みんなの議会

美幌町議会 令和2年第5回定例会 2020年6月24日

1項目めの手厚い学力保障の仕組みについて

2020年6月24日、美幌町議会の一般質問で、坂田美栄子議員が「1項目めの手厚い学力保障の仕組みについて」質問し、教育長 矢萩浩、学校教育主幹 遠藤明、教育部長 田村圭一が答弁しました。

質問者
坂田美栄子 議員
答弁者
教育長 矢萩浩、学校教育主幹 遠藤明、教育部長 田村圭一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 坂田美栄子

私は、教育行政について3項目、質問をさせていただきます。まず、1項目めの手厚い学力保障の仕組みについてですが、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が全ての都道府県で解除されました。遅れていた自治体でもようやく段階的な学校再開が始まりました。憲法で保障している教育を受ける権利が突然失われてから3カ月、子供、教員、保護者はどんな思いで過ごしていたでしょうか。本町の小中学校も6月1日から再開されましたが、再開後の学校と教職を支えるため、安全で豊かな学びを維持するための手厚い学力保障の仕組みづくりが必要ですが、考え方をお示しください。二つ目、心のケア、居場所づくりについてですが、コロナ禍で起きている危機的な出来事を、夢と希望をつくり出す学校づくりへのチャンスに変えていく発想が必要です。日本は欧米に比べ、教育環境に困難を抱えた家庭の子供たちへの支援が不十分です。そうした子供たちが学校の中で、安心して生活できるよう、心のケアと居場所づくりが大切と考えますが、考え方をお示しください。三つ目、オンライン学習の環境整備についてです。新型コロナウイルス感染症により、学校の休校が長期化し、友達との交流や学力の低下に対する不安、家庭学習の難しさなど、大きなストレスを感じた子供たちや保護者が少なからずいたと感じており、特に、来春に受験を控えている生徒や保護者の不安は大きいものがあります。このような状況下で、子供たちが自宅にいても学べるオンライン学習が注目され、子供たちの心身の状況把握や教師が課題の送信や質疑応答など、同時双方向型のオンライン指導を通じた家庭学習への対応を検討している自治体も増えてきています。本町を含む北見保健所管内では新たな感染者が出ていませんが、多くの専門家が警鐘を鳴らすように、第2波に備えた対策が必要であり、オンライン学習の環境整備もその一つと考えますが、今後の対応策についてお示しください。以上、3項目よろしくお願いします。

答弁 教育長 矢萩浩

坂田議員の御質問にお答えいたします。御質問の1点目、学校再開後の手厚い学力保障の仕組みづくりの考え方でありますが、今、学校が最優先に取り組まなければならない課題は、児童生徒の心身の健康バランスと生活リズムを整えながら、学習の遅れを取り戻すことであります。このため、美幌町として校長会議等において、全小中学校が今年度中に全ての授業を終わらせるために、組織的な教育課程の見直し、授業時数の確保、指導内容の重点化、時間割や授業の進め方に創意工夫を凝らすなど、効果的・効率的な指導に取り組むことを確認しております。このほか、夏季休業日を短縮して10日間の授業日を設けることや、児童生徒一人一人の生活や心のケアは、日々の健康観察や教育相談等を通して、担任を中心に学校全体で目を配るとともに、今まで以上に職員間の情報共有による組織的な体制づくりが、学力保障の大きな仕組みづくりであると考えております。また、国は今般の第2次補正予算において、臨時休校中の学習の遅れを補うために、学校が手厚い指導を行える教員の加配、学習指導員の追加配置、スクールサポートスタッフの追加配置などの支援策に乗り出しており、こうした事業の活用を検討するほか、現在、本町で実施している放課後学習サポート事業の充実を図りながら、子供たちを誰一人取り残すことなく、最大限に学びを保障する手厚い取組を行ってまいります。次に、2点目の心のケアと居場所づくりの考え方でありますが、学校再開後の児童生徒は、長期にわたり学校生活から離れていることや、進級・進学に伴う教育環境、友人関係の変化はもとより、感染症拡大に伴う家庭環境の変化等を背景とした様々な不安やストレスを抱えております。また、児童生徒の中には、感染症への不安や恐れを抱いている場合もあるものと考え、個々に応じた心のケアに努めることが重要であります。このため、学校医や関係機関との連携した適切な支援、学校との連携を密にしたスクールカウンセラーや教育相談室による教育相談の充実、小さなサインを見逃すことなく、いじめの未然防止、早期発見・早期対応、不登校については、全ての児童生徒に対し、初期対応からの適切な支援、感染症に係る適切な知識を早い時期に指導し、偏見や差別につながる行為の防止など、時々刻々と変化する児童生徒の心のシグナルに的確に対応してまいります。今後とも、誰一人として居場所を見失うことのないよう、全教職員による目配り・気配りを徹底して行うほか、心の居場所ともなり得る保健室登校の対応といった、心に寄り添う体制づくりにも尽力してまいります。次に、3点目のオンライン学習の今後の対策についてでありますが、国では、コロナ禍の中での学びの保障としてICTの積極的な活用を推奨しており、家庭での学習を支援するための教材を作成し、子供の学び応援サイトなどに公開しながら学習補完に取り組んでおります。本町においても、道内での第3波に備え、学びを止めない、心をつなぐ取組を基盤とするとともに、児童生徒や保護者に対しては、何よりも学習に対する安心感を与えることが必要であると考えております。このような背景から、学校と家庭が双方向で授業に取り組めるオンライン学習は、今や時代の潮流となりつつあることを実感しているところであります。以上のことから、今後、本町の全小中学校で早い時期にICTを活用した学習に取り組めるよう、GIGAスクール構想実現のための校内インフラや一人1台端末の整備に向けて準備を進めてまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。以上、お答え申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

