みんなの議会

厚岸町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月15日

シングルシード「カキ」養殖漁家に対する支援対策について

2003年12月15日、厚岸町議会の一般質問で、佐藤淳一議員が「シングルシード「カキ」養殖漁家に対する支援対策について」質問し、町長、水産課長が答弁しました。

質問者
佐藤淳一 議員
答弁者
町長、水産課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番

このたびの第4回定例会に当たりまして、さきに書面にてご通告を申し上げておりました順序に従い、一般質問をさせていただきたいと思います。今年も残すところ、あと半月余りとなりました。振り返って、水産業を基幹産業とする当町は、春のロシア 200海里以来、サケ・マス交渉の長期化により、業界4団体の中での一部出漁の見送り、さらには、幸い昆布漁においてはキロ当たり単価は上昇したものの、近年にない減産となり、その後のサンマ漁に期待をかけたところであります。しかしながら、供給過剰や在庫過多で魚価が低迷し、水揚げ数量、金額とも対前年比の50%程度の2万 4,800トン、20億円程度の実績と伺っております。地方卸売市場の今年度の実績の数値を入手いたしておりませんので、断定はできませんけれども、恐らく総体でも数量、金額とも昨年を下回るのではないかと考えております。沖合漁業も、かつての華やかさはなく、水産物の道内輸入量が地場生産量を上回るなど、安定操業の継続へ大きな課題を背負っておるのも事実であります。地場産業の衰退は、地域経済へ直接影響を与え、人口の流出や雇用の場を失うことにより町民所得を減少させ、可処分所得が少なくなることにより、消費購買力にも影響するのであります。自治体運営も大きな転換期を迎え、厚岸町も歳出の削減を中心としてさまざまな財政改革案を検討中でありますが、歳出の削減にしても、歳入の見直しにしても限界があり、未来永劫続けていくわけにはまいりません。町財政を健全に維持し、運営をするためには、最終的には地場の産業が元気にならなければならないと思うのであります。そこで、沿岸生産漁家として比較的経営体の多いカキ養殖漁家、とりわけシングルシード「カキ」養殖漁家に対する支援対策について、2つのご提案を申し上げますので、ご見解と今後の支援体制についてお伺いをいたしたいと考えております。その第1点目でありますけれども、厚岸町が平成13年12月、それまでの厚岸町カキ種苗センター条例施行規則の全部改正の際、平成14年度から同16年の3カ年に限り、シングルシード養殖技術確立及び種苗普及推進期間を設け、いわゆる特別価格にて種苗の販売を実施しております。、厚岸町が取り入れたこのシングルシードタイプと呼ばれる国内唯一の生産方式は従来、宮城県産種苗に頼ることは将来的に不安がある。安定供給の面で極めて不安。 、 、 、である 加えて 同時に 真の厚岸生まれの厚岸育ちのカキを生産することにより全国のカキ養殖種苗のほとんどを宮城とする産地間競争に打ち勝って、差別化戦略する上で重要との判断から取り組まれていることと思います。また、このたびのカキ中間育成事業内容を見ても理解できるところでもあります。そこで、シングルシード養殖技術確立及び種苗普及推進期間を定めた以降の3カ年、普及推進期間の中では2年間でありますけれども、その間、湖内の結氷や育成期間中の稚貝の大量へい死による被害に加え、本年の十勝沖地震の際の津波の引き潮により漁具が流失し、被害が続き、種苗購入から2年、3年を経過しなければ投資額や利益の回収が見込めないことから、何としてもこの立ち上がりの一定期間、行政の支援をお願いし、推進対策期間の2カ年程度の延長をお願いしたいと思うのであります。2点目のご提案でありますが、現在、カキ養殖漁家約 140戸のうち、40戸ほどがシングルシード方式での生産とお聞きいたしております。その割合でいきますと、30%弱であります。経営的に考えますと、一定程度に成長したカキを移入し、短期間湖内で育成・出荷する方が資金的にも楽であり、一度に 100%シングルシードにもちろん移行させるのは困難でありますけれども、将来的には生産魚介類に真の産地表示の義務化等を考えても、この生産方式の普及に努めていかなければならないと思うのであります。しかし、漁業生産は自然が相手であります。先ほど申し上げましたように、さまざまな理由で被害をこうむることもございます。第1点目のご提案で2カ年間の期間延長をお願いしたところでありますけれども、その後における被害に対し、被害相当あるいは一部の種苗を支援対策として供給するなどの対策が考えられないかと思うのであります。また、以上申し上げました点以外についても、厚岸町がお考えの支援対策があれば、この機会にお伺いをするものであります。私は、一定の支援対策とその効果を見ながら、シングルシード方式による生産体制に希望が持てる状況をつくってやることにより、当然養殖技術の確立が図られ、何といっても漁家の生産意欲につながるのであります。いくら行政や私どもが声を上げても、生産者が意欲的に取り組んでいただかなければ、シングルシードカキの生産は幻のカキとなってしまいます。道内のカキ生産は、全国のシェアのわずか一、二%程度であります。その主たる産地は、皆さんご承知のとおり、厚岸、サロマ、あるいは知内等でありますけれども、漁場等の関係から、この厚岸町においても、広島のような大規模化を目指すよりは地域ブランド化を目指すべきであり、その意味では、厚岸の漁場は栄養バラン、 、スがよく シングルシード方式での養殖法は高品質で実入りのよいカキが生産できその形は膨らみのあるカップ型となり、いわゆるハーフシェルで食べるときに最適であります。このシングルシードカキの生産は、現在、唯一、国内他地域と差別化できる地場産品であります。食の提案等により、さらなる普及拡大が図られれば、付加価値と。 、いう利益の見込める商品となります いま少しの行政の支援をいただくことにより原産地厚岸のカキの安定的出荷が確保され、漁家の所得の向上も図られるのではないかと考えております。以上申し上げましたシングルシード「カキ」養殖漁家に対する支援対策につきまして、2つのご提案を申し上げて、私の最初の質問とさせていただきます。生産者の皆様が希望の持てるご答弁を期待し、最初の質問とさせていただきたいと思います。

