みんなの議会

美幌町議会 平成29年第3回定例会 2017年6月20日

我が美幌町におけるドローン導入の考え方について

2017年6月20日、美幌町議会の一般質問で、戸澤義典議員が「我が美幌町におけるドローン導入の考え方について」質問し、町長 土谷耕治、総務部長 広島学、事務連絡室長 中村敏文、経済部長 矢萩浩が答弁しました。

質問者
戸澤義典 議員
答弁者
町長 土谷耕治、総務部長 広島学、事務連絡室長 中村敏文、経済部長 矢萩浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 戸澤義典

それでは、私からは2点質問をさせていただきます。1点目は、無人航空機(ドローン)の導入の考え方について。昨今、全国的に自治体での無人航空機(ドローン)を活用した取り組みが活発化し、それにあわせて、平成27年12月10日には航空法の一部改正が施行され、国土交通省航空局からも、無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドラインも示されました。また、北見市においては、今年度予算で防災対策用ドローンの導入を決めております。このように、多くの自治体がドローンの活用を本格化しようとしておりますけれども、我が美幌町におけるドローン導入の考え方についてお伺いいたします。2点目であります。人口減少対策、特に出生率向上施策ということで質問させていただきます。首都圏の一部を除き、全国的に人口減少の歯どめがきかない中、我が美幌町でも、ことし3月31日には住民基本台帳人口が2万人となり、1万人台突入かと危ぶまれましたが、転入等により何とか2万人台をキープした状況でした。土谷町長も町政を担ってから3期目の折り返し、2年、延べ10年が過ぎたわけですけれども、その間、美幌町総合計画を基本として、子ども・子育て支援事業計画や、まち・ひと・しごと創生総合戦略等、各種計画を策定し、着実な計画の推進を図ってきたと思慮しますけれども、そのような中でも人口減少に歯どめがかからず苦慮していることと思います。それらを踏まえまして、人口減少対策における成果と今後の対策について、町長のお考えをお聞かせください。以上、2点であります。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

戸澤議員の質問に対しまして、答弁をさせていただきたいと思います。初めに、無人航空機(ドローン)の導入の考え方について。多くの自治体がドローンの活用を本格化しようとしている昨今、美幌町における無人航空機(ドローン)の導入の考え方についてでありますが、無人航空機(ドローン)につきましては、災害対応を初め、測量や物流、インフラの維持管理など、さまざまな分野において実用化に向けた動きが加速している状況にあります。特に、防災分野におきましては、災害情報及び被害状況を迅速かつ的確に把握し、被害の防止、二次災害の発生を防ぐためにも、無人航空機(ドローン)は有効な資機材の一つになり得ると考えております。このため、災害時における捜索及び救助活動、情報収集の円滑化を図るため、美幌消防署において無人航空機(ドローン)1台を導入し、平成28年4月から運用を開始したところであります。これまでに活用実績はございませんが、昨年10月、旭小学校を会場に開催されました南地区自主防災総合訓練では、無人航空機(ドローン)による情報収集訓練を実施するなど、活用に向けた体制整備に取り組んでおります。また、経済部においては、多面的機能支払事業推進交付金により、平成27年6月にマルチコプター1台を導入しております。農用地や水路の現況確認はもとより、植樹祭の様子を上空から撮影したり、農地や林道の災害発生時には被災状況を鳥瞰視点で調査するなど、幅広い用途で活用しているところであります。一方で、無人航空機(ドローン)の飛行に際しては、風雨等の気象条件に加え、人口集中地区は飛行できないなど、さまざまな制約を受ける状況にあります。こうした中、政府は小型無人機による空の産業革命の実現に向けて、風雨等の環境変化への耐性向上や障害物との干渉を避けながら飛行する衝突回避機能など、安全に運航するための技術開発と環境整備に取り組んでいく考えを示しております。このような現状を踏まえ、町といたしましては、機体及び操作性能の向上、運航管理に係る技術開発の進展を注視しつつ、当面は美幌消防署で導入した無人航空機(ドローン)の有効活用に努めてまいりたいと存じております。次に、人口減少対策(出生率向上施策)について。人口減少対策における成果と今後の対策についてでありますが、人口減少対策につきましては、平成27年10月に美幌版総合戦略を策定し、子育て支援の充実や産業振興、住み続けたいと思える生活環境整備など、四つの基本戦略に掲げる施策を柱として取り組んでいるところであります。美幌版総合戦略の中でも、「このまちで出会い結婚し、子どもを産み育てたいという希望をかなえる」という基本戦略におきましては、妊娠・出産・子育てへの切れ目のない支援及び、子ども・子育て支援の充実という施策に基づいた事業を推進し、子育て環境の充実を図っているところであります。御質問の、人口減少対策における成果についてでありますが、平成27年次に1.27であった合計特殊出生率が、平成28年次には1.38となっており、0.11ポイントの増、同じく27年次に117人であった出生数が、平成28年次には121人となり、4人の増加となっております。また、平成27年度以降、美幌版総合戦略の施策にも掲げております農業担い手育成・強化による新規就農者1組5名、きめ細やかな創業支援による町外からの新規起業家6組13名、移住の推進においては、平成27年に整備いたしました移住体験住宅・四季彩美幌の移住体験者のうち2組3名、合計で9組21名の移住実績となっているなど、少しずつではありますが、成果があらわれてきていると認識しているところであります。一方で、死亡数が出生数を上回るなどの自然的要因、あるいは若者の流出などの社会的要因により、人口減少になかなか歯止めがかからない状況が続いております。今後におきましても、美幌町子ども・子育て支援事業計画の着実な推進を図るとともに、美幌版総合戦略に掲げております施策などについては、町民組織や庁内組織による効果検証を行い、必要な施策を適宜盛り込みながら見直しを行うなど、今後とも美幌で子供を産み、育てたい、住み続けたいと思える生活環境整備を行い、戦略的な人口減少対策を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いをいたしたいと思います。