再質問 10番 坂田美栄子

それでは、再度質問させていただきますが、2項目めに出しました心のケアと居場所づくりについてから質問させていただきます。1日から全道の市町村の小中高校が再開されました。休校中は、学校に行きたい、友達と話をしたい、友達と遊びに行きたいというストレスが充満していたと思いますが、登校できるようになって、ある程度のストレスは解消されたことと思います。各学校は、新型コロナウイルスの感染予防と同時に、3カ月間の臨時休校に伴う学習の遅れを取り戻すため、児童生徒の中には新たな学校生活のストレスを感じる声が聞こえてくるのも確かではないかと思います。休校で子供の生活リズムが乱れ、体と心の調子は乱れています。学校が始まっても、体と心はすぐに元に戻れないのです。そのため、授業が始まったとしても集中できない、やる気が出ない。それから、いらいらするという感情を持っている子供たちが数多くいると思われます。子供一人一人の置かれている家庭環境の違いもありますが、答弁では、個々に応じた心のケアに的確に対応するとのことでありますので、それには大きな期待を寄せたいと思いますが、教員は感染予防などの新たな業務に追われ、子供たちの心の変化にも目が届きづらくなっているのではないかと感じているところであります。教員も今までに経験したことのない取組に試行錯誤しながら努力されていると実感いたしますが、心身の緊張、それから疲労も察するに余りあるものではないかと思います。そういうことを考えますと、教員の新たな業務をサポートする仕組みも必要ではないか。それができなければ、なかなか子供たちの個々に応じた心のケアにも向かっていけないのではないかと思いますので、その点について考え方があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

ただいまの御質問でございますが、議員おっしゃるように、6月1日から学校が通常の授業を再開しております。そのような中で、子供たちにとってみれば、マスクを外せない、給食の時間も今まで同様に向き合ってお話ししながらということがままならない。さらには、運動会等の行事もなくなっております。また、授業時数が足りなくなってきているだとか、議員おっしゃるように、中学校3年生の生徒は、特に来年の受験等も視野に入れて、非常に気持ちも不安定になっていると思います。そういった中で、教職員へ求められる部分もかなり大きいという状況も把握しております。そのような中で、教職員の本来の業務であります子供と向き合う時間、こういったことをいかに確保するかということが課題であると認識しております。昨日の一般質問でもお話しさせていただきましたけれども、学校全体で教職員をサポートする仕組み、こういったことで学校運営協議会を昨年11月に各学校に設置しておりますが、学校運営協議会だとか、地域の方々、こういった方々のサポートをどのようにいただくかということも研究しながら進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

