美深町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月16日
鉄道路線の維持存続について
2026年6月16日、美深町議会の一般質問で、望月清貴議員が「鉄道路線の維持存続について」質問し、町長 草野孝治が答弁しました。
- 質問者
- 望月清貴 議員
- 答弁者
- 町長 草野孝治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 2番 望月清貴
続きまして、2項目目にしたいと思います。2項目目は交通で鉄道路線の維持存続についてでございます。少し質問に先立って申し上げますけれども、宗谷本線のことになるわけですが、JRの資料で見ますと、旭川から稚内まで全線開通したのが1926年ということで、100年になるようです。資料に色々載っていまして、旭川から恩根内まで繋がったのはそれより15年前、1911年からということで、115年になるようです。恩根内駅はないのですけれども、そんな状況のよいです。宗谷本線は日本の最北の鉄路で、日本の国の背骨のてっぺんにあるものだと思います。国土の保持ですとか、地方創生の考え方、日本の未来を考えるのであれば、廃止は全くありえないことだと個人的には考えております。国が抜本的な改善を求めて、9月頃までに中間取りまとめをしたいとして、4月に上下分離方式などの対策を示したとされていますが、5月20日以降保留されて、動きが見えない状況なのかなと思います。これまで経営されている会社の努力もあると思いますし、草野町長をはじめ、近隣の市町村長さん、職員の皆さん、北海道、それと道内選出の国会議員の皆さんのご尽力もあって、維持、効率化、利用促進など進んでいるとも理解はしています。宗谷線についてはですね、旭川市長さんも新聞報道にありましたし、お考えがですね、名寄市長さんも再選されて、所信表明の中で述べられたり、稚内市長さんも年始の執行方針の中で述べられております。5月の25日に宗谷本線活性化推進協議会の報道からも、皆さん一丸となった取り組みが進んでいるのかなと感じるところですけれども、中々先ほどの話にないですが、町村長さんのお考えというのは中々報道には出てこないと思っております。仮に上下分離など想定された場合は、首長さんだけでなく、私たち沿線の議員ですとか、町住民の理解、意見も必要になってくるのではないかと考えました。広域で対応していると思いますので、1つの町として答弁は難しいのかもしれませんが、町民一人一人の問題でもあると思いますので、考えをお伺いしたいと思います。それでは要旨を述べます。鉄道路線の維持、存続についてです。私の父、祖父ともに日本国有鉄道の職員でありました。また、私が美深町に居住して間もなく、国鉄の分割民営化が行われました。本町を南北に縦貫する宗谷本線は、最北の厳しい自然環境に耐えながら、運営会社や沿線市町村の懸命の努力によって維持され、公共交通の柱として国民の日常生活、観光、物流などの経済活動、道北地域の維持・発展など、本町のみならず沿線市町村、北海道、そして日本の国にとって重要な鉄道路線と私は考えますが、全道一円の会社で区間を区切ること自体いかがと思うわけですが、名寄市以北の区間は運営会社単独での維持が困難とされております。かつての運営者である国は、人口が少ない地域についても経営の抜本的改善方策の報告を迫っておりまして、運営会社と地域の協議は見守るとしているようです。名寄市以北の沿線の始まりのまちでありますし、かつて美幸線存続に取り組んだまちとして、現時点での考え方をお伺いするものでございます。2つに分かれておりますが、1つ目は題名つけませんでしたけれども、上下分離のことを中心にお聞きします。報道によれば、沿線市町村に対して上下分離方式が再度提起されたようですが、本町にも正式な提示というものは行われたのでしょうか。行われたのであれば、その概要はどのような内容で、非常に短期間でどうやって町民と議論していくのでしょうか、お伺いします。また、協議は一時保留中とされておりますけれども、仮に上下分離方式を採用する場合、沿線市町村には維持管理に必要な財源やノウハウがあるのでしょうか、お考えをお聞きいたします。次に2は、主に国の主体的な関与を希望する意味での質問でございます。これまで本町においても駅の廃止が進みましたが、各種の町内公共交通の確保運営と併せ、鉄道駅舎の維持管理、切符販売体制の維持など、町民の利便性の確保にも努力を続けてきたと思います。