みんなの議会

美唄市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月11日

(1)都市計画行政について/(2)市営墓地について/(3)教育行政について

2017年9月11日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「都市計画行政について」「市営墓地について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳が答弁しました。

質問者
川上美樹 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 川上美樹

平成 29 年第3回市議会定例会におきまして、大綱3点について市長並びに教育長にお伺いいたします。大綱1点目は、都市計画行政について、1つ目は、豊かな景観あふれるエコロジーなまちづくりについて伺います。まずは立地適正化計画制度についてです。人口減少や少子高齢化への課題に対応するため、都市再生・地方創生を強力に推進するため、都市再生特別措置法の一部を改正する法律が平成 28 年9月に施行されました。また、道においては、都市計画区域の整備・開発及び保全の方針などが策定され、本市においても、より豊かな景観あふれるエコロジーなまちづくりを推進していくこととなるかと思います。そこで、次の2点について伺います。1点目ですが、持続可能な都市経営におけるまちづくりを推進するため、都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画制度が平成 26年に創設され、国として推奨されております。この立地適正化計画についての意義と役割についてはどのように捉えているのか。2点目ですが、立地適正化計画について、今後における本市の考え方について、市長に伺います。大綱2点目は、市営墓地について伺います。茶志内、進徳、峰延、光珠内と4つの市営墓地がありますが、それぞれの整備状況の課題と今後の取り組みについて伺います。今までにも定例会等で取り上げられておりますが、1つ例を挙げさせていただきますと、光珠内市営墓地の整備状況についてですが、当初から霊園として整備されたものではなく、屯田兵の方々が埋葬された土地を利用し、市営墓地として供用が開始されたものと聞いておりますことから、区画割りがまちまちで、墓石等が整然と並んでいない区画があることは理解しておりますが、参道と区画割りについては、さまざまな場所で市民の皆様からご意見やご要望をいただいており、私自身も8月上旬に現地を確認させていただきましたが、現状は砂利敷きの参道となっており、高齢者や車いすの方が通行しにくい状況であるとともに、区画についても墓石間の空間がほとんどないことから、自分のお墓に行く際に、ほかの家のお墓を踏んでいかなければ行けない区画も見受けられました。このように4つの市営墓地における整備状況の各課題と今後の取り組みについて、どのようなお考えがあるのか市長に伺います。大綱3点目は、教育行政について伺います。まずは教育行政執行方針についてです。1つ目として、特別支援教育の充実についてです。本市の学校におきましては、普通教室、特別支援学級がありますが、普通学級に在籍しつつ、言葉の発達やコミュニケーション能力において心配される場合のある児童生徒については、放課後に言語指導教室に通う、いわゆる通級指導教室が設けられております。文科省の平成 28 年の調査では、発達障がいにより普通学級に在籍しつつ、必要な支援教育を通級指導教室で受ける児童生徒は、10 年前と比べ 2.4 倍になっていること、また、昨年の発達障害者支援法が改正され、教育に切れ目ない支援の充実が盛り込まれていること、さらには、厚労省では来年度から発達障がいのある人への就労支援まで一貫して支援を強化することが決められました。本市におきましては、教育行政執行方針において、特別支援教育の充実が重要であると述べられております。そこで次の3点について伺います。1点目は、本市における普通学級に在籍し、言語治療教室などに通う児童また、特別支援学級の小中学生は 10 年前と比べ、どのような状況になっているのか。2点目は、指導体制についてですが、普通学級の教員が何らかの理由で特別支援学級を担当する場合があるのか。3点目は、何らかの支援を受けている生徒や特別支援学級の中学生の進路状況は、この3年どのようになっているのかについて教育長に伺います。2つ目として、小中学校教育における落ち着いた環境の下での学習についてです。小中学校において、授業中でありながら騒いだり、教室の外へ出てしまったり、授業が成立しない状況が発生する場合があります。このような状態は不適切行動を起こしてしまっている児童生徒と、そうでない児童生徒、学級内すべての児童生徒にとって、学ぶ機会を損ねてしまうことになります。そこで、次の3点について伺います。1点目は、落ち着いた環境の下で学習することを維持するために、各学校として工夫、実践していることは何か。2点目は、家庭教育との連携についてはどのようなことを行っているのか。3点目は、市内9校の状況や実情の把握についてはどのようになっているのか、教育長に伺います。3つ目として、栄幼稚園の閉園案についてです。6月に行われました第2回市議会定例会において、市立栄幼稚園の閉園に向けての素案が示されました。施設の老朽化、熊などの出没による安全性の問題、少子化による定員割れ、アルテピアッツァ美術館との併設により来訪者が多様になるなどの理由で、平成 32 年をもって閉園を予定したいとのことで、現在、パブリックコメントも終了した状況であると伺っております。そこで、次の4点について伺います。1点目は、保護者や地域の方々への説明や意見交換など、その経過についてはどのような状況だったのか。2点目は、入園児の数についてですが、5月時点での入園者数を示され、定員割れが続いていると説明されていますが、平成 20 年から見た時に、10 月時点での入園児の状況についてはどのようになっているのか。3点目は、美唄市幼稚園教育振興計画が平成 25 年度から策定されておりますが、その中では、少子化の動きの中で、認定こども園の役割、市内の幼稚園教育、全体の連携体制を再構築していく視点から、市立幼稚園の意義を再検討すると述べられているものの、市立幼稚園の存在意義として保護者の教育力向上の支援、幼小連携にかかわる研究や実践の場として、その役割を担うべきものと述べられております。これらのことを今後、ほかの幼稚園にどのように継承していくのか。4点目は、平成 29 年度の教育行政執行方針においては、幼稚園教育の充実として、特別支援教育や教育研究など、公立幼稚園が担うべき役割についても継続して果たしていくことができるよう図っていくと述べられております。現在、市内には、私立幼稚園の1園で発達障がいを持つ園児を受け入れている体制があるとのことですが、先般、発達障がいモデル事業の実践事例を行い、表彰された実績を持つ栄幼稚園でのノウハウをどう継承していくのか。また、今まで栄幼稚園で受け入れていた発達障がいを持つ園児たちの受け入れ体制をどのように考えているのか、教育長にお伺いいたします。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