昨日、そのような答弁をいただいておりますので、理解はしているところです。子供たちにとって学校というのは、とても居心地のいい場所だと思うのです。そうでなければならないと思っています。答弁の中で、気になるところがありました。それは心の居場所となり得る保健室登校という対応があったと思うのですが、この考え方は少し違うような気がします。誰一人として居場所を見失うことのないようにするためには、子供たちが安心して学校に行けることが大事なので、やはり子供たちの気持ちに寄り添う、子供たちの話を聴く、それから、個々に応じた心のケアが大事になってくるのではないかと思います。何と言っても、教師との関わりが子供たちにとっては1番の心のケアではないかと思いますので、教員たちが子供たちと時間を多く過ごせる、そういうことを配慮するべきではないか。子供たちの気持ちをしっかり受けとめることによって、次の活動へつながっていくという期待ができるものだと思います。また、長期間の休み明けは学校生活に悩む子供たち、それから、そういう不安が広まって、不登校や自殺が増える傾向にあるとも言われております。美幌町の状況はそこまでには至っていないと思いますが、心に秘めているものはあるような気がいたしますので、そういう子供たちの心の不安は教員との向き合いによって少しずつ心のケアがきちんと取り組まれていくと思っています。心のケアは、小学校だけに限らず、例えば、部活の大会や修学旅行など、ほとんどの学校行事が中止となっていることから、ストレスがたまっているということも十分考えられます。その中で、いじめだとか、不登校につながる可能性が十分秘められていると思いますので、その辺も十分考慮した上で、取り組んでいかなければならない問題ではないかと思います。また、受験生にとっては、学習の遅れ、それから、感染症に対する恐怖、今後の友達との関係づくりで心を痛めているのではないかと思いますので、やはり、中学生といえども、小学生と同じように目配り・気配り、そういうところを心のケアとして大事にしていただければと思います。そのためには学校全体、一丸となって取り組んでいく姿勢が1番問われているのではないかと思いますので、今後の取組として、そういうところをしっかりと受け止めて、美幌町の小学校・中学校での活動を今後は具体的にどういうことができるのか、もし考え方があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

議員がおっしゃる心のケアの問題でございますが、学校の臨時休校の期間中、学校再開に向けて学校、教育委員会ともに連携しながらどういったことができるか話し合ってきた中で、まずは衛生環境を整えること、そして、学習の遅れを取り戻すこと、それらと同じように心のケアが大事ではないかということで話はさせていただきました。美幌町は、部活だとか少年団が非常に盛んなところですので、子供たちが運動する機会がなくなったことによって、基本的に家で過ごすということで非常に親も子もストレスがたまっているという状況がありました。そのようなストレスから、議員おっしゃるようにいじめだとか不登校につながることを非常に懸念しており、学校全体でこういったことに対して取り組んでいこうということで進めている状況であります。また、学校に来られない子供たち、確かに新年度に入ってから来られない子はいらっしゃいます。そういった子に対しましては、学校と教育相談室の相談員が連携しながら、家庭訪問をしたりだとか、声かけをしながら、何とか学校に行けるように努めているところであります。また、冒頭お話がありました保健室登校の関係でありますが、基本は学校に来られるようにということでありますけれども、どうしても教室に入れない、なじめないということであれば保健室登校も用意しております。そういった方法もありますので、まず学校に足を運べるように進めていくという基本的な考え方で行っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

今答弁いただきましたように、今まで学校に行くことができても、コロナの関係から急に友達関係などを心配するようになったり、病気のことを心配するにようになったりということで不登校が目立つというのは、全国的にデータとして出ているようです。だから、そういう子供に対しては、個々に対応できるように、心のケアを十分に酌み取って、取組につなげていただきたいという思いを込めて、それは努力していただきたいと思います。それでは次に、手厚い学力保障の仕組みづくりについてです。先ほども何回も申し上げましたが、学校が再開してから約3週間が過ぎました。学校に向かう子供たちの姿を見て、日常が徐々に戻りつつあると実感をしながら、ほっとしている一人でもあります。分散登校を経て、通常授業が行われるようになりましたけれども、リハビリ期間の分散登校が短かったために、子供たちの負担が大きくなっているのではないか、そのことによって頭痛だとか、めまい、食欲不振など、そういう症状が出る可能性があると指摘されておりますが、美幌町の現状はどうだったのか。もし、状況について把握されているものがありましたら、お知らせいただきたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

特段、体の目立った変化があるという話は聞いておりませんが、そういったことがあっても万全な対応ができるようにということは、今後も学校を通じて共通理解を深めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

