足寄町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月17日
足寄町の今後の財政について
2023年12月17日、足寄町議会の一般質問で、細川勉議員が「足寄町の今後の財政について」質問し、町長 渡辺俊一、総務課長 保多紀江が答弁しました。
- 質問者
- 細川勉 議員
- 答弁者
- 町長 渡辺俊一、総務課長 保多紀江
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 8番 細川勉
議長のお許しを頂きましたので、通告書に従い一般質問をさせていただきます。令和4年度決算での足寄町一般会計の歳入の48.9%が地方交付税です。地方交付税のうち普通交付税の額は、どれだけ支出が必要かという意味合いの「基準財政需要額」から、どれだけ収入が見込まれるかという「基準財政収入額」を引いた金額とされていますが、この「基準財政需要額」を算出するには人口というものが大いに関係してきます。そこで質問です。令和2年3月の第2期足寄町まち・ひと・しごと創生総合戦略の将来人口推計によると、2020年に6,354人の足寄町の人口が、2045年には3,604人まで減少するとなっています。もしそのように人口が減少した場合、足寄町に入ってくる普通交付税の額はどのように変化するのか、お伺いいたします。
答弁 町長 渡辺俊一
細川議員の「足寄町の今後の財政について」の一般質問にお答えします。地方交付税は地方公共団体間の財源の不均衡を調整し、どの地域に住む国民にも一定の行政サービスを提供できるよう、国税として国が代わって徴収し、一定の基準によって再配分するもので、地方交付税の総額は、所得税・法人税の33.1%、酒税の50%、消費税の19.5%、地方法人税の全額となっており、そのうちの94%が地方交付税、6%が特別交付税に配分されております。各地方公共団体に交付される普通交付税の算定方法の概要につきましては、その地方公共団体が一定の行政サービスを実施し、施設を維持するために必要と想定される金額などを算定した「基準財政需要額」から、その地方公共団体において標準的に収入が見込まれる税収入などを算定した「基準財政収入額」を減じた金額が財源不足額として算出され、地方交付税として交付されます。なお、「基準財政需要額」の算定には、行政面積や道路の延長・面積、交付税補塡のある地方債の元利償還金などのほか、国勢調査人口が基礎数値として用いられております。御質問の「将来足寄町の人口が減少した場合の足寄町の普通交付税の額の変化」につきましては、足寄町の国勢調査人口が3,604人に減少して、同じ割合で高齢者人口や児童・生徒数、学級数などが減少し、それ以外の条件が同じであると仮定した場合、足寄町の「基準財政需要額」は今年度と比べて約6億6,000万円減少する試算となります。ただし、人口が減少した場合には、一般的に税収入も減り、「基準財政収入額」も減少すると思われることから、実際の普通交付税の額を試算することは困難であります。また、地方交付税の財源となる各税収の状況や他自治体の状況などが普通交付税の金額に大きく影響するため、2045年に足寄町の人口が減少した場合における普通交付税の金額が今より増えるのか、減るのかについては分からない状況にあります。参考までに、本町の普通交付税額の推移を申し上げますと、国勢調査人口が9,522人だった平成15年度が39億499万円、7,630人だった平成25年度が43億4,604万4,000円、6,562人の令和5年度が43億9,580万9,000円となっております。引き続き、人口減少抑制を図るための取組を進めるとともに、健全な財政運営、持続可能な魅力あるまちづくりを進めてまいりますので、御理解賜りますようお願いを申し上げ、細川議員の一般質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 8番 細川勉
ありがとうございます。ちょっと調べたのですが、地方交付税の計算は町が行うサービスの標準的な経費を合計した基準財政需要額から税収の見込額の75%分を引いた額になります。この町の標準的な経費を算出するための項目が40項目あり、その中で人口の多さに関する項目は24項(60%)あり、さらに人口の多さに関係する学校数や学級数を含めると28項(70%)あり、また人口に関係する戸籍数、世帯数、農家数を含めると32項(80%)あります。重複になると思うのですけれども、このことからも人口の減少は普通交付税の額に影響を与えるのではないかという質問です。
答弁 総務課長 保多紀江(総務課長は2025年3月まで)
ただいまの細川議員の質問にお答えします。議員がおっしゃられるように、地方交付税の算定のためには人口が使われておりますので、人口が減りますとそれに応じて交付税は減少することになります。ただ、人口が減った分がそのままではなくて、急に人口が減る場合とか、小さな地方自治体でもそれなりの行政サービスが提供しなければいけないということから、それに応じて補正をされて、補正というか調整をされて、小さい団体だからといって大きなところの半分だとかそういうことではなくて、ある一定の交付税が行政サービスのために交付されるという形になっております。以上でございます。
質問 8番 細川勉
ありがとうございます。地方交付税は財源不足を補塡するような役割で、地方交付税の額は赤字額の大きさです。赤字額を減らすには人口対策をして、税収を増やす必要があります。そこで、町長がお考えになる人口を増やす政策、人口の減少を穏やかにする政策、人口が大幅に減少しても技術などを利用してやりくりする政策などを検討しているならば、複数回答でもよいので教えてください。
答弁 町長 渡辺俊一
