赤平市議会 平成21年第1回定例会 2009年3月11日
(1)市政執行方針について/(2)教育行政執行方針について
2009年3月11日、赤平市議会の市政執行方針演説に対する一般質問で、林喜代子議員が「市政執行方針について」「教育行政執行方針について」について質問し、市長 高尾弘明、教育長 渡邊敏雄が答弁しました。
- 質問者
- 林喜代子 議員
- 答弁者
- 市長 高尾弘明、教育長 渡邊敏雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 5番 林喜代子
第1回定例会におきまして、知新会を代表して市政執行方針、教育行政執行方針に関し、質問する機会を与えられましたので、ご答弁よろしくお願いいたします。まず初めに、市長を初め市職員並びに市民の皆様のご協力により再生団体入りを回避できましたことにお礼を申し上げたいと思います。また、市政執行方針の中で述べられているまちづくりの主人公は市民であるを原点に、今後市長のまちづくりのあらゆる市政執行に当たって市民に見える形で実現していただきたいと思います。それでは、本題に入ります。大綱1、市政執行方針について、①、新年度予算の編成について。09年度の国家予算は、一般会計の歳入総額が約88.5兆円と08年度当初予算に比べ5.5兆円ふえ、過去最大規模となったところです。また、税収は約46兆円にとどまり、08年度当初予算より7兆4,510億円落ち込む見込みです。この結果、国債の発行額は08年度当初予算を約8兆円上回る33.3兆円となり、4年ぶりに30兆円の大台を超えることになりました。埋蔵金がなければ、さらに膨らんだことは明らかです。政府が財政再建に向けた足がかりと位置づけるプライマリーバランスは、赤字幅が22兆円前後へと大幅に悪化し、国と地方を合わせて2011年度に黒字化するという政府の目標は事実上不可能となっています。国と地方を合わせた長期債務の残高も09年末には804兆円に達する見通しです。このように景気が急速に悪化した原因は、1つ目に労働基準法の規制緩和によって非正規労働者を急増させたこと、2つ目は国内の消費をないがしろにして需要を拡大したこと、3つ目は規制緩和と金融の自由化、これら3つの原因だと思いますが、市長はどのような見解を持っているのかお伺いいたします。また、国民の苦難、中小企業の経営難、国民は社会保障の負担増で、国の予算は抜本的改革のために組んでいるのかということです。02年以降、相次ぐ増税や社会保障の負担増によって、当時に比べれば年間で13兆円の負担増、02年度から09年度までの7年間の累計で見れば50兆円近い大負担増です。そんな中で2兆円の定額給付金は、私も昨年一般質問において2兆円のお金を別な使い道に活用すべきと反対しました。参議院では、野党がこぞって反対、国民の8割が反対しましたが、法律が通って国民が給付金を受け取る権利が生じたのです。そうであれば手続等も大変でしょうが、速やかに一日も早く給付できるよう要望しておきます。さて、当市の新年度予算編成では総額77億924万円で、前年度より5億8,116万円の減額であります。中身を調べますと、一般財源で市税が9億6,606万円、前年度より4,712万円の減額、さらに地方交付税では38億9,450万円、前年度より9,352万円の減額であります。その他の減額の要因があれば伺いたいと思います。また、この地方交付税ですが、09年度の最大の特徴は1兆円の増額措置がとられていることです。三位一体改革で地方交付税等を削減してきましたが、自治体、国民の強い運動があって手直しがされたようです。市の財政危機の真っただ中にある当市は、この国の財政措置を住民要求に基づいて有効に活用されることが求められているのはないでしょうか。予算措置は、ハードな面ばかりでなくソフト事業にも使用できるのではないでしょうか。例えばほかの自治体でやっているように火災報知機を全戸設置する、またはプレミアつき商品券の発行、このようなことが交付金で使えないものかどうか、使い方に規制があるのか、また2年限りの措置で2年で使い切らなければならないものかお伺いいたします。さらに、国に対して三位一体改革の地方への財源削減をやめさせるよう強い運動を進めるよう求めますが、市長の考え方もお伺いいたします。また、予算配分の中で赤平再生のために第一に選択する課題をどのように配分されたのか、市長の基本的な考え方もあわせてお伺いいたします。②番目、エルム高原施設についてお伺いいたします。