各学校では、新型コロナウイルスの感染予防と同時に、3カ月間の臨時休校に伴う学習をどのようにして取り戻すかということで、児童生徒の中からは新たな学校生活には制約がかなり多く、それにより心身ともに疲れを感じるという子供たちの声も聞かれています。楽しみにしていた学校生活が始まった途端に、勉強、勉強と授業ばかりを詰め込んで集中するのはとても難しいことではないかと思います。学習の遅れは、体と心が安定してから少しずつ取り戻せますが、順番を無視して学習を詰め込むことによって、不安定となる子供たちをさらに追い込むことになりかねません。子供たちを誰一人取り残すことなく、最大限に学びを保障するためにも、国の第2次補正予算を活用した事業計画を早期に取り組むことが必要かと思います。この計画について、考え方があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

まず、学校再開後の児童生徒の関係でございますけれども、学校を約3カ月休んでおり、分散登校を経てから、今まで3カ月空いたものが、学校に通って対面式の授業を多くの児童生徒、クラスの中で学習するとなると気持ちも体もなかなかついていかない部分がございます。そういったことから、まずは心身の健康バランスと生活リズムを取り戻すということを最重点に考えており、そうしながら学習の遅れも取り戻す。この3本立てで進めているところでございます。そのような中で、今議員からお話がありました国の2次補正の関係でございますが、今のメニューといたしまして、教員の加配、学習指導員の追加配置、スクールサポートの追加配置等ございますけれども、現場にとっても1番うれしいのは、教員の加配であります。しかしながら現実としましては、加配に応じられる教員、空いている先生方の数は非常に少ない状況であります。そのような中で、これまでも美幌町でやっております放課後学習サポートを退職教員活用事業、退職された学校の先生にお願いして、一例としましては旭小学校で放課後の自習をやっておりますけれども、そういったときに退職された先生方がサポートについて問題を出していただいたりだとか、丸つけをしたりとか、そういったことに取り組んでいます。そういった方法で、今回も町内の小中5校に対して希望の取りまとめをしている状況であります。こちらにつきましても、人の確保がセットになってきますけれども、最大限努力しながら、人を確保して、さらに、補正予算の採択等を目指しながらやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

今答弁いただきましたように、放課後学習サポート事業というところで努力されているのは理解をいたします。ただ、各学校で放課後の事業に対してどの程度の人が指導に当たっているのか。それによっては、子供たちにきちんとした対応をすることが難しいのではないかと思いますので、その辺を考えると、国の事業で、そういうものをしっかり計画して取り入れていくことは大事だし、問題は人の確保ということですけれど、美幌町にも退職した先生だとか、それから、それぞれの分野においていろんな形で指導できる方もいらっしゃるのではないか。そういう人たちの活用を、いち早く人材を見つけて取り組んでいく必要があるのではないかと思います。時期を逸するとなかなか元に戻れないという状況も出てきますので、今が1番きちんとした人材を確保して、取り組む姿勢が大事ではないかと思います。家族についても、学習の遅れ、小学生だろうと中学生だろうと、学習の遅れに対してはかなり気にしている部分で、心配していると思うのです。だから、そういうところを親たちにもしっかり理解をしてもらうためにも早い取組、そういうものが必要ではないかと思います。特に、受験を迎えた子供たちにとっては、親も子も神経質にならざるを得ない状況ではないかと思います。それに合わせてコロナもまだ終息していないということもあって、かなり神経質になったり、それをストレスに感じたり、子供にとってはやる気がなくなってきているという部分もないとは言えないと思うのです。だから、親も子も安心できる、そういう体制をしっかり取り組んでいかないといけないと思います。例えば、今できることとなると、どんなことを考えているのか。具体的にこれからの取組で、新たなものがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

新たな取組の関係でございますけれども、まずは先ほどの国の2次補正、こちらは人の確保とセットになりますけれども、こちらに全力で取り組んでいきたいと思っております。また、例年は夏休み期間、北見工大の学生が町の教育指導班と一緒に小中学生に対して学習サポート事業をやっておりました。こちらにつきましては、今年はコロナの影響がありまして、大学側から対応できないというお話がありました。これに関しては、今回は夏休みを短くして、その分を登校日に充てる形になりましたので、そこは通常の授業で対応できると思っております。また、先ほどの答弁で学校運営協議会のお話をさせていただきましたけれども、今年の学校運営協議会のメニューで学習サポートもやっております。その中で、議員が先ほどおっしゃいましたが、教員の退職者の方々、そういった方々だとか、地域の方で今まで教えた経験がある方々も募って、地域で学習サポートについてお手伝いいただければと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