川上議員の質問にお答えいたします。初めに、都市計画行政について、豊かな景観あふれるエコロジーなまちづくりについてでありますが、立地適正化計画の意義と役割につきましては、近年の著しく進行する人口減少や少子高齢化の影響により社会情勢が、大きく変化してきている状況の中で、本市におきましては、都市構造全体を見直すという観点から、居住、福祉、医療、商業の都市機能の再配置や公共交通の充実等による将来のコンパクトな都市構造を構築する上で欠かすことのできない重要な計画であると認識しているところであります。また、立地適正化計画を策定することにより、国からの支援を受けながら都市のコンパクト化に向けたさまざまな事業が展開できることを踏まえ、本市において、特に公共施設の多くが老朽化している現状があり、立地適正化計画の果たす役割は非常に大きいものと考えております。本市における今後の取り組みに対する考え方につきましては、コンパクトシティ構想を、現在一般公募による市民委員会において、更なる構想の成熟化を図るため、内容の再検討を進めており、今後、市民意見を踏まえた上で、本構想に基づいた立地適正化計画への移行の必要性について調査検討してまいりたいと考えているところであります。次に、市営墓地の整備状況と課題についてでありますが、初めに、茶志内市営墓地につきましては、雪解け時や大雨の際に水没する区画がありましたことから、平成 26 年度に素掘り側溝を設置し、水没区画の解消を図ったところであり、また、平成 27 年度には、墓石や参道に支障となる立木の伐採を実施したところでございます。しかしながら、未だに水没区画が解消されていないことから、今後も引き続き、側溝等、排水にかかる整備が必要と考えているところであります。次に、進徳市営墓地につきましては、中央部分に沢が流れていることから、その周辺の地盤が流水等で軟弱となっており、平成 24 年度に排水管整備工事を実施し、軟弱区画の解消に努めたところであります。今後につきましては、墓地内で大きくなってきた立木の伐採や枝払い等が必要と考えているところであります。次に、峰延市営墓地につきましては、平成26 年度に立木の伐採と参道への砂利の敷設を実施したところでありますが、今後は、砂利の補充、立木の伐採などの環境整備が必要であると考えているところであります。次に、光珠内市営墓地につきましては、参道には従来から砂利の敷設を行っておりましたが、雪解け時期や大雨が降った際に水はけが悪い区画が多数ありましたことから、平成28 年度までは側溝整備を中心に行ってきたところであり、今後は参道の舗装を含めた整備が必要と考えているところであります。なお、現在貸し出しを行っている墓地の区画割につきましては、従来の区画割を見直し、墓石間に余裕を持たせるとともに、適正な管理ができるよう、各区画間に 20 センチメートル程度の間隔を空けて貸し出しを行っているところであります。今後につきましても、引き続き職員による各市営墓地の現地調査を行い、参道や側溝の整備など緊急性の高いものから優先順位を付け、計画的に市営墓地の整備について取り組んでまいります。