エルム高原施設利用者を見ますと、保養センターの20年度利用者は9万3,631人で前年より3万7,727人の減少、また保養センター、ケビン村、家族旅行村、エルム森林公園、オートキャンプ場、すべての施設でも合計12万8,079人で前年より4万842人の減少で大幅な減であります。市長は、大地に根差したたくましい産業をつくりましょうという施策の中で、エルム高原施設の利用者は減少傾向にありますが、徹底したサービスによりリピーターを含む顧客の確保に努め、集客の拡大を図ってまいりますと述べられております。私も年四、五回、芸術の森で開催されるイベントに友人たちと参加しますが、本当に各地からたくさんの人が集まってきております。ただ待っているだけでは人が集まらない、そう思うのであります。当市もキャンプシーズン中には、キャンプに訪れた親子連れが楽しめるイベントを開催するとか、野外ステージを利用して今大変注目されている赤中ブラスバンドの演奏会をするとか、自然の中で合唱大会をするとか、きっと同世代の子供たちに親がついて一緒に楽しみにくると思いますが、集客の拡大にどのようなことを考えているのか、市長の考えをお伺いしたいと思います。また、昨年の代表質問において知新会より企画コンペを実施して活性化を図ったらどうかという提案をしましたが、検討されたのかどうかもお伺いしたいと思います。③番目、市立赤平総合病院について。日ごろは地域の中核医療施設として、また自治体病院としての役割を果たし、頑張っている病院関係者にお礼を申し上げたいと思います。それでは、ア、財政健全化法による影響について。国の医療費抑制政策に起因する深刻な医師不足と赤字経営による自治体病院と、地域医療は崩壊寸前の危機に直面しております。全国各地で医師不足による病床の縮小、診療科の閉鎖、病院の再編、統廃合が進んでおり、また経営状況の悪化に伴う経営形態の見直しが行われています。このような状況の中、財政健全化法と公立病院改革ガイドラインが登場し、さらに追い打ちをかけられました。この財政健全化法の特徴の一つとして、公営企業や出資法人などを含め地方公共団体が関与するすべての会計を連結し、評価の対象とすることが連結実質赤字比率であります。これは、公営企業会計の病院にとっては不良債務に対する対策を厳しくしたものと思います。病院の赤字は、国の医療政策の影響、病院会計における過大な投資や改革のおくれ、病院への繰り出し不足が要因となっておりますが、健全化法による画一的な統制は赤平市の歴史的、個別的事情や国の政策の影響などについては考慮されていないと思いますが、どのように感じておられるのか市長の見解をお伺いいたします。さらに、健全化計画における病院経営計画は病床数の現状維持を基本にしています。一般病床数を160床から120床に縮小、診療科も産婦人科と皮膚科を休止、このような結果をどう評価しているのか、答えられる範囲でお聞かせください。医療とは、私はあまねく万民に仁徳を施すもの、こういうはずだったはずです。こうだったと思っております。ところが、財政健全化法ガイドラインは医療を経済的、効率性という視点のみでとらまえており、その根底には医は算術なりという言葉しかないのではとさえ感じます。医療を経済性のみで語ることは非常に危険ですし、悲しいことです。財政健全化法ガイドラインによって地域の貴重な財産である病院を失わないよう、私たちは地域医療、自治体病院について地域で考え、地域でビジョンをつくり、地域で声を上げ、地域で行動することが必要だと思います。09年度公立病院に対する財政措置は700億円程度の増額です。これは、医療関係者と住民の声が政府を動かしての措置であり、有効に生かすとともに国にさらなる充実、改善措置を求めていくことが必要だと思います。次に、イ、医師、看護師確保対策について。5日の質問締め切り後、6日に医師、看護師確保対策委員会より平成20年から21年の取り組みが出され、理解いたしましたので、質問を絞ってお伺いいたします。現在医師数12名体制と伺っておりますが、今後の医師の動向をお聞かせください。また、初めての土地で環境の違いなどで不安を感じる医師もいると思います。それに加え、医師が減って業務量はふえ、休みは減る一方、仕事がふえても収入アップもない、精神的にも肉体的にもストレスがたまり、医師の不満の声が聞こえてくる現状です。病院内で不協和音が生じれば大変問題であります。病院の現状と方針をしっかり理解していただき、最大限の努力を望んでおりますが、見解があればお聞かせ願いたいと思います。次に、ウ、健康意識の向上について。先日、市立赤平総合病院内で4月1日より病院敷地内での全面禁煙を院内に張り出しをして周知しておりました。喫煙は、健康に悪いと時代の流れに沿った禁煙対策であって、高く評価しているところです。