安平町議会 令和7年第8回定例会 2025年12月17日
当町の現状について
2025年12月17日、安平町議会の一般質問で、内藤圭子議員が「当町の現状について」質問し、産業振興担当課長 森池和哉が答弁しました。
- 質問者
- 内藤圭子 議員
- 答弁者
- 産業振興担当課長 森池和哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 内藤圭子
9番、内藤です。私は野生動物による日常生活及び農業被害の対応についてということで、まず一つ質問します。昨今は農業において野生生物による被害が大きいと農家仲間の声が聞こえています。特に今年はネズミの被害も大きくて農家は頭が痛いところです。それと同時に捕獲しているアライグマや鹿の数が昨年より増えています。市街地に野生動物たちの姿が見られたり生息範囲を広げていることを実感します。鹿の捕獲は狩猟免許が必要で、ハンターさんに任せなければなりませんが、アライグマに関しては外来生物駆除の観点で私たちも箱罠を設置して捕獲することが可能です。この点を踏まえて住民でも対応可能なアライグマ対策について、町の考えを質します。当町の現状について質問します。ヒグマ・エゾシカ・アライグマの捕獲数、現在出ている被害についてどのようになっていますか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
安平町内で有害鳥獣として捕獲許可をいただいているのはヒグマ・エゾシカ・ユキウサギ・キツネ・カラス・キジバトの6種類で、特定外来生物としてアライグマの駆除を行っています。令和7年 11 月末日現在の捕獲数についてですが、ヒグマ2頭、エゾシカ 804頭、カラス1羽、キジバト0、キツネ 16 頭、ユキウサギ 18 羽、アライグマ 1323頭となっています。被害状況についてお答えします。令和6年度の農業被害状況調査に基づく数字で答弁させていただきます。被害面積は 64.9 ㏊で被害総額は 2054 万 2000円となっています。鳥獣ごとの内訳ですが、エゾシカによる被害面積は 57.1㏊で被害額は 1737 万円、アライグマによる被害面積は 5.7 ㏊で被害額は 189万 2000 円となっています。その他の鳥獣による被害面積が 2.1 ㏊で被害額が128 万円となっています。
質問 9番 内藤圭子
調べていて、ここ何年ずっと見てきた数字で追分と早来の、これは主にアライグマですが、捕獲数の差がすごく大きいのですが、これの原因を何か把握していますか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
内藤議員おっしゃるとおり、かなりの差がありまして、全体の 25%が追分地区で、概ねですが、75%が早来地区となっています。この背景には冬場の寝床というのか厩舎・牛舎等を大きく抱えている早来地区に大きく繁殖していく要素があるのかなと感じています。
質問 9番 内藤圭子
被害の範囲が町中でも見られるということで広がっているのを実感しているのですが、この対策についていろんな町村に聞いたところでは胆振がアライグマの成育密度が高いことがわかりました。そこでも酪農や肉牛・軽種馬などの牧場が多いことも要因の一つだということで、新冠町では現時点で捕獲数 1500 頭になっているそうで、去年の段階で 1000 頭行くか行かないかだったので。新冠では箱罠の許可を持つハンターさんが専門に罠をかけてアライグマを捕獲して、絞めたら役場に運ぶという方法で約 40 名のハンターさんが活動して1頭あたり 4000 円支払われていることを聞きました。いろんなやり方があるのですが、安平町はどういうふうに現状やっているかお願いします。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
まずエゾシカの駆除についてですが、安平町有害鳥獣対策協議会の会員であるハンターによる捕獲を行っています。捕獲に伴う奨励金については国の交付金に加えて町及びJAによる上乗せ補助を行い、捕獲意欲の増進を図っているところです。令和4年度からになりますが、安平町のエゾシカ等総合対策事業としてくくり罠の狩猟免許取得にかかる申請手数料及び医師の診断手数料の費用負担を行っているところです。加えてくくり罠の購入助成事業として1人5基を上限としながら購入費用の2分の1もしくは 5000 円を上限として助成事業を実施しています。また、令和6年度まで道有林でのエゾシカ捕獲は事故防止の観点から断念した経緯がありますが、令和7年度からはハンターの要請を受けて鍵の貸し借りの厳格化などの条件のもと捕獲を実践しているところです。結果として令和4年度 494 頭、令和5年度 516 頭、令和6年度 687 頭、令和7年度は 11 月末日までの実績になりますが 804 頭の捕獲実績となっています。次にアライグマの捕獲についてですが、国の事業による多面的機能支払交付金事業を活用し、平成 29 年8月から町内農業者で構成する 10 協議会で捕獲を実践していただいているところです。捕獲保護については農業者からの要請に基づき箱罠を貸し出し、捕獲は農業者、改修処分は各協議会からシルバー人材センターに委託をしている状況です。生活圏のアライグマについては町民の要請に応じ箱罠の貸し出しを行っています。捕獲実績として令和4年度 851 頭、令和5年度 516 頭、令和6年度 687 頭、令和7年度 11 月末日までの実績になりますが 1323 頭となっています。
質問 9番 内藤圭子
具体的な数字ありがとうございます。このアライグマの頭数に関しては街で獲った分も含まれているかどうか伺います。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
市街地で捕獲している分も含まれています。令和7年度は 43 頭です。