質問 6番 戸澤義典

御答弁ありがとうございました。それではまず、無人航空機(ドローン)の導入の考え方につきまして、再質問させていただきたいと思います。まず、現状確認として何点かお聞かせいただきたいと思います。1点目が、ドローンとマルチコプターをそれぞれ保有しているということでしたけれども、それぞれのパイロットの現状について、細部につきましては人数ですとか技量、いわゆる飛行時間です。それから、整備等を含めた知識、運用要領、個人で運用しているのか組で運用しているのか。それから、ドローンとマルチコプターの操作上の互換性、連携をどうやっているのか。あるいは、先ほどあったガイドラインの理解度はどうなのかについてが大きな1点目であります。2点目としましては、運用上の統制者がどうなっているのか。飛行の許可者が誰なのかです。あるいは、他部局への運用の要領等、部局間にまたがる横断的な運用ができる状態にあるのかどうか。これが大きく2点目です。3点目は、身体や財産に損害を与えた場合等による処置、保険に加入しているかどうかです。4点目は、ガイドラインでは夜間飛行、イベント上空飛行、目視外飛行等には、国土交通大臣の許可・承認が必要であり、各空港事務所に申請書を提出できるとなっておりますけれども、申請要領等について、女満別空港事務所と調整、あるいは確認した事項があるのかないのか。以上、大きく4点について現状をお聞かせください。

答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)

まず、消防で所有しておりますドローンと、経済部で所有しておりますマルチコプターをそれぞれ1台ずつ町としては所有しているところでございます。技術操作といいますか、パイロット、操縦者につきましては、消防については、今、4名1組で編成を行いまして、それが3組の体制の中で、ドローンを使った技術飛行訓練、それから監視体制含めて、そういう体制の中で訓練をしているところでございます。また、経済部で所有しておりますマルチコプターにつきましては、補助事業で購入したものでございまして、基本的には1人で操作をしているという形になっておりますけれども、操作訓練をしている人間については6名いて、主に1人が中心となって操縦しているという状況でございます。これからいろいろな形でドローン、あるいはマルチコプターを使った形のものについては、それぞれの担当職員、あるいは消防職員含めて、技術向上を図れるよう常日頃から進めていきたいと考えております。それから、2点目の運用上の許可者でございますけれども、実際には、この事業に使うとか災害のときに使うなどという、運用基準といいますか、そういったものを現在は定めておりません。そういった中でいけば、ドローンあるいはマルチコプターを使用する際については、消防はマニュアルを持っておりますけれども、経済部ではマニュアルは今作成していないということで、これは全庁的にドローンあるいはマルチコプターを使用する場合、訓練をする場合についてのマニュアル、その基準等について作成をしていく必要があるだろうと考えております。それから、ドローン、マルチコプターについて、保険には今それぞれ加入をしている状況でございます。それから、日中に飛ばさなければいけないですとか、航空機の進入経路については飛ばしてはいけないなど、いろいろな規制がございまして、それらの規制がかかっているところで飛ばす場合については、国土交通大臣の許可が必要だということになっております。そういった形での申請要領、あるいは女満別空港との協議についてでございますけれども、これは、空港近辺で飛ばす計画を今はしていないということ、それから消防につきましては、河川敷を中心として訓練をしているということがあって、国土交通大臣、あるいは女満別空港との協議を要するような状況の中での使用になっていないということで、そういった協議をしていないというところでございます。