答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)

川上議員の質問にお答えいたします。初めに、通級学級や特別支援学級に在籍している人数についてでありますが、本市における普通学級に在籍し、言葉の教室に通級している児童生徒数の過去 10 年間の推移につきましては、平成 18 年度では 12 名でありましたが、平成 28 年度は 32 名、本年度は 28 名となっており、2倍強となっているところでございます。次に、特別支援学級に在籍している児童生徒数の推移についてでありますが、平成 18 年度は 30 名でありましたが、平成 28 年度は 60名、本年度は 55 名となっており、ほぼ倍増となっております。また、特別支援学級に在籍している児童生徒数の割合は、平成 18 年度には 1.4%でありましたが、平成 28 年度には 4.6%の3倍強の増加となっております。本市の子どもの人数が年々減少していく中、特別支援教育を必要とする児童生徒数が増加している背景につきましては、平成 19 年4月に特別支援教育が学校教育法に位置付けられ、すべての学校において、幼児、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズを把握し、障がいのある子どもたちの自立や、社会参加に向けて適切な指導及び必要な支援を行うこと等が制度化されたことが要因であると考えております。次に、特別支援学級の指導体制についてでありますが、初めに、本年度の特別支援学級の設置状況で申し上げますと、全市で 18 学級の特別支援学級が設置されており、特別支援学級の教員配置は 25 名、特別支援教育支援員については 22 名の配置があります。次に、普通学級の教員が特別支援学級の授業を担当することについてでありますが、作品を表現したり、鑑賞の活動を通して多くの友達と一緒に感性を働かせ、豊かな情操を育てる音楽や図工等の授業など、普通学級の生徒児童と一緒に学習することが教育課程上、効果があると判断される場合は普通学級の担任が主になって授業を進め、特別支援学級の担任や特別支援教育支援員が子どもの傍らで支援しているところでございます。次に、特別支援学級に在籍していた生徒の進路状況についてでございますが、過去3年間にわたって申し上げますと、平成 26 年度卒業生は3名が市内、5名が市外の学校に進学しております。平成 27 年と平成 28 年度の卒業生は、いずれの年度も1名が市内、5名が市外の学校へ進学しております。直近3年間では、特別支援学級に在籍していた 20 名の生徒は、市内の学校に5名、市外の学校に 15 名と振り分けられ、全員が進学しているところでございます。次に、落ち着いた環境下での学習についてでありますが、児童生徒にとって望ましい学級集団をつくることが、落ち着いて学習できる環境において最も大切でありますことから、各学校の担任は、4月当初に学級目標、担任の経営方針、児童生徒の学習や生活の状況、家庭の状況等を踏まえた教科指導、生徒指導、健康安全指導、教育環境づくり、家庭との連携等について学級経営計画を作成するとともに、生徒指導の先生を中心に学級だけではなく、「チーム学校」を目標に、全体の教師と保護者とも深い連携を図りながら、全体の中で落ち着いた学習環境づくりに取り組んでいるところでございます。児童生徒に対しましては、席替えや班決めを教師が決めるのではなく、教師がクラスの課題や雰囲気を把握した中で、児童生徒の意見や意思を尊重するなど、児童生徒の側に立った学級づくりを進めているとともに、1日1回の声掛けや悩み事、授業などの相談を通じて、担任と児童生徒との間に信頼関係を醸成させるなど、教師と児童生徒との連携の中で、伸びやかな学習環境を工夫しているところでございます。次に、家庭環境との連携についてでございますが、学校は保護者や地域の人々に対して、学校経営方針、教育目標や今日的な教育活動の現状について、学校だよりをはじめとした各種のたよりのほか、参観日や家庭訪問などの保護者との懇談、PTA行事や運動会・学芸会等での触れ合い、保護者アンケート等を通じて、家庭や地域との連携を図っているところでございます。今後におきましては、現在、各学校において今年度中に設置することとしているコミュニティースクールなどの組織を活用し、より一層、家庭と地域の連携を深めてまいりたいと考えております。