みんなの議会

安平町議会 令和7年第8回定例会 2025年12月17日

「1件目、安平町の学びを考えるという質問をさせていただきます」

2025年12月17日、安平町議会の一般質問で、鳥越真由美議員が質問し、学校教育担当次長 佐々木英生、教育長 井内聖が答弁しました。

質問者
鳥越真由美 議員
答弁者
学校教育担当次長 佐々木英生、教育長 井内聖

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 鳥越真由美

今回、私はまず1件目、安平町の学びを考えるという質問をさせていただきます。本年6月議会にて追分地区の学校づくりのスケジュールやさまざまな配慮の必要性をお聞きしました。明日、第4回目が開催される追分の学校を考える会には前回3回まで参加させていただきました。そこではさまざまな年代や立場の方々が集い、課題や希望などそれぞれの立場や経験に基づいた意見を共有しながら進めていました。どのような学校を目指すのかは町民の皆様や追分の学校を考える会に参加されている方々にお願いして、私は今質問に集中し、学校という場所と学びの保障について安平町としての考え方を伺わせていただきます。まずは(1)・(2)の学校は学校教育法による学校設備及び設置基準に基づいて設置されますが、その場所に通えない子どもが増えている現状を踏まえた上で今後改修予定の学校についての考え方を伺います。(2)学校に設置することができない施設などはありますか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

まず(1)のご質問ですが、不登校の子どもたちが年々増加していることは全国的な傾向であり、本町においても例外ではないと考えています。不登校は学校環境・集団の在り方・教育内容や指導方法を含めた社会全体の課題として受け止めるとともに、通えない子どもたちに学びを保障するという視点が大事であると認識しています。そのうえで学校施設としての在り方ですが、教室以外にも落ち着いて過ごせる小規模な居場所スペース、保健室や相談室と連携したカウンセリングスペース、少人数で過ごせるオープンスペースやラウンジ的な空間を設けて安心して過ごせる場所としての機能の強化など、不登校対策の視点を位置づけた学びと成長の機会を保障できる学校施設が望ましいと考えています。次に2番目の法的に学校に設置することができない施設などはありますかというご質問ですが、基本的には学校は学校教育法に基づき設置された教育施設ですのでその施設・設備は児童生徒の学習及び心身の健全な発達のために用いられることが原則となりますが、例えば不登校支援のために教育支援室や適応指導教室的な機能を設けることや放課後子ども教室、学習支援スペースを設けることは可能と認識しています。

質問 4番 鳥越真由美

先ほども質問の中で子どもの人口が減少していることが話題になっていました。確かに現在進んでいる子どもの人口減少は、今の若い人たちや子どもたちの責任ではありません。当然ながら。人口が多い時代の私たちの世代は、先ほど教育長がおっしゃっていた人口が減っていくというイメージが想像しづらいのもあります。追分中学校が建てられた 17・18 年ぐらい前、私現役でPTAだったのですが、その時と比べてもすでに教育に対する、国ですら少し考え方が変わってきているのではないかなと思っています。それを踏まえて質問させていただきます。学校は子どもたちが一日のほとんどの時間を過ごす場所です。大人が子どもたちに提供する場所です。子どもたちがそれぞれの課題に向き合いながら過ごす場所でもあり、そうなると教室の大きさ、学校の規模はその時にいる子どもの数が基本になると思います。そうすると現在もしくは更新時の人数に合わせた教室の大きさになると思いますが確認させてください。いかがでしょう。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

それぞれの教室の大きさというよりも子どもの数が大きく関わってくるところは教室数が大きく変わってくるかなと思っています。それぞれの教室1つあたりの広さをどうするかはいろいろ議論があろうかと思いますが、交付金の基準に合わせた教室ですと、例えば 10 人でも 30 人でも一定程度の大きさということになりますし、この交付金を超えてさらに大きな教室を設けることも交付金の対象にはならないとは思いますがそういう教室を作っていくことも可能かと思っています。

質問 4番 鳥越真由美

追分中学校を作った時に、早来学園の時も児童生徒の数が基準になっていくのかなって思いますので。だから今早来学園はちょっと足りないみたいになっているんじゃないかなと思います。クラス替えが無い小さい学校は、こども園からほとんど周りのメンバーが替わりません。9年だったり 12 年間同じ教室で過ごします。成長過程においてさまざまなことが起きる中で、どうしてもそこに馴染めない子どもが各学年に、居ない時もありますが1人や2人必ずと言っていいほど居るのも当然承知している、承知されていると思います。小さな学校だからこそ起きるこの現象なのですが、人数が少ない学校だからみんな仲いいよねみたいな、これは大人の幻想であって、なかなか子ども同士でも合う・合わないはあると思うので、そこから画一的に逃げ場のない学校という形も私は一因なんじゃないかなって考えていますが、見解を伺います。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