質問 6番 戸澤義典

何点か回答いただきましたけれども、パイロットにつきましては、消防は4名1組で3組、延べ12名操作できると。経済部は今6名操作できますということでしたけれども、これは飛行時間の経歴といいますか、累計はとっていないのかどうかというのが1点。それから、運用上の統制者の話のとき、運用基準はないとか消防はマニュアルがあるとかいう話でしたが、実際、では消防で飛ばすときに、誰が命令をして飛ばしているのか。町長なのか消防長なのか、総務部長なのか、その辺が少し不明確でしたので、実際に飛行しなさい、飛ばしなさいという命令は誰が出しているのかという話が2点目です。それから、女満別空港との調整がないということでしたけれども、例えば、住民から、「夜間にドローンを飛ばしたいときにどこに相談をすればいいのですか」という相談があった場合など、要するに「女満別空港ですよ」と回答するような質問はなかったのかどうか。この3点についてお願いします。

答弁 事務連絡室長 中村敏文(事務連絡室長は2018年9月まで)

戸澤議員の質問にお答えしたいと思います。これはあくまでも美幌消防署の訓練時間等の統計でございますけれども、平成28年4月運用、それ以前に導入してから、28年中に計14回の飛行訓練を河川敷及び美幌中学校周辺でしております。14回のうち、延べの総飛行時間、訓練時間ですけれども、15時間30分行っているということであります。また、訓練対象者につきましては、講習会等を重ねて、当直の職員39名全てが、飛行できるという状況にあります。また、女満別空港周辺の飛行でありますけれども、美幌消防署の運用マニュアルの中で、飛行場周辺で飛行する場合は、ファクシミリ、もしくは電話連絡等で空港事務所に連絡する体制となっている状況であります。もう1点、命令者でございますけれども、当然、消防長が命令者ということになります。以上であります。

答弁 経済部長 矢萩浩(経済部長は2019年6月まで)

経済部が所管しておりますマルチコプターの飛行状況でございますけれども、経済部では年間約60日使用しております。1回当たりの時間につきましては、約2時間から3時間という状況でございます。そして、飛行の命令者でございますけれども、こちらは経済部長ないし耕地林務主幹が行って許可している状況にあります。よろしくお願いいたします。

答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)

3点目の、町民からの問い合わせ等についての対応でございますけれども、現在のところ、ドローンをこういう地域で飛ばしたいので、その際どうしたらいいのでしょうかという問い合わせは聞いておりませんので、今後どういった対応を図るか、あるいは、こういった場合についてはこういう許可が必要ですということのマニュアル化も含めて、周知をしていきたいと考えております。