次に、市内9校の状況や実情の把握についてでございますが、教育委員会では、毎月開催される校長会議や教頭会議、各学校の生徒指導教師で構成される生徒指導交流会での情報交換や、年2回の教育委員による学校訪問、教育委員会指導室を主とした随時訪問、さらには空知教育局の訪問や生徒指導問題行動調査等の文部科学省調査や、いじめ把握調査や中1ギャップ把握アンケートに加え、青少年の指導に関する機関・団体と連携し、教育現場の実情把握に努めているところでございます。次に、栄幼稚園の閉園に係る保護者や地域の方々への説明についてでございますが、6月 23 日に保護者説明会を開催し、入園予定者の保護者を含め 25 名のご参加をいただき、2回目となる7月 24 日の保護者説明会には、平成 26 年度から平成 28 年度に卒園した保護者の方々にもご案内し、22 名の保護者の方と1名の卒園した保護者の方にご参加をいただいたところでございます。保護者の方々のご意見といたしましては、今後見込まれる少子化により閉園するというのはやむを得ないが、在園児については卒園させてほしいこと。転園した場合の保育料の差額についてはどのようになるのか。募集停止をした場合でも、1年だけ入って移る入園は認められるのか。閉園後の空きスペースの活用方法は決まっているのかなどのご質問をいただいたところでございます。また、地域の方々への説明につきましては、自治組織代表者会議や、まちづくり地区懇談会において、栄幼稚園の閉園に係る説明をしてきたところでございますが、参加者の方からは、自然の中での学びの大切さから、栄幼稚園を存続していただきたいというご意見があったところでございます。教育委員会といたしましては、これら保護者や地域の方々の意見に対しまして、平成 20年以降、定員割れが続いており、また、出生数の減少傾向など少子化が進んでおり、今後さらに少子化の傾向が進み、入園者数が減少することが予想されるとともに、少人数の中で幼稚園教育要領に定める豊かな幼児教育を実践することは難しいこと。また、園児の安全性において、園舎がアルテピアッツァ美唄と同じ建物の中にあることから、不審者の対策など、園児の安全性に課題があることに加え、今後、道道美唄富良野線が開通することにより、さらに安全性の確保が難しいこと。また、周辺は熊の出没地域であり、直近3年間における目撃頭数は、平成 27 年度では 11頭、平成 28 年度は9頭、平成 29 年度は8月末現在で 15 頭となっておりますことから、教育委員会では園児の生命を守らなければならないという重大な責務があることを説明した上で、閉園後については、公立幼稚園の役割を認定こども園ひまわりに移行し、市内私立幼稚園を受け皿とした中で、平成 32 年3月31 日の閉園についてご理解を得たところでございます。次に、栄幼稚園の園児数についてでありますが、過去5年間の 10 月末の園児数につきましては、平成 20 年は 35 人、平成 21 年は 31人、平成 22 年は 34 人、平成 23 年は 25 人、平成 24 年は 22 人、平成 25 年は 25 人、平成26 年は 31 人、平成 27 年は 31 人、平成 28 年は 25 人となっております。次に、公立幼稚園としての役割の移行についてでありますが、これまで市立幼稚園では、幼稚園、家庭、地域社会の3者が教育機能を発揮し、総合的な幼児教育を提供するため、幼児教育の場としての機能に加え、地域住民や子育てグループといった子育てに携わる身近な人々と連携しながら、地域の未就園児を含む保護者の教育力向上を支援する幼児期の教育のセンター的な機能を担うことを目指してまいりました。近年、社会情勢が変化し、保護者の方々の働く環境も多様化し、年々、保育所や認定こども園のニーズが高まっていることから、教育委員会といたしましては、今後、私立幼稚園と連携を図るとともに、公立幼稚園の機能を認定こども園ひまわりに引継ぎ、幼児教育・幼児保育の充実に努めてまいりたいと考えております。次に、特別支援教育における公立幼稚園の役割についてでありますが、これまで栄幼稚園では、一人ひとりのニーズに対応する特別支援教育の充実に努めてまいりました。平成 26 年度には、文部科学省の委託事業である発達障がい等支援モデル事業の指定校として、通常の学級において学習面や行動面で何らかの困難を示す幼児に対しまして、その幼児が理解しやすいよう配慮した活動など、指導方法の改善等を行う研究事業を実施してきたところであり、その研究成果は、研修会等を通じて市内の保育園や私立幼稚園の教育・保育活動の中で活用されているところでございます。今後につきましては、栄幼稚園において培われた特別支援の取り組み成果の実践を市長部局と連携を図りながら、認定こども園ひまわりに引き継いでまいりたいと考えております。

