fiだとか、コピーだとか、最低限の設備が整備されていれば、若い世代もそういう情報を見ながら美幌に相談をするとか、そういった機会につながってくるかと思います。先ほどの答弁でも、利用するときに助成をしてほしいとか、交通費の助成まで入っているとは知りませんでしたけれども、いろんなニーズがありますから、そういったことを総合的に整理していきながら、町長の言うように、町の施設の活用、あるいは民間施設を活用して、先ほど馬場議員の質問にもありましたが、既に美幌町は移住体験住宅3か所が今年から動いていますので、そういったところと連携を取っていきながら、決して美幌町にないわけではありませんので、そういう施設も活用しながら、持ち主の方と十分連携して、とにかく情報発信をしっかりしていきながら、美幌に興味のある方に対して、こういうサイトを通じて積極的な相談に応じていくことによって、私は可能性は十分あるなと。コロナ禍ですけれども、逆にコロナ禍だからこそこういったことに力を入れて取り組んでいくことで、町も元気になってくる。そんな感じがいたしますので、町長はいろいろと検討されているようですけれども、施設整備という目標年度は、いつごろを考えておられるのか、その辺についてわかれば教えていただきたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

施設整備という話でありますけれども、基本的には町が施設整備をしていくという考えは、先ほどもお話ししたとおり、持っておりません。核になる施設をつくるという考えは持っておりません。町として、今いろいろと御指摘、それからアドバイスをいただいたとおり、行政だけではなくて、町を挙げてそれぞれの持つネットワークをしっかり結集すること、情報を得て、みんなが同じ情報として発信できるような体制はしっかりつくっていかなければならないと思っています。ベースとなるのは、まずは美幌に来ていただく人を多くする。その結果、その人たちのうち移住や定住につながればいいし、一つの手法として、ワーケーションという形の中で来る方、それから、農業をしっかりやりたいとこちらに来る方、そういうパターン、方法論の区分けかなと思いますし、逆に、何か事業をやる場合に対しては、うまく国の制度を使うための分け方をすればいいだけの話なのかなと思っています。ですから、ベースになるものを揺るぎなくしっかり皆さんと共有すれば、こういう補助金で民間を支援したいのであれば、ワーケーションという切り口で施設をつくりましょうとか、それを民間がつくるときに支援しましょうというような形なのかなと思っています。つい最近、遠軽町もワーケーションというか、補助金をもらってやっている話を町長から聞いた中でいけば、民間と町と、それから町の人が関わって、こんなものができないだろうかということであって、急に何かが湧いてくる話ではないので、美幌もそういう関係を今まで持っている人たちを大切にして、しっかり結びついていけば、道は開けると思いますとアドバイスをもらっていて、私も本当にそう思っていますので、しっかり残りの任期でやれることはやりたいと思います。

再質問 11番 上杉晃央

昨年9月から、町長もその間、ワーケーションの全国的な動きや進み方を見ながら軌道修正して、町が多額の経費を投入して新設で拠点施設をつくるということではなくて、町にある公共施設で空いたところがあれば、そういったところの活用も進めるし、あるいは、民間企業のワーケーションに対して理解を示して、整備したいところにはいろんな支援をしていくということです。いずれにしても、先ほどからお話ししているように、そういう環境が美幌町は整っていて、こういう形で歓迎しますという情報発信を、ぜひワーケーションの部分でもしっかり取り組んでいただいて、今、コロナ禍で本当に残念な部分もありますけれども、この3か所の移住体験住宅もワーケーションとして使っても何ら問題ない話ですから、そういった面で、美幌町にあるこれらの有効な施設をもっと稼働率が高くなるように情報発信していくことで、ワーケーションに関心がある方が美幌にアクセスしてくれる。平野町長もいろんな形で若い世代の子育てだとか、医療、福祉、教育とか、そういった総合的な施策を取りながら、しっかり応援したいという施策を美幌町は持っています。もちろん、議員の立場から言えば、もっと充実してほしい施策もありますけれども、そういった情報をしっかり打ち出しながら、お互い残り1年半の任期ですけれども、そういった部分でワーケーションの取組についても令和4年度に向けて一定の方向を示していただくよう期待して、私の質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

しっかり進めていきたいと思います。ホテルについて答弁をさせていただいた中で、私が言ったことで矛盾がある部分について、内部から指摘がありましたので、確認をさせていただきます。すみません。1回目の答弁では、事業者が現れた場合に、その事業内容を検討した上で最良の支援策をという話の中で、ある程度どういう支援をするかということで条例を考えていくという話をしてきました。令和4年度に条例を提案していきたいという話の中で、そうなると最良とはどれがいいのかということで、答弁と矛盾を生じる部分があるので、私は任期中にある程度めどが立つ、ホテル事業者が現れたときに条例を出したいというふうに訂正させていただきたいと思います。ただ、見通しがない中で、自分の任期中にこういう条例を出して、こういうふうにしたいというのは、余りにも無責任ではないかと思っていますので、しっかりこういう支援をしていきたいということを詰めた中で、そういう事業者が現れたときに、そのことを含めて条例を出したいというふうに訂正させていただきたいと思います。

出典:美幌町議会 令和3年第7回定例会 2021年9月15日 議事録 PDF(23ページ) 間違いを知らせる