質問 6番 戸澤義典

それでは、パイロットの育成、継続したパイロットの養成という観点で質問をさせていただきます。航空法第132条の3項には、航空機の事故その他の事故に際し捜索、救助その他の緊急性があるものとして飛行の禁止区域、飛行の方法に関する規定の運用を除外しているものの、安全確保の責務を解除するものではないというように、これは運用のガイドラインに記載しております。要するに、災害等での被災者の捜索、救助での夜間飛行ですとか目視外飛行等を行う場合、許可・申請は必要ないにしても、パイロットの安全確保責務は生じるということだろうと思います。この安全確保の責務とは何かということですけれども、例えば、無人航空機の飛行に関する許可承認・申請には、無人航空機の飛行経験並びに無人航空機を飛行させるために必要な知識及び能力に関する事項を記載しなくてはなりません。その内容は、飛行経歴として10時間以上の飛行実績、知識として航空法関係法令、安全飛行に関する知識能力として通信系統及び推進系統の作動確認、GPS等の機能を利用しないで安定した離陸及び着陸ができる、あるいはホバリング状態から機種を90度回転、あるいは八の字旋回ができるなどを記載するようになっています。申請書を見れば、もっと詳しく記載をするようになっておりますけれども、これが安全確保責務の基準ではないのかと。要するに、パイロットとして、ここまで操縦技量等が必要なわけでありますけれども、どうでしょうか。今のパイロットにこれだけの技量、知識はあるでしょうか。

答弁 事務連絡室長 中村敏文(事務連絡室長は2018年9月まで)

戸澤議員から、隊員の訓練の状況についての質問だと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、去年、過去14回の訓練の中で延べ15時間30分訓練を行っているという状況であります。その中で、ドローンはどうしてもバッテリーで作動するものですから、1回の飛行時間は、気象状況にもよりますが、18分前後でございます。その中で、4個の予備バッテリーがあって、当然、訓練をやっても大体1時間程度しかできないということになっておりますので、この15時間30分の延べ時間が少ないとは考えておりません。それと、もう1点ですけれども、先ほど言った消防署の運用マニュアル中で、国土交通省が定めております、先ほど戸澤議員が申し上げました対面飛行であったり、飛行の状況だったり、八の字飛行という、訓練項目を挙げておりますので、それに沿った中で職員も訓練している状況でありますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。

答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)

経済部で保有しておりますマルチコプターについては、そういう高度なものに使用するという想定の中で購入をしたものではなくて、あくまでも現地確認を行うという形で購入をしたもので、補助目的として明渠の被災状況ですとか、そういったものを確認するということの目的の中で購入させていただいたものでございます。戸澤議員がおっしゃったような、高い飛行技術あるいは知識等々含めて、経済部ではないと思っておりますし、そういう訓練も行っていないというところを御理解いただきたいと思います。

質問 6番 戸澤義典

先ほどありましたように、許可・申請が必要なときには、必ず飛行経験として10時間以上の飛行実績というのがありますので、先ほど、14回、15時間やっていますということですけれども、個々ごとに、個々の名前で、この方は何時間実績がありますということで掌握しておいたほうが、今後の申請のためにはよろしいかと思いますので、その辺の検討をお願いしたいと思います。このパイロットの技量ですが、要するにドローンを活用する際の操縦ですとか、機体の点検、あるいは構成員のドローンの操作技能の維持と向上というのが、ドローンを安全かつ適切に運行するために重要ではないかと思うのですけれども、ドローン学校、要するに講習会というのがあちこちで開催されていますので、そういうものを活用してはいかがかなと思うのです。これは、ドローンの操縦は国家資格はございません。今後、できる可能性はありますけれども、現在は民間の認定証という資格でございますが、日本に90校以上あると、逐次増加しているという状況で、料金は平均27万円で、必要な日数は平均2日から4日ということであります。認定団体が複数あって、どれが何に向いているかなどの判断基準はないのですけれども、JUIDAというところが大手でありまして、一般社団法人日本UAS無人航空機システム産業振興協議会というのがあり、その認定校が今現在86校あって、それが逐次増加中というところであります。こういった講習会に、適任者を参加させて職員を対象にしたパイロットスクール講習の要因にするとか、教科にするとか、そういうのも一つの手ではないかと思うのですけれども、町長その辺の考えはいかがでしょうか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

先ほど消防長から答弁しましたように、一定の訓練をしているということでありますけれども、そのほかに付与される民間の団体があるということでありますので、今後検討してまいりたいと、そのように思っております。