また、たばこ税収も9,000万円あると伺っておりますが、喫煙者の医療費はその3倍かかっているのが現状であります。たばこを売って生活を支えている人やたばこをこよなく愛し、死んでも病気になってもやめられない人もいるでしょうが、そうであればルール、マナーを守っていただきたいと思うのであります。市長も方針の中で、たばこ対策に係る提言書に基づき、地域と連携した禁煙対策事業を展開してまいりますと述べられておりますが、庁舎の対策はどのように考えているのかお伺いいたします。また、市民から寄せられている苦情を言わせていただきますが、勤務中の一服を玄関前でするのは大変見苦しい、また会議室等へ入室したときにたばこのにおいがするときがあると言われております。4階の喫煙室を使用するよう徹底させていただきたいと思いますが、庁舎の基本的な考え方をお伺いいたします。④番目、道州制と定住自立圏構想について。道州制は、100年以上続いてきた地方制度の大改革であり、新しい国の形づくりであります。これは、今の都道府県体制のままでは社会、経済の変化に対処していけないことだということで大変重要な問題であります。国から地方への権限移譲、役割分担、国と地方の財源配分、財政格差の調整などを見直していく必要があります。また、地方にとっても自己責任において財政運営に努めなければならなくなります。容易なことではありません。道州制は、2015年ないし2017年の導入を目指し、来年中にはビジョン懇談会の最終報告をまとめる計画で進められております。一方、昨年11月の全国町村長大会は「断固反対、合併の強制と道州制」をスローガンに掲げ、山本文男会長のあいさつや特別決議で道州制には断固反対していくとの態度を明確に打ち出し、国に提出したそうです。これは、党派を超えての全国町村長大会の決議ですので、私も興味がありまして、どのような決議なのか、今は便利になりましてインターネットで引っ張ることができまして、それを持ってきたのですけれども、これをちょっと読ませていただきますと、特別決議、第28次地方制度調査会の答申を初め、道州制導入についてのさまざまな検討がなされている。しかし、これまでの議論は政府や財界主導によるものであり、主権者たる国民の感覚からは遊離したものとなっている。そのような中、地方分権の究極の姿として道州制を唱えても、依然として進まない現在の分権論議を見れば、その実現性が乏しいのは明白である。仮に道州制が導入されても地域間の格差が解消されるとは到底言いがたく、むしろ新たな中央集権体制を生み出すことになりかねず、道州政府と住民との距離も一段と高いものとなる。道州と基礎自治体という二重構造を想定し、地域の実態を顧みることなく、単なる数合わせで一律につくられた基礎自治体は真の自治の担い手とはなり得ない。人口が一定規模以上でなければ、基礎自治体足り得ないとする考えは現存する町村と多様な自治のあり方を否定するものであり、決して看過できない。これまで農山漁村は、これはきっと農業、山は林業だと思うのですけれども、そして漁業ですね。農山漁村は、我が国にとって重要な役割を果たしてきた。道州制の導入により、さらに市町村合併を強制すれば、多くの農山漁村の住民自治は衰退の一途をたどり、ひいては国の崩壊につながっていく。どの地域においても国民一人一人が安心して暮らすことのできる国土の多様な姿に見合った多彩な基礎自治体の存在こそが地方自治本来の姿であり、この国の活力の源泉であることを忘れてはならない。よって、我々は強制合併につながる道州制には断固反対していく。平成20年11月26日、全国町村長大会、こういった特別決議であります。本文に戻ります。また、この道州制の導入についてのアンケート調査でも地方の温度差が目立ち、道民の不安が浮き彫りになっております。また、道州制のもとでの基礎自治体づくりにつながりかねないのが定住自立圏構想です。少子高齢化による過疎化が進む一方、現在の市町村でフルの行政サービスを実施する財政はないとして、5万人以上の市を中心市として行政と民間の財源を集中投資して必要な機能整備を進め、周辺市町村はそれを利用する契約を結ぶなどとするものです。この構想は、地方分権の推進に関する決議に照らすと反するのではないかと私は思うのであります。といいますのは、平成5年6月14日、第126回国会での参議院本会議で地方分権の推進に関する決議が全会一致で議決されております。