質問 4番 川上美樹

はい。

再質問 4番 川上美樹

それでは自席より再質問いたします。まず、大綱1点目について伺います。立地適正化計画についての本市の考え方について伺いましたが、この制度は数多くの国の支援措置が受けられること、その措置の中には、公共施設の建替えについての支援措置があるとのことで、例としてですが、保健センターと地域包括センターの統合についての支援措置、あるいは空き家解体費についても国費で実施できる措置もあるとのことです。さらに、平成 29 年度から新規で、公共施設等適正管理推進事業債など、長期的なまちづくりの視点に基づく事業などの地方債措置も用意されているとのことで、市民の満足度が高められるような魅力ある将来のまちづくりを目指すためには、財政面で厳しい局面もある本市にとって、これらの支援措置を十分に活用すべきと考えます。よって、立地適正化計画の策定を早急に検討し、取り組むべきと思いますが、市長のお考えを伺います。次は、大綱3点目の教育行政について再度伺います。まずは、特別支援教育の充実について3点伺います。1点目ですが、本市においても、発達障がいや、困り感のある児童生徒が増えている状況について伺いました。私は普通学級に在籍しつつ、学習の遅れなども含めた多岐にわたる困り感のある児童生徒へのきめ細やかで丁寧な指導が可能な通級指導教室を、中央小学校内だけでなく、それぞれの学校内に設置することが必要になってきたと思います。学校内に設置することで、放課後だけではなく、日中にも指導を受けることが出来ます。滝川市でも普通教室に在籍しつつも、困り感のある児童生徒の増加に伴い、平成5年から順次増やし、現在4つの学校内に通級指導教室を設置したとのことです。このことは、その子の発達状況に応じた必要な指導を早めに、そして、継続して行っていくことで、将来、自立した大人へと成長を促すことが可能となると思います。よって、学校内に通級指導教室の設置を行い、現在より増やすべきと考えますが、このことについてどのように考えているのか。2点目に、指導体制についてですが、普通学級の教員が特別支援学級を担当する場合があるとのことですが、発達障がいについての理解、知識などを十分に備わった上で受け持たなければ、特別支援学級の児童生徒との信頼関係が築けず、スムーズに学級運営が進まないと考えます。よって、普通学級の教員についても発達障がいについての理解や知識を習得する機会が必要かと思いますが、このことについては、どのように考えているのか。3点目ですが、生徒の進路についてです。道教委による平成 25 年に見直しされた改訂版、特別支援教育に関する基本方針では、重点的に取り組む項目に、「進学希望者について、できるだけ身近な地域において教育を受ける機会を確保できるよう、高校等、受入体制の整備を図る」と述べられています。このことは、先ほど伺いました生徒の進学先を見ますと、市外が多く、将来的に市内の高等学校でも受け入れができるよう、市としても働きかけを行うべきと思いますが、教育長のお考えを伺います。次に、2つ目の小中学校教育における落ち着いた環境の下での学習について伺います。実情把握に努めているとのことですが、何かのきっかけで不適切行動を起こす場合はあると感じます。不適切行動を起こしている児童生徒がどのような困りごとを抱えているのか、しっかりと受けとめ、学校一丸となった体制で学級運営を行うべきと思います。学級内での落ちついた環境が保てない場合、教育委員会としての指導と対応については、どのように考えているのか。また、改善へ向けた取り組みについて、どのようなことを行おうと考えているのか、教育長に伺います。次に、栄幼稚園について伺います。今までの経緯等について伺いましたが、在園者については4月から順次、誕生日を迎え入園されている 10 月時点では、素案で示されている5月時点での在園児数より多い状況になっており、栄幼稚園への入園希望はあるものと思います。熊や不審者への園児に対する安全性を危惧してという理由については理解できますが、では、仮に閉園した場合でも、現時点から閉園する平成 32 年までの間、建物の老朽化を含め、熊、不審者への園児の安全対策については今後どうするのか。また、美術館を訪れる方に対する建物の耐震化、熊などへの今後の対策はどう考えているのか。また、今回、閉園の素案が示されてから、保護者やまちづくり懇談会での地域の方との意見交換、さらに議会議論など、栄幼稚園のあり方についての議論が、私としましては、まだ十分にされていないと思いますが、これらのことについて、どのようにお考えか、教育長に伺います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

川上議員の質問にお答えいたします。立地適正化計画の策定の取り組みについてでありますけれども、計画を策定することによって、本市が今後、本格的にその取り組みを開始しなければならない公共施設の整備に、国からの支援が多く受けられることが想定されますが、単に公共施設の建設に対して支援が受けられるものでもなく、本市全体の公共施設の再配置のあり方を明確にしなければならないなど、庁内の関連する各種計画と整合性を図っていかなければならないため、十分留意した形で計画策定に向けた検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。

答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)