質問 6番 戸澤義典

今講習会の話をしましたけれども、訓練用でドローンシミュレーターというものもあります。これは実物と同じ形をした操縦機をパソコンに接続しまして、レバーを動かすとパソコンの画面上のドローンが操作に合わせて動くという仕組みであります。これは数千円から3万円弱までいろいろあるのですけれども、場所の制約もなく、軽易に自分で制御訓練ができるというものですので、これらも一つ参考にしていただけたらなと思います。ここから少し提言になるのですけれども、ドローンというのは導入するだけでは意味がないと思うのです。これは単に作業を効率化させるだけではなく、人間の3次元的な広がりを見せているということで、例えば、災害対策、防災協力強化の安心安全の取り組み、あるいは、不法投棄ですとか環境衛生の取り組み、あるいは、野生の鳥獣対策、倒木の状況確認などの農林業分野での取り組み、あるいは、地域再生、観光振興における活用というような観光分野での取り組みなど、いろいろと可能性はあると思います。また、それ以外にも、航空法以外の規制として、やはり空撮をすることによってプライバシーの侵害ですとか、道路や鉄道上空での規制、あるいは地権者、管理者の規正等々、いろいろな用途に活用できる反面、いろいろ規制もあるということで、これをどんな用途に活用して、地域の課題解決につなげていくのかというのが、今後自治体の知恵が問われているのではないのかと思います。また、ガイドラインでは、飛行の禁止区域と飛行の方法、注意事項、あわせて国土交通大臣への許可・申請について記載しておりますが、それら法の理解をして、ドローンをどのように活用していくべきか十分な検討、研究が必要ではないかと。また、町としましても、一般運用者に対する規制が必要なのか、必要でないのか。また、何か条例化すべき事項があるのかないのかの検討が必要ではないかと思います。また、運用もさることながら、先ほどからあるように、操縦技量によってドローンの有効活用を左右するわけですから、人材育成も重要であり、ドローンパイロットチームを組織化するとか、また、各部局が横断的運用ができるように、ドローン活用プロジェクトチームの設置が有効ではないかと思うのですけれども、そこでプロジェクトチームでパイロットの育成のあり方やドローンの活用運用をどうすべきかということも決められるのではないかと思うのですけれども、町長どうでしょうか。活用検討プロジェクトチームを立ち上げて、美幌町における無人航空機(ドローン)の有効活用性を導き出してはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

規制は規制としてしっかりと守らなくてはならないと思っております。その中で、このドローンの持つ有効性を十分発揮するために、我々は人が行けないところ、要するに災害があっても人が行けないところを、重点的にドローンを飛ばして見たり情報収集したりというようなことを基本として、導入してきたわけであります。それで、人材育成が重要だということでありますけれども、今導入しているのは、消防と耕地林務グループの一部で導入しているということであります。やはり災害対策含めて、消防で今4人の3チームをつくっておりますので、常時災害があるわけではありませんので、他の部署の必要に応じて、要請すれば出られるというような体制をとっております。今、議員おっしゃることは、将来的にはそういったことは必要かもしれませんけれども、今は技術を向上させるということが主眼になると思いますので、もう少し後の話として承っておきたいなと、そのように思っておりますので、どうかよろしくお願いをしたいと思います。

質問 6番 戸澤義典

今は緊急性を感じないみたいでしたけれども、それぞれの部局によって、ドローンの活用がまず何に使えるかということからやはり始めないと、今は確かに防災、災害では使いますということはわかっておりますが、ほかにもいろいろと使い道があると思うのです。それはやはり、各部局からうちはこういうことで使いたいと要望があった場合、それでは町としてどう横断的に運用しようかということが最終的な目標だと思うのです。それはやはり、今からやっていかないと、今からやっても1年、2年はかかると思うのです。だから、それは後でいいよという話にはならないと思うのですけれども、その辺町長どうでしょうか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

ドローンを消防に入れたのが、災害対応で具体的に言うと、老人の方が認知にかかって、どこに行ったかわからないといったときに、川の捜査に、実際に団員が入ったりして我々が見えないところを見えるように、危険な部分を歩いたりしてやっていた部分について、やはりドローンがあればより安全に安心に我々に情報を提供していただけるわけでありますから、そういった発想のもと、実は導入した経過があります。今は先ほど言った技量の集積をするだとか、あるいは法対応をしっかりするだとかということをしっかりやりながら、私は前の質問で今は感じていないみたいな話をしましたけれども、決してそうではなくて、これから先の問題として、しっかりと捉えて対応していきたいと、そのように考えていますので、どうかよろしくお願いをしたいと思います。