その本会議の決議文があるのですけれども、それを読みますと、地方分権の推進に関する決議、今日さまざまな問題を発生させている東京への一極集中を排除し、国土の均衡ある発展を図るとともに、国民がひとしくゆとりと豊かさを実感できる社会を実現していくために、地方公共団体の果たすべき役割に国民の強い期待が寄せられており、中央集権的行政のあり方を問い直し、地方分権のより一層の推進を望む声は大きな流れとなっている。このような国民の期待にこたえ、国と地方の役割を見直し、国から地方への権限移譲、地方税財源の充実強化等、地方公共団体の自主性、自立性の強化を図り、21世紀にふさわしい地方自治を確立することが現下の急務である。したがって、地方分権を積極的に推進するための法制定を初め、抜本的な施策を総力挙げて断行していくべきである。右決議すると、こういった文書であります。本文に戻ります。5万人程度以上の中心市に周辺の町村を加えると、圏内人口はざっと10万人から十数万人程度になります。これが全国に広がるとすれば、現行の10万人以上の都市と定住自立圏の合計数は700から1,000の間におさまります。国が道州制のもとで当面目指している基礎自治体の数と全く重なるわけであります。総務省は、中心市には4,000万円、周辺町村には1,000万円の特別交付税を増額するなど、各種の財政的優遇措置を準備しつつあるようです。平成の大合併の始まりのときを思い出します。これらを見据えて、地域の将来を長い目で見たまちづくりを進める見地が求められていると同時に、北海道の将来展望が開かれるものでなければならないと私は思いますが、市長の道州制、定住自立圏構想に対する見解をお伺いいたします。大綱2、教育行政執行方針について、①、児童の学力、体力低下について、②、特別支援教育についてを一括してお伺いいたします。まず初めに、毎年非常にすばらしい教育方針となっております。子供たちが教育という営みを通じてどのように成長し、発達するかは、21世紀の未来を左右する大きな問題であります。子供たちの明るい未来を開くことは、私たち大人の責任です。その責任を感じながら質問していきたいと思います。方針の第1に「ひとりひとりの子どもたちに「確かな学力」「豊かな心」「逞しい体力」を育む学校教育の充実に努めます」と述べられております。そこで、学力、体力についてですが、全国一斉学力テストというのは、かつて1961年から64年にかけて実施され、競争教育をひどくすると、学校の序列化が進むなどの多くの弊害があり、また国民の反対が広がり中止になっていたのですが、これを40年ぶりに復活させたのです。平成19年4月、全国学力テストを実施、北海道地区は44位と46位で下のほうに位置しております。また、文部科学省は平成21年1月21日、小学5年生と中学2年生を対象に初の全国体力テストの結果を公表しました。都道府県別の合計点平均で同じ中学2年生の女子が最も差が開き、平均点の最高は千葉の52.9点、最低は北海道の43.4点で9.5点の差があったそうです。道内は、いずれも全国平均を下回り、小学5年生は男子45位、同女子は39位、中学2年生の男子は43位、同女子は47位と下の位置にとどまりました。このような児童の学力、体力低下をどのように分析されて、また改善策はあるのかどうかお伺いいたします。また、このような結果を踏まえ、先月福田前総理の教育再生担当補佐官を務めていた参議院の女性議員があるパーティーの席上で、北教組が悪さをしているせいで北海道の子供の成績が下のほうだと発言し、子供たちがかわいそうだと述べたと報道されました。このような発言に教育長は、どのような見解をお持ちか伺いたいと思います。私は、子供たちへの試験一般に反対するものではありませんが、試験を行うことは、それが適切に行われるならば、教師にとってはみずからの教育がどれだけ子供たちに届いているか、自己反省の機会となるでしょうし、子供たちにとっては自分の理解がどこまで進んだかを知る機会になり、励みにもなると思います。問題は、全国一斉にすべての子供たちを対象にしたテストを行い、順位をつけることにあります。そのようなテストがどうして必要なのか。子供たちを競争に追い立てているのではないかと思います。私は、子供たちを追い立てることで学力は育たないと思いますし、わかることの喜びや満足感、頑張ろうとする意欲を育ててやるのが教育ではないかと思いますが、教育長の見解をお伺いいたします。また、特別支援教育についてですが、このコーディネーターの配置によって具体的にどのような効果があったのかをあわせてお伺いしたいと思います。1回目の質問を終わります。
答弁 市長 高尾弘明(市長は2015年3月まで)
私の市政執行方針につきまして、順次お答えをさせていただきたいと思います。まず最初に、①の新年度予算の編成についてでございますが、冒頭景気後退の要因について市長の考え方というか、そういうことのお尋ねでございますが、先ほど林議員から何点かのご指摘ございましたが、認識といたしましては私もほぼ同様というふうに考えているところでございます。そこで、前者にも申し上げましたが、市内企業では現段階で大きな雇用変化の動きはないわけでありますが、しかし時間調整等も行っている動きもございまして、今後こうした厳しさがさらに厳しくなっていくということが懸念されますので、今後の経済情勢並びに国、道の動向を十分注視をしつつ、迅速な対応に努めてまいらなければならないというふうに考えているところでございます。さて、当市におきます平成21年度の会計予算につきましては、前年度に引き続きまして健全化計画の改訂版を基本といたしまして予算編成を行ったところでございますが、特に一般会計におきましては予算総額が対前年度比約5億8,000万円と大幅な減少となっておりますが、その主な要因といたしましてはご承知のように花卉公社の民間譲渡により運転資金の貸付金5億2,500万円がなくなったということが大きな要因でございます。なお、公的資金借換債を除いた実質的な予算総額といたしましては、対前年度比約4億5,000万円の減となったところでございます。また、先ほど申し上げましたとおり連結実質赤字比率によります平成20年度決算での財政再生団体入りは確実に回避できる見通しではありますが、現段階といたしましては早期健全化基準に位置するものと見込まれますことから、平成21年度決算でこの基準を下回ることを最大の目標に予算編成を行ったところでございます。21年度予算の特徴的な点といたしましては、国は生活防衛のための緊急対策として地方交付税を1兆円増額し、当市におきましても普通交付税の地域雇用創出推進費として5,200万円の算入が見込まれますことから、今日の厳しい雇用情勢に対応するため緊急雇用創出事業費を新設いたしまして、直接または委託による新規雇用48名を見込むとともに、あわせて公共事業の一部前倒しを行うことにより雇用の場の確保に最大限努めたところでございます。なお、緊急雇用創出事業につきましては、一部を除き基本的には公募となりますことから4月の広報、さらに市のホームページ等によりまして周知を図ってまいりますが、募集枠に満たないという場合につきましては翌年度に繰り越すなどいたしまして引き続き検討してまいりたいというふうに考えております。さらに、国の第2次補正予算関連事業といたしまして、医師住宅の環境整備事業を20年度からの繰り越し事業として実施いたしますことから、平成21年度の普通建設事業費はこれらの事業を含め実質対前年度比約3億2,000万円の増、率にして134.5%の大幅な伸びとなったところでございます。以上のとおり、緊急的な経済対策に留意した予算編成を行ったところでありますが、今後におきましても先ほど申し上げましたとおり市内企業の経営状況の把握に努めますとともに、引き続き適切な対策を検討してまいりたいと思います。このほか、国は地方交付税1兆円の増額の一環といたしまして、平成21年度以降病院事業にかかわる地方交付税措置の改正を行うこととしており、当市におきましても普通交付税におきます病床割単価、また特別交付税における小児医療病床単価の引き上げなどが見込まれますことから、病院事業に対する繰出金につきましては特例債の償還金を除きまして約3,300万円の増額となっております。また、冒頭申し上げましたとおり平成21年度予算は連結実質赤字比率で早期健全化基準の20%を下回ることを最大の目標としておりますことから、予算編成上の大きな柱として職員給与の20%削減にご理解を賜ったところであります。このように平成21年度は、依然として厳しい財政状況ではありますが、厳しいながらも今回取り組ませていただいた予算を着実に執行していくことが緊急的な経済対策として効果があるものと考えているところでございます。また、地方交付税を初め、地方財源の削減に対する取り組み姿勢とのご質問でございますが、これまでも全国市長会などを通じまして国に対し、さまざまな要望を行っているところでありますが、特に地方交付税に関しましては社会保障関係分野にかかわる財政需要の増大など、都市自治体の実態を的確に反映し、地方財政計画の歳出規模を拡大した上で地方交付税総額を復元、増額し、財源保障、財源調整の両機能を強化するなど要望を行ってきた結果、21年度から公立病院に対する財政支援措置や地域雇用創出推進費など国の支援が見込まれる状況となりました。今後におきましても地方自治体が抱える緊急経済問題を初め、財政問題、社会保障問題など多くの課題に対して引き続き全国市長会等を通じまして要望してまいりたいと思います。ご理解をいただきたいと思います。次に、②のエルム高原施設についてでありますが、エルム高原施設につきましては家族旅行村を中心として温泉や貸しコテージのケビン村、さらにオートキャンプ場など多彩な施設が隣接しており、総合的なアウトドアが楽しめる施設として市民の皆さんはもとより、道内外から多くの方に利用されている当市最大の観光資源でございます。しかしながら、各施設とも入り込み数は年々減少傾向にありますことから、赤平振興公社におきましては、特にケビン村につきまして連泊した際の割引や市町村職員共済組合の指定保養所としての登録、またことし1月13日から3月18日まで主に平日2泊以上の湯治割引など集客に向けた取り組みを実施しております。また、オートキャンプ場につきましても平日に限り30%の割引といったキャンペーンも行っており、さらに老人クラブや町内会、企業など市内各団体に対し営業も行っておりまして、利用増に向けた取り組みを実施した結果、少しずつではありますが、効果があらわれているものと考えております。しかしながら、昨年来の未曾有の危機と言われている景気の低迷などから、今後とも大変厳しい状況が続くと予想いたしますが、一方では市民の皆さんが安心して利用できる保養施設としての使命もありますことから、当市といたしましても赤平振興公社とともに今まで以上のイベントなどの企画やアイデアを検討しながら、エルム高原施設の運営が市民の皆さんの目から見ても変わったと言えるよう精いっぱい努力をしてまいりたいと考えているところでございます。次に、③の市立病院についてのア、財政健全化法による影響についてでありますが、国の財政健全化法の施行により、自治体のすべての会計による連結決算等により自治体の財政状況が評価されることとなりましたが、特に病院につきましては経営の健全化が強く求められるということで、正直言って私は本当に厳しいものというのは率直に感じているところでございます。こうした中、市立病院におきましては病床数の削減や外来診療科の休止など、病院規模の見直しを行いながら収支均衡を図るべく努力をしてきておりますが、ご承知のように常勤医師の退職、また都市部と地方の医師の偏在、自治体病院として担っていかなければならない救急等の不採算医療の問題など課題は山積みの状況であり、特に医師の偏在は深刻でございます。医育大学の定員増、地方勤務の補助金制度など国の施策も少しずつ進んではきておりますが、地方、特に当市のような過疎地においては診療報酬の過疎地域に対する手厚い差別化や不採算医療に対する早急な支援等が必要でないかと考えておりますことから、今後におきましても全国市長会等さまざまな場におきまして要望の発信をしていく必要があるというふうに考えているところでございます。次に、イの医師、看護師確保対策についてでございますが、医師の確保対策につきましては、ご承知のように現在医師、看護師確保対策委員会を中心といたしまして病院と市長部局一丸となって取り組んでおり、また昨年より民間の医師あっせん会社の活用、医師体験視察会の実施などを積極的に行っており、さらには全国的にさまざまな形で赤平市が報道され、その中で医師確保対策についても取り上げられてきております。こうしたことがいい面でだと思いますが、実を結びまして、本年1月より整形外科医師1名が決まり、4月には内科医師が1名、5月からさらに内科医師1名の着任が予定をされておりまして、3月で退職をされる医師もおりますが、21年度は常勤医師10名、研修医4名の体制になる予定となり、市民の皆さんからの要望も強く懸案でありました内科の午後外来も再開できる予定でございます。医師の確保により収益の増、患者数の増と直結いたしますことから、今後も医師確保に最大限の努力を図ってまいり、現在の常勤医師が定着して勤務できるような環境づくりも重要でありますことから、十分意思の疎通を図り、気持ちよく勤務できる環境整備に努力をしなければならないと考えているところでございます。なお、住環境整備につきましては、平成20年度の2棟8戸の全面改修に引き続き平成21年度は1棟6戸の新築を行ってまいりたいと思います。なお、医師、看護師の確保につきましては、現状組織の見直し等により現員数で業務対応しておりますが、医師の確保状況により患者数の増加にあわせ採用していく必要がありますが、今後経営の安定化が図られるめどが立った時期には、組織の活性化を図る意味からも適切な人員数を採用していく必要があるものと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。次に、ウの健康意識の向上についてでございます。たばこの問題でありますが、ご質問の庁舎での喫煙場所についてでありますが、官公庁施設は健康増進法によりまして受動喫煙を防止するよう必要な措置を講ずるよう努めなければならないというふうに定められておりますことから、これに基づき管理運用を行い、流煙、流れ出る煙の関係から1カ所、最上階の4階、サンルームを喫煙場所に指定をし、さらに昨年においなど逆流しないよう、この喫煙場所の出入り口にドア、これを設置するなど工夫をさせていただいているところでございます。しかしながら、ご指摘のようにコミュニティセンターの入り口付近での喫煙は大変目立つことでありますし、また会議室等での喫煙はさまざまな方がご利用になる施設でありますことから、不快感を与え、ご迷惑となりますので、庁内に喫煙場所の案内表示をするなど改めて喫煙場所の徹底をさせていただきたいと思います。また、職員の喫煙につきましては、みずからの健康問題として、たばこの吸い過ぎには十分気をつけなければならないことはもちろん、執務に影響のないよう喫煙場所を利用するなど、その喫煙マナーについても十分徹底をさせていただきたいと思います。なお、敷地内禁煙につきましては市立病院が本年4月1日より実施する予定でありますが、庁舎を初め他の施設につきましては、健康づくり推進協議会のたばこ対策にかかわる提言書をもとに、今後他の自治体の実施の状況や市民の方々を含めた喫煙場所の利用状況を見きわめつつ、また市民の方々のご意見を伺うなどして検討してまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。最後に、④の道州制、定住自立圏構想についてお答えを申し上げます。道州制につきましては、新しい自治の形を実現することによって、これまでの中央集権型社会とは全く異なる仕組みを生み出そうとするものであります。道州制により全国的な東京一極集中の緩和や北海道でいう札幌一極集中を緩和し、決定権限や財源を国から落とすことによって地域の独自性を発揮すること、さらに住民に身近なところに決定権限などを移すことによって住民の皆さんの声が行政に反映されやすくなるというものでございます。特に北海道においては、既に地理的条件として道州制に適していると考えられ、先行的に取り組まれている状況でございます。こうした道州制の考え方そのものは決して否定するものではなく、将来における新しい自治の形づくりとしては大切なことであるというふうに考えております。先ほど全国町村会の道州制の反対決議のもご披露いただきましたが、私は道州制は国と都道府県との関係だけではなく、やはり基礎自治体となる市町村が現実的に今後どのような役割や機能を果たせるのかといった大きな課題は残っているのではないのかなというふうに思っているところでございます。次に、定住自立圏構想についてでありますが、前者の議員のご質問の中でお答えさせていただいておりますが、本年4月から定住自立圏構想推進要綱が施行となってまいりますが、本構想を推進することは中心市となる要件を満たす自治体が中心市宣言を公表した上で、具体的な取り組みを示す定住自立圏共生ビジョンを策定していただかなければならないということでございます。当然のことながら、そのビジョンの策定に当たりましては、将来的に中心市と周辺市町村が1対1で協定を結ぶこととなります。したがいまして、一方的にビジョンを策定することはできませんので、当市としての考え方を整理した上で中心市との協議に入らなければなりません。当市といたしましても人口減少が続く現況を踏まえ、行政サービスの維持や市職員の体制面からも将来的課題を抱えておりますので、定住自立圏構想も一つの選択肢として、定住自立圏共生ビジョンに盛り込める内容の可能性について検討してまいらなければなりませんが、これも前者の質問で申し上げましたとおり決して財政支援措置にとらわれることなく、これまで同様、複数市町村間における広域連携あるいは市町村合併も含め、当市の将来あるべき姿について議会を初め市民の皆さんからもご意見をいただきながら、さまざまな角度から慎重を期して検討してまいらなければならないと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。以上でございます。
答弁 教育長 渡邊敏雄(教育長は2012年9月まで)