川上議員の質問にお答えいたします。初めに、発達障がいに対応した通級指導教室の設置についてでありますが、本市の通級指導教室であります言葉の教室は、中央小学校の教員2名が、中央小学校内の専用の教室の中で相談・指導、運営にあたっておりますが、言語に障がいがある児童だけでなく、コミュニケーションや思考機能に困り感のある児童も対象として週1回、あるいは隔週で午後から通級して、個々の課題にあった支援を行っているところであります。教育委員会といたしましては、今後とも、障がいを持つ子どもたちが、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善、または克服できるよう、現在の通級指導教室をさらに充実するとともに、通級指導教室のあり方について、他市町の事例を参考に調査してまいります。次に、教員の発達障がいについての理解や知識を習得する機会の必要性についてでありますが、文部科学省の委託事業である発達障害支援モデル事業において、平成 26 年度より1園4校がモデル校として指定され、この事業において発達障がいの特性に応じた指導のあり方に関する校内研修を進める際に参考となるよう、研修の内容や方法を例示している校内研修プログラムを作成しております。平成 28 年度には、校内研修プログラムをより具体化した「通常の学級における特別支援教育の視点を生かした実践事例集」を作成し、モデル事業合同研修会には 152 名の美唄市の教職員が参加したところであります。平成 28 年度には道教委推進事業として、これまでの成果を普及推進するとともに、発達障がいのある子どもや、その保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を積極的に推進する地域に本市が指定され、さらに3校が推進校として指定されました。本年度も発達障害支援成果普及事業の指定地域として、特別支援教育支援員研修会や特別支援教育コーディネーター研修会を開催し、教職員の専門性を高め、特別支援教育の充実に資するとともに、発達障がい等の理解や障がいのある児童生徒のニーズに合った教育を進めているところであります。教育委員会といたしましては、今後とも、教職員の発達障がいに対する知識が深まるよう、研修機会の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、特別支援教育を必要とする生徒の受け入れについてでありますが、障がいの種類や程度によっては、今後の就職を視野に入れて高等養護学校を選択する生徒や、集団になじめないこと等から通信制の高校を選択し、市外へ進学されている方もおられますが、市内の高校に入学された生徒については、入学後、必要な支援を行っていると伺っております。国の動向では、文部科学省が平成 26 年度から平成 28 年度まで「高等学校における個々の能力・才能を伸ばす特別支援教育モデル事業」を実施し、高校における通級指導などの具体化に向けた研究を進めてきており、平成 30 年度に高等学校における通級による指導の導入に向けた制度の運用を開始することとしております。教育委員会といたしましては、文部科学省が必要な教員定数の加配措置や教員の専門性の向上など、制度化に当たっての充実方策を示しておりますので、これらの動向や市内高校の意向を踏まえ、北海道教育委員会の意見も聞きながら対応してまいりたいと考えております。