質問 6番 戸澤義典

そうですね、各部局いろいろと使い道があると思いますので、部局横断的な運用ができるように、今後組織づくりも含めて検討していただければというように思います。あともう1点、これは総務部長になるかもしれないですけれども、やはり女満別空港が近くにあるということで、地図を見ましたら、この辺全部、飛行区域の進入経路とか入っていますので、いろいろ区域規制がかかっているところが美幌町は非常に多いと思いますので、一度やはり空港事務所に顔を出して、どこが規制になっているのか確認しておいたほうがいいのではないかと思います。その辺をつけ加えておきます。それでは、航空機のほうの質問は終わりまして、人口減少対策ということで再質問をさせていただきます。人口減少対策にもいろいろあるわけですけれども、今回は出生率向上の観点から質問をさせていただきたいと思います。この美幌版総合戦略の中で、合計特殊出生率を平成31年度の数値目標として、1.70というように掲げております。また、美幌町子ども・子育て支援事業計画の9ページに過去の推移が出ておりますけれども、これを見ますと、平成22年が近年最高の1.79、次いで、平成24年が1.71、ほかにも平成25年が1.60、平成23年が1.56と続いております。これは、町長の1期目の終盤から2期目にかけて、顕著に上昇していることがわかります。北海道とか全国の推移と比べてみても、平成21年から22年の0.36ポイント上昇しているのです。これは随分顕著なことがわかると思いますけれども、町長が1期目当初に何か有効な施策事業を行って、その成果が1期目終盤以降にあらわれたともとれますけれども、町長、1期目当初に何か思い当たる施策事業はあるでしょうか。たまたまでしょうか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

具体的に、これとこれをやったからこうなったという結論めいたことは、今は思い当たりませんけれども、ただ、私はずっと言い続けている総合的な政策をしっかりと切れ目なく行うことが出生率の上昇にもつながるし、人口減少対策にもつながっていくだろうというような思いで、ずっとやってきたということであります。今議員がおっしゃったように、1.70のときもありましたし、その後、1.31だとか少し悪くなってきているという状況も現実的にはありますので、ただ、女性が子供を産むというようなことは、これはなかなか強制的にやるということにもなりません。ですから、やはり出会いから結婚すること、妊娠すること、そして子育てをすることを本当に切れ目なく総合的にやっていかないと、やはり人口減少対策にはならないのではないかという思いでやってきた結果がこうなってきたということで、1.31のときもありますので、そうすると、そういう効果が出ていないのではないかと言われると、答弁のしようがありませんので、なかなか難しいのですが、ただ、今は自然的人口動態も社会的人口動態も、両方ともマイナスになっています。要するに、出て行く方、入る方、そして産まれる方、亡くなる方それぞれがマイナスになっているということで、非常に厳しい状況にあるという認識だけはしております。