早急に対応していただけるということですけれども、美幌町にも先生を退職された方々がたくさんいらっしゃると思うのです。その先生方の掘り起こしは非常に大変なことかもしれないですけれど、やはり、そういう人たちの協力、協力してもらう体制、特に今回のコロナに関しては、学習の遅れもあって、人選どころか、そういう人を掘り起こして、協力を求めるということをやらざるを得ないと思いますので、そういうところではある程度退職者のリストとかありますよね。そういうものを活用して、しっかり人材を確保して取り組んでいただきたいと思います。次に移ります。次は、オンライン学習の今後の対応についてです。新型コロナウイルスの感染防止のために、全国の学校が休業となる中、いち早くICT環境の整備などをしている自治体、数は多くありませんが、夏休み中にオンライン授業で補習に取り組もうとしているところも出ています。美幌町では、一人1台のPC環境にするために、かつてない国の予算がついたことから、早急に対応できるものと確信しておりますが、美幌町もGIGAスクール構想実現のために、校内インフラですとか、それから一人1台の端末の整備に向けて準備を進めているという答弁でありますので、これからの具体的な計画について、もしお聞かせいただけるものがありましたらお願いしたいと思います。

答弁 学校教育主幹 遠藤明

御答弁申し上げます。具体的な計画でございますけれども、今、最終段階に取り組んでおりまして、校内インフラ、現在も配備しておりますけれども一斉に動画を見るとフリーズしてしまいますので、それを大容量にして、全員が見ても固まることのない校内インフラ、それともう一つは一人1台端末ということで、これも将来的にはデジタル教科書も入ってまいりますので、そういうことも見越した中で、文科省が取り組んでいるものでございます。今それを最終段階で積算しておりますので、近々の議会におきまして補正予算で計上させていただきたいというところでございます。

再質問 10番 坂田美栄子

早急に機器については対応できるということですが、ただ、多くの教員の方々はオンライン授業自体初めての経験ではないかと思います。全ての家庭でオンライン授業を受けられる環境を整えるためにも、子供たち自身が機器に接続できるように指導したり、それから通信環境が整っていない家庭へ端末やいろんな機器を貸出しすることも必要となってくるのではないかと思います。また、動画についても、教育委員会だとか、教員が動画を作成することは非常に難しいことと理解はしているところですので、そのようなものをどういうふうに活用するかによって環境が変わってくると理解をしているところです。オンライン学習を進めるための準備として完備されるまでの間に、例えば、保護者が持っているスマートフォンだとか、タブレットなど、使えるものを何でも使って、家庭でのネット環境調査、オンライン授業などできるところから、できる人から試験的に取り組むことも大事ではないかと思いますので、そういうことも考えながら、今後取り組んでいかれるのだろうと思うのですが、そのことについてはどのような考え方をお持ちなのか、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育部長 田村圭一(教育部長は2021年3月まで)

ただいまのGIGAスクール構想の関係について御答弁させていただきます。各家庭でのネットワーク環境の状況でございますが、昨日の戸澤議員の御質問でも答弁させていただきましたが、現在調査した結果、約6%の家庭で整備をされていない環境にあるということですので、そういう家庭につきましては、モバイルルーターの貸出しですとか、そういう対応をしていきたいと考えております。実際にGIGAスクールの関係で、環境が整備されたら、それで終わりということではなくて、どうやってその環境の中で学習を進めていくかということが大事になってくると考えております。その中で、できるところから進めてというお話でありますが、北中学校では、まだオンラインの整備が進んでおりませんが、家庭でWi-Fi環境がある生徒につきましては、臨時休校の間に学校とオンラインで家庭学習でわからない問題ですとか、そういうものがあったときに学校とのやり取りの中で、先生に質問したりですとか、そういう取組をしている実態がございますので、そういう参考事例も含めまして取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 10番 坂田美栄子