まず、1点目、児童の学力、体力の低下についてでありますが、お答えいたします。学力・学習状況調査についてでありますけれども、19年度、20年度ともに北海道は結果としては下位に位置していると。また、本市にあっては全国、全道状況に比べて総体的に低いという傾向にあります。結果の分析でありますけれども、特に学習状況調査についてなのですが、家庭での生活習慣、とりわけ家庭学習の時間がかなり落ち込んでいるということが判明いたしました。家庭学習というのは、まさに知識、技能の定着を図る上で大きなウエートがあるというふうに考えていますが、今後家庭学習の習慣化に向けて取り組みを進めていきたいというふうに考えています。いずれにしましても、本市にあっては調査結果に基づいて市としての学校改善プランを作成いたしました。それを各学校に示しながら、各学校においては独自の学校の分析をもとに市の改善プランとあわせて学校としての独自の学校改善プランを作成して、それに基づいて研修等の対応、さらに授業実践等に生かしているという状況であります。また、体力、運動能力、運動習慣等の調査についてですが、昨年初めて行われました。この結果についても議員ご指摘のように、全国に比べて北海道は下位に位置しているということであります。この調査には、本市は参加していません。全道的には5割というふうな状況……1回目ですね。いろいろ隘路があって参加していませんが、子供たちの体力の低下という部分については、本市にあっても低下傾向というのは十分に予想されるというふうに思います。したがいまして、今後さまざまな機会を通して適正な体力が維持ができるように対応してまいりたいというふうに考えています。いずれにしましても、議員ご指摘のとおりこれらの調査は競争を目的とするものではないと。児童生徒の学力、体力の状況を把握することによって適正な教育環境をつくるということが目的に実施されていますので、結果の公表等については十分に配慮しなければならないというふうに考えていますし、教育というのは議員ご指摘のように、競争を目的とした教育からは好ましい結果は生じないということは言うまでもないことであって、ご理解を賜りたいというふうにお願いをします。また、新聞報道にありました北教組のせいで成績が悪いということの国会議員の発言についてでありますけれども、私どもとしては北海道教職員組合の存在というのは十分に認識をしているところであります。しかし、その活動が子供の学校生活に悪影響を与えているということについては私は考えてはいませんが、本市では全教職員が児童生徒の健やかな成長を願って、そして教職員の資質向上を目的に赤平市教育研究推進協議会というのを新たに立ち上げています。この協議会は全教職員、教育関係、教育委員会も含めて参加していますけれども、子供たちを中心に据えて信頼される赤平の教育をつくるということを目的にこの活動をしていますし、授業研究、それから公開研、また部会によって指導方法だとか教材研究というふうなことも常時行われているということでありますし、一方地域のイベント、植花運動だとか市民おどりだとか文化祭だとかに積極的に参加するということの中心的な役割を果たしているのもこの組織であります。したがいまして、初めに申し上げましたように国会議員の言う組合の存在が学力低下の大きな原因だという指摘については全く当てはまらないものではないかと。赤平の教育というのは、常に子供を中心に据えて教育を考えるということを基本としていますし、校長、そして教頭、さらに教職員、すべての教職員にこのことは徹底しています。今後とも赤平の教育にご理解とご支援をお願いをしたいというふうに思います。次に、特別支援教育についてでありますけれども、特別支援教育については19年度からスタートしています。障害のある子供ばかりでなくて、発達障害の配慮の必要な子供たちを含めた支援を目的にしているものでありますが、その中で各学校の教職員の中からコーディネーターの配置を行っているところですが、それにより配慮を必要とする児童生徒について、コーディネーターを中心に指導の方法について校内委員会の中で協議していくというシステムが築かれております。この結果、従来ですと担任並びに管理職のみで対応しがちであったこの種の問題について、特別支援教育の校内組織を使った学校全体で対応するというシステムが可能となっていますし、教職員全体でこの問題の意識を共有するという体制がつくられていますので、より解決が迅速になったと、早くなったということ、そういう認識をしているところでありますので、ぜひご理解をお願いしたいというふうに思います。以上でございます。
質問 5番 林喜代子
ただいま答弁ありがとうございました。細かい質問については、予算委員会が始まりますので、その中で聞いていきたいと思います。以上で知新会を代表しての質問を終わります。ありがとうございました。