質問 6番 戸澤義典

明確に特に思い当たる事業はなかったということでしたが、総合力というのは前から町長が言っていますけれども、今回は合計特殊出生率という観点で質問をさせていただいていますが、逆に、ここの表には載っていないのですけれども、先ほど答弁がありました平成27年度以降の合計特殊出生率を見ますと、北海道あるいは全国の比率よりも下がっているのです。例えば、先ほど、平成27年が美幌は1.27とおっしゃっていましたけれども、北海道は27年が1.29で、全国が1.46なのです。この表を見てもらったらわかるように、今まで美幌が北海道とか全国を下回ったことはないのです。平成27年に初めて下回ったのですけれども、平成28年はまだ北海道と全国の数字を掌握していないのでわからないのですが、いずれにしましても、平成27年に初めて北海道が全国よりも下がったというところで、当初の答弁で27年時に1.27あったのが28年時は1.38と、0.11ポイントふえ、成果が出ましたというような答弁だったのですが、これは平成27年の時点で北海道を下回ったということは、私としては非常に危機感を覚えます。また、平成26年7月に子ども・子育て支援事業計画をつくりましたけれども、そのときのアンケート結果が48ページに載っていますが、就学前の親御さんに聞いたところ、現在子供が2人というところは38.1%、1人というのが37.9%、3人が18.9%で、残りが3人以上ということでした。小学生の親御さんに聞いたところ、2人は52.9%、1人が29.9%、3人が16.1%ということで、数字的には2人のお子さんが多いですけれども、1人のところもまだかなりいるというところです。また、まち・ひと・しごと創生総合戦略の36ページにも載っていますけれども、アンケート調査の結果で、希望する子供の数は何人ですかというアンケートに対して、平均で2.5人欲しいのだというアンケートの結果が出ています。先日の美幌新聞にも若干載っていたのですが、2人目出産に壁ということで、これは全国的な話ですから、美幌町には全部が全部該当するとは思いませんけれども、一般財団法人1moreBaby応援団というところが、2013年から5回にわたって、夫婦の出産意識調査というのを実施しています。その今年度版で、2,958名に対して2人目の壁を初めとした出産に対する意識や出産・子育てと働く環境に関するニーズ及びママとパパの育児参加への意識などをアンケートしましたというところで、子供の数を2人以上理想としていると答えた人が79.7%いましたと。2人目の壁とは、家計の見通しや労働環境の制約などから2人目の出産をためらうことを2人目の壁と言っているらしいのですが、それが存在すると感じている女性は全体の75%、特に子供が1人いる女性では80%に上っていますと。その原因ですけれども、教育費などの経済的理由が86%で1番多く、次いで、第1子の子育てで手いっぱいだとか、育児ストレスの心事的理由というのが43%に続き、美幌町で完全に当てはまるとは言いませんけれども、先ほどの現在の兄弟の状況と希望する子供の数を見ますと、教育費などの経済支援をすることによって、多子世帯をふやす一つの方法ではないかと思います。北海道よりも下回っている今の合計特殊出生率を目標の1.70に近づけるためには、このアンケート結果にもあるように、何らかの支援策が必要ではないかと思うのですけれども、町長の考えを再度お聞きしたいと思います。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

それも含めて、私は総合的に取り組まなければいけないと思っております。それで、やはり女性の働き方、あるいは人生設計にかかわる問題ですので、経済的なことだけを進めても、なかなか難しいと思います。ですから、総合的だというのは、そういう女性の働き方だとかあるいは人生設計であるとか、あるいは経済的な支援だとか、やはり総合的な施策が私は極めて重要だと思っております。

質問 6番 戸澤義典

総合的な施策というのは、私が一般質問をさせていただいてから町長が一貫して答弁されていることなのですけれども、そのような状況の中、平成27年は北海道よりも下回ったという状況の現実があるわけですから、何らかのカンフル剤が必要ではないかと思うのです。今のままの総合的施策で何か突破口となるとお思いでしょうか。平成27年に1.27ということで、北海道より下回ったということなのです。これは現実です。今まで北海道より下回ったことのない合計特殊出生率というのが、初めて平成27年に下回ったということで、今までどおりの総合的な施策をしていても、31年に掲げた1.70を達成できるのですか。お伺いしたいと思います。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

平成27年に1.27に下がりました。それで1回目の答弁をさせていただいたときには1.70ありましたというような説明もさせていただきましたけれども、これはいろいろな理由があると思います。その時々によって合計特殊出生率というのは、伸びてきたり、あるいは減ってきたりというようなことがあると思いますけれども、やはり総合的な施策をとらなければ、これはますます合計特殊出生率が下がるというようなことも言えると思います。これをやっていないとだめだというような思いで、今やりつつありますので、これをやめてしまうということになると、どうなるかということは想像もつかないほど恐ろしいことだと私は思っております。総合的な施策をしっかりとやっていくと、総合的な施策というのは、やはり我々が使えるお金がふんだんにあればいいですけれども、限られた財源をどう使っていくかというところが極めて重要なので、その中でアイデアや知恵を出し合って、その中で子供対策、あるいは合計特殊出生率をどうしていくかということを考えていかなければいけないと思っておりますので、1.27になったという現実を踏まえながら、やはり私は総合的なことを進めるべきだろうと、そのように思っております。