次に、教室において落ちついた授業ができない場合の対応についてでありますが、落ちついた授業を進めていくためには、教師が児童生徒の自己存在感、共感的人間関係を大切にするとともに、保護者の気持ちや願いをしっかりと受け止め、児童生徒の学習面、行動面、対人関係で気になっていることなどを把握し、保護者に担任の気持ちが確実に伝わるよう、学校と家庭の深い連携が必要と考えております。教育委員会では、平成 26 年度より美唄市教職員専門研修として、児童生徒がどのような困りごとを抱えているのか、学校がしっかりと受け止め、共感的な立場から子どもたちの主体性や協働性を生かした「あたたかな学級環境づくり」を目的に、小中学校の長期休業中を利用し、大学教授を招聘し、カウンセリング研修を行っているところであります。今年度からは、児童生徒に寄り添い、メンタル面のケア・サポートをするため、校長等、管理職を含め、各学校の教師で構成されたカウンセリング検討委員会を設け、児童生徒の抱える課題や実態に即した指導に努めているところでありますが、教育委員といたしましては、児童生徒の学びの場が落ち着いた環境になるよう、「チーム学校」の中で対応するよう指導してまいりたいと考えております。次に、幼稚園がある旧栄小学校校舎についてでありますが、老朽化が進んでいることから、屋根や外壁の一部を改修する必要があるとともに、木造校舎の耐震化工事を実施する場合は、景観に配慮した工事を行わなければならないことから、改修に当たっては、見積もりはしておりませんが、工事方法を含め相当額の費用がかかるものと考えているところでございます。また、熊や不審者から園児の命を守るための対策についてでありますが、熊が敷地に入らないようにするためには、アルテピアッツァ美唄の敷地の四方を電気柵で囲う必要があり、概算で 180 万円程度の経費が必要となるほか、電気柵の設置後は、この柵を降雪前に取り外し、春に取り付ける作業費に加え、電気柵のメンテナンス費用や日々の見回り点検に係る費用などが、毎年 50 万円程度発生するものと試算しております。しかしながら、電気柵を設置するにしても、完全に熊の侵入を防ぐことができないことや、園児や来訪者の接触の危険性もあるとともに、アルテの景観上、電気柵の設置にも課題があることから、閉園までの間は、学校、教育委員会、保護者、地域の方々など関係各位へのご理解とご協力をいただきながら、園児の安全確保に努めてまいりたいと考えております。次に、保護者や地域への説明についてでありますが、これまで、栄幼稚園の保護者説明会を2回、自治組織代表者会議やまちづくり地区懇談会の中で、今後の出生数の減少や栄幼稚園のおかれているセキュリティ対策の脆弱性等を理由に閉園の説明を行ってきたところであります。これら説明会等におきまして、保護者の方からは、園児が卒園するまで閉園しないでほしいとの声をいただき、また、保護者以外の方からは、アルテピアッツァ美唄との景観、共に歩んできた歴史背景から存続を求める声をいただき、また、存続を求める市民の方々からも多くの署名があったところであります。教育委員会といたしましては、自然の中で子どもたちが遊び、そして学ぶことは、発達段階における幼児教育に必要であると受けとめているところでございますが、少子化の現状に加え、あらゆるものから子どもたちの命を守りぬくことが何よりも重要であると考え、閉園という苦渋の決断をしたところでございます。今後につきましては、引き続き、さまざまな場面を通じて、保護者や市民の方々の理解を得られるよう丁寧な説明をし、理解していただくとともに、特別支援教育などの公立幼稚園としての機能がしっかりと継承されるよう、関係部局と連携してまいりたいと考えております。