只今鳥越議員からありましたとおり、安平町のような小規模校は人間関係の固着化という課題は町内の学校それぞれあろうかと思います。その中で少ない・多少多い、いろいろあるかと思いますがお話がありましたとおり児童生徒が一日の大半を過ごす場所でありますので、当然多少の人数差はあってもそれぞれの子どもの感覚というか馴染める・馴染めないといった部分もあろうかと思いますので、その中でも例えば廊下とか教室といった中でどれだけ精神的な安心安全が担保できるようなつくりができるかといったところが重要かなと考えています。

質問 4番 鳥越真由美

最初の答弁の中に学校施設としての在り方として施設とか設備は児童生徒の学習及び心身の健全な発達のために用いられることが原則であるという答弁がありました。しかし、学校を更新するにあたって子どもたちがほとんどの時間を過ごす普通教室と言われるものが最優先で考えられると思います。早来学園の時もやはりそうでした。そのために追分中学校もそうでした。音楽室・図書室・美術室・体育館・グラウンドなど、実際は子どもたちの情操を一番育むこの部分、特別教室と言われるところですが、重要視していないと言ったら違うかもしれませんが、ほとんど重要視していないのが追分中学校の時にすごく感じました。でも、その特別教室は学校だからこそ設置されるものであって、どこかに設置するものではないので。学校だからこそ設置されるこの特別教室に対する考え方をまず伺います。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

特別教室、音楽室といったところですが、なかなか重要視されていないというご意見でしたが。個人的なことになってしまうかもしれないですが、追分中学校を担当した時はどうしても結果を出せていなかったと言われればそうなのですが、生徒とか先生とか意見を聞きながらどういう環境がいいか、備品を用意すればいいかということは検討してまいりました。ただ、そこには面積的な制限だったり交付金の制限、全体事業費の制限もあって、言われるとおりどうしても普通教室よりは若干その他の教室は調整も考えにはあったかもしれません。先の質問にもありましたが、普通教室の在り方、特別教室の重要性と言われるところは鳥越議員おっしゃられるとおりだと思いますので、今後どのような形で進んでいくかもありますが、そこについては軽く見ることなく、その時々の教育に合ったものを計画していきたいと考えています。

答弁 教育長 井内聖

今、鳥越議員がこれまで質問等で話されたことを同じように感じるところはあります。まずは学校という場所が子どもたちにとって、つまり幼児期から高校までもそうですが、本当に一日の大半をその中で過ごしているというところ。もう一つは特に義務教育まで、中学校3年生までは人間関係も制約を受けてしまうと。つまりコミュニティの制約を非常に受けてしまうところはあるだろうなと思います。そこで例えばコミュニティを変えたいと思ってもそこになかなか自由が利かない、もしくはちょっと一人になりたいなといっても実は人数が多い方が一人にはなりやすくて。それはこの言い方は語弊があるかもしれませんが、東京にいるのと小さい町にいるのだったらどちらが一人になりやすいかと。一人の時間・空間を得やすいかと考えた時には実は人数が多い方が一人の場所・時間・空間は得やすいものもあります。そういった中で安平町を含めて地方の小さい学校は今後ますますそう言った面を含めて考えていかなければならないだろうなというのが1点。次は特別教室の在り方ですが、もしかしたら、ややもするとそういった面があったかもしれない。これは過去形で話をさせていただくのは早来学園についてはこの特別教室についてしっかりと重要な意味があるということで設計され建てられた学校となっています。そして追分地区。まずは追分中学校においてもその重要性を認識していまして、そして今年度、家庭科室の今まで壁だったところを前面ガラス張りに変えたところ、家庭科室と真ん中のホールを一体的に使って地域の方と交流をしたり、そういった地域の方が保護者も含めてそこの家庭科室を使って調理をしてその場面を子どもたちが見たりとか、また美術室についても2階から1階に下ろし、そこで今後は地域の方もそういったところが使えるようになっていける、その可能性も含めた改修もかけ、追分中学校は1階に音楽室・家庭科室・美術室が揃っているものですから、そこを一体的に使えるような改修などもかけています。これらについては特別教室についてもしっかりと意味合いがあって、そこに学校の価値があると安平町の教育行政の考え方になるだろうなと思います。また、もう1点だけ付け加えさせていただきますと、今まで学校というものは教室で知識を暗記する。そして覚えてそれをペーパーテストで発揮するというものが中心だったと思います。ただ、もし今私いい大人ですがスマートフォンを持った小学校5年生と、もし何かのクイズでもいいです、何かも問題解決でもいいです。勝負しようとなったら勝てる気がしません。私はスマートフォンを持っていない、けど大人です。いろいろ勉強してきています。でも自分の頭脳みそしかありません。目の前にいる小学5年生は、小学5年生かもしれないけど手元にスマートフォンを持っている。だとしたら何かをする時に私は勝てる気がしない。特にそれが知識を問う問題だった場合。つまり学校の中で知識を中心とした学びになっていくと、これは今もう時代が大きく変わってしまったとなるとコミュニケーションだったり、創意工夫だったり、クリエイティブなものも含めてですが、そのように学びが変わっているのであれば学校施設の在り方というもの、その中でも情操教育も含めて特別教室の在り方も従来とは変わった形になっていくのではないかなと思っていますので、質問の回答になりますと特別教室の考え方、しっかりそこに部分については重要視をしているというのが安平町の教育委員会の見解となります。

質問 4番 鳥越真由美

ここで佐々木課長の反省が聞かれるとは思いませんでしたが、次3番に移ります。安平町生涯学習計画(教育大綱)「きょういく」について伺います。「学校教育への多様な学びの保障」にある、安平町ならではの教育を平等に受け自分らしく成長できる環境の整備とはどのようなイメージを描いていますか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

安平町ならではの教育を平等に受け、自分らしく成長できる環境の整備とは、子どもたち一人一人の特性や家庭環境・心身の状態の違いを尊重し、その違いに応じた多様な学び方を保障できる環境整備や家庭の経済状況や不登校・しょうがいの有無など、生まれ育った環境や現在の状況に関わらず必要な支援が受けられる環境整備をイメージしています。

質問 4番 鳥越真由美

文部科学省は最近、いつからなのかわからないですが、社会の変化に対応し生涯にわたって能動的に学び続ける力を育むため、指導の個別化、学習の個性化を実現するため、個別最適な学びを令和の日本型学校教育の要として提唱しています。個別最適な学びを安平町ではどのように受け止めていますか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

個別最適な学びですが、なかなか表現が難しいのですが、その個々に合った学習進度だったり発達、個々に応じた学びというような最適な学びを提供していこうということだと考えています。

質問 4番 鳥越真由美

皆さんもご覧になったかもしれないですが、12 月8日の北海道新聞に特集されていた多様化学校という特集があったかと思うのですが、私が一般質問送った翌日、日曜日に送ったのでそれが掲載されていまして驚いたのですが。道内でも開設の予定だったり準備を進められているところがあるみたいだなと思いました。素晴らしいと思ったのは公立であること、通いやすい、いくら札幌にあっても安平町からは行きにくい。通っている子どもも昔居ましたけど、なかなか大変そうだったので。その地域にあるというのは素晴らしいなと思いました。そのうえで、多様な子どもが好きを見つける場所として。例えば教育長も先日行っていたと思うのですが安平で上映されていた川崎の夢パークの映画のような施設というのは、例えば学校内に設置するって、規模はあるとは思いますが、要するに子どもが教室に入れない子どもだったり教室に囲まれているとなかなか活動できない、子どもが行きやすい場所がその学校の中にあるというのはどう考えられますか。

答弁 学校教育担当次長 佐々木英生

行きやすい場所といいますと、今の学校でも取り組んでいますが。これも言い方難しいのですが、例えば子どもたちが学校に合わせるといったことではなくて、学校がその子どもたちに合わせられる環境が作れるかどうか。それを何とかそれぞれの子どもに対してそういう環境を作っていくことが大事かなと考えています。

質問 4番 鳥越真由美

少ない子どもを丁寧に大切に育てていきたいという、地域としてですね。私たちが育った頃、私たちが子育てをしていた頃とはもう違うんだという前提で物事は進めていかなければならないと思っています。学校の更新について、現在何も決まっていないということは学校を考える会で何回もレクチャーされているのでよく存じています。しかし、更新の時期ですね。追分中学校も追分小学校もそれぞれ決まっています。当然予算との整合性を図っていく必要があると思います。計画も予算を無視するわけにはいきません。その中で町民の皆様もご存知のとおり教育費って、最近年上の方々によく言われるのは子どものことばっかり鳥越さんやってんじゃないよって。私たちだっているじゃないかって、忘れないでくれよって凄く言われるんですけど。実はそんなに教育費って昔使っていなかったのが学校を建てるとか何とかっていう時に建設費とか上がるので凄いな教育費みたいになっているのですが、実は公民館を直すとかスポーツセンターの更新とか、スキーとかスケート場とかあらゆる社会教育に関わるところも全部教育費に含まれて、その全体を見て何十億だってみたいなふうに言われることが熱心な町民の方からはあります。子どもに直接関わる、実際は予算ってそんなにたくさんではない。やっと今人的なお金をかけて進められている。ここ1・2年だって私は思っています。地域おこしだったり、プロジェクトマネージャーだったりっていうのが今始まったばかりかなと思っています。学校という場所って早来学園を見てわかるように福祉的な居場所でもあるんだなということとか、町内外の人的交流がすごく生まれていて地域に不可欠な要の場所、国で言うところの要の場所になるんだなと思っています。予算を考える時には教育という観点だけではないということを踏まえて構想し、町民への丁寧で易しい説明が必要なんじゃないかなと思うのですが、見解を伺います。

答弁 教育長 井内聖

先ほどの質問で、学びの多様化学校とフリースクールのことがありましたので補足をさせていただきます。まず、学びの多様化学校という名称自体が初めて聞く方もいらっしゃると思います。そこを少しだけ説明させてください。従来の学校、一般的な学校ですと時間割が決まっていて、登校時刻も決まっていて、教科も決まっていて、その教科で何を学ぶのかといったものもある程度細かく国の方で決められているのですが、この学びの多様化学校というのは、そこの枠を外して学校がその子に応じて独自の裁量で何を学ぶか、どれぐらいのペースで学ぶのか、どれぐらいの時間を学ぶのかを決めることができるという、かなり裁量権の強い学校が文部科学省の方でしっかりと認めているということですので。そこのところに不登校と言われる通常の枠組みでは学校に通うのが難しいお子さんが、今まではフリースクールしか選択肢がなかったところにこの学びの多様化学校という学校に通うことができますよという、最近できた新しい仕組みですが、その部分を安平町内に作るのかという考えがあるかというのも質問の裏にはあったのかなと思います。今現在その考えはありません。それはなぜかというと対象となる生徒数が1つの学校の生徒数分の児童生徒がいるかというとそこまではなかなか見込めないだろうと思っているので、今の時点ではという前置きはしておきますが考えてはいません。ただ既存の学校の中にフリースクールを設置するかどうかは、これは可能ではあると思います。ただし、検討しているかというとそこは検討はしていません。可能ではあるが検討はしていない。そして選択肢の中に入るかというと選択肢の中には入ってくるとは思っています。それも今、国の方が示しているのは「好きを見つけ、得意を伸ばす」という言葉が今文部科学省の中で出てきています。これがこれからの学校の方向性の中心です。子ども一人一人が好きを見つけて得意を伸ばしてくださいと。そのように出ていますので。じゃあそういった学校が作られれば、つまり普通の学校であっても一般的な学校であってもその学校の中で好きを見つけて得意を伸ばすことができるのであれば、多くの子どもがその枠の中にはまるのではないかという考えもあります。では、その中でその学校施設はどうなのかということで今の質問がありました。この学校施設は何なのか考えた時に公共施設という認識をお伝えさせていただきたいと思います。学校は公共施設の一つであると。当然子どもたちにとっては大切な学校です。ただし、子どもたちだけのものではない。先ほど福祉的な要素もある、もしくは関係性を作る場所でもあるという話がありました。となるならばれっきとした公共施設の一つ。公民館やスポーツセンターといったものと同じ公共施設の一つであるので、そういった観点からも今後更新の時にはその視点からも考えていく必要があるのではないかなと思っています。非常に時代が大きく動いているなか、少子化も進むなかでどのような未来を描くのかは非常に難しいところではあるのですが、間違いないのは今までのものがそのまま続く未来ではないというのだけははっきりしていますので、今までの従来型の学校を今作ってしまうと、従来型のものが今後何十年と続いていってしまって社会の変化に対応しなくなる恐れがあるという危機感は抱いていますので、未来がどうなるかはわかりませんが間違いないのは今までと同じではないと。そしてそのなかで学校も公共施設の一つであるならば、あらゆる選択肢の中からしっかりと住民や保護者、子どもたちと議論を重ねながら施設の更新にあたっていくと考えています。当然、予算的な制約もありますので、それらを加味しながら検討していくことになるのではないかと思っています。

質問 4番 鳥越真由美

大人でもそうですが順調にずっといくわけではなくて、順調じゃなくなった時に受け止めてもらえる、受け入れられてもらえるような場所がそこにあるということが大事なのかなと思っています。ここで何か決定的に学校について決めていくわけではない。今まさに話し合われているなかで、学校という建物をどう考えていくかの一つの私の個人の考え方を聞いていただいて町としての考え方も聞かせていただきました。

出典:安平町議会 令和7年第8回定例会 2025年12月17日 議事録 PDF(53ページ) 間違いを知らせる