質問 6番 戸澤義典

私は今やっている総合的な施策をやめたらいいのではないかという話は一切しておりません。それをやりつつ、新たな施策を一つでも二つでも取り入れていくべきではないですかという話をしているわけで、ましてや自分たちがつくった計画で1.70と掲げているのですからそれに向かってやはり努力する必要性はあるのかなと思います。先ほど財源の話も出ましたけれども、平成22年、1.79のときと、平成27年のときの財源の比較を調べてきましたけれども、標準の財政規模というのが平成22年が68億8,700万円、平成27年が68億7,600万円ということで、さほど変わりません。そして、経常収支比率も80.5%に対して75.9%ということで、平成27年のほうが自由に使えるお金がふえたというように認識しております。また、財務調整基金は平成22年では8億3,600万円だったのが、平成27年では14億2,000万円ということで、6億円も自由に使えるお金があるわけです。そして、地方債の残高を見ますと、平成22年では116億円あったのが、平成27年では89億8,000万円と地方債も下がっています。借金も減っています。借金も減って貯金もふえているということですから、財源は取り崩せば何ぼでも――例えば、年間1,000万円使っても10年間で1億円。今14億円ある財政調整基金が1億円減るだけですので、年間1,000万円のお金を使えればそれなりの支援策はできるのではないかと思いますけれども、町長いかがでしょうか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

総合的なことをお話ししていますけれども、それについてはお認めいただいたということで、それ以外にカンフル的なものを何かできないかということでありますけれども、私はこの議会の議場の中でいろいろな提案を受けて、遅いと言われるかもしれませんけれども、それを少しずつやってきたという思いを持っております。これは職員も一緒だと思います。そのような中で、財政的な余裕が出てきたというようなことでありますけれども、私は決してまだまだ余裕はないと思っております。これは一度取り崩し始まると、際限なく取り崩しかねないというような状況がありますので、いずれにしましても先ほど言いましたように、今何が必要なのかというところを起点にして、その中から知恵や工夫をして、これとこれは今必要なので、これを打っていこうというような施策が、町政全般的に言えることであり、少子化対策についても同じようなことが言えると思いますので、決して標準財政規模がどうのこうのと言うのではなく、財政調整基金が6億円から10数億円にふえたということは、目的を持って積み立ててきていることでありますので、その辺は1,000万円ぐらい使ってもというような思いはあるかもしれませんが、それをやると際限なく、どんどん取り崩しに手を染めかねないので、そこは財政規律を持って、しっかりと取り組んでまいりたいと、そのように思っております。

質問 6番 戸澤義典

財政調整基金が8億円に対して14億円ということで、これは14億円が裕福だと言っているわけではないのです。美幌町と他の自治体と比べたところ、大体平均すると大体このぐらいの財政基金を持っているのです。ただ、平成22年と比べてこれだけふえているのだから、何でそれができないのかという話をしたわけであって、財源がないのだったら平成22年のときに8億円の財政でやっていたのではないですかと、今14億円あるのだからできるのではないですかということを言いたかったわけで、それを取り崩せばなし崩し的になくなるというのは町長のおなか一つだと思うのです。ということで、どうでしょうか。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

私一人の腹の中で決められるわけではありませんので、これは先ほど答弁したように、しっかりと財政規律を持ってやらないと、またしても類似団体の中で最高の借金を背負うというようなことも含めて考えていくと、経常収支比率も今は70数%、80%いったときもあります。これも使えるお金がふえたと言ってもその時々によって経常経費に充てるのか臨時的経費に充てるのかによって、大きく変わってくるわけです。ですから、数字は極めて重要だと思いますけれども、もう少し中身を精査してみないとなかなか難しい問題だと思いますので、いずれにいたしましても、先ほど来言っているように、一つの事業を含めて、総合的な施策を進めていくべきだなという思いを今の論議をしながらも私は強く感じているところでございます。

質問 6番 戸澤義典

残り時間もありませんので、最後に美幌町が平成29年3月につくった、まち・ひと・しごと創生総合戦略について、ここにあくまでも1.70というように書いているわけですから、いずれにしましても、この目標になるべく近づけるようにいくというのがこの計画をつくった担当者、それを承認した町長、議会の責任であると思いますので、ひとつ御努力をよろしくお願いをして、質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)

本当にそうだと思います。私どもの責任もありますし、町民の皆さんに掲げた1.70をやはり達成しなければ、この町の人口減少自体もおさまらないという問題に直面しておりますので、しっかりと達成できるような努力を今後とも続けてまいりたいと、そのように考えております。

出典:美幌町議会 平成29年第3回定例会 2017年6月20日 議事録 PDF(7ページ) 間違いを知らせる