また、運営会社の経営努力とも連携し、沿線市町村との北海道による利用促進策も進められ、今後もその継続は適切であり、必要と考えます。しかし、単独市町村にとどまらない複数の市町村、複数の総合振興局をつなぎ、国としても重要と、重要な鉄路を維持存続する判断、そしてそれを維持するこれまで以上の責務は、もはや沿線市町村を超えているのではないかと思います。路線維持の必要性についてもですね、まず責任を持った判断をしてもらうと、そういうことと併せて、人口が少なくても重要な鉄路を維持できる経営と、老朽化する鉄道施設の適切な維持・更新も必要な状況であると思います。費用負担も含めて対応できるのは国のみでありまして、国の主体的な関与がなければ困難であると考えます。今後、町長どのような姿勢での臨むのか、現時点のお考えをお伺いします。お願いします。
答弁 町長 草野孝治
望月議員からですね、2点目の鉄道路線の維持存続についてご質問いただいた件について、ご答弁申し上げます。おっしゃるとおり、宗谷本線は1926年9月25日にですね、音威子府から稚内間が開通して全線開通、まさに宗谷本線は全線開通から100周年を迎えた年でございます。1点目の上下分離方式の提示が行われたというご質問でございますが、報道にありますとおり、4月15日に行われましたJR北海道のプレス発表でですね、黄色線区の存続策の1つとして上下分離方式が公表されました。4月24日に開催された宗谷線アクションプラン実行委員会の幹事会においても、報道と同じ内容を改めて示されてございます。しかしながら、上下分離方式の維持管理の細かな方法ですとか、費用ですとか、具体的な内容は示されておりません。なので、私からすれば、どの首長さんからもすればですね、協議しようがないというような、そんな状況になってございます。5月20日のJR北海道の会見では、協議を当面見合わせる、棚上げする等々に報道されてございましたけれども、との考えが示されておりますので、町民への説明、議会への説明等含めてですね、議論などを検討する段階には至っていないのではないかと思ってございます。次にですね、上下分離方式を採用とする場合の維持管理に必要な財源について、町が負担することとなれば、行政サービスや運営経費など見直しで捻出したとしてもですね、賄えないのでなかろうかと私は思っています。費用を負担することは非常に困難な状況です。というのは、車両を更新するだけで数億円、さらに老朽化した鉄路、これを維持、守るだけでも数十億円と言われていますので、それを沿線自治体だけで捻出することは当然、頭から不可能ではないかと思ってございます。また、線路の管理、踏切の除雪業務などに関するですね、ノウハウは市町村においては持ってございません。次に2点目の今後の対応姿勢でございますが、議員が考えているとおり、町としましてはこれまで交通ターミナルの維持、さらに切符や乗車券の受託販売、さらに無人駅5つの廃止、駅東地区のアクセス道路、東側とのアクセス道路の整備、さらにですね、観光列車の利用促進など、沿線自治体と協力しながらですね、宗谷本線の維持や存続を目指し、利用促進、コスト削減、積極的に取り組んでまいりました。また、町民によるですね、施設の清掃のボランティア活動などもございました。特に申し上げますけれども、ご承知かと思いますけれども、町の交通ターミナル、この指定管理料がですね、622万円ほどになります。ここにJRさん、名士バスさんの共通経費といいますか、占用料といいますかを一部いただいてございますけれども、町の指定管理は622万円。さらに美深駅には昔、キヨスクの売店がございました。その後、母子会が運営してございましたけれども、それもなくなって、平成22年からですね、観光協会、道の駅の支店という形で売店を営業してございます。この職員スタッフの経費で330万。さらにですね、切符無人化、美深駅も無人化になったということで、JR北海道と委託契約を結びましてですね、駅の切符販売員、これが約800万、総額1,700万以上ですね、毎年、町の予算で負担してございます。そういう中で、主に交通ターミナル、JR、美深駅を利用される方のですね、ご不便がないように、本当に最大限の努力、努めてきたのかなと思っているところでございます。国鉄の民営化、国が決定を下したものでございまして、宗谷本線を含む黄色線区8区間だけを切り返して、切り分けて議論するべきではないというふうに思いますし、これは議員と思いを共有するのかな。全部、線路がつながってJR北海道なのかなと思っております。北海道全域に広がる鉄道網を議論する必要があると考えてございます。JR北海道にはですね、国や道と協議を行い、沿線自治体だけではなく、国や道が積極的に関与していただいた上で、沿線だけじゃなくて全市町村に対して明確な方向性を示していただくことが必要かなと思っております。町といたしましてもですね、今後、引き続き宗谷本線活性化推進協議会、沿線自治体と連携してですね、これらに対して取り組んでいく考えでございます。以上、答弁といたします。
質問 2番 望月清貴
答弁いただきました。私、質問した以上に町としての努力っていうのでしょうか、最大限の努力をしているということもありましたし、JRの鉄路の考え方についても伺うことができました。本当に町長の考えを聞くことができましたので、これ以上聞くことはないと思います。先ほども少し申し上げましたけれども、美深町の公共交通計画においてもですね、宗谷本線は北海道の中央部を縦断する重要な鉄路で、将来的に存続されるようにというような取り組みということでも書いておりますし、今、町長からもご答弁いただいたとおりです。1つだけお話ししたいのは、先ほども言いましたが、前面に立っていただくのは広域で対応しているということもあると思いますので、まず首長さんにですね、首長のみなさんに一丸となって取り組みをお任せしたいと思うのですけれども、ことは全町民というか、住民に、あるいは道民に関わる問題でもありますので、ぜひ必要に応じて適時、情報提供をお願いしたいなと思います。首長さんに限らず、町民・住民も加えて厚みのある対応をするべきだと思いましたので、この辺1つお願いをしたいと思いますが、答弁をいただいて終わりにしたいと思います。
答弁 町長 草野孝治
基本的にですね、鉄道の維持費をですね、その路線の走る自治体だけが負担する、自治体が負担するっていうのは、何か辻褄が合わないのかなと私は思っております。比較するのはどうかと思います。実際、国道、国道はどうなのだと。除雪費の負担、町でって、そんなことにはならないのかなと思っている部分もございます。確かに通勤・通学ですとか、その地区の方が利用する部分もございますけれども、冒頭おっしゃったとおり、何て言うのですかね、この日本の食料基地、北海道からの輸送路線、ロシアと国境をするですね、本当に国間路線だということは誰もが承知していることなのかなと思います。その線区の維持費をですね、その線区の利用者のみが負担すべきものではなくて、言ってみればですね、皆さんが利用します。北海道民皆さん、全国の方が旅行でも利用しますから、そういうような部分でいくと、やはり国がそれ相応の負担してやっていくものかなと思っています。協議会の中でもお話ございましたけれども、最初から赤字になることがわかっていたのじゃないかということと、国の経営安定基金、この利回りでですね、赤字を補填するといった、それがゼロ金利政策によって運用益が入らなくなって、そもそもそれが計画倒れというか、それがうまくいかなかったことが逆に赤字を膨らました原因なのかなと思います。そのツケをですね、上下分離で沿線自治体だけに協議するというのはいかがなものかと私は思ってございます。その辺、議員と同じような考えで、宗谷本線をですね、旭川から稚内まで通って宗谷本線でございますので、途中、名寄から稚内までなくなったら宗谷本線とは言えないと思います。そういったことも含めてですね、宗谷本線100年、100周年の年にも当たりますので、守っていく気持ちで、今後とも沿線自治体、協議会一体となって対応を進めてまいりたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 2番 望月清貴
今、町長おっしゃっていただいたこと、私もですね、本当に同じ考えです。分割民営化の際に北海道や四国を特別に処置はしたのですが、今日、失敗したのじゃないかという意見も多く、新聞もそういった論調が見られます。国有鉄道を民営化したのにうまくいかないからといって、今度は一部公営にしていくというようなことなのか、まだはっきりわかりませんけれども、公共交通の考え方がどうなっているのかなと思いますし、人口が少なくなって収入が減ったのが何か地方のせいのような、なんかそのようにも感じてしまいます。地方、国の姿勢は地方創生からはですね、程遠いのじゃないかと思ってしまいます。国のためにも守っていくべきだと思いますし、町長とは全く同じ考えだと思います。今後の推移を見守っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。終わります。