質問 9番 内藤圭子
本当に獲っても、獲ってもという状況がわかったというか、もうこの増え方も捕獲の手を緩めると一体どうなっちゃうんだろうなという恐怖を感じています。アライグマの捕獲に関してここからは伺うのですが、シルバー人材センターが委託を受けてアライグマの回収と処理をしているということですが、何名の方が今担当しているか伺います。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
委託先であるシルバー人材センターで、この業務に携わっている方は1名となっています。増え続けるこのアライグマの対策として町の方からシルバー人材センターに対しては何とか増員の要求をし、シルバー人材センターについてもそのような共通の課題を抱えていて人捜しを行っている、町も心当たりあればお願いしたいというような要請は受けています。
質問 9番 内藤圭子
ちょっと思ったのですが前、役場の職員の人も一緒に回収していたと思うのですが。今の言い方だったらどっちが責任どちらに回収する人材を増やす責任があるのか不明な感じがしたのですが。アライグマのこの事業は役場の事業としてやっているのか、その人を整えなくてはいけないのはシルバー人材センターなのか、今の説明でしたらわかりにくかったのですが、そこのところをお願いします。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
アライグマの捕獲を実践していただいているのは、あくまでも地域にある 10 協議会がシルバーと契約をして実施していただいているのが現状です。
質問 9番 内藤圭子
地域の農業者が主に被害があるから捕獲するのですが、そのアライグマを回収するのは現在シルバー人材センターが委託を受けて回収しているのですが、それの事業主は結局、役場がこのアライグマ対策をやっているんだったら私は役場が人を揃えなくちゃいけないんじゃないかと感じたので。千歳の場合を聞いたのですが、このアライグマ専用の会計年度職員を3名置いて、その方たちが千歳の場合は誰でもではなくてその方たちが罠を仕掛けて回収するという仕組みにしているとの千歳の説明だったのですが。そこのところの人を準備するのが昔は確か役場の方が一人いらっしゃって回収もされていたと思うのですが、そこのところは今一人体制で非常に1日に 30 頭とか三十何頭って9月がすごく大変な時期があったそうですが、そういう体制で今そのまま続けられるのかなというのを私が疑問に思ったものですから。人を準備するのは役場なのか、シルバーがやらなければいけないのか、どっちなのかなという質問です。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
まず農村地域について多面的機能支払交付金事業において各地域から委託業務を受託しているシルバーがまず人材を確保すべきか否かの判断をするべき立場にあると思っています。その上で 29 年8月以前までは確かに町の方でこのアライグマの捕獲業務を担っていました。増え続けるアライグマの数で町の方も対応しきれない部分がありまして、農業者の方の各団体の代表の方と協議してこのような形で現在きているところです。ただ、当然それ以外にかかる部分もあります。外来生物の防除計画の中で町職員、現在も6名を捕獲従事者として登録して可能な状況にはしているところです。
質問 9番 内藤圭子
6名の方が外来生物の捕獲ができるとの理解でよろしいですか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
町職員6名、土地改良・林務グループの6名を一応従事者として登録しているので捕獲することができます。
質問 9番 内藤圭子
わかりました。アライグマに関しては外来生物という括りと害獣、鹿と一緒な括りと2つの方法があると思うのですが。増え続けるアライグマに対して町として対策、何か考えていることはありますか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
担当課としては、この増え続けるアライグマの増加対策は基本的に駆除が基本と考えています。そういった意味で現在の捕獲方法を継続したいと思っています。その上で必要に応じた罠の貸し出しをしていきたい。また、市街地についても出没対策として罠の貸し出しを広報などを通じて周知したいと考えています。
質問 9番 内藤圭子
本当に皆が一生懸命獲っていかないとアライグマが爆発的に増えてしまうのではないかと恐怖を覚えるのですが。我が町、安平町ばかりがそれを一生懸命やっても効果が薄いというか、そこで周辺町村と連携して獲らないと効果が上がらないのではないかと考えるのですが、周辺の町村と連携する考えはありますか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
捕獲許可については自治体ごとに北海道から許可を受けて捕獲活動を実施しているもので、近隣の町村と連携を組んでもなかなか捕獲の連携した活動は難しいものかなと思っています。捕獲方法などあらゆる情報を共有する場としては近隣町村と情報共有はしていきたいと考えているところです。
質問 9番 内藤圭子
有害鳥獣としてアライグマが登録されたと仮定すると、周辺町村と被害防止計画を作成するとその駆除の数の、金額に対して8割補填されるという制度があるって他所の町村で教えてもらいました。新しく捕獲する人を増やすために、補助金をしっかり付けて箱罠をかける人を増やしていくことは考えられないでしょうか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