答弁 町長

6番、佐藤議員のご質問にお答えをいたします。1点目のシングルシード「カキ」養殖漁家に対する支援策についてのお尋ねのうち、平成14年度から平成16年度までの3カ年間実施中のシングルシード養殖技術の確立及び種苗普及推進対策期間を、あと2年間延長できないか。3カ年の種苗生産「育成期間」に結氷や大量へい死の被害に加え、本年の十勝沖地震による津波により養殖漁具や育成中の稚貝が大きな被害を受けていることなどを考慮してほしいとのお尋ねでありますが、北海道のカキ自生地として明治からカキ漁業が盛んな厚岸町も、さまざまな環境変化の中で天然再生産が激減し、昭和10年代から宮城県産カキ種苗移入を余儀なくされ、平成年代からは 100%宮城県産カキ種苗に依存する状況にありました。このような状況の中、漁業者や漁協から、種ガキの 100%宮城県依存体制の不安と、厚岸町の環境に合った地元産の種を生産し、厚岸生まれ厚岸育ちのカキを生産したいとの要望を受けまして、町ではシングルシード方式による全国唯一のマガキ人工種苗生産施設として平成11年にカキ種苗センターを開設し、日本で初めてシングルシードタイプのカキ種苗生産を開始いたしました。平成11年の開所から3年間は普及推進を目的に無償配布しましたが、平成14年1月から町の直営になったことで有償で供給を開始しており、佐藤議員ご指摘のとおり、平成14年度から16年度までの3カ年は、漁業者に栽培技術にばらつきがあることや、普及推進対策期間として、種苗価格の一部を減額して単価設定をしております。カキ養殖業の着業者数 141名に対して30%弱の普及率でありますが、長い歴史を有するホタテ盤方式からシングルシード方式に移行することは、漁業者自身のこだわりもあり、短期間で多くの漁業者が移行することは難しいものと認識しております。また、全国で初のシングルシード方式によるカキ養殖は、他県のカキ養殖業界からも大きな注目を集めており、厚岸の取り組みの成否を注視している状況であります。お尋ねのシングルシードカキ種苗普及推進期間延長についてでありますが、平成17年度以降販売普及期間の延長については、厳しい財政のもと、今後調査検討してまいりますが、それとともに、町・漁協・漁業者の三者がそれぞれの役割を持ってシングルシードカキ養殖技術の確立を図ることが急務であり、このことが結果的に着業者の増や種苗購入数の増につながり、さらには購入単価の減にもつながってまいるものと考えます。町といたしましても、養殖技術向上にセンター職員を中心に関係機関とともに養殖試験などに取り組んでいる状況にあり、さらには、種苗購入者をふやすことにつきましても三者の連携が不可欠でありますので、一層の連携を図りたいと考えております。、 、 、続いて 2点目の さらに2年間の延長後にへい死や津波被害があった場合には被害の翌年度の種苗引き渡しの際、被害相当もしくは一部の種苗を支援対策として無償で供給できないかとのお尋ねでありますが、カキのへい死につきましては原因が十分に特定されていない部分があり、漁業者自身の養殖管理方法にばらつきがあるため工夫の必要があるほか、気象の変化などによって、へい死する率もかなり違ってまいります。したがって、養殖管理はあくまで漁業活動の一環であり、さらには宮城県産の種ガキ養殖漁業者との整合性を考えますと、へい死や津波災害などでの損失補填は難しいことをご理解願いたいと存じます。続いて、3点目の、支援対策を講ずることにより養殖技術の向上が図られ、漁家は生産意欲の向上と安定出荷が確保されることにより、漁家所得の向上も図られるとのご質問でありますが、シングルシードカキ着業者をふやすためには、出荷後の販売ルートの確立も重要な課題でありまして、今年度は20万個程度まで出荷できるまでになっておりまして、漁協直売店やコンキリエを初めといたしまして、郵便局から年末にかけて「ゆうパック」での取り扱いや鮮魚店の一部からも常時販売されるなど、体制が整いつつあるものと考えております。なお、シングルシードカキは直販が認められておりませんので、この課題につきましても漁協と協議中でありますので、今後とも粘り強く要請してまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 6番

町長から今ご答弁をいただきました。私も専門知識がない中で、こういうカキの養殖の質問をするなんていうことは、まことにもって難しいわけでありますけれども、そんなことで端的に2点についてお伺いをしたところであります。、 、 、 。しかし 何といっても 厚岸といいますと イメージでいうとカキなんですよね厚岸イコールカキというようなことで直結するわけですよ。この種苗センターの条例の施行規則でいうと、16年度あと1年間この普及推進期間ということであるわけですけれども、先ほど申し上げましたように、この2カ年だけとっても、さまざまな災害等で大きな被害を受けているわけであります。そんな状況を考えますと、果たしてこの3カ年で養殖技術が確立しつつある状況にはないのではないかというふうに私個人としては思うのであります。これは、来年16年度どうなるかわかりませんけれども、先ほど町長答弁したとおり、それぞれの漁家で養殖の技術といいますか、そういう差があるんだというようなお話ですけれども、同じ場所でみんなが育てているわけではない。湖内であっても、場所が違うわけですよね。1カ所で全部がやっていると、それは全部被害を受ける、あるいは全部被害を受けないということになるでしょうけれども、努力しても、そういう漁場の関係で、確かにへい死の原因が定かにわからないという状況でありますから、一概に言えないのかもしれませんけれども、そういう漁場の違い等もありますから、そういうひとくくりで答弁をいただくというのは、いささか一生懸命シングルシードに取り組んでいられる生産者の方にもちょっと冷たいといいますか、のではないのかなと、冷たいご答弁ではないのかなというように思いますけれども。しかし、何といっても、先ほど申し上げましたように、こういう状況で私どもと皆さんと議論をして、いい方向に向くというのであれば、こんな簡単なことはないわけでありますけれども、何といっても生産者の方が本当に意欲を持って取り組んでもらわなければ、このシングルシードなんていうのは、恐らく3年も5年もだめになってから何とかするんだということでは、何とかならないと思うんですよ。今この立ち上がりを、やっぱり希望を持って取り組んでいただける意欲的な支援体制というものをつくっていかないと、これは後から、やめてから、いや、せっかく施設があるんだから、そんなこと言わないで何とかお願いしますということでは、やっぱりこのシングルシードのカキというものは、いわゆる先ほど町長言われた厚岸生まれの厚岸カキという、ほかの地域と差別化できる商品が将来希望の見えるものになっていかないんでないかというふうに強く思うのであります。我々が沖に出るわけにもいかないし、町長が鉢巻きして沖に出るわけにもいかないわけですから、何としても漁民の方に、生産者の方に一人でも多くこのシングルシードに取り組んでいただいて、この世の中に出してもらうということがやっぱり大切ではないのかなというふうに強く思うのであります。40軒の生産者の方が取り組んでいると数字的にはなっていますけれども、お聞き、 、をしますと相当差があるといいますか おつき合い程度で種苗を購入しているとかこれにかけているんだという人もいますし、そういう割合からすると、やっぱり何としても少ないと。これはやっぱり漁業も経営でありますから、採算性とか、いろいろなリスクだとか、利益の問題だとかも当然考えられます。したがって、先ほども申し上げましたように、そういう数ミリ単位から個体として育てるシングルシードが、2年ないし3年の育成期間の間に大きな被害を受けるということになれば、いわゆる一定程度大きくなった成貝と申しますか、一定程度大きくなったカキを一時的に移入をして、そして幾ばくかの期間、湖内で厚岸の水を飲んでもらって、そして厚岸カキですよと出した方がリスクも少ないし、そしてまた、投資した金額が短期間のうちに回収できるということになるわけですから、何としても一定の支援をしなければ、このシングルシードカキの養殖というものが厚岸町のカキなんだということに将来なっていかないんでないかなというふうに心配するわけでありますので、こういう一般質問をさせていただいたところであります。それと、お聞きをいたしますと、種苗センターの職員がカキ生産者に一軒一軒、種苗の申し込みの時期の前に回っているそうであります。何とか少しでも多く、去年よりも多く種苗を購入していただいて、シングルシードのカキを育てていただきたいと、そういうことで一軒一軒センターの職員が回って訴えているということも実際にお聞きをしております。先ほどの中川議員の一般質問の答弁の中でも、町長は基幹産業である水産業が元気になってもらうことが厚岸町の経済にとっても大変重要だというお話もありました。そんなことから、何とかそれぞれの生産者の団体、それから、それ以外のカキの養殖に取り組んでいる漁家の方もおりますので、それらとの調整といいますか、お話し合いといいますか、そういうものも必要でしょう。しかし、根本は、ほかの地域と、ほかの産地と差別化できるこのシングルシードというのは大変重要なもの、 、 、だというふうに思いますので その点 何とか前向きに取り組んでいただくように再度ご答弁もいただきたいと思うわけでありますけれども。それから、2点目の、仮に普及推進期間が3年ないし4年、5年等で終わったとしても、自然を相手にするカキの養殖でありますから、当然被害等もあります。例えば、農業関係でいけば、冷害等の被害によって米の作況指数が落ちたと、冷害の被害を受けたという場合には、共済金とかという制度がありますけれども、このカ。キについてはそういう共済金が出るなんていう制度は恐らくないかと思うんですよ、 、 、そんな意味から これもやっぱり もちろんそれ以外のカキを養殖していますからシングルシードの漁家だけに手厚い支援するということは、行政でいうと公平を欠くという意見もあるかと思いますけれども、しかし、種苗センターをつくった根本を考えていけば、当然シングルシードカキの漁家に対する支援というものは、理由はきちっと説明できるということでないかと思うんですよ。したがって、そのことも最初の質問とあわせて、もう一度ひとつ町長のお言葉でご答弁を賜りたいというふうに思います。

答弁 水産課長(水産課長は2004年12月まで)

ただいまの2回目の佐藤議員のご質問にお答えしたいと思います。まず、シングルシードの養殖をどう守っていくかというお話でございます。私どもといたしましては、4点ほどございまして、まず現在の生産性を高めるために、これまでの調査研究を継続していく。それから、2つ目として、議論ありますとおり、もちろん養殖技術の確立でございます。さらに、3番目として、販売ルートの確立ということでございます。それらが確立された段階で、新しいカキ形成として、シングルシードが安全で安心な厚岸ブランドといたしまして定着をすれば、シングルシードの普及にもつながってくるものではないかというふうに見ております。それから、養殖技術の確立に関連をいたしまして、現在どの程度の技術が確立しているかということでありますけれども、現在のところ41名のシングルシード養殖事業者がございますけれども、私どもで把握している範囲で申し上げますと、現在。 、のところ大体10人程度ではないかということでございます 25%なんですけれども今後、まだ猶予期間が1年少しございますので、技術の確立に向けてこれからも邁進してまいりたいというふうに考えてございます。それから、差別化のお話もされてございました。私ども、このシングルシードカキはもちろん、厚岸で種づくりから行う厚岸生まれの厚岸育ちということでございます。生産から流通まで追跡調査をできますトレーサビリティーという、そういった対応した生産システムであるというふうに思っております。6月11日には牛肉のトレーサビリティー法が成立いたしまして、農水省ではBSEの問題に限らず、このトレーサビリティーが消費者保護の一つの柱として整備をされているということもありまして、厚岸町といたしましてもこの取り組みを、他地域との差別化を図る上で、確立するために必要ということでございますので、積極的にPRをしているところであります。それから、へい死の関係でございます。大変、最初の答弁の方で佐藤議員の心証を損ねた答弁でございましたけれども、一つには、技術の確立に立ちはだかっている問題に、このへい死の問題がございます。通常でありますと、高い水温の地帯であります湖内の方で、湖内の養殖場で早く産卵をさせまして、産卵が終わった段階で環境のよい場所に移動させると。それは、苫多沖の方に移動させて、えさ条件のよい場所に移動させて、そういった効率的な漁場の利用がへい死を防ぐ方法だと。これも一つの方法であるというふうに考えてございます。さらには、ほかの支援策はないのかというご質問でございますけれども、現在、厚岸町では自然産卵のカキは極端に不足をしているという状態でございます。親ガキが天然でふえていない状況にあるということは、結果として親ガキが当然不足してくるわけでございますけれども、近親交配が進むという状況になると。近親交配の方が進むと、寒さに弱くて、そして成長の遅いカキがふえることから、当センターではこういった血縁関係をはっきりさせるという、近親交配を防止する方法を研究を進めているところでありまして、病気に強い種苗を現在つくり上げている、そういった研究を進めてございます。それから、共済金の関係でございますけれども、議員おっしゃるとおり、漁業協同組合では漁獲共済というのがございます。共済は、過去5年間の市場の水揚げの最高と最低をカットした中庸3カ年という方法をとってございまして、その3カ年より当該年度が水揚げが少なかった場合に共済金が支払われる制度でございますけれども、このカキに関しては全量出荷、それから直販ができないで、全量市場出荷というのが条件でございますので、現在、宮城県種ガキから養殖されている漁業者については、直販が認められておりますので、この制度には該当しないということでございます。現在、この共済金を主に使っている方は、サンマの漁業者でございます。以上です。

質問 6番

それで、最初のご答弁をいただいたときに、財政のことも町長お話ししておりました。しかし、例えば推進期間を仮に1年とか2年延長することによっても、新たな財源の持ち出しというのはないんですよね。ということは、通常の価格に戻ると、 、 、いうことでありますから そうすると 収入がそれより上がってくるということで例えばその期間を2年間延長したからといっても、新たな支出財源を見なければならないということではないと思うんですよ。これもよく考えてみたら、長い目で見て、シングルシードの養殖技術が確立され、 、 、て 取り組む漁家がふえて そして販売する種苗がふえていくということになれば将来的には、今の一定期間の1年、2年延長して、歳入が2年延長した期間入らなくても、将来的にいくと、結果的には歳入はふえてくるということになるんでないかと思うんですよ。それで、それを今ここで一定の立ち上がりのときに支援がなければ、じゃやめたと、もう効率が悪いということで、このシングルシードの養殖漁家が減れば、結果的に元も子もなくなってしまうと。どこかの料藻類だかのプランクトンの供給だけの施設だけが残ってしまうということになるんでないかと思うんですよね。そんなことから、町長もさっきから何回もほかの方の質問等でもご答弁されているとおり、何としても基幹産業を元気にしていかなければ、この厚岸町の経済にとって大変厳しいものになるという観点等々から考え合わせても、一定の立ち上げの支援は後からやるんでなくて、立ち上がりだからこそ支援が大切だというように思、 、 、 、いますので その点 強くそのことを要望して 最後に町長のご答弁をいただいて質問を終わりたいと思います。

答弁 町長

お答えをさせていただきます。シングルシードの件でありますが、おかげさまでシングルシードはおいしい、カキはおいしい、全国的に高い評価を得られるまでに至っております。生産者からのお話を聞きますところ、各方面からシングルとして名指しをして販売願いたいという要請もあるやに承っておるわけであります。しかしながら、今日、残念なことに、 141軒ありますカキ生産の中でも、答弁いたしましたけれども、41軒の30%弱であるという現実であります。このことについては、いろいろな理由があるかと思いますが、しかしながら、厚岸町のカキ種苗センターというのは、先ほど私が答弁をいたしましたとおり、カキ生産者のためにつくった施設であります。そういう意味におきましては、もっともっと普及させねばならない、そのようにも考えておるわけであります。そのために、平成14年から16年の3カ年、種苗販売推進期間として、カキ種苗単価に定めるものから35%を減額して種苗を供給をいたしておるわけであります。しかしながら、私といたしましては、もっともっと評判のいい厚岸ブランドのカキであるシングルをぜひさらにまた普及させたい。そういう意味で、佐藤議員も私と同じ気持ちで質問に立ったのでなかろうか、私はそのように理解をいたしておるわけでありまして、私といたしましては、延長の関係につきましては、今後の推移を十分に見きわめ、着業者が不安を持つことがないよう前向きに検討させていただきたい、かように思いますので、ご理解をいただきたいと存じます。

出典:厚岸町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月15日 議事録 PDF(79ページ) 間違いを知らせる