できるところから取り組んでいくということは理解いたしました。新聞記事で読んだのですが、熊本市の取組事例の紹介をさせてもらいます。熊本市では、全小中学校へ一人1台端末の配置を進めて、通信量の制限や端末機能の制限などは極力行わずに、子供たちが自由に使用できるようにしているということです。休業中のオンラインを5段階のステージに分けて実施して、オンライン会議アプリのズームを中心に、ICT機器の活用を進めてきたということです。ステップ1では、子供たちと教職員が利用方法になれる期間として、iPadを通じて健康状態の報告や簡単な連絡事項の伝達などを行っている。続くステップ2では、写真や文字のやり取りができることを目的として、オンライン授業の本格的な活動を展開、始めたということです。その後は、進度によって子供たちの状況に合わせて、課題の内容を調整したり、英語の授業では、自己紹介動画を提出させたりするなど、順次扱う内容を発展させてきているということです。子供同士がまとめた意見をオンラインでプレゼンテーションを行うステップ5まで進んだのは、小学校の高学年が多かったと言われています。オンライン学習には様々な問題点はありますけれど、子供たちが自己管理できるようにさせるのも教育。それから、教職員へのサポート体制の備え、使用に関する悩み事を相談できる環境を整えることも必要なことだと言われております。ICT機器の導入については、あくまでも授業の改善のための道具、授業の主役は子供たちであり、オンライン授業のあり方について、子供の主体制を意識した取組が必要であるということであります。このオンライン学習には、もう一つ利点がありまして、不登校の子供たちが利用することによって、学校に行ける。不登校の子は周りの友達環境とかにかなり左右されているところがあって、オンライン学習であれば自由に学習に取り組めること、それをきっかけに学校に登校できるようになっていることも、現実にデータとして出されているようなので、そういうところも考えて取り組んでいただければと思います。障がいを持った子供たち、学校に通えない子供たちについても、オンライン学習が有効だということが出ておりましたので、そういうことも参考にしていただければと思います。もう一つ最後に、オンライン学習をするためには、先生方の研修が必要だということも言われておりますので、先生もオンライン学習できちんとした対応ができるための研修にぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

ただいまのお尋ねでございますが、まず、不登校の関係からお話しさせていただきたいと思いますけれども、現在、美幌町は教育相談室をトレーニングセンター2階に設置しておりますが、こちらでも休校期間を境にズームというソフトがありますので、それを使って相談体制をとっております。議員おっしゃるように、そういったことから慣れていって、心の不安を取り除いて、再登校につながるような取組をやっている状況であります。あとは、部長、主幹からGIGAスクール構想の関係で、一人1台の端末ということでお話しさせていただきましたが、本町でいきますと約1,500台になります。管内では合わせると1万5,000から2万台近い状況になります。それが全道、全国となって、令和2年度の事業になりますと、現実的に令和3年3月までに事業が完了するのは非常に難しい状況だと思っております。そのような中で、第2波、第3波が起こりかねないということも懸念しておりますけれども、そのような状況においてもいかに学びを止めないかということで部長からもお話がありました。今年4月の休校中に試行でありますが、北中学校でオンラインを使った学習相談だとか、自習に対するサポートを行っています。こういうことも併せながら、一人1台端末が入るまでの間、例えば各自で持っているスマートフォンだとか、パソコンだとかを活用しながら、さらにはインターネット環境がない方については、安全な方法で分散登校をしながら、そういった活用をして、学びを止めないという取組を進めてまいりたいと思います。また、実際に物が入るまで時間がかかるということもありますけれども、その間、教職員に対する研修、これも予定しておりますので、どんなやり方がいいのかということも、校長会、さらには学校内部で検討してもらいながら進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

今答弁いただきました。やはり一人1台の端末となると相当大変という思いはあります。なので、家庭のパソコンだとか、タブレット、それからiPadいろいろ持っている方がいらっしゃると思うので、そういうものを十分活用して、早い段階で取り組むことによって、先ほど北中も試験的にやっているということでありましたので、そういうことも試験的にやりながら、本格的にやっていくしか方法はないと思うのです。その辺のことを段階的に、やれるところからやっていくしかないと思っています。一斉にやれるとは思っておりませんので、その辺は学年によってどこを優先するかということも、それは各学校の内部で相談して進めてもらえればいいことなので、その辺も十分に考えた上で、今後の取組、第3波のコロナによる休校も想定しながら、そういう取組も必要かと思います。それと、休みになったから急にできるというものではありませんので、学校再開している間に使えるように準備することもいいことではないかと思いますので、そこも考えた上で、今後の取組として十分考えていただきたいと思っております。私からは子供たちのこと、それから、親の心配を少しでも学習の関係から、安心して学校に通える状況、そういうものをつくっていただけるように努力していただきたいと思います。以上で質問を終わります。

出典:美幌町議会 令和2年第5回定例会 2020年6月24日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる