美唄市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月10日
(1)地域防犯について/(2)教育行政について
2023年3月10日、美唄市議会の一般質問で、山上他美夫議員が「地域防犯について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、教育長 石塚信彦が答弁しました。
- 質問者
- 山上他美夫 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長 石塚信彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 山上他美夫
令和5年第1回定例会において、大綱2点質問いたします。まず大綱1点目、地域防犯について市長にお伺いいたします。市民の命と財産を守る安全・安心なまちづくりについてでありますが、これまで本市は、第7期美唄市総合計画の柱である都市像を実現する五つの挑戦の中で、人と自然が共生した安全・安心のまちづくりとして、地震や水害などの自然災害に対する防災対策や消防・救急体制の充実強化、そして交通安全に関する啓発活動などに関係機関、関係団体と連携し、取り組んできたところであります。しかし、安全・安心なまちづくりとは、市民の命に関わる最重要な課題であることから、道路や公共公営住宅など、ハードな都市基盤整備はもとより、健康や医療、福祉、さらには産業や教育文化面など、ソフト的な施策などの全てにおいて、基本とすべきコンセプトではないかと考えるところであります。そこで、板東市長が就任されてからは、市立美唄病院の建替え事業を契機として、厚生労働省が令和7年を目途に進めている医療、福祉、保健が一体となった地域包括ケアシステムを全国で先駆けて取り組み、地域包括ケア推進条例を制定したほか、命を育む食と農業の振興、さらには自然エネルギーを利用するIT産業の誘致に向けて、二酸化炭素排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ美唄市」を今月1日に宣言するなど、施策全般を通じて、安全・安心に向けた中長期的な取り組みに対して心から敬意を表するところであります。さて、安全・安心なまちづくりについてという観点では、昨今、全国で高齢者をターゲットにした特殊詐欺グループによる強盗殺人事件が多発し、高齢者の命と財産を奪うという言語に絶する犯罪行為が世間を騒がせております。最近の報道によれば、道内で高齢者宅を中心にした不審電話が急増し、在宅かどうかや預貯金など資産状況を確認する不審な電話が1日70件以上もかかってくるという事案が発生しているとのことであります。本市の状況は、団塊の世代などの高齢化が一層進み、町内会などの自治組織においては、役員の成り手不足が問題となる中、これまで進めてきた独居老人の見守りや防犯パトロール活動などについても支障が出始めているという声が聞こえてまいります。このような状況を踏まえて、2点について市長に質問いたします。質問の1点目は、このような時代の急速な変化の中、今後、市民の尊い命と財産を守る「安全・安心なまちづくり」に向けた市長の基本的なお考えをお聞かせいただきたいと思います。2点目として、65歳以上の高齢者が43%を占める本市にあっては、凶悪な犯罪を防止するため、町内会や個人が自主的に管理する防犯カメラの設置を促進するために、市として、設置費用の一部について、助成措置を講じるべきであると思いますが、市長の見解をお伺いいたします。大綱2点目、教育行政について、教育長にお伺いいたします。私は令和3年の12月議会で、小中学校の教育環境の整備の一環として、冷房設備の導入について質問し、さらには昨年の9月議会でも同僚議員が同様の質問をいたしました。近年の異常気象は、数多く耳にするところですが、先月2月28日の気温が札幌で11.2度まで上昇し、1877年の統計開始以来、2月としては最も高い気温を記録したとのニュースがあったばかりであり、向こう3か月の気象予報も例年より高温であると予想されております。近年美唄市では、7月、8月の気温が30度を超える日が続き、気温の上昇は身をもって感じるところであり、家庭においても、エアコンの設置が常識となっております。また、文部科学省の学校環境衛生管理マニュアルでは、児童生徒の教室での環境は28度以下であることが望ましいと示していることは同僚議員の質問でも説明がありました。このような状況下において、小中学校への冷房設備の設置を求めた私や同僚議員の過去の質問に対して、前教育長は答弁の中で、「今後、図書室や特別室など場所を特定した中で設置を検討していきたいと考えている」と答弁されております。その結果として、新年度予算では市内小学校の特別教室に冷房設備を設置する予算が計上されましたが、日常使用する学習教室ではなく、利用頻度がそれほど多くない、特別教室への設置が選考されたことは残念なところであります。さらには、教育長は昨年の9月の定例会で同僚議員の質問に対し、市内の小中学校の普通教室、特別教室などに1台ずつエアコンを設置することで試算したところ、1校当たり7,200万円の見積額となり、予算計上が難しい状況にあり、今後、効率的で効果的なエアコンの設置について、関係する部署と協議・検討を行うとともに、「引き続き、有効な財源の確保に向けて検討してまいります。」と答弁されておられます。そこで質問ですが、1点目として、1番使用頻度の高い、日常使用する一般教室への冷房設備導入については、どのような検討をされたのか。また、検討しているのかお伺いいたします。2点目として、1校当たり7,200万円と見積もった冷房設備はどのようなものか、お伺いいたします。3点目、「引き続き有効な財源の確保に向け検討する」と回答されましたが、その後、検討はしているのかお伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
地域防犯について、安全・安心のまちづくりに向けた基本的な考え方についてでありますが、昨今、特殊詐欺グループによる強盗殺人事件や高齢者宅への不審電話など、犯罪の悪質化・巧妙化が進んでいるところであり、市民の安全・安心への意識が高まっているところでございます。本市におきましては、第7期美唄市総合計画において、「人と自然が共生した安全・安心のまちづくり」を掲げているほか、美唄市地域コミュニティ安全条例において、全ての人が安全で安心して暮らすことができる地域コミュニティの実現を図ることとしております。市といたしましては、警察や防犯協会、消費者協会などの関係団体で構成している美唄市安全で安心なまちづくり推進協議会と連携の上、地域安全大会など様々な機会を通じて、市民への情報提供や啓発活動を行うなど、市民が安心して暮らせるまちづくりに取り組んでいるところでございます。次に、町内会又は個人が自主管理する防犯カメラの設置につきましては、設置による防犯へのメリットがある反面、個人のプライバシーの観点から監視社会つながるおそれもあることから、関係者、市民の合意の必要性も認識しているところでございます。次に、設置に係る助成につきましては、他市の取り組み状況を参考にしながら、調査・検討を進めてまいります。
答弁 教育長 石塚信彦
小中学校への冷房設備の導入についてでありますが、文部科学省が公表した令和4年9月現在の公立学校施設空調設備の設置状況によりますと、北海道における普通教室の設置率は16.5%で、令和2年度の4.3%から12.2ポイント上昇しているものの全国平均の95.7%に比べ、非常に低い状況となっております。しかしながら、近年は、北海道内においても気温の上昇は顕著であり、冷房設備の設置については、学校などからも要望があるところであります。子どもたちの暑さ対策、児童・生徒が健康で安心して学ぶことができる学習環境の確保は、大変重要な課題であり、冷房設備の必要性は感じていることから、普通教室や特別教室への設置を検討いたしましたが、室外機の設置にかかる費用や配管設備の改修に多額の工事費を要することから、校舎の老朽化対策を優先して取り組み、冷房設備の設置については、図書室や特別教室など、場所を限定した中での設置を検討してきたところであります。このため、令和5年度につきましては、小学校2校の意向を確認しながら、特別教室のうち、児童の比較的使用頻度が高い教室2か所に冷房設備を設置することで、予算を計上したところであります。次に、1校当たり約7,200万円と見積もった冷房設備工事の内容についてでありますが、普通教室及び特別教室などへ各1台の設置を想定し、ランニングコストなどを勘案しながら、室内機は天井吊型、熱源はガスで積算しており、電気設備の改修や室外機及び室内機の複数設置、配管の改修を含めた見積額となっております。次に、有効な財源の確保に向けた検討についてでありますが、対象となる設備であるか、また費用対効果などを勘案しながら、国の学校施設環境改善交付金の活用をはじめ、有効な財源の確保に向けた検討を行ってきたところであり、今後におきましても、情報収集を進めながら、関係する部署と協議・検討を行ってまいります。
質問 4番 山上他美夫
まず、地域防犯についてでありますが、インターネットで防犯カメラを検索しますと、工事不要で取り付けができる2台から3台のカメラがついた防犯カメラセットが5、6万円でたくさんの種類が販売されており、それらはモニターや録画用のハードディスクもついております。自治体が行う防犯カメラの設置補助事業では、札幌市が平成30年から防犯カメラ設置補助事業が始まり、令和3年度には防犯カメラの設置をより一層促進するため、補助限度額を増額するなどの見直しを行っています。また、恵庭市では「恵庭市公共空間防犯カメラ設置補助金」としての補助事業を行っており、さらには浦河町でも2万円を限度として、防犯カメラの設置に対して2分の1までの補助制度を設けており、全国においても防犯カメラの助成制度を設けている自治体はたくさんございます。美唄市も防犯のまちとして、防犯カメラの設置を促進するために補助事業を考えてはいかがでしょうか。防犯カメラの効果は、今般の特殊詐欺や強盗殺人に対する容疑者の割り出し、交通違反の摘発、犯罪の抑止など、市民の安全・安心のまちづくりに大変有効であり、犯罪者が近寄らないまちづくりに役立つものであります。「誰も置き去りにしない」という市長の公約にあるように、安心して暮らせるまちづくりのためにも、是非防犯カメラの設置補助事業を実施していただきたいと思いますが、市長の考えをお伺いしたいと思います。続きまして、小中学校の冷房についてでありますが、近年、移住定住の条件として、子どもの教育環境が大きな条件の一つになっております。市内の小中学校のクラス数は特別支援学級も含めて、全部合わせて51クラスであります。過去にも申し上げましたが、冷房設備を集中冷房ではなく、各教室に「室外機式床置き冷房機」で対応すれば、1台30万円で販売されており工事費込みでも60万円程度で設置できるのではないかと考えますし、実際のところ、一昨年から恵風園や恵祥園、市内各小中学校に冷房機器を寄贈された方にお聞きしたところ、冷房設備の費用は工事費も含めて、1台当たり60万円程度で設置できたと聞いております。素人の考えかもしれませんが、1台工事費込みで60万円としても市内小中学校51クラスで計算すれば総額3,000万円程度で、子どもたちの快適な学習環境が整えることができます。答弁でも述べられていた文部科学省の「学校施設環境改善交付金」を利用して、学校の空調設置に3分の1の補助を受ければ、市は2,000万円ほどの予算で空調整備ができることになります。先般、匿名の市民から2,000万円の寄附がありましたが、寄附された方の意思を尊重する上でも、使途を明確にした寄附金の活用が求められると考えますので、是非とも、小中学校の冷房設備の整備に活用されることを望むところですが、教育長のお考えをお伺いするところであります。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
防犯カメラの設置に係る補助についてでございますが、防犯カメラの設置により特殊詐欺などの犯罪防止につながり、市民の安全・安心のまちづくりに有効なものと認識しているところでございます。設置に係る補助につきましては、課題等も含め、他市の取り組み状況を十分参考にしながら、今後さらに調査・検討を進めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 石塚信彦
小中学校への冷房設備の導入についてでありますが、「室外機式床置き冷房機」の設置につきましては、暑い空気は教室の上部に滞留する性質があり、教室の規模に対する効果が不透明であることや、設置するスペースの確保、学校全体で稼働した場合に対応するための電気設備の改修などの課題があるものと考えているところでありますが、その効果、課題などについて、関係部局と協議を行うほか、他市町の学校の設置状況なども調査してまいりたいと考えております。なお、匿名の市民の方から寄附のありました2,000万円の使途につきましては、市長部局において検討されるものと認識しているところであります。
再々質問 4番 山上他美夫
教育行政について、冷房について、再々質問ではありませんが意見として述べさせていただきます。小中学校への冷房設備導入は今後も前向きに取り組んでいただけると理解しましたので、これで質問を終わりたいと思いますが、市長の市政執行方針及び教育長の教育行政執行方針で小中学校と一体となった生涯学習センター構想を唱えられておられましたので、近い将来には小中学校の再編も予想されます。そのような状況の中で、高額な冷房設備の導入はいかがなものかと考えるところであります。ご返答は結構でございますが、この点もお含みおきいただき、冷房設備の導入をご検討いただきますよう、よろしくお願い申し上げまして、この場の質問を終わらせていただきます。