再質問 4番 川上美樹

自席より再度質問いたします。大綱1点目で伺いました立地適正化計画についてですが、再答弁いただきました内容では、公共施設についての支援措置を受けるためには、個々の公共施設の再配置のあり方を明確にしなければならないとお答えいただきました。では、このことについて、いつから庁内連携をとって検討を始めるのか。また、本市は、公共施設の1つである新市立病院の建設も控え、立地適正化計画における支援措置を活用し、少しでも有利な財源確保を考えるべきと思いますが、このことにつきましてはどのようにお考えか、市長に伺います。大綱3点目の栄幼稚園についてですが、8月 31 日には 2,218 名の栄幼稚園閉園についての意見・署名が手渡されたとのことで、現在も署名活動が続いているとのことですが、このことについてはどのように受けとめているのか、教育長に伺います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

川上議員の質問にお答えいたします。公共施設の再配置計画の立案及び立地適正化計画についてでありますが、建設計画のある市立美唄病院及び保健福祉総合施設をはじめ、公共施設の再配置計画の策定につきましては、今後も早急に市全体で検討してまいりたいと考えております。なお、市立美唄病院の建設費の財源に立地適正化計画に対する支援策の可否につきましては、北海道と協議を進めていくこととしております。

答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)

川上議員の質問にお答えします。栄幼稚園の存続に対する署名についてでありますが、2,218 件の署名をいただいたところでございます。市民の方からは 1,471 件、市外からは 747 件の署名をいただき、署名活動が継続していることに対しましては、真摯に受け止めているところでございます。しかしながら、教育委員会には、子どもの命を守るという最優先すべき責務があることに加え、今後、少人数で幼稚園機能を維持することに対する諸課題を踏まえ、平成 32 年3月 31 日の閉園について苦渋の決断をしたところでございます。今後につきましては、引き続き、さまざまな場面を通じまして、保護者や市民の方々に閉園についてご理解が得られるよう、丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。

出典:美唄市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月11日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる