赤平市議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日
TPPについて
2011年12月14日、赤平市議会の一般質問で、向井義擴議員が「TPPについて」質問し、農政課長 菊島美時、商工労政観光課長 伊藤嘉悦が答弁しました。
- 質問者
- 向井義擴 議員
- 答弁者
- 農政課長 菊島美時、商工労政観光課長 伊藤嘉悦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 6番 向井義擴
ただいまより通告に基づき一般質問をいたします。初めに、大綱の1番、TPP、環太平洋経済連携問題についてということで質問したいと思っております。昨年来政府は、TPP参加について検討協議に入ることを表明し、国内に大きな論議を呼んでおります。特に農業が壊滅的な打撃を受けると試算されておりますし、さらに医療などを中心に反対運動が起きております。農業が大きなウエートを占める地域、とりわけ北海道において大変な影響があるということから、道では反対運動をするとともに、その対応についても検討されているようであります。かつて当市は、半世紀以上にわたり国のエネルギーの供給基地として日本の繁栄に貢献し、まちも栄えてきた地域でありますが、国のエネルギー政策や情勢の変化により現在の状況になっていると思います。当然その中でさまざまな対策だとか手当てがなされてきましたようですが、結果的には対策が十分とは言えず、市の中心をなしていた炭鉱産業がなくなった結果、人口減少により管内のすべての産炭地の自治体が財政破綻的な危機的状況になった今の状況は紛れもない現実であります。今政府が進めようとしているTPPの状況では、管内において1次産業を中心に当市が歩んできたような自治体を拡大するだけではないでしょうか。世論調査では、賛成意見が50%を超えると報道されておりますけれども、一方全国市町村のアンケートでは85%の市町村が反対していますし、地方と大都市の対立する意見の相違があります。また、帝国データバンクの1万社に及ぶ企業アンケートでも、TPPだけよりもFTA、EPAやWTOと多角的な貿易交渉を進めるべきであるという結果が出ております。赤平においても、昨年11月の第3回臨時議会においてTPP交渉の参加を行わないよう求める意見書を採択しておりますが、赤平市は近隣の市町村と比べて農業の生産額の比率が低いまちでありますが、この近隣の地域を見ますと、周りは農業地帯でありますので、結果的に管内全体の生産額の減少により人口減少、全体のパイが少なくなることによる影響は避けられないことであります。お伺いいたしますけれども、北海道が発表した試算を当てはめると、赤平市における影響はどのようになるのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 農政課長 菊島美時(農政課長は2017年3月まで)
TPPについて、①、道の試算による赤平市における影響の予測について答弁させていただきます。日本政府は、平成23年11月11日にTPPについて交渉参加に向けて関係国と協議に入ると方針を表明しました。今後は、交渉参加に向けて国民生活への影響を分析するため情報を収集し、把握することが大事であり、また関税撤廃を原則とする包括的な協定であり、我が国農業は崩壊的な打撃を受けるばかりか、食料自給率の向上や食糧の安定供給を上げる政府の方針に逆行し、国家の基盤となる地域経済社会の崩壊をもたらすことが懸念されます。現在当市の農業も、売れる米づくりを目標に安心で安全な減農薬米の米づくりも行っており、低たんぱく、高品質米の向上に取り組んでいる中、TPPへの参加で10年後に関税がゼロになることを考えると、農業者の意欲が損なわれ、担い手不足、耕作放棄地の増加など心配されるところであります。特に北海道の農業生産に影響が大きく、平成20年度農業産出額により試算した結果、北海道の農業産出額は5,563億円も減少し、食料自給率も40%から13%に減少すると公表されました。当市においては、平成22年度JAたきかわの出荷数量をもとに算出、米では2億7,000万で90%の減少、小麦では400万円で99%の減少、酪農では2,100万円で56%の減少となり、影響額合計では2億9,500万もの大きな損害が予測されます。最後に、当市の基幹産業である農業を守り発展させる立場から引き続き国の動向を注視し、TPP交渉への参加方針の撤回に向けて関係機関に働きかけてまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
質問 6番 向井義擴
試算によりますと、当市の農業の90%が壊滅するというような試算が出ておりますけれども、また逆に一方当市はいろんな誘致企業がありまして、輸出されている関連の企業もあるかと思いますけれども、この件に関しましてメリットはどういうふうなものがあるのかお聞かせ願いたいと思います。
答弁 商工労政観光課長 伊藤嘉悦(商工労政観光課長は2015年6月まで)
当市における輸出関連企業のメリットというご質問でございますので、それについてお答えさせていただきます。TPPの目的は、多国間の貿易自由化ということであり、一義的には関税の撤廃であります。日本がTPPに参加をすれば、他の加盟国すべてにおいて日本製品に対する関税は撤廃されることになり、日本製品の輸出能力は強化され、日本の製造業は強化されると言われておりますが、一方では日本は既に米国を除くTPP参加国のほとんどとFTA、EPAを締結済みであり、日本は内需88%の内需主要国であり、かつ対外貿易における米国のシェアは14%にすぎないことから、日本経済への波及効果は限定的であるという見方もあります。当市の市内における企業におけるメリットでございますが、市内の企業の製品の多くは国内向けに出荷されており、大きく輸出に依存した企業はありませんので、関税の撤廃によるメリットはさほど大きくないと思われます。また、輸出産業につきましては、関税の撤廃よりも為替による影響が大きいものと思われております。しかしながら、製造業を中心に市内企業に確認をいたしましたが、現在のところ正確な情報が少ないため、TPPに参加した場合の影響についてはわからないというお答えをいただいております。いずれにいたしましても、当議会におきましてTPPへの参加を行わないように求める意見書が採択されていますことから、今後国の動向を注視してまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 6番 向井義擴
メリットがないような状況ではないかと思います。私たちは、やはりこの世論の調査というよりも、今私たちのまちにとってどういうふうなことになるのか、そして自分たちの生活がどうなるのかということがやっぱりTPPの参加に対して拙速にこだわる必要はないというふうに思っております。政府が交渉の経過と内容の開示をするとともに、国民合意としっかりとした対策がないまま私たちの地方が壊滅するような、衰退を招くような参加は絶対しないように強く求めるべきであると思います。再答弁は省略いたしまして、TPPに関しての質問を終わらせていただきます。