平成 21 年頃かと思いますが、この安平町においても厚真町との有害鳥獣被害対策協議会を両町で起ち上げた時がありました。この活動は各々別々で捕獲対策は行うのですが、当時鹿柵をメインにやっていまして、ここの補助金の受け皿的にこの団体を立ち上げて実施してきた経過があります。現在は両町の中で鳥獣被害防止計画を策定しながら、エゾシカもここに位置づけしながら捕獲を実践していることがあります。果たしてこの連合体で両町、2町移行とか東胆振とかそういう連合体を組まなければこの交付金の特別交付税かと思いますが、8割の恩恵を受けられないのかと言えばそうではないかと思っています。それよりも有害鳥獣としてアライグマを捕獲するということは箱罠の資格を持った方が必要になってきます。当然ここは今、町内の方を見ると恐らくハンターが該当者になってくるのかなと思いますが。ハンターが果たして、ここで捕獲の奨励金の上乗せというよりも、ハンターさん自体に協議もしていない段階なので、それをすぐ取り組んで交付税というのは段階的に話が早いのかなと思っているところです。
質問 9番 内藤圭子
これは由仁町に教えていただいたのですが、由仁町はこの交付金を使いながら1頭 7000 円の補助金を充てて、それで成果も上がっている話をおっしゃっていました。新しい人が箱罠を使って捕まえようと思うきっかけとしては 7000 円って、安平町いっぱいいるし魅力的な数字ではないかと思ったのでこの提案をしました。安平町では有害鳥獣にタヌキとかアライグマが登録されていなくて、ハンターさんだと登録すると獲ることができる。今、私たちは外来生物の範疇でアライグマの処理をしているのですが、それを両方の視点でやることが可能かどうかお願いしたいです。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
安平町の鳥獣被害防止計画の中でアライグマの位置づけはあります。ただ、その中でアライグマについては特定外来生物として駆除しますという書き込みになっています。仮にハンターさんをやる前提での話は私どもは今できないですが、仮に今、内藤議員がおっしゃっているのは2系統でこの事業をやってみたらどうだという問いなのかなと思います。有害と外来生物と。そこはきちんとした事業上の棲み分けができれば、そこは必要かと思いますけれども。可能かと思います。
質問 9番 内藤圭子
少しでも獲るための方策を考えていかないといけないのではないかと思って。箱罠を安平町で扱える方は何人ぐらいいるかわかりますか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
箱罠の免許を取得している方は 27 名のハンターのうち 18 名の方が保有しています。
質問 9番 内藤圭子
18 名ってあまり多くない数字ですが。箱罠だけの許可を取ることは可能ですか。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
箱罠の免許だけを取得することは可能ですが、ハンターさんというのは今 27 名おります。実際はアライグマもこの人数で、右肩上がりで捕獲していただいている。その他にクマの巡回、出没状況に応じる現地確認、箱罠をかけた場合の管理等々、本業の仕事を持ちながらやっていただいている背景もあることをご承知いただければと思います。
質問 9番 内藤圭子
私たちにとってもありがたい方たちなので、大事にしたいと思います。主にハンターさんたちはシカの被害が本当に大きくて、たくさん獲っていただいてありがたいと思っているのですが、アライグマだとなぜ今回取り上げたかというと、私たちでも罠をかけられるという視点で、皆でやろうではないですが、そういうつもりで今回取り上げました。対策としては獲るしかないとのことだったのですが、さっき言った両方の方面から、両方の制度を使いながら獲るということと、あとは春の一斉捕獲って出産前のアライグマを捕まえようとか、子どもが小さいうちに捕まえようという掛け声とかも上げるだけで成果が違うんじゃないかなと感じているのですが。このような働きかけって町としてどうなんでしょう。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
後段の一斉捕獲のような活動の推進という点で答弁させていただきますが、罠の貸し出しを受けている、主に農業者という方はその時に何かしらの実害があるから貸してほしいということでかけていると認識しています。そういった方たちが 365 日、罠の扉を開いているという活動で、閉めてはいないとこちらは感じているところです。確かに 12 月から2月までは捕獲数がものすごく落ちますが、罠をかけている方は一般的に被害があるので罠を開けていることを考えるとあえてこの春先、雪融けが終わってから恐らくアライグマが頻繁に出てくる時期になってきますと一斉捕獲という日にちを設けなくても常に罠の入口は開いている状態なのかなと感じています。
質問 9番 内藤圭子
うちもいつもかけているのですが。罠の数は足りているかどうか質問します。
答弁 産業振興担当課長 森池和哉
概ねという答えで申し訳ないですが約 300 の箱罠を保有しています。そのうち 270 ぐらいが貸し出されている状況で、実は100%の貸し出しができない状況で、入れ替わりがあるものですからできなく、来年についても新年度予算の話になりますが 30 基増やす、購入する予定で予算を上げさせていただいています。また、今回の内藤議員の質問を踏まえまして更なる要求があれば駆除、個体数を減らしていくのが一番の基本だと思っていますので、更なる動きについても検討してまいりたいと思っています。
質問 9番 内藤圭子
新たに 30 を予算付けしているとか、私たち農業者は気候変動と戦ってさらに野生動物と戦って、本当に農業をやる条件が年々厳しくなっていると感じていて。こうやってできることは支援していただけるとありがたいので、うるさいなって思うかもしれないですが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。