人口が減少することによって交付税が、少なからず人口減少に伴う部分でいくと、人口が減ればそれに伴って交付税の額というのも減ってくる可能性というのは非常に大きいなというように思っています。ただ、先ほども申し上げましたように、全体で足寄町で必要な経費というのがありますから、その中で人口が減ることによってその分が減るというのもありますし、また収入の部分でいきますと、人口が減少することによって収入も減ってくるということが考えられます。ですから、そういった部分で収入も減るし、それから支出する部分も減ってくる可能性がある。ただし、人口減少の部分だけですので、この足寄町みたいに広い行政面積を持っていると、コスト的には非常に多くかかる部分というのはあるだろうというように思っています。単純に人口が減ったからその分行政コストとして減っていくということだけではないのだろうなというように思っています。ただ、そうはいっても、やはり人口減少に伴っていろいろな障害も出てくるというか、交付税が減るということだけではなくて、働く人も減っていくだとか、どんどん人口が減ることによって生じてくるいろいろな問題も出てくるという、そういうこともありますので、なるべく人口減少を少なくしていく。国全体として、日本全体として人口が減少してきているというのは御承知のとおりでありますから、足寄町だけが人口どんどん増えやしていくというようなことにはなかなかなりません。今よく言われているのは、東京一極集中ですとか、日本全体でいけばそういうことですね。例えば北海道でいけば、札幌集中だとか、十勝でいけば帯広集中だとか、そういう人口の多いところのほうが、例えば将来的にいけば医療にかかりやすいだとか、買物だとかそういったもので不自由しないだとか、交通の便がいいだとか、そういったことがやはりありますので、どうしてもそういうところに人口が集中していくというのは、傾向として今までもあったし、これからもあるのかなというように思っています。そういった中で、細川議員からお話あったように、人口減少をどう防いでいくのか、人口減少を少しでも抑えていくためにどうしていくのかということが大きな課題の一つであると、足寄町の課題の一つであるというように思っております。それで、平成27年だったと思いますけれども、地方創生という人口減少をどう対応していくのかといったことが国の中でも議論され、大きな問題となってきて、そういう取組を国として取り組んでいます。足寄町もそれに応じて、地方創生の事業を取り組んできています。議員の質問の中にもありましたけれども、令和2年3月に第2期の足寄町まち・ひと・しごと創生総合戦略というのを取り組んでおりますけれども、この第1期はたしか平成27年からだったと思っています。その中で人口減少をどう防いでいくのかといった部分を、一つは人口ビジョンということで、今後どう人口が減っていくと思われるのかという、想定されるのかといったところを人口ビジョンとして掲げておりまして、先ほど議員のほうからの質問がありましたけれども、2022年に6,354人、それが足寄町の人口、2045年には3,604人というようなことで、国立社会保障・人口問題研究所ですね、社人研と言われているところが、このままにしていくと人口が減少していきますよといったパターンをつくっていまして、その中で平成30年度に推計した社人研のパターンの中でいきますと、2045年には3,604人ということになっています。足寄町としては、先ほど言った足寄町まち・ひと・しごと創生総合戦略、人口ビジョンとそれから総合戦略の中で、それをどう防いでいくのかと、そうやって社人研で推計している人口減少をどう抑制していくのかと。人口減少の率を少しでも減らしていくためにはどうしたらいいのかといった部分の取組として、総合戦略というのをつくっているところであります。その中で、目標として三つ掲げておりまして、一つには、若い世代を中心とした安心して働くための産業振興と雇用の場の創出、それから基本目標の二つ目として、若い世代が希望に応じて結婚、出産、子育て、働き方ができる環境づくり、それから基本目標の三つ目には、各地域における定住促進、農山村をはじめとした地域における日常生活の機能維持及び地域ネットワークの構築ということで、三つの目標を掲げながら、その下にいろいろな取組をしてきたというところであります。そういった中で、人口減少はしてきてますけれども、一定程度、人口減少を少しずつでも抑えていこうという取組を今までしてきているということであります。以上でございます。
質問 8番 細川勉
ありがとうございます。最後の質問です。今後は高齢化による医療・介護費の増大と労働力人口の減少、それに加えて、また高度経済成長期に造られた道路、橋、水道管などのインフラの更新などにより、財政を圧迫する事案が多いですが、これに対する対策をあれば教えてください。
答弁 町長 渡辺俊一
細川議員おっしゃるように、今後高齢化が進み、医療費が増えたりだとか、それから介護に関する事業費が増えたり、それからこれまで造ってきている道路ですとか、それから橋梁、それから公共施設、そういったものが少しずつ老朽化をしながら、それに係る経費というのは多くなってくるというように思っています。そういったところでいきますと、いろいろな補助事業等を使いながら、例えば道路橋梁等については長寿命化を図っていくという形としていますし、また今やっていますけれども、学校なども大規模改修等をやりながら、今、屋根、壁塗装だとか、そういったものをやってますけれども、なるべく今ある施設を長く使えるように、そういう長寿命化を図っていくという、そういう取組をしています。それと、今後の財政状況ということでいきますと、なるべくまずは補助金を活用する。補助金があるものについては、なるべく補助金を活用しながら、国だとか道の支援をもらうと。それから、残る自己負担分、そういったものについては、いろいろな有利な起債等を使いながら、なるべく一般財源に町の負担とならないような形で、財政運営を進めていくということになるのかなというように思っています。なかなか人口減少を食い止めるというのは難しいと思いますけれども、なるべく人口減少を急速に進んでいくということではなくて、緩やかに進みながら、足寄町としてそこに住んでいらっしゃる皆さんが困らないように、今まで住んでいてよかったなと思えるような、そしてまた、この状況でいけばもっともっとずっと住んでいきたいなというように思っていただけるようなまちづくりを進めていきたいなというように考えているところであります。以上でございます。
質問 8番 細川勉
ありがとうございます。以上で、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。